グループディスカッションにいる「クラッシャー」の種類と対策を紹介

グループディスカッションにいる「クラッシャー」の種類と対策を紹介

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録

目次目次を全て表示する

はじめに

グループディスカッションにはさまざまな学生が参加しています。

そのため、全員がお互いの空気を読みながら何事もない議論ができるとは限りません。

なかにはクラッシャーと呼ばれる、議論を悪い意味で妨げる人がいます。

面接のとき、グループのなかにそのような人がいなければ比較的議論もスムーズに進みます。

しかし、誰と組むかは当日の運次第です。

万が一クラッシャーがいたとしても、うまく回避できるよう事前に対策をしておくと、当日安心してグループディスカッションに望めます。

【グループディスカッションのクラッシャー対策】グループディスカッションをする意図

グループディスカッションにおけるクラッシャー対策についてお伝えする前に、まずはグループディスカッションの役割について理解しておく必要があります。

企業はなぜ採用活動においてグループディスカッションを行うのでしょうか。

それは、学生の「人柄」「リーダーシップ」「論理的思考力」「協調性」の4つの要素を把握するためと考えられています。

これらは集団の中で浮き彫りになりやすいと言われているので、グループディスカッションを行う前に一度整理しておきましょう。

人柄を知りたい

学生の人柄は通常の面接だけではなかなか把握しづらいものです。

特に面接は緊張感溢れるシーンなので、応募者が面接仕様の立ち振る舞いになってしまうのはある程度仕方がないとも言えます。

人によって異なるものの、「着飾っている」「かしこまっている」という印象がどうしても強く残ってしまうのです。

一方、グループディスカッションは同じ企業を志望する同年代の学生同士での会話となるため、比較的素の自分を出しやすい環境となります。

そのため、企業はグループディスカッションにおいて、面接ではわからない応募者の本質的な人柄を知り、個性や考え方が自社にマッチしているか、また社風に合っているかどうかということをチェックしているのです。

リーダーシップがあるか知りたい

グループディスカッションは、参加者のリーダーシップを推し量るという面でも活用されます。

企業という組織の中で働くにあたっては、周りとの関係性がとても重要になってきます。

取引先はもちろん、社内においても上司、同僚、他部署の関係者などと綿密に連携して業務を遂行していかなくてはなりません。

なぜなら、仕事は一人で完結するものではないからです。

組織の中で働く場合、最初は先輩や上司の指示にしたって仕事を進めていきますが、やがてリーダーとなって部署全体を引っ張っていく方も少なくありません。

そこで、人を束ね、リーダーシップを発揮できる人間が組織には必要になってきます。

周りの人の意見を丁寧に聞き、客観的な視点も踏まえて指示を出せるような素質があるかどうかグループディスカッションの中でチェックされています。

論理的思考力があるのか知りたい

あるテーマに沿って他人と議論をする際、一貫性を持った意見を述べられるかどうかはとても重要です。

また、その場で出た意見を一方的な視点だけで判断するのではなく、客観的に把握したうえで、独自の見解が述べられるかどうかという論理的思考力の有無も企業はチェックします。

もちろん、面接でのやり取りにおいても、論理的思考力があるかないかの判断はある程度できます。

しかし、複数人での議論の中ではさまざまな意見が飛び交い、なかにはテーマに沿わない見解や、あきらかに間違った思考で持論を展開するメンバーがいるかもしれません。

そういった状況の中、テーマの本質を把握して最終結論に導くことができる人は論理的思考力があると判断されます。

協調性があるのか知りたい

組織で働く際、協調性は必要不可欠と言っても過言ではありません。

個人事業主ならいざ知らず、組織人の仕事は主にチームで行います。

企画立案から業務の進捗と結果報告、改善提案まで、あらゆる面で他人との関わり合いが必須と言えます。

そんな協調性の有無を見定めるのに、グループディスカッションは最適です。

その場の空気や流れを掴み、独りよがりではない意見を主張できているか、また他人の意見に対して盲目的に対立するのではなく、尊重したうえで対案を述べているかという点を企業はチェックしています。

協調性は先にも述べたリーダーシップとはやや対になる要素とも考えられますが、バランス次第で十分両立する個性ですので、積極的にアピールしていきたいところです。

【グループディスカッションのクラッシャー対策】クラッシャーとは

クラッシャーとは、グループの皆でディスカッションをしているときに議論の進行を妨げる人のことを指します。

「ここでそのさえぎり方をするのか」というタイミングで話をさえぎってくるので、ほかのメンバーも反応に困ってしまいます。

しかし、その人のペースになってしまうと、まとまる結論もまとまらなくなってしまいまうので、事態の収拾が大変です。

頭ごなしに否定をしないで、話を論点に軌道修正して進めていくのがポイントです。

なぜクラッシャーが出るのか

そもそも、なぜグループディスカッションにクラッシャーというものが出てきてしまうのかについても考えなければなりません。

これを考えておくことで、しっかりと対応ができるようになるでしょう。

なぜグループディスカッションにおいてこうした行為をしてしまう人がいるのかですが、「志望している企業に就職したい」という気持ちが強いからでしょう。

「目立たなければならない」「自分をアピールしなければいけない」という焦りが、余計な行動につながってしまうのです。

多くの就活生はこうした人がいると「無視をする」「いないものとして扱う」のが最適解であると考えるでしょうが、「うまく対処できれば、それすらもアピールにできる」とポジティブに捉えて、しっかりと対応することが重要です。

【グループディスカッションのクラッシャー対策】クラッシャーの種類と対策

本人は悪気があってクラッシャーになってしまうというよりも、グループディスカッションで自分の存在を目立たせるためにそうなっている場合も多いです。

言うまでもなく、間違った目立ち方ではあります。

しかし、本人は気づいていない場合がほとんどです。

クラッシャーには大きく分けて4つのタイプがいます。

また、対策にはどんなものがあるのかを具体的にお伝えしていきます。

もし、自分が参加したグループディスカッションでクラッシャーと遭遇してしまったときの参考にしてください。

フレームワーク振りかざし系

自分は論理的に考えられる人だと伝えたいのか、SWOT分析などのフレームワークをやたらと使いたがるタイプのことをフレームワーク振りかざし系といいます。

本当に分析が必要な段階で、的確に意見を出しているのであれば問題ありません。

しかし、分析の必要がないときでも用いようとしたり、ほかのメンバーが理解していないときにも使おうとしたりする人がいます。

意味のない箇所でフレームワークを使っても無駄な時間です。

そもそもほかの人が理解していないのに、自分はかしこい人間だと言わんばかりに使うのは問題です。

就活サイトや本などにもフレームワークが度々登場してくるので、ここぞとばかりに使ってくるのでしょう。

SWOT分析のほかにもファイブフォースやPDCAサイクルなどさまざまなフレームワークがあります。

フレームワーク振りかざし系の対策

本来必要のない部分で「自分は知識があるから、ほかの学生よりもかしこいんだぞ」と言わんばかりにフレームワークを使ってくるのが問題なのです。

そのため、この議題に対してフレームワークは必要がないとやさしく伝えましょう。

加えて、フレームワークに触れた経験がなければ意味もわからないため、ほかのメンバーもわかっていないという現実も伝えていきます。

状況を見ながら、この2つを主張できれば対処は可能です。

ただ頭ごなしに「今のはまったく論点からズレた提案だからおかしい」と強めに言ってはチームを乱してしまいます。

あくまでやんわりと、しかし正しいことを感じよく伝えられれば、人事からの評価も高くなると見込めるでしょう。

なんでも否定系

自分のことを人事によい評価をしてもらうため、ほかの人とは違う意見を出そうとする人がいます。

意見に対してすぐに否定をして、自分という存在感をアピールする学生です。

こういった人に限って「その意見は違うと思う」と言うわりには、別の代案なども考えがなく、聞かれても案を出せないのです。

ほかにもある程度意見を出し合って、まとめるためにアイデアを削る段階であれば問題ありません。

しかし、まだそこまで議論が到達していないにもかかわらず、否定をして人の意見を受け入れない人もいます。

ただこういった人は人事の目にも悪い意味で印象として色濃く残りますので、自滅しているといえるかもしれません。

否定ばかりするクラッシャーに出会ったときには、つぎのように対応していきましょう。

なんでも否定形の対策

自分を含め、せっかく皆それぞれ一生懸命考えながら発現しているなかで、もし否定してきたとしたら切り返して「○○さんは意見ありますか」と聞いてみましょう。

深い意味を持もって否定しているわけではない場合がほとんどです。

「ありません」やしどろもどろの返答になってしまう場合が多いでしょう。

否定していることを力強く批判するのではなく、やんわりその人にアイデアを求めたほうがかしこい方法です。

場の空気を読みながら、よい方向に話をもっていくリーダーシップ性やコミュニケーション能力があるのかも人事は見ています。

まだアイデアをいろいろ出している段階で、削るような段階ではなければ、「削るのはあとにしましょう」といった発言しましょう。

まずは、意見を出し合う雰囲気に空気を戻すのも効果的な対策になります。

ひっくり返し系

自分という存在をアピールするために、議論がある程度進み残り、時間が少ない段階で「そもそも~」と議論をひっくり返す発言をするタイプのことをひっくり返し系といいます。

そもそものタイミングが的確で、お題に対して真剣に考え物事の根源を突き詰めるために話しているのであれば問題はありません。

しかし、そうではない部分でひっくり返そうとする人がいます。

本来もっと早い段階の議論で話すようなことを、最終段階でそろそろ結論をまとめて発表しなければならないときに発言する人がいるのです。

こういったひっくり返し系の発言をする学生は、最後に「まだ自分をアピールできていないのでは」と不安に感じインパクトのあることを言って人事に印象づけたいと思っている可能性があります。

ひっくり返し系の対策

話し合いの最終局面では、さまざまな問題について一つひとつ話し合い、途中でも確認している事項です。

このときグループの皆がいったん納得をしてつぎの段階に進んでいるため、またさかのぼってなんでもない部分を確認する必要はありません。

ただ自分の存在感をアピールしたいだけの人だといえます。

皆が最初や途中からやり直すこともないのです。

対策として、事前に定義づけをし、前提を全員で確認しすり合わせておくことで、「それは確認した前提から外れているので今は○○のことを考えればいいと思います」と伝えましょう。

定義づけもし、さらに皆で確認し合って進めていることだとなれば、何も変なタイミングでひっくり返す必要はないのです。

ただ自分をアピールしたいだけのひっくり返し系の発言を、上手に制することができます。

司会やりたがり系

就活では誰しもが、企業からの内定が欲しいと思っています。

できる限り目立つものでアピールしたいと考えるものです。

そのため司会さえやれば人事にも目をかけてもらい、採用されると思っている学生もいるのです。

しかし実際には、どのように進めれば皆の話し合いがスムーズに進むのかをわかっていません。

したがって、議論がスムーズにいかなくなり滞ってしまうのです。

たしかに司会に選ばれたとなれば、どんな風に皆を引っ張って進行してくれるのかと注目されます。

ただし、中身のない人が司会に選ばれてしまうと、とんでもないディスカッションとなってしまいます。

そうなってしまえば、グループのメンバー全員にとって不利な状況といえるでしょう。

司会やりたがり系の対策

もしクラッシャータイプが司会を申し出てしまったら、「あなたには向いていない」とはっきり伝えるの避けましょう。

表立って「自分が司会を変わりますね」と言うと協調性がないと評価されかねません。

司会でなくても発言をうながしたり、意見をまとめて論点を整理したりするなど、裏司会として議論を整理することが対処につながります。

できの悪い司会だというのは、人事も観察をしながらわかっています。

周りの学生がその司会をどのように導いていくかでも議論の雰囲気は変わっていきますので、方向性を明確にするように進めていきましょう。

論点からズレたディスカッションをしてしまうと、全員道づれで評価が下がってしまいます。

ズレをやんわりと指摘し、裏司会に徹しましょう。

何も話さない系

グループディスカッションのクラッシャーとして次に挙げるのは「何も話さない系」です。

フレームワークを振りかざしたり、他者の意見を否定したりするクラッシャーに比べると、周りへの悪影響はそれほどないのではと考えがちですが、いくつかやっかいな要素を持っています。

基本的に何も話さないので、どういったことを考えているのかまったく読めず、周りの人間が気を遣ってしまいます。

特に、司会者になろうものなら大変です。

いざ意見を求めても反応がないと、スムーズなディスカッションの妨げになってしまうほか、ディスカッションを滞りなく運用するという司会者のスキル不足も問われかねません。

しかし、もし何も話さない参加者をうまくディスカッションに誘導することができれば、それは一転して好評価へとつながることは必至です。

何も話さない系の対策

何も話さない系の対策として、まずは「話せないのか」「話さないのか」のどちらなのか知ることから始めましょう。

「話せない」のは、性格的に緊張しやすくて、大勢の前で自分の意見を述べるのが苦手ということが考えられます。

この場合は、話しやすい雰囲気を作り、質問内容を工夫すると良いでしょう。

たとえば、「○○に対してどう思いますか?」といった質問よりも、「○○と△△どちらだと思いますか?」や「賛成ですかそれとも反対ですか?」といった答えやすい質問をしてあげるといった具合です。

後者の「話さない」に関しては、話さないことで否定的な見解を有している場合が考えられますので、いかに意見として表面化してあげられるかどうかがポイントになります。

終わった話を掘り返す系

グループディスカッションにおいてはさまざまな意見が出て、それをグループの意見としてまとめ、掘り下げていくことで最終的な意見として発表することを目的としています。

それまでに出てきたいくつかの不採用となった案もあることでしょう。

それを再度掘り下げて掘り返してくるタイプの就活生もいます。

例えば「AとBとCの中からAとCに絞り、その2つからどちらにしようか議論している」にも関わらず「やっぱりBが良いんじゃないか」と折り返してくるタイプもいます。

終わった話を掘り返す系の対策

終わった話を掘り返してしまうタイプの就活生がいる場合の対策として「時間が限られている」ことを強調することが非常に重要です。

ここでイライラしてしまうと誰も得をしないので、今までの話し合いを簡潔に説明し「それはこういう理由で不採用になりました。そして時間も限られているので、この方針でいきましょう。」と説明することが重要です。

うるさいタイムキーパー系

グループディスカッションにおけるクラッシャーの中には、うるさいタイムキーパー系の人もいるので、あらかじめ覚えておくことが非常に重要です。

タイムキープをするだけならば全く問題ないのですが、何回も残りの時間について伝えてきて、周りを煽るように時間を知らせてくる人もいます。

うるさいタイムキーパー系の対策

こうしたうるさいタイムキーパー系への対策ですが、決して「うるさいよ」「少し黙っていてください。」などと強い口調で黙らせてしまってはいけません。

こうしたタイプの人はそもそも強い口調で説明したところで増長させてしまう可能性が高いので、やんわりと流してしまった方が良いでしょう。

例えば「まだ5分ありますね」「かなりまとまってきてるので、あと5分でより良いまとめにしていきましょう」などポジティブな言葉に言い換えることで、他のメンバーの焦りも軽減できますし、本人を静かにさせることもできます。

時間搾取系

最もグループディスカッションにおいて迷惑なタイプとして、時間搾取系が挙げられます。議論の中で不要な発言をするのはもちろんのこと、自分の意見を伝えるのにうまく伝えられず、時間がかかる人などが挙げられます。

そして、最も多いのがやたら話が長いタイプでしょう。

この他にも、時間を細かく決めたがる人や議論を戻そうとするタイプもこの部類に入ります。

このタイプが一人だけでなく、複数人いるとそもそも議論が最後までまとまることなく、全く成果のない発表をしなければならなくなることも多いので、次に説明していく対策をしっかりとしておかなければならないでしょう。

時間搾取系の対策

時間搾取系がいると分かった時点で、一回の発言時間を定めたルールを設けて、タイムキーパーなどに厳密に時間を管理することをお願いしてみましょう。

このタイプは時間を制限されないと際限なく喋り続けるので、他のメンバーが全く話せないこともあります。

一人だけあえて時間を短く制限する必要などはさすがにありませんが、全般的に発言の時間を短めにしておく方が安全と言えるでしょう。

また、こうしたタイプは時間の制限があったとしてもそれをオーバーして喋り続けるタイプが多いので、「時間が限られているので、そろそろ議論を進めましょう」などと優しく伝えることも大切です。

こうしたタイプはプライドが高い人が多く、強めに伝えてしまうと言い合いになってしまう可能性もあるため、やんわりと伝えることを心がけましょう。

【グループディスカッションのクラッシャー対策】クラッシャーにならないためには

ここまでグループディスカッションのクラッシャー対策についてお伝えしてきました。

クラッシャーは他人だけで自分は対策する側、自分はクラッシャーになることはないと思っている方も多いのですが、知らないうちに自分がクラッシャーになっているということは往々にしてあり得るのです。

今一度、グループディスカッションに臨むにあたっての意識を見直し、自分自身が周りの迷惑となるクラッシャーにならないよう準備しておきましょう。

人の話を聞く

まずは人の話をしっかり聞くということを心がけましょう。

議題のテーマに最適な回答は一つだけではないかもしれません。

多くの参加者がいれば、参加者の数だけ意見があって当然です。

考え方は人それぞれですので、自分の意見と真っ向から異なっていたとしても話を遮らず、最後まで聞くのがルールであり、人と話すときのマナーでもあります。

もし意見が違っていても、相手の考えを理解しようとしたうえで、自分の意見を述べるのが望ましいと言えるでしょう。

「それは違う」と否定だけするのではなく、「そういう意見もあるのですね」と一度同意し、「しかし私はこう思います」といった形で意見を述べることで建設的な議論ができるようになるのです。

他の就活生に聞いてみる

主観と客観には大きな相違があります。

自分では完璧にできたと思っていても、他人から見ればそうではないということは多々あるでしょう。

グループディスカッションで良い立ち回りができたとする自分がいる一方、他の参加者から見れば、「一人浮き足立っていた」「あの人のせいで場の雰囲気が良くなかった」と思われていることがあるかもしれません。

無意識のうちに、自分がクラッシャーになっていたのかもしれないのです。

直接聞くことはなかなか難しい面もあるかもしれませんが、グループディスカッションが終わった後に、他の参加者に自分がどうだったのかを聞いてみることをオススメします。

本音で話したいと伝えれば、相手も気を遣うことなく客観的な意見を述べてくれるでしょう。

時間を意識する

時間の概念はとても大切です。

どんなに良い企画や考えであっても、ビジネスの場面では限られた時間の中で自分の考えをわかりやすく伝えることが求められます。

また、仕事には必ず納期があり、期限内に達成することが評価の大きなポイントであると言えます。

グループディスカッションは比較的短い時間で行われることが多く、一人あたりの持ち時間も決まっていることが大半です。

短い制限時間の中で多くの参加者の意見を聞き、その中で自分の考えも主張しなければなりません。

自分の順番が回ってきたとき、意見を熱く語るのは悪いことではありません。

しかし、伝えたいという意識が強くなればなるほど要旨からずれてしまうということが考えられます。

なるべく話しすぎないよう、時間を調整するということを徹底的に意識しましょう。

選考結果から振り返る

客観的な事実から推測してみるというのも有効です。

これまでに受けた企業の中で、グループディスカッションが実施された割合はどのぐらいだったのかをチェックしましょう。

そのうち、グループディスカッションをクリアした数とグループディスカッションの段階で不採用となった数を洗い出してみてください。

グループディスカッションの段階で不採用となった数が多ければ多いほど、クラッシャーになっている可能性が高いと考えられます。

自分が意図せずにクラッシャーになってしまっているのかもしれませんので、グループディスカッションに参加したときの自分自身の言動や態度などを今一度振り返ってみましょう。

なお、振り返る際は下記の記事をぜひ参考にしてみてください。

【グループディスカッションのクラッシャー対策】クラッシャーに合否を左右されないためには

本番のグループディスカッションは、あみだくじのような部分もあります。

どんな状況においても、自分のよさを発揮できるようにしておかなければなりません。

備えあれば憂いなしで、クラッシャーにもさまざまなタイプがいます。

どのタイプのとき、どう対策するかをシミュレーションしておくといいでしょう。

グループディスカッションは、ほかの学生によって合否が左右される難しさももっています。

そのため、そのままクラッシャーの雰囲気に飲みこまれてしまっては危険です。

状況を見てフレキシブルに発言や立ち回りができれば、クラッシャーに振り回されることもありません。

また、うまく対処できれば人事からの評価も高くなる可能性があります。

【グループディスカッションのクラッシャー対策】グループディスカッションでおすすめの立ち位置は?

続いて、グループディスカッションにおいておすすめの立ち位置について詳しく紹介していきます。

下記の2点を意識した上で、自分がグループディスカッションを行う際はどの立ち位置につくか考えてみるのも良いでしょう。

役割で評価が分かれることはない

まず大前提として、役割で評価が分かれることはあまりありません。

司会だから、書記だから、などで評価が分かれることは全くありません。

そこで、自分に向いている役職で議論をスムーズに進めることが大切であると言えるでしょう。

とはいえ、何でもこなせる場合は、苦手としている役割を割り振らないようにしましょう。

例えば、しゃべりすぎてしまう時間搾取系の人がタイムキーパーをしている場合、時間がオーバーすることは明白です。

反対に、あまり話すのが得意でない方に発表させてしまうのもよくありません。

自分が全てを仕切る必要はありませんが、適材適所に人員を配置できるように工夫を凝らすことで、マネジメントスキルなどもアピールできることでしょう。

発表は評価を高めるチャンス

発表は評価を高めるチャンスであるということも分かった上で、自分がどんな役割をこなすのかについて考えていきましょう。

議論中の役割で評価が採用されることはそこまで多くありませんが、発表は評価を高める大きなチャンスです。

分かりやすいプレゼンができることをアピールしたい方は、積極的に自分が発表において主導できるように取り計らってみてはいかがでしょうか。

特にITベンチャー企業などの場合はミーティングの数も多く、社外の人と関わることも多いので、分かりやすく物事を伝えられる能力は高く評価されます。

発表の機会において、自分のグループがどのような考えを持ち、解決策はどのようなものを導き出したかについて分かりやすく述べることができれば、「即戦力として活躍してくれる」と企業も大きな評価を大きく評価してくれることでしょう。

【グループディスカッションのクラッシャー対策】グループディスカッションをの対策で就活エージェントを使おう

グループディスカッションに対策をせずに乗り込んでしまってはほとんどの場合失敗するので、対策が必要です。

そこで、おすすめは就職エージェントを活用する方法です。

就活をしている友人や大学の先輩などに質問をするのも良いですが、就職エージェントのように、何人もの就活生を見てきた就活のプロの方が信頼性は高いです。

ジョブコミットは志望動機や自己PRなどのESの作成はもちろん、面接対策やグループディスカッション対策も徹底的に行ってくれます。

自分一人で悩むよりも、プロに相談してしまった方が解決も早いですし、より質の高い対策ができます。

ぜひ興味のある方はジョブコミットを活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

グループディスカッションでは、必ずしも皆が協調性あり、安心できる人たちと組めるとは限りません。

なかには何か勘違いをした、悪い目立ち方をしてしまういわゆるクラッシャーもいます。

心のなかで危険だと思っても、チームのメンバー交換ができるわけではないため、その場で対処しなければなりません。

事前に対策を考えて、実際の場面でも使えるようにシミュレーションを繰り返しておくだけで、いざというときも臨機応変に対応できるでしょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます