- 集団面接で落ちる人の特徴
- 集団面接で落ちるフラグ
- 集団面接の攻略法
- 初めて集団面接を受ける人
- 集団面接で落ちる悩みがある人
- 集団面接が苦手な人
はじめに
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就職活動において、面接は大切な選考です。
一口に面接といっても、就活生が一人だけの「個人面接」と、就活生が複数人いる「集団面接」の2通りがあります。
今回は、集団面接で落ちやすい人の特徴について、割合や対策方法も含めて徹底解説していきます。
【集団面接に落ちる人って?】集団面接とは
- 目的
- 個人面接との違い
集団面接とは学生4〜5人に対して1人または複数人の面接官が対応する面接のことを指します。
集団面接は一次選考で行われることが多く、社会人にとって必要不可欠な「社会人基礎力」が身についているかどうかが見られます。
集団面接の目的を理解し、どのように対策をすればよいのか考えていきましょう。
目的
集団面接は一度に多くの学生の面接をすることから、候補者を絞り込むための足切りとして行われることが一般的です。
採用要件を必要最低限満たしているかどうかを的確に見極め、採用選考プロセス全体の効率化を図ることが集団面接の目的としてあげられます。
基準値は企業によって様々ですが、少なくともマナーやコミュニケーション能力、志望動機、ポテンシャル、人柄などが見られていることは意識するようにしましょう。
個人面接との違い
もう一つの面接方式に個人面接があります。
最低限の要件を満たしているかを見るための集団面接とは異なり、個人面接は書類選考や適性検査ではわからない候補者の人間性を把握することを目的としています。
1人の学生に対して1人または複数の面接官が対応し、自社と相性が良い人物かどうかじっくりと評価されることが個人面接の特徴です。
個人面接と比較して集団面接の特徴を見てみましょう。
1人当たりの時間が短い
面接時間は集団・個人ともに1時間程度です。
しかし集団面接では複数人を一度に面接するため、1人あたりに与えられた時間は10分程度で非常に短いです。
発言時間が長いと他の学生の発言時間を奪ってしまい、面接官からの印象も悪くなってしまいます。
そのため集団面接での返答は1分程度に収めることが求められます。
また個人面接では趣味や長所・短所など踏み込んだこともきかれますが、集団面接では自己PRや志望動機など基本的な質問しかされないことが多いです。
他の就活生と比較される
集団面接の評価の仕方は絶対評価(他の学生と比較せず既定の基準で評価をする)の場合もあれば相対評価(グループ内で位置づけをして評価をする)の場合もあり、企業によって異なります。
しかし4〜5人程度の学生を一度に面接するため、面接官が意図していなくても他の学生と比較されてしまいます。
他の学生と比較されることのメリットとして周りと差をつけることで面接官から評価されやすい点が挙げられますが、他の学生の発言内容に引きずられて自信を無くすデメリットもあります。
集団面接で落ちやすい方はこのデメリットの部分の影響を大きく受けている傾向にあります。
【集団面接に落ちる人って?】集団面接で落ちる確率
結論として、集団面接で落ちる割合は業界や企業によって異なります。
しかし企業によってばらつきはありますが、一般に一次面接の通過率は平均30%程度とされています。
集団面接は主に一次面接で行われるので落ちる確率も30%程度と考えてよいでしょう。
一次面接は最も候補者が多いため、必然的に通過率が低くなってしまいます。
さらに集団面接は候補者が多い企業がとる面接方式のため、落ちてしまうのはよくあることです。
面接に落ちてしまうと不安になると思いますが、気持ちを切り替えて次の選考に意識を向けるようにしましょう。
【集団面接に落ちる人って?】集団面接で落ちる人の特徴
- 志望動機が弱い
- 話がまとまっていない
- 他の学生の話を聞かない
- 周りを気にしてしまう
- 自分の色をアピールできない
- 過度に自分をアピールしている
- 企業が求める人物像と異なる
- 他の学生の話を気にしすぎてしまう
- 比べられている認識が弱い
- 身だしなみが整っていない
通過率が約3割と突破が難しい集団面接ですが、落ちやすい人には共通点があります。
落ちやすい人の特徴を知ることで自分のどこが改善できるのか考え、次の選考に繋げてみてください。
話がまとまっていない
集団面接は複数人を一度に面接するため、1人あたりに与えられた回答時間は非常に短いです。
そのため与えられた質問に対して瞬時に判断し、簡潔に話す力が求められます。
そのような中、話がまとまらずだらだらと話し続けてしまうと協調性がなく、自己中心的だという印象を面接官に与えてしまいます。
協調性は集団面接だからこそ見られる部分です。
面接官は学生の協調性を注意深く見ているため、自己中心的な人は評価されない傾向にあります。
話が長いという理由だけで落選となることもあるので、要点を絞って簡潔にわかりやすく伝えることが面接では必要です。
他の学生の話を聞かない
集団面接では自分が話している時だけではなく他の学生が発言している時の態度も見られています。
次の質問の回答を考えることに集中したり、自分の番が終わって俯いていたり上の空だと人の話をきかない人と思われてしまうこともあります。
人の話を聞く態度も協調性の一部ですので、人の話を聞いていないと面接官に判断されたら評価が下がってしまいます。
また他の学生が話したことについての質問があった例もありますので、面接中は自分以外の話にも意識を向けるようにしましょう。
周りを気にしてしまう
集団面接は他の就活生と比較して評価されるので、どうしても他の人の発言が気になってしまいます。
また個人面接に比べて集団面接での質問は典型的である傾向にあり、前の人と返答内容が被ってしまうこともよくあります。
前の人の返答が極めて優れているように感じ、自分の発言に自信がなくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、焦って予定よりも長く話してしまったりESに書いた内容とは異なることを話してしまうと返って印象が悪くなってしまいます。
話のつじつまが合わないと不採用になることが多く、他の人の話に影響されて発言がちぐはぐになってしまう人は落ちやすい傾向にあります。
周りを気にせずに話すことを心がけましょう。
自分の色をアピールできない
集団面接では、複数の応募者と並んだ状態でいかに自分の個性を際立たせられるかが鍵になります。
しかし、自分の色をうまくアピールできないと、他の応募者に埋もれてしまい、面接官に覚えてもらえません。
自己分析を徹底し、自分だけが持つ強みや経験を具体的に伝える準備をすることが重要です。
さらに、話し方や表情を意識し、自分の意見をしっかり伝えることで、面接官に強い印象を残すことができます。
過度に自分をアピールしている
一方で、自己アピールが過剰すぎるのも集団面接では逆効果です。
集団面接では、発言の内容だけでなく、他者が話しているときの態度や振る舞いも評価対象です。
他の応募者の話に耳を傾けず、自分の話だけを優先する姿勢は、悪い意味で目立つ原因になります。
また、自己アピールが過剰である場合、面接官には「話をまとめる力がない」と映り、評価が下がることもあります。
適度な自己アピールを心がけるためには、ポイントを絞った簡潔な発言を意識することが大切です。
また、他者の発言にもしっかり耳を傾け、適切な相槌やリアクションをすることで、協調性をアピールできます。
企業が求める人物像と異なる
企業が求めている人物像と応募者の自己PRが噛み合っていない場合も、集団面接を通過することは難しくなります。
この問題の多くは、事前の企業研究や業界研究が不十分なことが原因です。
また、志望動機や自己PRが抽象的で、企業への熱意が感じられない場合も、面接官に良い印象を与えることはできません。
企業が求める人物像を理解するためには、募集要項や企業のホームページ、説明会での情報を基に自己PRを組み立てることが必要です。
さらに、自分のスキルや経験がどのように企業に貢献できるかを具体的に示すことで、説得力のある自己PRが可能になります。
身だしなみが整っていない
髪型や服装がだらしなかったり面接に適した身だしなみでないとマイナスイメージに繋がってしまいます。
身だしなみを整えることはビジネスマナーとして当たり前のことですので、身だしなみが整っていないとビジネスマナーが身についているかを見られている一次面接の突破は難しいと言えます。
また身だしなみだけでなく挨拶や話し方も評価の対象です。
挨拶ができなかったり元気がない、声が小さい、笑顔がないといった場合、面接官からの印象が悪くなってしまいます。
身だしなみが整っていなかったり第一印象が悪いことが理由で不採用になってしまうことはどの業界・企業にもあることなので、一度見直してみてもいいかもしれません。
臨機応変な対応ができない
集団面接では、前の人が自分と同じような回答をしてしまうことや、予想外の質問が飛んでくることが頻繁にあります。
落ちる人は、ここで準備した台本通りにしか話せず、柔軟性を欠いた印象を与えてしまいます。
例えば、前の学生と内容が被った際に、焦って同じことを繰り返すだけだったり、逆に奇をてらった回答をして失敗したりするケースです。
マニュアル通りの暗記に頼りすぎると、想定外の事態で言葉に詰まり、ボロボロになってしまうことも少なくありません。
面接官は、完成された答えよりも、その場の状況に合わせて自分の言葉で会話ができるコミュニケーション能力を見ています。
【集団面接に落ちる人って?】集団面接に落ちるフラグはある?
- 面接官の反応が素っ気ない
- 回答を深堀りされない
- 基本的な質問しかされない
- 面接官が全くメモを取っていない
実際に集団面接を受けるなかで「落ちてしまったのではないか」と考えてしまうフラグはあるのでしょうか。
集団面接に限らず、あとから面接時の行動を思い返すと不安な要素が多いのは仕方がありません。
しかし、いくつかフラグと捉えておいてもよい出来事があるため、あくまで参考程度に確認しておきましょう。
当てはまっていたとしても確実に落ちるわけではありませんが、今後の選考時に見直すべき点があるかもしれないと、プラスに考えてください。
面接官の反応が素っ気ない
自分が受け答えしているときに限って面接官の反応が素っ気ない場合は、落ちるフラグとしてもよく挙げられます。
実際に集団面接でこのような感想を抱く人が多く、自分の話が面接官にとって興味深いものではない、面接官が望む回答ができていなかったなど、単に自分自身のなかで考えすぎているだけという場合も考えられます。
集団面接は、他の就活生の受け答えが自分よりも優れているように感じてしまうケースもあるものです。
そのため、面接官の対応も優れた回答をしている就活生には興味深そうに聞いている、と見えてしまっている場合もあるため、面接官の反応だけを見て面接の結果を決めつけるのもよくはありません。
あくまで面接官の反応が周りと比べて鈍かった気がする、とだけ捉えておきましょう。
回答を深堀りされない
他の就活生と比較して、自分の受け答えに対してあまり深掘りされていないなと感じる場面があるかもしれません。
このケースも面接に落ちるフラグとして多く挙げられるものですが、これは自分の回答が面接官に強く印象付けられていないケースが考えられます。
そのため的を射た回答ができるよう、どのような質問がきてもすらすらと回答できるよう練習が大切です。
しかし、単に面接の時間が押しているから深掘りできなかった、もしくは最初の受け答えで具体的な内容まで回答していたから深掘りする必要がなかったケースも考えられます。
自分の回答が深掘りされないことに違和感を感じたとしても、自分に非があるとは限らない点は覚えておきましょう。
基本的な質問しかされない
自己PRや志望動機、ガクチカなど形式的な質問しかされない場合は不安に感じる方も多いでしょう。
実際このような基本的な質問しかされない場合、これまでの回答が面接官の印象にあまり残らなかったか、質問に沿った的確な回答ができていなかったなどの理由により、すでに不合格の対象に入ってしまったケースも考えられます。
集団面接では、汎用的な回答ではなく集団のなかでいかに個性の光る回答ができるかが、面接官の興味を引く重要な要素です。
もちろん面接の時間が押している、周りの就活生にも面接官は同じような対応をしているなどのケースもあるため、途中で違和感を感じても諦めず最後までしっかり受け答えは続けるようにしましょう。
面接官が全くメモを取っていない
面接官は就活生の面接中、メモを取る場合があります。
これは自身が合否を決める際の参考にするのはもちろん、人事や他の面接担当者、役職者に面接結果の詳細を伝えるためにメモを取っているのです。
そのため、面接官が全くメモを取っていない場合は、そこまで振り返るべき内容がない、他の人に伝えるべき話がないと感じられている可能性もあります。
もちろん、メモを取らないという行動についても、他の就活生の受け答えにおいても同様のケースがあり、すべての面接官に当てはまるわけではありません。
しかし、面接官の興味を引く回答ができていなかったのではないかと疑問に思い、面接の内容を振り返って次に活かすよい機会であるとポジティブに考えておきましょう。
【集団面接に落ちる人って?】次の面接から気をつけること
- 用件を簡潔に伝える
- 他の学生の話を聞く
- 自分が伝えたいことを話す
ここでは集団面接で受かるポイントについて解説していきます。
ポイントを抑えて次に繋げましょう。
用件を簡潔に伝える
話が長い人の特徴は結論がなく、情報量が多いことです。
また面接官の質問に対して的を射ていない答えをすることもNGです。
面接では相手の質問の意図を的確に捉えて返答することが求められます。
返答の際は結論を先に伝え、全体像が把握できるような話し方を意識するようにしてください。
結論を先に伝える
結論を話すことは面接において絶対に必要なことです。
結論を先に伝えることで話したいことをだらだらと話し続けることが少なくなりますし、話している途中で自分が結局何を言いたいのかわからなくなることも防げます。
また面接官も話の要点をすぐに把握することができるので、結論から先に話すことを心がけてください。
また話の最後にもう一度結論を伝えると相手に印象が残りやすいです。
結論として何を言うかで迷っている人は、あなたが面接官に一番伝えたいことを考え、それを紙に書いてみましょう。
内容に違和感があれば自分が納得いくまで修正すると思考も整理され、言いたいことが明確になりますよ。
要点のみを的確に伝え全体像を把握してもらう
面接で落ちやすい人の特徴に「話が長い」ことがあります。
話が長くなってしまう原因に相手に伝えることを意識しすぎてしまったり、自分の話に自信がないため余計な情報まで盛り込んでしまうことが挙げられます。
面接官に伝えたいことは沢山あると思いますが、時系列ではなく結論に繋げるためのポイントを押さえて話すことを意識するようにしましょう。
また相手が話を理解しやすいように曖昧な表現も避けるようにしてください。
結論を先に伝えて要点を話し、全体像を把握してもらうように注意すると話が長くなるのを防ぐことができます。
結論→理由→具体的なエピソード→結論の流れを意識して話すことを心がけてください。
5W1Hを意識する
話をまとめることが苦手な人は5W1H(いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どうやって)を要素に入れるようにしましょう。
話が長い人は5W1Hが話の要素にないことが多いですが、反対にこれを意識するだけで一文一文を短くまとめることができるようになります。
5W1Hの順序はあくまで基本のものですので、話したい事によって柔軟に組み合わせを変更してください。
また面接官があなたが何の話をしているのかすぐ理解できるように主語を明確にすることも返答の際に必要になってきます。
日本語は主語がなくてもある程度相手に伝わりますが、面接では「誰がどうする」「何が何だ」を明確に示すようにしましょう。
他の学生の話を聞く
集団面接では他の学生が話している時の態度も評価の対象に入ります。
他の人が話しているときは相手の方を軽く見て適度にうなずくようにしてください。
またうなずくだけではなく、内容にもきちんと耳を傾けるように気をつけましょう。
オンライン面接の場合は、下を向かずに画面を見てうなずいたり少し口角をあげるようにすると面接官からの印象も良いです。
自分が伝えたいことを話す
前の人の発言が自分と同じ内容であったり、自分だけ周りと意見が違うと焦ってしまうと思います。
しかし他の学生と比較して事実と異なることを話したり、必要以上に周りに合わせなくても問題はありません。
自信なさげに話してしまったり、大げさに話してしまうとかえって面接官からの評価が下がってしまう恐れがあります。
「○○さんと同じになりますが…」「○○さんとは反対の意見になってしまいますが…」と一言添える必要は必ずしもありません。
回答内容が被ってしまっても具体的に話していく中であなたらしさを伝えられれば良いので、周りを気にしないようにしてください。
【集団面接に落ちる人って?】集団面接で落ちないための対策方法
- 自分の発言の質を高めよう
- 発言しない時にアピールしよう
- 他の学生よりも余裕を見せる
集団面接は、短い時間で複数の応募者が評価されるため、個人面接とは異なるスキルや対応力が求められます。
ここでは、集団面接で落ちないための具体的な対策を解説します。
発言の質を高める方法や、発言していない時間のアピール法を学び、効果的に自分をアピールしましょう。
自分の発言の質を高めよう
集団面接では、発言の回数だけでなく、その内容の質が重視されます。
面接する人数が多いぶん、発言の回数が少ないためです。
質の高い発言は、面接官に強い印象を与え、他の応募者との差別化につながります。
自己分析をやり直す
自己分析は、質の高い発言をするための基盤となります。
自分の強みや過去の経験を整理し、どのように企業に貢献できるかを明確にしましょう。
また、自分の弱点についても把握しておくことで、想定外の質問にも柔軟に対応できます。
自己分析を徹底することで、就活軸や志望動機が確かなもののになり、他の学生と差をつけることができます。
企業分析を行う
質の高い発言をするには、企業が求める人物像を理解することが不可欠です。
企業のホームページや採用情報、説明会で得た情報をもとに、その企業が求めるスキルや価値観を把握しましょう。
たとえば、チームワークを重視する企業であれば、自分の協調性やコミュニケーション能力を強調する自己PRが適切です。
このように、企業の特徴に合った発言をすることで、面接官に好印象を与えることができます。
自己PRやガクチカを複数用意する
自己PRや学生時代に力を入れたことについて、一つのエピソードしか用意していないと危険です。
前の学生とネタが被ってしまった場合、焦って頭が真っ白になり、うまく喋れない状況に陥るリスクがあるからです。
対策として、メインのエピソードに加え、サブのエピソードをあらかじめ複数用意しておきましょう。
例えば、アルバイト経験だけでなく、ゼミ活動やボランティアなど異なるテーマを持っておくと安心です。
また、同じエピソードでも、リーダーシップを強調するバージョンと、サポート力を強調するバージョンなど、切り口を変えたパターンを作成し、一覧にして整理しておくことをおすすめします。
発言しない時にアピールしよう
集団面接では、自分が発言していない時間も評価の対象になります。
他者の発言を聞く態度や振る舞いが悪ければ、発言内容が良くても評価が下がることがあります。
そのため、発言以外の場面でのアピールにも注意が必要です。
他の学生が発言しているときは態度を意識する
他の学生が回答している間は、軽く体をその学生の方に向け、目線を送るくらいの意識でちょうど良いでしょう。
これは、将来組織に入った際に、メンバーの意見を尊重できるかどうかのシミュレーションでもあります。
たとえ他の学生が素晴らしい回答をして自信をなくしそうになっても、表情に出してはいけません。
逆に、他の学生が言葉に詰まったり、失敗したりしても、温かく見守る余裕が必要です。
ライバルであると同時に、その場を一緒に作り上げる仲間として接する姿勢が、結果的にあなたの評価を高めることにつながります。
マナーをしっかりと確認しておこう
基本的なマナーを守ることは、集団面接での評価を高めるうえで非常に重要です。
面接会場への到着時間や座る姿勢、言葉遣いなど、社会人としての基礎的なマナーが身についていないと、それだけで大きな減点となります。
また、面接終了後の挨拶もしっかり行うことで、礼儀正しい印象を残すことができます。
ずば抜けた清潔感のある身だしなみを意識する
集団面接では、複数の学生が並んで座るため、身だしなみの差が一目瞭然となります。
ここで悪目立ちしてしまうと、どれだけ良い回答をしても挽回が難しくなります。
スーツのシワ、靴の汚れ、髪型など、細部まで徹底的にチェックしてください。
特に入室した瞬間の第一印象は、合否に大きく影響します。
清潔感は、仕事に対する姿勢やマナーの表れと捉えられます。
他の学生よりも一段上の清潔感を意識し、誰が見ても好感を持てる外見を整えることは、最も確実で即効性のある対策と言えます。
鏡の前で全身を確認する習慣をつけましょう。
他の学生よりも余裕を見せる
集団面接という緊張感のある場において、余裕を感じさせる学生はそれだけで魅力的に映ります。
焦りや不安は表情や声のトーンに表れやすく、自信がないように見えてしまいます。
特に就活を始めたばかりの頃や、転職活動での面接などは緊張するものです。
しかし、意識的に口角を上げ、落ち着いて振る舞うことで、精神的なタフさをアピールできます。
周りの学生が優秀に見えても、萎縮する必要はありません。
自分は自分であると割り切り、堂々とした姿勢を貫くことが、選考突破の鍵となります。
自信ある態度や話し方で余裕を見せる
自信は、話し方のスピードや声の大きさに表れます。
早口になりすぎず、普段よりも少しゆっくり話すことを意識すると、聞き手に安心感を与えます。
また、面接官全員に目線を配りながら話すことで、コミュニケーションの余裕を演出できます。
わからない質問をされた場合も、正直にわかりませんと答えつつ、前向きな姿勢を示すことができれば減点にはなりません。
過去の失敗や反省を話す際も、それを乗り越えた経験として自信を持って語りましょう。
堂々とした態度は、練習と振り返りを繰り返すことで身につきます。
内容で余裕を見せる
回答内容においても、視座の高さをアピールすることで余裕を見せることができます。
単に自分の強みを伝えるだけでなく、その強みが企業の今後の課題解決にどう貢献できるか、業界の動向を踏まえて話せるとベストです。
例えば、最近のニュースやトレンドに関連付けて、自分なりの考察を加えるなど、他の学生とは一味違う深みのある回答を目指しましょう。
企業研究を徹底し、会社が目指す方向性と自分の目標をリンクさせることで、採用担当者に一緒に働きたいと思わせることができます。
赤字事業の立て直しや新規事業など、企業のリアルな課題に触れるのも効果的です。
【集団面接に落ちる人って?】集団面接で落ちた時にやるべきこと
- 落ちた原因を分析する
- ノートに記録する
- 気持ちを切り替える
- エージェントを利用する
なかなか採用が決まらないことは就活ではよくあります。
面接に落ちてしまってもその失敗を次に繋げることが最も重要です。
ここでは集団面接の対策について解説していきます。
集団面接だけでなく個人面接にも応用できますので、ぜひ役立ててください。
落ちた原因を分析する
集団面接で落ちたと感じたら、まず冷静に原因を振り返りましょう。
面接官の表情や反応、自分の発言内容、他の受験者との違いなどを思い出し、どこに改善点があったかを探ります。
「質問に対して的確に答えられていたか」「話の内容は具体的だったか」「他の人と比べて印象が弱かったか」など、自分を客観的に見ることが重要です。
録音やメモがあればそれを活用し、次に活かす材料を明確にしましょう。
落ちた原因を分析することは、次の面接での成長につながる第一歩です。
ノートに記録する
次に繋げられるように、ノートに落ちた時の面接の様子を記録するようにしましょう。
面接全体の流れや質問に対する自分の回答や態度、面接官の反応などを思い出せる範囲で記録します。
記録が溜まると以前との比較をして得意不得意が理解できる上に、課題を発見することでなぜ落ちてしまったのかを客観的に分析することも可能になります。
選考に通過した際はノートを見返すことで前回自分が言ったことを振り返ることができ、次の面接もスムーズに進められます。
記憶が新しい面接当日にノートに記録するようにしましょう。
気持ちを切り替える
志望している会社の面接に落ちてしまうのは当然辛いです。
しかし面接官との相性によって合否が左右されることはよくありますので、その会社とは縁がなかったと切り替えるようにしましょう。
面接でのやりとりを振り返って反省点を洗い出し、自分の弱点を改める機会だったと捉えると次に意識を向けやすくなります。
自分だけうまくいっていないと感じている場合は友人に会って近況を報告しあうこともおすすめです。
反対に周囲からのプレッシャーに負けそうな場合は周囲の期待と自分の願望を切り離して考えることも重要です。
自分の悩みがどこから生じているものなのかを分析し、相応しい方法で対処すると気持ちが切り替えやすいです。
エージェントを利用する
面接の対策について解説しましたが、1人で就活を進めるのは大変ですしとても不安になると思います。
「面接で何を話したらいいのかわからない」、「面接の対策が足りていなくて不安」などの悩みや不安を抱えている人は一度エージェントに相談してみてもいいかもしれません。
就活エージェントでは完全無料でプロのアドバイザーがあなたの就活を支援します。
ESの添削から面接の練習、内定後のフォローまで一貫してサポートするため、安心して就活を進めることができますよ。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
他の学生と比較されがちな集団面接ですが、注意すべき点を抑えれば他の学生と差別化することができます。
なぜ落ちてしまうのかを客観的に分析し、課題に向き合い対策を練ることを心がけましょう。
コツを抑えてあなたの魅力を最大限に伝え、集団面接を乗り切ってください。



