はじめに
就職活動に向けて、早くから動き出す学生が多いかもしれません。
なかでも、すでに第一志望の企業が決まっている学生や業界を絞っている学生は、早くから対策をしたいと考えるでしょう。
特に早期選考への参加権や職務経験を得られる長期インターンは、興味のある方が多いのではないでしょうか。
しかし長期インターンに参加することで授業と両立できなくなったり、アルバイトよりもきびしいイメージがあったりすることから、踏み出せないことも珍しくありません。
そこで今回は、長期インターンのシフトについてご紹介します。
長期インターンのシフトはどのような仕組み?
長期インターンのシフトの仕組み自体は、一般的なアルバイトと共通する部分が多いです。
基本的には、勤務可能な曜日や時間帯をあらかじめ提出します。
しかし、長期インターンの方が細かく、融通の利かないことが多いと思いましょう。
インターンは企業の営業時間内に実施されており、担当者も業務中であるため、突然変更することはほぼ不可能です。
参加者自身もインターンシップとはいえ業務に参加しているので、突然の欠勤や出勤日の変更は基本的にできません。
長期インターンでは平均して2、3日出勤する学生が多く、学年によって差はないようです。
ただ授業が少ない分、4年生は勤務日数が多い傾向にあります。
長期インターンは一般的に半年〜1年にわたって参加するため、テスト期間などとかぶる場合は担当者との相談が必要です。
最低勤務時間や日数が細かく決まっていることも多い
長期インターンでは、最低勤務時間や日数が決められていることも多いです。
基本的には、週に2〜3日を下限とする企業がほとんどです。
週何時間以上、と決められている企業もあります。
もちろん企業によっては週1日で良かったり、最低日数がさらに多かったりすることもあります。
自身が参加したいと考えている企業がどのような長期インターンを行っているか、事前に調べておきましょう。
それでは、なぜ最低勤務日数や時間が決められているのでしょうか。
長期インターンでは、参加学生はあくまで社会人として業務をこなすことになります。
つまり、出勤日数があまりに少ないと、業務に穴が開いてしまうのです。
また出勤時間が短時間すぎると、できる業務はアルバイトと変わりません。
そのため、学生が体験できることも少なくなってしまいます。
企業から指定された最低日数は、自身がスキルを得るためにも必要な日数と考えましょう。
指定された最低出勤日数をこなすことで、企業からの信頼も得られるのです。
長期インターンのシフトはきびしい?
学業との両立や通常のアルバイトの予定がある学生にとって、シフトのきびしさは特に気になる点だと思います。
長期インターンを考えている学生の中には、サークルや部活に所属している方も少なくありません。
そのほかにも急な予定や体調不良など、不安な要素はたくさんあるでしょう。
長期インターンのシフトは、実際にはどのくらいきびしいのでしょうか。
次は、長期インターンのシフトのきびしさについてご紹介します。
長期インターンへの参加を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
シフトの融通が利きにくい
長期インターンのシフトでは、融通は利きにくいことがほとんどです。
学生にも実務を任せているため、企業はできればたくさん出勤してほしいと考えています。
長期インターンでは、学生が出勤しない日は業務に穴が空くこともあるのです。
また長期インターンでは、給料を支払うケースがほとんどです。
そのためあまりに出勤日数が少ないと、企業側にとって都合が悪くなってしまいます。
このことから、先ほどもご紹介したように、週何日以上・何時間以上と労働時間の下限が決められている場合もあります。
さらに長期インターンでは企業の営業日に合わせる必要があるので、出勤できる時間が短く、合わせづらいことも多いのです。
企業の営業時間が朝の9時から17時の間などと決められていれば、授業の時間とかぶることも多いでしょう。
また土日が休業の企業であれば、長期インターンには平日しか参加できないことになります。
そのため、テストや授業が忙しいと出勤しづらいのです。
普通のアルバイトよりも責任が重い
また長期インターンでは、通常のアルバイトより責任が重くなります。
長期インターンでは、実際に企業で働く社員と同じ業務を任されることになります。
社員の1人として扱われるため、普通のアルバイトよりも責任が重くなるのです。
アルバイトではできない体験をするということは、それだけ責任のある仕事を任されるということです。
そのため長期インターンではアルバイトのように、休みたい日にシフトを交代してもらうこともできません。
一人ひとり担当している業務がありますので、学生でも休んでしまうと業務に穴が開くのです。
またインターン生が突然休めば、インターン生を担当している社員の予定も変わることになります。
シフトの無断欠勤や突然の欠勤は許されないと言えるでしょう。
また、業務でミスすることにも責任が問われます。
アルバイトでは社員に変わってもらえたようなミスも、長期インターンでは自分でカバーする力が必要になります。
実際の社会人のように扱われると思って、長期インターンに参加しましょう。
授業との両立はできるのか?
長期インターンに参加するか悩んでいる学生は、学業との両立に不安を感じる方も多いかと思います。
しかし基本的には、学業を優先してほしいと考える企業が多いようです。
長期インターンでシフトを組むときに、授業以外の時間帯や曜日を指定すれば、その日に仕事を入れてくれることが多いのです。
学業中心にシフトを組んでも、決められたシフトにしっかりと出勤すれば、企業から悪い印象をもたれることはありません。
午前中に授業を調整して午後に出勤したり、授業のない全休の日に出勤したりと工夫することによって、学業と長期インターンを両立できるでしょう。
空き時間が少なくなってしまうため、はじめのうちはハードに感じるかもしれません。
しかし授業もシフトも規則的なスケジュールが多いので、生活リズムに慣れてしまえば問題なくこなせるようになるでしょう。
また、長期インターンでは参加学生の中でコンテストを行うこともあります。
チーム形式でのコンテストなら、シフト外でもメンバーとこまめに連絡をとらなくてはいけません。
学業との両立に不安を感じている方は、インターン先の企業がどのような長期インターンを行っているか、あらかじめ調べておくのが良いでしょう。
長期インターンに参加する前に確認しておくこと
長期インターンでのシフトの仕組みがわかったことで、長期インターンへの参加意欲が高まった方も多いのではないでしょうか。
参加を考える方にとっては、長期インターンを有意義な体験にするためにどのような事前準備が必要なのか、気になる方も多いかもしれません。
せっかく長期インターンに参加するならば、参加してから後悔することのないようにしておきましょう。
次は、実際に長期インターンに参加するにあたって、事前に確認しておきたいポイントをご紹介します。
事前にしっかりと下調べや確認をしておくことで、より有意義な長期インターンにしましょう。
長期インターンに参加する目的を明確にする
1つ目は、長期インターンへ参加する目的を明確にしておくことです。
長期インターンは、参加すること自体が目的ではありません。
長期インターンは経験やスキルをつけたり、業界・企業への理解を深めたりするための手段です。
目的を明確にしておかないと自分のモチベーションが上がらず、出勤するのが苦痛になってしまうこともあります。
目的をもたずに参加したインターンで責任を求められると、ストレスを感じやすくもなります。
自身に成し遂げたい目標があるからこそ責任感がついたり、積極的に業務をこなしたりできるのです。
やる気のない学生は企業にとっても迷惑になってしまうので、参加前に目的をはっきりさせるのが良いでしょう。
目的を明確にすることで、よりマッチした企業を探すこともできます。
自身に合ったインターンについて、くわしく知りたい方はこちらをご覧ください。
授業との両立ができるか確認する
2つ目は、授業との両立が可能かを確認することです。
授業時間との調整や、テスト期間の出勤日数の調整が可能かどうかを調べる必要があります。
しっかり学業と長期インターンを両立できるのかを考えましょう。
基本的には、学生は学業が中心です。
長期インターンに参加して学業がおろそかになれば、参加する意味がなくなってしまいます。
長期インターンの忙しさが原因で単位を落とし、進級や卒業に響いたら元も子もないのです。
ほとんどの企業が学業を優先してほしいと考えていますので、学業中心にすることで印象が悪くなる心配はありません。
参加学生自身も、就職に向けて長期インターンへ参加しているのに、卒業すら危うい状況は避けるべきです。
授業やテスト勉強の兼ね合いを見て、参加できそうかをきちんと確認しておきましょう。
まとめ
長期インターンのシフトについて、くわしくご紹介しました。
最低出勤日数が決まっていることや、アルバイトよりも責任がともなうことなどがおわかりいただけたと思います。
しかし責任が大きい分、長期インターンでは得られる経験やスキルもたくさんあります。
なぜ長期インターンに参加したいのか、どのような業務を経験してみたいのか、目的を明確にすることで、自身の成長につながるでしょう。
どのような企業が自身に合っているかを事前によく調べてから、長期インターンに参加しましょう。