はじめに
転職活動中、スタートアップ企業も転職先の候補に挙げました。
しかし、スタートアップに転職するためにはどのようなスキルが必要かわからないですよね。
大手企業や中小企業、ベンチャー企業とスタートアップでは求められるものが違うのでしょうか。
ここでは、そもそもスタートアップとは何か、スタートアップへ転職するために必要なスキルやそのスキルを身につける方法を紹介します。
スタートアップへの転職活動の際、どのようにスタートアップへアピールすれば良いのか、その参考にしてみてください。
スタートアップとは?
そもそもスタートアップとはなんでしょうか。
スタートアップとは、まだ世の中にない新しい製品やサービス・新規事業を取り扱い、急成長を遂げる可能性のある始まったばかりの会社のことです。
まだ世の中にない新しい製品やサービス、新規事業を取り扱うということは、世の中に革新を起こすということです。
テレビで取り上げられるような新たなものを売り出すといったような企業はスタートアップとなります。
スタートアップに近い企業にベンチャー企業が存在します。
では、スタートアップとベンチャー企業は何が違うのでしょうか。
ベンチャー企業とは、既存の製品やサービス・事業でまだ成し得ていないことを実現するために起業した中小企業のことです。
そのため、スタートアップとベンチャー企業の違いは、ざっくりいうと、もともと世の中にないものを取り扱うかあるものを取り扱うかとなります。
どんなスキルが必要なのか?
スタートアップに転職するためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
スタートアップへの転職は、他の企業とで求められるスキルは変わるのでしょうか。
もちろん、どのようなスキルも持っているに越したことはありません。
しかし、スタートアップとその他の企業とでは、求められるスキルの優先順位が変わるのです。
大手企業や中小企業、ベンチャー企業よりも優先されるスキルは、本格的な技術面というわけでありません。
スタートアップでは、内面的なスキルが必要となるのです。
コミュニケーション能力
スタートアップで必要なスキルは、コミュニケーション能力です。
スタートアップ企業は、社員が比較的少人数の場合が多くなります。
少人数のため、社員同士の円滑なコミュニケーションは重要です。
少ない人数で新しいことをやり遂げるために、コミュニケーション能力は必須と言えるでしょう。
コミュニケーション能力に支障があり、何か重要なことが伝わっていなかったり、相談しなければならない内容を相談していなかったりというようなことがあれば、企業の存続自体が危ぶまれる可能性があります。
お互いがお互いのためにわかりやすく物事をやり取りするためには、しっかりとしたコミュニケーション能力が必要なのです。
そのため、スタートアップ企業では、コミュニケーション能力は必須のスキルと言えるでしょう。
協調性
スタートアップで必要なスキルは、協調性です。
スタートアップ企業は、その他企業と比べ、経営陣や社員同士の距離が近い傾向にあります。
社員全員で協力して新しいサービスや製品、事業を成功させていくことがスタートアップ企業では重要です。
その中に社員の輪を乱す人が現れたら、チームワークが乱れてしまいます。
チームワークが乱れれば、事業自体が滞ってしまい、企業の存続自体が危ぶまれます。
スタートアップ企業は、企業としての基盤がまだ固まっていない企業です。
ほんの少しのミスでも、倒産に追い込まれる可能性があります。
社員全員で一つの目標へ向かっていかなければ、スタートアップは成功しません。
そのため、スタートアップ企業では社員同士の協調性は重要なスキルとなるのです。
チャレンジ精神・熱意
スタートアップで必要なスキルは、チャレンジ精神と熱意です。
スタートアップ企業は、始まったばかりの企業のため、職場環境が万全に整っていません。
事業の成功を第一の目的に置いているので、チャレンジ精神や熱意は持っておく必要があるのです。
事業を成功させるために何でもやるぞという熱意、事業を成功させるためにやったことないことに挑戦する気持ちがなければ、せっかくスタートアップ企業に入れても長くは続かないのです。
なぜなら、大手企業とは違い、福利厚生面などが充実しておらず、不満が募ってしまうからです。
不満が募った際、福利厚生などがなくとも世の中にないものを生み出したいという熱意やさまざまな経験がしたいというチャレンジ精神がある人は、そこで退職することを踏みとどまることができます。
会社に入って安定を求めている人は、スタートアップ企業への転職はやめておいたほうが良いでしょう。
エクセルやワードなどのオフィスソフト
スタートアップで必要なスキルは、エクセルやワードなどのオフィスソフトです。
先述した「スタートアップでは、内面的なスキルが必要」とは少し違います。
コミュニケーション能力や協調性、チャレンジ精神や熱意などは内面的なスキルに当てはまりますが、エクセルやワードなどのオフィスソフトは技術的な側面です。
エクセルやワードなどの事務作業に必要なスキルは持っておいて損はありません。
エクセルやワードをまったく触ったことないという人よりは、前職などで使ったことある人の方が企業側も教えることが一つ減るため、有利に働くでしょう。
スタートアップ企業は、社員数が少人数の場合が多いです。
一人ひとりができる仕事が多い方が、企業側としてはありがたく思われます。
そのため、スタートアップ企業ではエクセルやワードなどのオフィスソフトは必要なスキルと言えます。
エンジニアやデザイナーなどは特別なスキルは必要な場合もある
スタートアップは、エクセルやワードなどのオフィスソフト以外に求められるスキルがある場合があります。
エンジニア採用やWebデザイナー採用などでは、その職種に準ずるスキルや実務経験が応募資格に求められることもあるのです。
もともとの社員募集要項に、エンジニアでの採用、Webデザイナーでの採用と書いてある場合は、それに伴った技術が必要となります。
エンジニア採用の場合、ITパスポートや基本情報技術者などの基本的な資格などを取っておいたほうが無難かもしれません。
もちろん、前職にてエンジニア経験があるならば、前職でどのような案件をどのようにこなしていったのかという説明ができるほうが良いでしょう。
どれくらいの実務経験やスキルが必要かは企業ごとに変わってきます。
自分が気になるスタートアップ企業の募集要項をよく読みましょう。
Webデザイナーの場合も同様です。
前職にて、どのようなものを作ったのかをまとめたポートフォリオなどを準備しておいても良いでしょう。
自分がどのようなデザインがどのくらいのクオリティでできるのか、企業側にわかりやすく示す方法を模索してください。
スタートアップに転職するためにスキルを身につけるには?
先述したようなスキルがあれば、スタートアップ企業への転職は有利となります。
しかし、スキルに自信がない場合、どのように先述のスキルを身につければ良いのでしょうか。
特に、コミュニケーション能力や協調性、チャレンジ精神や熱意などのスキルは一人ではなかなか身につきません。
転職活動をしながらそのような内面的スキルを学ぶことはできるのでしょうか。
実は、転職活動を進めながら内面的スキルを身につける方法があるのです。
ワードやエクセルなどのオフィスソフトなどの技術も学ぶ方法があります。
アルバイトやインターンとして参加してみる
スタートアップ企業に必要なスキルを身につけるために、アルバイトやインターンとして参加してみることをおすすめします。
スタートアップ企業では、アルバイトや社会人インターンとして、採用している企業があるのです。
まずは、そういったインターンなどに参加しつつ、実務経験を身につけるのも一つの手段と言えるでしょう。
実務を経験することで、社員がどのような動きをして、どのような考え方を持っているのか生の声を聞き、目で見ることができます。
実際に経験したことを自分の中に落とし込むことで、自然とスキルが身についてくるのです。
また、実際の現場を見ると自分と合うか合わないかが入社前に知ることができます。
入社後に合わないと感じても、すぐに辞めることはできないので、そういった意味でもインターンやアルバイトとして参加してみるのが良いでしょう。
オンラインスクールなどで勉強する
スタートアップ企業に必要なスキルを身につけるために、オンラインスクールなどで短期的にスキルを身につける勉強をすることをおすすめします。
足で通うスクールで勉強しようとなれば、時間も体力もかなりの労力を使います。
転職活動中にそこまでする時間も体力もあまりないのが現状でしょう。
しかし、家で受けることができるオンラインスクールで勉強すれば、どこかに通う時間や体力が消耗されることがありません。
手軽にスキルを身につけることができ、わからないところを人に教えてもらうことができるオンラインスクールはおすすめです。
また、ワードやエクセルなどのオフィスソフトを勉強する場合、自ら勉強できる教本が売られています。
より低コストで勉強したい人は、教本を買い、自分だけで勉強することもできるでしょう。
まとめ
スタートアップ企業に転職する際、スキルは必要です。
コミュニケーション能力や協調性、チャレンジ精神や熱意などの内面的なスキルはスタートアップ企業にとって、非常に優先されるスキルとなっています。
ワードやエクセルなどのオフィスソフトは、事務作業で必要となってきますので、できておくに越したことはありません。
また、募集要項にエンジニア採用やWebデザイナー採用と書かれている場合は、専門的なスキルや実務経験が必要となってきますので、志望している企業をよく調べておきましょう。