はじめに
エンジニアは、IT化が進む現代社会を支える中心となる職業です。
私たちの身近な生活はもちろん、ビジネスにも大きな影響を与えています。
将来就く職業に、エンジニアを考えている方も多いでしょう。
では、エンジニアにはどのような方が向いているでしょうか。
この記事では、ITエンジニアに向いている方の特徴や就職活動を成功させるコツについて紹介します。
エンジニアに興味のある方やIT系を中心に就職活動を考えている方は、ぜひ参考になさってください。
エンジニアとは
英単語の「エンジニア」は、本来幅広い業界の技術者を意味する言葉です。
しかし、現代のビジネスにおいて、エンジニアといえば一般的にITエンジニアのことを指します。
ゲームを開発する技術職の方はゲームエンジニアと呼ばれますし、プログラミングの基礎となる設計を担当する方はシステムエンジニアと総称されます。
近年は、ネットワークが重要なインフラとして認識されるようにもなりました。
とくにコロナ禍で、オンラインのコミュニケーションを図る機会がますます増えています。
スマートフォン・コンピュータやAIを内蔵した家電なども登場し、エンジニアの方が活躍できる職場は非常に多いです。
IT企業は人手不足に悩まされており、エンジニアのなり手が求められています。
エンジニアに向いている人の特徴
ITエンジニアに向いている方の特徴を、5つの角度からまとめました。
どのような職業にも、向き不向きは確かに存在します。
就職先を考える際に自分の性格・適性を考慮するのは、非常に大きな意味があります。
もちろん向いているからといって、必ずしもエンジニアになって成功できるとは限りません。
逆に性格が不向きだからといってエンジニアになれないわけでもありませんが、向いた方のほうが日々の仕事にやる気を持って臨める可能性が高いです。
IT業界に興味がある人
IT関係の職場で働く以上、IT業界やIT機器・ソフトウェアに興味を持っている方が有利なのは間違いありません。
この業界は非常に進化のスピードが速いので、常に最新の技術を勉強する必要があります。
興味が持てないものを勉強するのは、非常に大変なことです。
毎日の業務も、自分がまったく興味を持てないことに従事するのは決して楽なことではありません。
職場の規模や業務内容にもよりますが、IT業界は納期が近くなると非常に忙しくなることが多いです。
そのような時期はさらに興味の持てない仕事をするのが辛くなる可能性も高く、精神的にも追い込まれても無理はありません。
そのためIT業界に興味のない方は、能力が高くても早期に転職してしまう割合がやや高いです。
実力主義の業界で働きたい人
エンジニアは、高いスキルを持ち早く正確に仕事をできる方が高く評価されます。
勉強時間が長いほど学業成績が良くなるとは限らないのと同様、経験が長い方ほど優れたエンジニアになれるわけではありません。
人事評価は経験年数よりも、その方のスキルで決まります。
逆に考えれば、若い方でも実力が評価されれば給料が上がる・昇進する可能性も十分にある職業です。
実力を評価してもらえる職場で働きたい方は、エンジニアになるのも有力な選択肢でしょう。
とくにベンチャー企業・スタートアップ企業など革新的な考え方を持つ傾向の高い職場は、実力が評価されれば若いうちから重要なポストを任せてもらえる可能性が高いです。
IT系業界はベンチャー企業の割合が高く、多くの企業で実力主義を採用しています。
コミュニケーション能力がある人
エンジニアはデスクをほとんど動かず、一人で黙々と仕事をする職業と考えている方が多いです。
実際、一人で作業しなければいけない時間もたくさんあります。
しかし黙ってパソコンで作業をしているだけでは、エンジニアの仕事は務まりません。
クライアントと打ち合わせをしたり、進捗状況について自社のチーム内と情報共有したりとコミュニケーション能力が必要となる場面も多いです。
共同開発となれば、他チームのメンバーともうまくコミュニケーションを取らなければいけません。
趣味でゲームやアプリケーションの開発をするのと、ビジネスでチームを組んで開発をするのは違います。
高いITスキルを持っているだけでなく、周囲と協調性を持って仕事のできる方でなければ同僚・上司から高い評価を得られないでしょう。
好奇心旺盛な人
エンジニアの方が身を置く世界は成長が著しく、今もどんどん新しい技術・機器が登場しています。
ITに興味があるだけでは、なかなかその中での成長速度についていけません。
好奇心旺盛で、新しいものに触れる・チャレンジするのに抵抗が少ない方のほうが、成功できる可能性が高いです。
仕事中に新しいことを覚えるだけでなく、仕事を離れても業界関連のニュースやトレンドに興味を持つことが求められます。
仕事の幅を広げるために、未習得の言語・技術を学ぶ姿勢も大切です。
この業界は今まで正解だったやり方が、ほんの数年で通用しなくなることもあります。
身につけたスキル・知識がすぐ時代遅れになってしまうのは残念なことでもありますが、非常に刺激的な世界と考えることもできるでしょう。
感情のコントロールが上手い人
エンジニアの仕事は、粘り強さ・根気を求められることが多いです。
例えば、プログラマーなどコードを書く職種では、仕上げたプログラムをテストするときにエラーが頻発することもあります。
そのエラーの原因が、すぐ特定できるとは限りません。
1つのエラーを解消できたと思ったらすぐ次のエラーが出て、プロジェクトが止まってしまう事態も想定されます
エンジニアはそのようなときも、焦らず自分の感情をコントロールできるようにしなければなりません。
エラーが出るものをクライアントに納品するわけにはいかないので、何度でもコードの見直し・書き直しとテストを繰り返す必要があります。
一度や二度失敗しても、気落ちせず集中力を維持して仕事を続けられる方はエンジニア向きでしょう。
エンジニアに向いていない人の特徴
今まではエンジニアに向いている方の特徴を見てきましたが、以下の見出しでは向いていない方の特徴を考えます。
以下の見出しで説明する特徴に当てはまる方は、別の職業を考えるか弱点克服の方法を考えてみるのがおすすめです。
エンジニア以外でも、IT系の業界で働ける可能性はあります。
IT企業でも営業職の方は必要ですし、総務・経理などの事務職のサポートも企業運営に不可欠です。
さまざまな形で貢献する方法があるので、エンジニアに向かないからといってIT業界への就職を諦める必要はありません。
課題解決が苦手な人
ITエンジニアは、目の前にある課題・クライアントから出された要望をどのように解決するかを考える仕事です。
論理的な思考で、この課題を解決するためにはこうしなければならない・その前には何が必要かと、順序立てて物事を考える必要があります。
課題解決型のタスクが苦手な方は、エンジニアの仕事はあまり得意分野とならないでしょう。
ただし、この能力は学校の授業だけでなくさまざまな機会を活用して伸ばせます。
思考法を変える努力をする・固定観念をそのまま受け入れず常に新しい考え方を模索するトレーニングを積むなどのやり方も効果的です。
若手社会人向けのビジネス本なども出ているので、この分野が苦手と感じた方もエンジニアになるのを諦める必要はありません。
残業をしたくない人
IT業界は、残業が多くなりやすい職場です。
エンジニアの方も、忙しい時期は連日残業続きになることがあります。
ワークライフバランスを優先させたい方・趣味に時間をかけたい方は、なかなか自分の時間がとれない可能性もあるのでご注意ください。
ただし、残業時間の多さは職場によってかなり違います。
IT業界は下請け・孫請けで仕事をする企業も多く、そうした企業ではクライアントの指示を受け、急に仕事の予定が狂うことも覚悟しなければなりません。
社員が少ない企業も同様で、もともと人手不足なところに病欠者・退職者が出た場合はかなり忙しくなることがあります。
就職活動をする際は、下請け企業かどうか・人手不足で悩んでいるかを企業選びのポイントにすることも考えてみてください。
デスクワークにストレスを感じる人
エンジニアは打ち合わせなどをする機会も多いとはいえ、それ以外の時間帯はデスクワーク中心の仕事に携わります。
机の前で長時間じっとしているのが苦手な方は、非常に多いです。
適度に小休止・ストレッチを挟みながら仕事をしても、所定労働時間の間ずっとデスクワークをしているとどうしても疲れがたまります。
デスクワークを苦痛に感じる方は、エンジニアの仕事を長く続けるのは厳しいでしょう。
オフィスを出て働く営業などの仕事や、小売・飲食などお客様と接する現場で働ける業界の方がやりがいを持って仕事に臨める可能性が高いです。
もちろん、デスクワークがそれほど苦でない方も注意しなければなりません。
仕事に熱中しすぎて心身を壊さないよう、うまく息抜きする方法を覚える必要があります。
エンジニアの就活を成功させる3ステップ
次に、エンジニアになるための就職活動を成功させるコツについて考えましょう。
IT業界は人手が不足しているため、未経験でも採用してもらえる可能性は十分にあります。
しかし、学校を出て最初に就職する企業は、その後のキャリアにも大きく影響するので慎重に選びましょう。
希望の企業から内定を勝ち取りやすくするために、早い段階から就職活動の準備をしておくようおすすめします。
まずは独学でもできる、プログラミングの勉強からスタートしてください。
プログラミングを勉強する
学生のうちは、まだ自分がエンジニアに向いているかもわからないでしょう。
そこで、最初はプログラミングに触れてみることからスタートするのがおすすめです。
自分がIT系の仕事に向いているか確認できますし、仮にエンジニアにならなくても実務的な知識・スキルを身につけられます。
プログラミングを勉強する方法は、スクールに通う・解説サイトや動画を見て学ぶ・本で勉強するなどさまざまです。
Javaなどメジャーな言語であれば、初心者向けに解説した本や動画もたくさん見つかるでしょう。
自分でプログラムを組み、1つの作品を作り上げると、簡単なものでもかなり達成感があります。
まずは自分の作ってみたいもの(ゲームなど)を作ることを目標にし、スキルを上げつつ自分の適性を確かめてみてください。
ポートフォリオを作成する
プログラミングがある程度のレベルに達したら、ポートフォリオを作成するのがおすすめです。
ポートフォリオとは、日本語に直すと折りかばん・書類入れなどを意味しています。
しかしエンジニアやデザイナーの世界では、ポートフォリオとは自分のスキルをアピールするための作品集を指す言葉です。
IT業界で就活をする際にポートフォリオがあれば、自分のスキルがどの程度であるかを証明できます。
経験者を優遇する求人や即戦力を求めるベンチャー企業などに応募する場合、とくにポートフォリオでのアピールが効果的です。
ポートフォリオを作れるようになるにはそれなりの熟達が必要なので、長期的な目標を立ててじっくり自分のプログラミングスキルを高めましょう。
スクールに通う場合、ポートフォリオ作成や就職活動のサポートを得られるところを選ぶのもおすすめです。
実務経験を積む
エンジニアは、実務経験があると他の学生と差別化でき、内定を得られる可能性が高まります。
学生のエンジニアをアルバイトで募集している企業もあるので、プログラミングを勉強してからアルバイトに応募するのもおすすめです。
大手アルバイト雑誌・サイトなどでも、エンジニアのアルバイトは結構見つかります。
アルバイトで実務を経験すると、自分一人でプログラムを書くのと仕事でプログラムを書くのではかなり違うことも実感できるでしょう。
ビジネススキルを高めつつ、自分のエンジニア適性を再確認するのにも役立ちます。
また、エンジニアのアルバイトはスキルが必要なぶん、他のアルバイトより平均時給がかなり高めです。
しっかり稼げるアルバイトを探している方も、満足できる可能性が高いでしょう。
エンジニアの長期インターンに参加しよう
エンジニアの就職活動を成功させたいなら、長期インターンへの参加も非常におすすめです。
長期インターンはかなりお金が稼げますし、実用的なプログラミングスキルを高められます。
一部の企業では、能力が認められればそのまま採用に直結するのも、長期インターンの大きな魅力です。
エンジニアの長期インターンを探すなら、ベンチャー就活ナビで探すのをおすすめします。
専属エージェントがつき、登録者に向いたインターンを紹介してくれる・選考対策も実施してくれるなどメリットが多いです。
人気企業のインターンは競争率も高いので、エージェントのサポートを受けつつしっかり準備を進めましょう。
ベンチャー就活ナビの詳細は、こちら(https://shukatsu-venture.com/lp/5)からご確認ください。
まとめ
エンジニアは今後も成長を続けるIT業界で、絶対に必要とされる職種です。
若いうちから重要な仕事を任せてもらえるチャンスもあり、仕事にやりがいを感じる方もたくさんいらっしゃいます。
一方、専門知識が求められる・長時間のデスクワークを強いられる可能性も高いなどの特色から、人を選ぶ職業であることも否めません。
プログラミングを実際に学んでみて、自分に適性があるか・長く勤めていけそうかを見極めてみましょう。
勉強してみてエンジニア志望が強くなった方は、アルバイトやプログラミングスクールでさらにスキルを高めてみてください。