はじめに
就活をしていく中で先輩方の貴重な意見を聞くことができ、第一希望に就職するために攻略法を教われるのが「OB訪問」です。
このOB訪問をする際に、学生側は名刺を持っておいた方が良いのでしょうか。
また、OB訪問をする際の具体的なマナーとは、どのようなことがあるのでしょうか。
今回はそんなOB訪問時に気をつけておきたい点にフォーカスし、注意点をご紹介していきます。
OB訪問前にぜひこの記事を確認し、先輩方に失礼の内容に努めていきましょう。
【ベンチャー志望向け!名刺を含めたOB訪問マナー】OB訪問に名刺は必要なのか
まず、そもそもOB訪問時に学生は、名刺を用意しておく必要があるのでしょうか。
これに関しては、学生は名刺を用意していなくても特に問題はありません。
なぜなら、学生が普段から名刺を持つ習慣がないということは、先輩方もわかっているからです。
学生のうちから名刺を持っている人といえば、学生団体やNPO法人などに所属して、社会に通じる活動を行っている方ぐらいでしょう。
一般的な学生は、わざわざ名刺を作る必要もないですし、名刺の作成はコスト面でもかなりきびしい部分があります。
そのため、学生側が名刺を持っていなくても特にマナー違反ではありません。
もちろん、特段先輩方も気にしないでしょう。
その代わり、コミュニケーションを取る中で、自分自身の情報は詳しく話すようにするのが大切です。
相手から有益な情報をいただくので、まず礼儀として、自分から就職に対する熱意やこれまで行動してきたことなど、積極的に話すようにしましょう。
名刺を渡すことによるメリットもある
名刺は渡さなくても特段気にされないと先ほどお伝えしました。
その一方で、名刺を用意しておくメリットももちろんあります。
まず、名刺を渡すことで顔と名前をすぐ覚えてもらいやすいでしょう。
社会人になったときもまず大切なことは、顔と名前を覚えてもらうことです。
基礎的なようでこれがなかなか難しく、特にOB訪問の場合はさまざまな学生から先輩方は質問を受けているので、次第に顔と名前を忘れられることもあるでしょう。
そこで名刺を渡しておくと,あとから「こんな学生とも話したな」と思い出してもらいやすく、就職後も先輩との関係を築きやすくなります。
また、社会人としてのマナーを持ち合わせている学生だと認識してもらえるのもメリットです。
学生で名刺を持っている人はなかなかいないので、そのような意識が高い学生は重宝されるでしょう。
【ベンチャー志望向け!名刺を含めたOB訪問マナー】名刺の受け取り方に関するマナーは知っておこう
OB訪問をする際に、名刺の受け取り方のマナーは事前に学んでおく必要があります。
また、名刺を持っている学生は、名刺を渡す際のマナーも事前に確認しておきましょう。
具体的なマナーをご紹介すると、まず名刺を受け取る際は、両手を胸の高さまで上げます。
そして「頂戴します」と言いながら名刺を受け取ります。
これが名刺を受け取る際の一般的な方法です。
ここで気をつけたいのが、名刺を受け取る際に、会社名や名前の所を持たないようにして受け取るという点です。
目の前でそれらの情報を指で隠してしまうのはマナー違反になってしまうため、注意しておきましょう。
そして、もらった名刺にすぐ目を通すようにしましょう。
せっかくいただいた名刺をあまり見ずそのまましまうのは、マナー違反です。
まず、目の前で相手の情報を確認し、その場で書いてある内容について1つか2つ質問できると良いでしょう。
また、事前に名刺の受け取り方の練習をしておくのもおすすめです。
【ベンチャー志望向け!名刺を含めたOB訪問マナー】OB訪問で気をつけておきたい名刺以外のマナー
OB訪問の際に名刺のやり取り以外にも気をつけておきたいマナーは、もちろんさまざまあります。
服装や身だしなみから、時間のマナー・食事時のマナーなど、気にしておかなければならない点は多くあるでしょう。
今回は、6つに細かく分けて、気をつけたいマナーのポイントを詳しくご紹介します。
事前にしっかりと、どのような点に気をつけなければいけないのかを把握しておき、相手に良い印象を与えられるOB訪問にしていきましょう。
①服装
まず服装は、基本的にリクルートスーツで向かうのがベストです。
「カジュアルな格好で来ても良い」と先輩方から指定を受ける場合もありますが、そうでない場合はリクルートスーツを着用しましょう。
その際に気をつけたいのが、シワや汚れはないかをあらかじめ確認しておきましょう。
これは就活中でも必須の確認事項です。
就活中は常にリクルートスーツを着用しているため、知らず知らずのうちに汚れている場合も多いです。
この際に、まずそのような積み重なった汚れはないか、またはシワはないかを再確認しておき、OB訪問に臨みましょう。
また、コートなどの防寒着は会う前にあらかじめ脱いでおきます。
OBの目の前でコートを脱ぐのはやめましょう。
②待ち合わせ
待ち合わせの時間をする場合は、基本的に10分~15分前には到着しておくようにしましょう。
学生が思っているより、社会人の方々は日々忙しく、スケジュールに追われています。
先輩方は急に時間を変更してほしいと伝えてくる場合も多いです。
そのような場合にも柔軟な対応ができるように、学生側が準備しておきましょう。
集合時間に遅れてしまうのは、先輩方にとても失礼です。
忙しい合間を縫って、学生のために自分自身の経験を話してくれる貴重な機会です。
なるべく失礼がないように心掛けましょう。
そして、早めに到着した際は、必ず連絡を入れておくのも大切です。
連絡を入れることで、学生側の意識の高さも伝えられます。
常に相手のことを思って行動していきましょう。
③食事・飲み物などの注文
食事をともなうOB訪問の場合、まず気をつけたいのは座席の位置です。
特に、ランチタイムやカフェなどでOB訪問をする際には、座席は下座側に座るようにしましょう。
これはディナーのときでも守るべきマナーですが、人の出入りが激しいランチタイムなどは必ず下座に座るようにしましょう。
また、食事をする際に時間がかかってしまうものは、なるべく避けて注文することも大切です。
時間がかかるものを頼むと食事に気をとられてしまい、話をするのがメインなのに、食事がメインになってしまうからです。
せっかくの先輩方の貴重な意見を聞くことができる場なのに、これでは本末転倒といえます。
何が一番重要かをしっかりと念頭に置いて行動しましょう。
④会計
お会計の際は、基本的に先輩方が負担してくれることも多いですが、もちろん当たり前という態度はとらないようにしましょう。
そして必ず、自分自身も払うという意思を見せておくことが大切です。
その際に、ほとんどの場合「こちらが払うから」と支払いをしてもらうことが多いです。
先輩方からそのように言っていただいた場合は、快く「ありがとうございます」とお礼を伝えましょう。
また、支払ってもらう際は、なるべく金額が見えないようにその場を離れ、玄関やロビーで待機しておきましょう。
そこで支払いを終えた先輩方に、改めて感謝の気持ちを伝えることが大切です。
なるべく、支払いをする際は、近くで見ているのは避けてください。
これは社会人のマナーでもありますので、覚えておくと良いでしょう。
⑤会話
OB訪問を行う中で、一番気をつけておきたいマナーが会話です。
この会話の中で何に気をつけたいのかというと、まず常に話し方に注意しましょう。
具体的にいうと、友人と話す際に使う砕けた言葉づかいには一番注意してください。
接したことのある先輩方だと、どうしても砕けた雰囲気の会話になってしまうことも多く、人によってはその際に相手を苛立たせてしまうこともあるかもしれません。
「親しき仲にも礼儀あり」ということわざがある通り、貴重な機会をいただけるので、しっかりと礼儀をわきまえたうえでOB訪問を行いましょう。
また、話中は相手の目をしっかり見て、適度に相づちを打ちながら、常に聞く姿勢を取っておくことも大切です。
その際に、必要だと思った箇所では積極的にメモを取るようにしましょう。
聞く側が聞く努力をしないと、話しても伝えたいというモチベーションは上がってきません。
したがって、聞く側の配慮もとても大切です。
また、事前に質問を用意することも大切ですが、その際には自分で調べればわかるようなことは、なるべく質問しないようにしましょう。
⑥お礼
OB訪問を無事終えたあとは、しっかりと感謝の気持ちを込めて先輩方にメールを送りましょう。
その際には、必ず24時間以内にメッセージを考えて送るということが大切です。
なぜかというと、やはり当日のうちに感謝の気持ちを伝えてもらえると、相手は「OB訪問をやって良かった」という気持ちになるからです。
先輩方がこのように感じていれば、次の後輩に対してもより良い情報を与えていただけるかもしれません。
このようにいい循環が生まれれば、自分だけではなく、のちの後輩たちにも良い影響を与えられることでしょう。
また、OB訪問時の感謝のメールをどうやって書いたら良いか、わからない方も多くいるでしょう。
そのような方には、別記事でOB訪問時の感謝メールの書き方をご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
OB訪問の際に気をつけたいマナーについてまとめてきました。
この記事に書いたマナー以外でも細かいマナーはたくさんあります。
その点に関しては、これをきっかけに自分自身でも調べてみることが大切です。
ここで学んだマナーは、最低限の必須項目です。
必ず復習し、本番ではさまざまな部分に目を向けながら行動していきましょう。
この記事で、少しでも就活を頑張る方々の力になることができれば幸いです。
一緒に就活を乗り切り、憧れの社会人生活を手に入れられるよう、頑張っていきましょう。