【企業研究】ITベンチャーに転職を考えている人へ詳しく解説!

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 はじめに

セカンドキャリアとしてITベンチャーを検討している人もいることでしょう。

急速に成長を続けるITベンチャーでは多くの企業が募集しており、大手ではできないような経験を積めるでしょう。

ITベンチャーへ転職する際に抑えるべきポイントを解説していきます。

ITベンチャーの特徴

ベンチャー企業とは創造的・革新的な事業を展開する中小企業のことです。

そのなかでもITベンチャー企業は、Webサービス、ITサービス、ソフトウェア開発を行っている企業のことを指します。

ITベンチャー企業は限られた資金と人材をフル活用するために、大手企業とは異なり個人に1つのポジションだけでなく、マルチプレイヤーとして多くの裁量を任せられるケースが多く見受けられます。

ITベンチャーの求人の特徴を3つあげますのでチェックしてください。

即戦力を求めているので転職のハードルが低い

ベンチャー企業は、転職の門戸が広いことでも知られています。

即戦力を求めている企業や、転職者の受け入れをオープンにしている企業などが多いことを理由としてあげられるでしょう。

即戦力といっても、職種か業界どちらかに経験があれば早期離職の確率が低くなるため採用となるケースが多くなります。

また、職種も業界も未経験であっても、ビジネス展開のスピードについていけるポテンシャルとやる気があると見なされれば、採用となるケースもあるでしょう。

また年齢が若ければ、社風に染まりやすく、提示された年収が低くとも合意することが多いために、それだけで有利になります。

そのため、大手企業に比べて学歴や経歴を採用基準にするケースも少なく、転職のハードルが低いとされているのです。

圧倒的に人材不足

IT業界は需要が高く、日々拡大を続けているため、とにかく人が足りていません。

ベンチャー企業は勢いがあっても、いまだに一部から「社長のワンマン経営なのではないか」「勤務時間が長く薄給のブラック企業なのではないか」「研修や評価制度が未熟で不安だ」などのマイナスイメージを抱かれています。

そのため、募集を出しても、安定した資本と研修制度と福利厚生がある大手企業ほどの応募人数に至らず、優秀な人材は大手に流れてしまうケースが多く見受けられるのです。

また、急速に成長しているベンチャー企業では、その分必要な業務も増えるため、常にポストが空いている状態になります。

このように、ベンチャー企業では成長速度とマイナスイメージによる慢性的な人材不足が問題視されています。

働き方の自由度が高い企業も多い

IT業界のベンチャー企業は働き方が比較的自由であるのも特徴です。

ベンチャー企業では効率を重視する傾向があり、結果を残し、期日を守れればあとは個人の裁量に任せる企業も多く、コアタイムやフレックス制度などを導入するケースが多く見受けられます。

社員それぞれのスケジュールに合わせて勤務時間をカスタマイズできるため、ワークライフバランスが充実させられます。

また、私服勤務がOK、さらには髪型の規制もないなど自由度の高い企業が多いために、ファッションで自己表現をしたい方は楽しめるでしょう。

服装や勤務時間だけでなく、社内全体の風通しが良く、経営陣と社員の距離が近いため、積極的に意見交換できるという特徴もあります。

大手企業にはない自由さも、ベンチャー企業の大きな特徴です。

転職するメリット

このようにベンチャー企業は人材不足なために転職のハードルが低く、入社後は比較的自由な社風で勤務できるのが特徴です。

大手企業に勤務していて「安定しているけれど物足りない」という方はベンチャー企業を視野に入れることをおすすめします。

しかし、やはりスタートしたばかりの企業に次のキャリアを移行するのは誰でも勇気がいるでしょう。

ベンチャー企業に転職するうえで得られるメリットはいったいどのようなものでしょうか。

3つに分けて解説します。

多くの経験ができる

ベンチャー企業で得られる経験ややりがいは、唯一無二といえます。

IT業界・ベンチャー企業は常に人員不足な点に加え、業務内容が幅広いので、転職する前よりも多くの経験をできる可能性があるのです。

大手企業なら部署ごとに担うような仕事も1人で担当するケースもあり、そのなかで1つのポジションにいるだけではわからないような仕事の全体図が見え、働き方も効率化できます。

また、個人の裁量が多いからこそ、自分の営業成績が会社の利益に直結するのがわかるために、企業の成長に大きく貢献できたというやりがいも感じられるかもしれません。

ベンチャーで働くうちに得た価値観やスキルは、今後別の企業や企業などで、新しいキャリアを歩むことになっても大きな武器となるでしょう。

未経験でもはじめやすい

「未経験者歓迎」の文字がベンチャー企業の募集項目でよく見受けられるように、ITベンチャーは実務未経験でも採用しているケースも多いのが特徴です。

時代の最先端技術を扱うITベンチャー企業では、即戦力となるスキルや資格を持っている人材も重宝されますが、同様に未経験でも新しいことにチャレンジし、学ぶ意欲がある人材も求められます。

なぜなら、ベンチャー企業では変化が著しいために、今必要なスキルが3年後には不要になることも考えられます。

そのために、現在の能力ではなくポテンシャルに重きを置いた採用となるため、前職のキャリアとまったく別の業界や職種にチャレンジしやすいのです。

新卒でなくとも意欲があれば未経験でも優遇されるのは、大手にはあまりな見られないメリットといえます。

実力主義である

ITベンチャーは年功序列の大手企業とは異なり、実力主義の風潮があります。

在籍期間や年齢にかかわらず、成果にともない昇給やキャリアアップの機会を与えられるため、ハングリー精神のある方はやりがいを感じやすいでしょう。

裏を返せば同年代の社員だけでなく上司や後輩までもがライバルになり、成果をあげなければ追い抜かれ居場所を失うことになります。

ただ、転職者・未経験者でも自分の頑張り次第で成長できるのは、日本ではまだ珍しい合理的なシステムです。

「大手企業で頑張ったのに待遇に不満がある」「自分より能力の劣る人間であっても年次が上であるために、待遇が良いのは腑に落ちない」などの悩みがあった方は、自分の能力に見合った報酬を得られるベンチャー企業に勤めるのが良いかもしれません。

デメリットは?

このようにベンチャー企業は未経験者でも転職しやすく、入社後は実力主義のシステムで大きな仕事や、裁量権を任されるという大手にはないメリットがあります。

それでは、反対にベンチャー企業に転職することで考えられるデメリットは何でしょうか。

研修が少ない

ITベンチャー企業ではすぐに現場へ配属されるケースが多く、研修制度が整っていないケースも多く見られます。

ベンチャーの資本は限られており、また常に成長を目指しているため、利益をあげることが最優先とされています。

それに加えて少数精鋭な企業が多くコスト削減のため、研修のステップを飛ばして実務を担当させるのは、人によっては不安を感じるかもしれません。

ベンチャー企業では、研修で手取り足取りなんでも教えてもらえる環境ではないため、社風や仕事の流れをキャッチする能力に長けており、自分で考えて仕事を進めていける人材が求められます。

マニュアルがないと仕事を進められない人や、自主的に学ぶ姿勢がない人には苦痛に感じられるかもしれません。

業務の多さ

次に、業務量の多いことがデメリットの1つにあげられます。

先述したように、ITベンチャー企業は常に人手不足です。

その上事業内容が多岐にわたるケースが多いため、必然的に1人の業務内容が多くなりがちです。

ベンチャー企業では大手企業のように、与えられた仕事をこなすという仕事のスタイルではなく、自ら仕事を生み出し、発生する事案一つひとつに対処していかなければなりません。

そのためやりがいがある反面、激務になることを覚悟しましょう。

ただ右から左へ目の前に業務をこなしているだけではなかなか片付かず、残業や労働時間も増えてしまいます。

そのため、優先順位をつけてスケジュールを立てて業務を片付けていく能力がなければ適性があるとはいえません。

待遇面が整っていない可能性

待遇面が大手企業ほど整っていないこともデメリットにあげられるでしょう。

ベンチャー企業は限られた予算を、とにかく利益をあげることに費やします。

そして、ほかのコストを削減するため、全体的に福利厚生面などの待遇が完全に整っていないケースも、残念ながら多く見受けられるのです。

大手企業で当たり前の特別休暇や、有給休暇も入社時は付与されない企業もありますし、残業代が出ない企業もあります。

そして、メンタルへルスへのケアも大手企業ほど力を入れていないケースが多く、産業医によるカウンセリングなど大手企業では当たり前の制度もあまり見受けられません。

また、福利厚生が制度としてはあっても前例がなく、取得しにくいというケースも珍しくありません。

そのため、女性で出産後も働きたいという方は、育児休暇や時短勤務の前例があるかもチェックしましょう。

転職する際の注意点

このようにベンチャー企業にとって研修や福利厚生の制度が整っていない、業務量が多く激務になりがちであることがデメリットといえます。

「企業を自分の力で成長させる」という、ほかにはないやりがいを感じられるのはベンチャー企業の醍醐味ですが、ワークライフバランスも考えて企業選びをしましょう。

ベンチャー企業の求人を見て、転職をスタートさせる際に注意すべき点を2つピックアップしました。

応募する前に必ずチェックしましょう。

企業研究は絶対に行う

必ず企業についてしっかり研究し情報収集しましょう。

求人情報に「アットホームな雰囲気です」「やりがいを感じられます」などの表記があるからといって、鵜吞みにするのは危険です。

先ほども述べたようにベンチャー企業は常に人材不足の状態であり、「どうにかして人手を確保しよう」と、実際とはかけ離れた文言を入れているかもしれません。

企業研究をおこたると、実はブラック企業で待遇面や事業内容など入社してからのギャップが生まれてしまい、苦痛に感じ、最悪の場合は早期離職につながる可能性もあります。

社長の人となりと経歴、離職率を調べるのはもちろん、できるのならOB・OG訪問や企業訪問をして事業内容や企業の雰囲気や社風を知り、自分にマッチするか否かを冷静に判断しましょう。

再度自己分析を行い、キャリアビジョンを考える

企業研究と同時に、自己分析をして自分の転職活動の軸を明確にする必要があります。

転職活動を始めると、毎日さまざまな企業の情報が舞い込んでくるため、見ているうちにどんどん目移りしてしまうかもしれません。

そして、最初は興味をもっていなかった企業から熱烈なオファーを受けたりすると「自分の方向性を見失ってぐらついてしまう」という声は非常に多く聞こえます。

流されるまま転職して、「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、何を求めて転職活動を始めたのか、ITベンチャー企業を志望したのかをあらためて考えましょう。

それだけではなく、今後のキャリアビジョンや将来設計・仕事をするうえでなんの優先順位が高いのかなどをはっきりさせておくことで、志望する企業はおのずと絞れてくるでしょう。

こんな人には向いている

ベンチャー企業の特徴や転職の際の注意点について説明してきました。

やりがいを感じられる社風ですが、安定していない企業も多いため、企業研究と自己分析をしっかりして転職しなければなりません。

それでは、実際にベンチャー企業に適性があるのはどのような人でしょうか。

3つに分けて説明していきましょう。

好奇心旺盛でチャレンジ意欲が高い人

新しいことにチャレンジするのをいとわない、好奇心旺盛な人はベンチャー企業に向いています。

保守的な考えの人はベンチャー企業には残念ながらマッチしません。

ベンチャー企業自体が成長志向で、さまざまな事業にチャレンジしていく方向性であることに加え、新しい事業にどんどん手を出すため、チャレンジ精神が強く好奇心旺盛な人は非常に適性があります。

また、ベンチャー企業は成長フェーズにあるため体制も変化することが多いため、新しいことにすぐ適応できる柔軟性も求められます。

「安定した環境で与えられたことを黙々とこなすよりも、リスクがあっても新規分野にチャレンジしたい」という開拓精神のある方は、ベンチャー企業でも活躍していけるでしょう。

負けず嫌いな性格の人

負けず嫌いな人もベンチャー企業に適性があります。

ベンチャー企業は実力主義で成果を常に求められる傾向なので、自分の実力を認めてもらいたい、成果を出したいという上昇志向が求められます。

そして「ほかの人に負けたくない」という負けず嫌いな気持ちがある人にとって、成果主義は働くうえでモチベーションにつながるため、ベンチャー企業での勤務はやりがいを感じられるでしょう。

成績が望ましくなければ、いつ後輩にポジションを追い越されてもおかしくないのがベンチャー企業です。

過去の自分の成績や、上司にも追いつこうというがむしゃらな精神で働ける人は、伸びる人材となるでしょう。

逆に、競争社会にストレスを感じる方にとっては、成果主義の社風を苦痛に感じるかもしれません。

自ら学ぶことが好きな人

自ら学びたいという、知的好奇心が強い方はベンチャー企業に適性があります。

ITベンチャー企業は多くの事業を取り扱うため、従業員1人に対しての仕事量は必然的に多くなります。

そのためしっかりと研修で教えるといった環境が整っていないため、受動的な姿勢ではなく、

自ら積極的に学ぶ姿勢で、楽しんで仕事をできる人に適性があります。

ベンチャー企業では、自ら考えて行動する力が何より求められます。

そのため、仕事に対して一度自分で思考して問題があれば都度指摘し、微修正を繰り返しながら建設していくという論理的な手順で、学びながら仕事をしていく必要があるのです。

座学で学ぶよりも、現場で吸収していくというスタイルが合っている方は向いているでしょう。

まとめ

ITベンチャー企業への転職は、少なからずリスクがあります。

倒産するかもしれませんし、待遇面では大手企業にいたよきよりも下がるケースは多く見受けられます。

また、マニュアルのない中で自ら仕事を生み出しこなしていくスタイルには、入社後は誰しも少なからず戸惑うでしょう。

それでも、成長段階にいる企業を自らの働きで成功に導くというやりがいは、ほかにはないものであり、特に将来起業を夢見ている人にとっては大きな財産となるでしょう。

相応の覚悟は必要になりますが、やりがいや達成感を求める方はざひITベンチャー企業で新しいキャリアを踏み出してみましょう。

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