【例文多数】挫折経験例を参考にしたい学生必見!企業が聞く目的や書き方を徹底解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・ESでの挫折経験のおすすめ構成
・ESでの挫折経験の例文
・ESでの挫折経験のNG例文

この記事をおすすめしたい人

・ESでの挫折経験のおすすめ構成を知りたい人
・ESでの挫折経験のNG例文を見たい人
・ESに自信がない人

面接において、挫折経験を質問されることがあります。

志望動機や自己PRなどをきっちりと用意して対策している人でも、意外と抜け落ちてしまうのが挫折経験への回答の準備です。

慌てて「挫折経験はない」と応える人もいますが、これでは面接官からの好印象は引き出せません。

それでは、エントリーシートに挫折経験を書くときは、どんなことを書くと良いのでしょうか。

今回は、面接官が挫折経験を質問する理由からじっくり解説します。

自身の挫折経験へとアレンジして使える10個の例文やおすすめの構成、そして完成度を高める方法もご紹介します。

【ESの挫折経験例がみたい】聞く目的

そもそも面接官は、何を目的に挫折経験を聞くのでしょうか。

挫折経験は、決して意地の悪い質問をしようとしているのではなく、以下のような目的を持って質問されています。

面接官が挫折経験を聞く目的
  • 挑戦の姿勢を見るため
  • 問題への取り組み方を見るため
  • 忍耐力があるかを見るため
  • ストレス耐性を見るため
  • 苦手分野を知るため

エントリーシートを書くときは、企業側のねらいを正しく理解することが重要です。

5つの目的を順番に確認していきましょう。

挑戦の姿勢を見るため

受け身になりすぎるのではなく、積極的に動ける人材かを見極めるために、挫折経験を聞かれます。

挫折できるのは挑戦した経験を持つ人だけなので、高い目標を持って仕事に取り組める素養を持つ人材かどうかが、確認されているのです。

そのため、単純に挫折経験を書くだけではなく、何を目指しているときに挫折を経験したのかをエントリーシートに書くと良いでしょう。

そうすることで、担当者はあなたの挫折経験をイメージしやすくなります。

企業側が挫折体験を見るときに注目しているのは、挫折を経験するまでの過程です。

のちにご紹介するNG例を除けば、どのような大きな挫折でも構いません。

むしろ大きなチャレンジの結果として挫折を経験しているほうが、伸びしろを持つ人材として注目されやすくなります。 

問題への取り組み方を見るため

何らかの問題が発生した場合に、引き続き努力できる人物なのかを確認するためにも、挫折経験が質問されています。

途中で投げ出すのではなく、最後まで熱心に仕事に取り組める人物は、面接において高く評価されやすいです。

たとえば、取引先との商談で遅刻してしまい、予定時刻に間に合わず、自分のせいで破談になったとしましょう。

この場合、上司に頭を下げて一緒に謝ってもらうのか、単独で信頼を回復するプランを用意するのかなど、リカバリーに向けたプランはさまざまで、何もせずに諦めてしまう人もいます。 

精神的に追い込まれてしまったとき、どのように対処する人物なのかを見るために、挫折経験の質問は大きなポイントになります。

このため、エントリーシートに挫折経験を書くときは、挫折への課題や解決策を記すことも重要です。

忍耐力があるかを見るため

うまくいかなかったときに、試行錯誤して結果を残せるかどうかも、挫折経験から見極められています。

挫折は、社会人になってからも味わう可能性があるでしょう。

そのときに挫折を跳ね返せる人物なのか、それとも挫折に屈して諦めてしまう人物なのかを確認されているのです。

忍耐力がない人物の場合、挫折への解決策を見出す前に、諦めてしまう場合が多いでしょう。

そうなる可能性が高い人物であると認識された場合、担当者に好印象を持ってもらえません。

たとえば、営業職を志望する場合、長く契約が取れなくても、試行錯誤して改善させる忍耐力があることを示すことが大切です。

挫折したときに行った過去の行動が、採用後の将来像をイメージさせる材料になります。 

ストレス耐性を見るため

企業側は、できるだけ長く自社で働いてくれる学生を採用したいと考えています。

そこで重要になるのが、ストレス耐性です。

ある程度のストレスを感じたとしても、すぐに折れるのではなく、耐えながら仕事を続けられるかどうかのチェックも、挫折経験の質問から行われます。

学生時代と比較すると、就職後に感じるストレスは増加しがちです。

労働そのものに対してのストレスや、身体的なストレスを感じるかもしれません。

業績へのプレッシャーがストレスになることもあれば、人間関係でストレスを抱える人もいるでしょう。

挫折とストレスは、切っても切れない関係と言っても過言ではありません。

挫折を乗り越えた、たくましい経歴を持つ人物は、長期にわたり活躍できる人材とみなされやすいです。 

苦手分野を知るため

一言で挫折と言っても、その内容はさまざまです。

挫折経験=失敗した経験とも言い換えられるため、挫折の内容を見れば、その人物の苦手分野がおのずと見えてきます。

企業側はそれを知ることを通して、自社の風土にマッチするのか、採用後はどの部署に振り分けると良いのかを考慮するのです。

たとえば、挫折に至った理由が「慎重に行動しすぎたため」であることが伝われば、その人物がどのような性格の持ち主なのかを企業が判断しやすくなるでしょう。

反対に、行動力が仇となって挫折を経験する人もいます。

企業が求める人物像に当てはまるかどうかを確認されているため、企業研究を重ねたうえで、エントリーシートに記載する挫折経験の内容を決めましょう。 

【ESの挫折経験例がみたい】おすすめ構成

面接で挫折経験を質問される理由を整理できたら、実際にエントリーシートへ挫折経験を書く準備を進めましょう。

基本的な構成の例としておすすめできるのは、以下のとおりです。

エントリーシートに挫折経験を書くときにおすすめの構成
  • 結論
  • 概要
  • 課題
  • 解決策
  • 結果
  • 貢献

担当者は大量のエントリーシートを読んでいるため、単純に挫折経験のエピソードを書くだけでは、好印象につながりません。

これからご紹介する6つのポイントを意識して、構成に工夫を凝らしましょう。

結論

エントリーシートの書き出しには、「私の挫折経験は〇〇です」と結論から記しましょう。

こうすると面接官がメモを取りやすくなるため、社会人としてのマナーが身についているという好印象につながります。

挫折経験を冒頭で伝えることにより、話の道筋が見えやすくなることや、面接官の興味を引きやすくなることもメリットです。

「どんな内容の挫折を、いつ経験したのか」だけに集中して、一文で言いきれる量に抑えることを意識しましょう。 

概要

挫折した理由や経験の全体像について、ざっくりと述べます。

だらだらと話し続けてしまうと緩慢なイメージを持たれる恐れがあるため、できるだけ簡潔に、事実が分かりやすく伝わるように工夫しながら述べましょう。

努力に努力を重ねた結果の挫折ならば、たとえ大きな失敗談だとしても、前向きに評価されます。

数値などで状況を説明できると、より共通認識を取りやすいです。

たとえば「TOEIC450点を600点まで上昇させた」といった書き方をおすすめします。 

課題

結論と概要を述べた後は、その挫折経験の中でぶつかった課題を述べましょう。

課題についての言及は、挫折経験を客観視して分析できていることや、的確な思考プロセスを持っていることを伝えるために大切なポイントです。

ほかにも何らかの課題はあったのか、最重要課題は何だったのかについても考えられると、なお良いです。

いくつかの課題を伝える場合は「最初の課題は」「2つ目の課題は」と区切って話すと、より伝わりやすくなります。 

解決策

挫折経験に対して、自分自身が行った解決策を述べましょう。

担当者が知りたい情報は、挫折に直面したとき、逃げずに克服しようとしたかです。

解決に向けて努力した結果がたとえ実を結ばなかったとしても、自信を持ってエントリーシートに記入して構いません。

何を書くべきか悩んだ場合は、面接官の立場になって考えるのがポイントです。

どんな課題に対してどのような解決策を講じたのか、順序立てて書き込むと伝わりやすくなります。 

結果

解決策を講じた結果、その前後でどのような変化があったのかを述べましょう。

挫折経験の場合、解決策を講じても改善できなかったケースがほとんどです。

その場合は、解決できなかったことを包み隠さず正直に伝えてください。

定量的に結果を表現できれば、さらに共通認識が取りやすくなります。

具体的に伝えられる数字がある場合は、施策前・施策後でどの程度の成長があったのかをエントリーシートに書いたり、面接で答えたりするのがおすすめです。 

貢献

挫折経験を活かして学んだことや、今後に活かしたいこと、新しく学んだことについて話して締めくくります。

挫折から立ち直るために行った工夫や行動からは、その人の人間性や考え方を読み取れるため、しっかりと考えてエントリーシートに書き込みましょう。

担当者がチェックするのは、過去の経験を活かして、自社にどんな貢献をする人物かです。

経験や結果だけを淡々と語るのではなく、担当者が自分自身の将来性をイメージしやすいようにアピールしましょう。 

【ESの挫折経験例がみたい】NG な内容

エントリーシートに書き込んだ挫折経験の内容によっては、担当者や面接官から悪いイメージを持たれる恐れがあります。

挫折経験を書き込むうえでNGな例は、次の3つです。

エントリーシートに書く挫折経験のNGな内容の例
  • 単に諦めてしまった話
  • 経験だけを述べる
  • 仕事に活用できそうにない内容

上記の例に沿った回答を予定している場合は、注意しなければなりません。

「質問の意図を汲み取る能力が欠けている」「つらい思いをしただけで前向きな行動をとれていない」とみなされないように、上記の3点を詳しくチェックして失敗を予防しましょう。

単に諦めてしまった話

企業側は挫折を克服するために、どのような試行錯誤をしたのかを知りたくて、質問をしています。

たとえば「数学の成績が最下位だったので文系に進むことにした」といった例のように、シンプルに諦めた話をするだけでは、面接官が本当に知りたいことには触れられていないのです。

付け加えて言えば、困難や逆境に立ち向かわずに、逃げてしまった人といった悪い印象も与えかねません。

努力や工夫をした形跡を感じ取れない話を、挫折経験として選ぶのはNGです。

先ほどの数学で挫折した話を例にする場合、「それまで数学の勉強に費やしていた時間を英語の勉強時間に充てた結果、英語の成績がクラスで一番になった」というように、挫折と引き換えに得たことを話すと印象が良くなります。

経験だけを述べる

挫折経験だけを淡々と述べ、そこからの学びや感情が一切見えないように話すのも、よくありません。

エピソードを分かりやすく伝えることは大切ですが、そればかりを意識すると構成の大多数がエピソードに傾き、挫折から何を得たのかが伝わりにくくなってしまいます。

おすすめ構成でもご紹介したとおり、挫折経験の話題は、結論・概要・課題・解決策・結果・貢献の6項目を、バランス良く織り交ぜて話すと効果的です。

「〇〇が△△で□□になりました」というように、過去の経験の話だけに終始してしまうのはNGです。

挫折が現在の自分にどのような影響を与え、どんな未来を描くために役立つのかを伝えると、面接官はあなたが入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。 

仕事に活用できそうにない内容

挫折経験として、失恋を思い浮かべる人は多いかもしれません。

しかし、個人的すぎる内容は、仕事に活用できない経験と判断され、評価につながらないので注意しましょう。

企業が最終的に知りたい情報は、挫折経験を活かして、会社にどのような貢献をするかです。

恋愛や失恋から得た教訓や、恋人とのエピソード、家族とのプライベートな情報などは、たとえ大きな挫折経験だったとしても、担当者の意図に沿った回答にはなりません。

さらに言えば、仕事とプライベートの区別をつけられない人という悪い印象を持たれる可能性もあります。

公私混同する人物だと誤解されないように、仕事に活用できる挫折経験から逆算して、エントリーシートに記載するエピソードを決めましょう。

【ESの挫折経験例がみたい】挫折経験が見つけられない場合は?

これまでの経験を振り返ってみたものの、これといった挫折体験をイメージできずに、困っている人は多いでしょう。

挫折に対して「人生の一大事」といったイメージを持ってしまいがちですが、人は誰もが一度は挫折を経験しているものです。

これからご紹介する方法を活かすと、意外と簡単に挫折した過去が見つかります。

エントリーシートに書く挫折経験の探し方
  • 困難を乗り越えた経験を探す
  • 時間をかけた経験を探す
  • 努力した経験を探す

それぞれのポイントを順番にご紹介します。

困難を乗り越えた経験を探す

自分史を振り返っても、挫折した過去をイメージできないならば、かつて困難に感じた出来事を思い返してみましょう。

何を持って挫折とするかは個人の感覚によって異なるため、自分では挫折として認識していなかったエピソードでも、一般的には挫折体験として捉えられる可能性があります。

たとえば「資格試験で不合格になったが、勉強方法を見直して翌年に合格できた」「バスケ部で試合には出場できなかったが、分析力を活かして学生コーチになり、地区大会優勝に貢献した」といったエピソードも挫折経験として十分です。 

ただし、就活という場にふさわしいエピソードでなければなりません。

将来の仕事に活かせるエピソードかどうかを深掘りして、適切な挫折経験を見つけましょう。

時間をかけた経験を探す

時間をかけて取り組んだ事柄では、課題を解消するために、懸命な行動をとった経験を含む可能性が高いです。

つまり、挫折を乗り越えた経験と言い換えられる場合があります。

過去に熱中したことを思い浮かべながら、失敗を乗り越えた過去がないか、自分の歴史を振り返ってみましょう。

たとえば「留学生と英会話できないのが悔しくて英語の勉強を頑張った」「浪人時代の辛さが原動力となり勉強に打ち込んだ結果、最も優秀な成績を収められた」といった経験も、挫折を乗り越えて成果を上げたエピソードとして使えます。 

単純に「好きだから続けた」というエピソードではなく、挫折や苦労があったからこそ、乗り越えられた経験を例に出すのが重要なポイントです。

努力した経験を探す

努力して問題や課題をはねのけた過去がある場合、それを挫折経験として話せる場合もあります。

自分史を振り返ってみると、いくつかは本気で努力を重ねた経験が見つかるのではないでしょうか。

たとえば、部活やサークル、習い事に熱中したり、アルバイトやボランティア活動に励んだりした人もいるでしょう。

学生なので、勉強や受験、研究などの結果をエピソードに選んでも大丈夫です。

このような努力をした後の結果を思い浮かべて見てください。 

もしも努力の結果が満足できないものであったならば、それを挫折経験として利用できるかもしれません。

課題を乗り越えるために試行錯誤をした経験が見つかれば、おのずとその挫折経験を通じて、企業に貢献できることも見つかります。

【ESの挫折経験例がみたい】例文紹介

ここまでは、エントリーシートに挫折経験を書く際の基本的なポイントをご紹介しました。

しかし、実際に何を書くべきなのか、イメージできない人は多いかもしれません。

そこで、挫折経験例として成立する例文を全部で10例ご紹介します。

挫折経験として認められる分野は、さまざまです。

今回は「学業」「インターン」「アルバイト」「サークル」「部活動」と5つのジャンルに分けて、それぞれの例文を2例ずつご用意しました。

ご自身の経験に重ねながら、参考例としてご活用ください。

学業1

私の挫折経験は、小さい頃から目標にしていた大学の入試に落ちたことです。
高校入学当初から熱望していた大学であったため、学校の勉強に加えて、1日4時間は自宅で勉強する毎日を送りました。
しかし、努力が足りずに不合格となり、結果的には第二志望としていた〇〇大学に入学することになったのです。
目標とは異なる環境ではありましたが、〇〇大学には途上国からの留学生が多く、彼らとの交流を通じて「不自由なく勉強できる環境は当たり前ではない」ことに気付きました。
そこからいっそう勉学に励み、論文賞を受賞できたことが、挫折経験を経て私が得た成果です。
貴社への入社後は、謙虚に努力を重ねることこそが、自分自身の未来を変えるのだという教訓を活かし、どのポジションに就いたとしても全力で業務に取り組みます。

学業2

私の挫折体験は、英語の単位を落としたことです。
単位の取得には、TOEICで600点以上を獲得する必要がありましたが、私の特典は490点台で、目標には遠く及びませんでした。
その後は1日2時間の勉強を重ねたものの、最高得点は523点に終わり、単位を取得できなかったのです。
私は課題が英単語にあると考え、1日5単語を覚えることを日課として語彙を増やしました。
1年後にTOEICに再チャレンジした結果、目標だった600点を上回るスコアを獲得できました。
TOEICの勉強を諦める友人もいましたが、自分に合った勉強方法を見つけ、確かな成果につなげられたことが、私が挫折を経て得た学びです。
貴社への入社後は、挫折により身につけた計画性を活かして、スムーズな業務の遂行を実現させます。

インターン1

私が挫折と考えているのは、インターンシップで犯したミスのことです。
私は貴社のインターンに参加した際、失敗したときに先輩社員のサポートを受ける機会がありました。
私はミスを繰り返さぬように注意深く話を聞き、メモを取ることを徹底しましたが、今度はミスを気にするあまり、積極的な行動を取れなくなってしまいました。
私にとって転機になったのは、先輩社員のアドバイスを受けられたことです。
心の準備を整えることが実務のミスを蹴らすことにつながると教えていただき、時間に余裕を持って作業に取り組むことを意識した結果、ミスを減らし、ミスを恐れずに作業ができるようになりました。
貴社への入社後はこの経験を活かし、常に準備を怠らず冷静な作業に徹します。

インターン2

私はインターンシップにおいて、挫折を経験しています。
大学2年次に長期インターンに参加し、顧客のニーズに合った提案ができず、思い描いていた結果とは程遠い成績に終わってしまいました。
そこで私は、2つの行動をとりました。
1つ目は、社員の営業を徹底的に観察して学びになる点をメモすること、2つ目は先輩に協力してもらい、営業のロールプレイングを行うことです。
この結果、広い視野で提案の内容を考えられるようになり、さらに慌てず落ち着いて対応できるようにもなりました。
インターン開始から3ヶ月がすぎた頃には、お客様から感謝される機会も増え、顧客満足度も大幅に向上させられました。
貴社への入社後は、挫折経験で培った傾聴力を活かし、新規顧客開拓に貢献いたします。

アルバイト1

私が挫折を味わったのは、飲食店のアルバイトでホールを経験したときです。
店舗ではアンケートを実施しており、毎月接客ランキングが発表されていました。
私はコンビニでアルバイトをした経験もあり、上位選出に自信を持っていましたが、1度目のアンケート結果では6名中4位に沈んでしまったのです。
私は挫折の原因を「自分の理想にこだわりすぎたこと」だと考え、ランキング1位の先輩を見習いながら接客することを心がけました。
そして、喜ばれる接客の内容はお客様ごとに異なることに気付き、お客様の性格を考慮しながら接客のスタイルを変えたところ、3ヶ月後にランキング1位になれました。
貴社への入社後は、この経験で得た柔軟性を活かしたいと考えております。

アルバイト2

私の挫折経験は、学生時代に行っていたアパレルショップのアルバイトです。
従業員全員が毎月の目標を定めており、私は売り上げアップを目標に掲げました。
しかし想定したとおりにはいかず、焦りからミスも生まれ、売り上げに貢献するどころかお客様を不機嫌にさせてしまうこともあり、これではいけないと感じて先輩にアドバイスを求めました。
そこで学んだのは、売り上げばかりに目を向けるのではなく、目の前のお客様に快適なお買い物を楽しんでいただくことが大切という点です。
お客様の気持ちを尊重した接客を意識した結果、自然な形で売り上げが上がりました。
貴社への入社後は、アルバイトを通じて得た学びを忘れずに、顧客第一主義を貫いて、既存顧客との関係性をさらに深めてまいります。

サークル1

私の挫折経験は、大学のサークルでリーダーに選ばれたときのものです。
私はヨットサークルに所属しており、活動前に海辺の清掃活動を行うことに決めました。
しかし、一部のメンバーからは不評であり、反発したメンバーはサークルに顔を出さなくなってしまいました。
この経験で私が反省したのは、活動内容を独断で決めたことです。
良かれと思っての行動ではありましたが、メンバー全員に謝罪しました。
そのうえでメンバー全員の意見を聞き、清掃活動は当番制にすること、1日の活動時間は20分にすることを決定しました。
最終的に、メンバー全員が協力しながら清掃活動ができるようになり、地元の方々からも感謝されています。
私は貴社への入社後、挫折から学んだコミュニケーションの重要さを忘れずに、効率的なチームワークの駒として仕事に精進します。

サークル2

私の挫折経験は、サッカーサークルで全国大会への参加を辞退したことです。
私はサッカーサークルのリーダーを務めており、サークルの歴史上初めて予選を勝ち抜き、全国大会への出場権を得られました。
しかし、大会の日程が大学のテスト期間と重なり、学業を優先したいメンバーが大会への参加を拒否し、出場を辞退せざるを得なくなったのです。
テスト期間終了後にあらためてミーティングを行い、今後の方針について話し合いました。
結果として、サークルを優先して大会に出場したい人と、学業を優先したい人を分けるためのアンケートをとり、以降は大会出場に支障を来しておりません。
貴社への入社後は、サークルで培った調整力を活かし、調和のとれたグループワークで貢献いたします。

部活動1

私の挫折経験は、高校時代に野球部を退部したことです。
私は幼少期から野球に打ち込み、甲子園出場経験のある名門校に進みました。
しかし、想定していた以上に練習が厳しく、試合にも出場できない日々が続き、耐えきれずに半年で音を上げてしまったのです。
退部後は目標を失い、学業も疎かにしていましたが、同時期に入部した同級生が必死に練習を頑張っている姿を見て、「自分は何をしているのだろう」と恥ずかしくなったことを覚えています。
野球部に戻ることはできなかったので、野球の練習に充てていた時間をすべて勉強に費やすことに決めました。
その結果、入学当時の学力では誰も想像できないような大学に進学し、現在この場に立たせていただいております。
貴社への入社後は、私の強みである反発力を活かし、どのような逆境でも常に全力を尽くします。

部活動2

私の挫折経験は、交通事故による怪我が原因で、部活の大切な試合に出場できなかったことです。
高校2年生からスタメンとして起用していただいており、私にとっては念願の全国大会初出場になるはずでした。
しかし、私自身の不注意が原因で怪我をしてしまい、大切な出場の機会を棒に振ってしまったのです。
しばらくは、落ち込む毎日が続きました。
しかし、目標に向かい全力を尽くす仲間を見て「自分にも何かできることがあるのではないか」と考え、裏方として一人ひとりにアドバイスを送った結果、チームの勝利に貢献できたのです。
私は挫折から「どんな状況でも仲間のために努力する姿勢」を身につけました。
入社後もこの力を活かし、貴社の売上アップに貢献します。

【ESの挫折経験例がみたい】NG 例文紹介

先ほどは、エントリーシートへの記載、または面接対策としての挫折経験の例を10個ご紹介しました。

ただし、先述したように、挫折経験のエピソードや伝え方としてふさわしくない例もあります。

エントリーシートに挫折経験を書くときのNG例
  • 単に諦めてしまった話
  • 経験だけを話している
  • 個人的すぎる話

この項目では、上記3つの項目に分けて、エントリーシートに挫折経験を書くときのNG例をご紹介します。

ご自身のエントリーシートを見直して、以下に該当する経験談になっていないかを確認しましょう。

単に諦めてしまった話

注意

私の挫折体験は、高校時代にアルバイトを辞めたことです。

コンビニで初めてアルバイトをしましたが、想像していたよりも覚えることが多く、簡単だろうと思っていたレジ打ちも難しかったです。

加えて、オフィス街だったこともあり、勤務時間中に休み時間を取ることもできませんでした。

先輩から指導を受けようと考えていましたが、あまりの忙しさにサポートしてくれる人もおらず、最後までどのように対処すれば良いのか分からなかった作業もあるほどです。

そのような状況ではアルバイトを続けられないと判断し、結局アルバイトを始めてから、1ヶ月ほどで辞めてしまいました。

アルバイトを通じて社交性を磨こうと考えてもいたため、残念に思っています。

この例文で語っているのは、アルバイトを続けられずに諦めてしまったという事実だけです。

状況を改善するための努力や工夫も読み取れません。

また、うまくいかなかったことを環境や先輩のせいにしているようにも見えるため、悪い印象を持たれやすい例です。

経験だけを話している

注意

私が挫折を経験したのは、高校時代、サッカー部に所属していたときのことです。

1年生の頃から全国大会出場を目指していましたが、レギュラーを獲得するどころか、1軍のメンバーに入ることすらできません。

その現実に打ちひしがれて退部していく人も多かったですが、私は諦めずに練習を続けました。

それでも結局、3年間を通して公式戦には一度も出場できませんでした。

チームは目標である全国大会出場を果たしたものの、真面目に練習を続けていたからこそ、私が蚊帳の外にいることが悔しく、素直に喜ぶことはできなかったです。

また、次々と1軍入りを果たしていく同級生や後輩の姿を見ているのもつらく、大きな挫折を味わう経験になりました。

この例文には、サッカー部でレギュラーを獲得できなかった経験だけが書かれています。

部活動を3年間やり通したことは分かりますが、レギュラーを獲得するためにどのような努力や工夫をしていたのかは分かりません。

また、挫折経験から得た学びや教訓も不明な内容です。

個人的すぎる話

注意

私の挫折体験は、結婚を意識していた恋人と破局したことです。

大学時代に知り合った方と3年間にわたって交際を続け、就職後に結婚する予定だったため、お互いの両親にも挨拶を済ませていました。

しかし、同棲生活の末に価値観の違いを理由に別れを切り出され、交際を終了することになったのです。

私はとても大きなショックを受け、正直に言えば今も引きずっています。

しかし元恋人からは、人を愛することの素晴らしさや愛される喜びなど、とても多くのことを学びました。

この挫折を無駄にするのではなく、人生の教訓として活かしていきたいと考えています。

貴社への入社後は、この挫折を跳ね返した精神力を活かしながら、貴社のさらなる発展に貢献します。

この例文でテーマになっているのは、個人的な話題である恋愛です。

挫折により学んだことには触れているものの、仕事に役立つ内容とは思えません。

また、引きずっているとの記述もあり、公私混同により仕事に悪影響を及ぼす人物とみなされるリスクもあります。

【ESの挫折経験例がみたい】完成度を高めるには

エントリーシートに挫折経験を書くときのポイントや注意点、好例・NG例の例文などをご紹介してきました。

ここまでを踏まえると、レベルの高いエントリーシートを作成できますが、さらに以下の3点を実践すれば、エントリーシートの完成度が高まります。

エントリーシートの完成度を高める方法
  • 声に出して読んでみる
  • 他の人に添削してもらう
  • 就活エージェントに相談してみよう

順番に解説するので、エントリーシートにもうひと工夫を加えて、内定レベルの挫折経験を完成させましょう。

声に出して読んでみる

エントリーシートを書き終えたら、挫折経験について述べている箇所を声に出して読んでみましょう。

黙読しているだけでは、細かなミスや違和感、矛盾などに気付きにくいものです。

声に出すと、これらの課題がはっきりと浮かび上がり、修正が必要な箇所が見つかる可能性があります。

挫折経験を音読するとき、特に注意深く確認すると良いのは構成です。

分かりやすく結論から書きはじめているか、挫折を避けるために工夫や努力をしたことが書かれているか、担当者が「採用すれば企業に貢献してくれる」と感じられる内容になっているかを確認しましょう。

また、ボイスレコーダーを使って録音しておき、読み上げた後に再生して内容を確認すると、不自然な箇所を客観的に判断できます。

他の人に添削してもらう

書き込んだエントリーシートを見せたり、挫折体験を読み上げているところに立ち会ってもらったりして、他の人の添削を受けるのもおすすめです。

自分自身で内容を振り返る場合と比べて、より客観的な視点から的確なアドバイスを受けられるでしょう。

添削を依頼する人は、志望している業界のOB・OGなどが望ましいです。

志望する業界によって求められる人物像が異なるため、同業界のOB・OGに添削してもらったほうが、より書類選考や面接に通りやすいエントリーシートに仕上がりやすくなります。

家族や友人などの身近な人物に添削を依頼しても構いませんが、専門的な目線に立った添削とは言いがたいため、依頼できる人が見当たらない場合は「就活エージェント」の活用も検討しましょう。

就活エージェントに相談してみよう

挫折経験は、人によっては見つけることすら難しい話題であり、完成度の高いエントリーシートを自力で書き上げるのは困難です。

「何を書けば良いか分からない」「書いてはみたものの、本当にこれで良いのか不安」と感じた場合は、就活エージェントへの相談をおすすめします。

就活エージェントは、就活生と二人三脚で内定獲得を目指す就活のプロです。

エントリーシートの添削はもちろんのこと、面接対策全般や就活生ごとに最適な応募先企業のご紹介も行います。

ジョブコミットでは、これらのサービスを完全無料でご提供しています。

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詳しくは、こちらからどうぞ。

おわりに

就活のエントリーシートで挫折経験を質問される理由は、挑戦の姿勢や問題への取り組み方、苦手分野などを見極めるためです。

結論や結果だけを伝えるのではなく、その過程でどのような努力をしたのか、そこで得た学びを企業にどうやって還元するのかを記しましょう。

どんな挫折経験を書くべきか分からない人や、エントリーシートの完成度を高めたい人は、ジョブコミットにご相談ください。

経験豊富なエージェントが二人三脚で就活をサポートし、内定獲得へと導きます。

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