はじめに
転職の面接を控えているけれども、流れがわからなくて不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな不安を軽減できるよう、面接の流れやポイント、面接官が重視している点などを解説しています。
ぜひ面接前に読んで面接対策の参考にしてください。
【転職面接を攻略！】就職活動と転職活動の面接の違い
まず、就活と転職は同じ採用面接でも違うものだと認識しましょう。
面接において面接官が重視しているポイントが異なるので注意が必要です。
以下で紹介するそれぞれの面接のポイントをしっかり押さえて転職の面接に向けて何を対策していかなければならないのか明確にしましょう。
就職活動
就職活動の面接においては、自己PRやガクチカ、志望動機などが重視されます。
学生なので過去に志望業界での業務経験がない人が多数なため、直接的なスキルが問われるのではなく、過去の経験から何か生かせそうなことはあるか、一緒に働きたいと思える人柄か、しっかり業界や企業を研究したうえで応募しているかなど、応募者の仕事に対する姿勢や人柄がみられています。
即戦力になるかというよりポテンシャルがあるかで判断されやすい傾向があります。
転職活動
転職活動の面接では、過去の経験や自分のスキルについてといった入社した際に即戦力になるのかを見極める質問が最も聞かれやすいです。転職理由や志望動機は就活と比較すると深堀されません。ただ、もちろん一緒に働いていくうえで人柄は無視できないため、人柄に関することも聞かれないわけではないので注意しましょう。転職ということで、人事担当者が「この人を雇ったとしても、うちも辞めてしまうのではないか」と思っていることが考えられるので、やる気を感じさせることが大切です。もし転職の理由が人間関係だとしても、それは企業からすると不安要素になってしまうので言うのは避けるましょう。
【転職面接を攻略！】転職面接の入室からの流れ
入室から退室までの流れと、それぞれでどのようなことが問われるのかを解説します。実際に入室するところから想像しながらチェックポイントを確認しましょう。ただ、必ずしもこの順番とは限らないのであくまで一例となります。
①入室
ドアをノックして、面接官の返事があってからドアを開けます。
その際、面接官と目を合わせ「よろしくお願いします」とあいさつしましょう。
ドアは丁寧に開閉し、閉めるときは後ろ手ではなくドアのほうを向いて、閉め終わったら振り返って面接官のほうを向いて一礼します。
椅子に腰かけるのは面接官に勧められてからで、自分のタイミングで勝手に腰かけないように注意しましょう。
面接中は背筋を伸ばして膝に手を置き、正しい姿勢を心掛けるようにしてください。
②アイスブレイク
居住地や会場までの移動手段など、選考とは関係ない質問がされることが多いです。
企業によっては自己紹介を求められる場合もあります。
ここでの会話はコミュニケーションをとって緊張をほぐすことが目的なので、構えずにリラックスして臨みましょう。
③職務経歴
職務経歴は転職の面接特有かつ必須の質問項目です。
今までの経歴を単調に話すのではなく、転職後に生かせそうなアピールできる経歴を詳しく話すなどしてメリハリをつけて話すようにしましょう。
そうするとアピールすべき点が面接官に伝わりやすくなります。
④転職理由
転職理由も転職の面接特有かつ必須の質問です。
転職先での仕事に対するやる気をアピールするための重要なタイミングです。
採用したとしても辞めてしまうのではないかという転職者の採用において企業側が抱きやすい不安を軽減できるように熱意を伝えましょう。
もし本当の転職の理由が人間関係などのマイナスなことだとしても、企業の不安要素になってしまう理由を言うのは避けるべきです。
プラスな言い回しに変換して前向きな印象を与えられるようにしましょう。
⑤志望動機
ここでも転職後のやる気をアピールします。
ただ、どんなにやる気があっても転職してどうしていきたいのか今後のビジョンが明確でないと転職への本気度が伝わりづらくなってしまいます。
しっかりと業界・企業研究をして、同業他社にも当てはまるような志望動機ではなく、その企業ならではの志望動機だと転職へのやる気が伝わり、面接官に響きやすいです。
就活の時と同様に、志望動機が福利厚生などの待遇に関することばかりだと仕事への熱意がないように判断される可能性があるため注意しましょう。
⑥募集内容の確認
募集内容は公開されているはずなので、必ず事前に確認しておきましょう。
そのうえで理解にずれがないかをしっかり確認します。
不明点があったら質問して必ず解決し、メモしておきましょう。
メモを取るという行為も転職活動への熱意を伝える行動の一つになります。
⑦雇用条件の確認
給料や勤務日数、休日、残業についてなどの待遇面、勤務希望地などの確認がされます。
募集内容と同様、募集要項などに書いてあり、予め情報が後悔されている場合が多いので、事前に確認しておき、面接時はあくまでも最終確認にしましょう。
調べていないことが伝わると志望度が低いと判断されてしまうので注意が必要です。
⑧質疑応答
疑問点は必ず質問して解決しましょう。
質問をしたほうが入社意欲が高いと判断されやすいため、事前に入社後を想像して質問を考えておき、なるべく質問するのがお勧めです。
面接結果の連絡について期限や方式を聞いておくと今後のスケジュールが立てやすくなります。
⑨退出
椅子の横に立って「ありがとうございました」と一礼します。
そしてドアの前で再度一礼して退出します。
ドアの開閉は丁寧にし、ドアを閉めて退出し終わった後も会社を出るまで選考が続いていると考え、気を抜かないようにしましょう。
【転職面接を攻略！】何次面接かによるそれぞれのポイント
転職における面接の回数は会社によって異なりますが、一般的な3回の場合一次面接は人事担当者が転職理由や志望理由などの基本情報を聞き、二次面接は現場マネージャーが経験やスキルなどの職務で必要な事柄について聞き、三次面接は社長や役員クラスの人物が会社に合う人材かどうかを見るという流れになっています。
それぞれの面接で見られているポイントが異なります。
一次面接のポイント
前述のとおり、転職理由と志望理由をこたえられるようにすることは必須です。履歴書を丸暗記するのではなく自分の言葉で話せるように練習しておきましょう。
募集要項には条件は書いてあっても募集理由は書かれていません。
会話の流れから企業がなぜ転職者を募集しているのかをつかみ取れると、二次面接以降で自分がそれに当てはまっていることをアピールでき、転職成功の可能性が高まります。
二次面接のポイント
自分のスキルとそれを生かしてどうしていきたいかをしっかり話せるようにしておきましょう。
面接官は現場マネージャーなどの入社後実際にともに働くことになる人物のため、面接官に一緒に働きたいと感じてもらえることが重要になります。
面接官から好感を得られた場合、入社可能時期が聞かれる可能性があります。
そこで明確に入社可能時期を答えられると入社意欲の高さをアピールできます。
三次面接のポイント
ここまで進めていれば一緒に働きたい、企業に合いそうと判断されているということなので、入社意欲や企業への共感度を最後にもう一押ししましょう。
三次面接の面接官は社長や役員クラスの人物なので、その会社の理念に共感できる理由を用意するなどして、社風に合うことを伝えましょう。
【転職面接を攻略！】年代別！転職の面接で重要視されること
転職の面接で重視されているポイントは3点あります。
1点目は仕事に対する考え方、つまりやる気があるかどうかです。
転職ということで仕事をやめている経験があるはずなので、企業からするとうちも辞めてしまうのではないかということは気がかりです。
2点目は職務を通して身に着けた業界に関係なく活用できる能力です。
例えば考え抜く力などがあげられます。
3点目は同業界での転職の場合、その業界に関する専門的な知識です。
そのほかにも転職者の年代によっても重要視されるポイントに違いが出る場合もあるので、今回は年代別のポイントを詳しく紹介します。
20代の場合
20代はまだ社会人経験が浅いため、新卒採用のときに求められていたような基礎学力や考え抜く力など、また前職で得た業界に関係なく活用できる能力が主に求められる場合が多いです。
若いほど前者が、30代に近づくほど後者が求められる傾向にあります。
それは社会人経験の長さによる違いとなります。
30代の場合
30代はある程度社会人経験を積んでいて、プロジェクト等でリーダーの役割を経験している人も増えます。
そのため、20代で求められるような自分自身に関係する力よりも周囲に働きかける力が求められやすいです。
例えばチームの考えをまとめる力や後輩の育成力などが挙げられます。
40代の場合
40代は部下も多く、課長や部長クラスのポジションについている人もいる世代です。
また社会人経験も長く、前職に関する知識はあるはずです。
よって、後輩育成能力に加えて、ある業界・業種に関する知識があることが求められます。
若手は同業種でより良い条件の会社に転職する場合は多いが、40代は前職とは異なる業種や業界に転職を希望する場合が多く、企業側も新たな風を吹かすため、あえて異業種から中途採用することもあります。
そのため、既成概念にとらわれずに世の中のニーズに合わせた提案をできるような能力も求められます。
【転職面接を攻略！】ベンチャー企業の面接の特徴
ベンチャーの転職面接では、大手企業や就活時の面接と比較して特徴的な質問をされる場合があります。
そこで、ベンチャー企業への転職希望者に向けて、特にベンチャー企業の転職面接で想定される質問について説明します。
ほんの一例ですが最低限ここに挙げられている質問はスムーズにこたえられるよう、事前に準備しておきましょう。
理念について
ベンチャー企業は何かを成し遂げるという強い意志と目標をもって立ち上げられた企業です。
創業メンバーが社内に健在している場合が多い傾向にあります。
老舗企業と比較して企業の理念に対する想いが強いことが想定されます。
そのため、企業を選ぶ際に理念をしっかり調べて共感できる企業に応募することが大切です。
また、面接では理念に共感する理由をしっかり答えられるようにしましょう。
志望理由
転職する際は前職よりも好条件な環境を求め、大手企業を志望する人が多いことが推測されます。
そんな中、安定しているとは言えないベンチャー企業をなぜ選んだのか、ほかに本命の会社があるのではないか、とベンチャー企業側はとらえてしまいます。
そのため、ベンチャー企業の面接を受ける際は志望動機は特に念入りに考えるようにしましょう。
まとめ
この記事では転職の面接対策に活かせる情報を紹介しました。
対策方法を理解したら、面接の実戦練習を行いましょう。
その際、転職エージェントを利用するのがお勧めです。
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