はじめに
高卒での就職を考えている方で、ベンチャー企業への就職を考える人は多いと思います。
しかしベンチャー企業とはいったいどんなものなのか、どんなメリットがあるのかが気になるところです。
ベンチャー企業には大手企業のような安定感はありませんが、個性的で魅力のある企業が多いです。
独自の経営方針をもっているところが多く、個性を大切にした働き方ができるでしょう。
高卒でベンチャー企業へ入社するのはありなのかどうか、解説していきます。
高卒でベンチャー企業は入れる
大手企業とは違って、ベンチャー企業は学歴より実力重視の世界です。
ベンチャーの中でも大手に分類されるメガベンチャーを除いて、ほとんどのベンチャー企業では学歴採用がありません。
したがって、高卒であってもベンチャー企業に入れる可能性は大いにあります。
もしあなたがベンチャー企業で働きたいと考えているのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。
ベンチャー企業の就活では経歴よりも、仕事の能力や熱意のある人が重要視される傾向にあります。
就活でいかに自己アピールができるかが重要になってくるでしょう。
ベンチャー企業に高卒で入社するメリット
ベンチャー企業に高卒で入社した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
高卒での就活であれば、全員同じスタートラインで、まだ働いた経験はありません。
さまざまな道が選べるので、慎重に考えたいと思っている人も多いでしょう。
そこでベンチャー企業に入社した際に得られるメリットについて紹介しましょう。
実力主義・短期間でのキャリア形成・経営者との距離が近いという3つのメリットがあります。
上記のそれぞれのメリットについてくわしく解説していきます。
実力主義
一昔前の日本は年功序列主義でした。
大手企業は創業してからの歴史が長いため、今も変わらずその風習が残っているところも多いです。
年功序列主義が残っていると、入社してすぐの段階ではなかなか評価される機会を得られず、むずがゆい思いをするかもしれません。
しかし、ベンチャー企業ではその気風がほとんどなく、完全な実力主義である場合がほとんどです。
学歴や年齢に関係なく出世できるので、高卒でも差別なく評価され、出世できる可能性も高いでしょう。
大手企業であれば時間をかけなければ築くことのできない地位を、早い段階で得られる可能性を秘めています。
自分がやった分だけしっかり評価されるのが、ベンチャー企業における魅力の1つです。
短期間でキャリア形成ができる
ベンチャー企業は大手企業に比べ、若いうちから裁量ある仕事を任せてもらえることが多いです。
大手企業と比べるとベンチャー企業は人手が足りないため、スタッフそれぞれに任せる仕事も多様です。
もちろん責任もかかってきますが、これは大手企業ではなかなか得られないような大きなチャンスであり、早いうちからキャリアを積むことができるでしょう。
何か目標があるのであれば、早いうちからキャリア形成ができるというのはとてもありがたい話です。
高卒であってもキャリアを積んで出世、または起業して経営者になれる可能性が十分にあります。
特に「将来は起業して経営者になってみたい」という目標がある人にはぴったりの環境でしょう。
こうした経験はベンチャー企業でしか得られないものなので、短期間でキャリア形成ができるという点がベンチャー企業におけるメリットの1つとしてあげられます。
経営者と距離が近い
高卒からお金持ちになるためには、自ら起業をして会社を大きくして売ることが一番の近道です。
そのためには、経営者の考え方や気持ちを知っておく必要があります。
しかしそれは簡単に知ることのできるものではなく、経営者と話す機会がなければ勉強しにくいものです。
大手企業に比べて、ベンチャー企業では社員と経営者の距離が近い傾向にあります。
経営者の近くで仕事することで、経営側の目線に立って仕事をすることもできるでしょう。
そして大手企業と比べると、経営者と話す機会を簡単につかめるので、経営者について知りたい場合は積極的に話を聞くことができると思います。
将来独立するためのアドバイスももらえるかもしれません。
経営者やスタッフ同士の距離が近いという点も魅力の1つです。
ベンチャー企業に高卒で入社するデメリット
上記のようなメリットがあるのであれば、もちろんデメリットも存在します。
次にベンチャー企業に高卒で入社する際のデメリットについて考えてみましょう。
デメリットはどこにいっても存在するものなので、自分にとって不利益を被るのかどうかを考えると良いかもしれません。
ベンチャー企業には、経営が不安定・激務であるという2つの代表的なデメリットがあります。
それではこれらのデメリットについて、詳細に解説していきます。
経営が安定していないため失業のリスクがある。
ベンチャー企業は創業してから日が浅く、人手が足りていないこともよくあります。
福利厚生や研修制度などについても発展途上であることがほとんどです。
そのためベンチャー企業は、一般企業に比べると経営が安定していないところも多いといえます。
これは高卒や大卒かどうかは特に関係なく、ベンチャー企業では誰しも失業のリスクがあるということです。
しかし、自分の努力が会社に与えられる影響も大きいため、自分の努力次第で会社の経営を上向きすることもできるでしょう。
所属している人の力がベンチャー企業を成長させていくので、あなたが企業を大きくするきっかけになる可能性もあるということです。
経営が安定しておらず、最悪の場合は失業のリスクもあるというのがデメリットの1つです。
激務
ベンチャー企業では先ほどメリットで紹介したとおり、若いうちから裁量ある仕事を任せてもらえる反面、どうしても仕事量は多くなってしまいます。
人手が少ないため、一人ひとりにかかる仕事量や責任が大きく、広く浅くさまざまな仕事をすることになるでしょう。
これは最悪の場合ですが、プライベートとの両立が難しいほど激務になってしまい、仕事尽くしの生活を送っている人もいます。
若いときならではの遊びを経験する機会が減ってしまう可能性もあるため、きついと感じることもあるかもしれません。
一方、激務を若いうちから積むことで自分のキャリアアップにつながり、出世や独立を望めるようになります。
将来的には活きてくる経験ではあるかもしれませんが「多くの仕事に追われてしまうのは嫌だ」という人にはおすすめできません。
激務になってしまう可能性があるという点もベンチャー企業で働くデメリットの1つです。
ベンチャー企業に高卒で受かるコツ
メリットとデメリットを聞いたうえでベンチャー企業に入社したいと考えた方向けに、ベンチャー企業に高卒で受かるコツを紹介します。
難しい点は特にありませんが、就活に備えて準備をしておくことは非常に重要です。
ベンチャー企業は大手企業のように経験と学歴を重視しません。
それでは何が人材としての魅力になるのかを考えていきましょう。
やはり熱意がもっとも大事な点で、それ以外にもいくつかコツがあります。
ベンチャー企業の特性について理解して、有利に就活を進めていきましょう。
熱意を見せる
ベンチャー企業の就活で大切なことは熱意です。
当たり前のことのようですが、スタートラインがみな同じなのであれば、やはり熱意の強い人を取るでしょう。
特にベンチャー企業では、企業自体が発展途上のため、積極的で自分から動くことのできる、影響力のありそうな人材を求めています。
高卒であっても「このような仕事をしたい」「仕事を頑張りたい」という熱意を見せるようにしてください。
それが企業側に届けば「この人は入社したら活躍してくれるに違いない」と考えて、就活の成功につながるでしょう。
企業の経営方針、雰囲気などを分析しておいて、それに沿った熱意を述べられるとより効果的です。
企業に興味があることを存分にアピールしていきましょう。
専門的な知識を身につける
次に、ベンチャー企業の就活で大切なポイントが「能力」です。
高校で専門的な知識を学んでいたり、何か資格を持っていたりするのであれば、それは大きな武器になります。
たとえばプログラミングの能力や、マーケティングの知識のような専門的な知識があることは就活で有利になれる点です。
ベンチャー企業では一人ひとりに与えられる仕事の幅が広いため、できるかぎり多くの能力がある人を求めています。
特に専門的な能力は学ぼうとしても時間がかかるため、可能であれば、即戦力として使える人材が欲しいでしょう。
もし時間があるのであれば、自分の入りたいと思うベンチャー企業で役立ちそうな専門的知識を身につけておきましょう。
これだけで就活の成功率が高まります。
未経験での求人を見つける
IT系業界のような人材は不足しているので、未経験での求人を出すベンチャー企業も少なくありません。
未経験を募集している企業は人材が不足している可能性もあり、高卒入社がほかの企業より容易な可能性があります。
実際に仕事をしながら、経験を積んでいくことになるでしょう。
ただし未経験可の求人では激務になる可能性もあるため、しっかり見極められるようにしましょう。
不安であれば、面接の際に仕事量や残業時間がどのくらいになるのか聞いてみるのが良いかもしれません。
あまり望ましくない答えが返ってきた場合は、一度考え直した方が良いかもしれません。
入るのが簡単である分、人材も使い捨てというようなベンチャー企業もあることを覚えておきましょう。
高卒可がなくても積極的に問い合わせる
ベンチャー企業において「高卒だから採用しない」という可能性は低いですが、そもそも高卒採用という発想がなく、求人に「高卒可」の文面がないこともあります。
もしもあなたが入りたいと思った企業があり、そこに高卒可の記載がなかったとします。
そこであきらめるのではなく、積極的に企業に直接問い合わせ、就活を行うことが大切です。
ベンチャー企業はここまで書いてきたとおり、柔軟な思考で経営している場合がほとんどです。
あなたからの問い合わせによって、企業で相談が行われて高卒可の記載をするようになるかもしれません。
「記載がないから絶対に不可」と決めつけないようにしましょう。
積極的で熱意のある人材はベンチャー企業にとっては逃したくないものなので、そこから就活成功につながるかもしれません。
高卒でベンチャー企業に入りたい人におすすめの求人サイト
現在はインターネットが世界的に普及していて、求人もネット上で見られるようになりました。
しかしサイトが多様化していて、就活をはじめたばかりの人は「どのサイトを利用すれば良いかわからない」という問題に直面するでしょう。
多数ある就職求人サイトですが、高卒生が使いやすいサイトを紹介します。
1つのサイトを利用するのではなく、複数のサイトを利用して情報を集めるのがおすすめです。
ここで紹介したサイト以外にもベンチャー用の就活サイトがあるので、それらを多用して就活に励んでください。
ジョブコミット
サイトを見るとわかるように、二人三脚で就活のサポートをしてくれるサイトです。
一人ひとりと向き合って、就活の相談を受けてくれるシステムがあります。
あなた専任の就活エージェントが、就活の準備から選考の対策について考えてくれます。
念入りな相談をするほど、あなたの興味に適した企業をおすすめしてくれるでしょう。
もしエージェントと合わないと感じたのであれば、別のエージェントを紹介してくれるはずです。
最初は不安かもしれませんが、就活を成功させるためのサイトなので気軽に利用しましょう。
ここでは大手企業の紹介も行っていますが、ベンチャー企業への紹介も多くこなしており、ベンチャー企業への就活をしたい高卒生にはぴったりのサイトです。
ジョブコミット→https://job-commit.com/shinsotsu/
まとめ
高卒でベンチャー企業に入りたいと検討している方に向けて、ベンチャー企業の就活について解説しました。
ベンチャー企業は独自のスタイルで経営しているところが多く、魅力的に見えることも多いでしょう。
ただ単に「行ってみたい」という気持ちで選ぶのではなく、将来的にあなたがどうなりたいのかを考えて企業を選ぶと将来的にも良いと思います。
まだ将来の明確なビジョンをもつことは難しいものですが、なんとなくでもいいので一度考えてみるのをおすすめします。
「経営者になりたい」「キャリアを積んで大手企業に入社したい」などの目標が立てられれば、ベンチャー企業に入る意味が明確になり、就活でもそれをアピールできるでしょう。
ぜひここでの情報を役立てて就活を成功させてください。
