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- 製造業の自己PRの書き方
- 製造業の仕事について
- 製造業の自己PRの例文
- 製造業につきたいと考えている人
- 製造業の自己PRを書きたい人
- 製造業の自己PRの例文を知りたい人
就活で業界研究や企業研究を進めていく中で、製造業に興味を持った就活生もいるでしょう。
一口に製造業といってもさまざまな製品を取り扱っており、自己PRの内容も一律では通用しません。
この記事では、製造業への就職を目指す上でどのように自己PRを作成したら良いか、求められる強みや例文などから解説しています。
製造業に就職したい、これから選考書類を作成する、自己PRの内容が思い浮かばず悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次[目次を全て表示する]
【製造業の自己PR】自己PRで見られていること
製造業に特化した自己PRを作成する前に、まずは企業がどのような観点で就活生の自己PRを見ているのかを知っておく必要があります。
これは、企業がどのような人材を採用したいと考えているかに関わるため、この部分を理解していないと効果的な自己PRを作成できません。
製造業に限らず、多くの企業は自己PRからその就活生とコミュニケーションが取れそうか、自社で活躍してくれるか、社風とマッチしているかをチェックしています。
それぞれのポイントについて、より詳しく見ていきましょう。
円滑なコミュニケーションが取れるか
企業は、基本的に自社に入社してから社員や取引先の方と円滑にコミュニケーションが取れる人材を採用したいと考えています。
そのため、就活で提出されるエントリーシートや面接での対話を通じて、社会人としての基礎的なコミュニケーションが円滑に取れるかを見ているのです。
基礎的なコミュニケーションは「相手の発言や質問の意図を正しく理解すること」「聞かれたことを答えること」の2つから成り立っています。
したがって、就活では就活生が企業の質問内容を理解しているか、適切な返答を返せるかどうかでコミュニケーション能力の有無を判断しているのです。
志望動機を聞かれているのに自分の得意なことばかり話す、強みを聞かれているのに企業の良さをプレゼンし始めるなど、質問と対応していない回答は敬遠されます。
自社で活躍してくれそうか
企業は、自己PRからその就活生が自社で活躍できる人材なのかを見ています。
就活生が持っている強みが、自社の業務で活かせる性質であるかを確認しているのです。
自社の業務で使う機会がない、社風に合わず発揮されにくい強みでは、入社後の活躍はあまり期待できません。
企業が欲しいのは自社に貢献し利益をもたらしてくれる人材であるため、採用しても何の旨みもなさそうな相手を積極的に採ることはしないでしょう。
そのため、自己PRは単に自分の良いと思うところをアピールするだけではなく、企業が求めている性質は何かを理解して計算された内容にする必要があります。
したがって、自己分析だけでなく入念な企業研究や情報収集が欠かせません。
社風とマッチするか
企業の採用担当者は、自己PRからその就活生が自社とマッチするかを見ています。
就活生が持っている強みが自社の社風とどれだけマッチしているかは、入社後の働くモチベーションに影響するためです。
強みが活かせるような雰囲気でないなど、マッチ度が低ければ働く意欲をなくし、早期退職につながる可能性があります。
企業にとって、従業員の早期退職は採用にかけたコストや労力の無駄であるため、なるべく防止したいのが本音です。
したがって、採用の時点で自社とマッチしており、入社後もモチベーションを維持しやすいと予想される人材を採用する傾向にあります。
そのため、その企業の社風や現場の雰囲気がどのようなものなのか、事前にチェックした上で自己PRを作成しましょう。
【製造業の自己PR】製造業とは
続いて、製造業とはどのような業種なのか、どのような職種があるのかを見ていきましょう。
自己PRの精度を高めるには、自分が就こうとしている仕事がどのようなものなのかを理解している必要があります。
製造業とは、市場に流通するさまざまな製品を自社で生産しているタイプの業種です。
食品、化粧品、自動車、精密機器など、製造している製品の種類は企業によって大きく異なります。
そのため、業界によって主流なビジネスモデルなども変化する場合が多いです。
営業
製造業の企業には、自社で生産した製品を売り込むための営業職が設置されています。
消費者に直接売り込むことが少なく、小売店などを介して市場に流通させるため法人向けの営業が多いです。
また、部品などを製造している企業の場合はより大規模な企業へ売り込みをかける場合もあります。
製品の良さを顧客に伝えなければならないため、自社の製品や扱っているものが手広く好きで、造詣が深い人物に向いている職種です。
市場のニーズや顧客の要望を汲んで適切なタイミングで製品を進める嗅覚や円滑なコミュニケーション能力、学習意欲の高さが求められます。
営業職の場合はある程度ノルマが設けられていることもあり、自分の力で目の前の課題を達成したい方にも向いている仕事です。
企画
製造業の企業において欠かせないのが、自社製品の企画職です。
新製品の企画を行う部署であり、自分の考えた製品がそのまま形になり、市場に影響を与えるため花形部署とも言われています。
企画の仕事をするためには、自社の理念やブランドに対する深い理解、現在ある製品の知識、市場のニーズやトレンドを追う力、ひらめきなどが必要です。
さらに、自分が考えた企画や製品を言語化し、現場に思った通りのものを作ってもらうための出力の能力も求められます。
製品そのものの企画に加え、その製品をたくさん売るにはどうしたら良いか、認知度を高めるにはどうしたら良いかも考え、販売戦略を練るケースも少なくありません。
リサーチ能力やマーケティング能力など、多方面へ作用するスキルが求められます。
生産管理
製造業では、生産管理の仕事も欠かせません。
基本的に、製造業の企業では製品を工場で生産しています。
生産管理は、その工場でどれだけ製品を製造するか、出荷数や製造スケジュールなどを管理する職種です。
製品は、市場に不足してもいけませんが、生産しすぎて飽和するのも価値を下落させるため望ましくありません。
そのため、いつどれだけ製品を製造して市場に出荷するかという生産管理の仕事が重要になります。
製品を市場に安定して供給するため、原材料の仕入れなども担っており、社内外のさまざまな人とのコミュニケーションが必要です。
また、スケジュール管理能力や市場の分析能力なども求められる職業でもあります。
実際の製造現場から企業の製品に関わりたい方におすすめです。
品質管理
製造業では、自社の製品をより良くしていくための品質管理の仕事も大切です。
品質管理は、1つの製品を安定したクオリティで製造できるよう技術の開発や研究を行っています。
また、現在ある製品の品質をより高め、顧客満足度を高められるようにするのも仕事の1つです。
そのため、顧客から寄せられたクレームなどに対して、製造面での原因調査や解決策の検討なども行います。
製品に関する知識だけでなく、製造に関わる技術的な知識も必要な職種です。
したがって、理系分野を専攻していた方が多く在籍しています。
企業の製品が長く愛される土壌を作りたい、よりクオリティアップを目指したい方に向いている仕事です。
ひらめきや分析能力、論理的な思考能力などが求められます。
エンジニア
製造業では、エンジニアが活躍する機会も多いです。
エンジニアというとIT関連の仕事を連想する方が多いですが、そもそも機械などの技術職を指す単語であるため担当する分野はITに限りません。
工場の機械を使用し、高品質の商品を効率良く生産するための生産過程で活躍します。
生産に使用する機械の整備や点検、新しい機械や技術の導入など、工場に機械がある限りエンジニアの仕事も重要なものであり続けるでしょう。
整備を丁寧に行う誠実さや根気、トラブルへの対応力や論理的な思考能力、体力などが求められる仕事です。
技術面から製造業を支えたい方に向いており、取り扱いには専用の資格が必要な機械もあります。
就職したい企業が工場でどのような機械を使用しているのか、なんらかの形で調べておきましょう。
【製造業の自己PR】おすすめの強み6選
続いて、製造業を目指すなら自己PRでのアピールに使える強みを紹介します。
製造業は、他の業種よりも体力や精神力が求められる業種です。
市場に流通させる製品にしっかり向き合い、責任を持って消費者のもとへ送り出す必要があります。
食品や医薬品など、消費者の生活や健康に直接影響を与える製品もあるため、生半可な気持ちで従事するわけにはいきません。
自己PRでも、そのような自覚や覚悟があることを伝えられると効果的です。
忍耐力
製造業で働く際は、強い忍耐力が有利に作用します。
とくに、工場に関わる業務や技術系の仕事は単純かつ地味な作業の繰り返しになることも多いためです。
目新しいものがなくても退屈せず、しっかり自分の仕事を丁寧にこなせる人材が求められており、自己PRでもそのような性質をアピールすると良いでしょう。
製品について、顧客や使用した消費者からクレームを寄せられることもあるため、それに耐えられるだけの精神が必要な場面も多いです。
また、製品によってはとくに売れる繁忙期などもあり、忙しい時期にも根を上げずに業務に従事できる強さが求められます。
コツコツ何かを積み重ねた経験がある方は、忍耐力を強みとして自己PRを作成してみましょう。
集中力
製造業では、製品を丁寧に生産するための集中力が求められます。
日本の製品は、質が高いことで海外でも有名です。
そのため、顧客の期待を裏切らないよう、日本製品の製造に関わるためには丁寧に作業をするための集中力が必要になります。
製造過程だけでなく、製造した製品の検品でも集中力は重要です。
精密機器などは少しのズレや傷が大きなトラブルの原因にもなるため、細かな部分までしっかりチェックしなければなりません。
1つのことに打ち込んだ経験や、集中力を長時間持続させる術を持っている場合は自己PRに使えるでしょう。
ただし、製造業の中でも職種によってはそこまで重視されない場合があるため、自分が就きたい仕事に必要かどうかは考えなければなりません。
体力
製造業へのアピールでとくに使えるのが「体力がある」という強みです。
どのような業界でも、製造業であれば体力が求められる機会が多々あります。
営業職として働く場合はあちこち回って仕事をするため、対面で愛想良く振舞うための体力や移動に耐えうる力が必要です。
さらに、工場で勤務する職種の場合は夜勤もあります。
それでなくとも朝早くから夜遅くまで稼働しているところが多く、体力がなければ身体が持ちません。
繁忙期は普段よりもさらに忙しくなるため、それを乗り切れるだけのモチベーションが求められます。
もともと体力がある場合や、モチベーションを保つ方法が確立している場合は、それを強みとして自己PRに用いると良いでしょう。
責任感
製造業を目指すなら、責任感の強さも自己PRに使えます。
製品の製造には納期があり、安定して製品を出荷し続けるためにはそれを厳守しなければなりません。
また、消費者が手にする製品は常に一定の品質を保ち、安全性などさまざまな基準をクリアしている必要があります。
そのような納期の厳守や品質の管理に対し、責任感を持って取り組める人材が製造業では重宝されるのです。
仮に責任感がなく、製品の製造を適当に済ませる人だらけになってしまうと製品に問題が多発し、リコールや回収騒ぎになって損をするだけでなく、企業の信用が失墜してしまいます。
顧客や消費者からの信頼を保持するためにも、働く人の責任感が重要なのです。
責任を持って作業に取り組んだ経験があるならば、自己PRに取り入れてみましょう。
コミュニケーション能力
製造業というと黙々と生産に励むイメージがありますが、実はコミュニケーション能力も重要です。
技術職であれ企画職であれ、製造業の正社員として働いている方はチームで仕事をする機会が多くあります。
そのため、自分が属するチームのメンバーや現場でのコミュニケーションが円滑に取れる人材が重要です。
また、顧客や原材料の仕入れ先など、社外の人と関わることもあるため、初対面の相手とも臆さず話せる能力が求められます。
とくに、営業職は商談や何気ない会話の中から顧客のニーズを掴まなければ自社製品を売り込めません。
したがって、製品を製造する立場でも売り込む立場でも、ある程度周囲の人と円滑にコミュニケーションを取れる能力が必要になります。
分析力
製造業では、分析力が求められる場面も多々あります。
たとえば、新商品を企画したり、現在の売れ行きを確認してより販売ルートの拡大を狙うための市場調査を行ったりする場合は必須です。
分析力がなければ、せっかくデータを集めてもそれが何を意味するのかを考えられないため、出力される結果がデタラメなものになります。
また、生産管理の仕事では市場でどれだけ製品が必要とされているか、需要と供給のバランスを見ながら生産にあたらなければならないため、市場の分析力が必要です。
他にも、現在ある製品の問題点や、技術的なトラブルを解決するためには原因や解決策を探るための分析力が求められます。
自分が就きたい分野に応じて、どのような形で分析力を発揮したかを添えてアピールしてみましょう。
【製造業の自己PR】おすすめの構成
続いて、製造業への就職を目指して自己PRを作成する際のおすすめの構成について紹介します。
自己PRは、結論、理由、エピソード、企業への貢献の順に書くと伝わりやすいです。
エントリーシートなどの選考書類だけでなく、面接で強みを聞かれた場合もこの構成が活用できます。
適切な構成を用いてわかりやすく情報を伝えられる能力は、コミュニケーション能力や伝える力の証明にもなるため、採用担当者が読んで理解しやすい文章作りを心がけましょう。
結論
製造業向けに自己PRを作成する際は、まず結論から始めましょう。
「強みは〇〇です」と結論を先に言い切ることで、その文章の中で一番伝えたい要旨をまとめられます。
この部分は自己PRの中で最も伝えたい内容であるため、余計なことは書かずに短くシンプルにまとめるのがベストです。
はじめに結論を言わず、エピソードなどから話し始めてしまうと、結局一番伝えたいことは何なのかがわからなくなってしまいます。
社会に出て上司に報告をする場合などは結論から言うよう求められることも少なくないため、社会人の基礎として結論ファーストを認識している企業も多いです。
そのため、まずは簡単に結論を述べ、一番伝えたい「自分の強みは何なのか」をはっきり伝えるようにしましょう。
理由
続いて、結論として述べた強みを自覚した理由を簡潔に述べましょう。
「○○の経験でその強みを発揮した」という旨を述べれば、採用担当者は「この人の強みはこれで、○○がその根拠なんだな」と理解できます。
この部分は次に述べるエピソードの導入でもあるため、結論同様シンプルな文章で構いません。
むしろ、詳細な描写をここで入れてしまうと採用担当者が話の要点を把握するのを妨げてしまう可能性があります。
結果的に印象に残りにくくなってしまうため、なるべく理解しやすく、覚えやすい簡潔な文章が最適です。
最初の結論と理由がシンプルなほうが、自分でも自己PRの全体像を把握しやすくなるため、最後まで要旨をブレさせることなく書ききれるでしょう。
エピソード
次に、冒頭で述べた強みが発揮されたエピソードの詳細を述べていきます。
そのエピソードにどのような背景があるのか、課題として何があったのか、解決のためにどう動いたか、それに強みはどう作用したか、結果や行動の影響はどのようなものであったかなどを描写して、強みに説得力を持たせましょう。
この部分は、自己分析の結果得られた自分の過去の経験をもとに書いていく必要があります。
企業に合わせた結論をアピールするために実際の経験とは異なることを書くと、あとで深掘りされたときにバレてしまう可能性が高いです。
そうなると信用が一気に落ちてしまうので、しっかり自分の記憶に基づいてエピソードを選びましょう。
また、きちんと結論とつながりのあるエピソードを選ぶことが大切です。
貢献
最後に、冒頭で挙げた強みをどのように活かして企業に貢献していくのかを述べます。
企業としては、自社に利益をもたらしてくれる人材が欲しいため、単純に強みはこれ、と示すだけでなくその強みをどう活用するのかを示さなければなりません。
この部分は、自分がその企業の製品とどのように関わっていきたいのかに絡めて書くと良いでしょう。
ただし、きちんとその企業内でできる仕事である必要があります。
その企業でできないことを書いてしまうと、企業研究が足りないと判断され、逆効果になってしまうためです。
また、最初に挙げた強みと矛盾したり、エピソードとの間に齟齬が発生したりしないよう注意する必要があります。
志望先の企業でできること、文章全体の整合性を確認することを意識しましょう。
【製造業の自己PR】ポイント紹介
続いて、製造業向けに自己PRを書くためのポイントについて紹介します。
自己PRのポイントは、相手にわかりやすく伝えること、企業にコミットさせることです。
たくさん企業の選考を受けていると、書類の内容だけでも使い回したくなってくる方もいるでしょう。
しかし、汎用性の高い内容は他の就活生と大差なく、印象に残りません。
また、エピソードの中で強みが最も強く反映されるのはどこなのかも意識する必要があります。
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
定量的に述べる
自己PRは、とにかくわかりやすく書く必要があります。
どんなに良い強みがあっても、文章がわかりにくかったり自己満足な表現が多かったりするとそれだけで敬遠されてしまうでしょう。
わかりやすい文章作りでおすすめなのは、数字を用いた定量的な表現です。
過去の経験を伝える際、成果などを具体的に認識してもらうには、数値で伝えると効果があります。
数字は誰でもある程度客観的に認識できる基準であるため、その分野に詳しくなくても成果の程度をイメージしやすくなるのです。
また、順位や賞の獲得など、普遍的な基準を用いて具体的な描写を心がければより内容が伝わりやすくなります。
逆に専門性の高い内容や、専門用語を多用するとわかりにくい文章になってしまうため気を付けましょう。
企業研究を重ねる
自己PRを書く際は、自己分析はもちろん企業研究も入念に行う必要があります。
企業研究は1回企業について調べて満足してしまう方が多いですが、実際は同じ企業でも何回か調べ直したほうが情報の抜け漏れが少なくなっておすすめです。
そして、情報が多ければ多いほどその企業にコミットした自己PRを書けます。
これは、自己PRだけでなく志望動機やガクチカなど、選考書類の他の項目でも活用できる情報です。
志望先の企業に「欲しい人材」と認識してもらいたいのであれば、企業研究によるリサーチを重ねて、企業が求める人物像を把握しましょう。
求める人物像に近いほど企業とのマッチ度が高いということになるため、より内定までの道のりが短くなります。
工夫を述べる
自己PRを書く際は、過去の経験に基づいてエピソードを描写します。
このとき、その経験で挙げた成果や功績だけを重視して、過程の描写がおざなりになってしまう方も少なくありません。
しかし、人の強みが最も強く発揮されるのは成果に対してではなく、その成果を得るために行動した過程の部分です。
たしかに成果は入社後の活躍を想起させる部分でもあるため企業側としても興味を持っていますが、より強い興味があるのはあなたが何をしたのかという過程になります。
そのため、自己PRで強みをアピールする際は成果だけではなく、それまでの過程や工夫を中心に述べるようにしましょう。
過程にはその人の考え方なども現れるため、企業とのマッチ度を測る指標にもなります。
【製造業の自己PR】強み別の例文紹介
ここからは、製造業向けの自己PR例文を紹介します。
まずは、自分が持っている強み別の例文を見ていきましょう。
実際の文章は自分の強みや経験に合わせ、自分で組み立てる必要がありますが、例文を読んでおけばある程度どのような文章を書いたら良いのか見当をつけられます。
なお、文章で志望先の企業を指す際は「貴社」、口頭で示す際は「御社」と呼び分ける必要があるため注意しましょう。
また、文字数が多くなりすぎると読むのが大変なので、とくに指定がなければ300〜400字の間で済ませるのが適切です。
責任感
この強みは、学生時代のアルバイトで発揮されました。
私は学生時代、スーパーマーケットでアルバイトをしており、生鮮食品売り場の担当になったことがあります。
この仕事では、商品の産地と消費期限を毎日チェックする必要があり、品物ごとに記録しなければならず、変更があればすぐに値札に反映させなければなりませんでした。
品物の数が多く、かなり時間のかかる業務ではありましたが、これをしっかりやり遂げることがお客様の安全を守り、信頼を得ることにつながると考え、3年間のアルバイトで毎日欠かさず責任を持って取り組み続けました。
この強みを活かして、貴社への入社後もお客様にとって安全や安心を守ることを責務と考え、社会への信頼を果たしたいと考えております。
協調性
この強みは、学生時代の部活動で発揮されました。
私は学生時代にハンドベル部に所属しており、大会に向けてメンバーと曲の練習を行ったことがあります。
しかし、なかなかうまく演奏ができない日が続いてメンバー同士がピリピリしてしまい、ちょっとしたことで揉めやすくなってしまった時期があったのです。
私は持ち前の協調性を活かしてメンバーを励まし、あえて明るい声掛けをすることで起きそうな揉め事を回避し、メンバーが気持ちよく練習に取り組めるよう務めました。
その結果、大会までに十分な練習ができ、大会では準優勝という結果を修められました。
この強みを活用し、貴社への入社後は繁忙期ほど明るく振舞って、チームの空気を和らげたいと考えております。
体力
この強みは、学生時代の研究によって培われました。
大学3年生のときから卒業に向けた研究が始まり、必要なデータを取るために研究室に詰めて実験を繰り返していたことがあります。
私が選択したテーマでは実験に非常に長い時間がかかり、朝7時から夜は9時までかかることが多く、ときには日付が変わるまで帰れないこともありました。
そのような実験が毎日、十分な結果が得られるまで8か月間続いたのですが、その間一度も倒れることなく作業をやり遂げ、無事に研究の論文を執筆できました。
この強みを活かして、貴社への入社後は体力が必要な実験や業務にしっかり向き合い、どんなに時間がかかっても必ず結果を残したいと考えております。
【製造業の自己PR】経験別別の例文紹介
続いて、製造業向けの自己PR例文のうち、自分の経験別の例文について見ていきましょう。
自己PRに盛り込む経験を選ぶ際は、しっかり結論となる強みを裏付けられるようなエピソードにすることが大切です。
しかし、企業に合わせて強みをアピールしたいからと、本当は経験していないエピソードを書いてしまうと採用担当者にはバレます。
面接で深掘りされて言葉に窮し、自分の首を絞める結果にもなるためきちんと経験した内容を書きましょう。
アルバイト
この強みは、学生時代の飲食店でのアルバイトで発揮しました。
私が勤めていた店舗は数あるチェーン店の1つで、系列店から応援の人材が派遣されてくることもあり、私自身も何度も別の店舗に足を運びました。
チェーン店とは言え、細かい作業の内容やルールなどが店舗で異なることも多く、それは実際にその店舗で長く働いている方にしかわかりません。
そのため、私は仕事を円滑に進められるようにすべく、雑談の一環として応援で自店舗に来てくれた人には自店舗の作業やルールを伝え、自分が応援に行った他店舗ではその店舗のルールを聞いて守るようにしていました。
この強みを活かして、貴社への入社後は社内外のさまざまな方とコミュニケーションを取り、協力して業務を進めたいと考えております。
サークル
この強みは、学生時代のサークル活動で発揮されました。
私は学生時代ボランティアサークルに所属しており、障がい者の方が利用する施設などで活動していた経験があります。
その施設では、職員の方が利用者の方の安全に気を付けていても利用者の方自身の行動によって怪我をしそうになったり、実際に怪我をしてしまったりすることが多くあったのです。
そこで私は「利用者の方がどうしてそのような行動を取るのか」「この行動で怪我の危険性があるのはなぜなのか」の2つの観点から問題を分析し、利用者の方への対応を工夫したり、怪我をしやすい場所にクッション性の高い製品を導入してもらったりしました。
結果的に利用者の方が怪我をする回数が減り、職員の方やご家族の方に喜んでいただけた経験があります。
この強みを活かし、貴社への入社後は製品が抱える課題を複数の視点から分析し、解決につなげたいと考えております。
長期インターン
この強みは、貴社での長期インターンシップで発揮されました。
私は大学3年生のときに貴社の工場でのインターンシップに参加し、製造ラインの管理や生産された製品を検品する監督などの業務を任せていただいております。
インターンシップが開始した日に、責任者の方から工場では1つのミスが重大な過失につながることを説明していただいたため、製品の製造過程でミスが起きないよう注意深くチェックを重ね、集中して業務に取り組みました。
その結果、インターンシップ中のミスは0に抑えられ、責任者の方からもお褒めの言葉をいただきました。
貴社への入社後は、この強みを活かして業務にミスがないよう集中して取り組み、消費者の方からの信頼を得られるよう努めたいと考えております。
【製造業の自己PR】さらに完成度を高めるには
製造業への就職を目指すにあたって、自己PRの完成度を高めるためには提出前に二重三重にチェックすることが大切です。
誤字や脱字があればその分そそっかしさが目立つため、慎重さが求められる現場に入れない可能性が高まってしまいます。
また、自分は前提知識があるためよく理解している内容でも、その知識を共有していない相手にはわかりにくい場合が多いです。
わかりにくい文章は伝える力がないと見なされるため、誰でも理解できる形に置き換えなければなりません。
どのようにチェックすべきか、詳しく見ていきましょう。
声に出して読んでみる
自分で文章をチェックする際は、声に出して読んでみるのがおすすめです。
すでに文章の内容がわかっている分、目で追って読むだけだと流し読みになりやすく、注意深くチェックするのが難しい傾向にあります。
そのため、本来注意深く確認すれば見つかるような誤字脱字を見落としてしまう可能性が高いです。
1文字1文字しっかり確認しながら実際に声に出して読んでみると、文章がおかしい部分や誤字脱字に気付ける可能性が高まります。
同時に面接で自己PRを答えるための練習もできるため、なるべく書いた文章は音読してチェックするようにしましょう。
また、誤字脱字チェックが終わって本格的に面接の練習をする際は、原稿の読み上げにならないよう注意が必要です。
他の人に添削してもらう
自力でのチェックが一通り終わったら、自分以外の方にもチェックを依頼してみましょう。
自分で文章をチェックすると、どうしても主観やバイアスの影響を受けて正確な判断ができない場合があります。
自分以外の方にチェックしてもらえば、第三者の目からミスやわかりにくい部分を発見してらえる可能性が高いです。
家族や友人、大学の指導教員やキャリアセンターの職員など、頼めそうな方にはどんどんチェックをお願いしてみましょう。
より多くの方に見せてチェックをすれば、別の人では気付けなかった部分に気付ける可能性があります。
「誰が読んでもわかりやすい」を実現するためには、自分との距離感がさまざまな相手を対象に文章のチェックをお願いするのが効率的なのです。
就活エージェントに相談してみよう
どうしても自己PRの文章が書けない場合は、就活のプロである就活エージェントに相談してみると良いでしょう。
「ジョブコミット」なら、製造業向けに刺さる自己PR作りについて、より客観的な立場からアドバイスが得られます。
過去の就活生の傾向や、企業についての情報も豊富に持っているため、より自分と相性が良い企業にコミットした自己PRが作成できるでしょう。
また、面接対策など自己PR作成以外の面でもサポートが受けられ、就活の始まりから内定獲得後の入社準備まで、包括的な支援が受けられます。
製造業向けの自己PR作成に迷っている方、就活で悩みや困りごとがある方、もっと自分に合った企業を探したい方は、ぜひジョブコミットを利用してみてください。
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おわりに
製造業向けの自己PRを書くためには、自分がどのように製品に関わりたいのか、どのような強みがあるのかをしっかり理解しておく必要があります。
その上で志望する企業の社風や特性、求める人材像などを把握し、よりその企業にコミットした自己PRを練らなければなりません。
作成した自己PRの草稿におかしなところはないか、清書前のチェックも忘れずに行いましょう。
自己PR作成のポイントを掴み、やりたい仕事を実現するための手助けとしてください。