グループディスカッションのお題とは?よくあるお題例や評価ポイント、対策方法を徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・グループディスカッションとは何か
・グループディスカッションでの評価
・意識すべきポイント
・おすすめの対策本

この記事をおすすめしたい人

・グループディスカッションが不安な人
・グループディスカッションで結果を残したい人
・グループディスカッションが苦手な人
・おすすめの対策本を知りたい人

就職試験のグループディスカッションでは、さまざまなお題が出ます。

事前にどんなお題が出るか、そしてそのお題ではどのように話し合うのか良いか知っておけば、就活を有利に進められます。

また、ディスカッション中にどんな行動をすれば評価されるのか、よくわからない就活生の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、就職試験のグループディスカッションでよく出るお題の例や、評価されるポイントについて解説します。

これからグループディスカッションの試験を受ける方は、ぜひ参考にしてください。

【グループディスカッションのお題】グループディスカッションとは

グループディスカッションは、5~6人ほどが1グループとなって受ける試験です。

グループの中で議論を行い、その議論にどのように関わるか、どのような発言をするかが評価されます。

議論で出されるお題に対しての回答に優劣がつけられるのではなく、議論の過程自体が評価対象であることがポイントです。

採用担当者は議論に加わる様子から、応募者の他の人との関わり方、論理的思考力などをチェックします。

就職試験の前半に課されることが多い試験であるため、グループディスカッションが苦手だと、なかなか内定に直結する役員面接や最終面接までたどり着けません。

内定を得るチャンスを多くつかみ取るために、グループディスカッションの合格率を上げておきたいところです。

【グループディスカッションのお題】よくあるお題

続いて、グループディスカッションでよく出されるお題の例を紹介します。

グループディスカッションでは、受験者が想像できないような目新しいお題が出されることはそれほどありません。

よく出題されるお題は、課題解決型・企画立案型・討論型・自由型・選択型に大別可能です。

以下の見出しで、それぞれがどんなお題かを簡単に説明します。

それらのタイプで具体的なお題の例も挙げますので、これからグループディスカッションを受ける予定のある方はぜひ参考にしてみてください。

課題解決型

課題解決型のグループディスカッションでは、以下のようなお題が出題されます。

課題解決型のグループディスカッションでのお題

 

・「弊社が運営しているカフェの売上を1.5倍にする施策を教えてください」

・「満員電車を軽減する施策を考えてください」

・「紙新聞の売上向上施策を立案してください」

・「弊社の製品○○のリピート率を上げる方法を提案してください」

・「運輸業でのドライバー不足問題を解決するための方法を考えてください」

・「企業の一部署で風通しが悪い時、それを改善するためには何をすれば良いですか」

・「環境に配慮しながら電力不足を解消するためのエネルギー政策を提案してください」

・「弊社がよりグローバルな展開をするために必要な施策は何でしょうか」

課題解決型のお題には、明確な正解があるものも多くあります。

したがって、事前知識があればより有利に進められます。

満員電車を解消するにはどうするべきか

まずは「どの地域のどの線の満員電車について解決するのか」などの前提条件の確認を行いましょう。

多くの人がイメージを共有しやすいように、東京の電車で考えるといいかもしれません。

満員電車を解消するには、同じ時間に電車に乗る人の数を減らす必要があります。

「ピークの時間はいつ頃か」「その時間の料金を高くすると解消できるのか」というように、筋道を立てて考えていきましょう。

ほかにも、一本の電車の車両を増やしたり、企業がフレックスタイム制を導入したりする案も挙げられます。

訪日外国人観光客を増加させるにはどうするべきか

「どの時期に訪れるのか」「どの国からの観光客か」などの情報の共有認識を取りましょう。

前もって、外国人観光客の情報を知っていると、自分の意見を述べやすくなります。

ただ、思いつきで発言しないように気をつけてください。

課題解決型は、課題に対する情報を調べられていることが活かされます。

この課題では、外国人に日本に興味を持ってもらわなければいけません。

SNSを活用したり、外国人観光客に向けたサイトを運用したりするといった施策が考えられるでしょう。

企画立案型

企画立案型のグループディスカッションでは、以下のようなお題が出題されます。

企画立案型のグループディスカッションでのお題

 

・「ディズニーで新しく追加するアトラクションを考えてください」

・「弊社の既存商品を活かした新しい飲食店のコンセプトを考えてください」

・「弊社でYouTubeチャンネルを開設した場合、どのような動画をアップロードしますか」

・「令和の子どもに受ける新しい特撮ヒーロー像を考案してください」

・「〇〇市で実施できる、新しい町おこしイベントを考えてください」

・「夏場にスキー場を活用できるイベントやビジネスを提案してください」

・「毎日朝刊に掲載する、新しい読者投稿型の紙面企画を考案してください」

・「弊社と〇〇社がコラボレーションするとしたら、どのような企画を立ち上げますか」

企画立案型も課題解決型に近いですが、こちらは前提となる課題が共有されていません。

まずはグループ内で企画の目的を明確にする必要があります。

飛行機の新しいサービスを立案せよ

「飛行機利用客が何を求めているのか」などを把握してください。

たとえば、飛行機には「移動手段としてのもの」という認識を持つでしょう。

この飛行機に乗っている時間を、移動するだけの時間にせず、素晴らしいサービスによって価値のある時間にしようとしている航空会社は少なくありません。

移動時間を楽しめれば、旅行はより充実したものになります。

企画立案型では、課題を設定されていません。

したがって、与えられたお題に対する目的を、グループで決めていきましょう。

留学生を対象とした新しいサービスを立案せよ

留学生に対して「どのようなビジネスを売ったらニーズに当てはまるのか」などといった現状分析を、細かく行ってください。

留学するには、勉強のほかに、渡航のための航空券や海外保険、ビザの申請などさまざまな準備をしなければいけません。

そして留学生活が開始した後でも、現地でのサポートが必要になる場面があります。

また、留学の際に、語学以外の目標を掲げる人もいるでしょう。

新しいサービスとは、どの段階でどういった人に向けて提供するものなのかを考えてから、ディスカッションを進めてください。

自由討論型

自由討論型は、テーマが抽象的です。

「〜とは何か」「〜とはどのようなものか」といった抽象的なテーマについて、自由に議論する形式のGDを指しています。

そのため、テーマの意図を推測しなければいけません。

企業が求めている結論を考えたうえで、議論の方向性を決めることをおすすめします。

これから、自由討論型のお題の例をいくつか挙げます。

本番で、自分がどのように議論を展開するのかをイメージしながら、内容を参考にしてみてください。

新卒社会人に求められること3つは何か

新卒社会人はどのような状況に置かれるものなのかを予想し、求められることを考えてみましょう。

自由討論型は答えに正解がなく、自分で結論を出せます。

しかし、多様な意見が出やすくなり、議論が脱線してしまうかもしれません。

このお題では、スキルそのものよりも、コミュニケーション能力やマナー、協調性や主体性を挙げられることが多いです。

どれを結論に選んでも間違いにはならないので、グループの意見をまとめることを意識するようにしてください。

いい上司とはどんな上司か

新卒になる自分の立場以外に、一般的な新卒社会人にとってありがたい存在とは何か、といった別の立場からも考えられるといいです。

部下の成長をしっかり評価したり、仕事やあらゆる面において尊敬できる人柄であったり、上手にサポートしたりする人は、理想の上司の特徴に含まれるでしょう。

ただ、このお題も人によって理想が異なるため、なかなか結論が出せない可能性も否めません。

企業か部署か、あるいは新入社員なのかなど、誰にとっていい上司かを考え、判断の基準を先に決めておきましょう。

選択型

選択型のグループディスカッションでは、以下のようなお題が出題されます。

選択型のグループディスカッションのお題

 

・「オフィスを構えるとしたらどこに構えるか」

・「小学生に今一番学ばせるべき習いごとは何か」

・「上司はどのような性格の人物が理想か」

・「幸せな家庭を築くにあたって、一番大切にすべきことは何か」

・「企業が一番大切にすべきは利益か社員か社会的貢献か、それとも何か別の事柄か」

・「弊社が今力を入れるべき取り組みは多角化かグローバル化か既存顧客の単価アップか」

・「仕事で使う手帳はポケットサイズから大きなノートサイズまで、どのぐらいのサイズか良いか」

・「家庭にあるものを1つ無人島に持っていけるなら何が良いか」

討論型に近い、複数の選択肢が考えられるお題です。

取っ付きやすいお題が多いものの、議論しているうちに話が脱線しやすいため注意しなければなりません。

オリンピックを開催するならどの国か

オリンピック開催地が決まる基準などを考慮し、当てはまるところはどこになるのかを予想してみましょう。

選択型では、複数の選択肢から回答を絞り込みます。

比較しながら、グループで決めた基準を、より満たしている国を選んでください。

歴代の開催地に共通している点から、今後、開催能力があると判断されるような国はどこなのかを考えることもできるでしょう。

たとえば、過去のオリンピックの開催地でもっとも多い国は、アメリカです。

次いで、フランス、日本と続きます。

新しく新幹線の駅を作るとしたらどこか

新幹線の駅が新設される意味などを考え、客観的に納得できる理由を見つけてください。

駅を作るメリットのひとつは、利便性の向上です。

駅が新設されると、交通のアクセスが改善したり、商業施設ができたりするでしょう。

新幹線は、全国の主要都市への移動時間を大幅に短縮します。

利便性だけではなく、産業活動の活性化も見込まれるので、ビジネスの視点から議論することも可能です。

主観的な結論にならないように、評価の基準を設定し、それを元に選択しましょう。

【グループディスカッションのお題例】進め方

GDには、基本的な流れが存在します。

この流れを知っていると、スムーズに議論を進められるでしょう。

GDでは、最初に時間の配分を設定してから、役割を決めます。

そして、議論の内容に触れていき、前提を決めましょう。

前提は議論に必要な要素であり、前提によって結論が変わります。

それから現状を分析し、課題を特定してください。

課題に対する施策を考えられたら、資料にまとめて発表に入ります。

では、GDの流れを詳しく見ていきましょう。

時間配分を決める

全体のGD時間から、時間配分を決めます。

それぞれの配分には、数分程度は余裕を持たせておくことをおすすめします。

GDは、予定どおりに進むとは限りません。

焦って結論を出してしまうことを避けるためには、時間配分も大切な作業になります。

一般的なGDの所要時間は、30分前後です。

制限時間内に結論を出せるように、時間配分を決め効率よく進めていきましょう。

前提とまとめの発表にはあまり時間を取らず、議論に多く時間をかけられるようにするといいでしょう。

役割を決める

タイムキーパーやファシリ、書記、発表者などの役割を決めます。

ファシリは、司会や進行役と呼ばれることもあります。

話し合いを目指しているゴールに導けるように、進行しなければいけません。

GDの参加者から意見を引き出し、議論をスムーズに進めることを心がけます。

タイムキーパーは時間配分を守り、書記は意見や要点をまとめてください。

そして発表者は、まとめられた意見を読み上げます。

その際に、ただ読むだけではなく、プレゼンの能力も必要とされるでしょう。

前提を決める

お題の共通認識を取るために、お題に使われている言葉の意味を確認し合いましょう。

出題されたテーマに対して、参加者がどのような認識を抱いているのかを知る必要があります。

適切な前提を置いたうえで、話し合う内容を絞ってください。

GDの参加者は、初めて会った人である場合がほとんどです。

そのなかで結論を出すには、お題を同じように理解していることが大切です。

前提を決めるときは、5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)を意識してみてください。

現状分析を行う

次に、現状分析を行い、その状況に対する理解を深めましょう。

テーマに関する状況などを、それぞれ異なった捉え方で認識していた場合、議論の流れが思うような方向に進みません。

前提を確認した後は、定義した項目に沿って、現在の状況について知っていることを共有するようにしてください。

前提の際に議論する内容を絞り込んでいるため、前提で決めたことに関係している情報を明らかにします。

スマホの使用が許可されているのなら、客観的な情報も調べておきましょう。

課題を特定する

現状分析の際に出た情報を通じて、課題を特定していきます。

いくつもの課題を解決しようとすると、議論の制限時間内に結論を出せません。

現状分析の情報を参考にし、何が問題となっているのかを見極めましょう。

お題に対する問題がわかれば、課題を特定できます。

まだ課題が複数ある場合は、優先順位をつけてみてください。

参加者全員が積極的に意見を述べる場であるので、ファシリは発言の機会が偏らないように進行できるといいです。

課題に対する施策を思考する

課題に対して、どのようにしたら解決ができるかの案を思考します。

案は多いほうがいいので、可能な限り自分の考えを伝えましょう。

ただ、自分の考えを優先することに重きを置くのではなく、ほかの案と比較しながら、いいものを選択できるようにしなければいけません。

なかなか案を絞れない場合は、書記が意見を分類しておくと、議論の内容をまとめやすくなります。

参加者によって提示された施策が、お題に対して本当に効果のあるものなのかを考えてください。

資料にまとめて発表

最後に、今までの流れを資料にまとめて、発表の準備をしてください。

発表者を決めるときは、人数の指定がなければ一人でも複数でも問題はありません。

結論を述べる人や、質疑に答える人というように、分担してもいいでしょう。

発表者は、議論の際に資料を作成しておくと、効率よく発表できるのでおすすめです。

パワーポイントや模造紙などを使用し、視覚的にわかりやすくしてみましょう。

聞き取りやすさも重要になるので、抑揚をつけてはっきりと述べてください。

【グループディスカッションのお題】評価されるポイント

次に、グループディスカッションで評価されるポイントは何かを解説します。

グループディスカッション採用担当者が主にチェックしているのは、コミュニケーション能力・論理的思考力・積極性です。

これらのスキルや資質は、入社してから実際にプレゼンテーションや会議に出席したり、営業に行ったりする際も必要になってきます。

グループディスカッションに苦手意識のある方は、将来のビジネススキルを上げるチャンスと考えて練習に取り組みましょう。

コミュニケーション能力

グループディスカッションでは、同じ大学知り合いの方が固まってグループになることはあまり多くありません。

そのため、初対面の方とも円滑にコミュニケーションできるかが大切なチェックポイントです。

また、議長となった方はメンバーすべてが議論に参加できるように、話し合いをコントロールするコミュニケーション能力も問われます。

リーダーシップに自信がある方は、積極性のアピールも兼ねて議長に立候補するのも良いでしょう。

もちろん、議長以外は自分の意見を言うだけで良いというわけではありません。

議長以外の方も、他の方との間合いを計りながら自分の意見を主張する、もしくは議論が建設的に進むよう適切な提案をするといった形でコミュニケーションをとる必要があります。

論理的思考力

グループディスカッションでは、物事を論理的に考える力があるかもチェックされています。

論理的思考力を、他の方と会話しながら発揮しなければいけません。

文章を見ながらじっくり考えている時間はなく、話す・聞く・考えるという3つのことを同時並行でやるスキルが求められます。

こうした議論しながらの論理的思考力を鍛えるには、場数を踏むのが一番です。

グループディスカッション以外でも、大学などで誰かと話し合い、なんらかの結論を導き出すことがあるでしょう。

ゼミなどの授業、サークル・部活の会議などが考えられます。

そうした時に漫然と参加するのでなく、「今何が話されているか」「会議の目的は何か」「現在の争点は何か」などを考えながら自分のアイデアをまとめて話す練習をしてください。

積極性

グループディスカッションでは、積極的に自分の意見を話したり、場を回したりする能力があるかも見られています。

しかし、他の人の発言機会を奪ってまで自分が話し続けるのはかえって逆印象です。

コミュニケーション能力があることと、積極性があることを両方アピールできなければ意味がありません。

積極性を示す具体的な方法としては、議長に立候補する、または話が停滞しそうな時に話を整理する発言をするといった方法があります。

タイムキーパーを買って出て、残り時間を知らせつつ「あと〇分で今の話をまとめて結論に移りましょう」などの提案をするのも効果的です。

自分が一番乗りで意見やアイデア出しをすることだけが、積極性を示す方法ではありません。

頭の回転の速さやトーク力に自信がない方も、十分積極性を示すことは可能です。

【グループディスカッションのお題】意識するべきポイント

続いては、グループディスカッションで意識すべきポイントを3つ解説します。

以下で示す「周囲の意見も聞く」「はっきりと話す」「目的意識を持つ」という3つのポイントは、自分が話すことばかり考えていると、ついおろそかになりがちな部分です。

就職試験で実施されるグループディスカッションの時間は短く、受験者1人あたりがアピールできる時間を考えると10分もありません。

短い時間だからこそ、意識すべきポイントをしっかり意識して試験に臨みましょう。

周囲の意見も聞く

自分の意見を言うことはもちろん大切ですが、自分の発言内容ばかり考えてしまい、他の方の意見を聞いていない状態にならないよう気をつけましょう。

グループディスカッションでは、その前に出た発言や現在話されている議題に合わせた発言が求められます。

他の方の話を聞いていないと、いくら良い意見であっても話すタイミングが違ったり、他の方がすでに話した内容の繰り返しになったりすることがあるので注意しましょう。

逆に、他の方の意見を聞いた上での発言であることを、採用担当者にアピールすることもできます。

「私も○○さんの~~というアイデアに賛成です」「~~だとなお良いと思います」など、前の方の発言を踏まえた発言をすると、周りの意見を聞いていることがよくわかるでしょう。

はっきりと話す

グループディスカッションでは、担当する面接官が、一度に複数の学生を同時にチェックしなければなりません。

そのため、議論の中で声が聞こえないと、そもそも評価してもらえないことも考えられます。

ぼそぼそした声ではなく、はっきりした声で話すことを意識しましょう。

もちろん、自分の意見に自信がない時やアイデアが浮かばない時は、無理に自分の意見を大きな声で主張する必要はありません。

他の人の発言を待って、それに賛成・反対の意見をはっきりと示すのも有効です。

また、グループディスカッションは時間が限られていますが、焦って早口にならないよう注意しましょう。

他の参加者や面接官に、はっきり主張の内容を理解してもらえるよう、ゆっくりわかりやすい説明を心がけてください。

目的意識を持つ

グループディスカッションでは、「アイデアを出す」「それぞれのメリットやデメリットを考える」「結論を出す」などのステップを順に踏んでいきます。

現在どんな話し合いがなされているのか、常に目的意識を持つようにしましょう。

たとえば課題解決型のお題では、最初に課題を解決するための障害などをはっきりさせる必要があります。

そこを飛ばして、「〇〇をすべき」という話をするのは論理の飛躍になってしまいます。

時間が限られているからこそ、話のまとまりが欠けていると思った時は「今何を話す必要があるのか」を振り返ることも大切です。

議論を前に進めたい時は、自分から「問題点を整理しましょう」「意見が対立しているのはこことここでしょうか」などと呼びかけ、話の目的をはっきりさせましょう。

【グループディスカッションのお題例】求められる発言例

議論を推進させる発言

議論が止まっていてはGDにならないので「こんな方法はどうかな」などといった、議論を推進するような発言は高評価につながります。

ほかの人の発言を引き出し、発言がないときは自分から意見を伝えてみましょう。

また、発言の内容に対して問いかけ、発言者に説明を求めると議論が進みます。

そして、受けた説明に自分の考えを述べたり、ほかの参加者に意見を求めたりし、議論を続けられるように心がけてみてください。

GDでは、誰も発言していない時間がもったいないです。

とはいえ、お題と関係のない内容を議論していては意味がありません。

積極的に発言されるようになっても、内容が脱線しないように注意し、あまりにもそれてしまっているときは、早めに論点を戻しましょう。

議論をまとめる発言

意見が発散しすぎているときには「つまりはこういうことだよね」といったような、まとめる発言が求められます。

多く出された意見のなかから、議論に沿った論点に転換できると、混乱を防げるからです。

議論は、広げた後には深めていかなければいけません。

目指すべき方向に進められるように、適切な発言をする人は評価されるでしょう。

議論をまとめる発言をした後は、参加者の一人ひとりが納得できるように、ほかに考えるべきことがないのか、別の主張を求める必要もあるかもしれません。

全員が同じ方向性で話し合いを進めるために、議論をまとめる発言をする際は、適切な理解がなければできないでしょう。

したがって、そのような発言ができる人は好印象を与えられます。

議論を具体化する発言

ぼんやりとした議論が進んでいるときに「具体的に言うとこうだよね」といったような、具体例まで落とし込めるような発言が必要になります。

このような問いかけは、不明点や疑問点を明らかにします。

何について話しているのかが漠然としたままでは、結論を出すのが容易ではありません。

たとえば、議論の全体的な主張をくみ取り、主張を裏づけられる例を提示します。

例を挙げると具体性が増すので、ほかの参加者も話し合うべき内容が整理されてくるでしょう。

GDのお題は、抽象的なものであったり、答えがなかったりします。

論点を再確認していくつもりで、自分の発言にはお題とのつながりを持たせてください。

話し合いの軸が設けられれば、発表者も論理的にプレゼンを行えるでしょう。

【グループディスカッションのお題】よくない発言例

次に、グループディスカッションでおすすめできない、良くない発言例を3つ確認していきましょう。

あまりに良くない発言が多いと、積極性が高くても、面接官からマイナス評価をつけられてしまうことも考えられます。

これらの意見は、グループディスカッションに慣れていないと、つい口に出てしまうことがあるので気をつけてください。

しかし良くない発言をしてしまっても、その発言のどこが良くないのかがわかっていれば、とっさの機転でカバーすることも可能です。

直接的に否定する発言

最初に気をつけたいのは、相手の意見を直接的に否定するだけになってしまう発言です。

たとえば「それはありえないでしょう」「その意見は今の話の本筋を外れていますよね」といった発言が該当します。

もちろん、他の方の意見に反対すること自体が悪いわけではありません。

しかし反対する場合でも、ワンクッション置く、または代わりの案を出すといった工夫が必要です。

ワンクッション置くなら、「それも一案ですが、〇〇というデメリットがあるのでこの課題では~~のほうがやりやすいのではないでしょうか」といった言い方ができます。

思わず否定的な意見を口にしてしまった場合は、意見に反対する理由をつけ足したり、リスクを解決する方法を尋ねたりしてカバーしてください。

議論に無関係な発言

グループディスカッションにおいて、まったく発言がないと評価対象にすらならないので、時間内である程度の発言量を担保することは必要です。

しかし、議論に無関係な発言で、話を脱線させないように気をつけなければいけません。

たとえば「いいですね」と同調したあと、「私のアルバイト先でも実際にそうした例があって」などと話を続けるのは、多くの場合時間の無駄になってしまいます。

他の方の意見に賛成した上で、オリジナルの意見をつけ足すことは問題ありませんが、新たな視点で議論に寄与する内容でなくてはなりません。

あくまでもお題に沿った発言を意識し、アイデアベースではなく論理ベースで考え、発言する癖を身につけておきましょう。

不安がある方は、事前に友人などと模擬練習しておくのがおすすめです。

不必要な専門用語やカタカナ系の発言

グループディスカッションで大切なことのひとつが、その場にいる全員が理解できる発言をすることです。

そのため、不必要な専門用語やカタカナ系の言葉を使うのは、共通認識が得られないリスクがありおすすめできません。

どうしてもその単語以外に適切な言葉が浮かばなかった時は、説明を加えるなどの工夫をして、全員に意図が伝わるよう努めましょう。

専門用語を使わなくても、くどい説明は減点対象になる可能性があります。

グループディスカッションは時間が限られているため、各人が時間内で結論にたどり着けるよう、協力し合わなければいけません。

発言が少なすぎるのも問題ですが、発言時間が長すぎて、採用担当者から結論が遅れる原因とみなされないように気をつけましょう。

【グループディスカッションのお題】おすすめの対策方法

最後に、グループディスカッションの合格率を高めるおすすめの対策方法を、3つご紹介します。

グループディスカッションと似たことは大学のゼミなどでも行われており、多くの方はそこで議論に大切な要素をある程度学んでいるでしょう。

しかし、就職試験のグループディスカッションは時間がかなり短く、初対面の人と議論しなければいけません。

そのため、グループディスカッションが苦手な方は、事前に対策しておくのがおすすめです。

対策本の活用

就職試験は、さまざまな対策本が出版されており、中にはグループディスカッションに特化した本も存在します。

そのため、まずは対策本を読んで、グループディスカッションの流れや合格するための考え方を理解するのが良いでしょう。

1人で好きな時に対策でき、よく出るお題や回答例も確認できます。

しかし、グループディスカッションは、実際に話さなければスキルが上達しません。

対策本を読んだあと、模擬ディスカッションに参加するといった形で実践の場に出る必要があります。

学の就職支援センターなどで、グループディスカッションの練習をさせてもらえる機会があれば、積極的にチャレンジしてみましょう。

できれば本番に近い形で、いつも会話している友達ではなく、話したことのない方とディスカッションをする経験も積んでおきたいところです。

インターンに参加

就職試験シーズンが始まる前に、インターンに参加しておくことも、効果的なグループディスカッションの対策となります。

インターンにもさまざまなプログラムがあり、参加者同士でディスカッションをさせる企業も多いです。

そこでなされるディスカッションは、就職試験のディスカッションに近く、緊張感もあります。

また、企業によっては結果についてフィードバックをもらえるため、自分の弱点を把握するチャンスにもなるでしょう。

インターンでグループディスカッションを経験しておけば、自分が就職試験のグループディスカッションでどのように立ち回るかの作戦も立てられます。

自分の性格や得意分野を活かし、議長に立候補する、または話を切り出す役になるかなど考えてみましょう。

就活エージェント

就活エージェントに相談してみるのも、おすすめのグループディスカッション対策法です。

詳しい対策法や合格のコツだけでなく、どの企業の選考でグループディスカッションがあるかなども聞けます。

また、就活エージェントは面接対策だけでなく、キャリアプランの相談や自分に合う企業の紹介など、さまざまな形で就活生をサポートしてくれるのもメリットです。

就活エージェントへの登録を考えている方は、こちらのサイトから詳細を確認してみてください。

おわりに

就職試験で実施される選考の中で、グループディスカッションに苦手意識を持っている方は少なくありません。

しかし、よくあるお題やディスカッションの流れなどを事前に頭に入れておけば、落ち着いて試験に集中でき、合格率が上がります。

また、お題は多くの企業で似た内容のものが使われるため、場数を踏むほど慣れてきて、自分の良さをアピールしやすくなる試験です。

できれば、事前に本番に近い形式の模擬ディスカッションをして慣れておきましょう。

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