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・面接やESで長所や短所を聞かれる理由
・短所の考え方
・短所を答え際のポイント
・短所を聞かれる理由を知りたい人
・短所の考え方を知りたいひと
・短所を答える際のポイントを知りたい人
自己PRでは、長所だけでなく短所をたずねられる場合があります。
自身の良い部分をアピールするのと違い、マイナスな部分について答えるのは抵抗があり、説明が難しいと感じる人も少なくありません。
短所はネガティブな印象を与えてしまうように思えますが、言い換えることで、自身の強みとしてアピールできるものでもあります。
当記事では、自己PRの短所の答え方について、押さえるべきポイントや注意した方が良い点を解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【自己PRで短所をどう考えるか】自己PRで短所は必要なのか
そもそも、自己PRで短所について答える必要はないのではと考える人もいるでしょう。
わざわざ自分の弱い部分をさらし出すことには、誰しも抵抗感があるものです。
しかし、短所について冷静に答えられるということは、強い部分や自慢できる部分だけでなく、ときとしてマイナスに働く特徴があることを自分自身で分かっていると言えます。
つまり、そういったネガティブな要素についても答えられる方が、自分に対する理解が良くできていると評価されるのです。
【自己PRで短所をどう考えるか】面接やESで長所や短所を聞かれる理由
就活において、採用担当者が自身の長所や短所についてたずねる理由としては、大きく3つの理由が挙げられます。
一つは、自分を客観視できているかをチェックするためです。
良くない部分も含めて自分のことを理解しているか見るため、こうした質問をする場合があります。
2つ目は、応募者が企業や職種とマッチしているのか見るためです。
企業の求めている人材と合うかどうかチェックするために、自己PRなどでたずねる場合が多くあります。
3つ目は、短所を克服する力があるかどうかを評価するためです。
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
自分を客観視できているか
仕事においては自分を客観視し、自分自身の特徴が何であるか理解することが大切です。
作業をどこまで達成できるのか、業務を処理するのにどの程度時間が必要になるかなどを判断するためには、自分について知っている必要があります。
できることとできないことを明確にし、良い部分ばかりでなく悪い部分、足りない部分を客観的に見ることで、現在の状況に合わせた判断が行えるようになります。
そういった意味では、自分にとって都合の良い部分だけを取り上げるのではなく、マイナスとなる部分にも触れることが重要です。
もちろん弱みを弱みのまま放っておくことはできませんが、自分にとっての課題や改善できる部分から目を背けないことは、自身への客観性のある理解力をアピールすることにつながるでしょう。
企業や職種と合っているか
採用担当者は、長所や短所をたずねることによって、その人の性格が企業の社風や、応募する職種の特徴に合うかどうかを判断しています。
応募者の強みと弱みが特徴と合致していないと、その人に向いていない仕事ばかりをすることになったり、周囲の社員とのコミュニケーションが上手くいかなくなったりするなど、トラブルのきっかけになります。
また、応募者の思っているような活躍やキャリア形成を行っていくことができず、早期退職を招きかねません。
採用した人材に長く働いてもらい、発展に寄与してほしいと考える企業側にとって、そういった行き違いはできる限り避けたいものです。
そのため、長所や短所についての質問は、大切な選考基準の一つとなっているのです。
短所を克服する力があるか
長所だけでなく、短所をたずねるのは、その人に弱みを克服する力があるか確認するという目的があります。
誰しも弱い部分や苦手とする領域はあります。
その事実を冷静に認め、どうすればマイナスの効果をもたらさないようにできるのか考えて実践することは、自身の成長を図るうえで大切です。
採用選考においては、あなた自身が短所についてどう考え、克服していく努力をしているのかを見ています。
そうすることで、問題や課題について、分析と改善ができる人材かどうかを評価しているのです。
したがって、こういった問いに対して、ただ短所を答えるのでは不十分です。
どのような取り組みをして、弱みを克服してきたのかを答える必要があります。
学内外での活動を振り返り、短所との向き合い方について考えてみると良いでしょう。
【自己PRで短所をどう考えるか】短所の考え方
短所についてどう答えれば良いか分からない場合、考えをまとめるためには、まず自己分析を行ってみるのが一番です。
また、短所を直接考えるよりも、自分の長所から裏返して短所となりうることを考えてみるのも良いでしょう。
自己分析をしてみる
自身の長所や短所は、これまでの自分の活動内容に表れていることがほとんどです。
たとえば目標を達成できたり、上手くいったりした取り組みの中では、自身の長所を発揮して活躍できた場合が多いでしょう。
逆に、上手くいかなかったり課題に突き当たったりした取り組みにおいては、あなたの短所が結果に影響していることが少なからずあります。
このように、自分が関わってきた研究やプロジェクト、課外活動などの取り組みを振り返り分析していくことで、あなた自身の弱みが何なのか明確になります。
過去のエピソードを振り返るにあたっては、自分史など自己分析のフレームワークを使うのが効果的です。
中学、高校などの節目に分けて、考えてみましょう。
長所から探す
短所から見つけ出そうとすると、ネガティブな部分に目を向けざるを得なくなり、なかなか見つけにくくなってしまいます。
そういったときは、自分の長所から探してみてはどうでしょうか。
短所の中には、長所になっている部分が転じて、悪さをしている場合が少なからずあります。
自分では非の打ち所がない強みだと思っていることも、時と状況によってマイナスに働いたり、逆効果になってしまったりすることがあるのです。
反対に、あなた自身が短所だと感じることは、状況が違えば強みや特長として発揮されている可能性もあります。
もし短所そのものを考えるのが難しいのであれば、まずは長所を取り上げ、どのような状況では短所になるのか考えてみると良いでしょう。
周囲の意見を聞いてみる
自分自身で短所を考えると、良く見せようと思ってしまうために、その分析が偏ってしまうことがあります。
また、明らかな弱みになっていても、自分では気づいていない部分もあるでしょう。
そういったバイアスを取り去り、客観的に見るうえでは、周囲の助けを借りて他己分析を行うことも効果的です。
他人から見た自分の強みや弱みは、あなた自身が意識している部分と異なり、今まで気づかなかった弱みについて指摘してくれる可能性があります。
また、あなたが弱みだと思っている部分も、他人の目からは時に強みとして活きていることがあります。
そういった指摘が克服のヒントになるかもしれません。
いずれにしても、自分以外の視点を加味してみるのは良いと言えるでしょう。
【自己PRで短所をどう考えるか】短所を答える際のポイント
短所を答える場合、相手にネガティブな印象を与えてしまうのではないかという意識から、上手く文章にできない場合があります。
当記事では、そういった際に役立つポイントを3つ取り上げます。
ぜひ参考にしてみてください。
ポジティブな言い回しを心がける
短所を答える際に陥りがちなのが「〜がだめだ」「〜ができない」といった、否定的な言い回しを使って表現するパターンです。
自分の弱みについて説明するのだから、そういった否定が入っても仕方ないと考える人も少なくないでしょう。
しかし、面接やESにおいては、相手からの印象を悪くしてしまいます。
短所について「できない」「使い物にならない」という捉え方をすることは、そうした特徴を改善する意思や克服する努力を怠っているように見えます。
自分の不得意なものには取り組まないという、悪い意味のこだわりにも受け取れてしまうのです。
できるだけポジティブな言葉に言い換え、マイナスに作用することがある特徴をどう克服していけるのか答えるよう心がけましょう。
短所は一つに絞る
自身の長所、短所について、思いつく限り答えようとする人がいますが、面接やESにおいては主題を明確に絞り、一つのことについて答えることが大切です。
採用選考において、回答できるボリュームは文字数や時間によって制限されています。
複数の短所について触れると、その限られたボリュームを分割して混在する形で答えることになるため、一つひとつの内容が分かりづらくなってしまいます。
また、話の主題が不明確になってしまうため、自己分析ができておらず、適切に答えることができないと採用担当者に判断されてしまいかねません。
もし短所が複数あったとしても、1番相手に伝えたいものを選び、その短所について具体的に答えるようにしましょう。
客観的な視点を入れる
自己PRという形式では、自身から見た強みや弱みを話すことになり、客観性が失われがちです。
弱みについて答える場合は、相手から良く見られたいという思いから都合の悪いところを触れなかったり、不正確に答えてしまったりすることがあります。
また、主観が優先されることで、実際の結果に関係なく「自分は弱みを克服できた」といった自己評価をアピールしてしまう場合も少なくありません。
このような客観性の欠如を防ぐためには、家族や友人などに協力してもらい、他人の視点を取り入れることが大切です。
自身の認識と周りの認識に差がないか確かめるとともに、取り組んだことを数値やデータと照らし合わせ、客観的に評価するよう工夫しましょう。
【自己PRで短所をどう考えるか】就活でNGとなる短所
就活という場において、短所ならどんなことを答えても良いわけではありません。
社会に出て働くという状況では、弱みになる部分が社会規範や組織の活動に影響を及ぼすもの、克服できないものであれば問題となります。
そういった就活の回答でNGとなるものについて、詳しく見ていきましょう。
仕事で活かせないもの
仕事において活用しようがない特徴を答えても、採用担当者にとっては何の意味もない回答になってしまいます。
たとえば「私は足が遅いです」と答えたところで、あなたの足の速さが業務に関わってくることはまずないでしょう。
実業団チームのアスリートであれば、記録の良し悪しが採用の可否に関係することはあるかもしれません。
しかし、一般的な就活においては、まず意味のないことと言えます。
そのようなことをたずねる意図で、質問してくることもありません。
このような、採用基準とまったく関係のない短所をわざわざ答えるのは無駄なことです。
採用担当者から、質問の意図を理解していないと捉えられる可能性が高いので、極力避けるべきでしょう。
企業の求める人材とミスマッチになるもの
企業の社風や職種の特徴、業務内容などとあなたの弱みが合わない場合は、採用担当者も評価を低く見積もる可能性が高くなります。
たとえば、大勢の人と常にコミュニケーションを取ることができる人材を求めている企業の面接で「一人で行動するのが好きで、他人の意見を受け入れることが苦手です」などと答えた場合はどうでしょうか。
業務の中で必要不可欠となるコミュニケーションが不得意となれば、他の面で優秀であっても、この人を採用する意味はなくなってしまいます。
このように、企業の求める人材像に対してミスマッチになる短所の答え方をしてしまうと、企業と合わない人材であると判断されてしまうことになります。
そのような失敗をしないためにも、前もって企業研究に取り組み、どういった人物像が求められているのか具体的に把握しましょう。
長所に言い換えられないもの
自己PRにおける短所とは、長所と表裏一体の関係にあるものです。
特定の場面でマイナスに働き、それが自分にとって弱みだと感じられることが短所です。
長所は逆に、プラスに働いている場面でそう感じているものでしかありません。
したがって、どんな短所を答えるにしても、扱い方次第で長所になりえるものでないと、回答としてはおかしくなってしまいます。
短所と長所は別のものという認識でいると、そういった表裏一体の視点が欠け、悪い部分しかないように扱ってしまう場合があります。
面接やESにおいてそのような答え方をしてしまうと、自身の特徴を正確に捉えていない、自己分析ができていないと判断されてしまうので、意識した方が良いでしょう。
【自己PRで短所をどう考えるか】短所の伝え方
私の短所は、相手に細かい指摘を繰り返してしまうことです。
物事を正確に決めてやろうとする意識が強く、グループワークでは周りのやることをいちいち問い詰め、関係がぎくしゃくすることもあります。
しかし、相手との合意を取りながら円滑に進めていくには、一方的に指摘をするのではなく、お互いが状況を確認し合える状態を作ることが大切だと気づきました。
この経験から、率先して工程表やチェックシートを作成し共有するなど、相互的に状況を確認できる環境を提供し、お互いが納得しながら正確に物事を進められるよう努力しています
まとめ
当記事では、自己PRで短所を答える場合の考え方について、ポイントや注意点を解説しました。
自身のネガティブな部分について触れることは、どうしても抵抗感があり、上手く答えられなくなってしまうものです。
しかし、長所の裏返しとなっていることも多く、特徴を分析するうえで大切な要素でもあります。
どういった場面で自分の弱みになるのか、逆にどう振舞えば強みとして活かせるのかを考えながら、答え方を工夫してみると良いでしょう。