はじめに
就職活動において、志望動機はとても重要です。例えば、他人の志望動機を少し変えて話しても、相手に熱意が十分伝わるとは思えません。
また、自分で考えた志望動機だとしても、中身がきちんと詰まっていなければ、伝えたいことが伝わらない可能性があります。
この記事では、「就職活動で必要な志望動機の考え方が分からない!」「考える際のポイントや簡単に考えるコツなどを知りたい!」と思っている方に向けて、解説していきます。
【志望動機の構成がわからない】志望動機で企業が重要視していること
実際にエントリーシートや面接などで志望動機を考えて書こうとしても、すぐには考えつかず書けない人も多いと思います。
ここではまず、企業にとって納得度の高い志望動機とはどのようなものなのかを知っていきましょう。。
①企業への志望度の高さ
企業はまず、志望度の高さを判断しようとしています。
仮に、このまま選考を続けたところで、入社してもらえないのであれば、企業にとってはその学生との時間は無駄と考えます。
例えば、あなたが採用担当者だと考えてください。
自分が勤めている会社に入社してもらえないと分かれば、他にも選考を担当している学生がいて忙しい中、その学生の話を最後まで聞こうと思いますか?
時間が限られている中で、最後まで話をきちんと聞こうとする人は少ないと思います。
そのため、最初に志望度がどれほど高いのかを判断しています。
②活躍できそうな人材かどうか
たとえどんなに優秀な人材であっても、企業の求める人材にマッチしていなければ、入社後にミスマッチを起こす可能性があります。
ある調査によると、入社後にミスマッチを感じるのは、「人間関係」と「職場環境」にストレスや不満を感じる人が多いようです。
ミスマッチが大きければ大きいほど、早期退職の可能性が高くなることにつながります。
そのために企業は、志望動機で活躍できそうな人材かを判断しています。
【志望動機の構成がわからない】志望動機の構成
ここまでで、企業側が何を重要視しているのかが分かったと思います。
次は、志望動機の構成について話します。この4つのポイントを抑えて考えると、志望動機を考えやすいと思います。
①冒頭で志望理由を述べる
まず、冒頭で簡潔に志望理由を述べます。採用担当者は、何人もいる学生の中からあなただけに時間を割くことはできません。
そのため、結論を先に述べることで、その後の話の内容が理解しやすくなります。
何が言いたいのかが分かっていれば、採用担当者も後から話す内容と結び付けやすくなり、理解しやすくなるでしょう。
②志望理由の背景を述べる
次に、なぜその志望理由が生まれたかを述べます。
これは、自身の体験談など、具体的なエピソードがあると説得力が増します。
どんなエピソードでも、体験して思ったこと、感じたことなどを話しましょう。
その際、嘘はやめて、事実を述べましょう。このとき話すエピソードは、長すぎてはいけません。
あくまでも志望理由の背景を話しているので、事実を具体的に、かつ短く絞って話しをすることにしましょう。
③なぜその業界・企業なのかを述べる
続いて、なぜその企業を選んだのかを述べます。
しかし、どの業界、どの企業にも当てはまるものだと、どこでも良いのではないかという判断をされかねません。
働きたい会社の事をきちんと調べて、この業界、この企業でなければならない理由を述べましょう。
④どう活躍していくかを述べる
最後に、入社後にどう活躍していくかを述べます。
志望度の高さだけでなく、どのように活躍してくれるのかも判断しているためです。
ここでは、自分の持つ具体的な能力やスキルなどを活かして話すと良いでしょう。
また、その際には、「入社後からは〜」「1年目から3年目までには〜」と、自分がその会社で働いている想像をして話してみましょう。
そして、5年後、7年後、10年後など、具体的な数字を用いて、長い区切りで話すと良いでしょう。
そうすることで、より意欲が伝わります。
【志望動機の構成がわからない】志望動機を考える際のポイント
ここまでで、志望動機の構成の仕方を話しました。しかし、それだけでは、十分といえません。
次では、採用担当者が「この人と一緒に働いてみたい」と、より思えるようなポイントを話していきます。
①なぜ魅力を感じたかを考える
魅力を感じたということをアピールする際は「何に」ではなく、「なぜ」魅力を感じたのかを意識しましょう。
魅力を感じた対象を述べることも大事ですが、魅力を感じた理由を熱意をもって述べたほうが説得力が増し、企業にも伝わりやすくなります。
②「うちじゃなくてもいいよね」という動機でもOK
無理にその企業でなくてはならない理由を作り上げる必要ありません。他社にもできることをやっている企業は多くあります。そのため、そこまで問い詰められることもないといえます。また、そこに重点を置いて考えるよりも、経験やエピソードなどを踏まえた上で選んだ理由を述べることに重点を置くべきです。あなたなりの選んだ理由があるはずです。採用担当者もその理由を聞きたいはずです。
【志望動機の構成がわからない】志望動機を考える際の注意点
ただ志望動機ができて終わりではありません。本当にその志望動機で伝わりやすいのか、注意点が2つあります。
確認しましょう。
①時系列に沿って述べる
例えば、あなたが友人と話しているとします。
その友人の話が、今日の出来事を話している途中で、昨日の事を話しだしたら、あなたはどう思いますか?
「何が言いたいのか分からない」と思いませんか?
相手に話して伝える際に、時系列がいったり来たりすると聞いている側には伝わりにくく、何を言いたいのか相手は分かりにくくなってしまいます。
また、論理的に考えられない人材であると判断される可能性もあるので、時系列に沿った構成を考えて述べることが大切です。
②内容に一貫性を持たせる
内容に一貫性を持たせるのは非常に重要です。
一貫性とは、最初から最後までぶれずに、芯が通っているということです。
人事が違和感を持った場合、時間がないため読み直すこともしない、ということもあるでしょう。
そのため、「よくわからないから不採用」などということがあり得てしまいます。
面接でも同じく違和感を与えてしまうと印象が悪くなってしまうことがあるため、一貫性を持たせた内容を考えることが大切です。
【志望動機の構成がわからない】ベンチャー企業の場合の注意点
ベンチャー企業とは、「新しいビジネスに挑戦する会社」「成長過程にある会社」「クリエイティブな印象の強い新興企業」などを指します。
大企業と比べて、多くは小規模から中規模の会社であることが多いです。
では、そんなベンチャー企業の志望動機での注意点は、2つあります。
①具体性に欠ける志望動機
ベンチャー企業の場合は、入社後にどれほど即戦力として活躍してくれるかを見ているため、具体性に欠けた志望動機ではアピールはできません。
そのため、エピソードや実績などを交えながら、どの部分で貢献していくかを具体的にアピールすることが良いでしょう。
②福利厚生に着目したもの
ベンチャー企業は、仕事へのやる気と熱意のある人材を求めているため、福利厚生などを聞いてくる学生はやる気がない、会社や事業内容には特に魅力がないと思われていると判断されてしまうため、NGと言えます。
そのため、実際にそこに魅力を感じたのだとしても、福利厚生以外の理由を考えましょう。
【志望動機の構成がわからない】効率的に志望動機を完成させる方法
1人で考えていると、「本当にこれで良いのか」「誰かにアドバイスをもらいたい」「もっと良くするにはどうしたら良いのか」などと、不安に思うことがあるかもしれません。そんな時に活用する場所を2つ紹介します。
①大学のキャリアセンターを活用する
自分一人で考えるのが不安だったり、誰かに見てもらいたい場合は、大学のキャリアセンターなどを活用しましょう。
キャリアアドバイザーが志望動機を一緒に考えてくれたり、添削を行ってくれるためおすすめです。
②就活エージェントを活用する
大学のキャリアセンターを活用するのが難しいと思う人は、就活エージェントを活用すると良いでしょう。
プロのアドバイザーが志望動機だけでなく、ES添削、面接対策、優良企業の紹介など内定を獲得するまで手厚くサポートしてもらうことができます。
お金がかかるかもしれないと思っても大丈夫です。
無料で、添削や面接対策などが何度も行うことができるため、効率的に就活を進めることができます。
まとめ
就職活動の中で、志望動機はとても重要なものといえます。
志望動機は、考え方のポイントやコツ、注意点さえ掴めば誰でも考えられます。
考えるのが得意な人、苦手な人などいろいろな人がいると思います。
考えるのが苦手な人や誰かに添削してもらいたい人は、ぜひ大学のキャリアセンターや就活エージェントなどに頼ってください!
きっと、あなたと一緒に、真剣に考えてくれると思います。
この記事を見て、少しでも志望動機を考える参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
就職活動を頑張ってください!!