【大学生向け】ベンチャー企業の長期インターンはつらいのか?その実態について詳しく解説

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はじめに

最近では短期インターンだけでなく、3ヶ月以上の長期インターンを実施する大企業も増えてきました。

特にベンチャー企業では、長期のインターンをデフォルトとしている企業も多く見られます。

この記事ではベンチャー企業の長期インターンについて、メリット・デメリットに触れながら詳しく解説していきます。

長期インターンはつらいのか?

長期インターンは3ヶ月から半年にかけて、企業の業務に参加することを指します。

アルバイトとは異なり、インターンに参加する学生は期間中、実際に働く社員と一緒に社員と同じ業務を行います。

そのため、気軽な気持ちで参加するとギャップに苦しむこともあるかもしれません。

特に、ベンチャー企業の長期インターンは数多く存在していますが、ベンチャー企業では人員などのリソース不足のため、さまざまな業務を任されるシチュエーションが多く存在します。

したがって、自分の希望に添わない業務を行うこともあり、業務内容に対して、きつい・つらいという印象を持ってしまうケースもあります。

また、どうしても企業規模が大企業には劣るため、新人の研修制度が整っていない企業も少なくありません。

それに伴って、インターンでも実際の業務に入る前に十分な座学研修や教育が受けられない可能性もあるでしょう。

また、長期インターンではどうしても長期間にわたって時間の制約が発生するため、学業やサークル活動など、自分の時間を重視したい方にとっては不自由に感じてしまうでしょう。

つらいと感じやすいポイント

長い場合では半年近く一つの企業に社員と同様の扱いで勤務するため、長期インターンは大学内での生活では得られないたくさんの経験を積むことができるプログラムです。

しかし、せっかく限られた学生生活の時間を割くのですから、より自分に合った実りのある経験をするためにもデメリットはしっかりと理解しておきましょう。

ここではベンチャー企業の実施する長期インターンにおいて、参加する学生側から見て「つらい」と感じやすい4つのポイントについて解説していきます。

イメージと実際の業務内容とのギャップ

基本的にベンチャー企業では人員不足やもともとの風習などの理由から、一人ひとりがさまざまな業務に関わり、業務を横断して行っている企業が多く見られます。

したがって、インターン生も同様にさまざまな業務を任せられるケースが多いのです。

募集要項を参照し、経理業務ができることを期待して参加したつもりが営業を任されることやまたその逆のパターンもあるでしょう。

やりたい仕事の種類がしっかりと決まっている人にとって、貴重な時間を割いて参加しているインターンの中でやりたいことが経験できないのは大きなストレスにもなり得ますし、時間の無駄であると感じてしまうでしょう。

一つの業務を時間をかけて習得したい場合や実務に参加したい場合、ベンチャー企業の実施する長期インターンは不向きかもしれません。

責任が伴う

インターン期間中は学生も社員と同様に業務に関わるため、もちろんそれ相応の責任が発生します。

また、ベンチャー企業ではインターン生に対して裁量を大きくしている企業も多く、一人で考えて行動する場面も多くなるでしょう。

もちろん、替わりの人材やカバーの体制が潤沢でない場合も多いため、自身の急な都合で仕事に穴を空けることはあまり許される行為ではなく、社会人として基本的な責任ももちろん伴います。

営業職など企業外部の人と関わる仕事の場合は特に、自分の振る舞いが企業の利益に直結するので、アルバイトなど今までの学生生活では負ったことのない責任を負うため、貴重な体験であると同時に、このようなプレッシャーに耐えられない人もいるでしょう。

時間的な制約

長期インターンでは一般的に週3日~(1日あたり5時間~)の勤務を求める企業が多いです。

そのため、通常のアルバイトより1週間あたりに出勤する日数や1日あたりの勤務時間が細かく設定されており、たとえ大学の都合であっても、前述の通り突然の予定(補習など)に対応をしてくれない企業もあります。

また、企業によっては上記以上の出勤日数を基準としている場合もあるので、学業やサークル活動などに充てる時間よりも、インターンに割く時間が多くなり、インターン中心の生活になってしまう人も少なくありません。

自身の時間を多く取りたい人にとっては、時間的な制約は働くうえで大きなストレスになるので、自身の状況と募集要項をすり合わせて条件に合う企業のインターンに参加すると良いでしょう。

成果を求められる

インターン生はたとえ学生であっても、インターン期間中は企業に属する社員と同様に扱われて業務に従事します。

はじめはもちろん先輩社員にサポートしてもらいながら業務を行うことになりますが、多くのベンチャー企業インターンの場合、座学研修よりも実際に業務に携わりながら業務を学ぶOJT方式を採用しています。

また、業務に慣れてきたら自分一人で業務を行う場面もどんどん増えていくのです。

企業で働く以上、行う業務内容によっては実際に企業に対しての成果を求められます。

成果が出た場合でもそうでない場合も、自身の仕事のやり方に関してフィードバックをもらう場面も多く、アルバイトではあまりないシチュエーションなので、それをダメ出しだと感じ落ち込んでしまう人もいるかもしれません。

つらいだけでメリットはないのか?

ベンチャー企業の長期インターンに関して、ここまでデメリット的な側面について話をしてきました。

学生側には一見デメリットばかりで、「参加しないほうが良いのかもしれない」と思った学生の方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、インターンはデメリットばかりではなく、もちろんメリットもあります。

特に先ほど述べたデメリットも見方を変えることで、メリットになる場合もあるのです。

次項からは、長期インターンに参加することで学生側が得られるメリットについて解説をしていきます。

ビジネススキルが身につく

長期インターンでは実際の企業に所属して、先輩社員や取引先など外部の社会人と関わる機会が非常に多いため、社会人としての基本的な振る舞いが身につくことが期待できます。

また、内勤であってもビジネス的な文章の作り方やメールの作成方法はもちろん、プレゼン資料や電話対応など、本来であれば社会に出て一から学ばなければならないことを実際の企業で働きながら学べるのは、インターン最大のメリットの一つだと言えるでしょう。

社会人として基本的な事項があらかじめ理解できていると、就活の際アピールポイントになるだけではなく、実際に社会に出た時にほかの新卒生にアドバンテージを持った状態で社会人としてのスタートを切ることができます。

有給で多くを学べる

長期インターンでは期間中、社員と同様に給与が発生します。

一般のアルバイトに比べて報酬も高く設定されている企業が多いため、アルバイトをするのではなくあえてインターンに参加することを選択する学生も多くなっています。

また、給与に加えて成果報酬制度(インセンティブ)を取り入れている企業が多いのも、ベンチャー企業のインターンの特徴です。

インセンティブに関しては企業によって基準がさまざまなので、募集要項をあらかじめしっかりと確認しておきましょう。

アルバイトに比べて責任が重くなるなど一見デメリットにも見えますが、それに伴った給与や報酬が発生する企業もたくさんあり、実際に社会に出た時に役立つスキルが実務的に学べるのがインターンの魅力です。

就活に活かせる

就職活動でのアピールポイントのため、インターンに参加する学生も年々増えています。

しかし、「学生時代に頑張ったこと」としてインターン先での経験をアピールするだけではもったいないでしょう。

まず、インターンシップで身につけた言葉遣いや振る舞いは、就職活動の場で適切な立ち振る舞いとして人事の目に留まるだけではなく、「インターンシップで○○の業務に従事し、△△を学んだ」など、ほかの学生とのアピールポイントの差別化を測ることができます。

さらに、希望する業界とインターン先が合致しているほどインターン期間中に学んだ業界に対する知識が就活に活かせるので、志望動機や自己PRがより説得力を持ったものとして相手に伝えられることが期待できます。

自分の目指す業界が定まっている人ほど、インターンに参加することがおすすめです。

こんな人に長期インターンはおすすめ

長期インターンは参加に長い期間を要するため、参加は慎重に決めたいものです。

参加後のミスマッチを避けるため、自己分析は欠かせません。

また、自身が興味のある業界や職種については、日頃からきちんと分析をしておくと良いでしょう。

ベンチャー企業に多いのですが、最近ではインターンへの参加を就職活動のワンステップと捉えている企業もあります。

しかし、前述の通りインターンへの参加はデメリット・メリットなど、学生の皆さんがそれぞれ置かれている状況によって、参加する意味合いが異なるものです。

ここでは長期インターンに「向いている人」の傾向について解説をしていきます。

早くから就活について考えている人

インターンに参加するメリットとして、その経験が就職活動に対して有利に働くことを前述しました。

長期のインターンは、短期インターンに比べ拘束期間が長くなることがあらかじめわかっているプログラムなので、参加は早ければ早いほど良いと言えるでしょう。

そのため、早いうちから自分の興味のある業界や企業がある人ほど向いているプログラムです。

まだ1年生だからといって参加を先延ばしにするのではなく、その業界が自分に向いているのかどうかを早いうちから知ることができる機会でもあるため、少しでも長期インターンに興味が出たら、参加に向けて情報収集などから動き出してみることをおすすめします。

特にベンチャー企業でのインターンでは、参加学生同士で情報交換をすることもできるため、同じような意識を持った学生と知り合うには非常に良い環境です。

スキルを身につけたい人

社会に出て役立つ、業界で役に立つスキルを学生のうちに身につけたいと考える人はぜひインターンに参加することをおすすめします。

特に、ベンチャー企業では人員など、リソース不足がちの状況も影響して、さまざまな仕事を任せられる可能性があり、社会人として必要な事柄を多岐にわたって吸収できることが期待できます。

プログラミングなどの専門知識についてもスクールと実際の業務では異なる部分など、より実践的な知識やスキルが身につくでしょう。

あらかじめスキルを身につけてから就職することで、ほかの新卒生に差をつけられるだけなく、新人研修時に覚えなければいけないことを少しでも少なくすることで、知識の取りこぼしやミスの防止など、期待できるメリットはたくさんあります。

こんな人には向いていない

では逆に、長期インターンへの参加が向いていない人について解説していきます。

ここでは向いていない人の特徴2点にフォーカスを当てています。

前述したデメリットとつながる箇所も多いので、合わせて参考にしてみてください。

プライベートの時間が必要な人

企業によってはインターン制度の中でフレックス制を導入することや在宅勤務制度を導入するところも近年で増加傾向にあるので、以前に比べて時間の融通が利くようになったのは事実です。

しかし、アルバイトに比べて業務に対する責任が重くなることに変わりはないので、プライベートが二の次になってしまいがちです。

特に働くことに慣れていない学生の間は、仕事とプライベートのバランスを取ることが難しく、気がつけばインターン中心の生活になっていた、という状況もおかしくありません。

大学の授業や自身のプライベートの時間を優先したいという考えが強い人は、長期のインターンではなく短期インターンもあるので、自身の都合に合わせて選択するほうが活動が有意義なものになると言えます。

責任感や成果を求められたくない人

インターン期間中は、社員と同様の裁量を任せられます。

そのため、慣れてくるとさまざまな仕事を任せてもらえるので、それが自身の成長ややりがいにつながり「仕事をする楽しさ」を感じることができるでしょう。

裁量とは業務を遂行するにあたり、自分が決められる範囲のことを言います。

アルバイトであれば裁量はほとんど与えられないため責任も発生しません。

インターンではアルバイトとは違い直接企業の利益・不利益の責任を自分が負うことになるので、学生のうちは責任など負いたくない、と成果を求められることにネガティブな印象を抱いてしまう人にとって、企業のインターンに参加することは難しいと言えます。

インターンに参加するのであれば、一時的にでも社会の一員として業務に参加する覚悟を持って申し込みをしましょう。

長期インターンに参加する前に確認しておきたいこと

最後に、長期インターンに参加する前に確認しておきたい事項について解説をしていきます。

インターンに参加することで、得られるものはもちろん多く、企業側としても参加を推奨しているところが年々増加しています。

しかし、貴重な学生生活の時間をあえてインターンに割くのですから、参加は慎重に決めたほうが良いでしょう。

メリット・デメリットを確認したうえで、インターンに参加しようか迷っている方は、以下の事項を確認しながら自分にインターンが必要かどうかを考えてみてください。

インターンに参加する目的をしっかり考える

就活に活かせるのでなんとなくインターンに参加する、という意識だけではインターンに参加する目的として非常に弱いと言えるでしょう。

長期インターンに参加するからには、なぜその業界なのか、なぜその企業はないといけないのかなど、自身の中でしっかり言語化しておく必要があります。

なぜならば、限られた大学生活の中で半年もの期間をインターンに割くことが、貴重な体験となるか無駄な時間になるかは参加を決める自分自身の意識にかかっているからです。

参加してみたものの、時間を取られるばかりでなんとなく終わってしまったでは、あまりにももったいないでしょう。

自身が希望している進路選択に向けて、インターンへ参加することが本当に必要かどうかも含め、インターンで何を学び得たいのかきちんと言葉にできるまで考えてみることが大切です。

参加するインターン先について詳しく調べる

長期インターンに参加する目的がはっきりしても、参加先の企業でミスマッチが起こってしまっては、あなた自身にとってデメリットでしかありません。

そのため、前述した目的の言語化以上に、参加先企業についての事前調査は念入りに行うようにしましょう。

募集要項や企業のHPだけではなく、業界研究のレポートや実際にその企業で働く人のインタビュー、外部企業からの評判など、参考にできる情報はできるだけ仕入れるようにしましょう。

ベンチャー企業は人員が足りていないがゆえ、ハードワークになる傾向があり、それが自身の希望とミスマッチを起こした場合、インターンの期間がつらいものになってしまう可能性もあります。

したがって、インターンの就労条件などに注目するだけでなく、実際に参加した先輩から話を聞くなど徹底的に下調べをしておきましょう。

大学との両立について考える

長期インターンに参加するにあたって、一番ネックになるのが時間の制約です。

特に長期インターンは参加するのが早ければ早いほど就職活動の際、役に立つと言われていますが、現実的に考えた場合、大学生になってすぐにインターンに参加可能な状況にある人はごく一部でしょう。

大学生である以上、一番優先されるべきは大学の授業です。

そのため、インターンに参加する場合は大学の授業との両立を考えなければいけません。

特にベンチャー企業では、仕事に慣れてくるとどんどん自分でできること、やりたいことを発見して仕事を進めていくことができるので、気がつけば仕事に夢中になり授業の単位を落としてしまった、という話も珍しくありません。

インターンに参加する前にスケジュールを調整することはもちろんですが、実際に就労している際も優先順位を忘れず取り組むことが大切です。

まとめ

この記事では長期インターンに参加することはつらいのか、についてメリット・デメリット双方の観点から解説していきました。

さまざま挙げてきましたが、それぞれのメリットは見方・立場によってはデメリットにもなり得ますし、その逆ももちろんあり得ます。

自身の状況や目的に合わせて、最良の活動を選択することが大切です。

もし、自身に長期インターンが必要だと感じたら、思い切ってまずは一歩踏み出してみてください。

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