はじめに
大学の夏季休暇時には、多くの企業がサマーインターンを開催しています。
そこで、サマーインターンへの参加を漠然と考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、締切時期などの全体的なスケジュール感は気になるところでしょう。
本記事では、サマーインターンの締切時期について解説します。
また、サマーインターンの申し込みに向けてやるべきことも紹介しています。
ぜひ参考にして計画的に準備を進め、就活に向けて早めのスタートを切りましょう。
長期インターンと短期インターンの違い
まず長期インターンと短期インターンにはどのような違いがあるのかについて覚えておきましょう。
まず文字通り、期間が異なります。
長期インターンは数ヶ月単位で開催されるものであり、短期インターンは短いものは数日で終わり、長くとも数週間の期間で実施されるものが多いです。
サマーインターンはどちらに当てはまるかというと、後者の短期インターンに当てはまります。
もちろん、全てのサマーインターンが短期間で終わるわけではありませんが、基本的にサマーインターンは短期間で開催されると思っておきましょう。
時短以外にも異なる点があるため、長期インターンと短期インターンの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ確認してみてください。
サマーインターンとは?
まずは、サマーインターンに関する基本的な知識を押さえておきましょう。
興味のある業界や企業が開催するインターンシップは、就活の参考にするために多くの学生が参加します。
インターンシップに参加することで、職場の雰囲気や業務に対する理解を深められるからです。
その中でも、7~9月に開催されるインターンシップはサマーインターンと呼ばれています。
大手企業だけでなく、ベンチャー企業や外資系企業など多くの企業が開催しており、形式もさまざまです。
では、サマーインターンに参加するまでのスケジュールと、参加するメリットを紹介します。
開催期間は?
インターンに参加するにあたっては、開催期間を把握しておくことも重要です。
いつ頃からエントリーが始まり、実際に開催されるのかについて理解を深めておきましょう。
企業によって数日程度のズレは存在しますが、ほとんどの企業の募集期間や開催期間、スケジュールは同じであるため、事前に調べて遅れを取らないようにしましょう。
情報の解禁 4~5月
もちろん、全ての企業がサマーインターンを実施しているわけではありません。
およそこの時期になると、サマーインターンを実施するかしないかについて何かしらの情報が解禁されるため、興味のある企業の情報はこまめにチェックするようにしましょう。
そして、興味がある企業がサマーインターンを実施していることがわかった場合は、あらかじめプレエントリーしておき、申し込み忘れの無いようにすることが大切です。
インターンの募集 5~6月
情報が解禁された1ヶ月程度後にインターンの募集が始まります。
募集があると分かった時点で早めに応募することがおすすめです。
定員に達するまでは応募した順番で優劣がつけられることは基本的にありませんが、定員に達してしまい、応募を締め切る企業も存在します。
したがって、参加を検討しているインターンがあるならば、早めにエントリーシートを作成して準備をしましょう。
「募集が始まってからしか、エントリーシートを作成してはならない」というルールは存在しないため、早め早めを心がけて取り掛かることをおすすめします。
選考開始 6~7月
エントリーシートで好印象を与えることができ、書類選考を通過できたら、続いて面接へと進みます。
ただし、書類選考の結果が出てから面接までは日数に余裕がないことも多いため、通過が確定した後に面接準備を始めるのではなく、早めに面接の対策を進めておくことをおすすめします。
エントリーシートの作成と同様、早め早めに取り組むことで質の高い対策ができるだけでなく、心に余裕を持って進められます。
慌てて取り組んでも十分な対策はできないため、隙間時間を活用して効率よく対策を進めておきましょう。
開催時期 8~9月
選考に通過できれば、あとはサマーインターンの本番に参加するだけです。
実際の時期や期間は企業によって異なりますが、アルバイトやプライベートの都合で参加できないと非常にもったいないため、早い段階で開催時期を確認しておくことをおすすめします。
サマーインターンは基本的に開催期間が短いため、限られた時間の中で業界や企業の雰囲気、どのような業務内容が求められるのかについて意識しながら業務に取り組み、業界理解を深め、就活に活かしましょう。
参加するメリット
次に、サマーインターンに参加することのメリットを説明するので、確認しておきましょう。
主に「早期に就活準備ができた」「スケジュール調整がしやすかった」「選択肢が豊富に用意されていた」「選考に直結する場合がある」の4つです。
なかには、周りが就活をはじめているからというだけで、インターンシップを探している人も多いでしょう。
しかし、本来インターンシップは何かしらの情報や経験などを得るために参加するものです。
大学の夏季休暇期間に開催されるサマーインターンは最適の機会と言えるでしょう。
企業側もそのことを見越して、数多くのプログラムを用意しています。
これまでサマーインターンを検討していなかった人も、ぜひ参加を検討しましょう。
早期に就活準備ができる
特に大きなメリットは、大学3年生の夏の早い段階から就活準備ができることでしょう。
学生として比較的余裕があるこの時期は、働くことをじっくり考えるのに最適だからです。
書籍や資料を見ているだけでは、仕事への実感はなかなか湧いてこないのが現実です。
サマーインターンは、一般的に1~2週間、実際の職場で業務を体験する形式で実施されます。
そこで興味のなかった業界に魅力を感じたり、思っていたのと違うことに気づいたりといった経験ができます。
また、サマーインターンを通じて企業研究を行えることもうれしいポイントです。
企業の内情を深く知ることができるので、本選考に向けた対策にもなります。
ホームページを見ただけでは知り得ない情報も手に入れることができるでしょう。
スケジュール調整がしやすい
サマーインターンならではのメリットとして、参加日程のスケジュール調整がしやすいことも挙げられます。
多くの企業のインターンは、大学3年生の夏季休暇期間に合わせて開催されるからです。
また、学生に合わせて複数日程を用意してくれている場合が多くなっています。
このため、志望度が高くない業界や企業のインターンシップに参加するなど、時間にゆとりがないとできないことも簡単に行えます。
授業期間中に開催される秋季・冬季のインターンシップは、授業の合間を縫って参加しなくてはいけません。
またインターンの期間も短くなり、なかなか企業のことをよく知れないこともあります。
スケジュール調整がしやすく、長期の日程に参加しやすいサマーインターンに参加しておきましょう。
選択肢が豊富に用意されている
先ほども触れたように、サマーインターンは選択肢が豊富に用意されていることもメリットになります。
夏季休暇期間の時期に、学生がインターンシップに参加したいことは企業もわかっているからです。
このため多くのプログラムが用意されているほか、募集人数や開催期間も多めに設定されています。
ホームページで調べるよりも、現場を体験することで企業や仕事の理解は格段に深まるものです。
気になっている企業や職種がある場合、それを体験できるサマーインターンがないか探してみましょう。
選考に直結する場合がある
サマーインターンは、選考に直結する場合があることもメリットです。
企業の中には、サマーインターンに参加した学生限定に、早期選考を用意している場合があります。
実際の職場で活躍した学生は、見込みのある人材として採用したいと企業も考えるからです。
早期選考のルートに乗れば、従来のスケジュールよりも早い段階で内定をもらえる可能性が高くなります。
すでに内定を持っている状態なら、余裕を持って他企業の選考に臨めるでしょう。
また、早期選考がない場合にも、インターンシップに参加して企業理解が深まることは大きなアドバンテージです。
知らないうちにその機会を逃さないためにも、興味のあるサマーインターンには積極的に参加しましょう。
サマーインターンの応募締切はある?
次に、サマーインターンの応募締切について説明します。
実際に参加したいと考えているものの、いつまでに申し込めば良いのかわからない人もいるでしょう。
ここでは、情報解禁・申し込み時期・選考時期について詳しく解説します。
ただしこれは一般的な応募締切時期で、企業によってはスケジュールが異なることもあるので注意してください。
情報解禁について
サマーインターンに関する情報は、4~5月頃に解禁されます。
インターンシップの詳細は、企業のホームページやリクナビ・マイナビなどの就活サイトで確認可能です。
また、先ほども説明したとおり、大学生の夏季休暇期間には、数多くの企業がサマーインターンを開催します。
解禁されてからだと情報が多すぎて、どのインターンシップに参加しようか選べないかもしれません。
なかには、就活サイトにはインターンシップの情報を掲載していない企業もあります。
早い段階で情報を得られていないと、申し込みの準備が間に合わないかもしれません。
そのようなトラブルを防ぐためにも、事前にサマーインターンに参加したい企業を選定しておき、情報がどこに開示されるのか把握しておきましょう。
申し込み時期について
情報が解禁されてからしばらくすると、サマーインターンの申し込みが始まります。
申し込み時期として多いのは、6月・7月・8月となっているので、参加するならこれらを目安に動きましょう。
募集の形式は企業によって違いますが、枠が埋まり次第募集を終了するケースが多くなっています。
このため、サマーインターンに参加したい企業がある場合は早めに申し込みを済ませましょう。
なかにはインターンの志望動機やガクチカなど、本選考なみのES提出を求める企業もあるので注意が必要です。
また、職種・部門によって複数日程を用意していたり、オンラインで開催してくれたりする企業もあります。
もし希望のインターンシップがあるなら諦めずに必要な情報を集めてみましょう。
選考時期について
申し込みが済んだら、随時選考が始まります。
企業にもよりますが、選考がない場合もあります。
選考があるとすれば、Webテストや書類選考が一般的です。
Webテストが予定されている場合、問題集などを活用して前もって計画的に対策をしておきましょう。
また、1dayインターンや3daysインターンなど、短期のインターンは選考がなく先着順のこともあるため注意です。
一方で、2~3週間の長期インターンシップの場合には、簡単な面接が実施されることもあります。
これは「カジュアル面接」とも呼ばれ、服装や実施形式的に、それほどかしこまる必要はありません。
しかし、面接の基本的なマナーは押さえておきましょう。
また、話す内容も一度整理し、本番でスムーズに答えられるように準備しておくことをおすすめします。
何社参加するべき?
サマーインターンは何社くらい参加した方が良いのか悩む人もいるでしょう。
結論から言えば、比較対象を作るために最低でも2社は参加することをおすすめします。
「マイナビ2024卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査~中間総括~」によれば、大学3年生の夏休み明けで1~3社程度のインターンに参加している学生が多いとされています。
無理のない程度で構わないので、多くのインターンに参加して業界・職種への理解を深めると良いでしょう。
最低でも2社は参加しよう
就活の方向性が定まっていない人も、サマーインターンには最低でも2社は参加しましょう。
1社参加しただけでは比較対象がないため、内容の良し悪しや自分に合っているかがわからないからです。
なかにはいきたい方向が明確に固まっていて、業界を絞っている学生もいると思います。
そういった場合には同じ業界で何社か参加して、業界共通の部分やその企業だけの特徴を見極めましょう。
逆に業界がまったく定まっていない人も、どこかひとつでも良いのでサマーインターンに参加することをおすすめします。
インターンに参加すると、仕事に対する具体的なイメージを固められる可能性があるからです。
まだ余裕のあるサマーインターンのうちに、さまざまな選択肢を検討しておきましょう。
多く参加するべき?
サマーインターンは最低2社として、最大で何社くらい参加するべきなのでしょうか。
先ほども述べたとおり参加するメリットは大きいため、無理ない程度に多く参加すると良いでしょう。
大学の夏季休暇の時期には、各企業が豊富な日程を用意しています。
インターンシップは、現場の社員と直接コミュニケーションを取って、企業理解を深めるのには絶好の機会です。
また、サマーインターンに向けた活動はそのまま早期の就職活動に直結するので、積極的に参加しましょう。
締切間近の応募は不利になるのか?
サマーインターンの申し込みについて、締切間近の応募は不利になるのか気になる人もいるかもしれません。
結論から言えば、直接的に不利にはなりませんが、なるべく余裕を持って応募しましょう。
これは本選考にも言えますが、締切に間に合えば印象が悪くなることはありません。
しかし、なかには志望動機やガクチカなど、ESの分量が多い企業もあります。
このため、書いた内容を見直したり修正したりする時間を考えると、早めに行動しておくことが無難です。
また先ほども述べたとおり、企業によってはインターン参加は先着順の場合もあるので注意しましょう。
申し込みまでにしておくべきこと
最後に、サマーインターンの申し込みまでにしておくべきことを4つ紹介します。
まずは何より、サマーインターンに参加する企業を選定しておきましょう。
同時に、サマーインターンへの参加の際に必須となるスーツやカバンも早めに用意しておくのがおすすめです。
また、ES提出や面接、Webテスト受験が必須の企業の場合には、その準備も必要でしょう。
このように、サマーインターンとはいえ、申し込むまでにやるべきことは多々あります。
何をやるべきか事前にリストアップし、計画的に取り組みましょう。
サマーインターンに参加する企業を選定
まずは、どの企業のサマーインターンに参加したいのかを選びましょう。
おおまかでも構わないので、現段階で就職を希望する業界や企業の中から選びます。
就活だけでなく、学業やサークルなどの予定も考慮して、自分なりの選ぶ基準を作って探しましょう。
マイナビやリクナビなどの就活サイトでは、サマーインターンを募集している企業が探せるので便利です。
ただし、なかにはインターン情報を載せていない企業もあり、就活サイトだけで企業探しをするのはおすすめしません。
ほかのツールを活用したり、説明会に行ったりと自分から探しに行く努力が必要になります。
スーツやカバンを用意する
サマーインターンが始まる前には、スーツやカバンも用意しておきましょう。
リクルートスーツは、本選考が始まればどのみち必要になります。
すでにスーツを持っている人も、汚れていたりサイズがあっていなかったりすると印象が悪くなります。
このため、まだ比較的余裕のあるサマーインターンのタイミングでそろえておくと良いでしょう。
ただし、サマーインターンはスーツ指定の場合と、私服やオフィスカジュアルでOKの場合があるので、事前に確認が必要です。
ESや面接の対策をする
選考がある企業のサマーインターンに応募する場合、ESや面接のためにガクチカや自己PRなどを作成しておきましょう。
大学3年生の夏の時点では、なかなかガクチカや自己PRが書けない人も多いと思います。
このため、ESの提出を求められることがわかった場合には、早いうちに自己分析・企業分析を行いましょう。
また、サマーインターンの段階では面接に臨むのも初めての人が多く、多少なりとも練習が必要です。
ただし、1~3dayといった短期のインターンの場合、選考がないケースも多々あります。
このため、応募する企業において何を準備するべきなのかはきちんと確認しておきましょう。
Webテスト対策
企業によってはサマーインターンの時点でWebテストの受検が求められる場合もあります。
また、性格や思考の傾向を見るための適性検査も受検しなくてはいけないかもしれません。
しかし、就活で用いられるWebテストで問われる問題はいくつかのパターンがあり、問題集を解くことで対策可能です。
業界や職種によって使われるテストが変わってくるので、事前に確認しておきましょう。
ただし、Webテストに関しても実施されない企業も多いので注意してください。
困ったら就活エージェントを活用しよう!
サマーインターンの選考ではESの提出を求められることが多いですが、大学3年生の夏前の段階では、質の高いESを書くのは非常に難しいでしょう。
サマーインターンの準備に関して不安がある人は、就活エージェントの活用をおすすめします。
以下に紹介する就活エージェントでは、専属のエージェントが選考通過に向けて繰り返しESを添削してくれます。
また、面接がある場合にはその対策もしてもらえるので、効率的にサマーインターンの準備が進められるでしょう。
気になる方は、こちらのサイトにアクセスしてみてください。
まとめ
本記事では、サマーインターンの締切時期や、選考を受けるために必要な事前準備などについて詳しく解説しました。
多くの場合、サマーインターンは4~5月に情報解禁、6~8月が申込時期です。
サマーインターンは夏季休暇時に開催されるため、スケジュール調整がしやすい、早期選考につながるなどのメリットがあります。
事前に企業選定や選考の準備などを行い、参加したいインターンには欠かさず申し込みましょう。
もし1人で準備を進めるのが不安な場合には、就活エージェントの活用もおすすめです。