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・ガクチカ作成方法
・eスポーツはガクチカになるのか
・効果的なガクチカにするためには
・ガクチカの例文
・ガクチカがわからない人
・eスポーツをガクチカにしたい人
・効果的なガクチカを作成したい人
・就活を成功させたい人
はじめに
eスポーツは、ガクチカの題材として活用できるものの一つです。
「eスポーツといえば聞こえは良いけれど、ゲームだし、ガクチカには使えないのでは…」と考えている就活生も多いかもしれませんが、伝え方を工夫すればガクチカ=eスポーツでも問題はありません。
そこで今回は、eスポーツをガクチカとして書くときのポイントや注意点を紹介していきます。
前もって重要なポイントを押さえたうえで、魅力的なガクチカを作成しましょう。
【ガクチカ Eスポーツ】eスポーツをガクチカにする際の注意点
結論からいうと、eスポーツでガクチカの作成は可能です。
とはいえ、ただゲームが得意・趣味だからといって、安易にeスポーツをガクチカにするのは得策とはいえないでしょう。
作成の際は、主に下記の注意点に気をつけてください。
- ガクチカが無いから趣味のゲームを述べる
- ゲームの成果を数値で伝える
上記は、eスポーツをガクチカにするときにやってしまいがちな失敗ポイントといえます。
では、何がNGになるのか、詳細を明らかにしていきましょう。
ガクチカが無いから趣味のゲームを述べる
ガクチカがない→趣味のゲームをeスポーツとして取り上げる、といった考え方は避けましょう。
eスポーツやゲーム自体がガクチカにならないわけではなく、単純にアピールできることがないという理由でゲームを選ぶと、好きなことや趣味を紹介しているだけにとどまってしまいます。
「学生時代に力を入れたこと」という本来の趣旨とは異なる方向の話をしてしまうため、「本当にeスポーツはガクチカになるのか」という点は、前もってよく考える必要があります。
ガクチカでは、自分自身の伝えたい信念や価値観、考え方、働きたい意欲などを伝えるうえで一貫性を持たせることが肝心です。
そのうえで、eスポーツのエピソードを伝えることが本当に必要なのかは、あらかじめ熟考しておきましょう。
必要に応じて、自己分析や企業分析をやり直す・深度を高めることも大事です。
ゲームの成果を数値で伝える
エピソードの内容を詳しく述べるときは、すごさ・頑張りが伝わるように、数値を使うことが重要です。
ゲーム内でその成果がどのくらい素晴らしいものなのか伝われば、採用担当者も、努力の具合や工夫における頑張りも把握できるでしょう。
ただし、専門的な言葉を使って良いかどうかは、状況によります。
ゲームに関連した業界を志望する際に、志望先企業がその用語をわかると判断できれば、ある程度は使っても問題ありません。
反対にあまりゲームと関係のない業界を志望する場合は、用語が伝わらない可能性があるため要注意です。
数値が重要とはいえ、最終的に伝わらなければ意味がないため、専門用語は避けたうえで定量的に表現しましょう。
【ガクチカ Eスポーツ】eスポーツでアピールできること
ガクチカを書くときは、eスポーツを題材にどのようなことがアピールできるのか、具体的な内容を整理しておくことが大事です。
eスポーツを取り上げる場合、ガクチカでは以下のことがアピールできます。
- 粘り強さ
- トレンドへの感度
いずれも、多くの業界で重視されることのため、伝え方次第では効果的なアピールになります。
では、アピールポイントの詳細をチェックしていきましょう。
粘り強さ
eスポーツは、単純に趣味として取り組むゲームとは異なり、自分自身の中でさまざまな試行錯誤を繰り返しながらテクニックを磨いていきます。
しかし試行錯誤を重ねたとしても、すぐに上達が見込めるとは限らず、むしろ多くの場合は練習・鍛錬の毎日になります。
その結果に上達や勝利といった成果がついてくるため、eスポーツに真剣に取り組む際には、多くの場合最後まであきらめない粘り強さが必要です。
一つのことに粘り強くチャレンジする姿勢はどの業種・職種でも重要なため、良い評価を獲得できる可能性は高いでしょう。
トレンドへの感度
eスポーツを含むゲーム業界では、常にトレンドをキャッチしたうえで、最新の情報に合わせた動きが求められます。
情報は毎日のように更新されるため、トレンドに対するアンテナをしっかり張っていなければ、すぐに最新のものからは置いていかれ技術も上達しなくなるでしょう。
そのためゲーム業界に関わってきた人は、トレンドへの感度が高いと考えられます。
eスポーツで最新の情報を追いかけながらゲームをプレイしていた人も、トレンドに対する意識は高いといえるでしょう。
同じゲーム業界やその他ファッション業界など、トレンドが重要になる環境で仕事をする場合は、評価につながりやすいです。
【ガクチカ Eスポーツ】ガクチカを作成するステップ
eスポーツでガクチカを述べる場合、ポイントを理解したうえで、採用担当者に響く内容に仕上げることが重要です。
その際に意識したいステップは、次のとおりです。
- 強みを探す
- エピソードを付随させる
- PREP法を用いて文を構成する
上記のステップに沿って作成すれば、eスポーツを題材した良いガクチカができるでしょう。
では、大事な点を一つひとつ見ていきます。
強みを探す
ガクチカは、自己PRや長所のように、自分の強みやアピールポイントを伝えるものです。
そのためいきなり書き始めるのではなく、「何を強みとして伝えたいか」を先に整理することが重要です。
その強みを伝える題材がつまりeスポーツを頑張ったエピソードになるため、強みを考えたあとは、eスポーツを題材にすることで明確に述べられるか考えましょう。
なお、ガクチカでは具体的に内容を伝える必要がありますが、強みは一つのみにしてください。
複数の強みを伝えようとすると、一つひとつの内容が薄くなり、アピールとして弱くなるためです。
主旨がころころ変わってわかりにくい印象にもなるため、強みは一つにしっかり絞り込みましょう。
エピソードを付随させる
ガクチカで肝心なのが、エピソードです。
詳しいエピソードがなければ、説得力がなく、抽象的すぎる印象で終わってしまいます。
eスポーツの場合、たとえばスコアで自己ベストを更新したエピソードや、チームで大会に挑み入賞したエピソードなどが挙げられるでしょう。
わかりやすい成功体験はアピールしやすいため、あるに越したことはないですが、必ずしも成功した経験である必要はありません。
「自分自身の強みを活かしてどのように頑張ったのか」を表現できることが肝心なので、場合によっては、結果的に失敗したエピソードでも問題はありません。
強みの裏付けとして説得力を持たせられるように、具体的に伝えましょう。
PREP法を用いて文を構成する
強みとそれに付随するエピソードがわかったら、PREP法を活用し、実際に文章に起こしてみてください。
PREP法とは、次の流れに沿って文章を構成する重要なフレームワークです。
- Point (結論)→ガクチカの内容をわかりやすく
- Reason (理由)→熱中したきっかけなど
- Example(具体例)→ガクチカの具体的なエピソード
- Point (結論)→文章をまとめ、入社後どうなりたいかアピールする
上の流れに沿って文章を作れば、わかりやすくeスポーツのガクチカをまとめられるでしょう。
PREP法では、とにかく最初に結論を明確に述べて、主旨を明らかにすることが大切です。
いきなり細かいエピソードから語らないように、注意しましょう。
【ガクチカ Eスポーツ】ガクチカが見つからない時はどうする?
eスポーツのほかにもガクチカとして使える事柄・経験はさまざま挙げられますが、人によっては、「見つからない」「何も思い当たるものがない」と困ってしまうこともあるでしょう。
その際は、下記のことを対策として試してみましょう。
- 自己分析をする
- 身の回りの人に他己分析してもらう
それぞれ重要な就活準備にあたるため、具体的に何をすべきなのか、詳細を解説していきます。
自己分析をする
ガクチカにできることがない・思いつかない…と悩んだときは、自己分析を実践しましょう。
自己分析は、自身について理解を深める重要なプロセスです。
過去に経験したことや頑張ったこと、感動したことなどを振り返って自身を見つめ直せば、ガクチカにできることが見つかる可能性があります。
自己分析のやり方にはさまざまな方法がありますが、事前にチェックしたいのは、下記2つが挙げられます。
- モチベーショングラフ
- 自分史
詳しい自己分析の仕方と、注意点などを整理してみましょう。
モチベーショングラフ
モチベーショングラフでは、これまでの人生や出来事を振り返り、以下のことを整理していきます。
- やりがいを覚えた瞬間
- 充実感があったとき
- やる気が起こらなかったとき
簡単にいうと、モチベーショングラフでは、自身のやる気やモチベーションの流れを見つめ直すことができます。
何が起きるとやる気が出るのか、どのような環境だと頑張れるのか、反対に何があるとやる気になれないのかを、しっかり整理しながら自分で把握していくのです。
なお、モチベーショングラフは「グラフ」のため、時間の流れが横軸、モチベーションの程度が横軸になります。
上がり下がりのターニングポイントを見つけながら、波線に起こしてみましょう。
「ここではなんでやる気が出なかったのか」「このときはなぜ頑張れたのか」を熟考しながら、自己分析することが大切です。
ベンチャー就活ナビ特製モチベーショングラフを無料でダウンロード
ベンチャー就活ナビが提供しているモチベーショングラフでは、モチベーションの変動を数値化し、それを自動でグラフにしてくれるため、スムーズにモチベーショングラフの作成ができます。
また、グラフを元に自身の行動志向を分析できるシートも付属しているため、自己分析を一気に進めることが可能です。
以下のリンクから無料で利用できるため、気になる方はぜひダウンロードしてみてください。
自分史
自分史は名前のとおり、自身の歴史を時系列でまとめていくのが特徴です。
自己分析では、自分のルーツを探ることも重要になるため、最近あったことだけでなく幼少期から歴史として書き起こしていく必要があります。
どのように生活し何をしてきたのか、自身のことだからこそざっと把握してはいても、意外に自分史としてアウトプットしてみなければわからないことは多いです。
夢中になったこと、好きなことでも、まとめて整理してみなければ思い出せないこともたくさんあります。
自分の生き方・普段から大切していることなどを俯瞰から見る良い機会になり、結果として強みの把握につながります。
身の回りの人に他己分析してもらう
自分のことをスムーズに分析できないときは、身の回りの人に考えてもらうのもおすすめです。
他人だからこそわかる客観的な意見を聞くこともできるでしょう。
自分一人で分析を続けていると、意見が凝り固まり、やや偏った見方になってしまう場合もあります。
「私ってどんな人?」「何が長所で、何が短所だと思う?」などの質問を繰り返し、自己理解につなげましょう。
なお、聞く相手は親しい友人や家族など、忌憚のない意見を伝えてくれる人が望ましいです。
せっかくの「他己分析」で、お世辞が入ってしまってはまったく意味がないからです。
【ガクチカ Eスポーツ】ガクチカの例文
ここではEスポーツのガクチカの例文をご紹介します。
参考にしてみてください!
ヴァロラント
当初はチーム内の報連相が不足し、戦術が噛み合わず敗北が続いていました。そこで私は、リーダーとして週2回の戦術ミーティングを導入し、プレイ後の反省点を記録して共有する体制を整えました。その結果、チームの連携が大きく改善し、学内大会では準優勝という結果を残すことができました。
この経験から、チームで成果を出すには、技術力だけでなく情報共有の仕組みが不可欠だということを学びました。
スマブラ
強豪プレイヤーに勝てず伸び悩んでいた時期に、自分のプレイを毎試合録画・分析し、課題を可視化するようにしました。さらに、オフ大会に積極的に参加して経験値を積みました。その結果、地方大会でベスト8に入ることができ、自信にもつながりました。
この経験から、小さな改善の積み重ねが大きな成長につながることを実感し、自己分析と継続力の重要性を学びました。
LOL(League of Legends)
当初、メンバーの意見の食い違いや勝敗への価値観の違いから、練習のモチベーションが安定しないという課題がありました。そこで私は、目標のすり合わせと役割の明確化を提案し、「勝利」と「成長」を両立させるチーム目標を設定。さらに、プレイ外での雑談タイムなども設けて信頼関係の構築を図りました。その結果、チームの雰囲気が改善し、初出場ながら関東予選を突破することができました。
この経験を通じて、多様な個性をまとめるには、共通の目的と対話が鍵になると学びました。
マリオカート
当初は思うように記録が伸びず、自己流の限界を感じていました。そこで、上位プレイヤーのリプレイ動画を分析し、自分との差を細かく比較。コースごとに分解して練習メニューを作成し、週4日・1日2時間の練習を習慣化しました。
その結果、「ワリオこうざん」のタイムで日本10位以内に入ることができました。
この経験から、成果を出すためには「他人から学ぶ姿勢」と「継続的な試行錯誤」が不可欠だと実感しました。
APEX(Apex Legends)
もともとは感覚でプレイしており、戦績が安定せず成長に限界を感じていました。そこで、自分のプレイを録画して「無駄な行動」「判断ミス」を可視化し、他プレイヤーの立ち回りと比較して改善点を抽出。仲間とのVC連携も強化するよう意識しました。その結果、ソロランクで安定してダイヤ帯に到達できるようになり、プレイ全体の質も向上しました。
この経験を通じて、一見感覚的な分野でも、分析力と改善意識を持てば確実に伸びると学びました。
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ガクチカの作成法についても、的確なアドバイスが受けられるため、「eスポーツのガクチカはどうやって書けば良いの?」と困っている人も安心です。
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【ガクチカ Eスポーツ】まとめ
eスポーツのガクチカは、しっかりと要点とアピールポイントを押さえて伝えれば、魅力的な内容に仕上げられます。
「ゲームだけど大丈夫?」と心配する必要はありません。
しかしながら、アピールの方向性やエピソードの内容によっては、さまざまな推敲が必要な場合もあります。
必要なポイントと注意点をしっかり確認したうえで、企業の採用担当者の印象に残るeスポーツのガクチカを書きましょう。
