はじめに
最終面接は選考の最後の段階であり、無事に通過できれば内定がもらえます。
しかし、最終面接の結果が通知されるタイミングには注意が必要です。
タイミングをしっかり把握できていないと、通知が届くのを待って時間を無駄にしてしまったり、通知を確認し忘れたりする可能性もあるでしょう。
そこで今回は、最終面接の結果が通知されるタイミングとその方法、通知が遅れる理由などを解説します。
問い合わせる際の例文も解説するので、最終面接に臨む方はぜひ参考にしてください。
【最終面接の結果はいつ来るのか】一般的な目安
まずは、最終面接の結果が通知されるタイミングの一般的な目安について確認しておきましょう。
ある程度の目安を把握しておけば、なかなか通知が来ない際にも、もう少し待つか問い合わせてみるかの判断がしやすくなります。
ただし、以下の解説はあくまで目安であり、例外も多い可能性は念頭に置いておくと良いでしょう。
選考のスケジュールやシステムは企業によってさまざまなので、採用ページの情報をしっかり確認し、どうしても不安な場合は問い合わせてみるのがベストです。
1週間以内
最終面接の結果が通知されるタイミングとして、もっとも一般的なのは面接から1週間以内です。
最終面接が週末におこなわれる場合は休日との兼ね合いで選考が遅れる場合がありますが、1週間あれば基本的にはなんらかの連絡がもらえるでしょう。
レスポンスの早い企業であれば、当日に連絡がもらえるケースも見られます。
また、最終面接の位置づけは企業によって異なり、一部の企業では実質的に入社意思の確認の場として扱われています。
そういった企業では、面接の場で合格と内定が通知される場合も多いです。
もちろん、当日や翌日に連絡が来ないケースも珍しくないので、なかなか連絡が来なくても焦らないことが大切です。
まずは採用ページの情報や面接に関する説明を再確認し、後述する問い合わせの文面などを考えておくと良いでしょう。
一次や二次面接の結果通知時期も参考に
先述のとおり、多くの企業で最終面接の結果は1週間以内に通知されますが、選考のプロセスやスピードは企業によって異なります。
そのため、1週間以内に通知が来なかったからといって、勝手に落ちたと判断してはいけません。
とくに大手企業などの志望者が多い企業では、最終面接の段階でも多数の就活生が残っており、その選考に時間がかかるケースが多く見られます。
そういったケースで通知時期を把握する目安となるのが、一次面接や二次面接といったそれまでの選考の結果通知時期です。
それまでの面接でも結果の通知に時間がかっている場合は、最終面接でも通知に時間がかかる可能性は考えられます。
ただし最終面接だけプロセスが異なるケースも考えられるので、不安な場合は問い合わせてみるのがおすすめです。
【最終面接の結果はいつ来るのか】結果通知が遅くなる理由
次は、最終面接の通知が遅れる理由として代表的なものを見ていきましょう。
以下の理由を見てもわかるように、通知が遅れる理由はさまざまであり、遅れているから通過の可能性が低いとは限りません。
結果の通知が遅れている場合は、それまでの選考の状況などを参考に、どの理由に当てはまるのかを考えてみると良いでしょう。
ただし、ここまでも述べてきたように選考結果の通知タイミングに明確な規定は存在しないので、少し通知が来なくても深刻に考えすぎないことが大切です。
担当者が忙しい
1つ目の理由は、人事担当者の仕事が忙しく通知が遅れているためです。
規模の小さい会社やベンチャー企業では人事担当者がほかの仕事を兼任していたり、十分な人数が配置されていなかったりすることも少なくありません。
また、仕事の繁忙期や突発的なトラブルにより、通知が遅れてしまう場合もあるでしょう。
この理由に該当する事態が発生している場合は、合否にかかわらず通知に時間がかかる可能性があります。
ただし、外部から担当者の忙しさや選考のシステムについて把握することは困難です。
突発的な事態で担当者が忙しくなっている場合は、事前に連絡されることもありません。
こういった理由で遅れる可能性もあることを念頭に置いて焦らないこと、1週間程度で問い合わせることを意識したうえで通知を待つと良いでしょう。
面接スケジュールが立て込んでいる
2つ目の理由は、面接のスケジュールが立て込んでいるためです。
多くの企業では、現段階で残っている就活生全員の最終面接をしてから、誰を合格にするか決定します。
そのため、就活生が多い場合や、面接のスケジュールを長いスパンで取っている場合は、全員の面接が終わるまでそもそも合否を確定できません。
自身の面接の日程を決める際に提示されたスケジュールの候補期間が長かった場合は、ほかの就活生が遅めの日程を選択した可能性もあるでしょう。
また、なんらかの理由で面接がスケジュールどおりに進行していない可能性も考えられます。
事前に知らされていたスケジュールからズレが生じている場合や、指定の期限になっても連絡が来なかった場合は、遠慮せずに問い合わせると良いでしょう。
合否に迷っている
3つ目の理由は、合否に迷っており選考結果が出せていないためです。
最終面接において規定人数を超える就活生が同程度の評価を受けており、なかなか誰を合格にするか決められない場合は、合否の連絡が遅くなってしまいます。
やはりこの理由の場合も、就活生自身が内情を知るのは困難であり、基本的に待つことと問い合わせること以外にできることはありません。
そのため通知が遅れていることをマイナスに捉えずに「合格する可能性があるからこそ連絡が遅れている」とポジティブに考えるぐらいが良いでしょう。
また、この理由の場合は人手自体は足りており、面接のスケジュールもすでに終わっているので、選考に遅れが生じていることに関して企業からなんらかの連絡がある可能性もあります。
不合格のため
4つ目の理由は、最終面接を通過できず不合格となったためです。
最終面接の合否を連絡する際、不合格の就活生には連絡が後回しになるケースが見られます。
そのため、ほかの就活生にはすでに合格の連絡が来ていて、自身にまだ連絡が来ていない場合は、不合格の可能性があるかもしれません。
また、企業によっては不合格者に通知をしないことにしている場合もあります。
そういったケースでは、事前に通知の期限を設けており、それまでに連絡がなければ不合格といった形式を取るのが一般的なので、採用ページなどをしっかり確認しておきましょう。
ただし、ここまで述べてきたように通知が遅れる理由はさまざまなので、連絡が遅くても悲観する必要はありません。
連絡の仕様について気になることがある場合は、面接時に確認してみるのもおすすめです。
【最終面接の結果はいつ来るのか】主な通知方法
次は最終面接の合否が通知される連絡方法について確認していきましょう。
今回ご紹介する3つの連絡手段はいずれも一般的なものですが、しっかり想定して準備しておかないと、連絡が来ているのに気付かず放置してしまう可能性もあります。
不注意によるトラブルを避けるためにも、それぞれの通知方法についてあらかじめ確認しておくことが大切です。
また、企業によってはメッセージアプリケーションや専用のホームページ上で通知をおこなうケースも見られます。
そういった内容が告知されていた場合は、忘れず確認するようにしましょう。
電話
最終面接の合否を通知する1つ目の連絡方法は、電話です。
企業によっては合格の場合のみ電話で通知をおこない、不合格の場合はメールなどで通知するケースも見られます。
迷惑電話に振り分けられてしまうと連絡があってもなかなか気付けないので、通知が来る可能性がある期間はこまめに確認することが大切です。
採用サイトなどで人事担当窓口の電話番号が記載されている場合は、迷惑電話として扱われないように携帯電話のフィルター設定などを変更しておくことをおすすめします。
電話連絡に関して注意が必要なのは、時間や状況次第で電話に出られない可能性がある点です。
忙しい場合は無理にその場で電話に出る必要はありませんが、なるべく早いタイミングで折り返しの連絡を入れると良いでしょう。
メール
最終面接の合否を通知する2つ目の連絡方法は、電子メールです。
電話と違ってタイミングを選ばずに連絡を受け取れるのが利点であり、後からかけ直す手間も必要ありません。
ただし、セキュリティの仕様によっては迷惑メールに振り分けられたり、ゴミ箱に送られたりする可能性もあるので、通知が来る可能性がある期間はこまめに確認することが大切です。
通知を送るメールアドレスが公開されている場合は、迷惑メールとして扱われないようにセキュリティの設定を変更しておくと良いでしょう。
パソコンと携帯電話などで複数のメールアドレスを持っている場合は、就職活動で使うアドレスを明確に決めておくことをおすすめします。
クラウドや端末のストレージ容量が満杯だとメールが受け取れない場合があるので、日頃から整理しておくことも重要です。
郵送
最終面接の合否を通知する3つ目の連絡方法は、郵送です。
以前に比べると少なくなりましたが、現在でも面接結果を郵送で通知する企業は存在します。
ただし、郵送で結果が送られてくる場合は、不合格の可能性が高いかもしれません。
企業側としては、合格した内定者にはなるべく早くその事実を伝えたいと考えるので、電話やメールといったタイムラグが少なく通知できる方法を選択します。
そのため、あえて時間がかかる郵送を選択する場合は、不合格の可能性が高いのです。
ただし、これは通知期限の目安と同じ一般論であり、明確な規定が存在するわけではありません。
合格が郵送で通知される可能性もあるので、とくに一人暮らしの場合はこまめに宅配ボックスやポストを確認するようにしましょう。
【最終面接の結果はいつ来るのか】なかなか来ない場合は問い合わせてみよう
ここまでは、最終面接の結果が通知されるタイミングや方法について解説してきました。
しかし繰り返し述べているように、いつ結果が通知されるのかについて明確な基準はありません。
そのため、目安となる1週間程度まで待っても結果が通知されなかった場合は、企業側に問い合わせてみることをおすすめします。
問い合わせの内容は、結果の通知期日を知らされている場合と、知らされていない場合で異なります。
例文も記載しているので、自身の状況に合わせて細部を調整して活用してみてください。
結果通知期日を知らされている場合
あらかじめ結果を通知する期日を知らされているにもかかわらず連絡がない場合は、なんらかのトラブルが発生している可能性が高い状況です。
具体的な理由としては、先述した担当者の多忙などが考えられます。
このケースでは、期日が過ぎた時点でなるべく早めに問い合わせのメールを送りましょう。
問い合わせの内容としては、合否について直接尋ねるのではなく、いつ頃通知されるのかを尋ねることによって遠回しに合否を伺うのをおすすめします。
指定の期日を過ぎても連絡が来ないのは企業側の落ち度ですが、そこを責め立てるような言い方をしてはいけません。
期日が過ぎてから焦って文面を作成すると不適切な文面になってしまう可能性があるので、スムーズに問い合わせができるように文面を準備しておくと良いでしょう。
メール例文
最終面接の結果につきまして/〇〇大学法学部 [フルネーム]
〇〇株式会社 人事部 採用担当者〇〇様、いつも大変お世話になっております。
〇〇大学法学部の[フルネーム]です。
先日はお忙しいなか最終面接の機会を賜り、誠にありがとうございます。
◯月◯日に参加させていただいた最終面接では◯日以内に合否の連絡をいただける旨を伺ったのですが、現時点ではまだ連絡をいただけておりません。
最終面接の合否をいつ頃ご連絡いただけるかについて、教えていただくことは可能でしょうか。
ご多忙のところにこのような連絡を差し上げることになる大変恐縮ですが、お手隙の際にご対応いただけると幸いです。
[フルネーム](ふりがな)
○○大学法学部○○学科○年
携帯電話:○○○◯◯◯
メール:○○○○〇〇
結果通知期日を知らされていない場合
結果を通知する期日を事前に知らされていない場合は、面接結果の通知が来ていないのがなんらかのトラブルの結果なのか、予定どおりのスケジュールなのかを就活生は判断できません。
あまり早いタイミングで問い合わせをしても選考が終わっていない可能性があるので、目安となる1週間程度の期間が経ってから問い合わせのメールを送りましょう。
不合格だった場合にほかの企業の就職活動に向けて動かなければいけないケースでは、そのタイミングに間に合うように問い合わせるのもおすすめです。
このケースでも期日を知らされている場合と同様に、合否を直接尋ねるのではなく通知される時期について尋ねるようにしましょう。
問い合わせのメールを送る際には、本当に期日について知らされていないのかもあらためて確認してみてください。
メール例文
面接の結果につき/〇〇大学人文社会学部 [フルネーム]
〇〇株式会社 人事部 採用担当者〇〇様、
いつも大変お世話になっております。
〇〇大学人文社会学部の[フルネーム]です。
先日はご多忙ななか面接の機会を賜り、誠にありがとうございます。
◯月◯日に最終面接を受けさせていただいたのですが、選考の結果についていつ頃ご連絡いただけるのかを教えていただくことは可能でしょうか。
本来であれば最終面接の際に期日について確認すべきであったところを、こちらの不注意でこのようなメールを差し上げることになってしまい申し訳ありません。
大変失礼な申し出ではありますが、ご教示いただけますと幸いです。
[フルネーム](ふりがな)
○○大学人文社会学部○○学科○年
携帯電話:○○○◯◯◯
メール:○○○○〇〇
【最終面接の結果はいつ来るのか】最終面接で落ちてしまう理由
ここまでは最終面接の結果が通知されるタイミングや通知が遅れる理由、通知の手段や問い合わせの内容について解説してきました。
しかし、企業に問い合わせた結果、不合格の旨を伝えられる場合もあるでしょう。
そういったケースでは、不合格の事実に落ち込むのではなく、自分がなぜ落ちたのかを考えて次の就職活動に活かすことが大切です。
今回は、最終面接で落ちてしまう代表的な2つの理由のついて解説します。
最終面接で惜しくも落ちてしまった方は、自分がどちらかに当てはまっていた可能性を検討してみると良いでしょう。
企業と価値観が合わない
最終面接で落ちてしまう1つ目の理由は、企業と価値観が合わないと判断されたためです。
基本的に就職活動の選考は、段階が進むほどスキルや実績よりも内面を重視する傾向が強くなります。
そのため、最終面接で落ちてしまうケースでは、性格や価値観といった人間的な部分から不合格と判断された可能性が高いのです。
ただし、最終面接で落とされた場合は内面に問題があるのではなく、単に企業の求める人材と合わなかったと考えても良いでしょう。
価値観が合わない人材を採用した場合は早期退職のリスクが高く、余分なコストがかかるので、社風やワークスタイルなどを考慮してなるべく相性の良い人材を選ぶのです。
そのため、相性が良いほかの企業であればとくに対策をしなくても内定をもらえる可能性はあります。
入社意欲の低さ
最終面接で落ちてしまう2つ目の理由は、入社意欲が低いと判断されたためです。
内定を出しても蹴られてしまうと、追加の採用活動などで手間とコストが増えるので、企業は最終面接において入社意欲の高さを注意深くチェックしています。
そのため、スキルや実績が十分であり、価値観的にも相性が良かったとしても、入社意欲が低いとみなされた場合は最終面接で落とされてしまうでしょう。
入社意欲を伝えるためには、しっかりと企業研究や業界研究をおこない、その企業でなければ駄目な理由を明確に述べることが大切です。
また、入社後のキャリアプランや参加したいプロジェクト、貢献できる業務などを伝えることも入社意欲のアピールに大きな効果を発揮します。
逆質問を活用し、入社後の働き方や準備するべきことを尋ねるのもおすすめです。
【最終面接の結果はいつ来るのか】面接対策に不安を感じている人は
最終面接の通知が来るタイミングはどうしても気になるポイントですが、それよりも重要なのは面接の内容、それ自体です。
届いていた通知を長期間無視してしまったり、よほど不躾な問い合わせのメールを送ったりしない限り、通知のタイミングや問い合わせが面接の合否に影響することはありません。
最終面接への対策がしっかりできていれば、その結果にも自信が持てるので、多少通知が遅れていても焦ることなく連絡を待てるでしょう。
面接対策にまだ不安がある方や、合格の確率を高めたい方におすすめなのが、就活エージェントの利用です。
自己分析や企業分析のブラッシュアップ、面接練習、応募書類の添削など多様なサポートが受けられるので、ぜひこちらの就活エージェントの利用も検討してみてください。
また、模擬面接についてはこちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
おわりに
最終面接は就職活動における最後の段階であり、内定に直結する重要な選考です。
その結果次第では、就職活動を終了するか継続するの判断も変わってくるでしょう。
しかし、合否の結果が通知されるタイミングには明確な規定が存在しません。
そのため、連絡が遅いと感じた場合は、それまでの選考のスケジュールなどを考慮したうえで自分から問い合わせてみることも重要です。
連絡が遅れている場合でも合格している可能性はあるので、諦めずに問い合わせのメールを送ってみてください。