【例文付き】内定者が教える!インターンの志望動機のポイントや構成を解説

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はじめに

皆さんの中には就職活動の一環として、インターンへの参加を検討している方も多くいらっしゃるでしょう。インターンはある種の職場体験のようなもので、多くの企業が実施しています。

その応募の際には通常、ES(エントリーシート)の提出や面接が求められるため、 しっかりと対策しておかないと、参加することはできません。

ここでは、インターンに応募する際の志望動機のポイントや構成について解説していきます。

インターンの志望動機で人事は何を見ているのか

インターンの選考の際の最もポピュラーな質問の一つとして、「志望動機」があります。

この質問を通して、人事は基本的に以下の3つの視点であなたを評価しています。

・優秀さ
・インターンに参加する目的優秀さ
・志望度

皆さんを含め、多くの候補者の中から選抜しなければならないため、 企業はこれらの点を厳しくチェックしています。 これら3つの視点と、どうしてこれらを見ているのかをまずはしっかりと理解していきましょう。

優秀さ

第一に、企業は志望動機を通してあなたの「優秀さ」を見ています。

企業側には、より優秀な学生といち早く接点を持っておきたいという心理があり、 そのための機会としてインターンを実施します。

そのような背景から、一般的にインターンは本選考よりも早期に実施されます。

例えば、3月〜5月に本選考を行う企業の場合、11月〜2月の期間にインターンを実施します。(*企業によって異なるので十分注意してください)

特にベンチャー企業はその傾向が強く、インターンの募集時期や選考の時期が早い企業が目立ちます。

このため、インターンの時点で「優秀さ」が評価対象となります。 ES提出時点でも、論理的に読みやすい文章が書けているかなどが見られています。

ただし、企業がどんな「優秀さ」を求めているかは、企業によって異なる点には注意が必要です。 ここでは「優秀さ」=「会社が求める人物像に合致しているかどうか」と解釈していただければ構いません。

インターンに参加する目的優秀さ

第二に、企業は志望動機を通してあなたの「インターンに参加する目的優秀さ」を見ています。

企業としても、時間、労力、お金などコストを投じてインターンを実施している以上、 お互いに実りあるインターンにしたいと考えています。

そのため、学生が「インターンを通して何を得たいと考えているか」をよく見ています。

この視点から見ることで、

・インターンを通して学び取りたい、身に着けたいという目的意識や主体性の有無
・自社がインターンを通して提供できるものと学生が求めているものが相違ないか

などを確認することができるからです。

当然、企業としては、インターンの中で積極的に活動してくれる学生の参加を求めており、 目的意識や主体性がある学生を積極的に参加させたいと考えています。

一方で、お互いに実りあるインターンにすべく、学生にとってもメリットがあるべきであるという考えから、学生に「なんか思ってたのと違うな」と思われてしまうのを回避したいと考えるのです。 インターンに応募する際には、ご自身の「インターンを通して何を得たいのか」をはっきりとアピールするようにしましょう。

志望度

第三に、企業は志望動機を通してあなたの「志望度」を見ています。

特にベンチャー企業に目立ちますが、インターンを事実上「選考」として実施する企業が存在します。

それらのインターンは特に「採用直結型」や「内定直結型」のインターンと呼ばれています。 こういった企業の場合はインターン参加を事実上の内々定として捉えているため、インターンの時点で企業への志望度がみられる場合があります。

しかし、インターンへの参加を通して志望度が高まればいいという考えから、インターン時点での志望度をそこまで重視していない企業も多く存在します。

現時点においては、インターンにおける志望度の重要性は企業によって様々ですが、政府がインターンを通して取得した学生情報の採用活動への直接的な利用を認めていく方針を打ち出した(注1)ことから、今後はインターンにおける志望度の高さも重要となるという見方が強まっています。

こういった背景から、インターンにおいても志望度が問われる可能性が十分にあります。 しっかりと対策しておきましょう。

*注1:経済産業省HP. 2022/6/13. 「現大学2年生より、インターンシップのあり方が変わります!~「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を改正しました~」より

インターンの志望動機を書く際のポイント

ここからは、実際にインターン応募時に志望動機を書くときのポイントについて解説していきます。

先ほど解説したように、インターン応募時のESでは、論理的かつ分かりやすく文章が書けているかが問われます。

論理的かつ分かりやすく文章を書くためのポイントとしては、主に下の三つが挙げられます。

・結論ファーストで書く
・一文一文を簡潔に
・原体験と絡めて書く

志望動機を既に書いてしまった人も、まだ書いていない人も、今一度確認しておきましょう。

結論ファーストで書く

まず「結論ファースト」です。

「Q:志望動機は何ですか」という問いに対し、一言目に「○○だからです。」と、 なぜ参加したいのかという質問に対する答えを持ってきましょう。

聞き手・読み手に一番初めにゴールを見せておくことで、話の流れを追ってもらいやすくなります。話の内容がわかりやすければ、相手にいい印象を与えることができます。

これは自身をアピールするための基本中の基本ともいえるテクニックなので、 必ずマスターしておきましょう。

一文一文を簡潔に

第二に、「一文一文を簡潔に」です。 人事は大量のESを少ない人数で処理しなければなりません。

すらすらと読めない文章の場合は、その時点で弾いてしまうこともあるといわれています。 では、読みやすい文章とはどんな文章なのでしょうか。

それは、頭の中で整理しやすい文章です。 簡潔で、明瞭な文章は、頭の中に情報が入っていきやすく、読みやすくなります。

そのため人事が読みやすいように、なるべく簡潔に書くようにしましょう。

ポイントとしては

・一文に盛り込む内容は少なく
・一文はおおよそ40字から50字程度の長さに収める

などがあるでしょう。 文章に自信がない方は、皆さんの周囲の方に添削してもらってはいかがでしょうか。

原体験と絡めて書く

第三に、「原体験と絡めて書く」ことです。

先ほど解説した通り、人事は志望動機を通して、その人の知性や能力、目的意識や主体性、志望度などを判断しています。そのため、志望動機を書く際には原体験を絡め、目的意識や主体性、志望度などをアピールしましょう。

原体験を絡めることで、

・あなた自身のオリジナリティを出すことができる

・内容に説得力が増す

・熱意をアピールできる

などの効果が期待でき、人事に好印象を抱いてもらうことにつながります。 ベンチャー企業の場合は「なぜ大手ではなく弊社なのか」という質問が来ることもあるので、ESの時点でわざわざ書く必要はありませんが、面接でこたえられるようにしっかりと準備しておきましょう。

内定者も使ってた!インターンの志望動機を書く際におすすめの構成

以上の内容を踏まえて、実際に志望動機を書く際のおすすめの構成について解説していきます。 具体的な文章構成としては以下のような構成となっています。

①インターンに参加したい理由
②業界に興味を持った/志望している理由
③中でもその企業に興味を持った/志望した理由
④インターンで得たいもの

皆さんの先輩方も実際に使っていた文章構成なので、ぜひ参考にしてください。 それぞれの詳細については、これから説明いたします。

インターンに参加したい理由

まず「結論ファースト」を意識して、インターンに参加したい理由について端的に述べましょう。

・インターンを通して、○○に関する実践的な知識を身に着けたい。
・インターンを通して、○○に関する業務内容について理解を深めたい。
・インターンを通して、○○のように成長したい。

などのように、インターンを通してなりたい姿や学びたいことなどについて述べましょう。 この文章は本文でありながら、大見出しやタイトルのような役割を果たします。

業界に興味を持った/志望している理由

次に、「業界」に興味を持った/志望している理由について述べましょう。

急に「貴社(御社)に興味を持った」と言ってしまっては、 なんのとっかかりもないため、突拍子もない印象を与えてしまいます。

業界に興味を持った→その中でも貴社に興味を持った、 という話の筋道を作ることで、人事も納得しやすくなります。

字数制限に余裕があれば、ご自身の原体験と絡めましょう。 より一層、説得力を増すことができます。

中でもその企業に興味を持った/志望した理由

次に、業界の中でも「その会社」に興味を持った/志望した理由について述べましょう。

ここでは、業界の中に複数存在する競合他社の中で、 どうしてその会社を選んだのかについて説明しなければなりません。 ここで説得力のある文章を書くことができなければ 「それって弊社じゃなくてもいいよね」と判断されてしまいます。

ここでは必ず原体験と絡めながら、その会社のどこに魅力を感じているのかについて アピールするようにしましょう。

インターンで得たいもの

最後に、インターンで得たいものについて述べましょう。 先ほど述べた通り、志望動機においては応募者の目的意識や主体性が評価されます。

したがって、より具体的かつ明確に、インターンを通して得たいものや学びたいものについて説明しましょう。

また、意気込みも付け加えることで、熱意もアピールするように心がけましょう。 ここでは、企業側が提供できるものと、応募者の求めているものに相違がないかどうかもチェックされます。必ず、そのインターンの内容をしっかりと理解しておきましょう。

インターンの志望動機の例文

ここまでで、

・志望動機を通して企業は何を評価しているか

・文章構成のテクニック

・志望動機のおすすめの文章構成

について解説してきました。 ここからは以上を踏まえて、インターンの志望動機の例文を紹介いたします。

業界としては「人材業界」という設定です。 ここでは人材業界という設定で紹介しますが、 どの業界を志望するにしても、文章構成は同じです。

既に志望動機を書かれてしまった方も、 ぜひご自身のものと比較してみてはいかがでしょうか。

人材業界のインターンの志望動機

人材業界のインターンの志望動機の例

私は貴社の社風や実務面での理解を深めたいという理由から、貴社のインターンに応募させて頂きました。
人材業界に興味を持ったのは、私が高校生の頃、いつも疲れた顔をしていた父が転職を機に生き生きと働くようになった姿を見た経験からです。
人材業界なら転職の支援や企業の人事制度のコンサルティングなどを通して、誰もが生き生きと働ける社会を実現できるという考えから、この業界を志望するようになりました。
中でも貴社に強く惹かれるのは、貴社の求職者一人一人に真摯に向き合う姿勢に共感したからです。
父の転職の話を聞く中で、求職者に一人一人に寄り添う姿勢が重要であると感じています。
そのため貴社のインターンに参加し、社員との交流やプログラムを通して貴社への理解を深めたいと考えています。
また、他の学生と切磋琢磨する中で、自身に足りない能力を見つけ、改善するべく必死にインターンに取り組みたいと考えています。(391字)

おわりに

いかがでしたか。 インターンに応募する際には、皆さんを含め多くの学生が応募してきます。

その中で参加を勝ち取るためには、しっかりと準備をし、論理的かつ明確で読みやすく、 企業にとって魅力的な学生に映るような文章に仕上げておかなければなりません。 特にベンチャー企業など、インターンを事実上の本選考と位置付ける企業も存在します。

インターンのESも、本選考同様しっかり対策をして、積極的に応募していきましょう。

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