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- 企業が自己PRを聞く理由
- 自己PRを作成するための準備
- 共感力を自己PRとしてアピールする際の注意点
- 共感力を自己PRにしたい人
- 自己PRを作成するための準備をしたい人
- 企業が自己PRを聞く理由を知りたい人
就職活動においては、自身のことをいかに企業の採用担当に伝えられるかが重要です。
この企業で働きたいという熱意、そして自身の性格や特徴をわかりやすくまとめた自己PRを上手にアピールすることで、良い結果につながります。
そこで今回は、自己PRの中でも上手にアピールできれば好印象を与えられる「共感力」について、自己PR時の構成や注意点を解説します。
自己PRの内容で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次[目次を全て表示する]
【共感力の自己PR】共感力とは?
共感力とは、相手の感情や背景を深く理解し、適切に対応する力です。
この力は信頼関係の構築に役立ち、チームワークや対人関係で重要です。
特にサービス業では、他者のニーズを正確に把握し、それに応じた対応ができる能力として高く評価されます。
この力をさらに3つのカテゴリに分けて解説します。
感情的共感
感情的共感とは、他人の感情を直感的に感じ取り、その感情を共有する能力です。
この共感力を持つ人は、相手が喜んでいるときに共に喜び、悲しんでいるときにはその悲しみを感じ取ることができます。
また相手の感情に深く共鳴し、理解と支援を通じて相手との絆を深めることができます。
この能力は、人間関係において深い信頼を築くために非常に重要です。
共感力を示すことで、他者との強固な関係性を築くことができるため、特に対人スキルが求められる場面でアピールポイントとなります。
認知的共感
認知的共感とは、相手の視点や考え方を理解し、その背景にある状況や価値観を把握する能力を指します。
これは、相手の立場に立って物事を考えることを意味し、問題解決や意思決定の際に大いに役立ちます。
そして相手の視点や状況を理解し、適切な対応やサポートを提供することで、より効果的なコミュニケーションを図ることもできます。
認知的共感を持つことで、対話が深まり、相互理解が進みます。
これにより、より効果的なコミュニケーションやチームワークが実現します。
共感的関心
共感的関心とは、他人の幸福や福祉に対して関心を持ち、そのために実際に行動しようとする態度です。
この側面は、ただ理解するだけでなく、相手のために具体的な行動を起こすことに繋がります。
共感的関心を持つことで、他人のニーズを的確に捉え、より実践的なサポートを提供する姿勢が評価されます。
共感的関心が強い人は、他人のニーズに敏感で、それに応じて助け合う姿勢を持っています。
これにより、他者との信頼関係が築かれ、より良い協力関係が形成されることがアピールポイントです。
【共感力の自己PR】自己PRが共感力なのはあり?
自己PRで共感力をアピールするのは、とても効果的です。
共感力は具体的に、相手の意見を聞き入れる力、相手の気持ちを汲み取って適切な行動を取れる力を指します。
つまり、共感力は社内でコミュニケーションを円滑に取るためには必要であり、会社で働く際には備えておくべき望ましい能力なのです。
働くうえで周囲と問題なくコミュニケーションを取れる人材は、自身の仕事だけでなく、周囲の社員にも良い影響を与えます。
共感力のある友好的な人材は、どの企業に対してもウケが良いため、評価されやすいでしょう。
また、相手の気持ちに配慮ができるだけでなく、自身の意見もしっかりと伝えられる人材であるならば、自主性も評価されて企業側の印象はより良くなります。
- 顧客のニーズを掴みやすい
- 社内の結束力を高められる
- 仕事を円滑に進めることができる
- 共感力はベンチャー企業に刺さる!
顧客のニーズを掴みやすい
まず共感力がある人は、どのような業界においても、顧客のニーズを掴みやすい存在だといえるでしょう。
特に営業職のような、人とのコミュニケーションがメインになる職種の場合、顧客のニーズをきちんと理解した上で、適切な提案やサービスができるようにならなければいけません。
つまり、共感力がなければ仕事として成立しないのです。
だからこそ、共感力に自信がある人は、就活でも積極的にアピールしていく方が良いでしょう。
社内の結束力を高められる
共感力がある人は、とにかく社内の結束力を高められる人材だといえるでしょう。
なぜなら、自分のことだけではなく、周りの人の気持ちや考え方に対しても、きちんと耳を傾けることができるからです。
このような人は、どのような会社に入っても周りから嫌われることがありませんし、何より誰もが接しやすいと思ってくれます。
つまり、企業にとっては非常にありがたい存在になるのです。
また共感力があることは、すなわちリーダーになる素質もあるといえるでしょう。
周りの人の話をたくさん聞きながら行動できるタイプですので、仕事でも成果を出すことができれば、きっと重要な仕事も上司から任されるようになります。
だからこそ、アピールポイントとして共感力は最適なのです。
仕事を円滑に進めることができる
仕事を進める上で大事なことはたくさんありますが、その1つとして挙げられるのが共感力です。
多くの仕事は1人だけでこなすようなものではなく、他の人と協力しながら進めることになりますので、必然的にどんな人にも共感力は求められます。
例えば、周りに困っている人を見つけた時に、あなたはどんな行動を取りますか?
おそらく共感力のある人であれば、そのままにせず助け船を出してあげることが多いでしょう。
このようなタイプが多ければ多いほど仕事は円滑に進められるので、どんな企業にも響くアピールになるのは間違いありません。
もし人を助けた経験がたくさんあるなら、そのエピソードもしっかり混ぜてアピールすることで、さらに採用率が上がることでしょう。
共感力はベンチャー企業に刺さる!
高い共感力は、ベンチャー企業で働く際にも必要です。
ベンチャー企業には「今までの企業が提供していないような新たなビジネス・サービスを提供する、設立数年程度の若手企業」という定義があります。
この定義の通り、ベンチャー企業は立ち上げまもない企業で、新しい分野を開拓する仕事も多いため、取引先となる顧客も一般企業に比べると少ない傾向にあります。
共感力が高く良好なコミュニケーションを築ける人材は、社内だけではなく、社外の人間にも高く評価されます。
貴重な顧客を獲得して、長く付き合い続けられるパートナーとするためにも重宝されるのです。
ベンチャー企業への就職を考えている方は、自身が共感力の高い人間であることを自己PRでアピールすることをおすすめします。
【共感力の自己PR】自己PRを作成するための準備
これから初めて自己PRを作る人は、決して適当に書き始めてはいけません。
なぜなら、自己PRをうまく機能させるためには、大前提として覚えておかなければいけないポイントがあるからです。
つまり、その内容を踏まえた上で作成しないと、就活で失敗に終わってしまうおそれがあります。
だからこそ、ここでは自己PRを作る上での準備について、詳しく解説していきましょう。
もし何もわからない人は、ここから始めるようにすることをおすすめします。
- アピールする共感力を整理する
- 共感力を発揮したエピソードを整理する
- 入社後にどのように活かすかを考える
アピールする共感力を整理する
まず自己PRを作る前にやっておいてほしいのが、実際にアピールするべき共感力を整理しておくことです。
というのも、共感力はあくまでもさまざまな種類があります。
例えば、人の気持ちを汲み取れる力に長けているタイプなのか?
それとも喜びや悲しみなどを分かち合えるタイプの人なのか?など、人によってまったくアピールポイントが変わってくるのです。
自己PRにおいて、アピールしたい内容にブレが生じてしまうと、その時点で相手にどんなことを話しても伝わりづらくなるおそれがあります。
そのため、共感力をアピールするにしても、具体的にどういう力があるのかをピックアップしておかなければいけません。
そうすれば、どんな採用担当者にもスムーズにアピール内容を理解してもらえるようになります。
共感力を発揮したエピソードを整理する
自己PRにおいて、単純に「私は共感力があるのが強みです」と伝えるだけでは、残念ながらアピールになりません。
なぜなら、そのアピールができる根拠が何も示されていないからです。
共感力に限らず、どんなことを自己PRでアピールする際にも、必ずその強みを発揮したエピソードを用意しておかなければいけません。
これにより初めて説得力を上げることができるため、採用にも大きくつながりやすくなるでしょう。
木下恵利

ちなみにエピソードを伝える上で大事なのは、あまり漠然とした内容にしないことです。
その自己PRはあなたのことを知らない人が読むものなので、どんな相手にも伝わるように、具体性のある内容に仕上げないといけません。
それができれば、必ず高く評価してもらえるでしょう。
入社後にどのように活かすかを考える
これから共感力を自己PRに利用する上で、必ず考えておいてほしいのが、入社後にどう活かすことができるのかです。
例えば、共感力に関するエピソードを話すだけ話してそのまま自己PRを締めくくる人もいますが、それは非常にもったいないことだといえるでしょう。
その理由は、企業目線になっていない自己PRになってしまっているからです。
自己PRは、言い換えれば自分自身という商品を売るための営業みたいなものなので、最終的に自分を採用した際のイメージを思い描いてもらう必要があります。
つまり、さまざまな経験があった上で入社後に何ができるのかまで伝えて、初めてアピールになるのです。
そこまでESに書くことができれば、それだけでも採用率は跳ね上がるでしょう。
【共感力の自己PR】共感力の言い換え
共感力と一言でいっても、その表現の仕方にはさまざまなパターンがあります。
つまり、大事なのは他のライバルも意識しながら、どのようにアピールをしていくのかです。
シンプルなアピールの仕方よりも、他の言い方に直してアピールした方が個性を出しやすくなるため、就活においては必ず意識しなければいけない部分になるでしょう。
ここではその具体的な言い換え例を、3つ紹介します。
もし思いつかない人は、この内容を参考に自分なりのアピール方法を考えてみてください。
- 相手の意見を尊重することができる
- 傾聴力がある
- 相手の気持ちを考えられる
相手の意見を尊重することができる
共感力があるということは、相手の意見をよく聞いてかつ尊重することができる、といった言い方に変えることができます。
つまり、自分のことばかり考えて行動するのではなく、周りの意見も踏まえた上で行動できるタイプなので、必ず重宝される人材になれるでしょう。
特に社会に出れば学生時代以上に関わる人も増えてきますので、人の意見を聞ける力をアピールできれば、必ず高く評価されるはずです。
もし当てはまる場合は、人の意見を聞いて行動したエピソードを軸に、自己PRを書いてみるのが良いでしょう。
そうすれば、自分と同じように共感力をアピールするライバルにも、大きく差をつけることができます。
傾聴力がある
共感力があることは、すなわち人の言葉に耳を傾けられるタイプだといえます。
つまり、傾聴力に自信を持ってもらって良いでしょう。
また、傾聴力のある人は厳密にいうと、単純に人の話を聞けるだけではなく、相手の表情や話しているトーンに対しても意識しながら、常に相手に寄り添える姿勢でいられるのも大きな特徴です。
そのため、相手が本心で伝えたいことをうまく引き出せる力があるといえます。
これはビジネスの場においても必ず役立つスキルですので、どんな企業にも魅力的に映るでしょう。
小玉 彩華
特に営業職のような、人との関わりが中心となる仕事をする場合は、傾聴力があるところをアピールすることによって、すぐに即戦力として見られやすくなります。
だからこそ、積極的にアピールポイントとして活用した方が良いでしょう。
相手の気持ちを考えられる
共感力が高い人は、もちろんどんな人の気持ちも考えられる力があるといえます。
それはつまり、仕事においても人のことを考えて行動できることになるので、とても親切かつ丁寧な印象を与えられるでしょう。
もちろん職場内だけではなく、顧客とやり取りをする上でもその力は発揮できます。
そのため、さまざまな状況においてしっかり対応できる、万能な人材であることをアピールできるのです。
相手の気持ちを考えられるところをうまく伝えることができれば、必ずどんな人にも良いイメージを持ってもらえるようになるでしょう。
人柄で採用を決めるところもたくさんありますので、ぜひこのような表現の仕方も検討してみてください。
柔軟な対応ができる
柔軟な対応力は、予期せぬ状況や急な変化に対して、冷静に対処し最適な解決策を見つける能力です。
この力を持つ人は、変化の多い環境や想定外の出来事に直面した際に、迅速かつ的確な判断を下し、状況を改善します。
現代の職場では、業務の多様化や外部環境の急激な変化が日常化しており、柔軟な対応力は重要なスキルとして求められています。
柔軟性を持つ人材は、複数の選択肢や手段を模索し、既存のルールや慣習にとらわれない新しい方法を提案できます。
また、変化に適応する能力は、リーダーシップの一環としても重要であり、メンバーが困難に直面しても冷静に指示を出し、チームを成功へと導きます。
このように柔軟な対応力は、組織全体の効率性を向上させる要因になることが期待できるでしょう。
寛容さがある
寛容さは、多様な価値観や意見を受け入れ、相手の立場や考え方を尊重する能力を指します。
この力を持つ人は、個人間の違いを前向きに捉え、対立を調整しながら協力関係を築くことが得意です。
特に、異なる背景や経験を持つ人々が集まる職場において、寛容さは円滑なコミュニケーションの基盤となります。
寛容な態度を持つ人は、自分と異なる意見に直面しても、それを否定することなく「そのような考え方もある」と受け入れます。
この姿勢により、他者との信頼関係を深め、チーム全体の協力を促進します。
さらに、寛容さは組織文化にも影響を与え、職場の雰囲気を和らげる重要な要素となります。
また、寛容さを持つ人は、多様性の尊重が求められる場面で特に活躍します。
文化的背景が異なるメンバーや新しい視点を持つ人々とのコラボレーションでは、寛容さが新しいアイデアやイノベーションを生み出すきっかけとなります。
このように、寛容さは個人の特性としてだけでなく、組織全体の発展にも寄与する力と言えるでしょう。
調整能力が高い
調整能力とは、異なる意見や利害が対立する場面で、全体のバランスを取りながら最適な解決策を導き出す力を指します。
このスキルを持つ人は、さまざまな立場の意見や要求を丁寧にヒアリングし、公平な判断を下すことで、合意形成を進めることができます。
調整能力は、特にチームやプロジェクトの成功に欠かせないスキルです。
職場では、部門間の連携が必要な状況や多様なメンバーが集まる場面で、調整役の存在が求められます。
調整能力が高い人は、異なる意見を尊重しながら、全体の利益を考えた適切な方向性を示します。
この結果、プロジェクトの進行が円滑化し、チーム全体の成果向上に繋がります。
さらに、調整能力は、リーダーとしての資質を高める要素でもあります。
リーダーは、組織内外で発生するさまざまな利害関係や課題に対して、中立的な立場で物事を整理し、適切な決定を下す必要があります。
調整能力を備えたリーダーは、メンバーの信頼を得ると同時に、組織の長期的な目標達成を支える重要な存在となります。
ニーズ分析力が高い
ニーズ分析力とは、相手の潜在的なニーズや要望を的確に捉える能力を指します。
この能力を持つ人は、相手が明確に言語化できない悩みや期待を汲み取り、それに応じた解決策や提案を行うことができます。
特に営業、マーケティング、接客業など、顧客対応が求められる業務において重要なスキルです。
この能力は、相手の行動や発言の背後にある意図や背景を理解することに長けている点が特徴です。
また、ニーズを正確に分析できる人は、相手にとって最適な選択肢を提示することで、相手の信頼を得るだけでなく、問題解決や満足度の向上にも貢献します。
ニーズ分析力を発揮するためには、相手に寄り添ったコミュニケーションが欠かせません。
相手の話にじっくり耳を傾け、適切な質問を通じて深掘りを行うことで、表面的な要求ではなく、本質的なニーズを把握します。
この力を備えた人材は、組織やチームにおいて高い評価を得ることが多く、成果を最大化する原動力となります。
包容力がある
包容力とは、他者の欠点や短所を受け入れ、広い心で接する力を指します。
この能力を持つ人は、相手が失敗したり困難に直面した際にも責めることなく、温かみのある対応をすることで信頼を築きます。
包容力のある人は、安心感を与える存在として、周囲から自然と頼られることが多いです。
この力は、特に人間関係の摩擦を軽減し、円滑なコミュニケーションを促進する効果があります。
職場においても、包容力のある人がいることで、メンバーは心理的安全性を感じ、自信を持って意見を発信したり、新しいことに挑戦しやすくなります。
また、包容力は単なる受容ではなく、相手を成長へと導く力でもあります。
相手の短所を理解したうえで、その人が自身の潜在能力を発揮できるような環境を提供することができるのです。
この能力は、リーダーシップを発揮する場面や、チームの中で調整役を担う際に特に求められます。
協調性がある
協調性とは、チームの中で他者と円滑に協力しながら、共通の目標に向かって進む力を指します。
この能力を持つ人は、自分本位にならず、相手の立場や意見を尊重しながら行動します。
そのため、協調性のある人は、チーム全体の調和を保ちつつ、成果を最大化する役割を担います。
協調性は、チームでの仕事が求められるあらゆる場面で必要とされるスキルです。
例えば、意見が対立した場合でも、協調性の高い人は冷静に状況を見極め、お互いが納得できる妥協点を見つけます。
この姿勢は、チーム内の信頼関係を強化し、プロジェクトのスムーズな進行を支えます。
また、協調性がある人は、他者の強みを引き出すことにも長けています。
それぞれのメンバーの能力を理解し、それを効果的に活用することで、個々の力を結集し、チーム全体で目標を達成します。
この能力を発揮することで、組織やプロジェクトの成功に大きく貢献することが可能です。
課題解決力がある
課題解決力とは、相手の悩みや問題を的確に捉え、それを解決へと導く能力を指します。
この能力を持つ人は、冷静な分析力と行動力を駆使して、複雑な状況や困難な課題に対処します。
職場やプロジェクトにおいて、課題解決力の高い人は、周囲から頼りにされる存在です。
課題解決力のポイントは、問題の本質を見極める力にあります。
表面的な症状に惑わされず、根本原因を探り当てることで、効果的な解決策を構築します。
また、現実的かつ実行可能なアプローチをすることによって、周囲を巻き込みながら実行に移します。
この能力は、チームの目標達成を妨げる障害を取り除くだけでなく、個人の成長や組織全体の効率化にもつながります。
課題解決力を発揮できる人材は、リーダーシップの要素としても高く評価されるため、どのような業界や職種においても重宝されるスキルと言えます。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力とは、相手との円滑な意思疎通を図り、適切なタイミングで発信と受信を行う力を指します。
この能力を持つ人は、明確で効果的な言葉選びや、相手の反応を的確に読み取ることで、スムーズなやり取りを実現します。
職場やチーム内での協力関係を築く上で、コミュニケーション能力は欠かせないスキルです。
コミュニケーション能力が高い人は、自分の意見や考えをわかりやすく伝えるだけでなく、相手の意図や感情をくみ取ることにも長けています。
この双方向性のスキルにより、誤解を防ぎ、互いの理解を深めることができます。
また、対立や意見の相違が発生した場合でも、冷静に対処し、建設的な対話を通じて合意形成を図ることができます。
【共感力の自己PR】共感力を自己PRとしてアピールする際の構成
共感力を実際に自己PRとして面接時にアピールする際は、どのような構成で伝えるべきでしょうか。
面接は時間が限られているため、伝えたいことをわかりやすく簡潔にまとめて話せることが求められます。
きちんと構成立てて起承転結を意識することで、企業の採用担当にも十分に共感力を伝えられるでしょう。
共感力と同時に、話が上手である点も面接時にアピールしておけば、より良い評価につながります。
以下の構成で、共感力の自己PRを作ってみましょう。
自己PRは限られた時間での説明となるため、何を伝えたのかを聞く側がしっかりと理解できるように話す必要があります。
そのため、まずはアピールしたい要素、つまり自己PRにおける結論を先に述べておきましょう。
結論を述べたあとに詳細を述べれば良いため「高い共感力を持っていることです」のように、アピールポイントを一言伝えるだけで大丈夫です。
結論をはじめに聞いてもらうことで、こちら側も以降の詳細な説明を慌てずに行えます。
共感力を自分が持っていると感じられたのはどのようなときか、また実際に活かすことができたエピソードについて説明します。
こうした実例を持ってくることで、最初に述べた結論にも具体性が出てきて話の説得力も向上します。
決して嘘をつく必要はなく、本当に自分が共感力があると感じられたエピソードを話せば良いですが、独自性を出すためにも言い回しなどは多少工夫しましょう。
自分の生活や出来事を振り返って、共感力となるエピソードを探してみてください。
エピソードや経験から、最終的に何を学んで共感力を実感し、それを成長させられたのかを説明します。
共感力に限った話ではなく、こうした自己PRでは何を経験して何を学べたか、自分自身がその結果をはっきりと理解していることはとても重要です。
自分の成長の糧となった出来事を理解しておけば、今後も同じような出来事に対して、それを成長の機会へとつなげられる人物であると評価されます。
入社後の仕事における信頼度にも、影響してくるでしょう。
話したエピソードや結果からの学びを活かして、自身が入社後に社員の一員としてどのような活躍をできるのかを説明します。
この説明については、事前にその企業の事業内容や企業理念を調査したうえで、ある程度の内容を絡ませつつ話してみると良いでしょう。
「御社の企業理念である〜に通ずる共感力を私は持っているため、必ずこの分野で活躍できると考えています」といったように、自己PRとして話すため自信を持って相手に伝えましょう。
【経験別】共感力を自己PRに用いる際の例文
実際に共感力を自己PRとしてアピールする場合、どのような内容で伝えようか悩んでしまう方もいるでしょう。
面接は時間も限られており多少緊張もするため、自分自身も話しやすいような簡潔で明瞭な内容の必要があります。
ここでは「長期インターン」「学業」の2つをテーマに、実際に面接時で話すことを想定した例文をご紹介します。
あくまで一例なので、そのまま利用するのは避けてもらいたいですが、構成を組み立てる参考としてご覧ください。
長期インターン
学生時代に参加したIT企業の長期インターンでは、現場でのシステム開発を経験するために、実際のプロジェクトへ参画した経験があります。
はじめのうちは、テスト業務やミーティングへ参加しての議事録取りなどを担当しましたが、いずれの業務も決して簡単ではなく、1つのシステムを完成させるのに欠かせない重要な作業であることを認識しました。
プロジェクトに参画して業務にあたる中で、顧客が抱える業務の悩みについて知る機会も多くありました。
そこで、どうすればその悩みを解決できるのか、インターン生ではありますが、いくつか私も意見を発信したのです。
その結果、開発するシステムの意向に反映してもらうことができました。
相手の立場を理解して、悩みを真摯に聞き入れる姿勢がシステムエンジニアに求められる共感力であり、私もその共感力を駆使して頼られるエンジニアになりたいと強く願います。
学業
学生時代、卒業研究のためにゼミへと配属されましたが、そこでは研究分野においての議論が教授も交えて行われていました。
そこで、私は議論がより円滑で活発となるように、共感力で相手の意見を肯定するように心がけていました。
そして大きな対立や議論が白熱するのを防ぎ、1つの結論にたどりつけるよう努力したのです。
私が学業を通して培ってきたこの共感力は、円滑なコミュニケーションで周りと協力して業務に取り組むことに、長けていると感じています。
また、クライアントの悩みも真摯に聞き入れて、相手の立場に立った客観的な判断を下せる、冷静さを持ち合わせていると考えま
アルバイト
大学時代、私はずっとアルバイトリーダーとして飲食店で働いていました。
ある日、後輩が仕事に関する悩みを相談に来たのです。
その人は仕事でなかなか思うように動けず、いつも遅いことを気にしていました。
そのため、私は一度後輩になぜそう思うのかを細かくヒアリングすることにし、そこから対策となる案を1つ1つピックアップしていきました。
いきなり解決することは本人にとって難しいことだと思ったので、まずは簡単な仕事から任せるようにし、そこから徐々に難しい仕事を任せるようにしていった結果、今までよりもはるかに高いパフォーマンスを発揮できるようになったのです。
おかげですごく後輩には感謝されましたし、単純にお互いの仕事効率も上がるようになったので、あの時話を聞いて良かったと思っています。
貴社に入社した際にも、きちんと人の意見や悩みを聞きながら行動していければと思っています。
ゼミ
うちの大学では毎年必ず、ゼミでのプレゼン大会があります。
具体的には、さまざまなゼミから代表で1人参加し、実際の研究からわかったことや、これから必要なものなどを徹底的にプレゼンする大会です。
私自身は3年生の時に初めてゼミを代表して話すことになったのですが、本当は私ではなく別の人が担当する予定でした。
なぜ私がプレゼンをすることになったのかというと、その人がどうしても緊張しがちなタイプで、あまり人前でうまく話せる自信がなかったことを聞いたからです。
一応本人なりに、最初は頑張って話すことを考えていたみたいだったのですが、いざ本番が近づいてくると気絶しそうな状態にまで陥っていたので、私が急遽登壇することになりました。
その結果、無事にプレゼンも終わらせることができ、周りからも褒めてもらうことができました。
貴社に入社した際にも、常に周りの人のことを考えて、自分がサポートしていければ良いなと思っています。
サークル
私が所属していたサークルでは、イベントの企画や運営を担当することが多く、計画的に進めることで成功を収めてきました。
特に印象に残っているのは、サークルの新歓イベントの際のエピソードです。
イベントの準備段階から、スケジュール管理や役割分担を細かく計画し、メンバー全員がスムーズに協力できる体制を整えました。
事前の打ち合わせやリハーサルを繰り返し、トラブルが起きても迅速に対応できるようにしました。
結果として、イベントは予定通りに進行し、参加者からも高い評価を得ることができました。
貴社に入社した際には、目標達成に向けて計画的に取り組み、チーム全体が効率よく動けるように全力でサポートします。
ボランティア
私が参加したボランティア活動では、地域の子どもたちに学習支援を行うプログラムに参加していました。
活動中に様々な課題が発生しましたが、その都度、柔軟に対応することで効果的な支援を行いました。
例えば、学習内容に関する理解が難しいと感じる子どもたちには、教え方を工夫し、個別のニーズに応じたアプローチをしました。
その結果、子どもたちは学習に対する自信を持ち、積極的に取り組むようになりました。
この経験を通じて、問題解決に向けた柔軟な対応が重要であることを実感しました。
貴社に入社した際にも、課題に直面したときには柔軟に対応し、最適な解決策を見つけることで貢献していきたいと考えています。
【強み別】共感力を自己PRに用いる際の例文
共感力は、相手の立場に立ち、相手の考えや気持ちを理解しようとする能力を指します。
この能力は、信頼関係の構築やチームワークの向上に不可欠です。
以下では、強み別に共感力を活かした自己PRの例文を紹介します。
相手の意見を尊重することができる
大学時代、ゼミでグループ研究のリーダーを務めた際、メンバー間で研究の方向性が大きく対立する状況に直面しました。
一方は新しいデータ収集方法を提案するグループ、もう一方は既存の方法を踏襲するグループといった具合でした。
私はまず全員が発言できる場を設け、各意見の背景や意図を深く理解することに努めました。
意見を聞く際には、どちらかの立場に偏らないよう、質問を通じてその考えのメリットや懸念点を整理しました。
その後、双方の意見を取り入れる妥協案として、既存の方法を踏襲しつつ、新しいデータ収集方法の一部を取り入れる実験プランを提案しました。
結果として、全員が納得し、効率的に研究を進めることができました。
最終的には学会発表でも高い評価を受け、チーム全員で成功を共有できました。
この経験から、相手の意見を尊重しながら調整役を担うことで、チームの力を最大化できることを学びました。
この強みを活かして、入社後も多様な意見を調整し、組織やプロジェクトの目標達成に貢献したいと考えています。
傾聴力がある
大学2年生のとき、地域のボランティア活動で高齢者の生活相談窓口を担当した際にこの力を発揮しました。
ある高齢の利用者が、相談中に体調や生活状況について断片的に話すだけで、具体的な問題点を明らかにできない状況に陥っていました。
そこで私は、利用者の話を最後まで丁寧に聞き、間に適切な相槌や質問を挟むことで、リラックスして話してもらえるよう努めました。
また、直接的な質問ではなく、「普段どんなことをされていますか?」といったオープンな質問から始めることで、会話を自然に広げました。
その結果、利用者が抱えている問題の本質が「家族との関係の薄さ」にあることを把握できました。
この気づきをもとに、地域の交流イベントへの参加を提案し、利用者はイベントを通じて新しい友人を作るきっかけを得ることができました。
この活動を通じて、傾聴することで相手の内面を深く理解し、的確な解決策を提供できることを実感しました。
この傾聴力を活かし、入社後は顧客やチームメンバーの本質的なニーズを引き出し、最適な対応を行いたいと考えています。
相手の気持ちを考えられる
大学時代、学生サークルの新入生歓迎イベントの運営を担当した際、この強みを発揮しました。
イベントでは、多くの新入生が緊張している様子が見受けられました。
そのままでは本来の楽しさを伝えきれないと考え、私は参加者一人ひとりに寄り添う形での対応を意識しました。
具体的には、初対面での自己紹介やアイスブレイクのゲーム内容を見直し、よりリラックスできる形式を提案しました。
さらに、新入生が発言しやすい雰囲気を作るため、こちらから積極的に質問をしつつ、相手の反応に合わせた話題を振りました。
その結果、多くの新入生が「話しやすかった」「参加してよかった」と感じてくれたようで、参加者数は前年を20%上回り、イベント終了後も多くのメンバーが継続的に活動に参加しました。
この経験を通じて、相手の気持ちを考えることで信頼関係を築き、相手にとってより良い結果を生むことができると学びました。
この強みを活かし、入社後は顧客や同僚の気持ちを汲み取りながら、最適な提案やサポートを提供していきたいと考えています。
柔軟な対応ができる
大学時代、アルバイト先の飲食店で急なシフト変更や繁忙期の対応を任されることが多く、そのたびにこの強みを活かしました。
特に印象に残っているのは、ある週末の繁忙期に予期せぬスタッフ不足が発生した際の経験です。
私は状況を素早く把握し、まず店舗内の優先業務を整理しました。
調理、接客、片付けといった業務の中で、特にお客様への影響が大きい接客業務を最優先にするため、調理補助や片付けを自ら率先して引き受けました。
また、限られた人員の中で効率的に業務を回すため、スタッフ間での役割分担をその場で再構築しました。
その結果、混乱を最小限に抑え、予定通り店舗を運営することができました。
この経験を通じて、柔軟な対応力が信頼を得る重要なスキルであることを実感しました。
入社後も、変化や課題が多い環境においても冷静に対応し、チームやプロジェクトに貢献できるよう取り組んでいきたいと考えています。
寛容さがある
大学時代、サークルでのイベント企画を進める中で、メンバー間の意見が対立する場面がありました。
一部のメンバーは新しいアクティビティを取り入れたいと主張し、別のメンバーは従来の形式を維持したいと考えていました。
このままでは企画が進まない状況でしたが、私は双方の意見を尊重しながら調整役を引き受けました。
具体的には、まず全員の意見を公平に聞き、それぞれの立場や主張の背景を理解することに努めました。
そのうえで、新しいアクティビティを従来の形式に組み合わせることで、双方の良さを活かすプランを提案しました。
この案は全員から納得を得ることができ、イベントは成功を収めました。
参加者からも「新鮮で楽しめた」という声を多くいただきました。
この経験から、寛容な姿勢で相手の意見に耳を傾けることが信頼関係の構築や成果向上に繋がることを学びました。
この強みを活かし、職場でも多様な価値観を尊重し、協力的な雰囲気を作りたいと考えています。
調整能力が高い
大学で行われた研究プロジェクトでは、異なる学部の学生たちと共同で取り組む機会がありました。
しかし、進行の初期段階で各メンバーが持つ専門知識やゴールに対する期待が異なり、プロジェクトの方向性が定まらないという課題に直面しました。
私は調整役として、まずメンバー全員の意見や目標を一つひとつヒアリングしました。
その際、それぞれの強みや優先事項を可視化するためにフローチャートを作成し、全員で共有しました。
そして、それを基に共通の目標を設定し、具体的な作業分担を提案しました。
結果的に、メンバーの得意分野を活かした分業体制が実現し、プロジェクトは予定通り完了しました。
この経験を通じて、調整能力がプロジェクトの成功に欠かせないスキルであることを実感しました。
入社後も、メンバーや部署間の意見を調整し、組織全体がスムーズに機能するようサポートしていきたいと考えています。
ニーズ分析力が高い
大学時代、マーケティングのゼミ活動で地元の飲食店の売上向上をテーマとしたプロジェクトを担当した際に、この力を発揮しました。
初めに、店の現状を把握するために売上データを分析するとともに、顧客層へのアンケート調査を実施しました。
その結果、リピーターが多い一方で新規顧客が少ないことが課題であると分かりました。
さらに、既存の顧客が求めているメニューの改善や新規プロモーションの期待値が高いことが明らかになりました。
これを踏まえ、私は店舗の強みである地元食材を活用した新メニューの提案と、SNSを活用したプロモーション施策を提案しました。
提案後、店舗は新しいメニューを導入し、結果として新規顧客の来店数が30%増加しました。
この経験を通じて、相手のニーズを深く理解し、それに基づいた具体的な解決策を導くことの重要性を学びました。
この能力を活かし、入社後は顧客やチームの潜在的な期待を把握し、成果を上げるプロジェクトに貢献したいと考えています。
包容力がある
この能力は、特に人間関係の調和を保ち、チームの生産性を向上させる場面で役立っています。
大学時代、グループワークで多国籍のメンバーと共同で課題に取り組んだ際、この力を活かしました。
プロジェクトでは、各メンバーの意見やアプローチが多様で、最初は意見がまとまらないことが多々ありました。
私は、その背景には文化や経験の違いがあると気付き、各メンバーの価値観や考えを理解するため、個別に対話する時間を設けました。
また、全員が安心して意見を出せるよう、ミーティングでは積極的に発言を促し、発言内容に対して肯定的なフィードバックを心掛けました。
その結果、メンバー全員が安心して自分の意見を述べられるようになり、プロジェクトはスムーズに進行しました。
最終的に、私たちの発表は優秀賞を受賞することができました。
この経験から、包容力を持って接することで、チーム全体の力を引き出せることを実感しました。
職場でも、この強みを活かして信頼関係を構築し、目標達成に貢献したいと考えています。
協調性がある
大学時代、グループで行うプレゼンテーションプロジェクトにおいて、メンバー間の連携を深める役割を担いました。
このプロジェクトでは、専門分野の異なるメンバーが集まったため、意見がまとまらず、作業が停滞することがありました。
そこで私は、各メンバーの得意分野を整理し、役割分担を明確にする提案をしました。
また、週に一度の進捗共有ミーティングを提案し、作業の進み具合や課題を全員で確認する仕組みを作りました。
この取り組みにより、チーム全体の方向性が一致し、作業効率が大幅に向上しました。
最終的に、プレゼンテーションは学内コンテストで最優秀賞を受賞し、メンバー全員で成果を共有することができました。
この経験から、協調性を発揮することで、チームの一体感を高める重要性を学びました。
職場でもこの強みを活かし、チームの成功に貢献したいと考えています。
課題解決力がある
大学でゼミの発表準備を進めていた際、資料の作成が期限内に終わらないという問題が発生しました。
このままでは発表準備が間に合わない状況でした。
私は、まず作業工程を細分化し、進行のボトルネックとなっている部分を特定しました。
その結果、資料のデザイン部分に時間がかかっていることが分かりました。
そこで、作業の優先順位を見直し、デザインは簡略化して内容の精度を高める方向に切り替えることを提案しました。
また、進行中の作業をメンバー間で再分配し、負担の偏りを解消しました。
その結果、資料は期限内に完成し、ゼミの発表も成功を収めました。
この経験を通じて、課題を冷静に分析し、迅速に対応することで問題を解決する力を磨きました。
この能力を活かし、職場でも困難な状況を乗り越えるサポートができると考えています。
コミュニケーション能力が高い
大学のサークル活動では、新規メンバーの募集を担当し、多くの学生に参加してもらうための説明会を企画しました。
説明会では、相手の興味や疑問点を引き出すため、アンケートを事前に実施し、その結果をもとにプレゼンテーション内容を調整しました。
さらに、説明中は参加者の反応を見ながら、適宜内容をアレンジし、質問が出た際には簡潔で的確に回答するよう努めました。
結果として、前年に比べて参加者数が30%増加し、サークルの活性化につながりました。
この経験から、双方向のコミュニケーションを意識することで、相手の理解や納得を得られることを学びました。
入社後もこの能力を活かし、顧客やチームメンバーとの信頼関係を築き、成果を上げたいと考えています。
【自己PRで共感力】共感力を自己PRに用いる際のNG例文
共感力をアピールすることは重要ですが、伝え方次第ではその価値が適切に伝わらないことがあります。
以下に、共感力を自己PRに用いる際のNG例文と改善のためのフィードバックを紹介します。
共感力以外のスキルが見えない
どんな時でもすぐに相手の感情を読み取り、共感することができます。
入社後もクライアントに共感をすることで、高い成果を残して参ります。
フィードバックコメント

監修者:柴田貴司
ポイント
この例文では、共感力を持っていることは述べられているものの、その結果としてどのような成果を生んだのかが具体的に描かれていません。
また、共感力がどのように組織やクライアントに価値を提供するかについても不明瞭です。
さらに、共感力以外のスキルや、他の能力との相乗効果が見えないため、自己PRが一面的で説得力に欠けています。
相手に共感できた根拠がない
これまでアルバイト先で同僚が悩んでいるときに話を聞き、相手の立場になってアドバイスをすることで信頼を得てきました。
フィードバックコメント

監修者:柴田貴司
ポイント
この例文では、自分が共感力を発揮したと述べているものの、その行動が具体的にどのような成果をもたらしたのかが分かりません。
一方的に共感できたと思っていても、相手が同様に感じていない可能性もあります。
そのため、共感力によってどのような成果が得られたか、あるいは相手から感謝された経験などを具体的に挙げることで、共感力に説得力を持たせる必要があります。
おわりに
共感力を自己PRとして取り上げる際の構成方法や注意点、参考例文をご紹介しました。
共感力は、仕事において周りと円滑なコミュニケーションを取るためにも重要なスキルです。
自身が共感力を持っていると感じる場合は、自己PRとして絶好の話題となるでしょう。
実際にあったエピソードや経験からの学びなどを交えて説明することで、相手により具体性を持たせた説得力のあるアピールも可能です。
記事の内容を参考に、自身の共感力について一度見つめ直してみましょう。
小玉 彩華
営業職のような仕事を希望する場合は、特に戦力として考えてくれますので、場合によってはすぐに採用を決めてくれることもあります。