【交流会とは?】はじめに
ベンチャー企業の数は相変わらず増加を続けていますが、気になるのがベンチャー企業同士の交流が少ないことです。
ほとんど自社のメンバーとしか顔を合わさない状態に、不安を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
同業種であれ異業種であれ、他のベンチャー企業と交流がもてれば、さらに視野は広がるはずです。
そこからビジネスチャンスを広げられるかもしれません。
今回は、ベンチャー企業同士の交流会について紹介します。
【交流会とは?】交流会の種類
一口にベンチャー企業同士の交流会と言っても、目的はさまざまですし、種類も1つではありません。
同業種の成長が著しい企業からは、何かしら成長のヒントを得られるかもしれません。
また、異業種の企業と交流することで、今までになかった斬新なものの考え方にふれるチャンスとなります。
いずれにせよ、大変刺激的な時間になることは間違いないでしょう。
以下では、同業種交流会と異業種交流会はどういったものか、そのメリットも説明します。
同業種交流会
社外の人との意見交換や情報交換は、ビジネスを進めるのにあたってとても重要です。
社外からの声を聞かず、自社のやり方や考え方に固執してしまい、貴重なビジネスチャンスを逃しているかもしれません。
同業種交流会は、同じ業種のベンチャー企業同士のコミュニケーションを目的としています。
業種は同じでも、業務に対する取り組みまで同じはずはありません。
同業種のベンチャー企業の交流は、お互いのさらなる成長に必要不可欠といえるでしょう。
メリットは?
同業種交流会への参加は、同業他社の動向について知るよいチャンスです。
こういったイベントに参加しない限り、他社の動向について見聞きするチャンスはほとんどありません。
同じ業界に属していれば似たような問題を抱えているはずです。
他社がそれに対して、どう対応しているのかを知るよい機会です。
また、業界全体の動向も同時にわかるようになり、業界内で共通した問題に対する解決の糸口が見つかるかもしれません。
同業種交流会に参加すれば、ご自身の業種に関連した情報も自然に集まってきます。
それをこれからのビジネス戦略に役立てましょう。
同業種交流会で他社へ積極的に声をかけることで人脈も自然と広がるので、それ以降助けられることも多いはずです。
異業種交流会
通常の業務に携わっているだけでは、異業種の企業と関わる機会はあまりありません。
似たような業種のベンチャー企業とだけ関わっていても、視野が広がることはあまりないでしょう。
そのため、異業種の企業とも積極的にコミュニケーションを取ってみたいと考えているベンチャー企業もあります。
それを可能にするのが異業種交流会です。
初対面の人と業務以外の会話することでコミュニケーションスキルをアップさせたい方にもおすすめです。
メリットは?
普段は交流のない業種の人と会話することで、新たな知識や視座を獲得できます。
業種が異なれば、仕事上の常識やものの考え方も異なるはずです。
目からうろこが落ちるような話を聞けるかもしれません。
また、自社のターゲットとなっている業種のベンチャー企業も参加していれば、マーケティングのヒントにもなるでしょう。
マーケティングターゲットの意思決定をする過程について知るのは、とても重要なことです。
社内だけで勤務していると、名刺交換なども少なくなってしまい、ビジネスマナーを忘れがちなことに不安がある方もいらっしゃるでしょう。
異業種交流会では社内でおこなう打ち合わせや会議とは違った、実践的なビジネスマナーを学ぶチャンスとなります。
【交流会とは?】ベンチャー同士で交流会をする理由
異業種交流会は、意欲的なビジネスパーソン同士が目的をもって集まります。
その目的は、人脈の開拓、新しい知識の獲得などさまざまです。
また、同業種交流会は異業種交流会ほど多く開催されているわけではありません。
しかし、こういった場がないと同業他社と交流するチャンスはあまりないのです。
ベンチャー企業はまだ立ち上がったばかりで、知名度が低い企業もたくさんあります。
知名度を上げるには、ビジネスの場以外で活動することも重要になってくるのです。
人脈を広げることができる
大企業であれば、これまでに培われてきた信頼と実績による人脈が豊富です。
しかし、ベンチャー企業は規模があまり大きくありません。
また起業したてのところも多いため、人脈に乏しいという側面もあります。
人脈については未開拓といったベンチャー企業もまだまだあるはずです。
同業種、異業種を問わずに広い人脈を獲得していくことは、そのようなベンチャー企業にとっての大きな課題となるでしょう。
したがって、ベンチャー企業同士が集まることで人脈の輪を広げられるのは、交流会におけるメリットの1つです。
そして、交流会はただ人脈を広げるだけの場所ではありません。
人脈を広げることで、新たな顧客の獲得などのビジネスチャンスをつかむこともできるのです。
知名度の向上
ベンチャー企業はまだ設立から間もないところも多く、知名度では既存の同業他社に負けていることもあります。
しかし、これからもビジネスを広げていくのであれば、さらに多くの企業や顧客に自社の存在を知ってもらわなければなりません。
自社を知ってもらうところからビジネスは始まっているといっても過言ではないでしょう。
交流会は自社について知ってもらうよいチャンスでもあるのです。
交流会であれば、相手の企業の業種などもわかります。
将来顧客になってくれそうな企業や、ビジネスパートナーになってくれそうな企業も見つかります。
特にそういった企業に対する自社の知名度を上げれば、新しい販売ルートの確立などが可能になるかもしれません。
【交流会とは?】交流会に参加する際の注意点
交流会は、人脈を広げ、自社の知名度を上げるよいきっかけになります。
しかし、交流会に集まるのはほとんど初対面の人たちばかりです。
所属企業、年代、スキル、性別、経歴もさまざまです。
どんな行為を不快に思うのかは人によって違います。
そのため、初対面でそれを把握するのはほぼ不可能といってもよいでしょう。
自分は問題ないと思っていても、相手は不快に感じてしまうおそれもあります。
普段よりも礼節を重んじた行動ができるよう心がけましょう。
最低限以上のマナーを知っておく
ベンチャー企業同士の交流会はビジネスの一環としておこなわれます。
楽しむだけのパーティーのような会合では決してありません。
そのため、参加者全員がマナーを守って節度のある行動を心がける必要があります。
ずっとスマホをいじっている、自分だけが話し続けるなどのマナー違反をしてはいけません。
また、必ず名刺を交換することになります。
名刺を切らしてしまうのも、相手にあまりよい印象を与えません。
必ず事前に名刺を補充しておきましょう。
飲食を伴う交流会の場合は、酔っ払ったり1人で食べすぎたりしないように気をつけなければなりません。
マナーは、相手や自分を不快にさせないためにあります。
交流会に参加するのであれば、相応のマナーを身につけておきましょう。
自社のイメージを損ねない
交流会は今まで関わりがなかった企業とはじめてやり取りする場です。
相手は自社のことをほとんど知りません。
相手からすれば、自分が自社の社員ではじめて会った人となります。
はじめて会った社員の印象が悪かったために、その社員が所属する企業全体のイメージも悪くなることも珍しくありません。
第一印象はとても大切ですが、それをくつがえすのは至難の業です。
交流会に参加するときは、自分が自社の看板を背負っていると忘れずに、相手へ非礼のないようにしなければなりません。
よくに同業種交流会の場合は、よくない評判が広まるのもあっという間です。
交流会に参加しているあいだは、自社のイメージを損ねないように、十分注意して行動しましょう。
【交流会とは?】まとめ
ベンチャー企業にとって必要なのは、人脈の拡大と知名度の向上です。
これを一気に実現するのが、ベンチャー企業同士の交流会です。
同業種交流会であれば業界や同業他社の動向を探れますし、異業種交流会では知見を広げたりマーケティングのヒントを得たりもできます。
しかし、交流会に参加しているあいだは、自分が自社の看板を背負っていることを忘れてはいけません。
実践的なビジネスマナーを習得するチャンスでもあるので、ぜひ交流会に参加してみましょう。