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・ベンチャー企業とは ・ベンチャー企業の面接ついて ・ベンチャー企業の受かり方
・ベンチャー企業に受かりたい人 ・ベンチャー企業の対策を知りたい人 ・ベンチャー企業の特徴を知りたい人
「ベンチャー企業の内定が欲しいけど、面接のコツや早期内定をもらう方法はあるの?」と疑問に思うことがあるのではないでしょうか?
ベンチャー企業には、特有の面接であったり、早期内定を出しているところも多いので、早く行動しなければ間に合わなくなります。
しかし、どのような対策を取るべきなのか、何に注意するべきなのかが分かりにくいですよね。
そこで本記事では、ベンチャー企業の内定を獲得するための面接のコツや、早期内定情報について紹介しています。
本記事以外にも、ベンチャー就活ナビでベンチャー企業に関する情報を紹介していますので、ぜひ合わせて参考にしてください。
目次[目次を全て表示する]
【フェーズ別】ベンチャー企業とは
まず、「ベンチャー企業とは」というところから確認していきましょう。
大企業も業種や企業によって異なるように、ベンチャー企業にもフェーズごとに特色があります。
資金調達を始め、これからビジネスを始めるような企業もあれば、軌道に乗っており、事業を次々に拡大している企業もあります。
つまり、自分が理想とするベンチャー像と、実際に応募する企業がマッチしていなければ、ミスマッチが生じ、内定につながりません。
そのため、ここではベンチャー企業のフェーズを確認し、自分が望む企業はどのフェーズなのかが分かるようになりましょう。
シード期
まずは、シード期です。
シード期とは英語でSeed Stageと表すように、種まき・芽が出る前の状態を指します。
つまり、今後のビジネス展開のための基盤づくりや、社内で出たアイデアを形にするための市場調査を行う段階です。
まだ社会的信頼性も薄く、新たに人を雇うよりは、身内や既存人脈を頼りに3〜5人程度構成されているでしょう。
具体的な実績が乏しいことから資金調達も難しく、赤字が続いたり、不安定な状態であることも珍しくありません。
しかし、資金調達を行わないケースもあり、事業主の自己資本や周りの援助によって切り盛りすることもあります。
新卒でシード期の企業に携わるのは難しく、可能性としては自分で起業するか、友人の起業に協力するのが一般的でしょう。
アーリー期
アーリー期とは、必要最低限の商品・サービスを開発し、顧客からの反応もある程度得られている状態です。
顧客からフィードバックをもらうことで、ビジネス内容を改善し、今後の事業展開に反映させます。
従業員も5〜20人程度に拡大し、事業内容の工程ごとに無駄なく人員が割り振られているでしょう。
ただし、事業内容は認知されていないことが多いので、SNSや広告、ホームページを積極的に作成するのが仕事になります。
事業を動かすための資金調達も、企業によっては100〜1,000万円規模で行うことがあります。
人員強化のため学生を採用する可能性もありますが、即戦力を求めていることが多いです。
そのため、プログラミングなど、他の社員と同等に働けるスキルが必要になるでしょう。
ミドル期
ミドル期は、アーリー期よりもビジネスが改善され、安定的に収益を確保できるようになるフェーズです。
このあたりのフェーズから、就活生の方が想像するベンチャー像にマッチしてくるのではないでしょうか。
サービスや商品の名前も少しずつ顧客に認知されるようになり、要望に合わせてより良い事業を作っていきます。
たとえば、今までの無料プランに加えて有料プランを追加したり、元のサービスに課金オプションを設けたりします。
顧客に対応するためにも、事業によっては従業員が20人を超えることもあり、同一ポジションに複数の人が携わることも出てきます。
人事部や広報などポジションも拡大していることが多いため、新卒で携わることも現実的になってきます。
レイター期
最後のレイター期は、組織が確立され、事業も軌道に乗り始めることにより、黒字状態が続くようになります。
予算も潤沢であることが多く、新たな事業に投資したり、新サービスを開発することもあるでしょう。
従業員も30人を超えるようになり、上場を目標とした管理機能の強化などへの人員投下も行われます。
サービスや商品だけでなく、会社名としても広く認知されるようになり、数十億円規模の資金調達も必要になるでしょう。
組織化も進んでいることから、就活生の皆さんが想像するようなベンチャー企業とは若干異なる部分も出てくるかもしれません。
そのため、ベンチャー企業への就職を考える際にも、応募先の事業や規模感は頭に入れておく必要があります。
ベンチャー企業が内定を出したくなる人材
ここまでの内容で、ベンチャー企業のフェーズごとの違いや特色をつかめたのではないでしょうか。
ここからは、ベンチャー企業が内定を出したくなる人材について紹介します。
ベンチャー企業は予算が限られていることも多いため、余分な人件費を増やそうとはしません。
中には即戦力しか募集していない企業もあるため、採用に応募する際には次のことに気を付けてアピールできるようになりましょう。
主体性がある
まずは主体性があることです。
ベンチャー企業は組織体制が整っていないことも多く、一人あたりの作業範囲が広くなることもあります。
大企業であれば比較的教育体制が充実していますので、言われたことを遂行できれば支障は出ません。
しかし、ベンチャー企業は教育体制が整っておらず、すぐに実践に取り掛からなければならないこともあるでしょう。
また、チーム内での連携やサービスの質なども改善の余地が多いため、自ら課題を見つけ、解決していくことが求められます。
そのため、言われたことだけをするような受動的な人ではなく、進んで改善策を提案してくれるような主体性が重要です。
スピード感がある
次に、スピード感がある人です。
ベンチャー企業の特徴として、良くも悪くも事業のスピードが速く、次々に新しいことに挑戦していきます。
大企業の場合ですと、どうしてもチェックする工程が長くなるため、即座に対応を迫られるようなことは少なくなります。
そのため、仮にスピード感が無くても、差し支えないことが多いでしょう。
しかし、ベンチャー企業は一つの業務が遅れるとサービス全体に影響を及ぼすことも多いため、スピード感が命です。
周りの人のスピード感に合わせることは絶対条件であり、効率良く仕事が回るように細心の注意を払はなければいけません。
企業としても、スケジュールに大きな変更を加えることは損益につながりますので、スピード感がある人を欲します。
起業目標や理念に共感している
ベンチャー企業は従業員が少ないので、新卒や新しく入社した人でも経営者や管理職の方々と仕事を共にすることがあります。
そのため、従業員同士で密な関係性を築くことができますが、一緒に仕事をする以上、共通の理念を持っていることが求められます。
たとえば、大企業のように従業員が多くなれば、多少の価値観の違いは仕方ないことでしょう。
しかし、ベンチャー企業は人数が少ないので、身近に価値観が異なる人を置こうとはしません。
私たちが、価値観の異なる人とは密接に関わらないのと同じ原理です。
新卒や就活生であっても、自社の価値感や理念に共感している人ならば、採用しようとすることはあるでしょう。
ベンチャー企業の面接でのコツ
ここまでで、ベンチャー企業が内定を出したくなる人材について紹介してきましたので、ここでは面接のコツについてです。
明るく端的に話すなど、どの面接でも共通で大切なことはもちろん、ベンチャー企業だからこその注意点もあります。
わずかな印象の違いでも内定に大きな影響を及ぼしますので、後悔しないためにもよく目を通すようにしましょう。
特に次で紹介する3点は重要視していることが多いので、必ず意識して面接に挑むようにしてください。
主体性をアピール
まずは主体性をアピールしましょう。
ベンチャー企業はルールが定まっていないことや、未知の問題が起きることもあります。
そのため、主体性を持って行動し、自ら進んで提案や改善ができると採用されやすくなるでしょう。
過去に主体性を持って行動したり、勇気を出して取り組んだ経験がある人は積極的にアピールすると良いです。
仮に、その挑戦で失敗したとしても、その失敗から学んだことや改善したことを答えることができれば大きなポイントになります。
恐れずに行動することが大切になりますので、「こんなことで良いのかな?」という不安な気持ちは抑えて堂々と挑みましょう。
なぜその会社なのかを明確に述べる
企業理念への共感に含まれますが、なぜその会社なのかを明確に述べられるようになりましょう。
ベンチャー企業は、特に自社の理念や価値観にマッチしている人材を入社させたいと考えています。
そのため、他の会社ではなぜいけないのか、その会社でなければできないことなのかをしっかりと調べておきましょう。
しかし、中にはホームページや採用ページだけでは分からない情報もあります。
そこで、事前に説明会に参加したり、アルバイトなどを募集しているなら積極的に参加しましょう。
その企業で働いている人の様子や仕事内容を体感することができれば、より明確に志望動機を述べられるようになりますよ。
学習意欲の高さをアピール
ベンチャー企業では、次々に新しいことに挑戦するため、学習意欲の高さが重要です。
当然、既存のスキルや経験も大切になりますが、働いている間に別のスキルを身に付けなければいけないことが出てきます。
そのときに学習意欲が低いと仕事の進捗に支障をもたらすこともあるでしょう。
特に、新卒のようなスキルや経験が乏しい人なら学習意欲の高さがより求められます。
対策として、大学生の間に学校以外の勉強をすることです。
今はプログラミングやデザイン、SNSなど手短に学べる機会が豊富にあります。
失敗や成功よりも自ら学ぼうとする姿勢が大切ですので、気になるスキルがあれば迷うことなく学んでみると良いでしょう。
ベンチャーの早期内定について
経団連に属しているような大企業ですと、採用ルールが定まっているため、早期内定が出ることはありません。
たとえば、採用が可能になる「解禁日」が3月1日などです。
しかし、経団連に属していないベンチャー企業は採用のルールに制限がありませんので、比較的自由な採用活動を行えます。
年度を通して採用している企業もあれば、夏季インターンや長期インターンへの参加時に内定を出す企業もあります。
そのため、私たちが想像するような4年生からの就職活動ではなく、2年次・3年次からの早期内定も考えられます。
つまり、大企業を目指すような学生と同じスピード感で行動していると取り返しのつかないことになる可能性があります。
就活でも行動力やスピード感が重要ですので、できるだけ早く情報を集めるようにしましょう。
ベンチャー企業の早期内定情報を集めるには
では、次にベンチャー企業の早期内定情報を集める方法についてです。
大企業ですと、世間に出回っている情報も多いため、比較的情報を集めやすいですが、ベンチャー企業は違います。
ベンチャー企業の中には世間に知れ渡っていない企業も多いため、自ら調べることが大切です。
本当に自分に合っている企業を見つけるためにも、次の3つの方法を取ると良いでしょう。
SNS
まずチェックすべきなのがSNSです。
SNSの特徴として、無料で使えるというメリットがあり、費用をできるだけ削減したいベンチャー企業に向いています。
また、SNSは自由に発言することができたり、他のユーザーとコミュニケーションを取ることができるのも魅力です。
自社の特徴が世間に知れ渡っていないうちは、企業としてもアピールになりますし、気軽にコミュニケーションを取るきっかけにもなります。
就活生にとっても、どのような企業と関わりがあるのか、どのようなことを発信しているのかを見ることができます。
気になる企業をフォローすることで、他にも魅力的な企業が見つかる可能性もありますので、積極的にSNSを活用しましょう。
ホームページ
SNSの次に確認すべきなのは、企業のホームページです。
SNSと比較すると、より詳細に企業の特徴を掴むことができ、働いている人や企業理念を確認することができます。
企業の雰囲気や働いている様子、職場の環境などを把握できるのもポイントです。
一般的に、採用活動のようなイベント情報はSNSからホームページに誘導していることが多いです。
そのため、SNSで企業の概要を把握し、より詳しい情報を知りたい場合にホームページに移動してみると良いでしょう。
また、中にはSNSを積極的に活用していない企業もありますので、地域を限定してGoogleで検索するのも1つの手です。
SNSだけでは発見できなかったような企業が見つかることがありますよ。
就活サイト
最後は就活サイトを確認すると良いでしょう。
サイトによっては早期選考やインターンに関するベンチャー企業の情報をまとめて掲載しています。
おすすめのサイトとしてはWantedlyやgoodfindなどです。
就活サイトの特徴としては、地域に関わらず、多くのベンチャー企業を見比べることができる点です。
SNSやホームページは特定の企業の情報を見ることに適していますが、複数の企業情報を集めるには時間がかかります。
一度就活サイトで気になる仕事について調べてみて、興味が持てる企業が見つかったらホームページを確認するのが良いでしょう。
SNSと同様に、詳しいことはホームページに載っていることが多いので、2重のチェックがおすすめです。
ベンチャー企業の早期内定を獲得するには?
最後に、ベンチャー企業の早期内定を獲得する方法についてです。
いくつか方法がありますが、全てに共通することとして、企業との関係性を深めることです。
特に、ベンチャー企業は採用した場合にメンバーの全員と関わることもあるため、人間性を深く考慮します。
特に、ここで紹介することは重要になりますので、余裕があるうちに進めておきましょう。
内定直結型インターンに参加する
企業によっては内定直結型のインターンを開催していることがあります。
特に公に公表するようなことはありませんが、インターンに参加することが内定への前提条件であることもあります。
また、夏季インターンなどの大きいイベントで結果を残すことができれば、内定を優遇されることもあります。
一次面接が除去されたり、最終面接だけになることもありますので、積極的に参加すると良いでしょう。
就活生としても、実際に興味のある企業の説明をオフラインで受けたり、仕事に携わることで、相性を確かめることもできます。
何となくの印象だけで就職先を決めることがなくなりますので、自分のためにもインターン参加はおすすめです。
リクルーター付きOB訪問をする
OB訪問やリクルーター付きOB訪問をするのも早期内定に繋がります。
リクルーター付きOB訪問を初めて聞いた人もいるかもしれませんが、OB訪問よりも選考に関わる面談です。
カフェやレストランなど堅苦しくない場所で話し、相手も20代の若手であることが多いですが、正式に評価されています。
どちらも企業の情報を知るきっかけになりますが、企業側にとってもあなたを知る機会になります。
そのため、OB訪問の印象次第ではいくつかの採用ステップが免除になり、結果として早期内定の獲得に至るでしょう。
OB訪問はカジュアルな雰囲気であることが多いですが、双方の印象確認でもありますので、入念に準備して挑むと良いでしょう。
自己分析を深める
早めに自己分析をしておくことも早期内定を獲得するために重要です。
自己分析は早期内定と関係性が無いように感じますが、少しでも早い段階で自分のことを知ることに価値があります。
就活が迫ってから自己分析をしていると、自己分析をもとに行動しなければいけない時に、行動できなくなってしまいます。
自分がどういうことに興味があるのか、どのような仕事をしたくないのかなどをノートに書き出してみましょう。
「まだ何もわからない」という人は、先輩に聞いてみたり、気になっていることに挑戦し、経験を積むのも良いです。
「まだ就活の時期ではないから」と油断するのではなく、1年次、2年次と早い段階から少しずつ自己分析を深めておきましょう。
おわりに
本記事では、ベンチャー企業に関する早期内定の情報や面接のコツについて紹介しました。
ベンチャー企業には特有の価値観や評価のポイントがありますので、合格に近づけるような対策をする必要があります。
特に、主体性やスピード感というのはすぐに身につくようなものではありませんので、今のうちから少しずつ行動すると良いです。
オンラインでWebスキルを学んでみたり、ボランティアに参加するのも良いでしょう。
また、何から始めるべきか分からない人は、ベンチャー就活ナビで就活やベンチャー企業の特徴が掴めますので、ご利用ください。