長期インターンは就職に有利になる?詳しく解説!

長期インターンは就職に有利になる?詳しく解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録



はじめに

本格的に企業の採用活動がスタートする前の大学2~3年生で、何か就活に向けて準備できることはないか模索しているか方は多いのではないでしょうか。

その時、「インターンに参加する」という声を聞いたことはありませんか?

ひと言でインターンといっても短期インターンやサマーインターンなどさまざまな種類のものがあります。

今回は、長期インターンについて、就活に有利になるのかどうかを検証していきます。

インターンへの参加を検討している方はぜひご覧ください。

長期インターンとはどんなもの?

長期インターンとは、企業が募集する形で学生が実際に企業の社員と同様な業務内容を6ヶ月前後の長期的期間で行うものです。

1日~1週間で終わる短期インターンと異なるのは期間だけと思われる方もいますが、内容は大きく異なります。

まず、短期インターンの内容が職業体験や業界の概要の理解を目的にした、グループワークなどのセミナー形式であるのに対し、長期インターンの目的は業務の実績を積み業界を深く理解し、スキルアップすることです。

長期インターンでは実際に現場で実務に携わります。

そして、短期インターンが原則として無給であるのに対し、長期インターンでは労働の対価として給与が発生します。

このように、長期インターンは学生でありながら社員と同じ立場で実務に携わる極めて貴重な機会なのです。

長期インターンは就職に有利になる?

学生のうちに実務経験を積める長期インターンは日本ではまだあまり浸透していませんが、アメリカでは就職前に社会人経験を積むのは当たり前のものとして大学生に根付いている文化です。

チャレンジしたいと思うけれども、長期間にわたり社会人と並んで実務に携われるのか、就業のイメージがつかないなど戸惑う方も多いでしょう。

そして、何よりも実際に長期インターンが就職に有利に働くのかどうかが気になるポイントだと思いますので説明していきます。

必ずしも有利になるとは限らない

残念ながら、参加しただけでは必ずしも就活に有利に働くわけではありません。

長期インターン参加の経験自体は就活の面接時に話せる内容が増える、ガクチカ、つまり学生時代に頑張ったことは何かについての質問には困らないという利点はあります。

そして、一部の外資系企業ではインターン参加が内定の条件として挙げられますし、大手商社ではインターンに参加すると内定が出やすいというデータもあります。

しかし、長期インターンに参加していない学生でも、当然のことながら優秀であれば内定は出ます。

逆を言えば、長期インターンにただ参加しても、企業に好印象を残し「一緒に働きたい」と思われなければ内定には直結しないのです。

長期インターンに参加することはスタート地点に過ぎないので、大船に乗った気でいてはいけません。

有利になるかどうかは自分次第となる

このように、実際に長期インターンに参加するだけでは就活に有利に働くとは限りません。

大切なのは、インターン先で目的意識を持って業務に臨めるか否かです。

ただ「長期インターンに参加する」ことを目的にしていては、日々黙々と業務をこなすアルバイトと変わらない状態になりますし、新しい業務も任せられないでしょう。

しかし、インターン先で「〇〇を学びたい」「△△のスキルを身につけたい」などのキャリアプランを見据えた具体的な目標を持って実務に取り組めば、日々の労働が意義あるものになり、今後の就活にも活かせるでしょう。

いかにインターンでスキルを身につけたか、多くの経験をしたか、その経験を活かせるかは自分の取り組み方次第なのです。

長期インターンに参加するメリットは?

このように、長期インターンに参加する学生は近年増えていますが、アルバイト感覚でただ参加するだけの学生が多く見受けられ、貴重な学ぶ機会を無駄にしている印象を受けます。

しかし、長期インターンは目的意識を持って取り組めば多くのメリットが得られます。

貴重な学生の時期の一部を会社員と変わらない立場で過ごすことに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、それ以上に得られるものは多いのです。

代表的なメリットを4つ紹介しましょう。

就職活動時にガクチカで言える

まず、ガクチカのエピソードとして使えるというメリットがあります。

ガクチカは志望動機や自己PRと並んで面接の頻出質問項目です。

ガクチカはアルバイトや部活やゼミのエピソードを話す学生が多いために、まだ参加する学生が比較的少ない長期インターンの参加経験のエピソードは面接官の目に新鮮に映り、印象に残りやすいでしょう。

長期インターンの経験は、主体性を持って物事に取り組めることのアピールになります。

エピソードは、どんな目的で参加したか、具体的にどのような成果を出したか、参加して何を学んだかを順序立てて組み立ててください。

長期インターンで学んだことが、企業で勤務するうえでどう活かせるかを伝えられるとなお良いでしょう。

自己PRにもつながる

長期インターンに参加した経験は、ガクチカだけではなく自己PRの題材にもなり得ます。

先ほど述べたように、長期インターンの参加は主体性のアピールになります。

主体性を持った人材はどの企業でも重宝されますが、特にベンチャー企業は大手企業とは異なり仕事を自分で見つけて結果を出していかなければならないので、主体性のある人材を求められる傾向があるのです。

そのため、目的を持って長期インターンに参加して、具体的な成果をあげてスキルを得たという経験は非常に有利に働きます。

また、長期にわたり未経験の場で社会人と肩を並べて働いたという継続できる粘り強さもアピールポイントになるでしょう。

長期インターン先でどんな困難があったか、それをどうして乗り越えたか、身についたこと、実際に成果が出たなどのエピソードがあれば自己PRにぜひつなげてください。

企業や業界について詳しくなる

長期インターンへの参加は業界への理解を深めるこの上ないチャンスです。

ベンチャー企業はどんな事業をしているのか、企業や業界についての知識はネットサーフィンをしてどんなに調べても、実像は掴めないでしょう。

百聞は一見に如かずという言葉が表すように、業務を通して業界や企業を見ることで、市場の規模や他の企業と比べた立ち位置、今後の課題などを主観的に理解できます。

企業や業界へ理解が深いことは、面接官の心を掴むためには欠かせないポイントです。

ただ理解を深めるだけではなく、業界のメリットと同様デメリットにも目を向け課題解決のための案をまとめるなど仮説検証を通して自分なりの考えを整理すると「自分なりの考えを持っている」というアピールになるでしょう。

有給で学べる

現場で実務に就きながら業界への理解を深める長期インターンですが、有給で学べるのもメリットの一つです。

長期インターンの多くは、時給や日給で給与が支払われます。

営業職やでは、「受注額の中の〇%」というように成果報酬として給与が支払われるパターンもあります。

生活費や学費のためにアルバイトをしながら授業や課外活動をこなす学生にとって、インターンのために時間を割くのは非常に困難でした。

そのため、アルバイトを長期インターンに置き換える形で長期インターンに臨む学生がほとんどです。

給与が支払われる分、職業体験の枠を超えて責任を伴う業務が任せられますが、アルバイトではなかなかできない業務に学生の立場でありながらも有給で臨めるというのは、長期インターンシップでしかできない経験でしょう。

長期インターンに参加するデメリットはあるのか?

給与を得ながら業界研究もできる長期インターンは就職活動の自己PRやガクチカとして印象的なエピソードにもなり、参加するメリットは大いにあります。

しかし、その反面デメリットも存在します。

特に留意すべき点を2つ挙げますのでご確認ください。

学業・プライベートとの両立

1つ目に学業とプライベートの両立が困難であることが挙げられます。

長期インターンは週3~や最低労働時間などがしっかり決められていることが多いため、大学の授業の時間やサークル活動、プライベートの時間などが減ることが予想されます。

学業を優先してほしいと考える企業がほとんどで、希望する曜日や時間を聞き入れてシフトを組んでくれるでしょう。

しかし、授業が終わった後の交通機関での移動や、朝から夕方までパツパツに詰まったスケジュールをこなすのは想像以上に体力と気力を要します。

平日は友人と遊んだり趣味に費やす時間を捻出するのは難しくなるでしょう。

ある程度単位を取り終えて余裕があり、スケジュール管理ができる人であれば苦ではないでしょうが、プライベートに割く時間が極端に減ることを覚悟しなければなりません。

責任が発生することになる

次に、学生でありながら社会人としての責任感を背負うこともデメリットと考えられます。

先ほども述べたように、長期インターンでは実際に現場で社員同様の業務を行います。

そのため、普通のアルバイトに比べ責任が生じてくるため、プレッシャーや不安に感じやすい可能性も出てくるでしょう。

また、企業の就業規則に沿って髪型や服装を変える必要が出てくることもあります。

さらに、SNSを日常的に使用している方は、守秘義務を意識して使用しなければ何気ない投稿が情報漏洩となるケースも見受けられます。

学生のアルバイト感覚の軽い気持ちではなく、企業の看板を背負う社会人としての心構えが求められるのは、人によっては重く感じるかもしれません。

長期インターンに参加する際の注意点は?

長期インターンは参加するメリットはたくさんありますが、プライベートに割く時間が減るだけではなく企業に所属する者としての責任が生じるため、参加する際には慎重に自分にとって適切な選択がどうかを見極めなければ後悔することになるかもしれません。

そして、参加する際に注意してほしい点が4つあります。

学生の貴重な時間を費やすのですから、より意義のある経験にするためにも、ひとつひとつ確認したうえで長期インターンに臨んでください。

参加する目的を明確にしておく

まず、参加する目的を明確にしておく必要があります。

先述したように、「就活に有利になるから」となんとなく長期インターンに参加して、雑用だけ終わり得るものがなくインターンを終える学生も少なくはないのです。

インターンに参加する目的を自分でしっかり明確化していないと、自分にとって無駄な時間になり得るだけではなく、企業にとっても重要な仕事を任せられず、双方にとってメリットになりません。

参加する目的をうまく言葉にできない方は、自己分析をもう一度やり直してみましょう。

自分自身が何にやりがいを感じるのか、将来どのような社会人になっていきたいのか、どの分野に興味があるのか、ひとつひとつの経験を掘り下げていくうちに自分でも気づかない深層心理にたどり着くかもしれません。

目的意識を持っていれば、小さな業務や雑用も目標のための第一歩と捉え前向きに取り組めるでしょう。

参加する企業について調べておく

次に、参加する企業について入念に研究しましょう。

インターン先を資本金や給与、ネームバリューなどの表向きの条件だけで選んでいませんか。

参加する前に実際に自分が興味があることや、やりたいことについて自己分析を通して理解するのはもちろんのこと、インターン先の事業内容はどんなことをするのかなどしっかり研究しておかなければなりません。

事業内容や社風などを理解せずに、インターンに臨むと、就業後ミスマッチが生じ苦痛に感じる可能性もあります。

長期インターンはアルバイトとは異なり、「嫌だからやめて次を探す」ことは滅多にできません。

一生に一度の機会という覚悟で、自分にとって最良の選択になるために、企業について徹底的に調べてから参加しましょう。

学業との両立ができるかを考える

学業と両立可能かどうかも改めて考慮すべき点です。

就職活動を見据えて長期インターンで企業研究やスキルアップすることも大切ですが、そもそもの学生の本分である大学の授業などが疎かになってはいけません。

長期インターンの時期はゼミの活動が忙しくなる時期と重なるケースが多く見受けられます。

また、大学4年次までに必要な単位を取り終えなければ、せっかく内定が出ても卒業できず内定取消になってしまいます。

先ほども述べたように、授業の前後にインターン先に向かい社員と同じ業務をこなすのは心身共にかなりハードになることを覚悟してください。

1日だけではなく半年ほどの長期にわたりそのスケジュールをこなして学業と両立できるか、時間管理などについてしっかり考えておく必要があります。

参加したからには積極的に業務に取り組む

最後に、積極的な姿勢で日々の業務に臨むように心がけましょう。

長期インターンという貴重な機会を得ても、受動的に仕事を待っているだけでは身につくものの量も少なくなります。

初めてのオフィスで飛び交う電話の音やてきぱきと働く大人たちに、囲まれて最初は圧倒されるかもしれません。

しかし、しり込みせず疑問があれば「質問があるのですが、今お時間よろしいでしょうか」とすぐに声掛けし、先輩からの助言はメモに取りましょう。

極端に忙しい時を除けば、多くの社員は熱意を持った学生に働きかけられることを好意的に思います。

業界を問わず、人事が評価するのも、成長が見込まれるのも、積極的に日々の業務に取り組み成長に貪欲な人材です。

せっかく参加するなら積極的に業務に取り組み多くを学びましょう。

まとめ

このように、長期インターンは学業とプライベートの時間を縫って、責任感を背負う業務を請け負うという大変な面もありますが、目的意識や積極性を持って業務に臨めば、学生生活を送るだけでは知り得ないような多くのことを学べます。

その経験は、今後の就活をより有意義なものにしてくれるでしょう。

メリットやデメリットや適性を十分に理解したうえで、将来のキャリアを後押ししてくれるような企業を選び、充実した長期インターンを送ってください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます