ベンチャー内定に効果的な自己分析シートの使い方は?活用手順やメリット、注意点まで徹底解説!

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はじめに

「なぜか面接がうまくいかない」「ESで弾かれてしまう理由が分からない…」と八方ふさがりの状況で頭を抱えている学生は、毎年非常に多く見受けられます。

就職活動が思うように進まない理由はいくつか考えられますが、もしかしたら自己分析が十分でないのかもしれません。

前に進もうともがくことも大切ですが、その前にもう一度自分について振り返ってみてはいかがでしょうか。

今回は、効果的に自己分析ができる自己分析シートの活用法について、解説していきます。

自己分析シートとは

就活における自己分析とは、自分の特徴や長所・短所、価値観を把握・分析し、自分の強みを見出すことです。

そして、強みと自分がやりたいことの交差点とも言える「就活の軸」を明確にできるか否かが、就職活動の成功の可否を握っているとも言えます。

そして、自己分析シートとは、過去の経験などを書き出して、園から見える自分の価値観や特徴などを効率的に把握するためのシートの総称です。

自分でノートに書き出す方法もありますが、既存のフォーマットもインターネット上にあふれていますし、書き込み式の書籍も多数出版されています。

厚生労働省指定のものもあれば、民間企業やアプリ開発会社が作っているものなどバリエーションは豊富ですので、自分の状況や性格に合うものを選択して取り組めるのも魅力です。

自己分析シートの種類

自己分析シートには、いったいどのような種類のものがあるのでしょうか。

自己分析の方法は日々新しい種類のものが生まれているため、完全にすべてを把握することは不可能です。

しかし、昔から自己分析の礎となっている代表的な方法は、自分史、モチベーショングラブ、マインドマップの3種類と言えるでしょう。

この3つを適切に完了すれば、自己分析はほぼ完成できるとすら言えるかもしれません。

それぞれについて、以下でより詳しく説明をしましたので、ぜひご覧ください。

自分史

人生でどのような出来事を経験して、そのときどのような気持ちになったのかを時系列順に書いていくのが自分史です。

小学校、中学校、高校、大学と分けて、幼少期~現在までの実体験の中で、そのときの楽しかったこと、辛かったこと、頑張ったこと、将来の夢などを思い出し、一つひとつ書き出していきます。

そして、洗い出した過去の経験を喜怒哀楽に分類し、まとめていくのです。

その際に、自分をよく見せようと取り繕わず、あくまで事実だけをなるべく客観的な視点で羅列していくのがポイントです。

その出来事に対して、なぜ嬉しかったのか、そしてどう行動してどのような結果になり、何を学んだのかなど、じっくりと深堀していくことで自分の価値観や行動パターンを見つけられます。

自己分析と言えば自分史と言えるくらい、王道の方法です。

モチベーショングラフ

モチベーショングラフとは、過去の自分自身の出来事・体験を振り返り、時系列でのモチベーションの揺れ動きをグラフとして記録するものです。

一般的に横軸を時間別の出来事、縦軸をモチベーションとして、さまざまな出来事に伴うモチベーションの上下を点で記録し、最後に点で結んでいきます。

こちらも、横軸は幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生と時期に分けてください。

時期ごとに区切りを入れると見やすくなるだけでなく、頭の中で整理しやすくなります。

それぞれのモチベーションの高低を点で記録して線でそれぞれをつないだら、グラフの中で山や谷になっているところに注目しましょう。

それぞれの共通点を探せば、気付かなかった客観的な自分の深層心理が見えてくるのです。

自分のモチベーションの源泉を探るためには、ベストの方法と言えるでしょう。

マインドマップ

マインドマップを一言で言うと、複雑に絡み合った自分の思考を具現化するための手法です。

自分の脳を中心にして、自分というテーマをもとに、そこから派生するさまざまな思考を蜘蛛の巣上に散らして線で結んでいきます。

例えば、サッカー、学業、アルバイト、将来の夢、趣味など、記入する事柄は何でも構いませんが、文章ではなく単語で記載していきましょう。

ポイントは、とことん深堀して思考を派生させていくことです。

これ以上できないというところまで単語と線を広げることで、自分の思考のクセや原点に気付けるでしょう。

色分けするとより見やすくなりますが、基本的にペンと紙さえあればどこでも取り組める手軽さと、細かいルールがない単純さが魅力の方法です。

自己分析の手順

自己分析には、さまざまな方法があります。

自己分析はおおむね済んでいて、強みや企業選びの軸を理解している方は、自分の理解が及んでいないところだけ取り組むのも良いでしょう。

就活の軸がぶれていると感じる方は、また一から始めてみるのもおすすめです。

ここでは、一般的な自己分析の手順を記載しますので、もう知っているという方、自信がないという方も、ぜひ一度目を通していただければと思います。

自己分析シートに書き出す

まずは、自己分析シートに過去の出来事を箇条書きに記入していきます。

記入する際は、時系列に注意しましょう。

記憶に新しい最近の出来事から記入したくなるかもしれませんが、自己分析の基本は過去→現在→未来の時系列に沿って記載することです。

そうすることで、自分の思考の変化とそれに至ったきっかけについて、客観的な視点で理解しやすくなります。

先ほども述べたように、幼児期、小学校、中学校、高校、大学などとゾーニングをして書くと、後々の整理がしやすくなります。

自己分析の目的や方法が分からないという方は、焦って急ごうとせず、この過去の出来事を書き出す作業を丁寧にスタートしてください。

過去をゆっくり振り返ることが、自己分析の大切な第一歩となります。

行動の理由、思考過程を深ぼる

シートに過去の出来事やモチベーションなどについて記載したら、なぜそのときあのような行動をしたのか、行動の源泉を深掘りしていきましょう。

自己分析の精度は、この作業にかかっていると言えます。

行動だけではなく、感情についても深堀をしていきましょう。

例えば「悔しいと思ったのはなぜか、試合に負けたから、なぜ負けたのか、一つの理由として自分が練習を怠ったから、なぜ練習を怠ってしまったのか…」「アルバイトを頑張った、なぜ頑張ったのか、お金が欲しかったから、なぜ欲しかったのか、おしゃれをしたかったから、なぜしたかったのか…」というように、たわいもないことでも構いません。

無意識に行っていた思考や行動の理由に対して「なぜ」を繰り返し深く掘り下げていくのです。

そうすることで、行動や感情のもととなる自分の核といえる部分に少しずつ近づいていけるでしょう。

共通点を洗い出す

深堀する作業が終わったら、先ほども少し触れましたが、さまざまな行動や感情における共通点を洗い出します。

バラバラに見えるあらゆる行動や感情の変化も、一人の人間の中で起こっているため、必ず何か共通項があるはずなのです。

例えば、前項で述べた「負けて悔しい」という感情の源泉が「練習が辛くて手を抜いた後悔」だとします。

そして、一見関係ないような「お金が欲しくてアルバイト頑張る」という行動の源泉が「おしゃれして自分を最大限に着飾りたい」という感情だとすると、それぞれに「努力してベストを尽くしたい」という共通点があるのです。

このような共通点を見出すことで、自分がどのような思考をしていて、どのように生きたいと考えているのかが見えてきます。

企業選びの軸に設定する

自分の行動や感情の核となるものが見えたら、それを企業選びの軸として設定しましょう。

この軸がしっかりしていないと、面接官の質問に対する回答に一貫性が生まれません。

そのうえ、付け焼刃の知識や準備で面接を受けており、本気度に欠けるような印象を与え、面接を突破できないことが多いのです。

例えば、先ほどの「ベストを尽くす」ことに生きがいを感じる人であれば、「企業を売上で支え、数字で頑張った結果が表れる営業職でやりがいを感じたい」というように、企業選びの軸として自分の源泉を設定できます。

軸がぶれていない人は、採用担当者に信頼感や好印象を与えます。

今受けている職種にマッチしていないと感じるのであれば、別の職種や業種についても調べてみると良いでしょう。

自己分析シートのメリット

自己分析シートの種類や活用法についてまとめてきました。

自己分析は自己流でも可能ですが、結果に自信がないという学生も多いと聞きます。

しかし、穴埋め式の本やグラフが記載されているフォーマットを利用すれば「この方法でいいのかな」という不安感を払って、作業に集中できるのが魅力です。

そのほかにも、自己分析シートを活用するメリットはたくさんあります。

主な理由として2つをピックアップしましたので、以下をご覧ください。

整理しやすい

何と言っても、情報の整理がしやすいことが活用するメリットの一つです。

頭の中だけで自己分析を行おうとしても、思考がこんがらがってしまってうまく作業が進まないという方が大半でしょう。

しかし、自己分析シートを作成すれば、図や表として整理できます。

今までの人生の経験や感情であふれている脳内の中を少しずつ掃除し、しまうべきところにしまっていく整理整頓のための棚のような役割をします。

そのため、自己分析が円滑に進んでいき、精度の高い結果が出るのです。

また、それだけではなく、シートに記載されている情報はいつでも見返しやすいため、面接の準備にも役立ちます。

フィードバックは非常に重要な作業ですので、記入が終わったシートは捨てず、就活が終わるまで手元に置いておきましょう。

振り返るきっかけになる

何よりも過去を振り返るきっかけになり得ることが、導入する利点と言えます。

学業やアルバイトで忙しい学生は、時間的な制約や面倒くささから、なかなか過去を振り返ることは少ないのが現状です。

就活が本格的にスタートすると、さらにスケジュールがタイトになります。

そのため、並行して進む選考スケジュールを整理して、毎日の面接やエントリーシートの記入作業、SPIの勉強などに追われ、自己分析の作業に充てる時間のない学生が大多数です。

しかし、自己分析シートを使うことで、効率的かつより詳細に自己分析が可能になります。

フォーマットを利用すれば、記入項目が整理されているため時間のゴールがつけやすく、作業を区切りやすくなります。

忙しい学生も「これならできる」と取り組むきっかけになることは、自己分析シートを利用する大きなメリットと言えるでしょう。

自己分析シート活用時の注意点

自己分析シートは、情報が整然と整理でき、自己分析作業をスムーズに行えます。

そして、忙しい学生が過去を振り返るきっかけにもなり得る素晴らしい方法なので、可能ならばすぐに取り入れた方が良いでしょう。

しかし、当然活用する際には利点だけではなく、陥りやすい落とし穴もあります。

自己分析シートを面接やエントリーシートに最大限活かすために、注意してほしい3つのポイントを紹介します。

取り組む前に、必ずご一読ください。

書き出しただけで満足してしまう

よく見受けられるのが、過去を書き出した時点やフォーマットの空欄を埋めた時点で満足して、作業をやめてしまうパターンです。

自己分析が何たるかを理解せず、形だけとりあえずやろうという学生は、とくにこのミスに陥りやすいように見受けられます。

先ほども述べたように、自己分析で行動や感情について書き出すのは、あくまで最初のステップに過ぎません。

先ほども述べたように、それぞれの出来事について深堀して源泉となる感情を見つけます。

さらに、年代をまたいだそれぞれの感情の共通点を見つけ、軸を見出すことが自己分析の目的なのです。

自己分析を完了させるのはあくまで自分の深堀作業であることを認識してから、自己分析の作業に臨みましょう。

自己分析だけではなく業界・企業研究も行う

自己分析だけではなく、業界や企業研究も同様の熱量で行いましょう。

いくら自分について理解が深くても、採用面接を受ける企業についての知識が乏しければ、面接で適切な回答ができず満足のいく結果は得られません。

就活の軸は、企業研究と自己分析の2本の柱がしっかり立ってはじめて完成します。

企業研究と言っても、ただ企業のHPの採用欄や事業紹介を眺めるだけでは不十分です。

「どのような人材が求められているのか」「どのような能力がどのような職種に活かせるか」を徹底的に理解するために、経営者の著書を読む、経済雑誌を読む、OB/OG訪問をして企業の内部の情報に触れるなど、自ら動いて情報を手に入れてください。

そのような熱意は、選考過程でも評価されることでしょう。

分析結果を重く受け止めすぎてしまう

分析の結果に、一喜一憂しすぎないようにしましょう。

自己分析は深層心理に触れていく作業なので、思わぬことが自分の源泉として出てくることもあります。

例えば「他人より上に立ちたい」という感情で動いていたという結果になったら、なかなか受け止めづらいでしょう。

就活は、選考が進めば進むほど自分のコンディションが重要になってきますので、マイナスの感情を引きずりながら面接に臨むことは好ましくありません。

自己分析は、自分の深層心理に触れていく作業ですが、あくまでも分析に過ぎないことを理解しておきましょう。

「これが真実」と真に受けすぎず、「こんな一面があったことを知れて良かった」くらいに気軽に構えるおおらかさも大事です。

ベンチャー内定への活用方法

自己分析シートは非常に魅力的なツールですが、それを使えば必ず真実にたどり着けると約束するものでは決してありません。

正しい心構えで利用しないと、役に立たないどころか足を引っ張る可能性もありますので、注意して使用しましょう。

ベンチャー企業を受ける方にも、自己分析シートはおすすめです。

一般企業の面接や選考のスケジュールとは異なる場合も多いベンチャー企業において、自己分析シートをどのように活用すべきか、以下で紹介していきます。

エントリーシート

自己分析シートを活用することで、限られた文字数の中で自分のことを簡潔に分かりやすく伝えることが可能です。

とくにベンチャーは人事の数が少ないケースも多いので、事前の入念な自己分析が求められます。

応募人数が多ければ、人事一人あたりが見るエントリーシートの数は増えるため、1つ1つにかける時間は必然的に少なくなります。

パッと見て読み応えがないというだけで、弾かれてしまう可能性もあるのです。

また、エントリーシートは最終選考まで面接官の手元にある自分の資料です。

採用後も資料として保管される可能性も高い書類なので、採用された後に読み返される可能性も考える必要があります。

自己分析シートを活用して整理しながらも、濃度の濃いエントリーシートを目指してください。

面接

ベンチャー企業の面接は人柄重視の傾向があるため、自己分析は大切と言われています。

なぜなら、ベンチャー企業は少数精鋭であるため、大企業のように「〇〇部の〇〇課はこの仕事」というように、業務が振り分けられていません。

例えば、新規契約締結からクロージングまでなど、一人ひとりがマルチプレイヤーとして幅広い業務を担当するケースがほとんどです。

そのため、企業にマッチするか、周囲の人と円滑な人間関係が築けるかのマッチングをとくに重視し、慎重に判断しようとする傾向があるのです。

そのため、面接でエントリーシートの記載内容は、質問への回答に対して深堀される傾向があります。

予想外の質問に答えるためにも、自己分析シートを使用して自己理解を深めておきましょう。

おわりに

自己分析シートは将来像を明確にするため、自分の強みや就活の軸を理解するため、自己分析の作業をフィードバックするためにも作成することをおすすめします。

紙に書き出す作業はPC入力に慣れていると面倒に感じるかもしれませんが、想像以上に思考が整理されていくものです。

就活がうまくいっていないと感じる方は、一度自己分析シートの作成に取り組んでみてください。

自分を振り返ることで、軌道修正が可能になるかもしれません。

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