【例文付き】エントリーシートとは?書くべき内容や注意点、例文を徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・エントリーシートで見ているポイント
・エントリーシートで書くべき内容
・エントリーシートを書く際のポイント
・エントリーシートの例文紹介

この記事をおすすめしたい人

・エントリーシートで行き詰まっている人
・エントリーシートに何を書くべきかわからない人
・エントリーシートのポイントを掴みたい人
・エントリーシートの例文を探している人

就職試験を受ける際に、最初の関門となるのがエントリーシートでの書類審査です。

エントリーシートに通らなければ、いくら面接や筆記試験に強くても、そのチャンスすらもらえません。

そのため、就職試験シーズンが始まる前に、エントリーシートの書き方をしっかりマスターしておく必要があります。

この記事では、エントリーシートに書くべき内容や注意点を解説します。

後半では、主な項目の例文もいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【エントリーシートとは】エントリーシートとは

エントリーシートは、就職活動において、企業の選考に最初に提出する書類です。

「貴社にエントリーします」「応募します」という意思を示す手続きの一環でもありますが、多くの企業では名前や大学名など以外にも、さまざまな記載項目を用意しています。

たとえば、志望動機や学生時代に一番力を入れたことであるガクチカ、自己PR、長所などです。

多くは履歴書の項目とかぶっていますが、エントリーシートの時点から履歴書と同様のしっかりした文章を用意しなければなりません。

多くの企業にエントリーするためには当然、何枚もエントリーシートを書くことになります。

複数の企業に一枚ずつ丁寧にエントリーシートを提出するのが、就職活動の序盤で多くの方が苦労するポイントになるでしょう。

【エントリーシートとは】企業が見ているポイント

企業がエントリーシートで、履歴書のように志望動機や自己PRの項目を用意しているのはなぜなのでしょうか。

ここからは、エントリーシートの文章を通して、企業がチェックしているポイントを解説します。

多くの採用担当者がチェックしているのは、「基本的な文章能力」「志望度の高さ」「自社で活躍してくれそうか」の3項目です。

これらのポイントで「最低ラインに達していない」と判断された場合、足切りで落とされてしまう可能性が高いです。

基本的な文章能力

エントリーシートの文章で見られているチェックポイントのひとつが、基本的な文章能力です。

社会人として仕事をする上でも、書類を作ったり営業トークをしたりするのに基本的な文章作成力、または日本語力が問われます。

脈絡がなく意味が伝わりにくい文章や、あまりに日本語として稚拙な文章だと、エントリーシートで落とされてしまう可能性が高いです。

もちろん、質問の意図を理解して、適切な回答ができているかもチェックポイントになります。

質問の意図にそぐわない回答があると、コミュニケーション能力がないと判断されてしまうでしょう。

文章力に自信がない方は、エントリーシートを書く前に、しっかり文章を書く練習をしておく必要があります。

他の方に添削してもらいながら、少しずつレベルアップしていきましょう。

志望度の高さ

エントリーシートの回答からは、応募者の志望度の高さも見えてきます。

 

たとえば志望動機の項目に対し、「~~だからです」という一文だけしか書いていない応募者は、とても志望度が高いとは思ってもらえないでしょう。

志望動機そのものに続いて、そう思った理由や補足エピソードを書いている方のほうが、高い評価を受けます。

しっかりした志望動機は、企業研究や業界研究がなされていなければ書けません。

そのため志望動機などからは、その文章の質から企業研究・業界研究の進み具合も見える項目です。

採用担当者は内定を出したら、内定を辞退せず確実に入社してほしいものであり、ミスマッチで早期退職してしまわないでほしいと願っています。

第一志望の企業に熱意をアピールするためには、エントリーシートの記入にも時間をかけて取り組みましょう。

自社で活躍してくれそうか

採用担当者にとっては、自社で活躍してくれそうかどうかも、エントリーシートで見ておきたい重要なチェックポイントです。

価値観が自社の社風に合うかどうか、募集している職種や業界に向いているかどうかなどを、文章から判断することになります。

自己PRに書かれた学生時代の経験や長所といった文章から、仕事や人生に対する価値観や性格をある程度把握しようとしています。

応募者のキャリアビジョンも、その企業で実現しやすいかどうかで評価がわかれる部分です。

この項目は、応募者個人の人柄や価値観による差が大きく、企業側が合わないと判断すれば優秀な方でも良い評価が得られないことが珍しくありません。

1~2社エントリーシートで落ちてしまったとしても、それは自分が企業と合わないタイプだったと考え、前向きに次の応募をしましょう。

【エントリーシートとは】書く内容の例

次に、エントリーシートで書く内容の例をチェックしていきましょう。

エントリーシートで書く項目は、履歴書と共通していることが多いです。

ただ、履歴書では学歴などを詳細に書くのが一般的ですが、エントリーシートではそこまで詳細な記載を求められることがありません。

写真や押印なども不要で、必要な項目を入力したらすぐWeb上で提出できる企業も多いです。

しかし簡単に作れるといって油断せず、ミスがないかしっかり確認してから提出するようにしましょう。

基本情報

まずは、名前や学校名、住所など、基本的な個人情報を記載します。

企業によっては記載項目が多いところもあるので、ミスがないよう注意しましょう。

エントリーに必要な項目は、名前や連絡先程度ですが、企業によってはエントリーシートの時点でそれ以上の情報を求めてきます。

写真を添付しなければいけない企業もあるほか、学歴を書かなければいけない企業などさまざまです。

記載項目が多い企業ほど、エントリーシートの時点からしっかり選考をしている可能性が高いと推測できます。

エントリーシートの記入に手間がかかる企業は、それだけしっかり文章を作り込まないと落とされてしまう可能性が高いと考えて、それ以外の項目も書いていきましょう。

自己PR

自己PRといえば自分の長所や資格、スキルなどをイメージする方が多いですが、実際に書くべきはそれだけにとどまりません。

自分の強みが、学生生活やアルバイトでどのように活きたのか、具体的なエピソードを述べることで文章の説得力が高まります。

エントリーシートを読む採用担当者は、応募者のことを何も知らない状態で自己PRに目を通します。

「私はこういう人間です」と一言で説明されても、それだけではまったく説得力が生まれません。

そのため、アピールしたことに説得力を持たせるための補足エピソードが、アピールする内容そのものより重要性を帯びてきます。

部活やアルバイトなどで印象的なエピソードがあれば、手短な文章にまとめて、エントリーシートに書けるよう準備しておきましょう。

ガクチカ

学生時代に特に力を入れたことであるガクチカも、エントリーシートで多くの企業が設けている項目です。

応募者によっては、アピールしたいことが多い場合もあるかもしれませんが、記入欄は限られています。

また、エントリーシートは多くの応募者から寄せられており、採用担当者が一枚ずつ丁寧に細部まで読むとは限りません。

長すぎる文章だと、それだけで読む気をなくされてしまう可能性も考えられます。

そのため、400字程度に短くまとめて、簡潔に書くのが一般的な方法です。

アピールするエピソードはひとつに絞り、その分経験から何を学んだかまで詳しく書くようにしてください。

実際に書いてみて長すぎると思った場合、余計な部分を削れないか文章を見直してみましょう。

志望動機

志望動機も、エントリーシートで多くの採用担当者が重点的に読む、非常に大切な項目です。

「なぜその企業に入りたいのか」の理由を書く項目ですが、この中でしっかりと自分の志望度の高さをアピールしなければなりません。

企業側の視点に立ってみると、内定辞退の可能性が低く、本当に自社を第一志望で考えてくれる方に内定を出したいと願うのは当然です。

「~~に関わる仕事ができるから」という理由しか書かない学生より、業界の中でなぜその企業を選んだのか、または入社したらどう活躍したいかまで書く学生のほうが良い印象を与えられます。

合否に大きな影響を与える部分なので、応募書類を書く練習をするのであれば、まず志望動機をしっかり書けるようにするのがおすすめです。

【エントリーシートとは】書くときのポイント

続いて、エントリーシートを書く際に意識すべきポイントを、3点ご紹介します。

以下で解説する基本的なポイントが押さえられていないと、「文章力が低い」「論理的思考力がない」「コミュニケーション能力がない」といった評価を受ける可能性が高いです。

これらのポイントは、どの企業にエントリーシートを出す場合でも共通で、マスターしておけばどの業種・職種に応募したくなっても役立ちます。

履歴書を書く際にも必要なポイントなので、ぜひエントリーシートを書く段階から意識しておきましょう。

結論ファースト

結論ファーストとは、文章の最初の一文を、自分がもっとも主張したい結論や要点にすることです。

結論を書いてから、その理由や補足エピソードをつけ足していきます。

たとえば志望動機なら、エピソードから語りだすのではなく「私は〇〇という理由で貴社を志望しました」という書き出しにするのが好ましいです。

結論から話す理由は、何の話をしているのか相手に伝わりやすくするためです。

最初に結論が書いてあると、忙しくすべてに目を通せない採用担当者であっても、一目でその方の志望動機や自己PRを把握できます。

これは志望動機に限らず、ガクチカや自己PRなどすべての記入項目に応用できるテクニックです。

どの記入項目であっても、結論ファーストを徹底するようにしましょう。

内容を絞る

エントリーシートを書く際は、どの記入項目でも内容を絞って書くことが大切です。

たとえば自己PRでは、自分の長所をできるだけ多く伝えたいと考える方もいるでしょう。

しかしエントリーシートでは、応募者の個性や長所をわかりやすく伝えて、採用担当者に何らかのインパクトを残すことが大切です。

「〇〇さんは~~な人だ」というイメージを持ってもらうことを心がけましょう。

そのため、どの項目でもアピールする内容は1点に絞ります。

その代わり、そのアピール材料に説得力を持たせられるよう、具体的なエピソードの説明に力を注ぎましょう。

アルバイトで出した実績や部活の成績といった、具体的な根拠を提示できれば、アピールポイントの説得力が格段に増します。

他者にも伝わるような文章を書く

エントリーシートでは、読み手に伝わりやすい文章を意識しなくてはなりません。

専門用語やカタカナ語を使わないこと、一文が長すぎて読みにくくならないようにすることなどに気を付けましょう。

そのため、アルバイトの詳しい業務内容や、部活でやっている競技の専門的なルールを説明しなくてはならないエピソードは、エントリーシートに書くのには適していません。

エントリーシートの記入欄は、どの項目も300~400字程度で読みやすくまとまっているのが理想です。

しかし、自分の書いた文章の読みやすさを客観的に判断するのは簡単ではありません。

伝わりやすい文章になっているかどうかは、他の方に添削してもらうのがとても有効です。

その場合は就活エージェントなど、就活のプロの力を頼るのも良いでしょう。

【エントリーシートとは】書くときの注意点

次に、エントリーシートを書く際の基本的な注意点を、2点見ていきましょう。

これらの項目でミスがあると、「文章力に欠けている」と判断される可能性が高いです。

文章の基本的なミスは、ビジネスで致命的な損失につながることもあります。

一言単語を間違えただけで、数千万円のお金が動く契約がなくなってしまったり、社会から信用されなくなったりしてもおかしくありません。

そのため、日ごろから注意を払って文章を作成するほか、書いた文章を復唱するといった癖を付けておきましょう。

誤字脱字

誤字脱字があると、「慎重に物事に取り組めない」「適当に仕事をする性格である」といったネガティブな印象を持たれやすくなります。

もちろん、基本的な文章力に問題があるとみなされる可能性も高いです。

しかし、どんなに日本語能力の高い方であっても、誤字脱字のミスをしてしまうことはあります。

小説家やエッセイストといった日本語のプロでさえ、執筆した著書や記事でミスをしてしまうことも少なくありません。

そのため、エントリーシートを書く際は、一目見て誰でもわかるような誤字脱字がないように気を付けなければいけません。

誰でも簡単に誤字脱字をチェックする方法は、文章を声に出して読み返すことです。

Web上には誤字脱字をチェックするツールもあるので、不安であればそちらも活用してみましょう。

ですます調の混在

エントリーシートは、ビジネス文書のひとつと受け取られるので、「ですます調」の文章に統一させなければいけません。

しかし普段から文章を書くのに慣れていないと、ですます調の文章とそうでない文章が混在してしまうことがあります。

また同じ文章の中で、書き方が統一されていない単語や数字などがあるのも、文章が不自然に見えるので避けたほうが好ましいです。

たとえば、片方で「30回」と書いているのに、別の場所では「三十回」と書いているのは良くありません。

文章に統一性を持たせることや、ビジネス文書にふさわしい言葉を用いることは、社会人になって書類やメールなどを作成するときも大切です。

ぜひ就職活動にチャレンジしている中で、意識しながら身につけておきましょう。

【エントリーシートとは】例文紹介

最後に、エントリーシートの主な記入項目の例文を3つご紹介します。

ここでご紹介する「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」は、多くの企業が必須にする記入項目なので、練習しておいて損はありません。

意識すべき点は、「結論ファーストの文章になっていること」「アピールポイントをひとつに絞っていること」「300字程度で手短にまとめていること」です。

例文を参考に、少しずつ自分の文章を読みやすく、説得力のあるものにブラッシュアップさせていきましょう。

自己PR

私の長所は、複数の方の意見を聞き、それぞれの立場に立って物事を考えられることです。
現在私は、〇〇部で副部長を務めており、部長と部員が対立した際に相談を受けたり調整役を担ったりする立場にあります。
どちらが正しいと言い切れない議論になることも多く、最初は困ることも多かったです。
そこで私は、対立した際にどちらの意見も時間をかけて聞き、どういった条件なら妥協できるかを聞くことを心がけるようにしました。
その結果、部長と部員の間にあった溝が埋まり、部はチームワークを武器に〇〇県大会で優勝し、全国大会でも〇位という結果を残せています。
私は社会人になってからもこの長所を活かし、顧客の悩みに寄り添って提案できる営業マンを目指すつもりです。

ガクチカ

私が学生時代にもっとも力を入れて打ち込んだことは、英語の学習です。
学生時代のうちに、留学することを目標に留学生交流サークルに入りましたが、最初はまったく自分の英語が通じず苦労しました。
どうしても英語を上達させたかった私が選んだ英語習得法は、日本語を一切使わず、ネイティブ講師が教えてくれる英会話で学ぶことや映画を字幕なしで鑑賞することです。
今ではTOEICで800点を取れるほど成長し、リスニングセクションでは特に高得点を取れるようになりました。
大学時代に磨いてきた語学力を活かし、将来は貴社の海外事業部で活躍できる人材になるのが私の目標です。
そのためにも入社後少しでも早く仕事を覚え、一人前の仕事ができるようになりたいと思っております。

志望動機

私はWebサービスの〇〇を広め、仕事と家事、育児を両立したい女性に活躍してもらう助けがしたいと思い、貴社を志望しました。
そう思ったのは、私の母が仕事と育児の両立で苦労をしてきたことを知っているためです。
もし私が幼いころに〇〇があれば、母の苦労はかなり軽減されていたのではないかと思います。
今でも私の母と同じように、〇〇を知らずに悩んでいる方は少なくありません。
このサービスをより世間に広めることが、シングルマザーで苦労した母のおかげで育った私が、もっともやりがいを持って取り組める仕事だと思っています。
もし内定をいただけたら、新入社員が最初に配属されるXX部でしっかり経験を積み、将来は■■で貢献できる社員になれるよう努力していく所存です。

おわりに

エントリーシートは志望先企業へ最初に提出する書類になりますが、多くの企業ではそこに書かれた情報をもとに人柄や志望度を測り、ある程度の人数を落としてしまいます。

そのため、エントリーシートで落とされてしまわないように、あらかじめ準備しておかなければいけません。

評価される文章を書くのに必要なのは、確かな自己分析とビジネスに最低限マナーを押さえた文章力です。

文章を書くのが苦手な方は、他の人に添削をお願いしながら、コツコツ練習を重ねていきましょう。

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