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・グループディスカッションとは
・グループディスカッションの手順と役割
・グループディスカッションの対策
・初めてグループディスカッションを受ける人
・グループディスカッションの経験が少なくて自信がない人
・グループディスカッションの選考突破したい人
「グループディスカッションは初めてで不安だな」
「役割を担当しないとアピールできないのかな」
選考やインターンシップによく取り入れられているグループディスカッションですが、初めのうちは取り組み方がわからず不安を感じる人が多いです。
この記事では、グループディスカッションの基本から、企業の注目していること進行の手順、役割分担の方法が分かります。
基本と注意点を理解し実践の場で活かしたい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
グループディスカッションとは
グループディスカッションとは特定のテーマや課題について複数の人が集まり、意見を交換し合って最善の結論を導き出すグループワークです。
参加者には、自分の意見を述べたり他人の意見に耳を傾けたりして積極的に参加すること、協力し合いアイデアを発展させ問題の解決をすることが求められます。
グループディスカッションではコミュニケーション力や問題解決能力など知識や技術ではない、人との関わり方が現れやすいです。
グループディスカッションの不安を解消する方法
初めてのグループディスカッションに臨む就活生は、多くの不安を抱えがちです。
その不安を解消するためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
・グループディスカッションのコツを押さえておく
・グループディスカッションの準備や練習をしておく
1つ目は「グループディスカッションの流れと進め方を理解すること」です。
採用担当者がどのようなプロセスでディスカッションを進めるのかを知ると、心構えができます。
2つ目は「グループディスカッションのコツを事前に理解しておくこと」です。
自分の役割を果たすためには、議論の進め方や効果的なコミュニケーションスキルを把握しておく必要があります。
最後に、「事前の準備や練習をしておくこと」が大切です。
模擬ディスカッションを友人と実践したり、過去に出題されたテーマについて考えてみたりすることで、自分なりの意見を持つ準備ができます。
グループディスカッションの種類
グループディスカッションには、グループワークと自由討論、ディベートという3つの種類があります。
具体的には、グループワークは仮想の仕事に取り組み課題を解決すること、自由討論はテーマに沿って意見交換し話し合うこと、ディベートは賛否が分かれるテーマについて意見を述べて議論するといった違いです。
企業の求めているグループディスカッションの種類を正しく認識して、評価されるように取り組みましょう。
・グループワーク
・自由討論
・ディベート
グループワーク
グループワークとは複数の人がひとつの課題達成のために、協力して取り組む活動のことです。
既存サービスの改善提案や新商品開発や事業拡大戦略のアイデア、志望企業の直接的な関わりがない一般的なビジネスプランなどのテーマが考えられます。
その際、ディスカッション(意見交換)だけではなく、課題達成のために作業したり計画を立案することが伴います。
積極的なアイデアを出すなど行動を起こし、他人の意見も聞きより良い解決策に向けて話を進めることが大切です。
その際、斬新な視点であることも重要ですが、現実的で実現可能な範囲のアイデアが望ましいです。
これにより、アイデアの発想や課題解決など仕事の進め方が評価されます。
自由討論
自由討論とは複数の人が与えられた抽象的なテーマの中で、自由に意見交換を行うことです。
グループディスカッションは答えがひとつではないテーマであることが多いです。
・AIの活用で個人情報の保護やヘイト情報の除去とはどう向き合うべきか
・上下関係を減らす利点と想定できる課題はあるか
・リモートワークの普及はライフワークバランスの改善に効果があるか
このように唯一の正解がなくて結論も複数あるテーマから、1つの結論を出す必要があります。
自分はどう考えるのか意見を明確にし根拠を述べて、お互いに他人の意見も尊重して討論を進めることが大切です。
これにより、思想や信条など人間性が現れやすく企業との相性が評価されます。
ディベート
ディベートとは異なる意見を持つ人々が特定のテーマについて議論して、結論を導き出すことです。
グループディスカッションは、絶対の正解はなく賛否が分かれるテーマで行われます。
・リモートワークは継続するべきか出社を復活するべきか
・書類審査や面接へのAI導入は普及するべきか
このようにどちらが正解か決まっている訳ではありませんが、賛成か反対かの結論を明確にする必要があります。
自分の賛否を明確にした上で意見を理論立てて述べることが重要で、意見の異なる人を説得できる根拠を示し議論を進めるようにしましょう。
このとき、冷静に論理的思考ができるかや反対意見に耳を傾けられるかなど、業務遂行能力が評価されます。
グループディスカッションの手順
実際にグループディスカッションに参加する前に、手順を知っておきましょう。
まず、話し合うテーマを決めて、それに関する前提条件など参加者の認識を揃えます。
次に、各自のテーマに対する意見を表明して、意見に対し話し合います。
そして、意見が出揃い議論が尽くされたら、話し合いの内容を整理します。
その後に、整理した内容を発表のフォーマットに合わせ整えます。
最後に、ディスカッションの内容を全体に向けて発表します。
・テーマ設定
・話し合い
・内容の整理
・発表準備
・発表
テーマ設定
企業からグループディスカッションのテーマと目的が提示され、関連する情報やルールが示されます。
与えられたテーマを明確に理解することが重要で、特に用語の定義や期待される成果物について共通認識を持つように努めます。
全員が同じ理解に基づいて話し合いを始めるためには、疑問点はこの時点で解消しておくことが重要です。
これを怠ると話が噛み合わなかったり、テーマから脱線した話し合いになってしまいます。
例えば「新商品のマーケティング戦略を考えよう」がテーマの場合、対象となる商品や市場の現状、期待される目標などが与えられます。
その際、参加者が正しく課題や条件を認識できているかを確認しておきましょう。
話し合い
次にテーマに沿った話し合いを行います。
参加者が自由に意見を交換して、課題解決の提案やアイデアを話し合います。
このときに、リーダーシップばかりではなくフォロワーシップとのバランスが重要です。
意見が分かれた時の調整役としての機能も求められることがあるため、協調性や柔軟性も大切です。
話し合いでは発言に耳を傾けて他の意見を否定しないことに注意が必要で、1人が議論を主導してしまわずに全員の参加を促す姿勢が求められます。
例えば、新商品のマーケティング戦略の場合は、より多くの観点から意見を集めてから討論するようにします。
また、積極的に意見を出すだけでなく、多様な意見を引き出す問いかけを心がけるとよいでしょう。
内容の整理
次に話し合った内容の整理を行います。
様々な意見と話し合った内容を整理して、参加者の合意を形成しながら方向性や結論につなげる段階です。
その際に全員の意見が反映され、なるべく合意を得た結論を出すことが求められます。
活発な話し合いで出た意見は多岐にわたり複雑に広がってしまいますので、構造的に整理して重要なポイントを抽出していきます。
これにより、大切なことが明確になり結論を得ることが容易になります。
例えば、提案されたマーケティング戦略の中から効果的なものを1つ選定し結論とせずに、それ以外のエッセンスも組み合わせて最善の戦略を作るなどです。
付箋やノートなどを活用すると全員が理解しやすくなるでしょう。
発表準備
次に整理した内容を発表する準備をします。
アウトプットを発表のフォーマットに整えて、ポイントが視覚的に理解しやすいようにまとめる段階です。
発表の際に使用する資料の作成や発表する内容の取捨を行います。
この時、深掘り質問の対象になるので、抽象的な表現は避けてデータや例を使い説明する工夫が大切です。
また、与えられた時間内に収まるように、重要なポイントを明確にして詰め込み過ぎないように注意します。
複数人で発表する場合、どの部分を発表するかの分担を決定します。
役割分担の際は、各メンバーの得意分野や興味を考慮するとより効果的な発表が可能となります。
最後に、発表練習を行い内容に違和感がないか確認しましょう。
発表
最後にアウトプットをまとめて準備したことを発表します。
グループディスカッションのアウトプットを採用担当者や他の参加者に対して、発表する段階です。
話し合いで得た結論や提案を分かりやすく要点を明確に伝えるプレゼンテーション技術が、求められます。
その際、結論から伝えてその後に理由と例を挙げて説明をして、最後に結論をもう一度述べて締めくくるとメッセージが伝わりやすいでしょう。
発表には参加者が協力して一致した態度で臨むことが求められ、決して発表者任せにしてしまってはいけません。
また、制限時間を大きく超えてしまうと要点をまとめられていないと評価されかねないので、発表時間の経過は常に注意しておきましょう。
グループディスカッションの役割分担
グループディスカッションには4つの役割分担があり、リーダーとタイムキーパー、書記、その他のメンバーです。
これらの役割分担は、グループディスカッションを開始する最初に決める必要があります。
各自が好き勝手に発言しているだけでは、話は進まず時間内に結論を導き出すこともできないでしょう。
また、企業の評価はどの役割についても優劣はなく、役割を全うできているかが評価のポイントです。
・リーダー
・タイムキーパー
・書記
・その他のメンバー
リーダー
司会者や進行役とも呼ぶことがあります。
テーマに対して議論の方向性を示し、参加者の発言を促す役割をします。
また、発言を遠慮している人などに議論への参加を促す配慮も大切です。
このように話し合いを主導し、必要に応じて論点の整理や議論が脱線しないように調整することも担います。
ただし、自分の意見が通るように仕向けたり、特定の意見を優遇するような態度をとってはいけません。
多様な意見に対して公平で柔軟な対応やチームを統括し方向づける力、意見をまとめる調整力などが求められます。
一番目立つ役割であるため良くも悪くも採用担当者の印象に残りやすいため、上手く役割を果たせなかった場合のリスクもあります。
タイムキーパー
グループディスカッションを進めて、時間内で結論を出すには欠かせない役割です。
話し合いなどの時間配分を管理してグループディスカッションの進行を時間の面から、リーダーの役割をサポートしています。
単純に時間を守るだけではなく臨機応変な対応で議論が成立するように調整することも求められます。
ただ、議論の合意形成にも時間を残すなど各ステップで偏りが出ない様に、進行のバランスを取ることも必要になります。
効率的な時間割り当てによる議論の質の向上や議論の進行をスムーズに行う計画力と管理能力、時間管理における公平性と責任感が求められます。
発表の良し悪しは、適切な時間配分ができているかで違いが現れる場合が多いです。
書記
たくさん出た意見を最終的にまとめるために重要な役割です。
様々な意見と議論の内容や推移を記録して、重要なポイントや意見と合意事項を明確に文書化します。
記録の内容は、議論を深める過程や発表準備のときに役立ちます。
様々な意見が散らばった状態であるよりも意見が整理整頓されている方が、議論の軸がブレず進行状況が明確になります。
記録がしっかりしていると議論の脱線が防げて効果的に進められるでしょう。
文書化スキルを通じた進捗のサポートや話し合いの内容を的確に記録し可視化する技術、細部にわたる注意力と正確な情報整理の能力が求められます。
話し合いの記録がしっかりしていると発表内容が伝わりやすい場合が多いです。
その他のメンバー
特別な役割を担当しなくても、採用担当者へのアピールは可能です。
積極的に発言して議論に参加することで、自らの意見や情報を提供しましょう。
豊かな意見交換で議論を有意義にするためには、様々な視点からの意見が必要だからです。
リーダーなどがどんなに頑張っても、意見を提供する人が居ないと議論は進まないです。
多角的な視点からの意見交換と他の人の意見に対してフィードバックを行うと、グループ内での協力と相互理解の促進が起きて議論が深まるでしょう。
その際、異なる意見を持つ人に対しても尊敬と礼節を持って接することが大切です。
その他のメンバーも活発に議論をして積極的な取り組みをした発表には、内容に深みがあります。
グループディスカッションで見られているポイントとは
グループディスカッションで気をつけるべきことは、企業側が見ているポイントに合わせた行動を意識することです。
まずは何を評価されるのかを知りましょう。
採用担当者は何をどう評価するのか、落ちる原因はなんなのかを理解すれば、自ずとアピールすべきポイントが見えてきます。
結論からいえば、グループディスカッションは組織仕事の縮図です。
複数メンバーが集まって協力して課題をクリアすることは、まさに仕事そのものです。
つまり仕事に必要な素質をもっているかどうか、それこそが採用担当者の見ているポイントといえます。
協調性
グループディスカッションでは、ほかのメンバーの話をしっかり聞いて相づちを打ったり、話せていない人に発言の場を振ったりする言動が大きくプラス評価されます。
これはまさに協調性のポテンシャルといえるでしょう。
チームの一員として、自分のことだけでなく周りを見て動ける人材かどうかが見るポイントになります。
持論を押し通すだけの一方通行ではいけません。
他者に意見を求め、他者の考えにしっかり傾聴できるかどうかが協調性であり、協議性なのです。
ただし、これは単にうなずくだけの聞き役になるという意味ではありません。
ディスカッションの最中、他者へきちんと配慮したうえで、自分の意見はしっかりと述べられることを意味します。
積極性
積極的に意見を言わなければ、グループディスカッションに参加する意義はありません。
この点はおそらく多くの就活生が認識している点でしょう。
議論に対して前向きに取り組めているか、議論に意欲的かどうかは、もちろん採用担当者も大いに注目するポイントです。
初対面同士で気をつかう場面だからこそ口火を切ることも大切です。
加えて、自ら全員が発言しやすい空気を作ることができる人は、採用担当者から高く評価されるでしょう。
論理的思考力
言うまでもなく、グループディスカッションの場で積極的に意見を述べる姿勢は大切です。
当然、それは議論の流れにそった内容でなければなりません。
論理的思考力は、就職活動だけにとどまらず、ビジネスにおいても確実に必要とされる能力です。
加えて、誰もがわかるよう簡潔に、根拠をもって自分の意見を述べられる人物は、非常に企業からの評価が高くなります。
ただしこれは他者に配慮し、わかりやすく意見を述べるという点で発揮すべき能力です。
自分と違う意見をもつ相手のことを論破したり、いかに自分の意見が正しいかを説明したりするほうに発揮すると、逆にマイナス評価になりますので注意しましょう。
素晴らしい能力ですが、使い道を誤ってはいけません。
コミュニケーション能力
グループディスカッションにおいては初対面のメンバーと議論を行わなければなりません。
お互いの人となりが分からない中でなかなか自分の意見を伝えられない人も多いでしょう。
そのような状況下においても積極的に意見を発信し、他の人にも意見を求めるなど、周囲の人の行動を促しながら、円滑に議論を進められるとコミュニケーション能力の高さをアピールできます。
このように積極的にグループに貢献しようとするコミュニケーション能力の高い人材は、面接官に対して良い印象を与えられます。
コミュニケーション能力をアピールするため、そしてグループとしての意見をより高いレベルに昇華させるために、自分の意見を発信するだけでなく、他の参加者の意見を尊重しながら対話を進めるようにしましょう。
グループディスカッションで気をつけるポイントとは
グループディスカッションで気をつけることはたくさんあります。
根本にはチームで1つの目標に向かい、協働するという意識があります。
実際に企業に入社して現場で働いていると仮定し、どのような行動や役割分担が自分に求められているかをまず理解しましょう。
そしてこのチームに何を期待されているか、どんな成果を求められているかを理解したうえでディスカッションを進めることが大切です。
制限時間は決められていますので、時間内にベストな結果をまとめる意識もしましょう。
論点にそった発言をする
議論には決まった流れがあり、時間を効率的に使うためには、議論の流れと合わない的外れな発言をしないように注意する必要があります。
グループディスカッションに限りませんが、議論は「前提確認・定義づけ」→「意見出し」→「意見まとめ」→「結論」という流れにそっておこないます。
それぞれのフェーズでそのときの目的に合った発言をしなければ脱線するばかりです。
議論の進め方を理解できていない、ダメな人物だとみなされてしまわないように注意しましょう。
だらだらと話しすぎない
グループディスカッションは、与えられた課題に対し、限られた時間のなかで結論を導き出す作業です。
配分が理解できていないとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
そうなってしまえば、結論までたどり着けないという最悪の状況を生み出しかねません。
そんななか、だらだらと要点のつかめない話を長く話すような人物は、まさに「仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまいます。
自分の意見を言うときは簡潔に話すことが絶対です。
発言をする前に言うべきことを頭のなかで瞬時にまとめ、自分なりの結論をもって要点が述べられる訓練をしましょう。
積極的に発言する
積極的な発言が大切であることは前述しました。
それはもちろん、発言回数が少ないければ、そもそも評価の対象にも入れないためです。
傾聴することはよいことです。
しかし、終始その状態ではそこに座っていた意味すらなくなってしまいます。
議論には前向きに参加し、確実に発言回数を稼いでください。
ただし、とにかく何でも話せばいいわけではないので注意が必要です。
特にムードメーカータイプの人が陥りやすい罠です。
場を和ませようとして関係のない話をしたり、話を脱線させたりするのは大きなマイナスです。
明るく発言するのはよいことですが、限られた時間のなかで意見をまとめ、与えられた課題に答えを導き出すことが目的であることを忘れないでください。
過度な自己主張を控える
その場ではチームとはいっても、周りが全員ライバルであることは事実です。
それでも最初から敵視したり、自分の意見ばかりごり押ししたりしていると、協調性のない人物として印象を悪くすることになります。
発言する以上、しっかりした自分の考えが必要です。
もちろん、なぜそう考えるか自己主張することは決して悪いことではありません。
ただそれも行きすぎると、他者の意見を尊重しない強引な人物とみなされ、採用担当者からマイナスの評価をされることになるでしょう。
特に反対意見を述べられると自己否定されたように感じ、意地になって自分の意見を通そうと攻撃を開始するタイプの人がいます。
グループディスカッションにおいて他者の意見は誰からのどんなものでも尊重すべきものです。
自己と相対するからといって、攻撃すべきものではないことを肝に銘じてください。
頭ごなしに相手を否定しない
グループディスカッションで不合格になってしまう人で多いのが、相手の意見を頭ごなしに否定する人です。
もし、誰かの発言が議論の流れにそぐわない、場を混乱させてしまうようなチグハグなものであっても、いったんは相づちを打って受けとめましょう。
そのうえで根拠を添え、やんわりと否定の意見を述べるのがベストな対処方法です。
いきなり「それは違う」「そんな話ではない」といった拒絶の態度を取ってしまっては、そもそも社会人としてマイナスの評価をされます。
論点が食い違ったり、行き違いが起こったりすることなど、実際に社会で働き始めてからは社内外でいくらでもあることです。
たとえ自分が正しくとも、その都度、頭ごなしに相手を否定していたら組織で孤立してしまうことになります。
いったん受けとめるテクニックは、就職活動だけでなく、今後実際に企業で働き始めてからも必要になるテクニックです。
ここでしっかりとマスターしておきましょう。
時間配分を意識して議論する
残り時間を意識して論点の設定をおこない、議論を進めることがグループディスカッションではとても大切です。
重要な役割を担うのがタイムキーパーです。
もしその役割に就かなくても、時間配分はしっかりと意識してください。
よくあるのが、ディスカッションが大いに盛り上がってしまい、結論を出す前に制限時間が来てしまうという失敗です。
タイムキーパーは単に時間をはかる役割ではありません。
いつどのタイミングでつぎのフェーズに移行するかを配分するのが責務です。
つまり、重要な影の進行役だと認識しましょう。
またグループで結論が出せないとなれば全員がマイナス評価になってしまいます。
タイムキーパーでなくても時間配分を意識し、確実に任務を完了する意識が重要です。
意見がない場合は誰かのサポートに注力する
グループディスカッションは自分の意見を持って望むことが理想的ではありますが、テーマによっては自分の意見がなかなか発信できない、思いつかないという人も多いでしょう。
そのような時は議論の中で共感できる意見や自分の考えに近い人のサポートに注力することをおすすめします。
他の参加者の発言をしっかりと聞き、重要なポイントを広げて、補足説明をしたり、新たな視点から質問を投げかけたりすることで議論に十分貢献できます。
また、議論が盛り上がらない場合には質問をして、他の人の意見を引き出す役割を果たすこともおすすめです。
議論を進めるサポート役として存在感を示すことで、自分の意見が直接的に提示できなかったとしても、チームに貢献する姿勢を示すことは十分に可能です。
グループディスカッションに備えて準備できること
グループディスカッションはいわゆる面接とはまったく違います。
そのため、どうすればよいかわからないという就活生もいるでしょう。
そもそも1人で準備できるものではありません。
練習するにしても、その都度協力者をたくさん集めて来なければならず、ハードルが高いことも要因です。
場数を踏むためには、グループディスカッションを想定した就活イベントや就活セミナーを利用し、第三者からアドバイスをもらうのがおすすめです。
またそれ以外にも、自分1人でも可能な範囲でグループディスカッションに備える手段がありますので、見ていきましょう。
YouTubeなどに上がっているグループディスカッションの動画を見る
もっとも便利で、いつでも利用できるのがYouTubeです。
スマホやタブレットで就活の移動中でも利用できます。
グループディスカッションの動画は、立ち回りや議論の進め方の参考になるでしょう。
一度検索して見てみることをおすすめします。
どんな雰囲気なのか、どれくらいの時間なのか、動画であれば声のトーンや表情の作り方なども参考になるので、具体的な学習になるでしょう。
自分のアピールしたい強みに近い人を見つけて、ノウハウを学ぶのもよい方法です。
ニュース・時事問題に触れて自分の意見をもつようにする
グループディスカッションで与えられるテーマは、抽象的なもののほかに、時事問題や志望業界に関する内容が選ばれることもあります。
企業によって異なりますが、時事問題タイプの場合は、普段からニュースなどで知識を入れておかなければ、意味がわからない状況にもなりかねません。
ただし、ニュースや時事問題は単に内容をチェックするだけでなく、それに対する自分の考えをまとめるところまでやっておかなければ意味がないです。
起こっていることに対して、自分はどう考えるのか、常に頭のなかでまとめておくことで、いざというときに発言する内容が思い浮かびやすくなります。
ロジカルシンキングの訓練にもなりますので、ぜひ続けてみてください。
悩んだら就活エージェントに相談してみよう
グループディスカッションへの準備は分かったけれど1人では不安だと感じる人は、就活のことで悩んだら就活エージェントに相談してみるのがおすすめです。
就活エージェントには、多くの就活生の相談に対応して内定へと導いてきた経験とノウハウがあります。
グループディスカッション以外でも豊富な業界知識をもとに適切なアドバイスとサポートを受けることで、就活を有利に進められるでしょう。
オンラインのグループディスカッションの注意点
オンラインのグループディスカッションにおいては対面と比べて雰囲気づくりが非常に難しく、コミュニケーションがスムーズに取れない可能性があります。
まずは大前提として、マイクやカメラの設定を事前に確認し、スムーズに自分が発言できるか、聞き取れるかなどについて確認しておくことをおすすめします。
また自分がどれだけ良好な回線状況で参加していたとしても、他の人の環境が原因で自分の発言が聞き取りにくい可能性もあります。
そのような場合に備えて、話すときは相手にしっかり伝わるよう、ゆっくり話すようにしましょう。
また他の参加者の発言を聞く際は、マイクをミュートにして、ノイズを減らすことも大切です。
また、オンラインでは非言語的なコミュニケーションが制限されるため、相槌や表情を意識的に活用して、積極的に相手の意見に反応することをおすすめします。
まとめ
グループディスカッションでは、いくつか気をつけるべきことがあります。
議論のセオリーを知り、企業側がどのようなポイントを評価するかをまず理解したうえで、自分の強みをきちんとアピールできるようにふるまいましょう。
他者を尊重しつつ、自分なりの意見をしっかり伝えることができれば、採用担当者からの評価も高くなるはずです。
ニュースを意識して自分の考えについてまとめる練習をしておくと発言しやすくなりますので、ぜひ普段の生活でも実践してみてください。