・接客業のアピールの仕方
・接客業の自己PRの例文
・強み別の自己pr方法
・自己PRが上手く書けない人
・接客業のアルバイトをしていた人
はじめに
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本格的な就職活動に向けて行動を始めた方の中には、自分のアピールポイントが見つからず悩んでいる方がいるかもしれません。
特に、社会経験の少ない学生にとっては、仕事に活かせるアピールポイントがどのようなものかイメージしにくいといった事情もあります。
しかし、学生でも接客のアルバイト経験があるならば、その経験を活かして魅力ある自己PRを作れるのです。
そこで今回は、自己PRにおいて接客経験で得た接客力をアピールする利点・コツ・構成・例文について詳しく解説します。
【接客業を自己PRにしたい】接客業は自己PRでアピールできる?
接客という仕事は、学生のアルバイトとしても人気があるため、簡単で誰にでもできる仕事だと思われるかもしれません。
しかし、接客には、ビジネスの基本とも言えるあらゆるスキルが求められます。
お客様の話に耳を傾けてそれに応じる傾聴力やコミュニケーション能力だけでなく、気配り・ホスピタリティといったスキルは、さまざまなビジネスの現場で必要です。
そのため、アルバイト経験のみであってもこのような接客力が身についているならば、それは就活の際の自己PRとして十分に成立します。
特に、新しい分野やサービスを作り出すベンチャー企業への応募を考えているならば、マルチに動ける接客力は企業にとって魅力ある要素になるでしょう。
まずは、抽象的な接客力という言葉から具体的なスキルを抽出して、採用担当者に刺さる自己PRを考えてみてください。
接客業は採用担当者からの評価がいい?
まず結論として接客業は採用担当者からの評判は非常に良いと言えるでしょう。
なぜならば、接客業はさまざまな能力を身につけられるからです。
コミュニケーション能力は当然のことながら、顧客の話をしっかりと聞く傾聴力や、臨機応変に対応する能力なども身につくことが多い仕事です。
確かに接客業はアルバイトとしての採用のハードルはそこまで高くないので、誰でもできる仕事と思う人も多いかもしれませんが、体力的にも精神的にもハードなものなので、続けられる人はそこまで多くありません。
よって、自分が接客業を続けてきたということは十分にアピールできるものであると自信を持って良いです。
【接客業を自己PRにしたい】接客業の経験が自己PRとして有効な理由とは?
接客業の経験は、就職活動においての自己PRとして非常に有効です。
なぜなら、接客業を通じて培われたスキルや特性が、企業が求める能力と一致することが多いためです。
以下に、接客業の経験が自己PRとして効果的な理由を5つの観点から解説します。
臨機応変に動くことができるため
接客業では、日常的に予測不能な事態が発生します。
例えば、急に多くの顧客が来店したり、商品に関するトラブルが起きたりするなどです。
このような状況で求められるのは、瞬時に状況を判断し、適切な対応を取る「臨機応変さ」です。
この能力は、企業で働く上でも非常に重視されます。
特に、マニュアル通りに動くだけでは対応できない問題に直面した際に、柔軟に対応できる力は高く評価されるでしょう。
気配りができるため
接客業では、顧客のニーズや要望を汲み取る「気配り」が欠かせません。
気配りを心がけることで顧客が何を求めているかを把握して先回りして対応することにより満足度を高めることができるでしょう。
このスキルは、社内外でのコミュニケーションにも応用でき、チームメンバーやクライアントとの円滑な関係を構築できます。
気配りができる人材は、周囲の状況を把握し、それに伴った行動を取ることで、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できるのです。
基本的なマナーが身についているため
接客業では、常に顧客と接するため、正しい言葉遣いや丁寧な態度が求められます。
これにより、自然と基本的なマナーが身につきます。
企業においても、ビジネスマナーは非常に重要であり、特に取引先や顧客との関係構築においてマナーは重要と言えるでしょう。
接客業の経験がある人は、入社後もスムーズに社内外のコミュニケーションを図ることが期待されます。
マネジメントスキルが期待できるため
接客業では、スタッフの教育やシフト管理、顧客対応など、多岐にわたる業務を効率的に行う必要があります。
そのため、特にリーダーやマネージャーとしての経験がある場合、マネジメントスキルが自然と養われます。
これにより、将来的に管理職を目指す際の土台となるスキルを持っていると判断され、企業からの評価も高まります。
聞き上手な傾向があるため
接客業では、顧客の話を聞き、ニーズを把握する「聞き上手」の能力が重要です。
顧客の悩みや要望をしっかりと聞き取り、それに応じたサービスや商品を提供することで、顧客満足度を向上させることができます。
この「聞き上手」は、営業職やコンサルタントなど、クライアントとのコミュニケーションが重要な職種でも大いに役立ちます。
【接客業を自己PRにしたい】接客業の経験で発揮される強み
接客力が自己PRとして使えることがわかったら、次はどのような強みが伝えられるかを具体的に見ていきましょう。
接客業の経験は様々な強みをアピールすることができますが、その中でも代表的な5つを紹介します。
- 傾聴力
- 対応力
- 提案力
- マネジメント力
- チームワーク力
- 気配り・ホスピタリティ
自分の経験に合うものを選び、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1つ目:傾聴力
まず1つ目は傾聴力です。
接客をしている人は常にお客様のことを第一に考えて業務に取り組んでいるため、この傾聴力を持った方がほとんどです。
傾聴力は実際の業務においてもかなり重要です。
お客様に対しても社員に対しても良い影響を与えることができる力です。
傾聴力の自己PRはこちら↓
2つ目:対応力
2つ目は対応力です。
接客はお客様がいてこそ成り立つ業務です。
お客様の対応する際はお客様が少ない時間、多い時間、お客様の年齢層、性別でも対応は変わります。
時にはイレギュラーなことも起きてしまうのが接客だからこそ、接客経験がある人はどんな時でもお客様に対して臨機応変に動くことができる対応力をアピールできます。
3つ目:提案力
3つ目は提案力です。
これは傾聴力と対応力があるからこその力と言えます。
お客様のニーズを理解し、その時に必要な対応がわかるからこそお客様に適切な提案ができます。
これは接客を経験した人の強みになります。
提案力の自己PRはこちら↓
4つ目:マネジメント力
4つ目はマネジメント力です。
これは接客のアルバイトのみに限ったことではありませんが、アルバイトの中でリーダーとしてマネジメントをする立場を担ったことがある学生も多いのではないのでしょうか?もしくは、役職がなくとも新しく入ったアルバイトの育成など、自分が教える立場として業務に取り組む経験もあるかと思います。
この経験はマネジメント力としてアピールをすることができます。
マネジメントの自己PRはこちら↓
5つ目:チームワーク
接客業においてはチームワークは非常に重要な能力の1つです。
忙しさに応じて声を掛け合ったり、忙しい人の仕事を巻き取ったりする必要があるからです。
例えば、料理はできているものの配膳が間に合っていない場合はキッチンスタッフが手伝う、ホールは余裕があるものの料理がなかなかできない場合はキッチンを手伝う、などといった柔軟な対応が求められます。
このように、状況に応じてチームワークを発揮して店を助けた経験がある人は積極的にアピールしたいところです。
チームワークの自己PRはこちら↓
6つ目:気配り・ホスピタリティ
接客業の経験で発揮できる強みとしてあげられるものとして、気配り・ホスピタリティが挙げられます。
気配り・ホスピタリティは、ゲストやお客様に対する思いやりや、配慮、暖かいもてなしを指します。
接客業では気配り・ホスピタリティが顧客満足度を左右する重要な要素になります。
気配りができる人は、企業にとっても欲しい人材です。
接客業を通して、気配りができた具体的な経験などを用いてアピールしましょう。
気配り・ホスピタリティの自己PRはこちら↓
【接客業を自己PRにしたい】接客の経験が活かしやすい仕事とは
接客経験は様々な職に活かすことができます。
今回は大きく分けて3つの職をご紹介します。
自分の接客経験がどの職に活かすことができるのか、もちろんそれぞれやりがいも違うので、確認してみてください。
・接客
・営業
・コンサルタント
接客
接客業の経験は、当然ながら接客業として就職するにあたっても活用することができます。
アルバイトという雇用形態ではあるものの、接客業として長く働いていたということなので、そのままその能力を活用できる可能性が高いからです。
確かに、居酒屋で働いていた人がハイブランドの店舗で接客を行うなど、多少なりとも毛色が変わる場合はありますが、それでも、お客様と毎日接する仕事であることは変わりません。
身につけた能力を存分に発揮できる可能性が高いので、多少自分が受ける企業と業種が違っていたとしても接客経験はアピールできるものです。
営業
接客業が「採用担当者からの評価が良い」という部分で多少紹介したことではあるのですが、接客業では基本的にコミュニケーション能力や傾聴力、提案力などが身につきます。
顧客と接することを通して身につく能力のほとんどは、営業職にも活用できると思って良いでしょう。
営業は商品をクライアントに勧める仕事ではありますが、最も重要なのは相手のニーズを理解して、どのように提案すれば買ってくれるかを考えることです。
よって、相手の話を聞く能力や関係値を築く能力を活かすことができるのです。
コンサルタント
コンサルタントは基本的に企業の問題を解決するために働く仕事なので、接客業の経験を活かすことができないのではないかと思うかもしれませんが、十分に活用することができます。
なぜならば、接客業ではコミュニケーション能力が身につくだけではなく、傾聴力なども身につくからです。
しっかりと相手の話を聞き、分析をすることができれば、相手の企業の問題点などについても考えることができます。
そして問題点を解決し、企業の業績を伸ばす手伝いをすることがコンサルタントの役割なので、非常におすすめと言えます。
【接客業を自己PRにしたい】接客経験をアピールする際のコツ5選
就活の自己PRで接客経験をアピールするならば、気を付けたいポイントがいくつかあります。
自己PR全般において、自己分析で自分の強みを考える・企業が求める人物像を考える・自分の言葉で熱意を伝える・具体的なエピソードを盛り込むといった点は、共通する大切なポイントです。
これに加えて、接客経験をアピールするならば、アピールするポイントを一つに絞る・面接官がイメージしやすい平易な表現を使うといった点にも注意しなければなりません。
ここからは、この5点のコツについて詳しく見てみましょう。
1.自己PRの構成にこだわる
2.アピールする強みを一つに絞る
3.面接官がイメージしやすい表現を使う
4.数字を使って定量的に表現する
5.入社後接客力をどのように活かすのかを書く
1.自己PRの構成にこだわる
わかりやすく印象に残りやすい自己PRを作りたいならば、内容構成にこだわりましょう。
わかりやすい構成としては、結論から始めるのがおすすめです。
また、内容には具体的エピソードの概要だけでなく、そこから得られた課題や目標・解決のための行動・結果・今後の展望といった点を盛り込みましょう。
良い自己PRを作るためには、具体性と何を伝えたいのかといった部分を意識しながら作成しなければなりません。
ここからは、構成順にそれぞれの項目について詳しい作り方を見てみましょう。
強み
発揮されたエピソードの概要
課題・目標
行動
結果
どう活かすか
自己PRの構成はこちら↓
強み
自己PRの冒頭には、自分の強みを簡潔に表現します。
「私の強みは、接客経験で得た柔軟な対応力です」というように、一文でアピールしたい強みが相手に伝わるようにしてください。
根拠となる詳しい説明はこの後の具体的エピソードに盛り込めば良いため、最初の一文は、印象に残りやすいようにシンプルに言い切ると良いでしょう。
強みとして取り上げるのは、具体性があり企業にとって魅力となるものでなければなりません。
この冒頭の一文は、自己PR全体を支配するイメージのもとになるため、ここで採用担当者の心に刺さる強みを出せたならば、自己PRを最後まで興味を持って読んでくれるでしょう。
自己prの強み一覧はこちら↓
発揮されたエピソードの概要
自分の強みを一文で言い切った後には、その根拠となるエピソードを入れましょう。
エピソードを述べる際には、あまり長くなりすぎないように「自分の強みが発揮されたのは、お客様のクレーム対応時です」など、ポイントを押さえた概要に留めてください。
また、概要とはいえある程度の具体性を持たせなければ、採用担当者の興味を惹きつけられません。
「品切れに対するクレーム対応時に、入荷予定日と取り置きの提案をし、結果的にリピーター客を獲得しました」など、詳しいエピソードに触れてみてください。
さらに、内容的に可能であれば、何人のリピーターを獲得したか、何回ほどその強みが発揮されたのかなど具体的な数字を盛り込むと効果的です。
簡潔でありながらも具体性のあるキーワードや数字を出せれば、よりエピソードに深みを持たせられます。
課題・目標
自己PRでは、「柔軟な対応力」などのアピールポイントを提示しますが、それが成功したり成長につながったりするなど一定の成果に結びつくまでのプロセスも大切なアピールポイントです。
良い結果が出るまでに、どのような課題がありどのような目標が見えたのかについてもしっかり述べてください。
「ご立腹のお客様の話をさえぎってしまい、さらに事態を悪化させたこともありました」という課題に触れてから、「信頼関係を結ぶためには目を見てしっかりと話を聞くことが大切であり、その中からお客様が求めるものを的確に把握するという目標を見出した」など、強みの獲得に至るまでのプロセスを明確にしましょう。
プロセスを語ることで、その強みがしっかりとした経験にもとづくものであり、責任ある仕事の結果として自信を持っている部分であると示してください。
行動
課題を述べた後には、解決のために起こした行動について具体的に記載しましょう。
この項目は、課題や目標に対してどのように行動できるかというビジネスで大切な要素に通じるため、自己PRでも特に注意したい部分です。
「この問題の解決のために、日ごろからクレーム以外のお客様とも誠実なコミュニケーションを心がけました」というように、自分がどのような解決策を見出して行動に移したかを提示しましょう。
さらに、「顧客心理を学ぶためにはさまざまなお客様とのコミュニケーションが欠かせないと感じた」など、その行動に至る理由について述べるのも効果的です。
こうした解決方法の創意工夫や行動力といったものから熱意や人柄が垣間見えれば、企業にとって魅力ある自己PRになります。
結果
自己PRでは、接客業での悩みに対して自分が起こした行動が、どのような結果を導き出したのかについて十分に触れることも大切です。
問題解決のための自分の工夫や提案が、業績などの面においてどのような成果につながったのか、具体的な結果を示してみてください。
この結果が素晴らしいものであれば、自分が感じた課題とその解決の方法が正しいものであったという妥当性が認められます。
逆に、この結果が自分の課題や行動によるものだと認められない場合には、説得力に欠けるだけでなくエピソード自体の正当性に疑問を持たれかねません。
そのため、ここまでに述べてきた自分の強み・課題・解決のための行動と結果との間に、十分な関連性があるかよく考えてみる必要があるでしょう。
どう活かすか
自己PRの最後には、自分が接客経験で得た強みをどのように仕事で活かせるのかをアピールしましょう。
自己PRの強みは、単なる長所のアピールではありません。
あくまでも就業を視野に入れたアピールであるため、仕事との関連付けが必須です。
「強みである柔軟な対応力を貴社の個人顧客獲得で活かしたい」というように、自分の強みと企業が求める人材像がマッチすることをアピールしてください。
自己PRを通して述べた自分の強み・それを得るまでの課題や行動などに具体的な説得力があれば、就業後の姿がイメージできるため採用されやすくなるかもしれません。
自分が希望する職種や関わりたいプロジェクトなどの企業研究も十分に行ったうえで、どこで活躍できるのかを具体的にアピールすると効果的です。
2.アピールする強みを一つに絞る
接客力という言葉の中には、傾聴力・柔軟な対応力・提案力・マネジメントスキル・協調性といった具体性のあるスキルが隠れています。
自己PRでは、この中の一つのスキルに絞って、強みをアピールしてください。
接客業では幅広いスキルが身につきますが、それらをすべてアピールしようとすると、逆に印象の薄い内容になりかねません。
そのため、自分がもっとも自信のあるスキルや就業を希望する仕事に関連のあるスキルに焦点を当てて、印象に残る自己PRを作る必要があるのです。
もしも、アピールするために一つに絞った強みが企業にとって魅力あるものならば、採用担当者の印象に残りやすく、ライバルにも差をつけられるでしょう。
まずは、何を一番の強みとしてアピールすべきか、よく検討してみてください。
3.面接官がイメージしやすい表現を使う
飲食やアパレルといった接客業を経験すると、その業界ならではの特殊な専門用語が身につくものです。
しかし、自己PRでその専門用語を使ってしまうと、採用担当者にうまく伝わらないだけでなく、説明力や文章力が足りないと判断されてしまうかもしれません。
自己PRでは接客業を通して得た経験を盛り込む必要があるため、文章の中に専門的な文言を入れるというミスを犯しがちです。
そのため、自己PRを作った後には、その業界を知らない方でもイメージしやすい文章となっているかチェックしましょう。
4.数字を使って定量的に表現する
数字を使って定量的に伝えることで、面接官もイメージがしやすくなります。
ただ「接客に力を入れました」と伝えるよりは、「お客様の満足度アンケートの点数を平均3から4に上げるために、積極的にお客様とコミュニケーションを取り、明るく笑顔で接客をしていました。
その結果アンケートの平均は4点に上げることができました」などと伝える方がやはりイメージがわくものです。
あなたの頑張りを伝えるために、数字で表すことができる点においては数字を用いて伝えましょう。
5.入社後接客力をどのように活かすのかを書く
入社後、接客力をどのように活かすのかについても詳しく書くことができると良いでしょう。
自己PRを提示するだけでなく、その自己PRをどのように活かして仕事をしていくのか記載することができれば、より良い印象を与えられるはずです。
なぜならば企業は入社後に活躍してくれる人材を採用したいと考えているからです。
ベンチャー企業を目指す場合、他の企業を受ける際よりも、さらにモチベーションの高さもアピールすることができれば良いでしょう。
しっかり企業について分析を行っており、自分が接客力を活かすことができるという考えを持っているモチベーションの高い人材であると判断してもらえれば、採用の可能性もぐっと高まることでしょう。
【接客業を自己PRにしたい】接客業経験を自己PRにする際に知っておきたい3つのポイント
接客業の経験を自己PRとしてアピールすることは、就職活動において非常に有効です。
しかし、効果的にアピールするためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
以下に、接客業経験を自己PRにする際に知っておきたい3つの重要なポイントを紹介します。
1. 必ずしもリーダーである必要はない
接客業経験を自己PRとしてアピールする際、アルバイトリーダーやチームリーダーの経験がなくても問題ありません。
多くの人がリーダーでなければ目立たないのではないかと心配しますが、実際にはリーダーでなくても十分にアピールできるポイントはあります。
リーダーでない場合でも、自分が工夫して行った取り組みや、日々の業務で発揮した責任感、協力的な姿勢などを強調することで、魅力的な自己PRを作成することができます。
大切なのは、自分がどのように貢献し、何を学んだのかを具体的に伝えることです。
リーダーシップに限らず、自分が現場で果たした役割をしっかりとアピールしましょう。
2. アルバイト内特有の言葉を使わない
接客業の現場では、特定の業界や職場内でのみ通じる専門用語や略語が存在します。
これらの言葉を使って自己PRを作成してしまうと、面接官が内容を理解できず、効果的にアピールできない可能性があります。
例えば、「ホール」といった飲食業界でよく使われる用語や、職場内でしか通じない略語は避け、誰にでも理解できる表現を心がけましょう。
また、具体的なエピソードを交える際も、わかりやすい言葉で説明することが重要です。
自己PRの内容が伝わらないと、せっかくのアピールポイントが活かされませんので、言葉選びには十分注意しましょう。
3. 売り上げアップをアピールするなら具体的な数字を用いる
接客業での売り上げアップに貢献した経験を自己PRで伝える場合、具体的な数字を用いることで説得力が増します。
「売り上げを増やした」という表現だけでは、その成果の大きさや具体性が伝わりにくいため、必ず具体的な数字を示すようにしましょう。
例えば、「1年間で売り上げを20%増加させた」「1日の平均売り上げを10万円から15万円に引き上げた」などの具体的なデータを提示することで、面接官にその成果が明確に伝わります。
数字で表現することで、あなたの取り組みがどれほど効果的であったかが分かりやすくなり、自己PRの信憑性が高まります。
【接客業を自己PRにしたい】自己PRに活かすための自己分析手順
接客業を自己PRにするにあたってはどのように自己分析をすれば良いのかについて、手順を確認しておきましょう。
自分がアピールする経験が接客業であることを前提にした上で、自己分析をすることでより解像度の高い分析を行いましょう。
接客経験を振り返る
接客経験について詳しく振り返ることは非常に重要です。
自分がこれまで取り組んできた接客の経験について詳しく振り返ってみましょう。
最初はどのようなことがうまくいかなかったのか、どのように工夫をしたら改善できたかについて考えてみることが重要です。
些細なことでも構わないので、丁寧に振り返ってみましょう。
これにより、自分が忘れかけていた自己PRでアピールできそうな素晴らしい経験を思い出せる可能性があります。
印象的な経験をピックアップ
印象の経験をピックアップするのも自己分析を行うにあたって非常に重要なポイントの1つです。
経験の中でも特に印象に残っているものは、箇条書きで思い出したそばから書き出してみましょう。
成功体験であるならばどのような工夫をしたのか、失敗体験ならばその経験から何を学び、その経験を生かしてどのように成長したのかについて書きたいところです。
いずれにせよ、印象に残った経験は簡単にまとめておくことをおすすめします。
成果を出した経験をピックアップ
成果を出した経験をピックアップするのも、自己分析を行う上で非常に重要なポイントの1つであると言えます。
接客業を通じて自分がどのような成果を出したのかについて書いてみましょう。
丁寧に接客することで顧客が増えたことでも、悪い部分を分析し、店長などに改善の提案をしてお客様満足度や客数、客単価が上がった話でも構いません。
自分が工夫して取り組み、店に貢献した経験がある人は就職後も積極的に企業に貢献できるというアピールに繋げられるため、自己PRの文章に盛り込みたいところです。
努力と結果を整理する
自分がどのように努力し、結果がどのように現れたのかについても書けると、自己PRの印象をより改善できます。
努力の過程の詳細や結果を数値などを用いて詳しく解説しましょう。
どのようなことが難しかったのかについても書くことでより良い印象を与えられるだけでなく、初対面の相手に対してもより分かりやすい文章を作成できます。
また、結果について触れる際は必ず数字を用いるようにしましょう。
数字を用いることができれば、あなたのことを知らない、初対面の面接官に対しても簡潔に内容を伝えられます。
【接客業を自己PRにしたい】接客業経験で自己PRを作成する際の流れ
接客業の経験を自己PRとして効果的にアピールするためには、明確な流れに沿って内容を構成することが重要です。
以下に、自己PRを作成する際の具体的なステップを解説します。
この流れに沿って考えることで、説得力のある自己PRを作成することができます。
1. 強みを最初に簡潔に述べる
まず最初に、自分の強みを簡潔に述べましょう。
自己PRの冒頭で強みを明示することで、面接官にとって内容が理解しやすくなります。
例えば、「私の強みは臨機応変に対応する力です」「私の長所は相手の気持ちを汲み取る傾聴力です」といった具合に、シンプルでわかりやすい表現を使います。
この最初の一言が、自己PR全体の印象を左右するため、しっかりとインパクトを残せるようにしましょう。
2. 強みを活かすことができた接客業の経験を述べる
次に、その強みを発揮した具体的なエピソードを述べます。
接客業の経験を活かした場面を取り上げ、どのような状況でその強みが役立ったかを説明しましょう。
例えば、「カフェのアルバイトで忙しい時間帯に顧客対応をスムーズに行うため、臨機応変にスタッフを配置しました」といった具体的な状況を描写します。
この具体例により、あなたの強みが実際に現場で役立ったことを示すことができます。
3. 目標や課題として挙げていたことを述べる
次に、そのエピソードの背景として、当時の目標や直面していた課題を明確にします。
どのような問題に直面していたのか、どのような目標を持っていたのかを述べることで、自己PRにストーリー性と説得力が加わります。
例えば、「スタッフ間の連携が取れておらず、顧客満足度の低下が課題でした」といった形で、具体的な課題を提示します。
課題を提示した上で次のステップでの課題解決に向かった行なったことに繋げましょう。
4. 解決に向かって行なったことを述べる
課題に対して、どのように対応したかを詳細に説明します。
ここでは、自分が取った具体的な行動を述べ、問題解決に向けてどのように努力したかを示します。
例えば、「スタッフ全員と日々の業務をシャッフルし、各自が他のメンバーの業務内容を理解できるようにしました」といった具体的な取り組みを説明します。
このように、解決に向かって行なったことを述べると、あなたの行動力や問題解決能力をアピールできます。
5. 行動によって得られた結果と活かし方を述べる
最後に、その行動の結果と、それが今後の仕事にどのように活かせるかを述べます。
結果を具体的な数字や事例で示すことで、自己PRの信憑性が高まります。
また、その経験をどのように応募先企業で活かせるかを説明し、未来の貢献をアピールします。
例えば、「その結果、顧客満足度が20%向上し、リピーターが増加しました。
この経験を活かし、貴社でも顧客対応を改善し、顧客満足度向上に貢献したいと考えています」といった形で締めくくります。
【接客力を自己PRにしたい】接客経験をアピールする自己PR例文8選
ここからは、接客経験の業界別に具体的な自己PR例文を見てみましょう。
さまざまな顧客と接する居酒屋の接客では、柔軟な対応力がアピールしやすいポイントです。
また、顧客からアドバイスを求められることの多いアパレルの接客では、提案力が強みになります。
さらに、カフェなどの飲食の接客では、安定したサービス提供のための後輩育成といったマネジメントスキルがアピールできるでしょう。
ベンチャー企業を志望するならば、行動力の高さ・思考能力の高さ・行動に移すまでのスピード・粘り強さ・ハングリー精神などが重視されやすいことを意識して、より魅力あるエピソードやプロセスを探してみてください。
接客力の自己PR例文 居酒屋のアルバイト
その強みは、無理な注文や急な人数変更といったクレームに発展しかねないような場面で存分に発揮されました。
居酒屋では、メニューにないアレンジ料理や通常は提供していないカクテルの注文など、イレギュラーな対応が発生しやすく、アルバイトとして入社した当時はこうした対応に苦慮していたのです。
しかし、お客様の期待に応えることが接客業の第一の使命と考え、キッチンスタッフと相談し可能なメニューについて連携のうえ、多くのお客様の希望に添うよう努力しました。
その結果、周辺にあるほかの店舗よりも業績が上がり、酒類の提供や営業時間に大きく制約が設けられ売上が厳しいコロナ禍においても、リピーター客がランチに訪れるなどの結果を出せました。
今後は、私が持つこの柔軟な対応力という強みを活かして、貴社の営業職として活躍していきたいと考えています。
接客力の自己PR例文 アパレルのアルバイト
その強みは、さまざまな世代のお客様からコーディネートのアドバイスを求められる場面で、存分に発揮されました。
婦人服の販売では、畳んだ状態で棚に並べられた商品を手に取った時のイメージと実際に着用した時のイメージの違いから、口頭でのアドバイスだけではその商品の魅力を十分に伝えられず、売上も伸び悩むなど対応に苦慮していました。
しかし、お客様にとって実際にイメージしやすい方法で接客する方法を試行錯誤し、マネキンの数を増やしてイメージを膨らませやすくしたほか、体形の違うスタッフの着用動画を実際に見ていただくという提案を行ったのです。
その結果、自分が提案したコーディネートや一押し商品の販売数がほかの店舗での販売数の3倍となり、売上に大きく貢献できました。
今後はこの提案力を活かして、貴社の営業職としてさらに活躍していきたいと考えています。
監修者:柴田貴司
ポイント
こちらの例文でも、まず一言目にどのような経験を通じて身につけた能力が自分の長所であるかについてわかりやすく説明しています。
そして、どのような場面で発揮したのかについても説明しているので、再現性があることも理解できます。
最後にそのスキルを活かして営業職で活躍するという話もしているので、モチベーションの高さも併せてアピールできるでしょう。
接客力の自己PR例文 カフェのアルバイト
その強みは、新しく仲間に加わった多くの後輩の指導を行う場面で存分に発揮されました。
カフェの店舗では、丁寧で落ち着きのある安定した接客態度が求められますが、スタッフにより対応がバラバラで店内の雰囲気に統一感がなく、お客様にとって長時間の滞在が苦痛となるほどの居心地の悪さにつながっていると感じていたのです。
そこで、店舗での後輩育成のリーダーに立候補し接客マニュアルやマンツーマンでの研修を充実させ、お客様が求める居心地の良い安定した接客力を全スタッフに浸透させることに成功しました。
その結果、1日を通して空席率が下がり滞在時間も長くなり、お客様1人あたりの料理とドリンクのオーダー数も増え、リピーター客も以前と比較して3倍程度に増えました。
このマネジメントスキルの高さという強みを活かして、貴社のコンサルタント職として活躍していきたいと考えています。
監修者:柴田貴司
ポイント
この例文では、一言目に強みであるマネジメントスキルの高さについて述べています。
また、リーダーに立候補して、接客マニュアルやマンツーマンでの研修を充実させるといった課題への解決策をうまく示せています。
リピーター客の数を比較して3倍程度に増えたという具体的な数字で表している点も良い点であると言えるでしょう。
接客力の自己PR例文 ブライダルのアルバイト
ブライダルのアルバイトでは、式場でお料理やドリンク、デザートの配膳を行っていました。式の邪魔にならないようにしながらも、すぐにお客様のオーダーを聞くことができるよう、お客様の様子をしっかりと見ていました。その結果、アルバイト先の社員の方から、気が利くね、とほめていただくことができました。
これからもお客様の要望にすぐに対応し、サービスの満足度向上に努め貢献したいです。
監修者:柴田貴司
ポイント
この例文では、対応力について述べております。 『アルバイト先の社員の方から「気が利くね」とほめていただくことができました。』という部分が、より具体的な内容になっているため面接官に良い印象を与えることができると言えるでしょう。 お客様の満足向上に貢献したいという姿勢は、どの業界にも使うことができる自己PRでしょう。
接客力の自己PR例文:スーパーのアルバイト
私の強みは対応力です。
スーパーのアルバイトではレジや品出し、陳列など、様々な業務に携わっていました。
陳列をしているとお客様に商品の位置を聞かれることもあり、臨機黄変にお客様対応をしたり、レジの人数が少ないアナウンスを聞くとすぐにレジに向かってレジ対応を行っておりました。
その対応力から、あなたがいると動きがスムーズで助かるよと言っていただきました。
また、お客様からのお褒めの言葉もいただくことができました。
この強みである対応力を活かし、貴社で働く際もクライアントと誠意ある対応をして、貢献していきたいと思います。
監修者:柴田貴司
ポイント
この例文も先ほどと同じく対応力について述べております。
「あなたがいると動きがスムーズで助かるよと言っていただきました。」という具体的な内容があることや、入社後にどのように貢献していくかに触れていることも良いと言えるでしょう。
接客力の自己PR例文:コンビニのアルバイト
この強みは、コンビニエンスストアでのアルバイトでの経験に活かされました。
コンビニエンスストアでは、さまざまな用途でお客様が来店します。
そのため、様々なニーズに応えることが重要になります。
当初、ベテランの方がアルバイトをやめることが多く、業務の引き継ぎなどがうまくいかないことが多くありました。
そのため、アルバイトのメンバーでグループを作りコミュニケーションを活発化させ業務の共有を行いました。
さらに、年齢別でのお客様ごとのニーズを整理して共有することで、接客力の向上を図りました。
その結果、地域のコンビニエンスストアで1番の満足度を得ることができました。
この強みであるコミュニケーション能力を活かして御社の業務に活かしていきたいと思います。
監修者:柴田貴司
ポイント
この例文ではコミュニケーション能力の強みについて述べています。 ここでは、どのようにコミュニケーションを活発化させていったのかを、具体的に書いており面接官に伝わりやすい内容になっています。
満足度1位といった具体的な数字がある内容はインパクトを与えられるため、より印象を残すことができます。
強みをどのように活かしていくかを述べている点も良いです。
接客力の自己PR例文:ホテルのフロントスタッフ
監修者:柴田貴司
ポイント
この例文では、接客力について述べています。
実際に起きた問題を取り上げ、その問題に対する解決策を一貫して述べている点が良いでしょう。
また、業務をこなすだけでなく、どのような工夫をしたかを述べている点も良いと言えます。
接客力の自己PR例文:アミューズメントパークのスタッフ
監修者:柴田貴司
ポイント
この例文でも接客力について述べています。 待ち時間も楽しんでもらえるようにパフォーマンスをしたことを具体的に書いている点が良いと言えるでしょう。
また、自身だけでなく他のスタッフを巻き込んで行ったことも良い印象を与えられています。
【接客業を自己PRにしたい】志望職種別自己PR例文4選
ここからは本記事で紹介してきた内容を元に、志望職種別の自己PRの例文を4つ紹介していきます。
いずれも接客業を通じて身につけたスキルをアピールしているので、自分がアピールしたい能力を強調している例文を中心に、参考にしてみてください。
接客業志望の自己PR例文:傾聴力
監修者:柴田貴司
ポイント
この例文では、傾聴力を強みとしてあげております。
カフェでの経験を通して、お客様の微細な変化に気づき対応したことが具体的に書かれている点が良い点であると言えるでしょう。
また、傾聴力をどう活かしていくかに触れている点も良いでしょう。
営業志望の自己PR例文:提案力
監修者:柴田貴司
ポイント
この例文では、提案力の強みについて述べています。
新メニューを、提案することで売上を1.5倍にしたといった内容を具体的な数字を使い述べられています。
お客様の好みを丁寧に聞いたことや、細かな気配りをした点なども、良い印象を与えられているといえるでしょう。
この経験をどのように活かしていくか触れているところも良いです。
営業志望の自己PR例文:マネジメント力
監修者:柴田貴司
ポイント
この例文では、マネジメント力の強みについて述べています。
その上で効率的な人員配置とタスクの適切な割り当てによって、チームのパフォーマンスを大幅に向上させた点など具体的な施策について述べられている点が良いと言えるでしょう。
コンサルタント志望の自己PR例文:対応力
監修者:柴田貴司
ポイント
この記事では、対応力の強みについて述べています。
アレルギーをお持ちのお客様に対して、メニューの内容を詳細に説明しながら、何を食べられるか提案したことなど具体的な解決策を述べている点が良いと言えるでしょう。
また、経験をもとに、どのように貢献していきたいかに触れている点も良いでしょう。
【接客業を自己PRにしたい】NG例文紹介
接客業の経験をアピールするにあたって自己PRで気をつけたいところはいくつか存在します。
悪い印象を与えてしまう可能性のある例文を200文字で作成し、解説も加えているため、ぜひ確認してみてください。
結論ファーストでない
このようにして身につけた接客力を活用して、貴社の業務にも貢献したいと考えています。
全てのESにおいて最も重要なことの1つである「結論を先に述べる」というポイントがおさえられていないため、マイナスな印象を与えてしまいます。
何が言いたいのか非常に分かりにくく、冗長な印象です。
自己PRに限らず、ESにおいては常に結論ファーストを心がけましょう。
根拠が十分でない
この能力を活かして、貴社にも貢献したいと考えています。
まず、根拠が曖昧すぎて本当に接客力があるのか、いまいち伝わりにくいです。
一生懸命仕事をこなすことと、リピーターが増えることには因果関係がありません。
少なくとも「リピーターがどの程度増えたのか」を数字を用いて説明する必要があると言えます。
再現性が示されていない
全てのお客様に最終的には満足して電話を切っていただけるよう、一人ひとりのニーズを考えながら対応することを心がけました。この経験から、電話業務において相手の怒りを鎮め、適切に対応する能力を身につけました。
この経験を活かし、貴社の営業職においても積極的に案件を獲得したいと考えています。
再現性が示されていないのが大きな問題です。
確かに、営業職においては一人ひとりのニーズを考えながら対応することは大切ですが、「コールセンターを通じて身につけた接客力」と表現してしまっているため、いまいち再現性が伝わりにくいのです。
もし、コールセンターの経験を営業職につなげたいならば、傾聴力と話した方が良いでしょう。
肩書きに頼っている
多くのセレブのお客様に対応するにあたり、徹底的に丁寧な対応を心がけ、満足してご利用いただけるよう常に心がけていました。
これにより、富裕層の方々に対応できる能力を身につけました。
このように、最高級のホテルで働いていた経験は非常に有効なものであり、貴社においても接客力を活かし、貢献できると考えています。
どこで働いていたかは、自己PRにおいてあまり重要ではありません。
主題が有名ホテルで働いていたことになっており、ただの自慢に聞こえてしまいますし、「徹底的に丁寧な対応」とは具体的にどのようなものなのか、よく分かりません。
自分がどのようなことを心がけていたのか、どのような工夫をして接客力を身につけたのかについて話すことの方が重要です。
アピールしたいことがわからない
平日は比較的余裕がありましたが、土日は非常に忙しく、常にクレームが発生しているような状況でした。そのような状況において、どうすればより多くのお客様に満足していただけるのか、常に心がけながら業務を行うことを大切にしていました。これにより、クレームを減らすことができました。
貴社においても常に考えながら業務を行い、貢献したいと考えています。
結局何が言いたいのか、何をアピールしたいのかがよくわからない文章です。
もし、常に考えながら業務に取り組んでいたことを話したいならば、論理的思考力などをまず結論として話すべきです。
常に考えながら業務を行い、貢献することは当然のことであり、アピールにもならないため、非常に悪い例文であると言えます。
自分の成果ではない
大学時代、レストランのアルバイトでクレームが多数発生した際、店長の提案でお互いにフィードバックを行いました。
これにより、お互いの業務における問題点や良い点を確認することができ、悪いところを改善し、良いところを伸ばす対策を実施し、それぞれの能力を高めることができました。
貴社においても、この経験において身につけた接客力を活用し、貢献したいと考えています。
接客力が改善したことや、問題点や良い点を確認し、ブラッシュアップしたことについて触れているため、一見良い例文に見えますが、具体的に行動したのは自分ではなく店長であるところが問題です。
自分から取り組んだエピソードについて話す必要があるため、自分の成果について話しましょう。
まとめ
アルバイトでの接客経験を活かして自己PRを作成したいならば、接客業で身につけた強みが具体的にどのようなものか考えてみてください。
傾聴力・柔軟な対応力・提案力・マネジメントスキル・協調性といった接客業ならではの強みは、営業やコンサルタントなどの仕事に活かせます。
実際に自己PRを作成する際には、アピールする強みを一つに絞り、専門用語を避けてイメージしやすい文章を心がけましょう。
また、わかりやすく印象に残りやすい自己PRには、具体的エピソードを盛り込んだおすすめの構成があります。
接客経験の種類によってもアピールしやすい強みが違うため、例文もチェックしてみてください。
監修者:柴田貴司
プロフィールポイント
まず一言目に、どのような対応力を持っているのかについてわかりやすく説明しているのが良いポイントです。
また、その対応力はどのように活かすことができたのかについてもエピソードで分かりやすく紹介しています。
そして最後に、その対応力はなぜ就職先の企業に活かすことができるのかについても説明しているので、非常に分かりやすい自己PRであると言えるでしょう。