はじめ
就職活動もいよいよ終盤。
しかし、就職戦線を勝ち抜き、内定を貰うというゴールに辿り着いても、不安を払拭しきるのは難しいかもしれません。
さらに、ベンチャー企業の場合は社歴の長い会社と違い、内情が外から見えづらく、余計に心配になることもあります。
堅実志向な親御さんへの説得材料も必要な場合もあるでしょう。
その場合は、内定後もOB訪問をして、自分の意思を確認することをおすすめします。
内定承諾すべきかどうか悩んでいる人はぜひ読み進めてください。
【ベンチャー内定後におすすめしたいOB・OG訪問】内定後でも入社すべきか悩む人にはOB・OG訪問がおすすめ
内定後に入社すべきかどうか悩んでいる人は、OB訪問をしてみてください。
内定承諾するためには、会社の実情を詳しく知り、不安や懸念点を解消する必要があります。
「会社のことはもうすでにOBに聞いたから必要ない」と思うかもしれません。
しかし、内定前と内定後では置かれている立場が異なるので、訪問の意味がまったく異なります。
会社のマイナス面も含め、より具体的な質問をして、さまざまな話を聞くことは、内定前の訪問とは目的が大きく違うのです。
内定前であれば評価を気にするあまり、踏み込んだ質問を躊躇したかもしれませんが、内定後であればその心配もいりません。
また就活中にさまざまな会社を見てきて、自分にとって何が大事なのか、どのような会社が自分に合うのかがわかってきたはずです。
人生の大きな選択なのに、不安を残したまま決断をすることはもったいないことです。
ぜひここで自分の気持ちの整理を兼ねて、OBを訪問してみてください。
【ベンチャー内定後におすすめしたいOB・OG訪問】承諾すべきか悩む人がOB・OG訪問をする前にやっておきたい準備とは
内定前の訪問時と同様に、聞きたいポイントを整理し、準備しましょう。
忙しい時間の合間を縫って会ってくれている、OBの時間を無駄にしないように心がけてください。
以前の訪問時で伺ったことや、調べればすぐにわかるようなことは聞かないようにしましょう。
そして、社内の人としてコンプライアンス上答えられないこともあることを理解したうえで臨んでください。
では、OB訪問の前に、具体的にどのような準備が必要でしょうか?
何に悩んでいるかを明確にしておく
自分が会社のどの部分を不安に思っているのかを明確にするのが大切です。
ただ何となく悩んでいる状態では、質問も曖昧で、望んでいるような回答も得られません。
そしてOBもせっかく時間を取っているのに不満が残ってしまいます。
自分が不満に感じているのは事業内容、待遇、将来性もしくはやりがいなのか、どのような点において悩んでいるのか、具体的にしておきましょう。
まずは小さなことでも書き出してみるのがおすすめです。
自分の中にあるすべてのモヤモヤを吐き出してみてください。
その中から新しい気付きもあるかもしれません。
内定を貰うために、無我夢中に走ってきた就職活動。
ここでいったん立ち止まって、活動を振り返り、自分軸で考えてみてください。
将来なりたい自分のイメージを持っておく
就職活動のために、自分の将来像を描いていたかとは思いますが、もう少し解像度を上げてイメージしてみましょう。
自分がやりたいのはどんな仕事なのか、どのようにキャリアを積みたいのか?、プライベートとのバランスをどのように取りたいか、これらをしっかり考えてみてください。
自分は将来、どのような立場で、何に重きを置いて働きたいのか、しっかりイメージしておきましょう。
年代別にやっていたい仕事、プライベートで達成したいことなどを書いてみるのも良いです。
自分が優先したいことは何か、大切なのは何か、言語化してみましょう。
理想のキャリアの歩み方、ワークライフバランスなど細かく見ると、内定先の企業のどこに違和感を持っているかがわかるようになります。
企業に対して知っている情報をまとめる
就職活動中に得た企業の情報をまとめて整理しましょう。
その整理した情報を見て、後どのような情報があれば判断ができるのか考えてみてください。
就活中に知った他社の情報の中から「これは良い会社だな」と思った条件も書き出してみるのも良いでしょう。
そして、内定している会社にもそのような条件もしくは制度があるのか確認するのが良いです。
繰り返しになりますが、すぐに調べられたり、すでに聞いたりした内容を質問するのは時間の無駄です。
今の自分、そして将来の自分に合う会社なのかどうか、を確認するのが今回の目的なので、一般的な情報以外の質問をしましょう。
【ベンチャー内定後におすすめしたいOB・OG訪問】内定後のOB・OG訪問で聞いておくべきこと
ここでは就活生はあまり気にしないけど、実際働いていくと気にするようになるポイントを紹介します。
働き始めると企業理念や社風と同じぐらい大事になるのが待遇面です。
就職後の生活を左右し、人生にも大きな影響を与えるので、慎重に考える必要があります。
業界の競合他社との比較もしてみましょう。
憧れの職業でも、労働条件が劣悪な場合は長続きせず、すぐに退職や転職をする危険性があります。
評価方法
人事評価制度は、評価に基づき社員を育成して生産性の向上を図り、企業の目標達成や業績アップにつなげるための制度です。
その評価基準も能力評価、業績評価、情意評価など企業によってさまざまな基準があります。
ベンチャーの場合は、評価制度の整備が十分でないのに、規模拡大してしまったようなところもあります。
どのような評価基準を採用しているのか、そしてその評価が給与や昇給にどのぐらいつながるか、年功序列か成果主義か、これらのことを確認しましょう。
そして、自分はどのような環境で一番成長できそうなのかも考えてみてください。
競争が激しい方がモチベーションにつながるという人もいれば、それはプレッシャーになるという人もいるので、自分の適性を見極めてください。
昇給・昇格スピード
給与に関しては誰もが重要視していますが、気にすべきは初任給だけではありません。
転職をする可能性もありますが、内定先企業での生涯年収のイメージも持っておくと良いです。
何歳の時点でどのくらいの給料が貰えるのか、また、どのようなペースで昇格していくのか、会社の規定を確認すると良いでしょう。
そして、一口に昇給と言ってもさまざまな種類があり、どのような昇給方法を採用しているかは企業によって異なります。
特にベンチャー企業の場合は、定期昇給よりも実績に重きを置いた昇給の方が多いです。
また退職金がないベンチャーも多いので、その分、資産の自己管理が大切になります。
資産管理に関しても自分の適性を見極め、判断する必要があるでしょう。
福利厚生
福利厚生とは、企業が社員に提供する「給料以外の報酬、サービス」の総称です。
福利厚生の対象範囲は、社員本人のみならず、その配偶者や家族まで含まれることもあります。
会社にとって福利厚生の充実は採用活動や人材定着にも関わるため、非常に重要な人事施策と言えます。
しかしベンチャーは福利厚生が十分に整っていないこともあります。
一般的には大手の方が手厚いと考えたほうが良いでしょう。
一方で、ベンチャーの場合は、同業他社と差別化するためにもユニークな制度を持っている会社が多いのが特徴です。
自分の今後のライフイベントを考え、その時々に必要であろう制度について考えてみてください。
女性の場合は育休産休制度を確認しておくのが良いでしょう。
また、家賃補助や社宅制度も重要です。
将来的に一人暮らしをする予定の場合、家賃補助の有無は生活に直結します。
有給休暇の条件や社員の消化率もワークライフバランスを考えると大切です。
またリモートワークへの会社の考え方、そして今までの対応も聞いておくと良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
内定を貰ってもまだ決めきれない人向けに、OB訪問のおすすめ理由と方法についてお伝えしました。
「人気があるから」「給料が良いから」といった理由を優先して入社を決めてしまうと後悔する可能性があります。
自分の人生の大部分を過ごすことになる会社なので、他人の評価より自分に合うかどうかが大切です。
自分の将来像や理想とする生活をよく考え、後悔のない決断をしてください。