「初めて集団面接を受けるけど逆質問で何を聞けばいいんだろう…」
「好印象を与えられる逆質問って何かな?」
選考を突破し、一次で集団面接を受けることになった方の中には上記のような不安や疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、集団面接の基本だけでなく面接官に評価される逆質問について例文付きで解説していきます。
記事を読めば実際にどのような逆質問をすれば良いのかわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
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【集団面接の逆質問とは】集団面接の流れ
集団面接は応募者の多い企業の一次面接で行われることが多く、3〜6人の学生に対し1人または複数の面接官によって実施されます。
主な流れは個人面接と変わりませんが、入退室の流れが個人面接と異なっていたり、グループディスカッションなど集団ならではの選考方法もあります。
ここでは集団面接の主な流れについて紹介していきます。
入室
入室の仕方は個人面接と集団面接で異なります。
グループの先頭、2番目以降、最後尾でそれぞれ入室のマナーが違うためそれぞれ確認しておきましょう。
グループの先頭の人はドアを3回ノックし、「どうぞ」と言われたらドアを開け「失礼します」と挨拶をし、その場で一礼します。
次の人も入室するためドアは開けたままにしておきましょう。
2番目以降の人はノックをせず、「失礼します」と挨拶をしてその場で一礼をします。
最後尾の人は同様に挨拶をして一礼し、入室後丁寧にドアを閉めます。
ドアを閉める際、面接官に完全に背を向けないように気をつけてください。
面接官から座るように指示されたらもう一度「失礼します」と言って荷物を椅子の脇に置いて座りましょう。
面接
集団面接では複数人の面接を一度に行うため回答時間は短く、基本的な質問がメインになります。
自己紹介やガクチカ、志望動機、自己PRについて聞かれます。
面接官に問われたことに沿って答えることを意識してください。
逆質問
逆質問とは就活生から面接官に質問をすることを指します。
企業によって逆質問の時間を設けない場合もありますが、逆質問も面接の一部であり合否に大きく影響していきます。
質問の回数ですが指定があればそれに従い、指定がなかった場合は多くて3回程度に抑えるようにしましょう。
退室
「これで面接は終了です」と面接官から合図があったら入室時とは逆の順番で退出します。
先頭の人は扉の前で立ち止まって振り返り、「失礼します」と言って一礼して退出しましょう。
二番目以降の人は同様に面接官に向き直って挨拶し、一礼して退出します。
最後に退出する人も同様に扉の前で立ち止まって挨拶をし、一礼した後ドアを両手で押さえつつ、静かに閉めます。
【集団面接の逆質問とは】集団面接で評価されるには
それでは集団面接ではどのような態度が評価されるのでしょうか。
ここでは集団面接で評価されるコツについて解説していきます。
簡潔に答える
複数人を一度に面接するため一人あたりに与えられた回答時間が短い点が集団面接の特徴です。
そのため与えられた質問に対して瞬時に判断し、簡潔に話す力が求められます。
質問に答える際は要点をまとめて話すようにしましょう。
ひとつの質問に一分以内で答えることが望ましいです。
他の就活生の話にも耳を傾ける
集団面接では発言時だけでなく、他の就活生が話している際の態度も見られています。
場合によっては前の人の発言に対する意見を聞かれることもあり、自分以外の人の話にも意識を向ける必要があります。
自分の発言だけに集中するのではなく、他の人の話にも耳を傾けるようにしましょう。
周囲と比較しない
集団面接は他の就活生と比較して評価されるため、面接中はどうしても他の人の発言が気になってしまいます。
また個人面接に比べて集団面接での質問は典型的な傾向にあり、前の人と回答内容が被ってしまうこともあります。
前の人の回答が極めて優れているように感じ、自分の回答に自信がなくなることもあるでしょう。
しかし焦って予定よりも長く話してしまったり背伸びをしてしまっては本末転倒ですので、焦らず自分が予め話そうと思っていたことを話すようにしてください。
話し方ひとつで面接官に与える印象は大きく左右されます。
【集団面接の逆質問とは】企業が逆質問をする目的
集団面接の概要について説明しましたが、みなさんはなぜ企業が逆質問をするのか理解していますでしょうか。
より印象的な逆質問をするためにも、まずは企業側の目的を知っておきましょう。
学生の志望度を知るため
企業は逆質問をすることで学生の自社への興味・関心を知りたいと考えています。
逆質問ができるということは事前に企業研究をしていたとも捉えられるため、会社への関心が高いと面接官に判断されやすいです。
企業としてもなるべく自社に関心のある学生を採用したいと考えているので、会社への関心が高いと思われることは非常に重要です。
逆質問だけで入社意欲を見極めているわけではありませんが、内容によっては高い評価を受けるので志望度が高い会社では積極的に逆質問をするといいでしょう。
学生と会社の相性を見るため
企業側は就活生とのミスマッチを防ぐために面接をしており、この目的は逆質問においても同様です。
企業は就活生側に主導権を渡すことで面接の質問では見えてこなかった就活生の性格や思考を確かめようとしてきます。
企業の志向に沿った質問をすることも大切ですが、自分にあった会社を選ぶためにも面接官の顔色を伺いすぎることなく、あくまで聞きたいことを質問するようにしましょう。
【集団面接の逆質問とは】一次面接と二次面接の違い
ひとえに集団面接と言っても、一次面接と二次面接では求められることが異なります。
一次面接と二次面接では逆質問で聞くべきことも変わってくるため、それぞれの特徴について確認しておきましょう。
一次面接
一次面接はあくまで二次面接以降の採用候補者を選ぶために行われる足切りのようなものです。
そのため落とすための面接となっており、減点方式で面接が進められます。
面接官は若手社員や採用担当者がメインであるため、現場レベルのことや業界についての簡単な質問が一次面接では向いていると考えられます。
逆質問では業界・企業研究を進めていく中で生じた疑問や実際に現場で働いている人にしかわからない具体的な業務内容についての質問が良いでしょう。
二次面接
二次面接以降は「採用したい」と思う就活生を見定めるために行われます。
一次面接よりも自社との適性を見られるようになり、ひとりひとりの性格や価値観、能力が重視されるのが特徴です。
主に現場の管理職社員が面接官になります。
そのため一次面接とは異なり会社の経営や将来像など、会社の全体像についての質問が適していると考えられます。
逆質問の内容も一次より深堀りした内容にし、自分の価値観を踏まえつつ会社への志望度をアピールできるようなものにしましょう。
【集団面接の逆質問とは】好印象を与える逆質問
それでは具体的にどのような逆質問をすれば良いのでしょうか。
例文を挙げながら面接官に好印象を与える逆質問について解説します。
会社への思いが強いもの
企業が逆質問をする目的のひとつは学生の会社への志望度を確かめることです。
そのため志望度が高いとわかる質問は面接官に良い印象を与えます。
企業研究を進める中で生じた疑問や入社後を考えた上での疑問は志望度が高いと判断されやすいため、積極的に質問するようにしましょう。
質問例
「御社の強みは○○であると考えておりますが、△△さんから見た御社の強みは何でしょうか?」 「皆さんの一日の仕事のスケジュールを教えてください。」
「社員同士の交流は活発にありますか?」
「御社の○○の成功の秘訣について教えてください。」
自分をアピールできるもの
集団面接では一人あたりの回答時間が短い分、他の学生と差別化を図ることが難しいです。
そのため逆質問で自分の魅力をより企業にアピールすることもひとつの手です。
企業はなるべく優秀な学生を採用したいと考えているため、持っている資格や仕事に対する向上心などを伝えられると良いでしょう。
将来のビジョンが既にある人は、自分の将来像を持っていることを面接官に伝えることもおすすめです。
質問例
「私は学生時代○○の経験があるのですが、御社の業務の中でどう活かすことができますか?」
「御社ではどのような評価制度をとっているのでしょうか?」
「将来○○部で働きたいと考えており、努力次第ではそちらで働かせていただくことは可能でしょうか?」
「私は○○な性格ですが、御社ではどのような資質の方が活躍されているのでしょうか?」
【集団面接の逆質問とは】ベンチャーも集団面接の対策をした方が良い!
人柄を重視するベンチャー企業でも一次面接は集団で行う会社はあります。
以下の記事では短い回答時間でより印象的に自分をアピールできるコツを紹介しています。
集団面接に向けてこちらも参考に逆質問だけではなく面接官からの質問の対策もしてみてください。
【集団面接の逆質問とは】逆質問する際の注意点
反対に逆質問で気をつける点はどこなのでしょうか。
質問とはいえなんでも聞いていいわけではないので、悪印象を与えないように注視しましょう。
調べればわかることは質問しない
webサイトに掲載してあることに関する質問は逆面接ではしないようにしましょう。
調べたらわかることを質問してしまった場合、面接官に企業研究をそこまでしてこなかったと捉えられ、志望度が低いと思われてしまいます。
福利厚生も募集要項に記載されていることがほとんどですので、事前に入念に確認するようにしましょう。
面接官個人についての質問はNG
個人的な質問は面接という状況に適していないだけでなく、面接官に不快に思われることもあります。
面接官の仕事における実体験や価値観を聞くことは好印象を与えますが、プライベートな質問は失礼にあたるため避けるようにしましょう。
面接は面接官と仲良くなる場ではないため、個人的な質問は控えるようにしてください。
まとめ
集団面接の流れから逆質問について解説しました。
逆質問は内容によっては面接官に悪印象を与えかねませんが、面接官からの質問では伝えられない長所を伝える絶好の機会です。
集団面接は他の学生と差を付けることが難しいため、逆質問であなたの魅力をより伝えられるようにしましょう。