【例文14選】ガクチカとは?魅力的なガクチカの作り方や例文を完全網羅!

【例文14選】ガクチカとは?魅力的なガクチカの作り方や例文を完全網羅!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・ガクチカとは?
・ガクチカの作成方法
・ガクチカの例文14選
・ガクチカがないときの対処方法

この記事をおすすめしたい人

・ガクチカの正しい書き方を知りたい人
・幅広い分野のガクチカを考えたい人
・ガクチカ作成に苦手意識がある人
・例文を参考にガクチカを作成したい人

「ガクチカにできる経験は何?」と言われて思い浮かぶエピソードは、人によってさまざまです。

しかし、なかには「そんな経験は思いつかない」と頭を悩ませる人もいます。

そのような場合でも、ガクチカとして利用できるエピソードや例文について知ることで「このような内容でもいいんだ」という気づきを得られることもあるでしょう。

この記事では、ガクチカの例を14個紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼

目次目次を全て表示する

【ガクチカ】そもそもガクチカとは

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略称です。

あなたが学生時代に何を目標とし、どのようなことに打ち込み、いかなる方法でどれほどの成果を出したのかを説明します。

よほど目を惹くような華やかな経歴でもない限り、ガクチカとして用いることができる経験は限られています。

しかし、その経験の中で感じたことや学び取ったことは人と差別化させることが可能なため、ガクチカはあなたならではの魅力をアピールできるプレゼンのようなものでもあるのです。

【ガクチカ】ガクチカと自己PRの違い

就活生が自分の魅力をアピールできる項目には、ガクチカのほかに自己PRがあります。

どちらも自分が学生時代にどのような経験をしてきたかという前提から今持っている魅力をアピールするため、内容が似通ってしまうのが難点です。

ガクチカと自己PRは、いったいどのように分けて考えたら良いのでしょうか。

ガクチカと自己PRについて、詳しくはこちらで紹介しています。

ガクチカの場合

ガクチカは、就活生が「学生時代に力を入れたこと」を伝えるものです。

核となるのはモチベーションの根源であり、採用者は就活生が語るエピソードから物事への取り組み方をチェックします。

そのため、結果のみならず物事に取り組んだ過程を重要視する傾向が強いです。

あなた自身がどのような気持ちで仕事に取り組めるか、どのような環境ならばそのモチベーションを維持しやすいかなどを判断されます。

同時に、そのモチベーションや取り組み方が企業とマッチしているかも確認されているのです。

自己PRの場合

経験に重きを置かれるガクチカに対し、自己PRは就活生の「長所や強み」を伝えるものです。

採用担当者には、あなたが持つ人柄や特性をチェックされます。

つまり、今現在何ができるのか、どのような貢献が期待できるかを判断される項目だと言えるでしょう。

そのため、自分の強みに説得力を持たせ、企業に利益をもたらすことができると伝えることが大切です。

その説得力を持たせる材料、根拠として学生時代のエピソードを用いるためガクチカと混同されがちですが、自己PRとガクチカでは最終的に伝えたいことがそれぞれ異なります。

同じ内容でも良いの?

学生時代の経験を使って内容を構築するガクチカと自己PRですが、基本的に両者を1つのESや面接の中で同じ内容にするのは推奨されません。

なぜなら上記にも述べたように、それぞれの質問で見られている部分、重きを置かれている視点が異なるためです。

ただし、エピソードの括りをどちらも「アルバイト」にして経験を選ぶなど、同じテーマを用いるのは構いません。

それぞれの内容に整合性も持たせられるため、選考での受け答え全体に統一性や一貫性を持たせるのに役立ちます。

【ガクチカ】企業がガクチカを聞く理由

ガクチカをどのように捉え、どう練り上げていくべきかは、企業がガクチカを聞く理由を知ることでより具体的に理解できるようになるでしょう。

企業が就活生にガクチカを聞く理由は、大きく分けて3つあります。

まずは企業側の意図を理解し、そのうえであなた自身が企業からどう見られたいか、評価されたいかを考えてみると良いでしょう。

企業がガクチカを聞く理由については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

モチベーションの根源を知るため

ガクチカを通じて就活生が何に懸命に取り組んだか知ることは、その人のモチベーションの在り処を紐解くことにつながります。

つまり、あなたが学生時代に力を入れようと考えたことに対してどのような目標を立てたか、どうやって続けたかを見ることで、その原動力がどこから来ているのかを見ているのです。

就活生が、どのような条件下において、何に対して一生懸命になれるのかを知ることで、企業の仕事に適性があるかを判断されているとも言えるでしょう。

モチベーションの根源は人によって異なるため、一概には言えません。

しかし、入社後も仕事に前向きに取り組めるか、配属された部署の中で実力を発揮できるかどうかは、採用後の早期退職を防ぎ長く企業に貢献してもらうためにも重要な項目と言えます。

課題解決力を知るため

ガクチカは学生時代のエピソードを中心に構築されるため、目標に対し課題や困難が立ちはだかったときに就活生がどのように乗り越えたのかを知ることができます。

課題を正しく把握できていたか、適切な行動を取れていたか、目標に対して諦めることなく継続的な努力ができたかといったポイントは重要な観点です。

課題の把握や適切な行動の立案などは、就活生が持つ論理的な思考能力などにも関わります。

そして、これらの課題解決能力は、就職後にどれだけ仕事ができるようになるか、現時点での実力や伸びしろを示す道標でもあるのです。

つまり採用担当者は、ガクチカを通じて就活生の課題解決能力を知り、入社後に活躍してくれる人材か否かを判断していると言えます。

学生の人柄を知るため

円滑に仕事を進めていくうえでは、業務をこなす能力はもちろん、その人物の人柄や性格も重要な条件となります。

そのため採用担当者は、ガクチカのエピソードを見てその学生の考え方や人間性をチェックしているのです。

どれだけ仕事ができる人材であっても、和を重んじる集団の中にあってなお独善的な解決方法や身勝手な考え方を振りかざすようでは、チームにとってのマイナス要因になりかねません。

従って、企業の社風や現場の雰囲気、すでに働いている社員の方と学生の人柄がマッチするかというのは非常に大切な要素なのです。

また、就活生も自分と企業との相性をたしかめてから応募しているはずなので、実際に応募する就活生が自分自身や企業についてどれだけ理解しているかの指標にもなります。

【ガクチカ】ガクチカの作り方

ここからは、エピソードの選抜から実際の構成までガクチカをどのように作っていくかを解説します。

まだガクチカの見つけ方がわからないという人も、この項目を読めば自分の経験からどのようなガクチカを選べば良いのかわかるようになるでしょう。

ガクチカ選びの準備から作成まで、順番に紹介します。

ガクチカ作成前の準備をする

ガクチカを作るためには、まず何をアピールするべきか考え、どのようにアプローチすべきか具体的な計画を立てる必要があります。

つまり、自分のアピールポイントを知り、それが志望先の企業に伝えるものとして適切な内容か評価し、求められる文章にするためにはどのように構成したら良いかを考え判断する工程です。

ガクチカの準備として必要な作業について、詳しく見ていきましょう。

自己分析をする

ガクチカを作成するためには、まず自分のどのような点がアピールできるポイントなのかを理解しなければなりません。

まずはしっかり自己分析を行い、自分自身を客観視することが大切です。

自分が持つエピソードや性質は、他人から見たときに自分と同じような評価がなされるとは限りません。

従って、適切なアピールのために自分の見え方というものを知っておく必要があります。

これにより、人から見た自分の強みや弱みが明確になり、エピソードを考えやすくなるのです。

アピールすべきポイントがわかっていれば、それに適したエピソードを選ぶことができます。

逆に、自分のことをよく知らないまま適当なエピソードを選ぶと、あなた自身の良さや人柄を十分に伝えられません。

規定文字数を確認する

ガクチカの準備をするうえでもう1つ大切なのが、ガクチカを書く文字数です。

多くの場合、ガクチカには文字数の規定があり、「とりあえず長く書けば良い」というものではありません。

特に何も言われていなければ、300〜400字が読みやすく適切だと判断する企業が多いです。

しかし、なかには800〜1000字など文字数の多いガクチカを求められることもあります。

長いガクチカは書くのが大変な分、その企業に対して本気でぶつかる熱量があるのかという判断材料になるのです。

そのような文字数指定がない場合、ガクチカは400文字前後にすると良いでしょう。

限られた文字数の中でどのように内容に説得力を持たせるのかが問われるため、構成や書く文章の優先順位が重要です。

100字・150字・300字・400字・など比較的少ない文字数でガクチカを書くケースについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

ガクチカで用いるテーマを決める

自己分析によって自分のアピールポイントを理解できたら、今度はガクチカとして用いるエピソードのテーマを選びましょう。

以下では、

・アルバイト
・ゼミ
・部活
・研究
・趣味
・学業
・サークル
・留学
・資格
・長期インターン
・旅行
・筋トレ
・TOEIC
・一人暮らし

の14の項目をご紹介します。

これらをガクチカとして用いる利点や難点から、あなたに適したテーマ選びを行ってください。

アルバイト

飲食店での接客経験など、アルバイトのエピソードは比較的選ばれやすいガクチカテーマです。

このテーマのメリットは、多くの人が経験したことに基づいて内容を展開するため、受け取り側に働き方をイメージさせやすい点にあります。

一方、普遍的な経験であることにはデメリットも存在し、学生がこぞって選ぶテーマであるため差別化が難しいのがネックです。

周りのライバルに差をつけるためには、自分が感じたことや学んだこと、お客様やほかの従業員とのやり取りなどに独創性を持たせることが重要でしょう。

アルバイトの経験をガクチカとして用いるケースについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ゼミ

モチベーションの根源を興味・関心や好奇心に帰結させるテーマとして、ゼミでの研究もよく選ばれます。

このテーマにおけるメリットは、採用担当者が普段触れないような分野についても話せるため、興味や関心を惹きやすいガクチカを作成できる可能性が高まる点にあります。

また、チームでの経験をアピールしやすいのもメリットであり、特に理系の学生に選ばれることが多いです。

一方、相手がわかりやすいように話さなければならないため、専門的な知識や単語はそのままでは使えない点がデメリットとして挙げられます。

必要な情報は、見識のある人以外にもわかるよう、噛み砕いて説明しなければなりません。

ゼミでの研究活動をガクチカとして用いるケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

部活

アルバイトのエピソードと同じく、学生の普遍的な経験としてガクチカに用いられやすいテーマに部活動があります。

部活動をテーマにするメリットは、チームでの勝利といった目的や、大会での入賞など目標が明確な点や、活動を軸に多くの人と関わることで得た学びを用いることができる点です。

一方、経験の内容よりも活動や実績をアピールしがちになってしまう点がデメリットとして挙げられます。

部活をテーマにガクチカを書くケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

研究

理系分野を専攻している学生であれば、ゼミの内容よりもさらにディープなテーマとして自身の研究を扱えます。

理系・文系問わず人気なサークルやアルバイトの経験とは違い、理系学生にしか使えないガクチカであるため、差別化を図りやすい点がメリットです。

ただし、誰にでも理解できるように研究内容を説明するのが難しいという点がデメリットになります。

たとえ自分の研究と分野が同じ企業を志望していても、採用担当者がその分野のエキスパートであるとは限りません。

万人にわかりやすいよう、説明の仕方を工夫しましょう。

研究についてのガクチカを書くケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

趣味

自身の人柄や感性に重きを置いてアピールしたい場合は、趣味をテーマにする方法もあります。

一口に趣味といってもその内容は多岐にわたるため、選んだ内容に紐付く個性や、好きなものに打ち込む人間性をアピールしやすい点がメリットです。

デメリットは、ギャンブルやお酒など一般的にマイナスイメージのある趣味を用いることができない点や、どれだけお金をかけたか、時間を使ったかという単なる自慢になりやすいという点にあるでしょう。

ガクチカで採用担当者が知りたいのは、「就活生の自慢話ではない」という点を理解しておかねばなりません。

趣味をガクチカのテーマにするケースについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

学業

純粋に「努力した」という経験をアピールする場合は、学業をテーマに選ぶと良いでしょう。

学生時代の学業をテーマにするメリットとして、GPAなど定量的な数値を用いることで客観的な成果を提示しやすくなります。

デメリットは、個人の学歴や学業での成果をさほど重視しない企業も多いため、結果よりも強みをアピールする必要がある点です。

その成績を取るために継続した努力の内容や、苦手な課題の解決方法など、あくまでもエピソードに重点を置いた文章作りが大切になるでしょう。

学業をガクチカとして用いるケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

サークル

部活での活動よりも、さらに人間関係に重きを置いたテーマとして、サークル活動を使うこともできます。

このテーマのメリットは、単独での目標設定ではなく周囲と協力した取り組みを紹介できる点や、幹部としての経験があればリーダーシップやマネジメント力をアピールできる点です。

ただし、多くの学生が経験している内容であり、ほかの学生との差別化が難しいのがデメリットです。

横並びのライバルはもちろん、歴代の就活生の多くが用いたテーマでもあるため、採用担当者にとっては新鮮味に欠ける可能性があることを念頭に置いておきましょう。

サークル活動をガクチカのテーマとするケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

留学

グローバルな視野をアピールするテーマとして、留学の経験もよく用いられます。

留学のメリットは、慣れない海外に出て現地の人と積極的にコミュニケーションを図る行動力をアピールしやすい点や、社内で英語を用いる企業に刺さりやすい点です。

一方、通常の学生よりも言語力への期待が高まる点がデメリットになります。

留学しても語学が身についていないと肩透かしになってしまうため、きちんと語学力を鍛えておきましょう。

留学の経験をガクチカに用いるケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

資格

学生時代の努力の結果と現在の技能を両方アピールできるテーマとして、資格の取得も人気のテーマです。

このテーマのメリットは、決められた試験日に向けて勉強するための計画力や継続力をアピールできる点、得た成果が客観的に証明できる点になります。

デメリットは持っている資格の自慢になりやすい点、履歴書の資格を記載する欄でアピールが事足りる可能性が高い点です。

その資格を得るまでにどのような困難があり、どう乗り越えたのかという課題解決に重点を置いて話しましょう。

長期インターン

「すでに企業の業務に携わった経験がある」というのは大きなアピールポイントとなるため、長期インターンの経験を用いる学生も多いです。

長期インターンのメリットは、入社後に働く姿をイメージさせやすいことや、ほかの学生との差別化が測りやすい点にあります。

特にベンチャー企業の場合、即戦力を欲しているため入社後の活躍を想起させる人材は有利です。

しかし、経験やスキルだけの自慢になりやすい点がデメリットとして挙げられます。

経験の中で何を学んだかなど、きちんと内容に重点を置いたガクチカ作りが肝要です。

長期インターンの経験をガクチカのテーマとして用いるケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

旅行

国内・国外問わず、行動力や目新しさのアピールとして旅行のエピソードもガクチカに使えます。

このテーマのメリットは、交通手段や宿泊先の手配、訪問先のピックアップなど計画性や主体性をアピールできる点です。

ただし、団体での旅行でなく個人旅行の場合、チームプレイでの強みをアピールできない点がデメリットになります。

また、旅行先の紹介に比重を割きすぎると単なる世間話になってしまうため、本当に伝えたいことは何なのか、芯をきちんと決めておく必要があるでしょう。

旅行をテーマにガクチカを書くケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

筋トレ

学業やアルバイトの経験など、誰もがやったことのある普遍的なテーマと一風異なるテーマとして筋トレもあります。

筋トレをガクチカのテーマとして選ぶメリットは、一見してわかるほど筋肉がついていれば、見た目で説得力を持たせることができる点です。

一方、話し方を誤ると、ただの趣味の紹介になりがちな点がデメリットとして挙げられます。

誰からもわかるほど鍛えていなければあまり意味がないことを踏まえ、鍛えるにあたって大変だったこと、それをどう解決したかを説明することを忘れないようにしましょう。

筋トレをガクチカとして用いるケースについては、こちらの記事で解説しています。

TOEIC

企業の事業展開や取引先によっては、TOEICで高いスコアを出すために努力した経験もガクチカとして使えます。

このテーマのメリットは、スコアを提示することで誰にでもわかる語学力の根拠を示せる点や、外資や商社ではTOEICスコアそのものを重視する企業が多い点です。

ただし、デメリットとして単なる点数自慢になりやすい点、個人での努力になるため集団での取り組みをアピールできない点があります。

個人の語学力よりも協調性を重んじる企業には効果がない場合も多いため、企業の社風によって適しているかどうかの見極めが肝心です。

TOEICに関する経験をガクチカにするケースについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

一人暮らし

仕事にも応用できるような生活の工夫を多く重ねてきた場合は、一人暮らしのエピソードをガクチカにすると良いでしょう。

このテーマのメリットは、節約をはじめとするお金の使い方など、多くの人からの共感を得やすいエピソードを話せる点にあります。

一方、内容によっては当たり前のことと認識されてしまう可能性が高いのがデメリットと言えるでしょう。

特に、社会人であれば学生よりも厳しい条件でやりくりしている人が多いため、よほど特異なエピソードではない限り使いにくいです。

一人暮らしの経験をガクチカにするケースについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

エピソードを厳選する

ガクチカのテーマを決めたら、細かいエピソードを組み立てる前にどの経験を用いるかリストアップして厳選します。

エピソードの内容によって結果的にアピールできる内容は異なるため、企業風土などとの相性を考えて選ばなければなりません。

どのようなエピソードなら企業に一目置かれるか、自分と他者の差別化できる条件は何かなど、よく考えたうえで実際に使うエピソードを選びましょう。

企業が求める人物像を見つける

まず、企業研究によって志望する企業が求める人物の条件を洗い出します。

ガクチカにおいて非常に大切なポイントは、採用担当者にあなたの入社後の働き方をイメージさせることです。

そのため、OB訪問やホームページ、インターンなどから内部情報を探り、企業側が求める人物像を掴む必要があります。

企業が求める人物像とまったく異なる方向性のエピソードを持ち出しても、採用担当者にとっては魅力的に映りません。

これでは、せっかく設けられたガクチカの項目が無駄になってしまいます。

限られた設問の中で効果的に自分を採用するメリットを伝えるためにも、企業が欲する人材をリサーチしておくことが重要なのです。

企業理念との親和性

企業理念は、その企業が重視する価値観を示しています。

そのため、ガクチカには企業の経営理念を理解して、その方向性に沿った経験を選びその方向性との親和性をアピールしましょう。

企業が社会に与えている価値と同じ価値を提供した経験、もしくは価値提供をしたいと思うようになった経験を用いると効果的です。

例えば、環境保護を企業理念とする企業に応募する場合、清掃ボランティアに組んだ経験などを伝えることが有効です。

業務内容との親和性

業務内容との親和性は、企業の事業分野への深い関心と実力を示す絶好の機会となります。

企業の事業内容に直接関連するガクチカを持っていることは、即戦力となり得るポテンシャルを示せるからです。

特に、技術職や研究職を志望する場合は、ガクチカの経験がそのまま業務に生かせるものだと再現性が高まります。

例えば、ITベンチャーなら、プログラミングコンテストでの受賞歴やアプリ開発の経験などが該当します。

社風との親和性

社風は職場の雰囲気や働き方のスタイルを形成し、社員たちがどのように協力して業務をするかに大きな影響を与えます。

インターンや企業説明会を通じて感じた社風と自分の性格や取り組みの原動力が、マッチしている経験を述べれば企業にポジティブな印象を与えられます。

例えば、自由な発想を重んじる創造的な社風の企業では、新しいアイデアを生み出した経験やチームで何かを創り上げた経験が評価されます。

ベンチャー企業は熱量を重視する

ベンチャー企業への就職を希望するならば、特にその企業にコミットした熱量を持っているかが重視されていることを覚えておかねばなりません。

従業員数が少なく、社員一人ひとりの裁量権が大きいベンチャー企業では、タスクの量が多く激務になりがちです。

入社後に「こんなつもりではなかった」と早期に退職してしまう人も多く、その場合はコストが無駄になってしまいます。

これを避けるため、ベンチャー企業では就活生の熱意に重きを置いている場合が多く、熱量が伝わるガクチカが刺さりやすいです。

具体的には、あなた自身が主体的に行動したエピソードや、業務に携わってうえを目指す向上心が伝わるエピソードなどです。

ベンチャー企業向けのガクチカについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

自分らしさが伝わるものにする

ガクチカのエピソード選びで重要なのは、自分らしさが相手に伝わる経験かどうかです。

冒頭にも述べたように、ガクチカにおいては就活生の人柄も見られています。

そのため、ガクチカのエピソードを選ぶ際は、あなたがどのような人間なのかが伝わる経験をピックアップする必要があるのです。

人柄や個性、考え方の癖などは、その企業との相性を評価するための重要な条件となります。

そして、相性の良い個性を選べているかどうかは、自己分析や企業研究の深さにつながり、熱意のアピールにも関わるポイントとなるでしょう。

自分が持っている特性をアピールするにはどのようなエピソードがふさわしいか、じっくりと時間をかけて考える必要があると言えます。

高い成果を残した経験

自分の人生で達成した顕著な成果は、自分の能力を最大限に発揮できた証明です。

周囲の人よりも多くの努力をする必要があり、情熱を傾けられたから良い成果を得られたのです。

このような結果は、目標を設定しそれを達成するための情熱と能力を持っているというあなたらしさを表しています。

具体的な成果を挙げて達成するまでの過程と学びを詳細なエピソードをもとに伝えることで、あなたの強みを強調しアピールしましょう。

役職を担った経験

入社後の再現性を伝えるには、自分がどんな役割を得意としているかを明確にするのが良い方法です。

役職を担う機会は自ら立候補することもあれば、周囲からの推薦によって託されることもあります。

いずれにしても、役職を全うするには他者からの適性を認められることと信頼が必要不可欠で、あなたが周囲からどのように認められているか明らかになります。

また、役職者としての経験は、多角的な視点から物事を考える力のアピールにもなります。

最も時間を費やした経験

最も時間を費やしたことは、それだけその物事に情熱を傾けこだわり続けた結果と言えます。

そのこだわりを追求した経験は、あなたの価値観や判断の優先順位を示すものです。

なぜその活動にそこまでの時間を割いたのかや長期間にわたって継続するモチベーションの源泉を明らかにすることで、深い動機と価値観を企業に伝えられます。

また、最も情熱をかけた価値観は、キャリアビジョンを示すことにもなるでしょう。

構成に沿って文章を組み立てる

多くの人にとって、比較的読みやすい文章の構成というのはおおよそ決まっています。

特に、ガクチカの作成にはPREP法が好ましいでしょう。

PREP法とは結論、根拠となる理由、行動の具体例、結論の順序で文章を組み立てる方法です。

最初の結論はガクチカの経験、最後の結論はその経験からどのように企業に貢献するかという展望になります。

より詳しいガクチカの構成については、こちらの記事で解説しています。

結論

まず必要なのは、あなたが学生時代に力を入れたのは何なのかという結論です。

最初に、「私が学生時代に力を入れたことは◯◯です」といった形でなるべく簡潔に述べるようにしましょう。

結論を先に配置すれば、採用担当者はその後のエピソードをイメージしやすくなり、ガクチカ全体を理解する近道になります。

また、自分が何を言うべきかというテーマの一貫性を持たせるのにも役立つため、途中で話が飛びにくくなります。

あまり長くなりすぎないよう、すんなりと頭に入ってくるような文章にしましょう。

理由

最初に結論を述べたら、その後はその結論が導き出せる根拠、理由を述べていきます。

理由に関しては、「◯◯をしたいと思い◯◯に取り組みました」や「◯◯という目標を立て、◯◯に取り組みました」のように説明しましょう。

ガクチカで重視したいのはエピソードであるため、あまり結論や理由には文章の比重を置きすぎないことが重要です。

ただし、理由はあなたの思考プロセスの一端を解き明かすものでもあるため、きちんと相手が納得できるように工夫して書くようにしましょう。

行動

理由の次は、ガクチカの要となる行動、具体的なエピソードを述べていきます。

ガクチカの中で特に文字数を割くべき箇所は、このエピソードの部分です。

ここでは、目標の設定から課題の発見、解決までの計画やアプローチ、得られた結果などエピソードの流れを具体的に説明します。

エピソードの部分がしっかり描写できていないと、ガクチカ全体の説得力が落ちてしまいます。

採用担当者の立場に立ち、どのように書けばイメージしてもらえるかを意識しつつ、できるだけ綿密に書くようにしましょう。

貢献

最後に、ガクチカ全体の結論として、今後どう貢献していくかを述べましょう。

そのエピソードを通じて何を学び、その経験が企業にどう貢献できるものであるのかを説明します。

この部分では、単に聞こえの良いことを並べるのではなく、きちんとエピソードからつながるような内容を考えなくてはなりません。

同時に、貢献できる内容は企業が求める人材像に即したものにする必要があります。

エピソードと整合性が取れる内容であり、企業が求める貢献であるという条件にあてはまるよう、注意しながら書きましょう。

【ガクチカ】ガクチカ作成のテンプレート

私が学生時代に力を入れたのは◯◯です。
◯◯に取り組むにあたって、◯◯という理由で〇〇という目標を掲げていました。
◯◯に取り組む際には◯◯という困難があったものの、◯◯という行動をしました。
その結果、◯◯という結果を出し、◯◯ということを学びました。
貴社に入社後は◯◯を活かして活躍していきたいと考えています。

【ガクチカ】ガクチカを作る際のポイント

ガクチカは、1つの文章だけを適当に作っておけば事足りるというものではありません。

志望先の候補がいくつかあるように、ガクチカも企業に合わせてより効果的なものを選択する必要があります。

以下に、効果的なガクチカを作るために重要なポイントをご紹介しますので、ガクチカ作りに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

例文や先輩のガクチカを参考にする

いきなり何も参考にせずにガクチカを書こうと思っても、書き出しの段階からつまづく人がほとんどです。

そこでおすすめなのは、例文や先輩が作成したガクチカを読んでみることです。

効率的に高品質なガクチカを作るにあたっては、質の高いものを参考にすることが重要です。

テーマ別の例文についてはこちらの記事で紹介しているため、是非参考にしてみてください。

また、先輩のガクチカが読みたいという方は、イールックやワンキャリアなどのサービスの活用をおすすめします。

内定を獲得した先輩のESを確認できるため、是非気になる方はこちらから登録してみてください。

3〜4つは考えておく

ガクチカを作成する際は、1つだけでなく複数個用意するようにしましょう。

たとえ同じ業界であっても、求めている人材像がすべての企業で同じとは限りません。

企業によって求めている人材の条件が異なるならば、その分刺さるガクチカも異なります。

また、同じ企業の面接において、ESなどの書類とは別のガクチカを聞かれるケースは少なくありません。

そこで同じガクチカを答えてしまうと、「話題の引き出しがない」「自己分析が甘い」などと評価されてしまいます。

また、「学生時代に本気で打ち込んだ経験があまりないのでは?」と判断される可能性も高いです。

そのため、どのような企業にも対応できるように、エピソード別に3〜4個のガクチカを作成しておくのが好ましいでしょう。

複数個のガクチカを用意する必要性については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

成果の大きさではなく過程を意識する

ガクチカを考える際に間違えがちなこと、誤解されがちなことは、「華やかな経歴でなければ注目されないのではないか」「成果の大きさばかりが注目されるのではないか」という点です。

実際のところ、ガクチカで重要視されるのは得られた成果の大きさではありません。

それを達成するまでにどのような課題を自分で見つけられたか、またその解決のためにどのような手段を考え実行したかという過程が重視されています。

たしかに成果はわかりやすく評価しやすいものですが、そこにたどり着くまでの道筋が滅茶苦茶な人は、課題の達成までに時間がかかることも多く、一概に仕事ができるとは言えません。

むしろ、きちんと筋道を立てて論理的に考えられることの証明として、過程が重視される傾向にあります。

そのため、ガクチカを作るときは過程を意識しながらエピソードを考えるようにしましょう。

なるべく具体的にする

ガクチカを作るときは、盛り込む情報をなるべく具体的に描写する必要があります。

内容が具体的になることで、ガクチカ全体に説得力を持たせることができるほか、採用担当者に入社後の働き方をイメージさせることも可能です。

そのため、なるべく定性ではなく定量で述べるのが好ましいとされています。

成果や変化に関しては、主観的な表現は避け、数字を用いた具体的な表現にすると誰にでもわかりやすい描写になるでしょう。

また、自分の感情面の変化や表出に関しても、その感情を相手が想起できるような普遍的でわかりやすい表現が無難です。

あまりに文学的かつ抽象的な表現になると、理解や共感が難しくなるため、文章に技巧を凝らすよりも一文一文がしっかり伝わるような表現を心がけましょう。

自分の考えや思いを入れる

AIが生成したような単なる論理的な文章ではなく、あなた自身の思考や感情が明確に表れた内容を目指しましょう。

ガクチカを作成する際の重要なポイントは、自分の考えや思いをしっかりと反映させることです。

特に、ベンチャー企業のような比較的小規模で少数精鋭の組織では、個々の熱いコミットメントや個性が高く評価されます。

自分の考えや情熱をガクチカに盛り込むことで、活動の単なる羅列を超えた意味を持つものになります。

それによりガクチカがあなたにとってどのような意味を持つのかを具体的に伝えることが可能になります。

ガクチカの経験にどれだけ価値があり、学びを得られたのかを明確にできます。

強調したい部分は鉤括弧を使う

ガクチカで自分が特別に強調したい思いや功績がある場合、その部分にかぎかっこを使うことで注目を集められます。

指定された文字数に余裕がある状況ではこのテクニックを活用して、あなたの熱意や成果を際立たせることが可能になります。

かぎかっこを使うことで読み手の注意を引きつけ、特に伝えたいポイントに目を向けてもらいやすくなります。

例えば、特定のプロジェクトで達成した「具体的な成果」や、困難を乗り越えた際の「個人的な学び」など人事に特に理解してもらいたい部分に使います。

これにより情報の重要性の強調表現ができます。

かっこ内の内容は、あなたのガクチカの中で特に記憶に残りやすい部分となるでしょう。

【ガクチカ】ガクチカを作る際の注意点

ガクチカを作成する際は、気をつけなければならないことや、やってはいけないことが存在します。

これを破ってしまうと、どんなに内容を考えたとしても内定の可能性が大きく下がってしまいます。

自分のガクチカを作成するときは十分注意し、作ったガクチカが効果を発揮できるように努めましょう。

ガクチカ作成で気をつけるべき注意点は、以下のとおりです。

嘘をつかない

ガクチカを作成する際は、企業にマッチしたエピソードを求めるあまり、実際に体験していない虚構の経験を書いてはいけません。

必要以上に話を盛ってしまったり、架空の話を作り上げてしまったりすると、入社後にミスマッチが起こる可能性が高まります。

結果的に早期退職の原因になるなど、企業にとっても就活生にとってもメリットがありません。

また、採用担当者は多くの就活生を評価してきたこの道のプロです。

下手な嘘はバレる可能性が高く、嘘がバレたときには信頼を失ってしまいます。

企業は信頼できない人物を採用しようとはしないため、ガクチカにはきちんとあなた自身の経験に基づくエピソードを選ぶ必要があるのです。

これまでの就職活動が水の泡とならないよう、誠実にガクチカを作りましょう。

ガクチカで嘘をつくことの危険性については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

専門用語を使わない

ガクチカを作成するときは、自分の得意分野における専門用語はなるべく使わないようにしましょう。

一見、専門用語は具体的なガクチカにするためには必要なもののように思えます。

しかし、採用担当者は必ずしも専門用語を理解できるような、その分野のエキスパートであるとは限りません。

そのため、何も知らない素人でも理解できる言葉でないと、伝えたいことが正確に伝えられない可能性があります。

専門用語は平易な言葉に直し、誰にでも理解できるガクチカを作成する必要があります。

どうしても専門的な内容を盛り込む必要がある場合は、一度専門外の人に内容を見てもらいましょう。

そして、もしわかりづらい内容なら修正し、伝わりやすいものになっているかどうか確認するようにしてください。

高校時代のエピソードを用いない

ガクチカを作成する場合、大卒ならば高校時代のエピソードはなるべく控えた方が無難です。

大学に通った経験があるにもかかわらず、力を入れたことを捻出できないということは、「大学生活中に意欲的に行動してこなかったのではないか?」と思われかねません。

採用担当者の視点で考えると、学生生活に意欲的でなかった人物が自社に就職した後、急に意欲的になることはあまり考えられないでしょう。

そのため、大学生活の経験があるならば、学業でもアルバイトでもどのようなものでも構いませんので、その時代に経験したことをエピソードにする方が無難と言えます。

たとえ高校時代に特異なエピソードがあったとしても、なるべく大学時代のエピソードを使うようにしましょう。

悪いイメージを連想させない

お酒やタバコ、ギャンブルといった社会的イメージが悪い活動や趣味は、ガクチカに含めないことが重要です。

これらのトピックはコンプライアンス違反の可能性をはらみ、さらに入社後に公の場で問題となるリスクを招く恐れがあります。

企業はこのようなことを回避したいと考えているため、選考過程で避ける傾向にあります。

そのため、大学での活動や経験など、学生らしい内容に焦点を当てるようにしましょう。

【ガクチカ】ガクチカがないときの対処法

ここまで一通り読んでも、「特に何も思い浮かばない…」という人もいるかもしれませんが、慌てる必要はありません。

自分の中ですぐに思いつくような経験がなくとも、落ち着いていろいろなところから情報を集めればきっかけが見つかることもあります。

まずは自分で自分の経験をリストアップしてみて、しっくりこないようならば周りの意見を聞いてみましょう。

ガクチカが見つからないときの対処法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

自分の経験を振り返る

自分の経験について振り返ることで、ガクチカの題材が見つかる可能性が高いです。

就活生の中にはガクチカの結果や大小について考えすぎる人が非常に多いですが、重要なのは結果や経験の代償よりも、その経験を通じて自分が何をしたのか、何を学んだのかです。

部活で全国大会を制覇している必要も、大学で全ての科目で満点評価を得ている必要もありません。

重要なのは、取り組みを通じてどのようなことを学んだのか、そしてこれからどのように活かせるのかについて話すことです。

自分が多くのことを学んだ、または夢中で取り組んだことについて、振り返ってみましょう。

親しい人に聞く

自分のことについては自分が一番よく知っているつもりでも、身近な人から見た自分の姿にまでは思い至らないことがよくあります。

自己分析をしてもなかなかガクチカが思い浮かばない場合、家族や友人などの親しい人に自分について聞くことで、思っても見なかった発見があるかもしれません。

他者から自分の評価を聞くことで、自分をより客観視することができます。

傍目から見てあなたが頑張っているように見えることがわかれば、そこからそれに打ち込んでいる間、具体的にどのような気持ちだったのかを紐解くきっかけになるでしょう。

些細な発見が独自性のあるガクチカにつながる可能性もあるため、なるべくいろいろな人にあなたについての意見を求めるのがおすすめです。

例文を参考にする

自分だけではガクチカを見つけられず、うまくエピソードを整理できない場合は、ほかの人が書いた例文を見てみるのも効果的です。

ほかの人のガクチカを見たり聞いたりするほか、インターネットで例文を探すことで完成後のイメージを持ちやすくなります。

もちろん、書いてある例文をそのまま用いてはいけません。

しかし、誰かが書いたガクチカを参照することで、「こんな経験もガクチカにできるんだ」という気づきを得られれば、自分のガクチカ作りが最初よりも楽になるはずです。

自分の経験からガクチカとしてふさわしいエピソードを選べない場合は、無理に一から作ろうとせず、参考程度にお手本となるガクチカを見て回るのも1つのヒントとなるでしょう。

また、過去の例文を見れば、具体的にどのような経験が使われやすいのかを把握することができ、頻繁に用いられるテーマを避けることも可能になります。

今からガクチカを作る

現時点で使える経験がないのであれば、これからガクチカにできるような経験をするという方向にも転換できます。

よほど書類の提出が差し迫っているのでもない限り、今からでもガクチカを作成することは可能です。

おすすめは、長期インターンへの参加や就職後も役に立つような資格の取得、ボランティア活動、新しいアルバイトの参加などです。

これから経験することに集中し、新たな気づきや学びを逐一メモしていくことで、新たなガクチカを作れるようになるでしょう。

もしガクチカが思い浮かばない場合は、思い切って新しいことにチャレンジし、これからガクチカを作成してしまいましょう。

なお、体験が新鮮である分、真に迫る描写ができる場合もあるのでぜひ実践してみてください。

就活エージェントを利用する

これまでご紹介してきたさまざまな方法を実践しても、どうしてもガクチカが見つからないというときは、就活のプロに相談しましょう。

おすすめは、無料で使える就活エージェントの利用です。

自分一人では行き詰まってしまうような選考の悩みも、就活エージェントのアドバイザーに相談することで解決する場合は多々あります。

ガクチカの作成や具体的な書き方も、そのような悩みのひとつです。

就活エージェントは、毎年のようにそういった悩みを抱えた学生の相談を受けているため、それを解決するための知恵や手段を多く持っています。

自分だけではどうにもならないと感じたら、就活のプロであり学生の心強い味方でもある就活エージェントに頼るようにしましょう。

ジョブコミットを利用しよう

就活エージェントを利用するなら、手厚いサポートを提供している「ジョブコミット」がおすすめです。

ジョブコミットでは、就活のプロであるアドバイザーによる面談を通じ、学生の希望や価値観などに沿った優良事業の紹介を行ってくれます。

また、内定獲得までの間にES添削、面接対策など選考に関わる対策を逐一行ってくれるのも魅力です。

ガクチカの作成や就活に行き詰まりを感じたら、ぜひジョブコミットを利用してみてください。

ジョブコミットへの登録はこちらからどうぞ。

【ガクチカ】ガクチカを面接で話す際のコツ

ガクチカは、ESなどの書類だけでなく、採用の合否を決める面接の際も必要になります。

そのため、面接でどのように話すべきか知っておけば、より選考を有利に進められるはずです。

最後に、ガクチカを面接官に伝える際に意識しておくべきポイントを3つご紹介します。

あなた自身の魅力を採用担当者にしっかりと伝えられるよう、ぜひ頭に入れておいてください。

面接でのガクチカの話し方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

深掘りの対策をする

面接では、「ESに書いたガクチカをそのまま話して終わり」ということにはほとんどなりません。

多くの場合、経験を通じて感じたことや学んだこと、あるいは経験自体の説明の補足について、ESで作成したガクチカよりもさらに詳しく深掘りされます。

そのため、ガクチカを面接で魅力的に話すには、あらかじめ自分で深掘りをしておく必要があるのです。

実際に作成したガクチカを身近な人に聞いてもらい、何か気になる点はあるか、詳しく知りたいと感じた箇所はあるかなどを質問し、採用担当者に深掘りされそうなポイントを見つけましょう。

それらのポイントについてどのように答えるか、また自分でも補足しておいた方が良い点などを考え、どこを深掘りされてもしっかり答えられるようにしておくことが大切です。

ESとの一貫性を意識する

基本的に、ESで書いた内容と面接で述べるガクチカの内容は同じにした方が良いとされています。

あえて採用担当者から違うガクチカを述べるように指示されることもありますが、それ以外でガクチカの内容をバラバラにすると、「一貫性がない」と判断される危険性があります。

言っている内容に一貫性がないと、そのまま内容の信憑性が下がってしまい、本当のことを言っているのに疑われるような事態にもなりかねません。

また、内容をそろえても細部が異なると、それもマイナスの方向に働いてしまいます。

そのため、ESでどのようなことを書いたのかわかるよう、あらかじめ控えを用意しておくことをおすすめします。

そして、面接本番で内容に矛盾が発生しないよう、控室などで確認すると良いでしょう。

面接・ESの双方で一貫性を意識して、ガクチカに説得力を持たせることが重要です。

丸暗記をしない

面接でガクチカを話すときは、ESに書いた内容を丸暗記してそのまま述べてはいけません。

これはガクチカに限らず、自己PRや長所・短所、入社後の展望を話す際も同様です。

丸暗記をして述べるだけであれば、別に面接をしなくとも書類選考のみで事足りるでしょう。

面接で大切なのは、相手とコミュニケーションを取っていることを意識して、その都度自分の言葉で伝えたい内容を語ることです。

伝えたい要点だけを事前にしっかり用意しておき、ある程度状況に合わせて話せるようにしておくことが重要になります。

ただし、このときに内容がブレてしまうと嘘や不正を疑われてしまうため、丸暗記はしないまでも、書いた内容はできるだけ覚えておくようにしましょう。

【ガクチカ】ガクチカの例文14選

ここからは、先に述べたガクチカのテーマ例に合わせ、ガクチカの例文を紹介していきます。

実際にどのような形で文章を書くのか確認すれば、より自分でガクチカを書く際のイメージが明確になるでしょう。

魅力的なガクチカを仕上げるためには、ここで挙げた例にあなた自身の経験をあてはめ、自分の言葉で文章を書く必要があります。

まずは例文を確認し、どのように文章を書いたら良いのかを把握してみましょう。

ガクチカ例文①アルバイト

私が学生時代に力を入れたのは、コンビニでのアルバイトです。
勤務していた店舗では、人手が足りないという理由で年間10名の採用を目標としていました。
しかし、求人ポスターを貼っておくだけでは宣伝力が弱く、なかなか思ったように求職者が現れないという課題を抱えていました。
そこで、店長に許可を取って店舗のSNSアカウントを作成し、ネット上で働き手を募集することにしたのです。
従来の電話連絡に加え、該当のSNS上のダイレクトメールなども応募の問い合わせで利用できるようにし、SNSに慣れた若手の人材発掘に力を入れました。
その結果、6ヶ月で12名の採用という結果を出すことができ、柔軟な考えが新たな成果を生み出すことを学びました。
貴社に入社した際には、柔軟な発想力を活かして活躍していきたいと考えています。

ガクチカ例文②ゼミ

私が学生時代に力を入れたのは、ゼミでの活動です。
所属していたゼミでは積極的に発言する人が少なく、意見交換が活発に行われないという理由から、有意義な討論をすることを目標として掲げました。
意見交換が進まない原因をゼミ生に聞いてみたところ、そもそもゼミ生同士が打ち解けておらず、意見を出しづらい環境のまま討論に臨んでいたことが判明しました。
そこで私は、飲み会や旅行など、皆で参加できるようなイベントを主催し、ゼミ生同士の交流の機会を増やしたのです。
その結果、ゼミ生同士の壁がなくなり、積極的な意見交換ができるようになりました。
貴社に入社した暁には、課題を見つけて解決の糸口を探す行動力を活かして、新たな挑戦をしていきたいと考えています。

ガクチカ例文③部活

私が学生時代に力を入れたのは、野球部のキャプテンとしての役割を果たすことです。
所属していた部活では、部員に勝ちたい意欲こそあるものの、なかなか勝てないという理由で年内の試合に勝ち越すことを目標としていました。
部活のキャプテンだった私は、練習のメニューを見直す傍ら部員一人ひとりと話し合い、勝ちたいとは言うものの全体的なやる気が低いという問題があることに気づいたのです。
そこで、率先してミーティングを実施し、部活内の活動に留まらずお互いに信頼を築くことで部員全員のモチベーションの向上に努めました。
その結果、部員全員のモチベーションを上げることができ、最終的に試合で勝ち越すことができたのです。
この経験により、積極的なリーダーシップがチームを強くできることを実感しました。
貴社に入社した際には、周囲の社員との関わりを大切にし、チームを引っ張っていきたいと考えています。

ガクチカ例文④研究

私が学生時代に力を入れたのは、個人での研究活動です。
自分の研究にとって必要なことには妥協せず、満足のいく研究をすることが目標でした。
私の研究は、先行研究があまりないテーマであったため、参考文献が少なく自分でデータを集めて考察しなければならないという問題がありました。
そのため、必要なデータが集まるまで何度でも実験を繰り返し、地道に考察に使える情報を集めることにしたのです。
その結果、最後まで納得のいく研究ができ、学会発表で名誉ある賞をいただくことができました。
この研究において、私は目標に向けてコツコツと努力をすることの大切さを学びました。
貴社に入社できた暁には、課題解決のため妥協せず、必要な努力を惜しまない人材になりたいと考えています。

ガクチカ例文⑤趣味

私が学生時代に力を入れたのは、趣味の活動でより高い評価を得ることです。
私はカメラで写真を撮ることが趣味で、自分が撮った写真を多くの人に見てもらいたいという理由でInstagramのアカウントを開設しました。
アカウントの開設時は、フォロワー1000人を目標にしていましたが、「いいね」などの反応を貰えてもフォロワー数が増えないという課題を抱えていました。
そこで、投稿内容を見直し、画質を上げて構図なども研究したうえで投稿した結果、徐々にフォロワーが増え目標を達成することができたのです。
この経験から、課題があっても諦めることなく、常に向上心を持って高みを目指すことの大切さを学びました。
貴社に入社した際には、向上心を持って業務に取り組んでいきたいと考えています。

ガクチカ例文⑥勉強

私が学生時代に力を入れたのは、学業に真剣に取り組むことです。
高校時代の成績があまり良くなく、苦労して入った大学だからこそ学業に力を入れたいと思い、勉強に打ち込むことに決めました。
単位を取ると決めた授業は休まずに出席し、いつでも万全の体調で臨めるように体調にも気をつけて生活しました。
また、出された課題は提出までの計画をしっかり立て、早めに終わらせてプラスアルファを目指すようにした結果、高い評価を得ることができたのです。
さらに課題として出された内容以外にも自主学習を行い、教師と密にコミュニケーションを取りながら勉強を進めていった結果、最終的には学年のトップ10にランクインし、名誉ある賞をいただくこともできました。
この経験から、大きなことを成し遂げるには、計画的な行動が大切だと学びました。
貴社に入社した際には、結果を出すために綿密なプランを練り、計画的に行動していきたいと考えています。

ガクチカ例文⑦サークル

私が学生時代に力を入れたのは、バドミントンサークルの代表としての役割を果たすことです。
所属していたサークルは、メンバーは70人いるのにもかかわらず、参加率が15%とやや低いのが課題でした。
そこで、まずはサークル全体でチャットアプリによる話し合いを行い、アンケート機能を駆使してメンバーが参加しやすい日程や時間を決めました。
また、練習日前日にあらためてチャットアプリでのアナウンスをした結果、メンバーの参加率を50%までに高めることができたのです。
この経験から、よく集まるメンバーだけでなく、メンバー全体の意見を集めて聞き入れることの大切さを学びました。
貴社に入社した際には、協調性を意識して、チーム全体の意見を取り入れながら行動していきたいと考えています。

ガクチカ例文⑧留学

私が学生時代に力を入れたのは、留学先での語学学習です。
海外との交流が活発化している近年の情勢を考慮し、グローバルで活躍できる人材になるという目標でアメリカに1年間留学しました。
留学先で出会った人々とは、言葉のみならず価値観や考え方が異なり、非常につらかったことを今でも覚えています。
しかし、自分の考えに固執することなく価値観の枠組みを広げ、多彩な価値観を持つ相手と楽しくコミュニケーションを取ろうと努力しました。
その結果、語学力の向上が叶ったほか、グローバルな思考も身につけることができ、「留学してよかった」と心から思えるようになったのです。
この経験から、自分のこだわりへの執着を捨て、柔軟な対応をすることが大切だと学びました。
貴社に入社した暁には、留学で培ったグローバルな思考と語学力を活かして、活躍していきたいと考えています。

ガクチカ例文⑨資格取得

私が学生時代に力を入れたのは、就職後も役に立つような資格の取得です。
特に、卒業までに簿記1級の資格を取得することを目標としていました。
しかし、時間のすべてを資格の勉強に費やせるわけではなく、学業やサークル、アルバイトなどと両立する必要がありました。
時間の確保が難しいという課題があったものの、通学時間などの隙間時間を有効活用することで、資格の勉強にあてる時間を確保することにしたのです。
そして、毎日5〜10分ほど時間を見つけて資格の勉強に打ち込んだ結果、最初に目標としていた簿記1級に合格することができました。
この経験から、目標達成に向けて何をすべきか考え、行動する力が身についたと感じています。
貴社に入社した際には、目標達成から逆算して、計画的に業務に取り組んでいきたいと考えています。

ガクチカ例文⑩長期インターン

私が学生時代に力を入れたのは、貴社で開催された営業職の長期インターンです。
インターン開始後は、月5件のアポ獲得を目標に掲げていたものの、始まって3ヶ月は0件のままでした。
このままではいけないと思い、お客様にはいったいどのようなトークが好まれるのか、現場で働く社員の方の実績から分析しました。
そこから共通点を見出し、お客様にとって有益なトークを心がけることで、翌月に5件のアポを取ることができたのです。
この経験から、独りよがりでただ喋るだけではなく、相手の立場に立って考えることが営業職の仕事には大切なのだと学びました。
貴社に入社した際には、担当するお客様に深く寄り添った提案を行っていき、貴社の売上に貢献したいと考えています。

ガクチカ例文⑪旅行

私が学生時代に力を入れたのは、ヒッチハイクでの日本一周旅行です。
大学3年生の夏休みの際、「ヒッチハイクのみで日本一周する」という目標を立てました。
しかし、私は元々人見知りで、最初は声をかけるのをためらってしまっていたため、なかなか成功しませんでした。
しかし、勇気を出して声をかけ続けることで人への耐性がつき、ヒッチハイクの成功率が上がっていくようになったのです。
その結果、目標の「日本一周」を達成でき、大きな自信につながりました。
この経験により、諦めず、果敢に挑戦することの大切さを学ぶことができました。
貴社に入社した暁には、何か困難にぶつかっても諦めず、短所を克服する勢いで果敢に挑戦していきたいと考えています。

ガクチカ例文⑫筋トレ

私が学生時代に力を入れたのは、継続的な筋力トレーニングです。
学生のボディビルコンテストで優勝することを目標に掲げ、毎日のトレーニングに励みました。
しかし、始めた当初は筋肉に対する知識があまりなく、すぐに運動をしても筋肉がつくわけではないという壁にぶつかってしまったのです。
そこで、自分の食生活や筋トレの回数を見直し、筋トレの効果が高まるような工夫を行うことにしました。
その結果、徐々にトレーニングの効果が現れるようになり、ボディビルコンテストでの優勝を果たすことができました。
この経験がなければ、「継続的に取り組むことは大切だ」ということを学べなかったかもしれません。
貴社に入社した際には、継続的な成長を志し、上司や先輩に求められる結果を出していきたいと考えています。

ガクチカ例文⑬TOEIC

私が学生時代に力を入れたのは、TOEICの勉強です。
在学中にTOEICスコアを800点まで上げることを目標として、英語の学習を続けていましたが、リスニングの得点がうまく上がらず苦労していました。
そこで私は、自分には実際に英語を聞く経験が足りていないと考え、大学で知り合ったアメリカ人の友人に頼み、日常的に英語を聞き入れるようにしました。
途中で諦めてしまいそうでしたが、徐々にリスニングの点数が上がっていき、ついに目標であった800点をクリアできたのです。
この経験から、課題の解決のためには行動力が大切だと学びました。
貴社に入社した際には、TOEICの勉強で培った柔軟な発想力と行動力を活かして貴社に貢献していきたいと考えています。

ガクチカ例文⑭一人暮らし

私が学生時代に力を入れたのは、一人暮らしにおけるお金の管理です。
実家があまり裕福でなかったため、大学の学費と家賃は自分で払っていました。
そのため、周囲の友人と同じような、いわゆる「普通」の生活をしていたら生活費を賄えないと考え、お金の管理に力を入れることにしたのです。
アルバイトや奨学金など、収入があった日に今後1ヶ月で使えるお金を計算し、家賃など金額の変えられない固定費を除いた食費や光熱費といった出費の節約に努めました。
その結果、無駄なくお金を使えるようになり、さらに貯金もできるようになったのです。
この経験から、コストの正しい運用には計画性が大切だと学びました。
貴社に入社した暁には、一人暮らしで培った計画性を活かし、自身の目標に向かって取り組んでいきたいと考えています。まとめ

ガクチカ例文⑮ボランティア

私が学生時代に力を入れたことは地元でのボランティア活動です。私の地元では、職に困り、今日の食事にも悩む人が多くいました。そこでリーダーを務めていたボランティアサークルにて、炊き出しを提案し、月に2回行うことにしました。多くの食事に困る人々に栄養豊富な食事を届けられただけでなく、仕事を探している人にはハローワークに付き添うなど、職業探しもサポートしました。これにより、8人の方が仕事を見つけることができ、休みの日には炊き出しを手伝ってくれるようになりました。大きなやりがいを感じるとともに、人それぞれ、向いている仕事を提案することに強い魅力を感じました。この経験を通じて身につけた人の特性を見つけ、適切な仕事を提案するスキルを武器に、貴社においても就活エージェントとして活躍したいと考えています。

【ガクチカ】ガクチカのNG例文

続いて、悪い印象を与えてしまう可能性が高い例文について6個紹介します。

どこが悪いのかの解説とともに紹介していくため、自分が作成したガクチカと共通してしまっている部分はないか確認してみてください。

ガクチカNG例文①集団が主役になっているパターン

私が学生時代に力を入れたことは、大学のサッカー部で全国大会優勝を目指したことです。私たちはチーム全体として、技術は優れているものの、90分間走り抜く体力がないことが課題でした。そこで、監督の提案をもとに、月に2回、酸素濃度の低い空間を提供しているジムで走り込みを行うことにしました。これにより、多くのメンバーが体力を向上させることができ、90分間走り抜けるようになり、もともと身についていた技術という素地のもと、全国大会優勝は果たせませんでしたが、部の設立以降最高成績となる3位に入賞できました。この経験を通じて、問題点ばかりに目を向けるのではなく、長所をより活かすためにはどのように対策すれば良いのか考えることが重要であると学びました。貴社に入社した暁には、この経験を活かし、自分の長所を活かすために苦手分野を克服することにも取り組みたいと考えています。

例文解説

木下恵利

スーツの男性の画像

ガクチカでは自分が主体であることが求められます。主体が自分ではなく、集団や他の人になっている場合はガクチカとしては成立しないのです。そのため、常に主体が誰になっているかを意識する必要があります。組織の中で行ったことであれば、自分が主体的にどう動いたのかを詳細に述べることが大切となります。

ガクチカNG例文②良いイメージがないパターン

私が学生時代に取り組んだことは、パチンコで生計を立てることです。私は経済学部に在籍しており、さらに教員免許を取得するために教職も履修していたため、アルバイトをする時間がほとんどありませんでした。多くのアルバイトはシフト制のため、補講などの急な日程変更に対応できず、迷惑をかけると思い、好きな時間に取り組めるパチンコを選びました。SNSやインターネットの掲示板を用いて、どの店のどの台が当たりやすいのかなどを独自に分析し、Excelにまとめ、傾向を導き出しました。これにより、高い確率で勝つことができ、大学生活においてお金に極端に困ることはありませんでした。貴社に入社した際は、この経験を通じて身につけた詳細な分析力、そして経済学の知識を活かし、消費者の嗜好を詳しく理解することで効果の高いマーケティング戦略を立案したいと考えています。

例文解説

自分のマイナスイメージを植え付けてしまうようなテーマはたとえ、力を入れて取り組んでいたとしても避けること。

極端な例ですが、ギャンブルなどの話題は避けるべきです。

例文解説高校よりも以前の経験でガクチカを避けるのはオススメしません。

なぜなら企業は今のあなたを採用するかを検討しており、それゆえに、ガクチカでは大学時代の経験を知りたいのです。

大学時代は特に何もしていないので、高校時代の経験を書いてしまうと古すぎるのであまり評価されない可能性があることに注意すべきです。

ガクチカNG例文③高校以前の経験であるパターン 

私が学生時代に力を入れたことは、高校時代に英語検定2級の取得を目指したことです。私は当時から英語が得意であり、また海外のスポーツを見る機会も多く、英語に触れる機会が多かったため、より実践的な英語力を身につけたいと考えました。英語検定2級は高校卒業程度の英語力が必要とされるため、私にとって難関でしたが、あえて英語字幕でスポーツや海外の番組を視聴し、語彙力やリスニング力を磨きました。これにより、高校1年に受験した際には不合格になってしまいましたが、高校2年の春に再度受験し、2級に合格できました。この経験を通じて、スキルを磨くためにはただ既存の学習方法をなぞるのではなく、本質を考えることが重要であると学びました。貴社に入社した際にはこの学びを活かし、物事の表面だけを捉えるのではなく、本質への理解を深めることで業務に求められる能力を迅速に理解し、1日でも早く戦力として貢献できるように努めます。

例文解説

木下恵利

スーツの男性の画像

高校よりも以前の経験でガクチカを避けるのはオススメしません。なぜなら企業は今のあなたを採用するかを検討しており、それゆえに、ガクチカでは大学時代の経験を知りたいのです。大学時代は特に何もしていないので、高校時代の経験を書いてしまうと古すぎるのであまり評価されない可能性があることに注意すべきです。

ガクチカNG例文④実績が全くないパターン

私は大学時代、ボディビルディングに熱中しました。入学当初、私は一度もスポーツに取り組んだことがなく、非常に細身でした。周囲には頼りないと言われ、細身であることを揶揄されることもありました。非常に悔しい思いをしたため、自分を変えたいと思い、右も左も分からない状態でしたが、トレーニングジムに通うことにしました。太りにくい体質であることもあり、なかなか体は変わりませんでしたが、それでも諦めずに取り組み、学生のボディビル大会には毎回のように参加しました。毎回、入賞を果たすことはできず、悔しい思いをしましたが、それでも自分を変えたいと思い、何度も挑戦したことは私の貴重な財産です。貴社に入社した暁には、この取り組みを通じて身につけた粘り強さや諦めない心を大切に、難しいプロジェクトや問題が発生した際にも諦めず、取り組み続けることで貢献したいと考えています。

例文解説

実績が全くない話題をガクチカにするのも避けるべきです。

基本的にガクチカは実績の大小よりも過程を重視するものですが、特に個人競技は優勝した、入賞したなどのような経験がない限り、趣味の領域を出ないため、避けるのがオススメです。

ガクチカNG例文⑤誇張しすぎているパターン

私が大学時代に取り組んだことは、陸上部の個人競技での全国制覇とTOEICでの満点取得です。私は小学校から陸上で常に全国大会に出場しており、多くの大会で優勝または2位に入賞していました。この経験を活かし、大学でも陸上に取り組んだ結果、4年間で3度全国制覇を成し遂げました。また、グローバル化が進む現代において英語は不可欠であると考え、就職活動が本格化する前に英語力を身につけようと3ヶ月間毎日15時間勉強に取り組み、280点から990点までTOEICの点数を伸ばすことに成功しました。このように1度決めたら絶対に成し遂げるまで諦めない粘り強さは私の大きな強みであると考えています。この強みを活かし、貴社に入社した暁には、全てのプロジェクトを達成率200%以上に導き、常に貴社をリードする存在でありたいと考えています。

例文解説

木下恵利

スーツの男性の画像

あまりに誇張しすぎるのは避けるべきです。就活で内定を獲得していくためには、多少盛るという行為は非常に有用ですが、あまりに誇張しすぎてしまうと深掘りをされた際にうまく回答できなくなるリスクがあるのです。その場合は、誇張している、嘘をついていると判断されてしまうため、マイナス評価に繋がってしまいます。そのため、深堀りにも回答できる現実的な範囲内で調節することが大切となります。

ガクチカNG例文⑥自己PRと内容が被るパターン

私が学生時代に力を入れたことは、自己PRでもお話ししたコミュニケーション能力の強化です。私はもともと人見知りであり、誰かと会話することが非常に苦手でしたが、あえて接客業のアルバイトに取り組み、毎日数百人の人と会話をすることで人見知りを解消しようと取り組みました。特に印象に残っているのは、初めてお客様に詳しく商品の説明をし、感謝されたことです。この時、私の人見知りという短所は完全に改善されたと感じ、その日のアルバイト後には涙が出たほどです。貴社に就職を果たした際には、この経験を通じて身につけたコミュニケーション能力、そして自分の苦手なものから逃げず、立ち向かい短所を改善し続けることで、様々な業務においてオールラウンドに活躍したいと考えています。

例文解説

自己PRで用いたテーマやエピソードをガクチカにも流用するというのは避けるべきです。

同じエピソードを用いてしまうとあなたの魅力や人柄が最大限伝えることができないためです。

エピソードは多い方が、「多くの経験をしてきている」、「引き出しが多い」というポジティブな評価を受けられることに繋がるのです。

そのため、自己PRだけでなく志望動機などとも被らないように意識してガクチカを作成するようにしましょう。

【ガクチカ】ガクチカを作成する際の注意点

ガクチカを作成する際は、気をつけなければならないことや、やってはいけないことが存在します。

これを破ってしまうと、どんなに内容を考えたとしても内定の可能性が大きく下がってしまいます。

自分のガクチカを作成するときは十分注意し、作ったガクチカが効果を発揮できるように努めましょう。

ガクチカ作成で気をつけるべき注意点は、以下のとおりです。

嘘をつかない

ガクチカを作成する際は、企業にマッチしたエピソードを求めるあまり、実際に体験していない虚構の経験を書いてはいけません。

必要以上に話を盛ってしまったり、架空の話を作り上げてしまったりすると、入社後にミスマッチが起こる可能性が高まります。

結果的に早期退職の原因になるなど、企業にとっても就活生にとってもメリットがありません。

また、採用担当者は多くの就活生を評価してきたこの道のプロです。

下手な嘘はバレる可能性が高く、嘘がバレたときには信頼を失ってしまいます。

企業は信頼できない人物を採用しようとはしないため、ガクチカにはきちんとあなた自身の経験に基づくエピソードを選ぶ必要があるのです。

これまでの就職活動が水の泡とならないよう、誠実にガクチカを作りましょう。

ガクチカで嘘をつくことの危険性については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

専門用語を使わない

ガクチカを作成するときは、自分の得意分野における専門用語はなるべく使わないようにしましょう。

一見、専門用語は具体的なガクチカにするためには必要なもののように思えます。

しかし、採用担当者は必ずしも専門用語を理解できるような、その分野のエキスパートであるとは限りません。

そのため、何も知らない素人でも理解できる言葉でないと、伝えたいことが正確に伝えられない可能性があります。

専門用語は平易な言葉に直し、誰にでも理解できるガクチカを作成する必要があります。

どうしても専門的な内容を盛り込む必要がある場合は、一度専門外の人に内容を見てもらいましょう。

そして、もしわかりづらい内容なら修正し、伝わりやすいものになっているかどうか確認するようにしてください。

高校時代のエピソードを用いない

ガクチカを作成する場合、大卒ならば高校時代のエピソードはなるべく控えた方が無難です。

大学に通った経験があるにもかかわらず、力を入れたことを捻出できないということは、「大学生活中に意欲的に行動してこなかったのではないか?」と思われかねません。

採用担当者の視点で考えると、学生生活に意欲的でなかった人物が自社に就職した後、急に意欲的になることはあまり考えられないでしょう。

そのため、大学生活の経験があるならば、学業でもアルバイトでもどのようなものでも構いませんので、その時代に経験したことをエピソードにする方が無難と言えます。

たとえ高校時代に特異なエピソードがあったとしても、なるべく大学時代のエピソードを使うようにしましょう。

悪いイメージを連想させない

お酒やタバコ、ギャンブルといった社会的イメージが悪い活動や趣味は、ガクチカに含めないことが重要です。

これらのトピックはコンプライアンス違反の可能性をはらみ、さらに入社後に公の場で問題となるリスクを招く恐れがあります。

企業はこのようなことを回避したいと考えているため、選考過程で避ける傾向にあります。

そのため、大学での活動や経験など、学生らしい内容に焦点を当てるようにしましょう。

【ガクチカ】ガクチカがないときの対処法

ここまで一通り読んでも、「特に何も思い浮かばない…」という人もいるかもしれませんが、慌てる必要はありません。

自分の中ですぐに思いつくような経験がなくとも、落ち着いていろいろなところから情報を集めればきっかけが見つかることもあります。

まずは自分で自分の経験をリストアップしてみて、しっくりこないようならば周りの意見を聞いてみましょう。

ガクチカが見つからないときの対処法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

親しい人に聞く

自分のことについては自分が一番よく知っているつもりでも、身近な人から見た自分の姿にまでは思い至らないことがよくあります。

自己分析をしてもなかなかガクチカが思い浮かばない場合、家族や友人などの親しい人に自分について聞くことで、思っても見なかった発見があるかもしれません。

他者から自分の評価を聞くことで、自分をより客観視することができます。

傍目から見てあなたが頑張っているように見えることがわかれば、そこからそれに打ち込んでいる間、具体的にどのような気持ちだったのかを紐解くきっかけになるでしょう。

些細な発見が独自性のあるガクチカにつながる可能性もあるため、なるべくいろいろな人にあなたについての意見を求めるのがおすすめです。

例文を参考にする

自分だけではガクチカを見つけられず、うまくエピソードを整理できない場合は、ほかの人が書いた例文を見てみるのも効果的です。

ほかの人のガクチカを見たり聞いたりするほか、インターネットで例文を探すことで完成後のイメージを持ちやすくなります。

もちろん、書いてある例文をそのまま用いてはいけません。

しかし、誰かが書いたガクチカを参照することで、「こんな経験もガクチカにできるんだ」という気づきを得られれば、自分のガクチカ作りが最初よりも楽になるはずです。

自分の経験からガクチカとしてふさわしいエピソードを選べない場合は、無理に一から作ろうとせず、参考程度にお手本となるガクチカを見て回るのも1つのヒントとなるでしょう。

また、過去の例文を見れば、具体的にどのような経験が使われやすいのかを把握することができ、頻繁に用いられるテーマを避けることも可能になります。

今からガクチカを作る

現時点で使える経験がないのであれば、これからガクチカにできるような経験をするという方向にも転換できます。

よほど書類の提出が差し迫っているのでもない限り、今からでもガクチカを作成することは可能です。

おすすめは、長期インターンへの参加や就職後も役に立つような資格の取得、ボランティア活動、新しいアルバイトの参加などです。

これから経験することに集中し、新たな気づきや学びを逐一メモしていくことで、新たなガクチカを作れるようになるでしょう。

もしガクチカが思い浮かばない場合は、思い切って新しいことにチャレンジし、これからガクチカを作成してしまいましょう。

なお、体験が新鮮である分、真に迫る描写ができる場合もあるのでぜひ実践してみてください。

就活エージェントを利用する

これまでご紹介してきたさまざまな方法を実践しても、どうしてもガクチカが見つからないというときは、就活のプロに相談しましょう。

おすすめは、無料で使える就活エージェントの利用です。

自分一人では行き詰まってしまうような選考の悩みも、就活エージェントのアドバイザーに相談することで解決する場合は多々あります。

ガクチカの作成や具体的な書き方も、そのような悩みのひとつです。

就活エージェントは、毎年のようにそういった悩みを抱えた学生の相談を受けているため、それを解決するための知恵や手段を多く持っています。

自分だけではどうにもならないと感じたら、就活のプロであり学生の心強い味方でもある就活エージェントに頼るようにしましょう。

ジョブコミットを利用しよう

就活エージェントを利用するなら、手厚いサポートを提供している「ジョブコミット」がおすすめです。

ジョブコミットでは、就活のプロであるアドバイザーによる面談を通じ、学生の希望や価値観などに沿った優良事業の紹介を行ってくれます。

また、内定獲得までの間にES添削、面接対策など選考に関わる対策を逐一行ってくれるのも魅力です。

ガクチカの作成や就活に行き詰まりを感じたら、ぜひジョブコミットを利用してみてください。

ジョブコミットへの登録はこちらからどうぞ。

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【ガクチカ】ガクチカを面接で話す際のコツ

ガクチカは、ESなどの書類だけでなく、採用の合否を決める面接の際も必要になります。

そのため、面接でどのように話すべきか知っておけば、より選考を有利に進められるはずです。

最後に、ガクチカを面接官に伝える際に意識しておくべきポイントを3つご紹介します。

あなた自身の魅力を採用担当者にしっかりと伝えられるよう、ぜひ頭に入れておいてください。

面接でのガクチカの話し方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

深掘りの対策をする

面接では、「ESに書いたガクチカをそのまま話して終わり」ということにはほとんどなりません。

多くの場合、経験を通じて感じたことや学んだこと、あるいは経験自体の説明の補足について、ESで作成したガクチカよりもさらに詳しく深掘りされます。

そのため、ガクチカを面接で魅力的に話すには、あらかじめ自分で深掘りをしておく必要があるのです。

実際に作成したガクチカを身近な人に聞いてもらい、何か気になる点はあるか、詳しく知りたいと感じた箇所はあるかなどを質問し、採用担当者に深掘りされそうなポイントを見つけましょう。

それらのポイントについてどのように答えるか、また自分でも補足しておいた方が良い点などを考え、どこを深掘りされてもしっかり答えられるようにしておくことが大切です。

ESとの一貫性を意識する

基本的に、ESで書いた内容と面接で述べるガクチカの内容は同じにした方が良いとされています。

あえて採用担当者から違うガクチカを述べるように指示されることもありますが、それ以外でガクチカの内容をバラバラにすると、「一貫性がない」と判断される危険性があります。

言っている内容に一貫性がないと、そのまま内容の信憑性が下がってしまい、本当のことを言っているのに疑われるような事態にもなりかねません。

また、内容をそろえても細部が異なると、それもマイナスの方向に働いてしまいます。

そのため、ESでどのようなことを書いたのかわかるよう、あらかじめ控えを用意しておくことをおすすめします。

そして、面接本番で内容に矛盾が発生しないよう、控室などで確認すると良いでしょう。

面接・ESの双方で一貫性を意識して、ガクチカに説得力を持たせることが重要です。

丸暗記をしない

面接でガクチカを話すときは、ESに書いた内容を丸暗記してそのまま述べてはいけません。

これはガクチカに限らず、自己PRや長所・短所、入社後の展望を話す際も同様です。

丸暗記をして述べるだけであれば、別に面接をしなくとも書類選考のみで事足りるでしょう。

面接で大切なのは、相手とコミュニケーションを取っていることを意識して、その都度自分の言葉で伝えたい内容を語ることです。

伝えたい要点だけを事前にしっかり用意しておき、ある程度状況に合わせて話せるようにしておくことが重要になります。

ただし、このときに内容がブレてしまうと嘘や不正を疑われてしまうため、丸暗記はしないまでも、書いた内容はできるだけ覚えておくようにしましょう。

まとめ

ガクチカは、学生時代の経験をもとにあなたの考え方や人柄をアピールできる項目です。

そのため、残した結果そのものよりも、たどった過程が重視される傾向にあります。

ガクチカを通じて企業に伝えられるあなたのモチベーションの根源や課題解決能力などは、そのまま仕事に対する姿勢のイメージにもつながる情報です。

そのため、企業が求める人材に合わせて自分の中にある経験を整理し、適したエピソードを選ぶ必要があります。

今回ご紹介したガクチカの例文を参考にし、どのような経験を選ぶと良いか一度考えてみてはいかがでしょうか。

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