グループディスカッションでのリーダーの役割とは?スムーズに進めるコツから実際の評価まで徹底解説!

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はじめに

面接とは別に、「グループディスカッション」を選考過程に挟む企業も珍しくありません。

自分の意見を簡潔に述べるほか、周りの人の意見を聞いたりまとめたりするなど、グループディスカッションではさまざまな力が求められます。

グループディスカッションにはリーダーや書記、タイムキーパーなどさまざまな役割がありますが、本記事では特にリーダーについて深掘りしていきます。

リーダーの役割やリーダーになるためのポイントについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

グループディスカッションにおいてのリーダーの役割

グループディスカッションにおいて、リーダーにはいくつかの役割があります。

リーダーを担当するだけで評価されるといわれることがありますが、実際はそれだけで評価につながることはありません。

リーダーとしての役割を果たさなければ、自身が期待する結果は得られないでしょう。

しかし、リーダーの役割をしっかりと理解し、それを実践している人にはそれ相応の評価が与えられます。

まずは、グループディスカッションのリーダーにはどのような役割があるのかを確認していきましょう。

個人の意見を引き出す

グループディスカッションのリーダーには、グループ内にいるメンバー一人ひとりの意見を引き出すことが求められます。

議論を行ううえで、参加者全員の意見を聞くことは重要な工程です。

そのためには、個々が抱いている意見を余すことなく引き出さなければなりません。

参加者の中には、集団ではどうしてもうまく自分の意見が言えない人がいる可能性があります。

リーダーはそうした参加者にも目を配り、空気を読みながらうまく話を振る力が求められます。

議論を活性化させるために自分には何ができるのかについて、よく頭を働かせることがポイントといって良いでしょう。

発言ができていない人、または発言の機会をうかがっている人を見抜き、「〇〇さんは△△についてどのような考えがありますか?」などのように声をかけてみてください。

チームの共通認識の積極的な形成

リーダーの方には、グループ内の意見をまとめ上げる力が求められます。

ただし単に意見をまとめるのではなく、参加者全員の合意を得たうえで簡潔にまとめることが求められているのを忘れてはなりません。

1つの議論が進む中で、自分たちが今話しているのはどのようなトピックなのか、さらに議論の中で出てきた課題の主旨は何かに対して、認識のズレを解消していくことが重要です。

必要な論点が出されるごとに、「この論点は〇〇という認識で合っていますか?」などと確認すると良いでしょう。

また、グループディスカッションは時間に制限があります。

その時間内にきちんとチームの意見をまとめるには、リーダー自らが積極的に足並みを揃えて議論を進めることが大切です。

議論を前進させる

グループディスカッションをしていると、議論が出尽くし詰まることがたびたび起こります。

そこで必要なのが、リーダーによる議論を前進させる提言です。

どのような点について議論すべきなのかを明確にし、新しい視点で議論を進める力が求められます。

多くの議論では、具体的な論点なしには前進させることができません。

ほかの候補者にリーダーの役割を交代させないと、グループ内の議論が止まったままになってしまうこともあるでしょう。

グループ内の意見がまとまらず、リーダーにふさわしくない人と判断されてグループディスカッションが終わってしまうかもしれません。

新しい論点を提供するには「次は□□について話し合うのはいかがでしょうか?」などのフレーズを使い切り出すと、スムーズに議論が進むようになります。

グループディスカッションでリーダーになるために必要な要素

グループディスカッションでのリーダーの役割に興味がある人は多いかもしれません。

しかし、なりたいと思ったとしても、必要な力がなければ肝心の場面で失敗してしまうおそれがあります。

リーダーに欠かせない要素を事前に把握しておくと、自分に合った役割も自ずと見えてくるはずです。

グループディスカッションにおいて自分にはリーダーが向いているのか、それとも視点を変えて違う役割を狙った方が良いのかを含めてチェックしていきましょう。

自信

グループディスカッションのリーダーに必要な要素として、まずは「自信」が挙げられます。

議論を進める中では、リーダー自身の意見や進行に自信が欠かせません。

もし周りに自信のなさが少しでも伝わってしまった場合、グループ全体に不安な雰囲気が広がるおそれがあります。

またリーダーの自信のなさが伝わることによって、グループ内のメンバーの積極性が低くなり、活発な意見交換がされなくなるかもしれません。

その結果、説得力が感じられない意見の寄せ集めとなり、採用担当者からはマイナス評価をつけられるかもしれません。

たくさんの意見が飛び交う背景には、リーダーの自信の有無がかなり影響します。

グループ内の雰囲気に積極性を出すためにも、堂々とした姿勢で臨むようにしましょう。

適応力

議論が進むにつれ、リーダーの「適応力」が必要とされる場面は数多く求められるでしょう。

グループ内には、それぞれ考え方の違う就活生が集まっています。

そのため、始めから意見が一致するケースは少なく、異なる意見がたくさん出ます。

このような異なる意見を集め、うまくまとめるのに必要なのが、多様な意見を認める対応力です。

いかにメンバーの意見を否定せずに議論を活性化できるのかに、リーダーの技量が問われているといって良いでしょう。

さらに異なる意見を聞く際は、論点から離れずに議論を進めるにはどうすべきかを常に考えられるようにしておく必要があります。

メンバーそれぞれの意見を尊重し、そして論点と意見をつなげながら進行できれば「適応力」が高いと判断されるでしょう。

目標達成志向

リーダーに必要な要素として最後に挙げられるのは、目標を必ず達成しようとする心持ちです。

グループディスカッションでは、結論を必ず出さなくてはなりません。

さらに、その結論には筋が通ったものであることが前提です。

論理的な結論を導き出すことにどれだけこだわれるのかが、リーダーとしては欠かせない要素といえるでしょう。

目標達成志向をアピールするためには、その目標を達成するために逆算し、議論すべきことを明確にできるかが大切だといえます。

ただリーダーとしての資質を示すだけではなく、目標の達成をきちんと考えなければ自分の得意とすることを採用担当者にアピールできません。

なお、リーダーには協調性も欠かせないので、議論を進める中で自分の意見だけを述べないように気をつけてください。

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ここまで、グループディスカッションでリーダーになるための要素を解説してきました。

しかし、ここで特徴を読んだだけでは本当に自分にリーダーができるのかわからない人が多いと思います。

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グループディスカッションでリーダーになるためには

グループディスカッションのリーダーになりたい・リーダーとしてしっかりと役目を果たしたいという場合、いったいどのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。

リーダーに必要な要素があったとしても、グループディスカッション本番で役割を得られなければ意味がなくなってしまいます。

実際にリーダーの役割を与えてもらうために、そしてリーダーとしてグループディスカッションを成功させるために今のうちに対策をしておきましょう。

自分から自己紹介をする

グループディスカッションにリーダーとして参加するには、グループ内で自身の存在感をアピールする必要があります。

特に第一声を発する「自己紹介」の場で自身のリーダー性を発揮すると良いでしょう。

まれに「私がリーダーをやります」と切り出す人がいますが、このケースは議論の場の雰囲気を壊すおそれがあるため控えてください。

また、自身の自己紹介が終わった後、他の人に促すことでリーダー性をアピールすることができます。

ただし、積極性をアピールしすぎるとほかのメンバーに不快な印象を与えてしまうため注意が必要です。

リーダーは、積極性に加えて「気遣い」も必要です。

自己紹介のときに自身の気遣いも発揮できれば、自然に「この人はリーダーにふさわしい人」だと思ってもらえるようになるでしょう。

前提条件を明確にする

グループディスカッションにおいては、議論の前提条件をはっきりさせてこそリーダーとしての資質が発揮されることを忘れないでください。

グループディスカッションのテーマは抽象的なものが多く、具体的な議論にならないケースも少なくありません。

そのためリーダーになる人は、事前に前提条件の明確化や定義付けをしなければなりません。

議論の前提条件が曖昧なままだと、グループ内でまとめた意見も抽象的になってしまい、メンバー全員が不完全燃焼となってしまうことも考えられるでしょう。

前提条件を明確にすることは、議論をスムーズに進めるきっかけにもなり得ます。

抽象的なまま議論が進んでいるときは、そのたびに状況をまとめると良いかもしれません。

否定をしない

グループディスカッションのリーダーは、「メンバーの意見を否定しない」ことを徹底してください。

リーダーに対して勘違いしている人の考えに多いのは「リーダーが他の人を論破する」ということです。

リーダーとしてグループディスカッションに参加するなら、他の人から出た意見を否定せず、尊重することを意識しなければなりません。

もしリーダーがほかの就活生の意見を否定した場合は、もちろんリーダーとしての評価が下がります。

さらに、グループ内のメンバーの積極性を低下させてしまうリスクもあるでしょう。

意見を否定せずにグループ内の意見をまとめる際は、「ここではこちらの意見の方が良いのではないでしょうか」など、発言の言い回しを工夫してみてください。

実際のグループディスカッションでのリーダーに対しての評価

先述したように、リーダーの役割を引き受けるだけで採用担当者から高評価がもらえるわけではありません。

たとえばリーダーを担当したものの、ほかの人への配慮が足りなかったり、他の意見を否定するばかりで周りと足並みが揃えられなかったりなどのケースでは、マイナス評価をつけられることがほとんどです。

リーダーに立候補するという積極性は評価されるかもしれませんが、採用担当者が重視しているのは、グループディスカッションの中でどのように活躍するのかという点です。

リーダーの役割を評価してもらうためには、周りへの気配りのほか、メンバーの良いところを引き出せるスキルが欠かせません。

リーダーに求められるのは何かを常に考えてグループディスカッションを有意義なものにし、自身の魅力をアピールしてみてください。

おわりに

グループディスカッションにおいて、リーダーは議論を円滑に進め、そして活性化させるために欠かせない存在です。

メンバーにとっても、自分たちの意見をまんべんなく引き出してくれるリーダーはとてもありがたい存在となるでしょう。

メンバー同士がお互いを尊重して1つの意見をまとめ上げるには、積極性はもちろん気遣いも求められます。

メンバーの意見を否定せずに、議論をスムーズに進めることを頭に入れて最終的な結論を出しましょう。

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