ガクチカのエピソードの定番はサークルやアルバイト・ボランティア活動などですが、こうした活動にさほど力を入れておらず、書くことがないとお悩みの方も多いかもしれません。
そうした方でも、学生時代に秘書検定を取得していれば、その経験をガクチカのエピソードとして利用できます。
今回は特にベンチャー企業への就職を目指している就活生に向けて、秘書検定をガクチカのエピソードに利用する場合のポイントや注意点を解説します。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】ベンチャー企業でも秘書検定の経験はアピールできる!
ベンチャー企業でも秘書検定検定の経験はアピールすることができます。
ベンチャー企業においても秘書を採用することが多いためです。
それに加えて秘書検定の知識は、そのまま仕事に活かせることが多いためです。
ガクチカはあくまでもどのような過程でものを考え達成しようとしたかを伝えるものでありますが、どのような知識を習得したかを具体的に伝えてみてもよいでしょう。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】ガクチカって何?
エントリーシートや面接でよくたずねられる質問の1つが「学生時代に力を入れたことはなんですか?」というものです。
この質問を略して「ガクチカ」と呼びます。
企業がガクチカをたずねるのは、その学生の人間性や価値観を知るためです。
たとえば、この質問に対して「同じアルバイトを4年間続けている」と回答があれば、継続力がある人・安定性を重視する人であると判断できます。
一方「部活やサークルをいくつもかけもちしていた」という回答であれば、好奇心旺盛な人・チャレンジ精神がある人と判断できるでしょう。
このように、ガクチカに盛り込むエピソードによって、企業に与える印象も左右されます。
そのため、企業がどのような人材を求めているのか、自分がどのような印象を与えたいのかを考慮して、適切なエピソードを選ぶ必要があります。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】ガクチカを聞く理由
ガクチカを作成する際は、なぜガクチカが聞かれるかを明確した上で作成に取り掛かるようにしましょう。
なぜ聞かれるかを明確にしておけば、採用担当者が知りたいことを伝えることができ採用に近づくためです。
企業との相性を見るため
ガクチカを通して、企業との相性はどうかを見ます。
企業と就活生の相性が高いということは採用する上で非常に重要になってきます。
もしも企業とその就活生の相性が良くないと、仕事環境に大きな不満を抱いたり、転職をされてしまう恐れがあります。
このような状況にならないためにも事前に企業に関して詳しく調べておくようにしましょう。
活躍してくれる人材であるかを判断するため
入社後に活躍してくれない人材では採用した意味があまりありません。
そのためガクチカを通してだけでなく、面接全体の態度などから活躍してくれる人材であるかを判断しようとします。
活躍してくれるかを判断する材料として用いられるものは現在の能力だけではありません。
その人がどれくらい成長できそうかなどを見て活躍してくれるか判断をする企業が多いようです。
モチベーションの源泉を知るため
仕事はほぼ毎日あり、長い時間するものです。
そのためモチベーションの源泉がないと活躍できなかったり転職してしまう可能性があります。
それだけでなくモチベーションの源泉がないと多くのことに対して受け身になってしまうことが多いようです。
モチベーションの源泉を知り、使うことで主体的に行動できるようになり、良い成果をあげられるようになっていきます。
そのため採用担当者はモチベーションの源泉は何なのかを知ろうとするのです。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】秘書検定とは?
まずは秘書検定がどのようなものなのか、理解を深めておく必要があります。
就活にどのような影響を与えるのかを特に注目すべきです。
秘書検定の試験の概要や合格率を知って、取得を目指すかどうかの判断材料としてみてください。
試験概要
秘書検定の試験概要についてみていきましょう。
秘書検定の試験形式は筆記のみで、全体の10%が筆記試験、残りの90%がマークシート形式の試験となっています。
秘書検定では、「秘書としての資質(身だしなみから人柄まで秘書業務を行うための要件)」、「職務知識(上司の仕事や秘書の仕事の機能を守るための知識)」、「一般知識(経営や財務などの知識)」、「マナー・接遇(敬語などのマナーに関する知識や技能)」、「技能(会議の準備から業務の管理)」の5つの項目の理解が求められます。
また、秘書検定は全ての級の試験が「理論」と「実技」の二つに分かれています。
それぞれの試験で60%以上の得点をあげることが合格基準になります。
「理論」の試験では、主に秘書としての能力面を問われます。
具体的には、他人に対する対応力や秘書に関する知識も問われます。
そのため、知識を蓄えておく必要があります。
「実技」の試験では、言葉遣いやビジネスマナーはもちろん、事務用品に関する問題も出題されます。
普段の生活ではあまり馴染みのない常識も出題されるため、十分な対策が必要になります。
合格率
秘書検定の合格率は、3級が約70%、2級が約60%、準1級が約35%、1級が約30%となっています。
当然ですが、級が上がるごとに合格率は下がります。
特に1級や準1級になると、かなり合格が難しくなるため、相当な勉強量が必要になります。
逆に3級や2級であれば合格率が高く、難易度もそれほど高くはありません。
はじめは、3級や2級の低い級から受けていって準1級や1級に挑戦するのがいいと思います。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】秘書検定を取得していなければならない職業はない!
秘書検定は就活において重要視されることが多く、実際取得していることで企業からの評価が上がる場合もあります。
しかし、秘書検定を取得していないと就くことができない職業は特にありません。
あくまで自分のスキルの一つを表す手段として認識してもらえればいいと思います。
秘書検定を取得していると、社会人として働くための準備がしっかりできていることをアピールできるので企業に好印象を与えることができます。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】秘書検定をとるメリット
秘書検定を取得することで、メリットになることが多いです。
就活にはもちろん有利になりますが、入社後社会人として働いていくためにも役立つことがあります。
秘書検定を取得することを目指す人は取得のメリットを押さえておきましょう。
ビジネススキルが身に付く
秘書検定を取得することで、ビジネススキルを身につけることができます。
秘書として働くことにならなくても社会人としてすぐに活躍できるスキルを身につけることができます。
秘書検定では、敬語の使い方や身だしなみなどの社会人として必要不可欠なマナーやビジネスにおいて重要な知識、社会における常識を身につけることができます。
そのようなスキルを身につけておくことで、就活において圧倒的に有利に働きます。
好印象を持ってもらえる
秘書検定を取得していることで、あらゆる場面で好印象を持ってもらうことができます。
秘書検定では、様々なスキルを身につけられるので秘書検定を取得しているだけで印象が変わります。
就活において、好印象をもってもらえるのは有利に働きます。
それだけではなく、入社後のあらゆる場面でも好印象をもってもらえるのはメリットが大きいです。
ビジネスの現場では印象はとても重要なので、秘書検定取得は取得しておくべきだと言えます。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】ベンチャー企業のガクチカに秘書検定は使える?
ベンチャー企業は少数精鋭であるケースが多いため、新卒採用の社員でも即戦力になることが求められます。
また、仕事に対する積極性や主体性も、一般的な企業以上に求められる可能性が高いでしょう。
そのため、秘書検定など仕事に関する資格を取得していると「即戦力になれる」「やる気がある」として高評価につながります。
ただし、ガクチカのエピソードとして秘書検定に合格したことを盛り込む場合には、注意すべき点があります。
それは「秘書検定準1級以上であること」「秘書検定自体はガクチカに活かせないこと」の2点です。
ガクチカで使うのは準1級以上がおすすめ
秘書検定をガクチカのエピソードとして盛り込むのなら、準1級以上を取得しているほうが高評価につながります。
3級はさほど難易度が高くなく、高校生でも取得できるため、ガクチカのエピソードとしては力不足です。
2級も、ほかの資格に比べて取得しやすく、多くの就活生が取得している人気資格のため、企業に与えるインパクトは弱いでしょう。
準1級以上になると資格試験に面接が組み込まれ、実際のビジネス現場で求められる能力が試験でも試されることになります。
もちろん試験の難易度自体も上がるため、企業から高評価を得られる可能性も高くなります。
エントリーシートの資格欄に書くだけなら2級でもかまいませんが、ガクチカのエピソードにするのなら準1級以上がおすすめです。
秘書検定自体は活かせない
先ほども説明しましたが、秘書検定はほかの資格に比べて取得しやすく、多くの就活生が取得している人気資格です。
そのため、秘書検定を取得したこと自体はガクチカとしてあまり強力なエピソードになりません。
また、資格について強調しすぎると、資格取得だけが目的となってしまい「それをビジネスの現場で活かすことを考慮していないのでは」という印象も与えてしまいます。
ガクチカでは、そのエピソードを通じて企業に対してどのような印象を与えるかが重要です。
秘書検定を取得するまでのプロセスや、検定によって身につけたスキルを強調し、自分の人間性や価値観、実際にビジネスの現場でスキルが活かせることをアピールできる内容にしなければなりません。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】秘書検定を活かして内定を獲得した人の体験談を紹介
私は、将来は秘書として活躍したいと考え、大学1年生の頃から秘書検定2級の取得を目指して勉強を始めました。
独学ではモチベーションが続かず、挫折しそうになったこともありましたが、大学の秘書検定対策講座を受講したことで、理解が深まり、モチベーションも維持することができました。
講座では、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルに関する実践的な内容も学ぶことができ、アルバイトやサークル活動で役立ちました。
そして、大学3年生の夏に、秘書検定2級に合格することができました。その資格を活かして、IT企業で秘書として内定を獲得することができました。
秘書検定を取得したことで、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを身につけ、社会人として活躍するための準備ができました。また、秘書検定は、私の就職活動を成功に導いてくれた、とても貴重な経験となりました。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】秘書検定のおすすめの勉強方法を3つに分けてご紹介
秘書検定に合格するためには、効率的な勉強方法が必要です。
ここでは、秘書検定のオススメの勉強方法を3つに分けて紹介します。
1つ目の勉強方法は、試験概要を把握することです。
試験の内容や範囲を理解することで、効率的に勉強を進めることができます。
2つ目の勉強方法は、テキストや問題集、過去問を活用することです。
テキストや問題集で基本を押さえ、過去問で実践力を養うことが必要です。
3つ目の勉強方法は、定期的に模擬試験を受けることです。
模擬試験で自分の実力を把握し、弱点を補うことができます。
まずは、これらの勉強方法の概要を理解し、自分に合った方法を検討してみてください。
1.試験概要を把握する
今回は秘書として就職するために最低限、取得することが望ましい、また秘書としてのスキルをアピールすることができる2級の概要を説明します。
秘書検定2級の試験概要は、以下のとおりです。
出題範囲:ビジネスに必要とされる資質、職務知識、一般知識、マナーと接遇、技能
合格基準:理論領域と実技領域のそれぞれの得点が60%以上
試験日程:2023年度は、2月、6月、11月の年3回
試験概要を把握することで、以下のメリットがあります。
・効率的な勉強計画を立てる
・弱点や課題を把握する
試験概要を把握したら、次は試験範囲の知識をインプットしましょう。
2.テキストや問題集、過去問を活用する
秘書検定の勉強方法として、テキストや問題集、過去問を活用することが効果的です。
テキストや問題集を活用する際には、以下のポイントを押さえましょう。
・問題集は、解答解説をしっかりと読んで、理解を深める。
・過去問は、問題形式や出題傾向を把握し、解き方を練習する。
また、実技試験は、記述式で出題されるため、実践的なスキルを身につけておく必要があります。
具体的な勉強方法の流れは、以下のとおりです。
2. 問題集で解答解説をしっかりと読んで、理解を深める。
3. 過去問で問題形式や出題傾向を把握し、解き方を練習する。
4. 実技試験対策として、ビジネス文書の作成や電話応対の練習をする。
この流れを参考に、自分に合った勉強方法を計画してみてください。
3.定期的に模擬試験を受ける
秘書検定の勉強方法として、定期的に模擬試験を受けるのも効果的です。模擬試験を受けると、以下のようなメリットがあります。
・時間配分や解答の傾向を把握できる。
・弱点や課題を発見できる。
模擬試験は、実践的な力を養うためにも役立ちます。実際の試験と同じように、制限時間内に解答を進めることで、試験本番で慌てることなく、落ち着いて解答することができます。
模擬試験を受ける際には、以下の点に注意しましょう。
・試験と同じ時間配分で解答する。
・解答後に、間違えた問題の解説をしっかりと読む。
模擬試験は、試験本番に向けた準備を進める上で、欠かせないトレーニングです。定期的に模擬試験を受け、自分の実力を把握しながら、対策を進めましょう。
以下に、模擬試験を活用した勉強方法の具体的な流れをまとめます。
2.間違えた問題の解説をしっかりと読む。
3.解説を参考に、自分の苦手分野を重点的に対策する。
4.再び模擬試験を解いて、実力を測定する。
この流れを参考に、自分に合った勉強方法を計画してみてください。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】ベンチャー企業に評価される秘書検定のガクチカのポイント
ベンチャー企業の多くは少数精鋭であるため、社員一人ひとりの裁量が大きく、即戦力となる社員を求めていることが特徴です。
そのため、求める人材像も一般的な企業とは異なります。
ベンチャー企業のガクチカに秘書検定を盛り込むのなら、ベンチャー企業が求める人材像に合致するように書かなければなりません。
このとき重要なポイントは「なぜ資格を受けたのか具体的にする」「継続力をアピールする」「身につけたスキルをアピールする」という3点です。
なぜ資格を受けたのか具体的にする
なぜ秘書検定を取得したのか、理由や動機を具体的に説明することが重要です。
ただし「就活で有利になると思ったから」「みんなが取得していたから」といった受動的な理由では、かえって企業に与える印象が悪くなってしまいます。
「ビジネスマナーを身につけて、即戦力として働ける社会人になりたかったから」など、仕事に対する積極性や即戦力になれることをアピールできる理由にしましょう。
また、積極性や即戦力など、ベンチャー企業が求める人材像をキーワードとして使うこともポイントです。
企業が求める人材像を正確に把握し、それに合致する自分の人間性や価値観を強調することによって、高評価につながります。
これは、企業研究が深く入社への意志が強いことや、企業や自分を分析する力が高いことをうかがわせるからです。
継続力をアピールする
大学生はサークルやアルバイト、遊びや恋愛など、資格取得よりも魅力的に見える誘惑が多い環境です。
そのなかで誘惑に負けず、資格取得のために勉強を続けた芯の強さや継続力をアピールしましょう。
ベンチャー企業は今までなかったサービスや製品を生み出すため、仕事上の困難に直面することが多くなります。
また、個人の裁量が大きいぶん、個人にかかる責任が重いケースも多いです。
そのため、一般的な企業に比べて早期退職率が高い傾向にあります。
そこで、ガクチカで目標を達成するための芯の強さや継続力をアピールし、仕事をやり遂げられる人材であると印象づけられれば、ベンチャー企業から「仕事を投げ出さず、長く働いてくれる人」として高評価を得られるでしょう。
身につけたスキルをアピールする
秘書検定を取得したことでどのようなスキルを身につけたのか、そのスキルを入社後にどのように活かして企業に貢献するのかをアピールしましょう。
秘書検定では社会人として必要なビジネスマナーが問われることも多いため、準1級以上を取得しているのなら、企業が求めるビジネスマナーは身についていると言えます。
ベンチャー企業では、入社後にマナー研修などがないケースも多くあります。
そのため、入社前にビジネスマナーを身につけているとアピールすれば、即戦力になると期待され、高評価を得られるでしょう。
また、秘書として上司をサポートするスキルが身についていれば、プロジェクトチームなどで連携して行う仕事においても、そのスキルを発揮できます。
チーム制で動くことの多い企業であれば、サポートスキルをアピールするのも効果的です。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】ベンチャー企業に評価されるガクチカの基本的構成
自分の人間性や価値観が企業に伝わりやすいガクチカを作るため、内容だけでなく、構成にも気を配らなければなりません。
①結論
②エピソード
③動機
④課題・目標
⑤結果
⑥学び
以上の順で文章を構成することがおすすめです。
冒頭に結論を置くことで読み手に文章の要旨が伝わりやすく、そのあとに続くエピソードなども興味をもって読んでもらえる可能性が高くなります。
エピソード→動機→課題・目標→結果までは、結論や学びを肉付けするための部分です。
秘書検定を取得しようと考えたきっかけや努力したことなど、起承転結を意識して書きましょう。
また、学びで締めくくることで、その学びを入社後にも活かすという意志を表明できます。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】就活で秘書検定を使う際のポイント6つ
秘書検定をガクチカのエピソードとして盛り込む場合、アピールの仕方によっては、かえって評価を落としてしまう可能性があります。
そのような事態を避けるために、「資格の難易度を強調しない」「秘書検定に受かること自体を目的にしない」の6点に注意しましょう。
これらのポイントは、自己PRなどガクチカ以外の項目を記入する場合や、他の資格をアピールする場合にも注意が必要です。
なぜこうしたポイントに注意しなければならないのか、くわしく解説します。
①資格の難易度を強調しない
秘書検定に限らず、どんな難関資格を持っていたとしても、その難易度を強調するのは避けましょう。
企業がガクチカで重視するのは肩書きではなく、就活生の人間性や価値観です。
また、資格を持っていたとしても、実際にスキルが身についていなければ意味がありません。
ここで資格の難易度や自分の優秀さを自慢するかのように強調すると「高慢な人」「実務上のスキルより肩書きを重視する人」と判断され、評価が下がってしまいます。
ガクチカに秘書検定を取得したエピソードについて盛り込むのなら、資格取得のために努力したプロセスや、実際に身につけたスキルを強調しましょう。
多くの企業が求めるのは「優秀だが人間性に難がある人」よりも「謙虚で継続力がある人」「実務に役立つスキルを身につけている人」です。
②秘書検定に受かること自体を目的にしない
資格は取得したらゴールではなく、スキルを獲得し、それを仕事などに活かすことが目的です。
企業も資格そのものではなく、身につけたスキルで自社に貢献してくれることを求めています。
そのため「何度も検定試験に落ち、やっと1級を取得することができました」というように、秘書検定に受かること自体が目的になっているかのようなガクチカは低評価になってしまうでしょう。
さらに、資格取得が目的になっているかのようなガクチカでは「就活も入社試験を突破することが目的で、入社後のことを見据えていないのでは」という疑念を抱かせる原因になります。
秘書検定に受かることだけが目的だと捉えられないよう、継続力などの人間性や身につけたスキルを強調しましょう。
③自己PRや志望動機に活かす
秘書検定を取得したことを自己PRや志望動機に活かすことによって、より一貫性が生まれます。
もともと自分が描いていた夢ややりたいことに直結していれば、就活に活かすことができ志望動機としてアピールすることができます。
しかし資格取得が最終目的となり、特に自己PRや志望動機に関連付けていないと、就活においても入社することが最終目標となり、入ってから期待できるか不安になります。
だからこそ夢と直結させることで、入社後の働く姿まで連想させるような内容を自己PRや志望動機で書くことが理想といえます。
④実務経験を積む
資格取得をするだけでなく、アルバイトやインターンなどで実務経験を積み、入社後どのように貢献できるのかを言語化しておくことで周りとの差別化を図ることができます。
実務経験があると入社してからもスムーズに働けることから、即戦力として働けることをアピールすることができます。
また実務経験がない人と比べて資格で学んだ知識やスキルの理解度がより深くなります。
そして秘書としての業務に必要なコミュニケーション能力やマネジメント能力を身に付けることができます。
実務経験があることによって業務の理解が早いことをアピールして、入社後もスムーズに業務を覚えることができ、即戦力として活躍することを分かりやすく伝えましょう。
⑤資格取得までの過程を具体的に伝える
資格取得に至るまでの困難を乗り越えた経験をアピールすることで他の学生と差別化することができます。
しかし取得までの過程を伝え忘れると、何の考えもなしにただ取得したと間違った伝わり方をしてしまい好印象を与えることができなくなります。
なぜ取得したのか、取得したことで何に繋がるのかといったことをもう一度確認し、その目的を資格取得したその先に持ってくることで過程から取得したその先まで意味をなします。
目的や取得、それまでにどのような行動をし、取得した先に何を望むのか、といった一つひとつに意味を付けてあげることでより印象に残り、高評価を獲得していきましょう。
⑥業界研究をする
秘書検定をアピールして、それぞれの企業に入社した際にどのように貢献できるのかを研究を通して考えてみましょう。
実際に受ける企業の中での役割やどのように貢献できているのかを理解して、逆質問などでより具体的な質問を投げかけることにより好印象を与えることもできます。
しかし何も準備をせずにこの資格がどのような場面で活かせることができるのかを理解していないと、せっかく取得した秘書検定の話をする際に内容の薄い話になってしまいます。
そうすると深みのない話になってしまい逆に印象を悪くしてしまう可能性があるので気を付けましょう。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】ベンチャー企業に評価される秘書検定のガクチカの例文
私は就職を意識し始めたときから営業職を志望しており、秘書検定を取得することで基本的なビジネスマナーを身につけられると考えて、秘書検定を受験しました。
2級まではスムーズに取得できたのですが、準1級の試験からは面接があり、テキストで得た知識だけではうまくいかずにつまずいてしまいました。
そこで、実際に企業で営業職として働いている父に、ビジネスの現場ではどんな働きを求められるのか、アドバイスをもらうことにしたのです。
その結果、2回目の受験で準1級を取得できました。
1級の試験はさらに難しく、勉強中に心が折れそうになりましたが、父の教えをもとに「社会人として何を求められているのか」を意識して考えることによって突破することができたのです。
貴社へ入社したあとも、秘書検定によって身につけたビジネススキルや、検定に向けて努力した継続力・課題達成力を発揮し、営業成績の向上に貢献したいと考えています。
【秘書検定を活かしたガクチカの作り方】エージェントに相談する
就活に関して何か悩みがある方は就活エージェントに相談してみるとよいでしょう。
一人一人に合った方法で就職に対しての対策をすることができます。
ガクチカ作成の手助けをしてくれるだけでなく、本番をイメージすることができる模擬面接をしてもらうことができます。
多くの方は就活に関する何かしらの悩みを抱えていると思うので、まずは簡単登録を済ませてエージェントに相談してみましょう!
まとめ
ベンチャー企業のエントリーシートで、ガクチカのエピソードとして秘書検定を盛り込む場合のポイントや注意点を解説しました。
秘書検定は就活生に人気の資格であり、ただ秘書検定を取得したというだけでは、ガクチカとしてのインパクトが足りません。
しかし、秘書検定によって獲得したスキルや継続力をアピールすることで、企業から高評価を得られる可能性が高くなります。
魅力的なガクチカを書き上げるために、最後に掲載した例文もぜひ参考にしてください。