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広告業界のビジネスモデル
広告業界の現状と将来性
広告業界の仕事内容
広告業界に行きたい人
広告業界の業界研究をしたい人
広告業界が気になっている人
はじめに
これから就職活動を控えている方は、社会にはどのような仕事があってどのような業種や職種があるのか気になるのが心情です。
世の中には多くの仕事があり、それらはいくつかの業種や職種に分けられます。
身近なものからそうでないものまで本当に幅広い選択肢がある中で、自分に適した業界を見つけることが、就職活動において肝要になってきます。
今回は、就活生にも人気が高い「広告業界」について、仕事内容や主な会社などを詳しく説明していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
広告業界とは
広告とは、世の中にある多くのサービスや商品を、より多く消費者に認知してもらうための手段です。
広告の媒体は、新聞や雑誌といった印刷された紙媒体のものから、インターネットやテレビなど多岐にわたります。
普段何となく目にしているテレビCMや電車の中吊り広告、動画視聴サイトで視聴前に流れる短い動画などもすべて「広告」です。
広告業界は、クライアントである「広告主」に対して提案や広告の作成を行う「広告制作会社」「広告代理店」、そして広告を載せる媒体を運営している「メディア媒体」の主に4つから構成されています。
それぞれ仕事内容が異なるので、後悔のないよう、実際に応募する前には大まかな特徴を掴んでおくことが重要です。
広告業界の主な仕事内容
先述したように、広告業界は「広告主」「広告制作会社」「広告代理店」「メディア媒体」の4つから構成されておりますが、具体的にはどのような仕事を行っているのでしょうか。
特に広告を制作する側である「広告制作会社」「広告代理店」の行う業務は多岐にわたり、それぞれの分野で専門性の高い能力が求められることが特徴です。
しかし、大学生のうちからすべての能力を備えておかなければならないというわけではなく、入社してから身につけられる能力も多くあります。
ここからは、具体的な仕事内容について詳しく見ていきましょう。
ビジネスプロデュース
1つ目は「ビジネスプロデュース」で、これは営業をはじめとした広告主であるクライアントと直接やり取りを行う窓口の仕事です。
基本的な業務内容は、クライアントが抱えている課題をヒアリングし、それに対する提案をすることです。
ビジネスプロデューサーが提案したことがクライアントに受け入れられると、そのまま広告やプロモーションとして世の中に出回ることになるので、ビジネスプロデュースの仕事は非常に重要なものになります。
実際に仕事を受注したら、社内外の制作チームと密に連絡を取り合いながら予算やスケジュールを組み、納期までの進捗の確認や調整を行う必要があります。
発想力や企画力だけでなく、進行管理ができる能力も求められるので、かかるプレッシャーも大きい仕事と言えるでしょう。
クリエイティブ
2つ目は「クリエイティブ」です。
クリエイティブの主な仕事内容は、消費者や人々のニーズを満たす広告を作成することです。
デザインを作るアートディレクターやグラフィックデザイナー、魅力的な写真を撮影するフォトグラファー、インパクトのある言葉で消費者の心を掴むコピーライターといった職種がクリエイティブ部門に含まれます。
クリエイティブと聞くと、一見「いかに独創的なものを創造できるか」というイメージをしがちですが、広告業界におけるクリエイティブで最も重要なのは、「いかにクライアントのニーズを満たすものを作れるか」ということです。
ただ「絵がうまい」「文章能力が高い」だけではなく、クライアントのニーズを汲み取る能力も同時に求められます。
マーケティング
最後は「マーケティング」です。
マーケティングは、営業が取得してきた情報をもとに効果的な広告のプランを作る仕事です。
世の中のニーズは日々変わっていきますので、マーケティングを行う方は、常にマーケット調査を行って新しい情報をキャッチし続ける必要があります。
そうして得た最新のマーケットニーズをもとに、最も費用対効果が高く消費者に届く広告やプロモーションを制作する方法を考え、企画の制作やクリエイティブの作成へと業務が移行していきます。
このマーケティングの段階で視点を間違えてしまうと、「消費者に届かずにクライアントのニーズを満たせない」ということになりかねません。
非常に地道な作業をすることになりますが、決しておろそかにしてはいけません。
広告業界の仕組み
それでは、広告業界全体の話に戻りましょう。
広告業界とは、広告に関わるすべての人・仕事をひとくくりにした言葉です。
しかし、先ほども説明したように、大きく「広告主」「広告制作会社」「広告代理店」「メディア媒体」4つの種類に分けることができます。
就職活動において、「広告業界」という言葉はこれら4つを広く指すのではなく、主に「広告代理店」に絞った意味として使われることがほとんどです。
そんな広告代理店はさまざまな規模や種類が存在しますので、ここではそれらを一つひとつ詳しく解説していきます。
総合広告代理店
1つ目は「総合広告代理店」です。
総合広告代理店では、扱っている媒体の種類が多岐にわたります。
新聞や雑誌といったアナログな紙媒体のものから、テレビやSNSなどのメディアまで複数の媒体を扱っていることがほとんどです。
総合広告代理店の強みとしては、「案件のジャンルを問わずにさまざまな依頼を受け入れることができる」ということが挙げられます。
昔に比べて広告の媒体が増えている今だからこそ、アナログ・デジタルの双方を取り入れる必要があります。
実際に案件を受注したときに、その広告が最も効果的に消費者に届くための媒体を自由に選択できるのです。
なお、広告が完成したら、媒体から購入した広告枠に出稿することで広告を打ち出しています。
専門広告代理店
「専門広告代理店」とは、ある1つの媒体に特化した広告代理店のことを指します。
新聞なら新聞のみ、テレビCMならテレビCMのみ、SNSならSNSのみというように分けられており、より専門性の高い広告を打ち出すことが可能です。
先ほど説明した総合広告代理店では、広告の種類によって最も適した媒体を購入して出稿しますが、専門広告代理店ではこの場合「媒体を売る」という側にいるのです。
総合広告代理店の場合、広告枠や広告媒体を探すことから始まりますが、専門広告店の場合はすでにそれらが整っているということになります。
クライアントとして「○○のような広告を打ちたい」というイメージが定まっている場合、初めから専門広告代理店に依頼することで、よりスピード感を持って広告を出稿することができるというメリットがあります。
ハウスエージェンシー
最後は「ハウスエージェンシー」です。
ハウスエージェンシーとは、特定の企業の広告のみを制作する会社のことを指します。
ハウスエージェンシーの多くは、大企業の宣伝部が独立して広告代理店となっているケースがほとんどです。
有名なハウスエージェンシーとして、サントリーの広告代理店である「サン・アド」、トヨタ自動車の広告代理店である「株式会社デルフィス」などが挙げられます。
このハウスエージェンシーの中には、最初は特定の会社のみの広告を制作していたものの、規模が拡大するにつれてこれまでのノウハウを活かし、他社にも広告を提供しているといったケースも珍しくありません。
また、ハウスエージェンシーは非常に数が多く、広告代理店全体で見ると存在感が薄いものの、広告代理店の売上高ランキングトップ10のうち8社をハウスエージェンシーが占めています。
広告業界の動向
続いて、気になる広告業界全体の動向をチェックしてみましょう。
広告業界の歴史は非常に長く、起源は1612年のフランスとされています。
また、日本で最初の広告代理店は1873年にできたと言われており、このように何百年もの歴史があるのです。
この長い歴史の中で、社会は目まぐるしく変化しており、広告の媒体も当時ではまったく想像ができなかったほど多岐にわたっています。
そんな広告業界の動向を、ここでは過去・現在・未来と時系列に分けてご紹介します。
【過去】インターネット広告費がテレビを抜いた
まずは、過去の動向から見ていきましょう。
これから就活を迎える方々は、小さい頃からスマートフォンやパソコンが当たり前に身近に存在していたかと思いますが、それは長い歴史から見ればごく最近のことです。
ひと昔前までは、主に情報を得るための手段はテレビやラジオ、新聞や書籍などでした。
今のようにスマホも普及していませんでしたので、「ネットを閲覧している際に広告が出てくる」ということはなかったのです。
それが、2019年に初めてインターネット広告費がテレビでの広告費を上回ってから、今日までその差は開き続けています。
インターネット広告は、これまでの広告にはなかった「インターネットの検索履歴からユーザー一人ひとりのニーズを捉えることができる」という点で非常に優れています。
よりユーザーに的確な広告をリーチできるという観点から、今後もそのニーズは拡大していくと言えるでしょう。
【過去】ネット事業を強化するために買収や連携を推進
広告業界では、これまで大手企業を中心にネット広告に専門性のある企業の買収を進めてきました。
先ほども説明したとおり、インターネットを用いた広告はこれまでの広告に比較して、より狭い確実なターゲットにリーチできるだけでなく、今後も市場が拡大していくことが大幅に見込まれているからです。
広告代理店そのものにインターネット広告やインターネット事業に関する知識が豊富にあるわけではないので、より専門性の高い企業を買収することでその高いノウハウを自社の財産として保有しようとしているのです。
インターネットで検索をしてみると、驚くほどの数の買収事例を確認することができます。
私たちの知らないところで、広告代理店は未来を見据えて企業の買収を積極的に行っているのです。
【現在】動画広告の売上が伸びている
次に、現在起こっている広告業界の動向を見ていきましょう。
大きな特徴は、「動画広告の売上が右肩上がりで伸びている」ということです。
2020年頃には市場規模で3,000億円程度だったものが、2022年には2倍近くの6,000億円規模にまで成長し、2025年には1兆円に到達する見込みです。
動画広告は、従来のテレビCMと比較してもコストが低いことや、ターゲティングされた広告を出すことができるなど、広告を打ち出す側にとってさまざまな利点があります。
YouTubeをはじめとする動画媒体が発展してきたことが要因とされ、ネット市場が今後も拡大することが見込まれる中、動画広告も同じように拡大していくと推測されています。
【現在】海外進出
現在、広告代理店を中心とする広告業界の多くは海外進出を進めています。
日本国内では、先ほど述べたように、ネット広告以外の既存広告は売上が低迷する一方で、人口減少などが進む中で今後の成長もそれほど見込めないのが現実です。
そこで、デジタル領域の成長が著しい国への進出を考え実施しているのです。
たとえば、日本の広告業界第2位の博報堂では、アジアを中心とした新興地域での事業強化を図っています。
仮に海外進出をしている広告代理店への就職が無事に決まったら、海外への転勤なども可能性としては出てきます。
「これまで培ってきた語学力を活かしながらキャリアを積んでいきたい」と考えている学生にとっては、絶好の機会と言えるかもしれません。
【未来】コンサルティングファームの参入
ここからは、広告業界の未来のお話をします。
現在広告業界では、アクセンチュアやIBMといった大手コンサルティング会社が業界に参入してきています。
広告とコンサルティング、一見何のつながりもないように感じますが、コンサルティングとして企業の経営戦略をしてきた知見を活かした広告戦略を行えるのが、コンサルティング会社の強みです。
これまで広告業界が行ってきたマーケティングの分野においては、頭ひとつ抜きん出たノウハウの蓄積があります。
コンサルティング会社の参入にあたって、既存の広告代理店が鋭い知見を持ったコンサルティング会社によって吸収・合併される可能性も高く、広告業界の動向は大きく変化することが見込まれます。
【未来】5Gによる広告の変化
5Gという言葉は、今やすっかり馴染みのある言葉となりました。
かつては首都圏を中心に5G圏を拡大していましたが、最近では地方都市や小さな市町村でも5G通信に対応した場所が増えてきています。
5G圏が拡大することにより、通信速度はこれまでよりも上がることになり、さらにIOTが普及すると言われています。
IOTが進むことによって、私たちの生活のあらゆる場面でデジタル化が著しく進み、これまで看板や紙媒体の広告が主流であった地域でも、デジタルサイネージの広告へと徐々に変化していく可能性も否定できません。
もちろん、すぐにすべての広告がIOTに対応していくわけではありませんが、近い将来、地方都市でも当たり前にデジタル広告を見かけることになるかもしれません。
広告業界のベンチャー企業
続いては、広告業界のベンチャー企業を何社かご紹介します。
先ほど「広告業界の歴史は長い」とお伝えしましたが、歴史のある企業だけが業界の中心を担っているわけではありません。
デジタルの時代に対応したベンチャー企業の存在が、今や業界には欠かせない存在となっています。
サイバーエージェントやグリーなど、もはやお馴染みの企業もいくつか紹介しますが、それらも広告業界の中ではまだまだ「ベンチャー企業」に分類されるほど若い企業なのです。
広告業界を知る第一歩として、どんな会社が活躍しているのかを知っていきましょう。
株式会社アンビション
元々は人材コンサルティングの会社として生まれ、現在では広告代理店業務から企画やデザイン、海外へ向けたグローバル人材採用支援サービスなど多岐にわたって事業を展開しています。
現在、国内には本社の大阪を筆頭に、東京や名古屋にも拠点を構えており、さらに海外への進出も行っております。
ベンチャー企業は人事評価制度や会社のさまざまな制度が整っていないケースも多く、属人的な評価をされやすい傾向にありますが、しっかりとした評価制度を設けてあり自身の努力が評価されやすいのもこの会社の魅力のひとつです。
サイバーエージェント
動画配信サービス「ABEMA」をはじめとしたさまざまなサービスを展開しており、昨年開催されたFIFAワールドカップカタール大会では、全試合の放送枠を購入し配信したことで一躍知名度も上がっています。
そんな成長の著しいメガベンチャーであるサイバーエージェントは、広告代理店業界では国内第3位の売上高を誇っています。
1998年の設立からまだ四半世紀も経っていない若さでありながら、インターネットが普及すると同時に設立された会社ということもあり、インターネット部門の広告事業シェアにおいては大手広告代理店を差し置いて、国内トップシェアとしてその他多くの会社を牽引する存在です。
オプトホールディングス
広告以外にも教育やシステムなどさまざまな分野においてのデジタルシフトを支援する会社であり、1994年に創設されました。
DX化という言葉を耳にする機会が増えた現在にふさわしい、社会的ニーズのある事業を多数展開しています。
また、中国をはじめとする海外進出も積極的に行っており、子会社も含めた10近いグループ会社は世界でも勢いを増しています。
さらに、これまでの実績や功績を表彰する数多くの受賞経験もあり、創立して四半世紀ながらも信頼と実績のあるベンチャー企業です。
近年ではAI事業にも力を入れており、これから拡大していくであろうインターネット広告や動画広告といった分野においてもより強みを発揮できる会社と言われています。
グリー
グリーは主にゲーム事業のイメージが強いかもしれませんが、近年ではそのITノウハウを活かして広告やメディア事業にも注力しています。
主に若者向けの生活系のメディアやファッション・ヘアメイクを取り扱う美容メディアなどを展開しており、既存の主力事業であったゲームよりもさらに広い範囲で顧客を獲得し続けています。
また、新しい企業ならではの柔軟さもグリーならではの魅力です。
さまざまなサステナブルに対する取り組みや自社のノウハウを活かして、学生や子ども向けに情報リテラシーに関するイベントなどの開催も積極的に行っており、企業の利益だけを追求し続けない姿勢は、これから社会を牽引していく会社のお手本のように見えます。
広告業界の大手3社
続いて、広告業界の大手3社を紹介します。
様々な企業がありますが、誰に聞いても「広告業界の大手である」と認める企業は以下の3つといえます。
実際に以下の3社に応募をしない人でも、面接で大手の話題をふられることがあるため、企業の取り組みや考え方、ビジョンなどについて知っておくことは重要です。
ぜひ目を通してみてください。
電通
事業領域が非常に広く、AX(高度化された広告コミュニケーション)、BX(ビジネストランスフォーメーション)、CX(カスタマー・エクスペリエンストランスフォーメーション)、DX(デジタルトランスフォーメーション)を展開している企業です。
AXでは、クリエイティビティとデジタルの知見や運用によって広告のパフォーマンスを最大化することを目的として取り組んでいます。
DXでは顧客企業のトップラインを伸ばすために、既存の事業の変革や新規事業の創出、企業のインナー改革を含めた支援を行っています。
CXではデータとクリエイティビティの掛け合わせにより最適なジャーニーを実現し、顧客企業の長期的な体験の価値を最大化することを目標としています。
DXは事業やお客様体験広告領域の変革のために、マーケティング基盤自体を変革し、事業の成長を実現することを目的としています。
博報堂
特にメディアコミュニケーション領域においてクライアントの抱える課題の解決に強みを持っています。
「生活者発想」を基本理念として掲げ、消費者の視点からマーケティングや広告戦略を展開することが特徴です。
これにより、クライアントのブランドや製品が消費者にどのように受け入れられるかを深く理解し、効果的なコミュニケーション戦略を構築しています。
また、データ分析やデジタルマーケティングにも力を入れており、時代の変化に対応したサービスを提供しているのも特徴です。
ADKホールディングス
特にエンターテイメント分野に強みを持ち、多くのテレビアニメに関わってきたのが特徴と言えます。
代表的な例としてはドラえもんやクレヨンしんちゃんなどの有名作品の企画やキャラクターの商品化、そして海外への番組販売を手掛けています。
このようなアニメーションビジネスの成功により、エンターテイメントと広告の融合を実現し、独自の市場ポジションを築いているのが特徴です。
また、数多くの広告業界の大手企業の中でも若手がチャレンジできる環境が整っているのも魅力です。
年齢や経歴、役職にとらわれず、良いアイデアを積極的に採用する風土も特徴といえます。
広告業界の魅力
あなたが広告業界を志望している場合、「いったいどんな点が魅力と感じるのだろうか?」というのは特に気になるポイントかと思います。
自分が就職活動において大事にしたいポイントと、その業界や職種が持つ魅力がマッチしていることは、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
今後事業規模や市場規模として拡大することが見込まれる広告業界のベンチャー企業には、いったいどのような魅力があるのでしょうか。
以下に2つご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
専門的なスキルが身につく
1つ目の魅力は、「専門的なスキルが身につく」ということです。
広告業界のベンチャー企業においては、デジタルマーケティングやインターネット広告に注力している企業が多く、専門的な知識を求められます。
またベンチャー企業は大企業に比較して従業員数も少ないため、若いうちから専門的な仕事を任されるということも珍しくありません。
大企業の場合は、初めに何年間かかけて少しずついろいろな仕事を経験するため、「10年経っても専門知識が身についていない」ということもあり得ますが、ベンチャー企業の場合、10年もいればその道のプロになれる可能性が非常に高いです。
「できるだけ早く専門的知識を身につけて独立したい」「もっと大きな会社で働きたい」というキャリアを描いている学生にとっては、ベンチャー企業は非常に良い環境かもしれません。
裁量権がある
2つ目の魅力は「裁量権がある」という点です。
これは先ほどの話と少し通じる点がありますが、ベンチャー企業では比較的若い社員であっても裁量が大きい傾向にあります。
これに加え、ネット広告の需要が高まってくる中で、広告はこれまでより小さくそして数が大きくなっているので、それに関わる製作者側の個人の裁量権や影響力もおのずと大きくなります。
これは広告業界に限った話ではなく、成長の見込める他業界のベンチャー企業にも同じことが言えますが、特に流行に敏感で変化の激しい広告業界ではよりその点が顕著に出ることになるでしょう。
なお、広告業界のベンチャー企業については以下の記事でも紹介していますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
広告業界の職種
広告業界には大きく6つの職種があると言われています。
もちろん6つだけということはなく、実際にはさらに細かく業務ごとに職種は細分化されていきますが、今回は主な6つをご紹介します。
ひと口に広告業界といっても、普段目にしている広告を実際に作る仕事だけではなく、さまざまな職種があって業界全体が成り立っているのです。
「クリエイティブなセンスがないから広告業界は無理かな…」と諦める必要はありません。
あなたの得意分野を活かし、広告業界で働くチャンスを掴みましょう。
営業
最初に紹介するのは「営業職」です。
営業はビジネスプロデュースという枠に入る職種であり、広告の企画提案から制作までのすべての流れを統括するのが主な仕事です。
魅力的な広告を提案する発想力や、プロジェクト全体の統括を行うリーダシップ、進行管理などのさまざまな能力が求められます。
また、「どうしたらお客様の抱えている課題を広告の力で解決できるか?」ということを突き詰めて考える忍耐力も求められます。
広告業界の多くは実際に手を動かして広告の制作を行うため、専門的な知識を求められがちですが、この営業職に関してはどんなことでもマルチにこなすことができる能力の方が重要です。
また、営業職の方が実際に仕事を受注しないと、それ以降の広告制作の作業にはつながらないので業界の中でも非常に重要な職種とされています。
プランナー
次は「プランナー」です。
その名のとおり、どのような広告を打ち出すのかをプランニングすることが主な仕事です。
クライアント企業のイメージを的確に捉えるだけでなく、流行などの最新の情報を集めて広告制作に反映することで、クライアントの要望に応えていきます。
そういった要望を満たすために求められるのは、常に企業及び各商品に対してアンテナを張る力と、世の中の流行に敏感になる力の2つです。
自分の中で新しい情報をインプットすればするほど、クライアントに対してさまざまな角度から提案ができるようになります。
保守的で汎化を求めない人よりも、好奇心旺盛で新しいことへのチャレンジをいとわない人の方がプランナーに向いていると言えます。
ディレクター
ディレクターは、映像やフォトグラフ、グラフィックなどのクリエイティブ部門に配属され、自らの専門知識を活かしてクリエイティブ全体の統括を行います。
そのため、「クリエイティブディレクター」とも呼ばれています。
クライアントから依頼された仕事に対して、より効果の高い制作物や広告を作ることができるかどうかは、このクリエイティブディレクターの腕にかかっているといっても過言ではありません。
クリエイティブディレクターの指示通りにグラフィックや映像、フォトグラフといったさまざまな制作物が完成していきます。
このディレクターは「最初からディレクター」というケースは少なく、その多くはデザイナーやクリエイティブの現場出身というケースが多いです。
デザイナー
デザイナーも、先ほどのクリエイティブ枠に入る専門職です。
ひと口にデザイナーと言っても、グラフィックデザイナーからWebデザイナーなど非常に細かく分かれています。
日本には多くの美術系の大学や専門学校があり、そこで実際にデザインを学んでいる人がデザイナーになるケースが多いです。
しかし、なかには一般大学出身者もいますので、デザインを専攻していなくてもデザイナーになることは可能と言えます。
なお、採用の条件の中に、デザイン学校出身者であれば当たり前に使える専用ソフトなどを使用できることが必須条件となっていることもあります。
美術系以外の大学出身でデザインの道を志す場合、このようなノウハウや技術も必要になってくるため注意が必要です。
コピーライター
コピーライターとは、広告に掲載する文章を作ることを仕事にしている方を指します。
コピーライターもデザイナーと同様、クリエイティブ枠として広告業界では活躍します。
あなたも何かの広告を見て、心に響く言葉に出会ったことは、きっと一度や二度ではないはずです。
そういった人の心に残る文章やキャッチコピーを作ることを専門的に行っているのがコピーライターです。
「広告にはどのような人を起用するか」ということも大事なポイントですが、「どのようなキャッチコピーを作るか」ということも非常に重要なポイントになります。
たった一言変わるだけで、宣伝する商品のイメージがガラッと変わってしまうこともよくある話です。
なお、経験を積めばフリーランスとして独立することも可能な職種です。
データサイエンティスト
最後に紹介するのは「データサイエンティスト」です。
あまり聞き慣れない職種かもしれませんが、直訳すると「情報の科学者」となり、情報科学理論を活用して広告に関わっていく仕事をする方を指します。
クライアントの課題を解決するために根拠となるデータを提示したり、インターネット広告の効果が実際にどのくらいになるかということを解析したりするなど、業務内容は多岐にわたります。
これまで紹介した広告業界の職種のほとんどは美術系の専門知識が求められますが、データサイエンティストにはプログラミング能力やデータ理解、基礎数学といった理系の知識の方が重要です。
論理的思考ができる人や、数字と向き合うことが苦ではない人は、比較的データサイエンティストに向いていると言えるでしょう。
【広告業界とは?】広告業界が向いている人
ここまでの解説を読んでくれた方は、広告業界がどんなものか全体像が見えてきたことでしょう。
ここで気になるのは、「自分は広告業界に向いているだろうか?」という根本的な問題です。
先ほど説明したような専門知識の有無だけでなく、これから説明するような特徴が自分に当てはまっていれば、勇気を出して広告業界を受けてみても良いかもしれません。
以下に、具体的な特徴を紹介しますので、お困りの方はぜひ参考にしてみてください。
流行りに敏感
繰り返しにはなりますが、「流行に敏感であること」は、広告業界を目指す方にとって特に大切なことです。
世界では、毎日誰かが新しい情報を発信し、やがてその情報は消えていきます。
インターネットが発達した今、そのスピードは半世紀前に比べ倍以上となりました。
そんな変化の激しい世の中において、消費者に刺さる広告やプロモーションを打ち出すためには、「社会では何が流行っていてどんなニーズがあるのか」を的確に把握する必要があります。
新しいものに対する苦手意識があると、そうでない人に比べて入ってくる情報の量が自然と減ってしまいます。
逆に日頃からさまざまなことにアンテナを張り、「新しいことにもチャレンジしたい!」と考えられる人は、広告業界に向いていると言えます。
コミュニケーションを取ることが好き
2つ目は「コミュニケーションを取ることが好き」ということです。
広告業界で働くには、さまざまな部門や分野の人たちとともに1つのプロジェクトを遂行していく必要があります。
人によってコミュニケーションの取り方はさまざまですが、関わる人が多ければ多いほどより高度なコミュニケーションスキルを求められます。
仕事を進めていく際、「より良い広告を作りたい」という想いからチームメンバーとぶつかってしまうこともあるでしょう。
そのようなときにも、きちんと相手とコミュニケーションを取って解決することができることが必要とされます。
人と話すことがあまり得意ではない人や、人と関わることに苦手意識がある人にとって、多くの人と関わることを求められる広告業界での環境は、一歩間違えればストレスとなってしまう可能性があるため注意が必要です。
クリエイティブな人
3つ目は「クリエイティブな思考を持った人」であるということです。
広告業界では常に変化が求められますので、常に真新しいものを作り続ける必要があります。
過去に同じようなものがあれば、「盗作」「パクリ」などと揶揄されてしまうようなシビアな世界です。
だからこそ、常に新しいものを作り続けられるような発想力と独創力が必要と言えます。
また、これらに加え、頭の中にイメージしたそれらを表現するという力も求められます。
頭の中で思い描いていてもそれをデザインや言葉にできずアウトプットできなければ、そこから新しい作品が生まれることはありません。
「物を作るのが好き」「考えることが好き」という方には向いている業界でしょう。
ストレス耐性が高い
最後は「ストレス耐性が高い」という点です。
広告業界は決して楽な業界ではありません。
無理な要望や、こちらの都合を無視するようなスケジュール変更を聞き入れなければならないシーンは多々あります。
その結果、休みを返上して働くことも少なくありません。
また、休みの日程をずらさなければならないなど、クライアントに振り回されることもよくあることです。
そういった急な変更はストレスに感じてしまいがちですが、広告業界で働くには、どのような状況でも柔軟に対応できるタフさが必要になってきます。
クライアントの要望をすべて無視していたら継続的な仕事の受注にはつながりませんし、イライラしすぎても良い仕事はできません。
無理な状況を思い詰めるのではなく、「まあ、仕方ないか」と楽観的に考えることができる能力も必要と言えます。
広告業界で持っておくと有利になる資格
学生時代に資格を取ることは大切ですが、新卒採用の場合は資格をいかに持っているかということよりも、どのようなポテンシャルを持っているかということの方が重視されます。
ただし、資格を持っているということは、それだけほかの学生よりも知識を持っているということになり、採用の場でアピールできる材料のひとつには変わりありません。
では、広告業界ではどのような資格を持っていると重宝されやすいのか、以下で詳しくご紹介します。
Google広告認定資格試験
試験は検索広告・ディスプレイ広告・ショッピング広告・動画広告・Google広告アプリ・Google広告測定の6種類あり、それぞれ80%以上の正答率で合格となります。
これはGoogle社が提供している資格であり、試験料などは一切かからず、24時間365日オンライン上でいつでも簡単に受けることができるのが特徴です。
一度の試験にかかる時間が60分以上であることのほか、専門的な知見も必要になるので1回で合格することは難しいとされていますが、一度不合格になっても1日経てば受験資格が復活します。
ただしGoogle広告認定資格は、有効期限が12ヶ月となっています。
一度合格したからといって永遠に資格が有効なわけではなく、12ヶ月経ったら再度受験をして合格しなければ資格は失効してしまうため注意しましょう。
ウェブ解析士
公式テキストを用いて事前学習を行ってから講座を受講したうえで試験に挑む形になるのですが、合格までの学習期間は未経験者だと2〜4ヶ月、経験者でも1〜1ヶ月半としある程度の事前学習が必要になります。
事前学習に時間をかける分きちんとした知識が身につくので、就職後も実践的に活用できる知識をつけるにはぴったりの資格です。
資格取得までにかかる費用は最低でも2万2,000円で、資格を持ち続けるためにはフォローアップテストを毎年受験して合格する必要があります。
なお、一度この試験に合格すれば上位資格である「上級ウェブ解析士」などの資格も受験できるようになり、さらにスキルを上げることができます。
ウェブデザイン技能検定
厚生労働省の認可を持つウェブ業界唯一の国家試験で、1〜3級の3階級に分かれています。
最も難易度の低い3級の合格率は60〜70%と言われており、独学の場合でもきちんと勉強をすれば合格できるラインとされていますが、2級になると合格率は30%程度に下がります。
難易度がただ上がるだけではなく受験資格も厳しく設けられており、実務経験が2年以上あることや、今までの学歴も受験資格に関わってきますので、資格を取得できるのは狭き門と言えるでしょう。
なお、1級の場合の合格率は10%台であり、専門的にウェブデザインを仕事にしている人でも合格が難しいとされています。
広告業界に就職するメリット
高い専門性やさまざまなスキルを求められる広告業界ですが、求められる水準が高い分、入社した後のメリットも多く存在します。
どれだけ大変な仕事だとしても、自分にとってのメリットが大きいのならば、その業界への就職を志す立派な理由になります。
ここではメリットを3つほどご紹介しますが、ほかにも広告業界ならではのメリットは多くあるので、「もっと詳しく知りたい」と考えている方は、OB・OG訪問などで実際に広告業界で働いている人に聞いてみると良いかもしれません。
高収入を目指せる
広告業界に就職するメリットの1つ目は、自分自身の能力が給与に直接反映されやすいということです。
もちろん、企業によってある程度のばらつきはありますが、トップ企業になると平均年収は1,000万円を超えます。
20代でも年収500万円を超えることは普通のレベルといったところです。
年収1,000万円を目指せる業界や職種はある程度限られてしまいますので、「金銭面が自分のモチベーションにつながる」と考えている人や、お金を稼ぐことを目的としている人には良い環境と言えるかもれません。
しかし、その分仕事の内容もハードなことが多く、精神的につらくなってしまうことも少なくありません。
また、高い給料をもらえる分、継続した努力を惜しまない忍耐力が必要です。
やりがいのある仕事を任せられる機会が多い
広告業界では、やりがいのある仕事を任せられることが非常に多いです。
広告という特性上、自分が携わった仕事の成果物が多くの人の目に触れることになりますし、広告を作った自分自身も街中や家でスマホを見ているときにそれらを目にする機会もあることでしょう。
自分が作り出したものがクライアントに受け入れられ、社会に浸透していくということに喜びを感じる人も多く、やりがいも大きなものとなります。
もちろんすべてがうまくいくということではありませんし、1つの広告が完成するまでには多くの時間と労力を費やしますが、制作物が完成したときの達成感はひとしおです。
「仕事における苦労や困難もモチベーションになる」という人も業界には多く存在します。
基本的には週休2日
広告業界というと、残業が多いことで一時期話題になったせいもあり、激務であるというイメージを抱えている人も多かれ少なかれいるでしょう。
しかし、広告業界は基本的に完全週休2日制を採用している企業が多くあります。
もちろん「まったく残業がない」「まったく休日出勤がない」というわけではありませんが、時間内に仕事を終わらせれば週の2日間は基本的に休むことができるのです。
また、しっかり休みを取るために、週の5日はきちんと働くことが求められるので、メリハリをつけて仕事に臨めるのもメリットのひとつです。
これにより、ワークライフバランスが整った生活を送れるようになるでしょう。
なお、完全週休2日制を導入できている業界はまだまだ少なく、そういった意味では先進的な業界でもあります。
広告業界に就職するデメリット
最後に、広告業界に就職するデメリットをご紹介します。
良いところばかり見て判断してしまうと、デメリットに直面したときの負担が大きくのしかかってしまいます。
「楽な仕事をして良い給料をもらえる」という夢のような話はありません。
しかし、大変なことが多い分、達成感が大きいとも言えます。
自分にとって合っている業界なのか、それとも合っていない業界なのかを判断するためにも、デメリット・メリットの双方を把握しておくようにしましょう。
ノルマがきつい
広告業界に就職するデメリットの1つ目は、「ノルマがきつい」ということです。
これは特に営業職に言えることですが、比較的大きなノルマを課せられる場合が往々にしてあります。
自分で新規のクライアントを開拓し、そこから契約にまでつなげるのが営業の仕事です。
1ヶ月や2ヶ月といった短期ではこれらの目的を達成するのは難しく、長期的なクライアントとの関係性構築が肝になってきます。
また、営業は業務時間内だけの交渉だけでなく、業務時間外の飲み会や接待などでクライアントの信頼を地道に獲得する必要があります。
「古いやり方だ」という声も多く、最近では減ってきてはいるものの、まだまだそのスタイルはスタンダードです。
ノルマを達成できないとクリエイティブ職の人たちの仕事もなくなってしまい、社内で肩身の狭い思いをすることも少なくありません。
クライアントに振り回されることが多い
2つ目のデメリットは「クライアントに振り回されることが多い」ということです。
これは主にクリエイティブ職チームが影響を受けやすいのですが、良い広告を作るためには何度もクライアントとの打ち合わせを行う必要があります。
「前回の打ち合わせでは指摘されなかったのでそのまま進めていた」という点に突然変更を申し入れられる、また「納期ギリギリになって急に注文を追加される」ということは日常茶飯事です。
どれだけこちらが納期を意識したスケジュールを組んでいたとしても、突然の要望に応えなければならず、「スケジュール通りに仕事が進まない…」と悩むことも珍しくありません。
そういったことも事前に加味したスケジュールを作るなど、自分に負担の少ない仕事の仕方を常に考え続ける必要があります。
広告業界に行くには何をすべき?
続いて、広告業界に就職を果たすためにはどのような取り組みをしなければならないのかについても紹介します。
取り組むべき対策は大きく分けて4つ存在するため、ぜひ時間をかけて取り組み、質の高いエントリーシートを作成し、面接でも良い受け答えができるように取り組んでみてください。
自己分析
広告業界を目指す上で、まずは自己分析を徹底的に行うことをおすすめします。
自己分析を通じて自分の特徴や長所、価値観を明確に把握できるからです。
広告業界では想像力やコミュニケーション能力が求められるため、自分がどのような状況で力を発揮できるのかを理解することが不可欠といえます。
自己分析の方法としては、過去の経験や成果を振り返った上で、自分が特にやりがいや満足感を感じた瞬間を洗い出すようにしましょう。
また、友人や家族に自分の性格について意見を求める「他己分析」もおすすめです。
他人に分析してもらうことで、自分では気づきにくい新たな視点を得ることも可能です。
自己分析を徹底することで、自己PRや志望動機の説得力が増し、面接でのアピールポイントも明確になります。
業界研究
業界研究も自己分析と同様にしっかりと行わなければならない対策の1つです。
広告業界の理解を深め、自分に適した企業を見つけるために重要なステップの1つです。
業界研究を行うことで広告業界のビジネスモデルや現状、将来性を把握し、自分の長所や価値観と合致しているかを確かめられます。
また、全体の市場動向や大手企業の戦略、最新のトレンドなどを調査することもおすすめです。
例えば、インターネット広告の台頭やデジタルマーケティングの進展により、広告業界は急速に変化しています。
これらの変化に対応するための企業の取り組みや新しいサービス、技術を理解することが重要です。
また、業界に関する書籍や専門誌、業界セミナーに参加することで、より深い知識を得ることも可能です。
業界研究を通じて得た知識は面接やエントリーシートでのアピールポイントとなり、企業側に対して自分の業界理解の深さを示すために活用できます。
企業研究
業界研究が終わったら、続いてあなたが入りたい企業の研究をしっかりと行いましょう。
その企業のビジネスモデル、企業の文化や強み、競合他社との違いを明確に把握することが重要です。
企業が実施している広告キャンペーンやプロジェクトの事例を分析することで、企業の特徴や戦略を把握できます。
どのようなクライアントと取引があり、どのようなマーケットに強みを持っているのかを知ることは、自分のスキルやキャリアビジョンと企業のニーズが合致しているかを判断する材料になります。
また、OB訪問や企業説明会で現場の声を直接聞くこともおすすめです。
企業の実際の雰囲気や働き方を肌で感じることができ、志望動機の裏付けとなる具体的なエピソードにもなります。
企業研究を徹底することで、応募先企業に対する理解を深め、自分自身を効率的にアピールする材料を揃えられます。
長期インターンシップに参加
入りたい企業が決まったら、ぜひ長期インターンシップに参加することをおすすめします。
インターンシップに参加することで、実際の業務を体験し、広告業界の実態や社風を理解できるからです。
特に長期のインターンシップではプロジェクトに深く関与することも多く、自分のスキルや知識を実践的に磨けます。
例えば、広告キャンペーンの企画やデジタルマーケティングの運用、クライアントとの打ち合わせなど、多岐にわたる業務を体験することで自分の適性や興味を再確認することも可能です。
また、現場での経験を通じて得た知識やスキルは就職活動時の大きな強みになります。
「実際に広告業界で働いたことがある」という経歴は、他の就活生に大きく差をつけられる要素です。
さらに、インターンシップ先で人脈を築くことも重要です。
社員や他のインターン生との交流を通じて業界の内情や最新情報を得られるだけでなく、将来的に人脈が役に立つこともあります。
また、最近ではインターンシップがそのまま選考に直結することも多いため、良い印象を与えられるよう積極的に取り組みましょう。
適職診断ツールを用いる
ここまでの記事を読んで広告業界について理解できたものの「自分は果たして広告業界に向いているのだろうか」と悩んでいる方も多いでしょう。
適職診断ツールを利用すればあなたがどのような職業に向いているかをすぐに判定できるため、おすすめです。
弊社が提供している「LINEで適職診断」というサービスでは、就活のプロが監修した質問に答えるだけであなたの適職に関するアドバイスを得られます。
自己分析や企業選びにも役立てられるため、ぜひ登録してみてください。
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エージェントに相談しよう
就活エージェントに相談することが最も根本的かつ適切な対策であるといえます。
この記事を熟読し、診断ツールを使っても「本当に広告業界が自分に合っているのか不安」という方や、「広告業界に行くためには何をすべきなのかわからない」という悩みを抱えている人も少なくないでしょう。
そこでおすすめなのは、就活のプロに相談することです。
どのような準備をすれば良いか、的確なアドバイスはもちろん、書類選考免除の特別選考ルートへの案内も行っています。
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おわりに
広告業界は、就職活動をする中でよく耳にする業界ではありますが、その詳しい実情まで知っている就活生はそこまで多くありません。
高い学歴と専門性がないと入れないというイメージのある広告業界ですが、広告業界といってもその幅は非常に広いです。
大企業ばかりイメージしてしまいますが、広告業界はベンチャー企業や中小企業の数の方が圧倒的に多く、入社できる可能性は大いにあります。
広告業界を広く研究して、自分に最も合っている企業を探しましょう。