明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・問題解決能力をアピールする自己PRの注意点
・自己PRのおすすめ構成
・問題解決能力をアピールする際の例文
・問題解決能力をアピールする注意点を知りたい人
・自己PRのおすすめ構成を知りたい人
・自己PRに不安がある人
はじめに
この記事では、就活で問題解決能力を自己PRする際のポイントを解説します。
企業の選考では、「あなたの魅力をPRしてください」などの自己PRを求められます。
どんな能力をアピールすれば、企業からの高評価につながるのか、悩む人も多いのではないでしょうか。
そんなときには、問題解決能力をアピールするのがおすすめです。
この記事では、企業が求める問題解決能力と鍛え方、選考時の伝え方を紹介します。
最後には自己PRの例文も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
【問題解決能力の自己PR】問題の種類
「問題」という言葉で簡単に一括りにできてしまいますが、実は「問題」にも大きく分けて3つの種類があります。
問題解決能力を自己PRにおいて長所としてアピールするには、問題の種類についても理解しておかなければなりません。
以下の3つを、それぞれ区別して覚えておきましょう。
発生型
発生型の問題とは、環境や条件に応じて自然と発生する問題のことを指します。
すでに発生している問題で課題が明確であることが特徴です。
例えば「5年前と比べて利益率が下がってしまった」「仕事においてミスをした」などが挙げられます。
表面化している問題であるため、解決策を考えることは、比較的難しくありません。
ただし、表面的に見えている問題だけでなく、根本的な原因が隠れている場合があるため、気をつけたいところです。
問題解決能力をアピールする人は、表面的な問題だけでなく、本質を見極めていることをアピールしましょう。
設定型
設定型の問題とは自分で目標を設定し、達成する上で立ち向かうことになる問題です。
目標は基本的に理想と現実のギャップを埋める作業を繰り返すことで達成できます。
例えば、あなたがSBIのwebテストで80%の得点率を達成したいという目標設定する場合、現状を確認し「どのような勉強をすればよいか」「どのくらい時間をかければ良いか」「どの教材を買えば良いか」などについて考える必要があります。
この検討するべき要素のことを、設定型の問題と呼びます。
潜在型
潜在型とは文字通り、まだ表面化していないが、今後発生する可能性が高いと考えられる問題のことを指す言葉です。
例えば、飲食店を例に出して考えてみましょう。
オープン当初から働いているベテランのスタッフが新人のミスを全てカバーしていたとします。
しかし、そのスタッフが将来的に何かしらの理由で退職してしまった場合、ミスを改善するための対策をしていなかった店はうまく回らなくなってしまいます。
潜在型の問題に気づける人物は、早い段階で対策を練ることができ、組織に貢献できます。
【問題解決能力の自己PR】自己PRで見られているポイント
自己PRを作成するにあたっての心構えとして、企業側がどのような点を重視して自己PRを確認しているかということが挙げられます。
当然ながら、相手の意図を理解した上で作成するのとそうでないのでは、クオリティーに大きな差が出てきます。
相手が求めている回答がどのようなものなのかを理解した上で作成し、良い印象を与えられるような自己PRを提出しましょう。
自社にマッチした人材かどうか
企業は自己PRを通して、就活生が自社にマッチした人材であるかどうかを確認しています。
当然ながら、企業は可能な限り自社にマッチした人材を採用したいと考えています。
これは能力が合致しているか、業務において活躍できるかという側面もあるのですが、それよりもモチベーション高く仕事に取り組んでくれるかも、特にベンチャー企業においては重視されています。
ベンチャー企業は、業種を問わず共に成長し高め合えるような人材を求めているので、自分が企業のことをしっかりとリサーチしており、そしてマッチしている人材であるということを積極的にアピールしていきましょう。
仕事への取り組み方
自己PRを通じて、企業は就活生の仕事への取り組み方についても確認しています。
ベンチャー企業は、とにかくモチベーションが高く、仕事に対して熱心に取り組んでくれる人材を採用したいと考えています。
よって、自己PRを確認することを通じて、仕事への姿勢がどのようなものであるのか、熱心に取り組んでくれる人材であるかについても確認しています。
よって、これまでの経験の中で熱心に何かに取り組んだようなエピソードや、仕事に対してのモチベーションの高さをアピールできるようなものがあるならば、積極的に盛り込んでいくことができれば良いでしょう。
【問題解決能力の自己PR】問題解決能力が評価される理由
問題解決能力が評価される理由は、主に「仕事で成果につながりやすい」「コミュニケーション能力の高さにつながる」の2点です。
企業が採用したいと考えるのは、ただ能力が高くて優秀なだけの人材ではありません。
あなたの能力が業務で活かせて、社内で活躍できると判断されれば、内定の確率はぐっと高まるでしょう。
問題解決能力は仕事に直結しやすく、なおかつ周辺の能力もアピールできます。
自分に問題解決能力があると感じている人は、ぜひ自己PRに取り入れてみてください。
仕事で成果につながりやすい
問題解決能力が企業に評価されるひとつ目の理由は、仕事で成果につながりやすいためです。
仕事の多くは問題解決の繰り返しなので、そのスキルを持っていることは重視されるでしょう。
そもそも企業の存在価値は、社会に存在する何かしらの課題を解決することです。
したがって顧客の抱えている課題を発見し、それを素早く解決できる人材が評価されます。
また、もしうまくいかなかったときも、すぐに改善点を発見して修正する能力も求められるでしょう。
コミュニケーション能力の高さにつながる
コミュニケーション能力の高さにつながることも、問題解決能力が評価される理由のひとつです。
問題解決をするためには、周囲を巻き込んで協力をあおぐ必要があるからです。
たいていの仕事はひとりでは完結せず、複数人で成し遂げる必要があります。
とくに、解決する課題が難しく顧客が多くなるほど、大規模な組織が必要になるでしょう。
そこで求められるのは、純粋な業務処理能力だけでなく、コミュニケーション能力が重要になります。
人それぞれの得意不得意を考慮しながら、仕事を進める必要があるためです。
自分の苦手な業務は人に任せ、仲間が困っていることはフォローしながら進めなくてはいけません。
そのため、複数人で問題解決に取り組んだ経験がある場合、それをアピールすると良いでしょう。
【問題解決能力の自己PR】問題解決能力が特に求められる職種
問題解決能力はどのような職種においても求められる能力ではあるのですが、特に求められる職種というものが存在します。
あなたが問題解決能力に自信があるならば、これから紹介する職種の中で興味があるものを就活の選択肢に入れてみても良いのではないでしょうか。
営業職
営業職は、顧客の課題やニーズを正確に理解した上で、適切な解決策を提案する能力が不可欠なので、問題解決能力が必要であると言えるでしょう。
商品やサービスをただ押し売りするのではなく、クライアントがどのような問題に直面しているのかを判断し、その問題を解決するためにはどうしたら良いのかという観点から商品やサービスを提案することが求められています。
仕事の顧客と深いコミュニケーションを取りつつ、クライアントの話している内容などから、どのような意図があるのか、課題にはどのようなものがあるのかについて見抜く洞察力も求められていると言えるでしょう。
商品の知識はもちろんのこと、市場の動向や競合情報にも精通しており、顧客からのフィードバックを受け取った上で、それを元に提案内容を調整する柔軟な問題解決能力があると、営業職では大いに活躍できることでしょう。
コンサルタント職
コンサルタント職は、そもそもクライアントの問題を解決するのが仕事なので、問題解決能力が必要なのは言わずもがなでしょう。
クライアントが直面している課題を分析した上で、特定して効果的な解決策を提案することが求められています。
高度な問題解決能力が不可欠であり、深い業界知識や戦略的思考力、分析スキルなどが求められていると言えるでしょう。
クライアントから提示された情報だけでなく、自ら情報を収集して多角的な視点から課題を洞察する必要があります。
複雑なビジネスの環境の中で発生する多様な問題に対して、具体的かつ実効的な問題解決策を提示する問題解決能力が必須であると言えるでしょう。
マーケティング職
マーケティング職においても、問題解決能力が求められます。
施策の実行結果を分析して、そのデータをもとに改善策を練るなど、さまざまな場面において問題解決能力を用いるからです。
市場の動向や消費者のニーズ、競合の状況などさまざまな要素を踏まえた上で戦略を立てて施策を実行するのがマーケティング職です。
実施した施策が必ずしも期待通りの成果をもたらすとは限らず、時には目標を下回る結果に終わることもありますが、このような時こそマーケティング職の真価が問われます。
施策の成果を正確に分析し、期待された効果が得られなかった理由を解明し、分析して再び高い成果を出すために工夫する問題解決能力こそ、マーケティング職に求められていると言えるでしょう。
【問題解決能力の自己PR】企業が求める問題解決能力
問題解決能力と一口に言っても、具体的に問題解決するために求められる能力はさまざまです。
そこで、企業が求める問題解決能力をピックアップし、それらの特徴を紹介します。
「状況を把握する能力」「改善点を思考できる能力」「問題解決に向けて行動できる能力」の3つです。
これらの能力はひとつだけでも問題ありませんが、複数を持ち合わせているとより高評価です。
あなたはこれらの能力を発揮した経験があるかどうか、自己分析などで振り返ってみましょう。
状況を把握する能力
企業が求める問題解決能力のひとつは、状況を把握する能力です。
ビジネスにおいて、刻一刻と移り変わる状況を見極めることは、重要なスキルであるからです。
問題解決の際には、そもそも解決すべき問題が明らかになっていないことがよくあります。
問題を解決したとしても、解決する意味のない問題だった場合は、時間の無駄になってしまいます。
このためには現状で何が起こっていて、何が問題なのかが把握できなくてはいけません。
ときには複数の問題が複雑に絡まりあっていることもあり、そこから重要な問題を抜き出す必要もあるでしょう。
また、適切な状況把握のためには、広い視野と洞察力を兼ね備えている必要もあり、持っていると重宝されます。
改善点を思考できる能力
状況が正しく把握できたあとには、改善点を思考できる能力が求められます。
これは課題を解決する際に、最も費用対効果の高い施策を考えられるスキルです。
問題を解決する方法はひとつとは限らず、そのなかから最適なものを選択しなくてはいけません。
また企業においては、自社の持っているアセットで実現できるかどうかも考慮する必要があるでしょう。
たとえ魅力的なアイデアだとしても、会社に利益をもたらさなくては意味がないためです。
手に入れられる情報のなかから、より良い解決策を提案できる能力が重宝されます。
良い提案をするにはセンスや才能も必要ですが、問題解決を積み重ねた経験も重要です。
このため、学生時代に何かしらの施策や改善案を考えた経験があれば、それをアピールすると良いでしょう。
課題解決に向けて行動できる能力
最適な施策を提案できたら、問題解決に向けて行動できる能力も重要になります。
意見を発信するだけでなく、実際に率先して行動することで初めて、会社に貢献していることになるからです。
いくら魅力的なアイデアがあっても、それを実行する人がいなければ意味がありません。
実行に移すためには、どれくらいの人的・時間的リソースが必要か見積もる必要があります。
また、手を動かして業務を遂行するためには、実務的なスキルも求められるでしょう。
【問題解決能力の自己PR】問題解決能力がある人の特徴
続いて、問題解決能力がある人の特徴についても詳しく紹介していきます。
下記の4点に当てはまる人は、自分が問題解決能力があると自己PRで積極的に主張しても良いでしょう。
ただし、1つも当てはまらないという場合は、もしかしたら問題解決能力がないということかもしれないので、自己PRでアピールする強みを変えるのも視野に入れてください。
積極的に行動できる
問題解決能力がある人の特徴として、積極的に行動できるということが挙げられます。
組織内で発生するさまざまな問題を、自分の責任であるかのように自分ごととして捉え、自発的に解決策を見出し実行に移す能力を指しています。
ただ指示を待つのではなく、能動的に状況を分析し、必要な情報を収集し、関係者とコミュニケーションを取りながら、具体的な行動プランを立てることができます。
まさしく、ベンチャー企業に特に求められている能力の一つであると言えるでしょう。
解決に対する強いモチベーションを持っており、その家庭や組織、チームの成長に貢献しようとする姿勢を持っているので、チーム内での信頼の構築やリーダーシップの発揮にもつながります。
計画を立てられる
問題解決能力がある人の特徴として、計画を立てられるということも挙げられます。
望ましい解決を達成するために、目標から逆算して計画を立てることができます。
目標を明確に設定し、その達成に必要な手順を逆算して洗い出すことができるのです。
解決策を実現するために必要なステップを具体的に特定し、各ステップを実行するためのタイムラインなどを作成していきます。
問題の複雑さや状況に動じることなく、段階的に問題にアプローチすることができます。
目標達成のためには何が必要かを理解した上で、それぞれのステップが現実的かつ達成可能であることを確認しながら、全体のプロセスを俯瞰的に管理することができます。
このように、計画性のある人は問題解決能力を有しているとアピールして良いでしょう。
落ち着いて行動できる
落ち着いて行動できるというのも、問題解決能力がある人の特徴の一つです。
急なトラブルに直面したとしても、冷静さを保つことができ、落ち着いて行動することができます。
緊急の状況においてもパニックに陥ることなく、論理的かつ客観的に状況を分析し、適切な判断を下すことができる人物が求められています。
感情に流されることなく、問題の根本原因を特定した上で、その原因を解消するための効果的な策を練ることができます。
冷静に対処できる人物は、問題解決のプロセスにおいてもさまざまな選択肢を慎重に検討した上で最も合理的な解決策を選ぶことができます。
常に疑問を持てる人
問題解決能力がある人は、「なぜこうなのか」といった疑問を常に持ちながら、それを業務改善のための出発点とすることができます。
物事を表面的に受け入れるだけではなく、現状に対し批判的に思考し、根本的な原因や改善点を探求しようとする傾向があります。
既存のプロセスや手法に疑問を投げかけ、隠れた問題点や改善の機会を発見し、より効率的で効果的な方法を見出すことができます。
単に問題を指摘することだけでなく、その解決策を見つけ出すための根本的な探求をしていくのです。
問題の表面だけでなく、その背後にあるより深い要因について理解し、全体像を俯瞰することもできます。
【問題解決能力の自己PR】問題解決能力を鍛える方法
問題解決能力をアピールしたいものの、現状では自分のスキルに自信がないという人もいるでしょう。
そんな人のために、問題解決能力を鍛える方法を紹介します。
具体的には「客観的な視点で物事を見る」「論理的に考える」「PDCAサイクルを回す」の3つです。
問題解決能力は才能やセンスだけでなく、経験を積み重ねて思考のパターンを身につけていけば強化できます。
ぜひ普段からこれらの方法を意識して実践し、就活で使えるように能力を伸ばしておきましょう。
客観的な視点で物事を見る
問題解決能力を鍛える1つ目の方法は、客観的な視点で物事を見ることです。
これは問題解決における、状況を的確に把握して判断する能力を伸ばすのに役立ちます。
主観にとらわれずに課題を見つめられるようになると、それに適した施策が導けるからです。
人間はどうしても、主観的な目線から物事を見て、判断してしまいます。
しかし、さまざまな状況を見極めて問題解決を行うには、客観的な視点が不可欠です。
とくに企業においては、多くの人が納得でき、利益をもたらす提案をする必要があります。
このためには、異なる立場の人がどう思うのかを推測できるようにならなくてはいけません。
すぐにできることではないので、常に他者視点を意識して鍛えていきましょう。
論理的に考える
問題解決能力を鍛える2つ目の方法は、論理的に考えることです。
これはロジカルシンキングとも呼ばれますが、物事の根拠を考えて、合理的な結論を出すのに役立ちます。
論理的に考えられることで、より効果的に問題解決を行える施策を選び、実行できるでしょう。
また、論理的に考えることは、組織で問題解決に向けたコミュニケーションをとるためにも重要になります。
論理的に自分の意見や考えを伝えられれば、組織のメンバーに納得してもらって改善や施策を実行できるからです。
論理的思考力を鍛えるには、日ごろから「なぜ」と原因を探る癖をつけるようにしておきましょう。
また、論理的に考えるためのツールやフレームワークもあるので、それらを活用するのもおすすめです。
PDCAサイクルを回す
問題解決能力を鍛える3つ目の方法は、PDCAサイクルを回すことです。
PDCAとはPlan・Do・Check・Actionの略語で、実践を繰り返してアイデアを改善することを指します。
PDCAサイクルを回すと、問題解決のための思考と行動の癖をつけられ、自然とスキルアップにつながります。
どんな施策も最初から完璧で、世の中のありとあらゆる人から受け入れられるわけではありません。
いちど実行に移したら終わりではなく、その結果を分析して改善点を考え、次の行動に移す必要があります。
この実践と改善を繰り返すスタイルは、ビジネスではリーンスタートアップという方法として確立されています。
日ごろから自分の行動の結果を分析し、改善していく姿勢を身につけておきましょう。
常に目的意識を持つ
問題解決能力を鍛えるためには、常に目的意識を持つことが重要です。
目的意識を鍛えるためには、問題に取り組む時にだけ表面的な解決を目指すのではなく、その問題の背後にある根本的な原因について考える必要があります。
例えば、接客業で顧客からのクレームに対応する場合「一時的に料金を無料にする」「何か粗品をプレゼントする」などの付け焼き刃の対応をしていては意味がありません。
なぜクレームが発生したのかを深掘りし、同じような問題が再発しないように根本的な解決策を検討することの方が重要です。
よって、その場の問題を解決することだけを考えるのではなく、常に目的意識を持ち、問題の根本について考え、長期的な目線でより良い方向に導ける対策を考え続けることが大切なのです。
【問題解決能力の自己PR】問題解決能力を身につけるメリット
問題解決能力は、多くの職場で求められる能力であり、就活においても積極的にアピールしたいものの1つです。
しかし、問題解決能力を身につけることで得られるメリットにはどのようなものがあるのかについても知っておきたいところです。
大きく分けて3つの要素があるため、それぞれ一緒に確認しましょう。
仕事での成果が上がる
問題解決能力を身につけることで、仕事の成果が上がりやすくなります。
ビジネスは基本的に大小様々な問題が連続して発生する環境であり、それを解決することが仕事の本質です。
問題解決能力があると予期せぬトラブルに直面した際にも迅速に対応できるため、例えばプロジェクトに取り組んでいる場合は大幅な遅延を防ぐことができます。
また、問題を解決する過程で新たなアイデアや改善策が見つかることもあり、組織全体に貢献できることもあります。
また、問題解決能力は顧客との関係構築においても重要です。
営業職はもちろん、他の職業においても顧客や取引先が抱えている問題を迅速に発見し、解決策を提示することでより信頼を深めることができ、企業全体の信頼を高められます。
このように、様々な仕事において問題解決能力は活用できるため、多くの人々が習得を目指し、そして就活でアピールするのです。
信頼関係をより容易に築くことができる
問題解決能力を磨くことで、信頼関係をより簡単に築くことができるのも大きなメリットの1つです。
特にビジネスの世界では、クライアントの抱える課題を迅速かつ効果的に解決できる能力が信頼獲得の鍵と言えます。
問題解決を通じてサービスや製品、企業そして自分に対する信頼を深めたクライアントとは長い関係を築けることが多いです。
また、問題解決能力があることがクライアントに伝われば、共にプロジェクトに取り組むこともあります。
そのプロセスにおいて密接にコミュニケーションを取りながら業務を進めることでより強固な信頼関係を築くことも可能です。
このように、問題解決能力を磨けば、クライアントの問題を解決できるだけでなく、共に解決に向けて取り組む機会を得ることができ、そのプロセスを通じて、よりお互いのことを理解し、互いに高め合える関係を作り上げられるのです。
前例がなくても解決策を考案できる
現代社会は非常に変化が早く未来の予測ができないことも多いです。
このような環境において、前例がない問題に対応しなければならないことは増えてきました。
そのような場合においても、高い問題解決能力を持っている人物は、過去の事例に依存することなく、独自の解決策を創造的に考え出すことが可能です。
例えばテクノロジーや市場の急速な変化により、企業が直面する課題は日々変化していますが、問題解決能力が高い人は新しい情報を素早く理解し、それをもとに柔軟な思考で対策案を導き出せます。
過去の経験則に基づいて解決策を導き出すことも大切ですが、前例がない場面に遭遇した場合でも対応できる能力は、多くの企業において求められています。
【問題解決能力の自己PR】伝え方
問題解決を自己PRする際には、その伝え方や話す順番も重要です。
そこで、伝え方のポイントを4つのステップに分けて紹介します。
具体的には「結論から述べる」「具体的な経験を述べる」「結果を述べる」「学びと社会人とどう活かすかを述べる」の4つです。
どんなに魅力的な能力や経験があっても、それが企業に伝わらなくては意味がありません。
とくに企業の採用担当者は、一日に数多くのエントリーシートを読み、選考を行います。
そのなかで印象に残るには、以下に紹介するポイントを意識しましょう。
結論から述べる
まず、自己PRをする場合には、必ず結論から述べましょう。
相手がどのような話をするのか予想できるため、話が伝わりやすくなるためです。
普段の日常会話などでは、結論は最後に持ってくることが多いかもしれません。
しかしそれでは、自分が何が言いたいのか最後までわからず、相手が理解しづらくなります。
対して結論から述べれば、採用担当者の印象にも残りやすくなるでしょう。
このため、意識して結論から話すように心がけることが重要です。
具体的な経験を述べる
自己PRの際には、具体的な経験を述べるように心がけましょう。
自分が実際に体験してきた事項を述べることで、独自性や説得力が増すためです。
あなた自身は強みをよくわかっていても、それが相手に伝わらないこともあります。
そこで、具体的な経験を述べると、その強みが本物であることの根拠を示せるでしょう。
また、単に問題解決能力だけだと、同じ強みをアピールする学生と被ってしまいます。
あなただけの経験を述べれば、他の候補者との差別化にもなります。
結果を述べる
具体的な経験として何かに取り組んだ場合は、その取り組みの結果を述べましょう。
問題解決能力をアピールするうえでは、実際に問題を解決・改善できたのかを示す必要があるためです。
このときの結果は、なるべくデータを用いて定量的に述べるようにすると、相手に伝わりやすくなるでしょう。
たとえば「売り上げが〇〇%向上した」「大会で○○位になった」などです。
また、グループやチームで取り組んだ場合、あなたがその成果にどのように貢献したのかも示す必要があります。
学びと社会人としてどう活かすかを述べる
自己PRの最後には、経験から得られた学びと、社会人としてどう活かすかを述べます。
結果だけ述べて満足してしまいがちですが、そのあとのこの部分が一番大事と言ってもいいでしょう。
企業はあなたの強みが、自社で活かせそうかを知りたがっているからです。
また具体的な職種を述べることで、入社後にどんな部署でどんな仕事をしたいのか、希望を伝えられます。
このため、事前に情報収集・企業分析を行い、企業に合わせてアピール方法は変えていきましょう。
【問題解決能力の自己PR】伝える際のポイント
ここからは、問題解決能力を自己PRでアピールする際のポイントについても詳しく紹介していきます。
下記の2点を踏まえた上で自己PRを作成することで、より企業の採用担当者に良い印象を与えられる自己PRを作成することができるでしょう。
言い換える
問題解決能力は多くの就活生がアピールする能力なので、差別化を図ることが難しいです。
もちろん、エピソードなどを用いて差別化を図ることができれば十分かもしれませんが、一言目に「私の長所は問題解決能力です」とアピールする就活生が多いため、企業の採用担当者は「また同じ能力をアピールする就活生が来た」という印象を抱く可能性があります。
そのような場合は、言い換えてしまうのも良いでしょう。
例えば、「論理的に考えることができる」と表現すれば、論理的思考力をアピールすることができますし、「主体的に動くことができる」とアピールした場合は、自ら積極的に情報を収集する人物であることもアピールできます。
その他にも、「計画力がある」とアピールすれば、プロジェクトなどにおいても計画的に仕事を進める人物であることをアピールできますし、「冷静に判断できる」とアピールすることができれば、プレッシャーの中でも落ち着いて業務を進めることができることも伝えることができます。
このように、自分の問題解決能力が他の言葉でどのように表現できるのかを考えつつ、他の就活生と差別化を図りながらアピールすることができれば良いでしょう。
エピソードと一緒に伝える
問題解決能力をアピールする際には、基本的にエピソードと一緒に伝えることをおすすめします。
自分の能力をただアピールするだけでは、なかなか相手にイメージしてもらうことができません。
そこで、初対面の相手にも理解してもらえるように、数字などを用いてエピソードで説明していくことが重要です。
これにより、客観的な話として客観的な要素を盛り込むことができるので、企業の採用担当者もあなたが実際にその能力を生かして活躍するイメージを持つことができるでしょう。
実際に直面した課題にどのように取り組み、どのようなプロセスを経て問題を解決したのかを具体的に説明することができれば、能力に対する信憑性を高めることができるだけでなく、自分ならではの取り組みや思考のプロセスを紹介することで、他の候補者との差別化を図ることもできるでしょう。
【問題解決能力の自己PR】自己PRの例文
最後に問題解決能力の自己PRの例文を3つ紹介するので、確認しておきましょう。
強みが活かされた経験として取り上げるのは、アルバイト・ゼミ・長期インターンの3つです。
同じような経験がある人は、問題解決能力をアピールする際に役に立ちます。
また、以下の例文は前章の「問題解決能力の伝え方」に沿って書かれているので、書き方の参考にもなります。
別の強みをアピールしたいという人も、自己PRを書く際に活用してみてください。
アルバイト
この強みは学生時代に、飲食店でのアルバイト経験で発揮されました。
私が働いていた個人経営の居酒屋では、周辺に競合チェーン店が進出しており、売り上げが伸び悩んでいました。
そこで私が注力したのは、チェーン店にはない個人経営ならではの魅力を打ち出すことです。
今まで利用していなかったSNSも活用し、店主やおかみさんの人柄が伝わるような発信を心がけました。
結果としてお客さんのリピート率が上がり、売り上げも〇〇%アップさせられました。
私はこの経験から学んだことは、自分たちの強みを見つけてそれを伸ばす大切さです。
入社後も、貴社の強みを正しく認識し、それを活かすことで売り上げに貢献したいと思います。
ゼミ
この強みは、所属ゼミにおける観光会社との共同プロジェクトで発揮されました。
私のゼミは寺社仏閣を研究しており、〇〇地方の観光ガイドを作成することになりました。
しかし、普段は観光客向けの情報を集めていないので、どのお寺・神社を紹介するかが課題だったのです。
そこで私はゼミのメンバーと、現地で観光客やガイドの方に聞き込み、記事に書く内容をピックアップしました。
完成した観光ガイドは、△△部売り上げてメディアでも話題となり、〇〇地方の活性化に貢献できました。
私はこの経験から、現場の声をしっかりと聞いて、それを活かすことの重要性を学びました。
貴社に入社後も、お客様の意見に耳を傾けて、その悩みを解消するような企画・提案をしていきたいと思います。
長期インターン
この強みは学生時代に参加した、不動産会社の長期インターンで発揮されました。
インターンにおいて、私は新規顧客への賃貸物件の提案を担当しました。
当時の現場での課題は、会社全体の新規契約者数が伸び悩んでいたことです。
そこで私は顧客に徹底的にヒアリングを行い、それに沿った物件を提案しました。
すると、満足いただいたお客様から、次の新しい顧客を紹介してもらえるようになったのです。
徐々に契約数と金額が伸び、最終的にはインターン生で一位の成績を獲得しました。
私はこの経験から、どんなときも顧客の利益を考えて問題解決をする大切さを学びました。
入社してからも顧客の悩みに寄り添った課題解決を行い、貴社の発展に貢献したいと思います。
学業
ボランティア
部活動
趣味
サークル
【問題解決能力の自己PR】完成度を高めるために
ここまで自己PRを作成するにあたっての構成やポイント、注意点などについて詳しく紹介してきました。
ここまでの記事を読んで自己PRが完成した人も多いかもしれませんが、なかなか自分の自己PRのクオリティに満足していない方も多いでしょう。
そこで、ここからは完成度をより高めるための方法を3つ紹介していきます。
下記の3つの対策を行うことで、よりクオリティの高い自己PRを作成できることでしょう。
ぜひ取り組んでみてください。
声に出して読んでみる
自己PRが完成したら、一度声に出して読んでみましょう。
ちなみに、この対策は志望動機やガクチカなど、他のESにも活用できるものなので、ぜひ取り組んでいただきたいものです。
文章をこれまで視覚でしか確認していなかったところを、自分で声に出して読むことで、耳からも確認できるので、文章のつながりやおかしなところがないかについて確認することができます。
もちろん、誤字脱字についてもチェックできるのも、見逃さないようにしたいポイントの一つです。
なぜならば、企業は誤字脱字の多い就活生を採用しようとは思わないからです。
確認をしっかりしない、ミスの多い人物であるとみなされてしまう可能性がありますし、採用した場合、取引先に対して誤字脱字の多い、失礼なメールを送ってしまうかもしれないと思われることもあります。
そこで、一度声に出して読んでみて、文章はもちろんのこと、誤字脱字がないかについても確認することが重要であると言えます。
他の人に添削してもらう
他の人に添削してもらうというのも、自己PRが完成した後にぜひ行ってほしい対策の一つです。
なぜならば、自分でいくら時間をかけて添削をしたとしても、客観的な要素を盛り込むことが難しいからです。
そこで、友人や信頼できる先輩などに、自己PRを添削してもらいましょう。
これにより、他の人が読んだ時に、何か違和感を抱くところがないか、説明が足りない部分がないかなどについて確認することができます。
可能な限り多くの人に読んでもらい、誰が読んでも納得できる自己PRに仕上げていきましょう。
就活エージェントに相談してみよう
ここまで自己PRを作成するにあたってのポイントや注意点などについて詳しく紹介してきましたが、なかなか良いものができないと頭を抱えている人も多いでしょう。
そこで、おすすめしたいのは就活エージェントを利用することです。
ジョブコミットは完全無料で、自己PRはもちろんのこと、志望動機やガクチカなどのESを徹底的にサポートしてくれるので、「何を書けば良いのかわからない」「何も思いつかない」という方々でも安心して利用できます。
その他、就活対策や面接の対策、企業の情報などについてもサポートしてくれるので、就活のプロにサポートしてもらいながら二人三脚で就活を進めたい方には非常におすすめできるエージェントであると言えます。
おわりに
この記事では、問題解決能力を自己PRにする際のポイントを紹介しました。
問題解決能力は、仕事での成果につながりやすいため、企業が重視する能力のひとつです。
後半に紹介した伝え方や例文を参考にして、あなたの魅力が伝わる自己PRを作成しましょう。
また、作成したエントリーシートを添削してもらいたい人、就活に不安がある人は、就活エージェントの利用もおすすめです。
就活エージェントは無料で利用でき、専属アドバイザーが内定まで本気で向き合ってくれるので、気になった人は利用してみると良いでしょう。
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