はじめに
あなたは「WEBテスト」という言葉を聞いて、どう思いますか。
「難しそう」「経験がなくて不安」と思っていませんか?
「WEBテスト」とは、読んで字のごとく、自宅や学校などのパソコンから受験する試験のことを言います。
また、テストセンターという適性検査を提供している業者が設けている施設からでも、受けることができます。
ただし、テストセンターでは、テストを受ける学生が、決められた日時に来場するか、自分で予約して受ける必要があります。
現在、適性検査の多くはこのWEBテスト形式で実施されており、ペーパーテストを使う企業は少なくなっているようです。
WEBテストでは、就職活動の際に用いられており、応募者の能力や性格などを測定しています。
この記事では、「大学3年生や4年生でWEBテスト受験を控えている就活生」や「英語のWEBテストを受けたことがなく、どのような内容なのか、対策方法も含めて知りたい」と考えている人に向けて、特に英語のWEBテ
ストについてを紹介しています。
また、対策方法やおすすめの参考書も紹介しているので、気になる方はぜひ見ていってください。
この記事を読んで、対策ができるようにしていきましょう!
英語のWEBテストが課される業界
先ほど、WEBテストについて説明しました。
では、どのような業界でよく行われているのでしょうか。
WEBテストは、「総合商社」「外資系コンサル」「外資系金融機関」「メーカー」「航空」「広告」など、日常業務に英語が必要となる可能性のある業界で出題される傾向があります。
そのため、日常業務に英語が必要な業界・必要になるかもしれない業界に向けて、就職活動をしている・考えている方は、試験を受ける可能性が高いでしょう。
英語のWEBテストの種類
そんな英語のWEBテストですが、種類があるのを知っていますか?
英語が出題されるWEBテストの種類は、「C-GAB」「玉手箱」「TG-WEB」の3つに分けられます。
また、種類によっては似たような内容のものや、難易度の違うものがあります。
ここでは、一つずつ詳しく説明していきます。
見ていきましょう。
①C-GAB
C-GABとは、「シーギャブ」と読みます。新卒の総合職の採用を目的に作られた、日本SHL社が提供しているWEBテストのことです。
検査内容は、パーソナリティと知的能力(言語理解、計数理解、英語理解)に分けられます。
また、入社時に見ておくべきであるバイタリティやチームワークなどの9つの特性や営業、研究開発などの7つの職務適正、将来に必要とされるマネジメント適性についても測定します。
玉手箱と出題内容はほとんど同じであると言えますが、テストセンターで受ける必要があり、電卓を使うことはできません。
また、テストセンターは、海外にも設置されているため、英語で同様の検査内容を受けることも可能です。
そのため、グローバルな視点や基準で受験者の能力を測ることができます。
また、英語の問題は24問あり、10分の長文問題が出題されます。
受験する際には、時間配分を間違えてしまい、「途中までしか問題が解けなかった」ということにはならないように気をつけましょう。
②玉手箱
玉手箱はC-GABと同じく、日本SHL社が提供しているWEBテストのことです。
主に金融や証券会社で導入されているWEBテストで、自宅で受けることが可能です。
出題範囲が広く、英語はもちろんのこと、多くのWEBテストで導入されている一般教養や国語関連の問題、確率の問題などが出題されます。
出題内容は長文を読んで正誤を判断する論理的読解と長文読解の2種類があります。
制限時間が、24問に対して10分となっているため、1問にかけられる時間が短く限られていること、同じ問題形式で1種類のみの問題がでるため問題形式が多くないこと、この2点が特徴と言えます。
時間制限が厳しいですが、問題数が多くはないため、決して攻略できない、というわけではありません。
つまり、問題の傾向を押さえて対策ができていれば、攻略できるテストと言えます。
初めてこの玉手箱を受験する人や、最初のうちは制限時間の厳しさから、投げやりな気持ちになるかもしれませんが、時間配分に気をつけて問題を解いていきましょう。
③TG-WEB
ヒューマネージ社が企業向けに提供しており、玉手箱などと同様に知的能力、性格適正を適正しています。
また、自宅でも受験が可能となっており、テストセンターで実施するタイプもあります。
主に、大企業で導入されていることが多いWEBテストです。
高校や大学などで習う内容とは違うこと、つまりはなじみのない内容の問題も出題されるため、他のWEBテストと比べて難易度は高めとなっています。
また、「従来型(旧式)」と「新型」があり、C-GABや玉手箱など、他の適性検査の問題形式とは異なることが、難易度を上げている理由の一つといえるでしょう。
10問15分の長文問題であるため、時間には余裕が比較的あると言えますが、問題の中には図形の問題もあり、難しいため対策は必須となります。
英語のWEBテストの出題形式
WEBテストを受ける際に、「出題形式を知りたい」「どのような形式になるのか不安」などと思う人は、少なくないのではないのでしょうか。
また、短い制限時間で問題を解かなくてはなりませんから、特に「就職活動を失敗したくない」「WEBテストを受けるのが初めて」と言う人ほど、思うかもしれません。
①文法問題
WEBテストでは、文法の穴埋めなどの基本的な問題が出される企業もあります。
基本的に、玉手箱では出題はされないため、対策を後回しにしても良いでしょう。
しかし、基礎の基礎である部分であり、制限時間もあるため、素早く攻略したいときおよび長文読解のときにも役立つと思います。
そのため、文法を理解できていたとしても、対策を行なっていて損はないと思います。
②長文正誤問題
長文正誤問題とは、「英語の長文を読んでその質問に対する正誤を答えなさい」といった問題となり、「正しい」「正しくない」「判断できない」というような選択肢の中から1つ選んで答えるような形式でもあります。
③長文読解
英語の科目があるWEBテストのほとんどで、長文読解が出ると言っても過言ではありません。
長文読解は、正誤を見極めるのではありません。
また、ただ単語を覚えていれば解くことができるというわけでもありません。それだけでは、内容を理解するのが難しい問題も出てくるでしょう。
長文読解は、その文章に対する設問の中から、正しい選択肢を回答する形式を言います。
出題問題の内容は、日常会話からビジネス会話など、幅広く取り上げられています。
長文読解の難易度は、中高生英語程度ではあるため、時間をかければ解ける問題です。
しかし、制限時間内で問題を回答しなければならないため、難しい人もいるかと思います。
そのため、文章を最初から最後まで読み解こうとはせずに、「重要だと思う単語をチェックしておく」「先に問題文を読み、文章からその問題文の単語を探して、回答する」など、自分なりの長文対策をしておきましょう。
英語のWEBテストの対策方法
ここまでで、「英語のWEBテストが課される業界」「英語のWEBテストの種類」「英語のWEBテストの出題形式」を紹介しました。
そのため、英語のWEBテストがどのようなものなのか、が分かったと思います。
では、そんな英語のWEBテストですが、「どんな対策をすれば良いのか分からない」「今よりももっと良い対策があれば教えてほしい」などと、思っている人は少なくはないと思います。
ここでは、英語のWEBテストの対策方法についてを紹介していきます。
早速、見ていきましょう。
①英単語暗記
英語のWEBテストなので、まずは英単語を覚えましょう。
英単語が分からないことには、文章を正しく読むことができません。
文章が読めないということは、問題が解けないし、そもそも先に進むことはできません。
考えてみてください。
もしあなたが知らない外国語の本を見たとき、その本の文字を見て「読めない」「なんだこの文字」と思いませんか?
どんなに本のページをパラパラとめくっても、内容が頭に入ることはないでしょう。
そのため、英語を学び、理解するためには、まず単語を覚えましょう。
単語を一つでも多く覚えて、読めるようになれば、英語を理解することができます。
また、英単語の勉強は、繰り返すことが大切です。
一夜漬けや試験前に一気に覚えたとしても、その数分後・数十分後、または次の日には忘れている、なんてことはなかったでしょうか。
そのため、暗記をするには、忘れたら覚える、覚えたらさらに新しい単語を覚えるを繰り返しましょう。
また、英語のWEBテストには文法の穴埋め問題もあり、空欄になることが多いのは接続詞や助詞であることが多いでしょう。
そのため、接続詞や助詞も覚えておきましょう。
そして、英単語を暗記するには、単語帳やフラッシュカードなどを活用して、電車やバスで移動しているなど、隙間時間を有効に使い覚えましょう。
他にも、毎日決まった時間に、数分・数十分でも良いので習慣化して、
繰り返し暗記作業を行いましょう。
②文法の復習
英語のWEBテストには、文法の穴埋め問題などもあります。
そのため、文法の復習も行っておきましょう。
受験者の中には「正確な文法を忘れてしまった」という人も多いと思います。
そのため、高校生時代に使用したテキストなどを利用して復習をしておきましょう。
③長文対策
英語のWEBテストには、問題数が少ないが制限時間が厳しいものもあります。
そのため、長文対策も行いましょう。
英語のWEBテストは、制限時間が短い中で長文を読まなければなりません。
先ほどの「英語のWEBテストの出題形式」の「③長文読解」でも説明した通り、単語力があれば単語の並びから、読み解くことはできます。
しかし、限られた時間の中で解かなければならないため、素早く回答していく必要があります。
そのため、単語力だけでは長文問題を理解することは難しいでしょう。
長文対策としては、日頃から「英文を読む癖をつけておく」など、英語読解に慣れておきましょう。
英語のWEBテスト対策におすすめの本
ここまでで、英語のWEBテストの内容や対策方法についての理解はできましたか?
しかし、中には「WEBテスト対策に有効な参考書を知りたい・手元に置きたい」「どのような参考書が良いのか分からない」と思っている人もいると思います。
ここでは、英語のWEBテスト対策におすすめの本を2冊、紹介していきます。
それぞれに本の特徴についても説明しています。
また、本の購入先に移動できるようにURLもありますので、迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
①これが本当のWEBテストだ!(2) 2024年度版 【TG-WEB・ヒューマネージ社のテストセンター編】 (本当の就職テスト)
この参考書は、難易度が比較的高いTG-WEBに特化しています。
さらに、TG-WEBの特徴ともいえる従来型と新型の両方に対応している参考書となっているため、おすすめです。
以下のURLが今回紹介した参考書になります。
「いつでも読み返せるようにしたい」と思っている方は、ぜひ手にとっていただければと思います。
②これが本当のWEBテストだ!(3) 2024年度版 【WEBテスティング(SPI3)・CUBIC・TAP・TAL編】
WEBテストには、C-GABや玉手箱、TG-WEB以外にも種類があります。
この参考書は、SPIに加えてCUBICやTAP、TALなど、まだまだ知られていないWEBテストにも対応している貴重な一冊となっています。
この本は、「さまざまなWEBテストを幅広く対策したい!」という人にはおすすめとなっています。
以下のURLが今回紹介した参考書になります。
「数あるWEBテストの参考書を手元に置きたい」と思っている方は、ぜひ手にとっていただければと思います。
おわりに
いかがでしたか。
この記事を読んで、「英語のWEBテストの内容」は分かりましたか?
改めまして、この記事では以下の5つに内容を紹介しました。
「英語のWEBテストが課される業界」
「英語のWEBテストの種類」
「英語のWEBテストの出題形式」
「英語のWEBテストの対策方法」
「英語のWEBテスト対策におすすめの本」
また、「英語のWEBテスト対策におすすめの本」については、URLがあるので、そこから遷移をお願いいたします。
ここまで、読んでいただきありがとうございます。
この記事を読んで、英語のWEBテストについての不安を解消できればと思います。
就職活動を頑張ってください!