【Webテストとは】webテストのすべてを知りたい人必見!具体的な対策方法も紹介!

【Webテストとは】webテストのすべてを知りたい人必見!具体的な対策方法も紹介!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

目次目次を全て表示する

はじめに

就活をしていく中で避けることができないもののひとつに「webテスト」というものがあります。

「周りの友人もそろそろ対策し始めてるけど、実はどう対策したらいいかわからない」「むしろそもそもwebテストが一体どういうものなのか、まだいまいちわかっていない」という方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、webテストの基本知識から具体的な対策方法まで詳しく解説していきます。

今回ご紹介する内容を参考にし、自身の就活の準備を進めていくようにしてください。

【webテストを知りたい】webテストとは?

そもそもwebテストとは、元々は就職や転職を希望する方の選考を行うための採用テスト及び適性検査を目的としたものになります。

以前はペーパーテストが主流でしたが、現在はほとんどの企業でwebを通じて行うようになったことからwebテストと呼ぶようになりました。

このテストは、必要な学力を有しているかを測る能力検査だけではなく、考え方や性格といった人物像が自社とマッチングしているかを測る性格検査の2つによって構成されています。

現在では大手企業のみならず、多くの中小企業でも実施されるようになっています。

【webテストを知りたい】webテストの種類について

webテストは、各社で独自に用意するようなことはなく、また1つの形式に統一されているわけでもありません。

日本の企業で多く採用されているwebテストの形式は主に5種類あり、テストを実施する企業はこの中から選んで自社の採用試験に導入することになります。

各テストによって難易度や特徴、必要な対策が変わってくるため、自身が志望する企業がどの形式を採用しているのか、具体的に調査して対策を講じましょう。

以下に、各形式の特徴について解説していきます。

SPI

SPIは、国内にある企業が最も多く採用しているポピュラーなwebテストです。

リクルート社が提供しており、受験方法にはテストセンター受験とwebテスティングサービスの2種類があります。

このSPIは、能力テストと性格テストの2つで構成されており、さらに能力テストは「言語分野」(≒国語)「非言語分野」(≒数学)の2つに分かれているのが特徴です。

おおよそ中学校〜高校で学習する程度の範囲になっており、レベルは高校受験程度に設定されています。

また、性格テストでは自身の日常での考え方や価値観を測るので、深く考えずに直感で答えるのがコツです。

ボーダーラインは企業によってさまざまですが、大手有名企業だとおおよそ7割程度、中小企業では6~7割と言われています。

玉手箱

玉手箱もSPIに次いで多くの企業が採用しているwebテストです。

場所を問わず自宅で受験ができる形式のwebテストとしてはトップシェアを誇っており、金融業界や証券会社に多く採用されている日本エス・エイチ・エル社が開発したテストです。

SPIよりはわずかに難しく感じる程度の難易度であり、その要因として考えられるのは英語が必要なこと、そして問題数に対して制限時間が短いということの2点が挙げられます。

そのため、SPIで要求されることにプラスして、スピード感を持って問題を解くことが求められます。

出題傾向も玉手箱独自のものがあるので、試験を受ける可能性がある方は事前の対策を怠らないようにしてください。

なお、ボーダーラインは6~7割と言われています。

TG-WEB

上記2つに次いでポピュラーなwebテストがTG-WEBです。

こちらはヒューマネージ社が開発したテストで、近年では外資系企業を中心に導入する企業が増えています。

気をつけるべきこととして、同じTG-WEBの能力テストでも「従来型」と「新型」の2つがあるので、事前に志望する企業がどちらを採用しているのかを確認しておきましょう。

従来型は問題の難易度が高く、他のwebテストに比べて独特な問題構成になっており、対策をしていないと対応が難しいとされています。

それに対して新型は、問題一つひとつの難易度は低めですが、制限時間に対して問題数が多く、そのため問題を解くスピードが重要と言われています。

そして、TG-WEBのボーダーラインもおおよそ6~7割なので、事前の準備が必要と言えるでしょう。

GAB

主に新卒の総合職採用において、コンサルから業界から商社・金融・証券といった業界に広がっていったwebテストがGABです。

SPIと比較したとき、大きな違いとして挙げられるのは「問題数が多く回答時間が短い」という点です。

そのため、素早い状況判断と問題解決方法を見つけるという思考能力が試されるwebテストとなっています。

難易度は他のものと比べて高めなので、しっかりと対策をして本番に臨みましょう。

また、GABには企業で受験する「GAB」、テストセンターで受験する「C-GAB」、自宅で受験できる「Web-GAB」の3種類があります。

能力テストの出題科目に英語があるかどうか、電卓が使用可能かに加え、問題数も異なりますので、自分が受けるGABがどのタイプになるのかを併せて確認することが大切です。

CAB

CABは、元々「コンピューター職適性診断テスト」という意味を持ち、その名のとおりコンピューターに関連する職種の採用に用いられるwebテストです。

テスト方式は2種類あり、試験会場で受験する「CAB(筆記)」と「WebCAB」であり、現在はweb形式が増えている傾向にあります。

試験の内容は、「暗算(筆記)or四則逆算(web)」「法則性」「命令表」「暗号」の4種類の形式であり、いずれも知的能力を問う内容になっているのが特徴です。

問題数が多く難易度も高いため、まず正答率を上げその後に問題を解くスピードを上げることを意識して勉強しましょう。

なお、性格テストではSEやプログラマーといった職業に必要なバイタリティーやストレス耐性について見られます。

【webテストを知りたい】受検方法はwebテストだけ?

就活において必要になるテストの受検方法は、近年はwebでの受検が一般的なものとなりました。

しかし、実際には他にもいくつかの形式が存在しています。

同じ名称のテストであっても、受検方式によって試験内容や問題数が異なることもあるため、事前にきちんと確認しておきましょう。

また、電卓の使用が許可されているかどうかなど、試験当日の持ち物も変わるため注意が必要です。

ここからはSPIにフォーカスし、webテスト以外の受検方法について解説していきます。

ペーパーテスト

ペーパーテストは、文字通りパソコンを使用しないテストです。

主に採用を行っている企業や、その企業が用意した会場でマークシート形式の試験を受ける形となります。

webテストとは違い、開始とともに問題量や概要を把握することができるので、時間配分は比較的しやすいと言えるでしょう。

また、企業に出向いて受験するという性質上、服装や来社時のマナーについてもチェックされているケースもあります。

もしラフな服装で行ってしまうと、悪目立ちしてしまう可能性があるので注意が必要です。

その企業の方に対して失礼がない服装にするのは当然として、周囲の人に対する気配りを忘れてはなりません。

また、受験後に自分の使った場所を掃除するなど、社会で当たり前とされる振る舞いをきちんとできるよう、普段から心がけることも大切です。

テストセンター

テストセンターの場合、各企業の設定した会場ではなく、試験を作成している会社(SPIの場合はリクルートマネジメントソリューションズ)が用意した会場で受験することになります。

受験生は、志望する企業の設定した日程の中で、都合の良い日を予約し受験します。

会場には運営側が用意したPCが設置されており、スタッフの指示に従ってテストを受けることになるため、勝手に行動してはいけません。

また、試験当日には能力検査に加え、「英語能力検査」や物体の構造や関係性を素早く把握し理解する力を測る「構造的把握力検査」を受けることもあります。

なお、事前に自分のPCで「性格検査」を受けておく必要があるので忘れないようにしてください。

【webテストを知りたい】最新出題傾向

就職活動で実施されるwebテストは年々多様化しており、出題形式や難易度も変化を続けています。

従来のSPIや玉手箱に加えて新しい形式が増え、企業ごとに求める能力もより細かく測定される傾向があります。

業界や職種によって導入されるテストの特徴が異なるため、最新の出題傾向を理解しておくことが対策の第一歩です。

近年増えている形式

近年のwebテストは、従来の言語や非言語を中心とした問題に加え、思考力や柔軟性を測る新しい形式が増えています。

SPIや玉手箱が依然として主流ですが、TG−WEBやCAB、GABといった形式も幅広い企業で導入が進んでいます。

中でも注目されているのがゲーム感覚で思考力を試す形式や、オンラインで映像や図形を使った直感的な問題です。

これらは単なる暗記力ではなく、その場で情報を整理し判断する力を測るため、事前の過去問演習だけでは対応が難しいことがあります。

また一部の企業ではAIを活用した適性検査を取り入れ、回答パターンや解答時間から思考特性を分析する動きも見られます。

こうした新形式は短時間で多くの情報処理を求められるため、従来型の対策に加えて柔軟な思考訓練やスピードを意識した演習が必要です。

導入企業の業界別傾向

webテストは業界によって導入する形式や重視する分野が異なります。

金融業界や総合商社はSPIや玉手箱を中心に、計算力や論理的思考を測る問題を多く採用しています。

コンサルティング業界ではTG−WEBなど思考力を問うテストが多く、短時間で状況を判断する力が重視されます。

メーカーやIT系企業ではGABやCABといった図形や推論を含む形式が選ばれることがあり、データ処理や分析力を評価する狙いがあります。

広告やマスコミ業界では言語分野を重視するケースが目立ち、文章理解や要約力が求められる傾向があります。

同じ業界内でも企業ごとに選ぶテストが異なるため、志望企業の選考情報を早めに調べ、導入される形式に合わせて学習を進めることが重要です。

業界別の特徴を把握しておくことで、限られた学習時間を効率的に配分できます。

出題レベルの変化と受験者の声

近年のwebテストは全体的に難易度が上がっているとの声が多く聞かれます。

特に非言語分野では計算の複雑さやデータ処理の量が増え、時間内に正確に解き切る力が一層求められるようになりました。

言語分野でも長文問題の文章量が増え、要点を素早くつかむ力が重要になっています。

受験者からは「時間が足りない」「問題数が多く最後まで解けない」という意見が目立ち、従来以上にスピードと正確さの両立が必要だと感じる学生が多いです。

一方で形式自体は基本的な思考力を問う内容であり、過去問や模擬試験を繰り返すことで十分対応可能という意見もあります。

最新傾向に対応するためには、基礎的な計算力や語彙力を早めに固めた上で、時間を計った実戦練習を重ねることが有効です。

【webテストを知りたい】テスト別特徴・難易度

就職活動で実施されるwebテストには複数の種類があり、それぞれに特徴や難易度の違いがあります。

同じ適性検査でも出題形式や時間制限が異なり、対策方法を間違えると実力を十分に発揮できないことがあります。

自分が受ける可能性の高いテストを知り、志望業界に合わせて優先順位を決めることが合格への近道です。

各テストの平均難易度と時間制限

代表的なwebテストにはSPI、玉手箱、TG−WEB、GAB、CABなどがあります。

SPIは言語、非言語、性格検査が中心で、時間は言語が約20分、非言語が約35分、性格検査が約30分が目安です。

難易度は基礎学力を問う内容が多く、過去問演習を重ねれば安定して6割から7割の得点を狙いやすい試験です。

玉手箱は言語、計数、英語の3分野で構成され、各分野の制限時間が10分から20分と短く、問題数が多いためスピード重視が求められます。

TG−WEBは論理的思考や判断力を測る問題が多く、1問あたりの文章量が長く計算も複雑なため、時間配分が難しいと受験者からの声が多く聞かれます。

全体的にSPIは標準、玉手箱はスピード重視、TG−WEBはやや難関という印象を持つ学生が多く、時間管理力が得点を大きく左右します。

SPI vs 玉手箱 vs TG-WEBなどの違い

SPIは基礎学力を幅広く確認する形式で、計算や文章理解に加えて性格検査があることが特徴です。

難問よりも基本問題が多く、解答スピードよりも正確さを重視した対策が有効です。

玉手箱は短い制限時間で大量の問題を解く形式で、数値処理や長文読解を素早く処理する力が求められます。

問題の傾向が年度ごとに変化しやすく、時間内に全問を解き切る練習が欠かせません。

TG−WEBは非言語分野の推論や複雑な計算が多く、論理的思考力を総合的に試される傾向があります。

選択肢が似ている問題も多いため、解法を理解したうえで短時間で正確に判断する力が重要です。

このようにSPIは基礎型、玉手箱はスピード型、TG−WEBは応用型と位置づけられ、それぞれに異なる対策が必要となります。

自分の志望業界に合わせた優先度の決め方

志望業界によって導入されるテストが異なるため、まずは企業の選考情報を早めに調べることが重要です。

金融業界や総合商社ではSPIや玉手箱を採用する企業が多く、計数や論理を重視した問題が出やすい傾向があります。

コンサルティング業界ではTG−WEBやGABなど、論理的思考力を問う形式が選ばれることが多く、長文や複雑な推論問題への対策が必要です。

メーカーやIT系企業ではSPIやCABなど、データ処理や分析力を確認するテストが導入されやすく、計算問題を優先して学習することが効果的です。

志望企業の選考情報をキャリアセンターや先輩から早めに収集し、自分が受ける可能性の高いテスト形式を特定して対策を進めましょう。

業界に合わせた優先度を明確にすることで、限られた時間を最も効率的に使い、合格に近づくことができます。

【webテストを知りたい】無料で使える対策サービス

webテストの対策は早めに取り組むほど効果が出やすいものですが、有料教材をそろえる前に無料で利用できるサービスを活用すれば費用をかけずに基礎を固めることができます。

インターネット上には模擬問題や解説を提供するサイトやアプリが多くあり、大学でも学生向けの学習支援が充実しています。

ここではおすすめの無料Webサイト、スマホアプリ、大学キャリアセンターや図書館で利用できる教材について詳しく紹介します。

おすすめWebサイト

無料Webサイトはパソコンやスマートフォンからすぐに利用でき、webテストの出題形式を知るための入り口として非常に役立ちます。

SPIや玉手箱など主要な形式に対応した練習問題がそろっているサイトでは、会員登録不要で模擬テストを体験できるものも多く、初めての学習に向いています。

制限時間を設定して演習できるサービスもあり、本番と同じ時間感覚をつかむ練習に最適です。

解説が付いた問題を繰り返し解くことで、計算方法や文章理解のポイントを確認しながら基礎を固められます。

また無料サイトは更新が早く、最新の傾向を取り入れた問題に触れられる点も大きな利点です。

まずはこれらを活用して出題形式や苦手分野を把握し、その後に有料教材で応用力を伸ばす計画を立てると効率的です。

スマホアプリ

スマホアプリは通学時間や休憩時間などの隙間時間を活かして学習できる点が大きな特徴です。

アプリ内で分野別に問題を選べるものが多く、言語や非言語など自分が苦手な分野を重点的に練習できます。

正答率や学習時間を自動で記録してくれる機能を持つアプリもあり、自分の成長を数値で確認しながら学習を進められます。

毎日少しずつ取り組むことで、短期間でも出題パターンに慣れ、計算スピードや読解力を自然に鍛えることができます。

一部のアプリは無料版でも十分な問題量があり、解説付きで理解を深めやすいため、初めての対策に適しています。

スマホさえあれば場所を選ばず学習できるため、忙しい学生でも無理なく続けやすいのが大きな利点です。

大学キャリアセンターや図書

大学のキャリアセンターや図書館では、学生向けに無料で使えるSPIやwebテスト対策教材が多数用意されています。

過去問題集や模擬試験を学内のパソコンで受験できるサービス、貸し出し可能な参考書、対策講座などを利用すれば費用をかけずに実戦的な練習が可能です。

キャリアセンターでは模擬試験の結果をもとに学習の進め方を相談できる場合もあり、自分に合った勉強法を見つけやすくなります。

図書館に常備されている問題集は最新の傾向を反映しているものが多く、繰り返し解くことで基礎から応用まで幅広く対応できます。

学生証だけで利用できるこれらのサービスを活用すれば、独学では気づきにくい弱点を早期に発見し、効率よく得点力を伸ばすことができます。

【webテストを知りたい】短期間で効率的に仕上げる直前対策

webテストの試験日が間近に迫った場合、全ての分野を完璧に学習する時間は残されていません。

短期間で得点を伸ばすには、出題頻度の高い単元に絞って学習し、模擬試験を活用して弱点を早く見つけ、時間配分を体に覚えさせることが大切です。

高頻出単元を優先して学習

直前期は出題率が高く、短時間でも得点につながりやすい単元を優先して学習します。

言語分野では二語関係、語句の意味、長文読解など基本的な語彙力と読解力を問う問題が多く、非言語分野では四則計算、割合、表の読み取り、確率が頻出です。

これらの分野は問題パターンが似ているため、解法を覚えることで短期間でも正答率を高めやすい特徴があります。

学習初日に過去問や無料模試を1セット解き、どの分野で得点が取りやすいかを確認したうえで優先順位を決めましょう。

暗記系の語彙や四字熟語は朝学習に充て、計算問題は夜に時間を計って演習するなど、時間帯を分けて学習すると記憶と処理速度の両方を効率的に鍛えられます。

限られた日数では完璧を目指さず、得点源になる単元を確実に仕上げることが最も効果的です。

模試を使った弱点発見&スピード強化

短期間で得点を伸ばすためには、自分の弱点を正確に把握し、時間内に解く力を養う必要があります。

そのため初日か二日目までに模擬試験を必ず受け、出題形式と時間配分を体感します。

模試を解いた後は正答率だけでなく、どの問題に時間がかかったかを分析し、苦手分野を優先して演習します。

同じ模試を数日おきに再挑戦すると、解答スピードが自然に上がり、時間の使い方も改善されます。

模試は無料サイトやアプリでも受けられるため、短期間でも複数回取り組むことが可能です。

間違えた問題は解説を読み、翌日にもう一度解き直して理解を深めることで、弱点を確実に克服しながら得点力を高めることができます。

本番想定の時間配分シミュレーション

本番に近い環境で時間配分を試すことで、当日の焦りを抑えながら安定した得点を目指せます。

模擬試験や過去問を解く際は本番よりも1割ほど短い制限時間を設定し、実際の試験より厳しい条件で練習します。

この方法を繰り返すと、本番では余裕を持って取り組める感覚が身につきます。

さらに解答順をあらかじめ決めておくことで、試験中に迷わず得点源から着手でき、無駄な時間を減らせます。

試験前日には全分野を通してシミュレーションを行い、時計を見ながら解く習慣を体に覚えさせましょう。

終了直前に数分間の見直し時間を残す練習も併せて行うと、マークミスや計算ミスを防ぎやすくなります。

【webテストを知りたい】よくある失敗と回避法

webテストは事前に十分な学習をしていても、当日のちょっとしたミスで大きく得点を落としてしまうことがあります。

特に時間管理や注意力が求められる試験では、知識だけでなく解答の進め方や心構えも合否を左右します。

これらの対策を知っておくことで、学習で培った力を本番でしっかり発揮することができます。

時間切れによる未回答

webテストでは制限時間が厳しく、最後まで解答できないまま終了するケースが多く見られます。

問題を順番通りに進めると、途中で難問に時間を取られ、解けるはずの問題を残してしまうことがあります。

この失敗を防ぐには、試験開始直後に全体をざっと見て、解きやすい問題から取り組む習慣をつけることが効果的です。

模擬試験を利用して1問あたりにかける時間を事前に計算し、目安を守って進める練習をしておくと本番でも冷静に対応できます。

また終了5分前には必ずマーク漏れがないかを確認し、空欄を残さないようにすることも重要です。

時間切れを想定した短時間模試を繰り返しておくことで、実際の試験で焦らずに最後まで解答する力が身につきます。

計算ミスや入力ミス

非言語分野の計算問題では、正しい解法を知っていても計算ミスや入力ミスで失点するケースが少なくありません。

焦りから数字を写し間違えたり、符号を見落としたりすることで、簡単な問題でも誤答となる危険があります。

これを防ぐには、途中式を必ず書き出す習慣を持ち、計算が終わった後に答えを見直す時間を確保することが大切です。

選択式の問題でも数字の桁を確認し、選択肢を一度指でなぞってからマークするなど、慎重に確認する癖をつけましょう。

模擬試験や練習問題を解く際に確認時間を残すことを意識するだけでも、計算や入力の精度は大きく向上します。

スピードと正確さを両立するために、日頃から暗算練習や近似値計算を取り入れるのも効果的です。

性格検査での矛盾回答

性格検査は正解がない形式ですが、回答に一貫性がないと企業から不自然な印象を持たれることがあります。

焦ってその場の気分で選択すると、似た質問に異なる答えをしてしまい、自己分析が不十分だと判断される恐れがあります。

回避するには、自分の価値観や行動パターンを事前に整理し、どのような選択肢を選ぶかを大まかに決めておくことが有効です。

「周囲と協力するのが得意」「新しい挑戦が好き」など、自分が一貫して持っている特徴を意識して答えることで矛盾を減らせます。

また性格検査は深く考えすぎず、自然体で答えることが最も重要です。

事前に模擬の性格検査を受け、同じテーマの質問に対して安定した回答ができているかを確認しておくと、本番でも落ち着いて対応できます。

【webテストを知りたい】webテスト受検の際の注意点

ここまでwebテストの詳細や、web形式以外における受験方法について解説してきました。

それでは、実際にwebテストを受験する際には、具体的にどのようなことに注意したら良いのでしょうか。

普段なら「当たり前」と思えるようなことでも、いざ受験するとなるとできなくなってしまうことも少なくありません。

特に自宅で受験する際は「ケアレスミス」が起きやすいので、大事な選考を突破するためにも事前の確認は怠らないようにしてください。

電卓

SPIのwebテストなど、場合によっては電卓の使用を前提とした問題が出題される場合があります。

もし電卓がない場合、大きな桁数の計算を暗算や手計算でやることとなります。

回答スピードや正確性に大きく影響してしまうため、手元に電卓を用意することを忘れないようにしてください。

また、電卓の操作に慣れているかどうかという点も重要です。

普段使い慣れていないという就活生は、演習問題などを繰り返し解き、電卓の操作を練習しておく必要があります。

電卓の操作は一見簡単そうですが、一度進めてしまうと手計算と違い過程を振り返ることができません。

そのため、操作の「正確性」が求められます。

操作しやすい電卓を用意し、事前にしっかりと訓練を積んでおく必要があると言えるでしょう。

メモ用紙

意外と盲点となるのがこのメモ用紙です。

webテストはPCの画面上で受験することとなるので、ペーパーテストのように問題用紙に書き込むことができません。

そのため、手元には常にメモ用紙を用意しておくことが大切になります。

また小さいものにしてしまうと、ページをめくるのに時間を取られてしまうので、A4などの大きめの紙を用意するようにしてください。

ただし、問題の種類によっては、計算式を紙に書いている時間がロスになってしまうこともあります。

問題を早く正確に回答する方法が、暗算か電卓か、それとも紙を用いて考える形なのかを判断する訓練をしておくと良いでしょう。

そのためにも、演習問題を繰り返し解くことを普段から心がけるようにしてください。

【webテストを知りたい】具体的な対策方法について

webテストの基本的な知識を押さえたとしても、実際にどうやって試験対策を進めていけば良いのか気になるという方も少なくありません。

有効な対策法は、大きく分けると2つあります。

1つは各試験に対応した対策用の書籍や問題集を活用して勉強する方法で、もう1つはより手軽に取り組める「アプリ」を活用した方法です。

基本的には書籍で勉強しつつ、スキマ時間にアプリを使って知識の定着を図るのがおすすめなので、自分の時間を有効に使うよう意識してみてください。

【webテストを知りたい】テスト別おすすめの対策本

一口にwebテストといっても、内容や傾向はさまざまです。

「万能な参考書」といったものは残念ながらありませんが、それぞれの試験に特化した対策本は世の中に数多く存在しています。

しかし、実際のところ選ぶのはなかなか難しく、悩んでいる時間も惜しいというのが就活生の本音でしょう。

そこで、以下に各試験それぞれに対応したおすすめの対策本をご紹介します。

どれも使い勝手が良い書籍なので、気になったものがあればぜひ活用してみてください。

SPI

『【主要3方式<テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング>対応】これが本当のSPI3だ!2024年度版』は、就職試験に関連する書籍の定番として知られている参考書です。

各受験方式に対応しており、SPIの対策をするなら必携の1冊です。

国語や数学に関する丁寧な解説がついているのも特徴で、特に数学に関しては「算数のおさらい」も掲載されており、非常に基礎的な内容から充実したフォローがなされています。

また、より実践的な問題集を選ぶなら『【史上最強】<SPI&テストセンター超実践問題集>2024年度版』がおすすめです。

こちらは素早く問題を解釈する方法や、時間を短縮するためのメモの取り方、計算方法といった具体的な方法の解説が充実しています。

玉手箱

『これが本当のwebテストだ!(1)2024年度版【玉手箱・C-GAB編】』は、自宅受験型ではトップシェアの「玉手箱」とテストセンターで行われる玉手箱とかなり似通った内容の「C-GAB」の両方の対策ができる人気の書籍です。

必要な科目は網羅されており、分野別対策や模擬テストも充実しています。

さらに、「webテストの種類を特定する方法」や、実施企業リストなども掲載されており、これからwebテストを受験しようとしている就活生が欲しい情報が詰まった内容となっています。

玉手箱やC-GABを受験する可能性がある方は、最初の一冊目としておすすめの参考書となっているので、まずはこの書籍から取り組んでいきましょう。

CAB・GAB

『これが本当のCAB・GABだ!2024年度版【web-CAB・GAB Compact・IMAGES対応】』は、日本エス・エイチ・エル社が提供しているさまざまな試験の中から特に使われるテストについて、効率的に対策できるよう内容が編集されています。

また、C-CABの構成はweb-CABとほぼ同じになるので、そちらの対策もこの本で完結できるようになっています。

難易度においても、比較的高難易度の問題を厳選して掲載しているため、この本の学習がしっかりと済めば、試験本番は簡単に感じることができるレベルに到達することができるでしょう。

問題解説も丁寧で読みやすいので、学習の際には非常に頼りになる1冊と言えます。

TG-WEB

『これが本当のwebテストだ!(2)2024年度版【TG-WEB・ヒューマネジー社のテストセンター編】』は、全面改訂によって非常に対策効果の高い構成になっているのが特徴です。

また、テストセンター版の再現問題を掲載しているのはこの本のみという点でもおすすめできる1冊となります。

比較的難易度が高いTG-WEBですが、こちらの書籍を使うと、その「解き方」に焦点を当ててトレーニングを積むことができます。

また、「標準型」と制限時間が短い「時短型」両方に対応しているのも心強いポイントです。

さらに、webテスト実施企業の一覧もついているため、TG-WEBを受験する可能性があるのであれば必携の1冊となるでしょう。

【webテストを知りたい】ベンチャー企業もwebテストを実施しているの?

以前は、「webテストは大企業が実施するもの」という認識が一般的でしたが、現在は状況がかなり変わってきています。

たとえば、DMMやサイバーエージェント、LINEといったメガベンチャーもwebテストを実施していると言われています。

また、特に規模は大きくないものの、業務における基礎的な知識や技能を備えているかを判断するためにwebテストを実施するベンチャー企業は決して少なくありません。

「自分が志望している企業はベンチャーだから大丈夫」と軽く考えず、しっかりと選考方法を調べて自分にできることを行うようにしましょう。

可能な限り早く情報を掴み、必要な対策を行って万全の状態でテストを受験できるようにしてください。

まとめ

一口にwebテストといっても、さまざまな方式がありそれぞれに特徴があります。

「webテストは基礎的な内容だから対策しなくて大丈夫」と油断していた方は、今からでも遅くありませんので参考書など活用して勉強を始めましょう。

多少の難易度の差こそあれ、専門的な知識や技能が問われるわけではないwebテストは、適切な対策を行えば高得点を取ることも夢ではありません。

志望する企業への就職を叶えるためにも、今一度書籍を手に取って学習をしてみることをおすすめします。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます