スタートアップ企業に新卒で入社するのはあり?メリットや成功させるコツを解説!

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はじめに

 

「新たなビジネスで社会に貢献したい」「自分の実力が正当に評価される会社で働きたい」そんな人におすすめなのが、スタートアップ企業への就職です。

日本の企業においても実力主義の考え方が広がりつつある中、学生が就職先として選択するのは大企業ばかりではなくなってきています。

そこで今回は、「新卒でもスタートアップ企業への入社はありなのか」といった視点で、スタートアップ企業の概要やメリット・デメリット、適性、成功するためのポイントについて解説します。

 

スタートアップ企業とは

 

「スタートアップ」というと、単に「起業したばかり」の企業といった意味合いで用いられることもありますが、本来それだけの意味ではありません。

今まで存在しなかったような「革新的な事業を展開する」というのがスタートアップ企業の大きなポイントです。

一見すると成功するかどうかもわからない、誰も思いつかないような事業を始めるので、リスキーな部分があるのも事実です。

ただその分、そこで働く社員にとってはやりがいが感じやすい側面もあります。

若者の仕事観が変わりつつある今、新たなことを始められて、自分の理想を形にできるチャンスがあるスタートアップ企業に対して、魅力的に感じる学生も少なくありません。

スタートアップ企業の概要についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

https://shukatsu-venture.com/article/306325

 

新卒でスタートアップ企業に入社するのはあり?

 

結論から言うと、新卒でスタートアップ企業に入社するのは「あり」だと考えて良いでしょう。

スタートアップ企業において、企業規模ごとの新卒が占める採用人数の割合は、以下のようになっています。

500人未満:44.3%

500~1,000人未満:55.7%

1,000~2,000人未満:60%

2,000~3,000人未満:58%

3,000~5,000人未満:65.3%

このように、企業規模500人以上の会社では、中途採用よりも新卒採用の割合が高いことがわかります。

社会人経験のある転職者の方が多いわけではないということです。

企業規模や事業内容、労働環境によって異なりますが、新卒でスタートアップ企業へ就職することにはさまざまなメリットがあります。

何より、展開される事業が自身の興味がある分野であれば、挑戦してみるのは十分「あり」だと考えられます。

 

新卒でスタートアップ企業に入社するメリット

 

まだ世の中にない革新的なアイデアを形にして、ビジネスとして成功を目指すのがスタートアップ企業です。

そこで働くことには、どのような魅力があるでしょうか。

自分がどのような働き方に魅力を感じるのか、志望先がそれに該当しているか否かを理解しておくのは就活において必須です。

新しいことを始める、短期間で企業が急成長を遂げる可能性があるなど、スタートアップならではの特徴をもとに、新卒生にとってどういったメリットがあるのか解説します。

 

年齢問わず高収入が狙える

 

スタートアップ企業では年齢問わず、たとえ新卒生であっても高収入が狙えるのが大きな魅力の一つです。

なぜなら、実力主義の企業が多いためです。

新規事業を成功させるために、どんどんアイデアを出したり自ら率先して行動に移したりできるような人材は、正当に評価される傾向にあります。

成果が報酬に反映されるというのは、一般的な企業ではまだ難しいのが実情なので、スタートアップ企業ならではのメリットと言えるでしょう。

また、事業が波に乗れば短期間で急成長する可能性があるスタートアップ企業では、企業の成長に伴い大幅な給与アップが期待できるのもポイントです。

実力主義の世界で自分の能力やスキルを発揮したい人にとっては、最適の環境だと言えます。

 

企業の成長を身をもって感じられる

 

成長過程にあるスタートアップ企業で働くことは、これから自社が成長していく過程を、身をもって感じられるということです。

そこに自分自身が関わっていくことは、やりがいにもつながります。

また、スタートアップ企業の多くは成長スピードが速く、短期間で急成長を遂げることがあるのも魅力です。

顧客や売上アップに伴い、任される業務が増えたり、社員が増えて職場が活気に満ちあふれたりなど、自社の成長が体感できるはずです。

こういったことは、「すでに成長している」大企業や一般的な企業ではなかなか体験できるものではありません。

自分の関わったことが企業の成長に貢献していると感じられると、モチベーションアップにも役立つでしょう。

 

社員間の距離が近い

 

社員同士の距離が近く、仕事がしやすい環境だということもメリットとして挙げられます。

基本的にスタートアップ企業は少数精鋭となるため、必然的に社員間の距離感が近くなりやすいと言えます。

すると、新入社員でも自分の意見を出しやすいなど、風通しが良く明るい職場環境である場合が多いのが特徴です。

企業規模が小さければ、意思決定のスピードが速く仕事が進めやすいといった利点もあります。

それが、短期間で成長を遂げる理由の一つと考えられます。

また、一般的な企業において無駄な慣習であることも多い、内容のない定例会議や形だけの報告書などは不要とされ、効率良く業務が遂行できる環境にあるのもスタートアップ企業の魅力です。

 

自己成長がしやすい

 

スキルアップしやすいのも、スタートアップ企業で働くメリットです。

大手企業と比較すると研修制度は整っていないのが一般的ですが、経営者やスキルが高い社員から直接指導してもらえる環境にあるため、自己成長しやすくなります。

そのほうがかえって実践的な知識やスキルが身につくので、学びが実際の業務に役立てやすいと考えられます。

また、スタートアップ企業では、一社員に与えられる裁量が大きいため、実力に応じて重要な案件を任されたり、責任が伴うポジションを与えられたりする可能性が高いです。

それは自己成長するための大きな要因となり得ます。

いずれは独立して自ら事業を起ち上げたいという目標を持つ人にとっても、メリットが大きいと言えます。

 

新卒でスタートアップ企業に入社するデメリット

 

これまでにない事業を開始することで、企業が急成長する可能性も秘めているスタートアップ企業には、収入や働きがい、仕事のしやすさ、自己成長などさまざまな面でメリットがあります。

その反面、どういったデメリットがあるのかも知っておきましょう。

選択肢が多く与えられている新卒だからこそ、良い面も悪い面も理解したうえで慎重に選択したいところです。

スタートアップ企業には、新規事業立ち上げ企業ならではの注意点がいくつか挙げられます。

 

将来どうなるかわからない

 

これまでにない新たな事業を始めることで企業の急成長が期待できる一方、将来の見通しが立たないことがあるのも事実です。

当然、事業の成功は確約されたものではないため、将来への不安が拭えないのはデメリットと言えます。

期待していた業務に携われない可能性も考えられます。

また、事業が波に乗るまでは業務がハードになりがちです。

精神的にも肉体的にも、どういった職場環境でも耐え得るタフさが求められます。

さらに、将来への漠然とした不安だけでなく、収入面で実質的な影響が出ることもあるかもしれません。

いざという時には転職という選択肢が取れるように、スキルアップを図るなど、常に努力する姿勢を持っていることが望ましいでしょう。

 

教育制度が整っていない

 

大企業と比較すると、教育制度が整っていないケースが多いため、人によってはそれを不満や不安に思うことがあるかもしれません。

スタートアップ企業では、短期的に急成長を目指していることからも、教育制度を整えることを重要視していない企業が多いのが実情です。

また、成長途中であることから、予算や人材が不足しがちなスタートアップ企業では、そういった環境を整えるのが難しいこともあります。

その反面、経営者や能力のある上司から直々に学べる機会が多いので、より実践的な知識やスキルが身につきやすいのが特徴です。

自ら学ぼうという姿勢が求められますが、それができる人にとっては、教育制度が整っていないことはそう大きな問題とならないでしょう。

 

業務のレベルが高い

 

スタートアップ企業は、少数精鋭で急成長を目指しているケースが多いため、業務のレベルが高いのも特徴です。

すでに高いスキルを持つ社員や中途採用の人がいるうえ、新入社員でも一定以上のスキルが求められる可能性が高くなります。

そのため、自分の知識・スキル不足を感じることにより、モチベーションが下がってしまう人もいるでしょう。

また、基本的に少人数となるため明確な役割が定まっていないケースもあり、あらゆる業務に対応しなくてはならず、ついていけないこともあります。

ただし、レベルが高い環境に揉まれることで自身が成長できることも多く、努力次第では重要なポジションが与えられることもあるなど、成長意欲のある人にとっては最高の環境だとも考えられます。

 

新卒でスタートアップ企業の入社に向いている人

 

ここまで解説してきたように、スタートアップ企業で働くことには、メリット・デメリットが存在します。

双方を理解したうえで、入社を検討する必要があります。

またその際には、自身の適性についても考えておきたいところです。

新卒でスタートアップ企業で働くのに向いている人とはどんなタイプの人物なのかを紹介します。

共通して言えるのは、意欲的で前向きな姿勢が欠かせないということです。

以下でさらに詳しく見ていきましょう。

 

変化を楽しめる人

 

どのような変化にも対応できる、むしろその状況を楽しめるような人が向いていると考えられます。

スタートアップ企業では、想定外のトラブルが生じたり、経営状況が著しく変化したりすることがあります。

また、それに伴い、会社としての方針や労働環境が変わる可能性もあるので、そのような変化に対応できる力が不可欠です。

時には、自分の考え方を変えたり、知識やスキルをアップデートしたりすることも求められるでしょう。

そのため、柔軟な思考も必要です。

何事に対しても慎重で、現状維持を好む性格の人は、少し捉え方を考えなければ難しいかもしれません。

変化することを良しとして、前向きに取り組めるようになれば、スタートアップでも活躍が期待できます。

 

主体的に行動できる人

 

業務に携わるうえで主体性が不可欠です。

特にスタートアップ企業ではスピード感が求められるので、やるべきことを自ら考え、能動的に行動できる人が向いていると言えます。

いわゆる「指示待ち人間」と言われる人は、必要とされません。

自分で仕事を見つけて、率先して行動できる人には最適な環境です。

成果を正当に評価されやすいのもスタートアップ企業ならではの魅力なので、主体的に行動できるタイプであれば、早期の出世も期待できます。

また、主体的に行動することの根本には、仕事への熱意があります。

「仕事が好き」「こんなことを成し遂げたい」などの思いが強い人も適性があると考えられます。

そのためにも、まず自分がどんな仕事をしたいのか、どのような形で業務に携わりたいのかなどを考えておくと良いでしょう。

 

感情をコントロールできる人

 

会社を取り巻く環境が変化しやすく、社員同士が密に関わるスタートアップ企業では、感情のコントロールができることも重要な資質です。

新卒で入社した場合には、仕事がうまくいかないことは多いものです。

さらに、スタートアップ企業には職場環境が変化しやすい側面があるので、気持ちが左右されてしまうこともあるでしょう。

そこで気持ちを切り替える力が求められます。

また、社員同士の距離が近く、社内外問わずたくさんの人と接する機会が多いという特徴もあるので、時には自分の感情を抑えることも必要です。

自分の意見を伝えることと自分の思いを押し通すこととは、似て非なるものです。

自分なりに考え、それを実現しようとする積極的な姿勢は大事ですが、感情のままに進めるのではなく、建設的に考えて物事を遂行することが重要です。

 

新卒でスタートアップ企業の入社を成功させるコツ

 

適性があると考えられるのであれば、新卒でスタートアップ企業に入社するというのも選択肢の一つにすると良いでしょう。

自分が会社の成長に直接関わる実感が持てるうえ、自分の行動次第でスキルアップや早期の出世が期待できます。

また、実際に規模が500人以上の企業では、中途採用よりも新卒採用の割合が高くなっていることから、企業側も新卒生を求めていることがわかります。

入社を成功させるためには、以下の4つの取り組みをしておくことがおすすめです。

 

自分のやりたいことを明確にする

 

就職して自分がしたいことは何でしょうか。

やりたい業務、成し遂げたい目標を明確にしておくことが大切です。

スタートアップ企業かどうかよりも、まずその企業が自分の望む場所なのかを考える必要があります。

また、自分のスキルが活かせる企業であるかも考えておきたいところです。

スタートアップ企業での就活を考えるうえでも、ビジョンを明確にしておくことが欠かせません。

主体性を求められる企業が多いことからも、やりたいことやそのためのスキルの活かし方がハッキリしているほうが有利に働くためです。

入社後のビジョンとして「こんな形で社会貢献したい」「この分野で活躍したい」など、まずは自分のやりたいことを明確にしておきましょう。

 

事前に企業調べを徹底する

 

志望する企業については、徹底リサーチしておきましょう。

自分のやりたいことと合致しているか確かめるためにも大事なポイントです。

たとえば、創業年数や社員数、離職率に加えて、自分が希望する職種での業務内容やすでに軌道に乗っているか否かなど、自分軸で企業調べを行うことが重要です。

スタートアップ企業の場合、情報が少ないことがあるかもしれませんが、だからこそ可能な限り情報収集する必要があります。

企業のHPや口コミサイトを見るだけでなく、企業説明会インターンへの参加などすることで、そこで働く社員と話せる機会を設けたいところです。

インターン参加の必要性については後述します。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、事前の企業調べは徹底的に行いましょう。

 

インターンに参加する

 

就活に向けて時間がある場合には、スタートアップ企業のインターンに参加することをおすすめします。

本当に自分に向いているかどうか、スキルを活かして活躍できるかどうかが実感できるはずです。

一般的な企業とは勝手が違う部分も多いので、仕事のやり方一つとっても、イメージと異なることがあるかもしれません。

特に新卒で社会人経験なく入社する場合、スタートアップ企業独自の方針や環境についていけない可能性も考えられます。

研修制度や福利厚生の不十分さに不満や不安を感じることもあるでしょう。

スタートアップ企業だからこそ、機会があればそれを活かして、その企業の実態を知ることが大切です。

また、その際に自分の強みが発揮できれば、採用につながることもあります。

 

スキルを身につける

 

スタートアップ企業で採用されるには、一定レベルのスキルが求められる場合が多いと心得ておきましょう。

もちろん未経験でも採用している企業はありますが、スキルがあれば入社後にも役立つので磨いておきたいところです。

志望する企業の業界や業種、就きたい職種に関連する知識やスキルを習得すると良いでしょう。

スタートアップ企業に向いている人の特徴から考えると、共通して必要なスキルとしては以下のようなものが挙げられます。

・変化を受け入れアップデートし続ける力

・実行力

・さまざまなことへの耐性

就活に向けて、また入社後を見据えて、その企業で必要なスキルを身につけましょう。

そのためにも、企業調べやインターンへの参加が有効です。

 

 

まとめ

 

 

新規事業により急成長する可能性が高いスタートアップ企業には、収入面や働きがい、仕事のしやすさ、自己成長など、さまざまなメリットがあります。

ただし、スタートアップ企業だからという理由で就職を決めるのではなく、自分のやりたいことを踏まえて検討するようにしましょう。

自分の目標が実現できる企業だと考えられるのであれば、新卒でスタートアップ企業へ入社するのもありです。

企業の方針や職場環境、業務内容などの情報をもとに、自分の理想と合致しているか見極めることが必要です。

 

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