就活の軸は福利厚生と答えるのはアリ?オススメしない理由やポイントも合わせて解説

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【福利厚生を就活の軸にしている人必見】はじめに

就活を進めていく中で、軸を決めておくのは非常に大切なことです。

軸がないと、本当に合った企業を見つけられず、入社した後もミスマッチにつながります。

今回は軸を決める際に、福利厚生を軸として就活を進めるのはどうなのかということを解説していきます。

福利厚生は企業に就職するうえで、必須で確認しておきたい項目であり、就活の軸として設定することについて気になっている人も多いでしょう。

現在就活中の人やこれらから軸を決めるときなどに、ぜひ参考にしてみてください。

【福利厚生を就活の軸にしている人必見】そもそも就活の軸とは

そもそも、就活の軸という言葉をはじめて聞いた人もいるでしょう。

就活の軸とは文字通り、就活を進めていく際に、自分が何を重視して企業を選ぶのかという軸のことを指します。

仕事や企業に求めるものは、人によって価値観が異なるようにさまざまです。

それらを最初に定め、前提として就活することにより、自分の性格や特徴に合致した企業を選ぶことができるのです。

次では、就活の軸について、その役目や意味をもう少し詳しく解説していきます。

①企業選び・業界選びの基準となる条件

数ある企業の中からエントリーする企業を絞り込むために、就活の軸を設定します。

例えば、海外勤務のチャンスが多い、初任給25万円でボーナスが年に3回、リモートワーク可能で東京にオフィスがあるといったように、自身が働く企業に望むものが該当するでしょう。

このような企業や業界選びという目的で決める軸は、ときには「本音の就活の軸」と呼ばれることもあります。

本音の就活の軸があると、企業に求める最低ラインを決めることができ、多くの企業から条件に合うものを絞り込むことが可能になるのです。

就活に割ける時間には限りがあり、時間をかけるほど早めに志望した人より不利になります。

企業の選別に時間をかけすぎた結果、自身の希望しない企業へ就職してしまい、最悪仕事に馴染めず早期退職といった事態になってしまうでしょう。

企業にとっても、長く働いてくれるような人材に入社してもらいたいので、双方にとって不利益となる恐れがあるのです。

このような事態を防ぐためにも、軸を決めて企業を絞ることは重要です。

②志望動機や志望度の裏付けのため面接官が質問するもの

就活の軸には、企業選びに使える本音の就活の軸とは別に、「建前の就活の軸」というものがあります。

これは、志望動機などに盛り込むためのもので、面接で就活の軸を聞かれた際に答えるものになります。

志望動機の内容が本当か確かめるためなど、志望度の裏付けとしての役割を持ち、熱意や志望意欲を強く印象付けることが可能でしょう。

そのため、企業が求める人物像や特徴、志望動機の内容に説得力が増すものを軸として設定してください。

例えば、IT業界のWEBエンジニア職の場合は、人の役に立つようなアプリやサービスに携わりたい、運用や保守ではなく、開発に直接携われる業務がしたいなどが挙げられるでしょう。

企業側は、より自社に貢献してくれそうで一緒に働きたい人など、企業の理念や価値観に沿った人材を採用するために選考をします。

面接などで就活の軸を質問することにより、面接官はこのような情報を引き出そうとするのです。

そのため、対策として志望動機を裏付けする就活の軸を用意しておくのは、有効な手段といえるでしょう。

【福利厚生を就活の軸にしている人必見】福利厚生って就活の軸にしてもいい?

就活の軸を決める目的が分かったところで、福利厚生を軸にすることでの影響を解説していきます。

結論からいうと、福利厚生を軸にするのは、多くの場合やめた方が良いでしょう。

企業を探す際の軸として用いるのは問題ありませんが、あまりおすすめはしません。

次では、福利厚生自体を就活の軸としたときに考えられる危険性について解説していきます。

福利厚生を軸にすることのデメリットがいまいち想像できない人は、参考にしてみてください。

福利厚生は改悪されやすいことに注意

福利厚生を就活の軸にするべきではない理由の1つに、改悪されやすいという性質があります。

福利厚生は言い換えると、給与以外での報酬になり、企業が職場環境の改善や節税対策のため実施するのです。

とくに企業が独自に設けている交通補助や特別休暇などの法定外福利厚生は、入社後に企業で廃止になったり減額したりする場合があります。

また、住宅補助系などの福利厚生は年々減少傾向にあることが経団連のデータにより明らかになっています。

 

対して、給与は法的な契約に基づくので改悪されることがありません

そのため、福利厚生が充実していなくても、給与が高ければ問題ないということになります。

また、福利厚生は自分にとって必要ないものもあり、利用する項目が少なければそれだけ損することになるのです。

したがって、福利厚生そのものを就活の軸とするよりは、年収などの直接的な金銭面の待遇を軸にする方が良いでしょう。

このように、さまざまなデメリットが存在する可能性があるため、福利厚生を軸として考えるのはやめた方が無難だと分かります。

【福利厚生を就活の軸にしている人必見】なぜ福利厚生を就活の軸として答えるのはオススメでないのか

福利厚生は、志望度を伝える際に用いる場合も避けた方が良いことになります。

なぜなら、待遇を企業選びの軸としていることを示すと、待遇が良ければほかの企業でも構わないということが遠回しに伝わってしまうからです。

これにより、その企業でなくてはならないという独自性が薄れてしまい、志望度が低く見られてしまう恐れもあるのです。

また面接官からすれば、好待遇を当てにして志望する学生よりも、社風や事業などに共感して働きたいといってくれる学生に魅力を感じるのは、自然なことだと考えられるでしょう。

待遇だけに着目して表面だけの印象で志望するよりも、福利を気にせずに価値観や事業内容などの内面的な特徴を見る学生の方が良い印象を持つからです。

企業が最終的に判断することは、その人が職場にいてありがたいか、その人と一緒に働きたいかでしょう。

そのため、自己PRや面接などで志望度を示す際には、その人らしさが出ない本音の軸は向いてないことが分かります。

特にベンチャー企業の場合はオススメしない

一般の企業を志望する際もあまり向いていませんが、ベンチャー企業を受ける場合はとくにおすすめしません。

福利厚生の良さを主張しているベンチャー企業も最近は多く、実際に充実している企業も多く存在します。

しかし、基本的にベンチャー企業は福利厚生を重視してゆとりを持って働くというよりは、ガンガン働いて経験を積むといった風土の強い会社が多いのです。

そのため、ベンチャーの面接で福利厚生を軸として伝えてしまうと、ベンチャーの強みを活かしきれず、大手などの会社の方が向いているのではないかと思われてしまいます。

ベンチャー企業を受ける場合は、自分が成長していける環境を望んでいることや、いろいろな業務に携わりたいなどのベンチャー特有の性質を盛り込んだ方が採用に直結してくるでしょう。

一概にベンチャーでは、福利厚生を軸としたときに悪い印象を抱かれるとは限りませんが、多くの面接官は個性や人柄が色濃く出る軸の方を好むという事実があるので注意しましょう。

【福利厚生を就活の軸にしている人へ】面接で福利厚生が軸だと答える際のポイント

ここまで、福利厚生を軸におすすめしない理由や、面接官に与える印象について解説してきました。

多くの企業では、待遇面を軸にしている就活生にあまり良い印象を受けず、改悪されやすいためおすすめしないということが理解できたでしょう。

しかし、どうしても福利厚生を軸にしたい人や、企業によっては軸にしても問題なく、悪い印象を与えない場合もあります。

そこで、次では面接で伝える際に、どういった答え方が効果的かを解説します。

①福利厚生の自分なりの定義を述べる

福利厚生には2つの種類が存在し、法律により義務付けられたものとそうでないものがあり、それぞれ法定福利厚生と法定外福利厚生と呼ばれています。

この中でも、健康保険や労災保険、通勤・住宅手当や資格取得補助・特別休暇などいろいろなものがあります。

このように、福利厚生という言葉にはさまざまな意味があり、非常に抽象的であるといえるでしょう。

そのため、面接で福利厚生を望んでいるとそのまま伝えると、言葉の意味を相手の解釈に委ねることになってしまい、面接官と自分との間で意味合いの齟齬が生まれます。

面接などで伝える際は、自分の中でどのような手当を希望しているかを具体的に伝える必要があるでしょう。

例えば、病気になっても安心して治療に専念し復帰できる制度や、快適で安価に暮らせる住まいを借りられる補助というように、より明確に示しましょう。

そうすることによって、相手との認識違いを減らすことが可能で、自身が企業に望むものの度合いを測ることができるのです。

②そう考えるに至った原体験を合わせて述べる

先述した通り、待遇面を軸として答えるのは、基本的にマイナスな印象を与えてしまうのです。

しかし、どうしても福利厚生を軸として答えるのであれば、そういった考えに至った原体験を付け加えるようにしてください。

就活の軸に福利厚生を設定していることに、納得させられるような理由があれば、マイナスな印象を持たれるデメリットを打ち消すことが可能なのです。

それに、実体験を添えることによって自分らしさを示すこともできます。

独自性というのは、具体的な経験やエピソードがあるほど伝わりやすく、就活の軸を質問されたことを利用してアピールすることが可能になります。

就活の軸という個人の価値観によるところが大きい質問に、原体験を話すことで共感性や説得力が強いものとなり、自分が何を大切にしているかをより分かりやすく伝えられることにつながるのです。

福利厚生を軸にしようと考えている人は、その考えに至った経緯もあわせて答えるようにすると良いでしょう。

お金に困った経験を話すと説得力が増す

相手を納得させるために有効なのが、お金に困った経験をもとに話すことでしょう。

例えば、家があまり裕福ではなく、お金に困っていたため、高校時代からアルバイトをしていたことや家業が傾いた時期があり、お金を稼ぐことのありがたみを身にしみて知ったなどのエピソードです。

このような体験談は、経験している人も多いので状況も想像しやすく、共感が得られやすいため納得せざるを得ないのです。

お金に困った体験談は否定しづらいうえに、その人の苦労やバックストーリーが見えることで人柄をイメージしやすいものといえます。

そのため、相手に納得させるような説得力を出すためには、このような経験談も効果的だということが理解できるでしょう。

③その企業でないといけない理由を他に用意しておく

福利厚生は、企業によって特色が出づらく、ほかの企業でも良いのではないかと思われることが多いので、企業ならではの理由を示す場合は説得力に欠けるものであるといえるでしょう。

そのため答える際は、その企業でなくてはならない理由をほかに用意しておくことが大事です。

その企業だからこそ実現できることや、携わりやすいことを軸として追加すると良いでしょう。

そうすることで、ほかの企業でも良いのではと思われることを防ぎ、志望度の高さもしっかりアピールできます。

また、福利厚生が厚い企業はそれだけ社員を大事にし、意見を取り入れてくれるような風通しの良い職場だと捉えることができるでしょう。

このように、福利厚生を答える際にそのまま伝えるのではなく、福利厚生が充実していることにより、ほかの企業と違うと判断したなどの理由を別で伝えると、企業ならではの答え方になり良い印象を与えられます。

福利厚生を伝える際は、その企業独自の理由を絡めたり、別の軸を考えておいたりすることが上手に伝えるコツです。

【福利厚生を就活の軸にしている人必見】最終的に福利厚生が軸というかいわないかは企業を見て判断する

これが最も大事といえますが、福利厚生が軸というかいわないかは、面接する企業の特徴をよく理解してから判断しましょう。

なぜなら、待遇面があまり良くない企業で福利厚生が軸だといってしまうと、どんな理由があれ面接官は不信感を持つからです。

そのため、入社後の早期退職などのミスマッチを恐れて、採用に前向きになりにくいでしょう。

場合によっては、嫌味と曲解されて受け取る面接官もいる可能性があるので、リスクが高いのは明白です。

就活の軸として伝えて良いかの判断は、受ける企業の待遇面でのデータを見るなり、その企業が福利厚生に重きを置いているかを確認してからにすることが大切です。

企業の特徴を調査して、臨機応変に軸を変えていくことで採用される確率は高まるでしょう。

【福利厚生を就活の軸にしている人必見】まとめ

今回の記事では、福利厚生を就活の軸として使っても良いのかどうかを解説してきました。

福利厚生は改悪される場合もあり、その企業ならではの理由として適していないので、軸として答えるのはやめた方が良いことが理解できたでしょう。

どうしても軸として使う際には、面接官が納得するような理由にするため実体験を踏まえて答えたり、その企業ならではの理由を別で用意したりしておきましょう。

また、最終的な判断は、受ける企業が待遇面に力を入れているかどうかを考慮して決めることが大切です。

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