はじめに
就職先を考える際「大企業に勤めて安定した収入を得たい」「ベンチャー企業で成果をあげて自身を成長させたい」などさまざまな希望があるでしょう。
今回はベンチャー企業の中でも、メガベンチャーと呼ばれるジャンルに絞ってご紹介します。
就職活動をする人の中では、このメガベンチャーと呼ばれる企業を希望している人が増えているのはご存じでしょうか。
大手企業やベンチャー企業とはどのようや違い、魅力があるのか、ぜひご自身が実際に働くことをイメージしながら読んでみてください。
また、多くの方が気になるのは、希望する企業がホワイト企業なのかどうかです。
どのような企業をホワイト企業と呼ぶのかという定義についても、くわしくご説明しましょう。
【メガベンチャーのホワイト企業】メガベンチャーとは
まずは、メガベンチャーと呼ばれるのはどういった企業なのかからご紹介します。
簡単に説明すると「成長したベンチャー企業」です。
実は、メガベンチャーには明確な定義がなく、会社の規模などが大手企業のように成長した会社をそう呼んでいます。
そもそもベンチャー企業は、一般的に「新規事業を始めて10年以内程度の企業」を指しています。
つまり、立ち上げからおよそ10年以内で、大企業と肩を並べるほどに成長している企業をメガベンチャーと表現しているのです。
【メガベンチャーのホワイト企業】メガベンチャーの魅力とは
それでは、メガベンチャーには具体的にどのような魅力があるのでしょうか。
メガベンチャーは急速に成長を遂げている会社なので、ベンチャー企業よりも安定している、また給与を大手企業と比較して劣らない場合もあります。
そのほか、なかなか慣習を変えられない歴史のある企業と違い、福利厚生なども柔軟に変化させ、充実している企業が多いです。
大手企業よりも柔軟に変化し、ベンチャー企業よりも安定を得られることがメガベンチャーの魅力の1つでしょう。
ノウハウが充実している
メガベンチャーの大きな魅力として、ノウハウが充実している点をあげられます。
一般的には、ノウハウの充実という利点は、歴史のある大企業に対して抱くイメージでしょう。
しかしメガベンチャーには、創業期から培ってきたノウハウを、体験した当事者から直接得られるという大きなメリットがあります。
創業期から培われてきた利益を生み出す仕組みや、人材育成の仕組みがあり、それらを活かすことでさらに企業は成長していくのです。
また、大企業の多くは、何かを決断する際にさまざまな役職者の承認が必要になるため、時間がかかることも多いです。
しかしメガベンチャー企業では決済や決定のスピードがとても速く、人材の成長や裁量権の大きさにもつながっています。
福利厚生が充実している
先ほど少し触れた通り、福利厚生が充実していることもメガベンチャーにおける魅力の1つでしょう。
大手企業では福利厚生を充実させるにも、承認を得なければいけない人が多く、ほかの仕事と比べて後回しにされがちです。
制度を柔軟に変化できるメガベンチャーでは、社員の希望にそってユニークな福利厚生を備えている企業も多く、就活市場においても差別化されています。
ベンチャー企業と比べて、資本の充実している場合が多いことも、福利厚生を手厚くできる理由です。
人材確保や社員の働きやすさを高めるために使える資本が多く、家賃補助や食堂の完備など、さまざまな工夫がされています。
就職活動の際は、ぜひ福利厚生の部分にも注目して、ご自身の求める手当があるのか探してみるのも良いかもしれません。
成長や裁量権が得やすい
大企業のように著しく成長を遂げているメガベンチャーですが、ベンチャースピリットをもち続けている企業ばかりです。
若手であっても子会社の社長に抜てきされたり、1年目や2年目などの早い段階からマネジメント領域に関わる環境がそろっていたりすることも多く、それがメガベンチャーの大きな魅力となっています。
ベンチャーならではのチャレンジ精神をもち続けながら、ベンチャーよりも資金に余裕があるため、事業においてもチャレンジしやすい環境といえるでしょう。
明確な目標をもって働ける人であれば、自身の成長を得やすい環境です。
また、若手であっても実力にともなった役職を得られるように、結果を出せば昇給も早く、大手企業と比べて裁量権も得やすいことも大きな魅力といえます。
【メガベンチャーのホワイト企業】ホワイト企業とは
続いてホワイト企業の定義について考えてみましょう。
時流の変化により、多くの就活生が希望する会社であっても、ホワイト企業であるかどうかを重要視するようになりました。
そのため、企業側としても大きなアピールポイントとなっているので、募集要項を確認する際は、ぜひ注目してみてください。
しかし、多くの具体例がすぐに思いつくブラック企業と違い、ホワイト企業に対するイメージは曖昧なことも多いです。
この記事では、ホワイト企業の定義を「ワークライフバランスに優れている」「働いた対価が適当である」の2点と考えて、説明していきます。
ワークライフバランスに優れている企業
「ワークライフバランス」という言葉を耳にすることが増えている方は多いでしょう。
働き方改革などが行われている中で、多くの人に注目され、重要視されるようになりました。
どのような企業がワークライフバランスに優れているといえるのか考えてみましょう。
まずあげられるのは、残業や休日出勤などにより、プライベートに制限のかかることが少ないことです。
また、有給消化の権利を妨げられず、自分の意思によってプライベートと仕事の割合を選択できることも重要なポイントの1つとなります。
プライベートの時間を重視する人が増える中で、自身の求めるワークライフバランスを見直してみるのも良いかもしれません。
プライベートも充実させることでリフレッシュし、より仕事に邁進できるという側面もあります。
働いた対価が適当である
続いて、働いた対価が適切であるかという点についてです。
これは、残業代が適切に支払われているのかどうかになります。
「サービス残業」という言葉は聞いたことがあると思います。
企業は就業時間を過ぎて働いている社員に対し、残業代を支払わなければいけないにもかかわらず、以前は定時後にどれだけ働いても基本給料しか支払われないことが一般的でした。
現在、そのような企業はブラック企業と呼ばれ、減ってきています。
しかし、ベンチャー企業の中には就業規則などが明確になっていない企業もあり、タイムカードなどもなく残業時間が曖昧になっていることもあるのが現状です。
企業選びの際は、残業代について明記されているのかどうかもぜひチェックしてみてください。
【メガベンチャーのホワイト企業】メガベンチャーのホワイト企業の事例
これまでにメガベンチャー企業の魅力や、ホワイト企業の定義についてご説明しました。
実際にみなさんが知る企業の中で、どういった企業がメガベンチャーと呼ばれているのか、また、どのような取り組みを行っているのでしょうか。
よく耳にする企業として「サイバーエージェント」「楽天」「ヤフー」があげられます。
コマーシャルなどで目にする機会も多く、会社、事業の規模を大企業と比べてもまったく遜色ありません。
そんな3社の事例を、具体例をあげてご紹介します。
サイバーエージェント
「周囲の良いところの掛け算”をした結果、どんな働き方に行き着いたのですか？」
「自分で自分を整えながら働くことですね。
ちょっと最近疲れているなと思ったら思い切って半休を取得し体調を整えるなど、仕事のパフォーマンス最大化のために自分のコンディションを整えるようにしていますね。
無理して長い時間働いて仕事のパフォーマンスを落としてしまうくらいなら、しっかり休んで整えて、最高のコンディションで仕事をするようにしています。
ちなみに、私のリフレッシュの方法は、ジムとサウナです。」
引用 https://www.cyberagent.co.jp/way/features/list/detail/id=26952
楽天
3食基本無料のカフェテリアで健康的な食事を提供しているほか、体を動かしてリフレッシュできるよう最新設備を備えたジム、育児と仕事を両立するための社内託児所や制度等も整備。
妊娠・育児・介護・怪我病気を理由とした在宅勤務が可能です。
楽天における産休・育休後の復職率は、99％です（2020年実績）。
仕事と育児の両立支援としては、社内託児所やマザーズルーム（搾乳室）の設置、内閣府ベビーシッター割引券の導入、オープンファミリーデーの実施等の施策を行っています。
引用 https://corp.rakuten.co.jp/careers/benefit/
ヤフー
ヤフーでは、場所にとらわれずに働くことができる「どこでもオフィス」という制度を設けています。
これは自宅でもカフェでも海でも山でも、インターネットに安定して接続できる環境があれば、会社に通勤せずとも、そこを職場とみなす制度です。
場所に縛られない働き方を実現することで、社員の才能と情熱を解き放ち、びっくりなサービスを生み出すことを目的としています。
働く場所として、オフィスを選択することもできます。
紀尾井町オフィスは全館フリーアドレスとして自席にとらわれず、用途に合わせて、どこでもパソコンを開いて仕事ができ、社員の手で使いやすく変化させていける環境です。
仕事をするスペースは通常座席のほかに、芝生エリアや集中ブースなど、そのバリエーションも豊富にあります。
引用 https://about.yahoo.co.jp/hr/workplace/workstyle/
まとめ
メガベンチャーについて、大企業やベンチャー企業との違い、またその魅力について理解できたのではないでしょうか。
今回あげた具体例のほかにも、さまざまなメガベンチャー企業に工夫を凝らした福利厚生が備わっています。
ぜひ、みなさんも気になった企業は調べてみてください。
また、企業選びの際に重要なのは、自身がどういった環境を求めているかです。
一般的に良いといわれている環境が整えられている会社であっても、自分が求めているものと違えばミスマッチとなってしまいます。
今回の記事を参考に、メガベンチャー企業で働く自分をイメージしてみてください。
また、応募の際にはライフワークバランスや残業代についても注目するようにしましょう。
