はじめに
就職活動をするにあたって、OB訪問を行っている方は多いでしょう。
もし、あなたが他社から内定をいただいた場合は報告すべきかどうか悩むかと思います。
OBの方が所属している企業では不採用になってしまって、別の企業から内定をいただいた場合です。
連絡するのは失礼にあたるのではないだろうかと悩む気持ちとお世話になったのでお礼を伝えたいという気持ちがあるのではないでしょうか。
この場合、どうするべきなのか考えていきましょう。
【ベンチャー就活生必見!OB訪問した人には他社でも内定報告しよう】内定先が他社の場合でも報告とお礼はしよう
お世話になった人に対してお礼をしたいという気持ちは当たり前の感情です。
これは社会人のマナーであると考えるよりも、人として持つべき感情だと考えるのが良いでしょう。
内定先がOBの方のいる企業と違う場合でも、お世話になったのであれば報告をします。
これはお世話になった人に対するあなたの責任とも言えます。
OBの方も、あなたの就職活動がどうなったのか気になっているかもしれません。
報告をする時にはお世話になったお礼をしっかり伝え、お互い気分良く話が終われるようにしましょう。
特にベンチャー企業に就職する場合は人との繋がりが活きる可能性が大いにあるので、こういった繋がりを大切にするのは社会人としての第一歩と言えます。
【ベンチャー就活生必見!OB訪問した人には他社でも内定報告しよう】内定報告する際のポイント
では、内定について報告する時はどんな手段で行えばいいのか考えてみましょう。
直接会いに行ったほうが良いのか、メールや電話で行うべきなのか、いろいろな手段が挙げられます。
あなたが思う手段で行う形で問題はないと思いますが、参考までにおすすめの方法を紹介します。
あくまでも一般的な例として挙げていきます。
初めて行うことに対して、自信がなかなか持てないのが人間なので、これを参考に自信を持ってお礼を伝えられると良いでしょう。
内定報告はメールがおすすめ
内定報告には相手が好きなタイミングで対応できるメールを使うのがおすすめです。
電話の場合は相手の都合がわからないため、気を遣わせてしまう可能性があります。
相手が仕事に追われているタイミングで電話をかけてしまったら、あなたも申し訳ない気持ちになると思います。
電話のほうが気持ちは伝わるとは思いますが、仕事に関係のない電話に対応してもらうのは時に相手に迷惑をかけてしまう可能性があることを覚えておきましょう。
その点、メールであれば相手の手が空いた時に返信が可能なので、お互いにとって最も良い方法と言えます。
電話はその場で取らなければいけないとなりがちですが、メールであれば相手も余裕を持って読むことができるのです。
どうしても電話で伝えたい場合
とてもお世話になったので電話でしっかり気持ちを伝えたいという方もいるでしょう。
どうしても電話で伝えたい場合には、相手にとって迷惑でないタイミングを考えて電話しましょう。
たとえば、始業直後やお昼休み、終業の前などは避けるべきです。
相手が休憩している時間帯や忙しそうだと思われる時間帯は避けて、頃合いを見て電話をかけます。
かけた直後には、今時間が取れるかどうかを確認してからお礼を伝えるようにしてください。
もし今は忙しいという様子であれば、また改めて伝えるかメールで伝えるかにするべきです。
直接お礼を伝えるという行為自体はとても良いことなので、あなたのやりたいと思う方法で行うのが良いと思います。
内定承諾した日から数日中に送る
内定を承諾したら、どのタイミングでOBの方と連絡を取るべきなのかと悩んでいる方は、可能な限り早くOBの方に連絡しましょう。
あまり時間が空いてしまうと、あなたの様子を気にしているかもしれないOBの方にも申し訳ないです。
また、時間が経つほど連絡は億劫になるものなので、すぐに済ませてしまうのがおすすめです。
そのため、内定を貰ったら数日中に連絡をするように心がけましょう。
メールであればこちらもタイミングを気にせず送れ、相手側も都合の良いタイミングで読めます。
電話の場合も、一日中忙しくて電話が取れないタイミングを選んでしまわない限りは問題ないはずです。
先述の事柄に気を付けて、連絡をしてみてください。
マナーを守った文面を意識する
メールを送る場合は文面の、電話をする場合には言葉のマナーを意識しましょう。
今回はメールを推奨しているので、メールで送ることを前提で書きます。
まず、忙しい中でこちらのメールを見てもらうことになるので、簡潔な文章でメールを送りましょう。
お礼を伝えたいという意図が一目でわかるような文章が好ましいです。
しかし、あまりに簡潔な文章だと業務的で感謝の気持ちが伝わりづらいです。
ある程度はマナーをわきまえた文章ではありつつ、あなたの伝えたいことはしっかり伝えてください。
あまり長い文章を送ってしまうと相手も返信に時間がかかってしまうため、書く前に要点をハッキリさせましょう。
電話の場合でも要点は同じなので、あらかじめ伝えたいことをまとめておきましょう。
本文で感謝をしっかり伝える
簡潔にわかりやすいメールでと書きましたが、ただ内定を貰えたという報告をするメールでは失礼です。
あなたの就職活動の糧になるように助言をくれたOBの方に、伝えるべきことはなんなのかしっかり考えてみてください。
もしもOBの方からいただいたアドバイスが、あなたの就職活動において活きたのであればそういったエピソードを交えるのもおすすめです。
感謝するにあたって、相手のした行動が役に立ったということを説明するのは、それに対する理由付けとして非常に有効です。
よりあなたの感謝が伝わると思いますので、簡潔な文章にしつつもそういった要点は押さえておきましょう。
マナーを守りつつ、目的はお礼を伝えることなのを忘れずに連絡を取りましょう。
【ベンチャー就活生必見!OB訪問した人には他社でも内定報告しよう】内定報告メールの例文
では、参考までに内定報告メールの例文を載せます。
OBの方と同じ系列の業種だが別の企業の場合と、まったく違う業種の企業に内定をいただいた場合の2種類です。
どちらも基本的なテンプレートは同じですが、書く内容が違います。
テンプレートの中に、あなたの気持ちをうまく入れ込むことで良いお礼のメールになるはずです。
以下の例文を読めば、どのように書けば良いのかなんとなくイメージができると思います。
なんとなく書き始めるよりも、ある程度イメージを固めたうえで書き始めるのがおすすめです。
同業他社の場合
まず、同業他社から内定をいただいた場合のメールについてです。
メールのタイトルである「件名」には、「進路先をご報告」というような簡潔なタイトルを使用します。
本文は以下に例文を書くので、参考にしてみてください。
○○部 ○○課(部署名)
○○ ○○様(名前)
お世話になっております。
○○大学○○学部の○○(あなたの名前)です。
以前、貴社の採用試験において、不採用であった旨をお伝えしましたが、本日○○会社より内々定の通知をいただくことができました。
○○さんには、さまざまな面で大変お世話になりましたので、お礼も兼ねてご報告のメールを差し上げました。
貴社で○○さんと一緒に働きたいという思いは強く、そうなることを楽しみにしていたので他社になってしまうのは残念です。
それでも志望していた業界ですので、今回いただいた内々定については大変嬉しく思っています。
今回他社より内定をいただけたのも、○○さんからご指導ご鞭撻をいただいたおかげです。
本当にありがとうございました。
まだまだ至らない点はたくさんありますが、少しずつでも成長できるように努力して参ります。
今後とも変わらず、お力添えいただけると幸いです。
またご縁があった際には何卒宜しくお願い致します。
来春より、○○さんと別の場所であっても、同じ業界で働けることを誇りに思いながら頑張っていこうと思います。
○○大学○○学部〇年
○○○○(あなたの名前)
090-0000-0000
○○@○○.jp(あなたのメールアドレス)
以上が同業他社の場合のお礼メールの例です。
他業界の場合
では、まったく別の業界に就職が決まった場合はどのようなメールを送れば良いのでしょうか。
こちらも参考にできるように例を書きます。
「件名」には先ほどと同じように、「進路先をご報告」というような簡潔なタイトルを用います。
以下、本文の例です。
○○部 ○○課(部署名)
○○ ○○様(名前)
お世話になっております。
○○大学○○学部の○○(あなたの名前)です。
以前、貴社の採用試験において、不採用であった旨をお伝えしましたが、本日○○会社より内々定の通知をいただくことができました。
○○さんには、さまざまな面で大変お世話になりましたので、お礼も兼ねてご報告のメールを差し上げました。
自分としては貴社で○○さんと働けることを楽しみにしていたので、不採用通知は残念でした。
また、今回内々定をいただいたのは別の業界なので、○○さんからのご教授を受けられる機会が減ってしまうのも少し残念に思います。
しかしながら、今回ご縁をいただいた企業は温かい社風で、自分も挑戦してみたいと思った仕事なので、内々定をいただけて大変嬉しく思っております。
今回このような結果を出せたのも、○○さんのご指導ご鞭撻のおかげです。
本当にありがとうございました。
まだまだ至らない点も多いですが精一杯頑張りますので、今後とも変わらず、お力添えいただけると幸いです。
またご縁があった際には宜しくお願い致します。
○○大学○○学部〇年
○○○○(あなたの名前)
090-0000-0000
○○@○○.jp(あなたのメールアドレス)
以上が他業界に就職する場合のお礼メール例です。
まとめ
お世話になった旨を感謝を込めて伝えることは人としての常識と言っても過言ではありません。
もちろんビジネスマナーも大切ですが、何よりも気持ちを伝えるということにどうすべきかという決まりはないのです。
あなたが伝えたいと思ったことをある程度のマナーをわきまえたうえで素直に伝えれば、相手に最も気持ちが伝わるのではないかと思います。
こちらとしても相手としても、就職活動において気持ち良く関わり合えたと思えるような関係が理想のはずです。
ぜひ今回の記事を参考に、お世話になったOBの方にお礼を伝えてみてください。