明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・就活の軸の重要性
・就活の軸はどのように決めるべきか
・就活の軸のアピール方法
・就活の軸を企業が聞く理由
・就活の軸を決めたい人
・就活の軸がわからない人
・これから就活を始める人
・就活で失敗したくない人
はじめに
就活の軸を固めて、方向性が一貫している就活をするには、適切な軸の設定方法を知ることが大事です。
しかし初めて取り組む就活では、わからないことも多いため、軸がうまく固められないことも少なくありません。
はじめに軸を決めることの必要性がわからず、就活をうまく進められずにいる人も多いかもしれません。
そこで今回は、就活の軸の適切な決め方を解説します。
「なぜ軸が必要?」という基礎的な部分からあわせて整理していくため、軸が見極められず困っている就活生は、疑問や不安を解消したうえで自分にぴったりの軸を決めていきましょう。
【就活軸の決め方】企業で聞かれる理由
採用面接などの選考ではさまざまなことを質問されますが、そのうちの一つに就職活動における「軸」があります。
「就活の軸を教えてください」と聞かれたときに、的確な受け答えをするには、企業の質問の意図を理解することが重要です。
企業の採用担当者が、就活生に軸について問うのは、主に次の理由が挙げられます。
- 考え方を確かめたい
- マッチ度を確かめたい
- 志望度を確かめたい
一人ひとりが掲げる軸をヒアリングすれば、それぞれの考え方や志望度などが見えてきます。
企業はさまざまな点をチェックしたうえで採否を判断するため、少しでも好印象を獲得するには、企業から軸を聞かれる理由を知ったうえで好印象になる答え方をしましょう。
では、理由一つひとつを整理していきます。
考え方を確かめたい
多くの企業は、軸についての質問において、それぞれの考え方や価値観をチェックしているといえます。
設定した軸からは、就活生一人ひとりが大事にしている考えや信念、関心、価値観、人柄などが見えてきます。
詳しくヒアリングすれば、それに付随するエピソードも聞けるため、人となりについて理解を深められるのは確かです。
企業が就活生の考え方を確かめたいと思うのは、事業内容や担当業務から見て、自社に適した人材か見極める必要があるからです。
企業は一つひとつの業務を円滑に進めるうえで、求める人物像に合った人を採用したいと考えます。
人物像とマッチした人でなければ、業務は滞りなく進みませんし、最悪の場合は早期離職の可能性も考えられるでしょう。
そのため企業は事業内容と合っているかチェックする判断材料の一つとして、軸をヒアリングしているのです。
マッチ度を確かめたい
企業が「就活の軸を聞かせてください」と質問してくるのは、マッチ度を確かめたいという意図もあるからです。
マッチ度とは、就活生の強みやスキル、人柄、価値観、将来のビジョンなどに基づいて判断できる、企業との相性の良さの程度を指します。
マッチ度の高い企業を見つけて就職することは、自分にとっても、企業にとっても重要なことです。
もし就職後にミスマッチだとわかれば、モチベーションを高く維持することは難しくなり、人によっては早期離職につながる可能性があります。
そのため企業はミスマッチのない採用を行う必要があり、選考では多くの質問を重ねることで、自社と相性の良い人材を厳選したい狙いがあるのです。
軸を確かめれば、一人ひとりの価値観・考え方の詳細が見えてくるため、自然と既存社員との相性も見極められるでしょう。
志望度を確かめたい
企業には、軸について面接の中で質問することで、それぞれの志望度を確かめたいという意図もあります。
当然ですが、企業にとって積極的に入社してもらいたい就活生は、自社で働きたいという強い意思を持つ人です。
そのため軸などを質問して志望度の高さを感じられれば、積極的に高い評価を与え、採用を前向きに検討していきます。
軸について答えてもらう中で、「〇〇がやりたい」などの軸が自社の事業内容や方針と合致していれば、志望度の高さがうかがえるでしょう。
ミスマッチによる早期離職や内定辞退を未然に防ぐポイントになるため、企業にとって、志望度の高さを見極めることは欠かせないことです。
そのため逆をいえば、志望先企業に絶対に入社したい強い気持ちがあるなら、軸を述べる際は企業に志望度・意欲の高さが伝わるようにすることが肝心です。
【就活軸の決め方】就職軸を定めるメリット
就活の軸を自分の中にしっかり固める際は、「軸は何か」といきなり考えてもわからないことが多いため、まずは軸をもって就活に臨むメリットを整理してみましょう。
先にメリットについて理解を深めれば、就活の軸の重要性を実感でき、意義に沿った軸を見つけられます。
就活の軸を持つことには、下記のメリットが主にあります。
- エントリーするべき企業がわかる
- 志望動機に厚みを持たせられる
- さまざまな質問に対応できる
上記のメリットは、滞りなく就活を進めていくうえで大事なメリットといえるでしょう。
では、それぞれについて詳細をチェックしていきます。
エントリーするべき企業がわかる
最初に軸を設けておけば、自分にとってエントリーすべき企業がスムーズに見つかります。
「〇〇に携わりたい」「△△になりたい」などの軸が明確にあれば、それに沿った企業の探し方ができ、結果として志望先企業も絞られてくるためです。
軸に沿っているかどうかで企業の合う・合わないを判断できるため、円滑に、相性の高い企業を見極められるといえます。
就活では、「なんとなく気になったから」「条件が良さそうだから」というあいまいな理由でエントリーを重ねると、方向性を見失う原因になります。
一貫した考え方での就活の進め方にならず、ときに大事な条件を見逃すことでミスマッチが起きたり、説得力のあるアピールができなかったりします。
効率良く自身に合う企業を厳選するために、軸については丁寧に考え、明確に設定しておきましょう。
志望動機に厚みを持たせられる
軸が決まっていれば、厚みのある志望動機が書けるきっかけになるでしょう。
価値観的に、企業と自身の相性の良さをアピールでき、志望動機が抽象的でなくなります。
しっかり企業を研究して志望動機を書いていることが伝わるため、それだけで評価につながることも少なくありません。
先ほども触れたとおり、企業は自社に強い興味を持っている学生を採用したいと考えているため、より詳しい志望動機でアピールができる学生には自然と関心を持ちます。
ほかの学生と比べたとき、差別化が可能になるのも間違いなく、少なくとも埋もれにくくなります。
志望動機に説得力や深みを加えて、アピールをより効果的にするためにも、軸はしっかりと固めておきたいところです。
さまざまな質問に対応できる
選考においてさまざまな質問に対応できるようになることも、軸を持つメリットとなります。
軸は方向性を見失わないために持っておく就活の行動指針のようなものなので、軸さえしっかり設定しておけば、自信を持って多くの質問に答えられます。
自分の中で大事なものが決まっているため、その考え・マイルールに基づいて説明したり意見を述べたりすれば、質問で困ることはないといえます。
想定していない質問をされたときも、困ることなく冷静に対処できるはずです。
就活の面接では、すべての質問に対して準備を徹底できることが理想的ですが、現実問題としてすべての質問に対処できるように準備するのはほぼ不可能です。
しかし前もって軸を決めておけば、軸に基づいてすべての受け答えができ、採用担当者から良い評価を獲得するうえでも良いきっかけになるでしょう。
【就活軸の決め方】就活軸の情報収集方法
就活の軸をどう設定すれば良いのか迷ったときは、まず、情報を収集して決め方の準備を進めましょう。
軸を固めるうえで、有効な情報収集方法は以下が挙げられます。
- 自己分析
- 他己分析
- OBOG訪問
- インターンシップへの参加
- 会社説明会への参加
特に自己分析や他己分析は、自分のやりたいこと・得意なことを整理できるため、自身について理解を深めるうえで重要な時間になります。
やりたいことや目標を整理することで、自然と、軸を決めるうえで大事なことも見えてくるでしょう。
では、それぞれどんなかたちで情報を収集するのが良いのか、詳細を見ていきましょう。
自己分析
就活の軸を見つけたいときは、まず、自己分析を実施し自分自身について深掘りしましょう。
自分のことは、わかっているようでわかっていないこともたくさんあるため、自己分析で理解度をとにかく高めていくことが重要です。
強みを発揮して頑張ったとき、モチベーションが高かったとき、興味関心が強く刺激されたときなどを振り返り、軸を考えるうえで役立つ情報を整理しましょう。
たとえば高いモチベーションをもって取り組めた出来事は、将来的にやりたいことにつながる可能性があります。
軸として設定すれば、後悔のない就活ができるでしょう。
なお、人によってモチベーションの高まる要因はさまざまです。
取り組んだことの内容なのか、身の回りの人なのか、そのとき置かれていた環境なのかはケースバイケースのため、自己分析の中では「なぜやる気を出せたのか」を深く考えることが重要です。
他己分析
自己分析がうまくできないときは、他己分析を実践するのもおすすめです。
他己分析とは、周りの人に自分の印象を聞き、自分とはどんな人なのか理解を深めていくことです。
自分のことを考える際は、主観による偏った目線が入ってしまうため、人によっては適切に判断できない場合があります。
的確に客観視できていない気がする…と不安を抱いたときは、家族・友人・先輩などの頼れる人に、自分について聞いてみましょう。
自分の性格や好きなこと、やる気を発揮している瞬間、長所・短所などを聞き、客観的に自分という人を整理してみてください。
なお他己分析では、冷静に自己分析できる人でも、新しい発見を得られる場合があります。
他人からでなければわからない印象・イメージもあるため、より分析の精度を高めたいときは、自己分析と他己分析の両方を実践しましょう。
OBOG訪問
軸についての情報を充実させて準備を進めるときは、OBOG訪問の機会を活用するのもおすすめです。
OBOGに就活や入社後の話を聞き、得た情報をアドバイスとして活かしましょう。
特に入社後に会社に対してどんな印象を持っているのかヒアリングすることは、働き方・業務内容をよりリアルに理解するうえで役に立ちます。
最初のうちに、OBOGからの情報で働き方や業務についての情報が得られれば、ミスマッチを未然に防ぐきっかけになるでしょう。
「イメージと違い、正直そこまで魅力を感じる企業ではなかった」と感じたり、逆に「良い意味でイメージを裏切られ、想定外の魅力があることを知った」と感じたりすることもあるはずです。
OBOG訪問は、リアルな声を聞く良い機会のため、軸の決め方においても重要といえます。
インターンシップへの参加
しっかりと軸を固めるには、インターンシップに参加し、企業についての理解度を高めることも欠かせないでしょう。
インターンシップは、実際に気になる企業で働いている社員と関われるのが利点です。
さらに、一部業務を疑似体験できるため、業務に対する適性ややりがいの有無を肌で感じられるでしょう。
実際に働く職場の雰囲気などもわかり、インターンシップに参加すれば、自然と企業との相性は見えてくるはずです。
働き方・仕事内容については、インターン中に関わる社員に質問・相談しやすいため、企業選びの軸を固めるうえでは非常に役立つでしょう。
「実際に見たり体験したりしないと判断できない」と感じたら、インターンシップには積極的に参加してみましょう。
会社説明会への参加
軸を明確に持つうえでは、会社説明会に参加することも肝心です。
就活生を対象とした会社説明会では、企業の事業内容や理念、歴史などについてさまざまな説明を聞くことができます。
そのため説明会に足を運べば、「どんな企業で、何をしているのか」といった全体像がスムーズに把握できるのが特徴です。
企業の総合的な特徴と雰囲気をつかめるため、その情報をもとに、企業選びの軸に合っているか判断できるでしょう。
自分が設定した軸と企業が大事にしている価値観・業務内容・事業内容などを照らし合わせ、相性の良さを測ることが重要です。
そこで相性の良さをあまり感じられなかった場合は、ミスマッチを起こす可能性があるため要注意です。
反対に相性が良いと期待できるときは、マッチ度の高さがうかがえるため、積極的にエントリーを検討したいところです。
【就活軸の決め方】就活軸を決める方法
事前に軸を決めて就活に臨む…と聞くと、とても難しい印象を受ける人も多いかもしれませんが、軸を固めるにはコツ・ポイントがあります。
決め方として大事なコツを押さえれば、就活の方向性が見えてこず迷走している人でも、軸を固めやすくなります。
自分なりに軸を設定する際は、下記の方法を前もってチェックしておきましょう。
- 自分に向いている仕事を探る
- 企業に対する要望を上げる
- キャリアプランを立てる
大事なのは「何をしたいか」「どうありたいか」という自分自身の望みです。
望むことについて自己分析しながら向き合い、軸の内容を明確に考えていきましょう。
自分に向いている仕事を探る
はじめに、ざっと「自分に向いていそう」と判断できる仕事を整理してみてください。
「向いているかどうか」の判断基準は自由ですが、前述の情報収集方法で得た情報に基づいて、適性を考えていけるのがベストです。
自己分析の結果や企業研究で得た情報をもとに、企業・重要について理解を深め、「積極的に取り組みたい仕事」をしっかり把握していきます。
なお、向いている仕事は、単純に興味がある仕事や楽そうに思える仕事という基準で考えるべきではありません。
「なぜ向いているのか、実際に働いたらどんな活躍ができるのか」を明確に整理しながら、仕事の向き不向きを分けていくことが重要です。
結果、向いている仕事の内容がある程度把握できれば、軸を設けるきっかけになるはずです。
企業に対する要望を上げる
エントリー先を後悔なく決めるためには、さまざまなこだわりや要望に素直になることも必要です。
もちろん、何でも希望すれば良いわけではありませんが、誰にでも譲れない条件やこだわりポイントはあるはずです。
譲れない条件やこだわりポイントについて、すぐ譲歩してしまうと、要望に沿ったエントリー先が絞り込めません。
そのため、軸を固める際は、企業に対する要望や理想のワークスタイルなどをピックアップしてみましょう。
働きたい環境や理想的な周りの雰囲気などを列挙し、自身にとって重視したいこだわりポイントを厳選することが大事です。
要望をピックアップすることは、本音の軸を固めるうえで欠かせません。
自分が折れるばかりでは後悔の残る就職になり、人によってはミスマッチにつながるパターンも考えられます。
要望を整理し、軸の設定に活かしましょう。
キャリアプランを立てる
軸を形成するときは、事前の準備として、キャリアプランを立てることも不可欠です。
社会人としてどんなキャリアを築いていきたいのか、将来どんな人になりたいのかをまとめ、実現するための道筋を決めていく流れになります。
将来のキャリア形成についてプランが確立されていれば、実現したいことに基づいて軸を設定できるでしょう。
理想のキャリアを確実に築いていくには何をすれば良いかを考え、就活の軸の形成に活かしていきます。
なお、軸を決めるためだけでなく、キャリアプランについてはそもそも事前に熟考しておく必要があります。
将来のビジョンや〇年後のキャリアなど、今後のプランについては面接でも聞かれやすいからです。
未来に向けてしっかり意識を向けているかどうかという点も、企業が学生を評価するうえで重視するポイントの一つです。
【就活軸の決め方】軸はいくつ用意するべき?
軸を事前に用意するときは、そもそも軸はいくつあると良いのか、数に困ることも多いかもしれません。
結論からいうと、必要な軸の数に決まりはないため、自分が就活を進めやすいように自由に設定すべきというのが答えです。
とはいえ、目安となる数は、ある程度把握しておきたいところです。
具体的な決まりはありませんが、傾向としては、下記3つの観点で見た軸をそれぞれ用意する人が多いといえます。
- 自分の興味・関心
- 能力・強みを発揮できる場所
- 働き方・やりがい
上記の側面で見たときの軸をそれぞれ設け、エントリー先企業・業界との相性を測っていくのが望ましいです。
すべての軸にぴったり合致する企業は、非常に相性が良いため、マッチ度も高いといえるでしょう。
3つを目安として軸を的確に形成し、就活をよりスムーズに進めましょう。
【就活軸の決め方】業界別就活の軸例
就活の軸をうまく自分の中に固められないときは、軸の例から見ておくのも良いといえます。
先に実例をチェックすれば、軸の具体的な内容をイメージしやすくなり、自分なりに軸を形成できるでしょう。
本項目では、次の業界ごとに分けて、複数ある軸の例をまとめていきます。
- IT業界
- 商社
- 金融業界
- 人材業界
- マスコミ業界
- 食品業界
- コンサルティング業界
- 不動産業界
また、それぞれの項目では具体例とあわせて、軸を設定するときのポイントや適性のある人の特徴なども解説します。
志望する業界ごとにどんな軸が望ましいかチェックし、オリジナルの軸を固めるうえで役立てていきましょう。
IT業界
- 技術の発展に貢献したい
- 最新の技術を学びながら成長する
- ITで便利な社会を作りたい
- 培ったプログラミングスキルを活かしたい
IT業界を志望する人は、上記のような就活の軸を設定すると良いでしょう。
IT業界といえば、最新のデジタル技術の発展や、技術を応用したさまざまなサービス・商品などがあります。
志望する人の多くは、上記のことに強い興味関心を持っていたり、それらに触れて大きな感動を得た経験があったりするのが特徴です。
よって、就活の軸を面接などで聞かれたときは、IT技術に興味を持ったきっかけや学んできたスキルの内容などをもとにアピールすると良いでしょう。
「便利な世の中を作りたい」「最新の技術に触れたい」などの気持ちは、ある程度万人に通用する軸ともいえるため、原体験でオリジナリティを出して差別化を図ることが望ましいです。
ほかには、成長意欲の高い人などは「急成長中の業界に身を置いて成長したい」などの軸を設けるのもおすすめです。
商社
- 協調性を活かしてチームで動きたい
- グローバルな環境で働きたい
- コミュニケーション能力を活かしたい
- 成果主義の現場で刺激を受けて成長したい
商社を志望する場合は、興味関心や活かせる強み、働き方などの面で上記のような軸を設けられる可能性があります。
扱う商材などにもよりますが、商社といえばグローバルで成果主義の現場…というイメージも強いでしょうから、そういった働き方に憧れのある人はそのまま軸として固められるはずです。
軸について聞かれたときはなぜその強みを活かしたいのか、なぜその働き方に興味があるのかを、エピソードを添えながら詳しくアピールしていくことが必要不可欠です。
商社は人気の高い業界だからこそ競争が激しく、ほかの学生と比較したとき埋もれてしまうような内容では、軸を伝えるうえでインパクトを残せません。
さらに商社は、チームワーク重視の働き方がメインになるため、協調性が強みとなるエピソードを伝えるのも効果的です。
金融業界
- 数字を扱う仕事に従事したい
- お金に関して世の中がわからないと感じることをサポートしたい
- 人々の暮らしを支えたい
- 同じ会社で長く働きたい
金融業界といえばお金、数字の勘定、長きにわたって続いている大手企業の多さがイメージとして挙げられるでしょう。
お金は世界中の人たちの生活に直結するもののため、「人のためになる仕事がしたい」「暮らしを支えたい」などの軸はある程度当てはまってきます。
そのためあわせて「数字を扱う仕事に就きたい」「企業としての安定性を重視している」などの軸があると、志望先企業はスムーズに決まるはずです。
ただし、金融業界と一口に言っても職種によって適切な軸は異なってくるため、希望する部門に合わせた軸の設定が重要といえます。
ほかには、お金を扱う仕事だからこそ責任の重さが伴うため、「大きな責任を背負いながら成長したい」などの軸も良いでしょう。
人材業界
- キャリア形成をサポートしたい
- 人材不足の業界の課題を解決したい
- 人から直接的に感謝される仕事に従事したい
- さまざまな業界の人と関わって働きたい
人材業界は、仕事を探している人と人材を求めている企業を結びつける役割を担っています。
そのため就活の軸には、積極的に人と関わりたい気持ちなどが適しているでしょう。
キャリア形成をサポートする業務でもあるため、信頼関係を構築し輪を広げていくことにやりがいを感じられる人に、主に向いているのが特徴です。
よって、軸や志望動機などを聞かれたときは、人に関わって働きたいことを強くアピールすることが望ましいでしょう。
人に救われた経験や誰かと一つのことを成し遂げた経験などを、エピソードとして加えると、説得力が増して差別化が実現します。
また、人材業界はとにかくさまざまな業界・会社の人と接する機会があるため、知見や人脈のネットワークを広げられることも魅力の一つです。
知識を広げることへの興味関心を積極的に伝えるのもおすすめです。
マスコミ業界
- 企画力を活かして働きたい
- 世の中の人が求める情報を的確に届けたい
- たくさんの人と関わりたい
- 常にチャレンジしながら成長したい
マスコミ業界では、テレビや新聞、雑誌などさまざまなメディアに関わって働くことになります。
そのため企画力や発想力を試される部分も多く、特に企画・制作系の職種を志望する場合は、企画力という強みを活かして働きたいことを軸に設定するのも良いでしょう。
ただしアピールするときは、これまでに企画力が発揮された出来事について、具体的に述べて説得力を持たせることが大切です。
ほかには報道に関わる場合、情報を発信したい・的確に報道内容を伝えたいなどの思いを軸として固めるのもおすすめです。
また、マスコミ業界といえば、とにかくたくさんの人と普段から接して働くことになるのが特徴です。
人と積極的に関わりたいことをアピールし、人当たりの良さを感じてもらうことも重要といえます。
なお、マスコミ業界というと華やかな印象もありますが、長時間労働が当たり前な現場も少なくありません。
逆境に耐えながら自分を成長させていきたい意欲の強い人は、その意欲・チャレンジ精神を軸として伝えるのも良いでしょう。
食品業界
- 食文化の発展に貢献したい
- 海外に日本食の素晴らしさを広めたい
- 健康的な食生活を支えたい
- 細かい作業の仕事で集中力を発揮したい
食品業界を目指す際は、食への強い興味やおいしいものを世の中にもっと広げたい意識などを強くアピールするのが望ましいでしょう。
しかし、単純に興味があることを伝えるのみではアピールとして決定打がなく、個性も弱いです。
そのため食品に興味を持ったきっかけとして、自分自身の経験を具体的に述べることが良いといえます。
実際に自分でその商品を食べたり人にプレゼントしたりして、感動を得てきたのなら、それらをアピールすることで熱意を伝えられるでしょう。
また、食品メーカーなどは、常に細かい制作作業を求められることが多いです。
細かい作業が好きな人や集中力が自慢の人は、強みを発揮したエピソードに触れながら、細かい作業に従事したいなどの軸を伝えるのも良いでしょう。
コンサルティング業界
- 企業の発展をサポートしたい
- 課題解決にアプローチし、自身の成長につなげたい
- 企業が持つ課題をITで解決したい
コンサルティング業界志望の人は、わかりやすい軸の例として、企業の発展のサポートが挙げられるでしょう。
困っている企業に的確なアドバイスをし、戦略立案・実行といったサポートするのが、主なコンサルの役割です。
そのため企業を助けたい思いが強い人は、軸としてその思いは活用できるでしょう。
さらにコンサルティング業界の業務一つひとつはやや難易度が高いため、難しい課題を経て成長したいという思いがある人も、良い軸を持って就活に臨めるはずです。
また、コンサルといっても得意領域・専門領域は会社によって異なるため、たとえばITコンサル会社なら「ITで企業の経営課題を解決したい」という軸は当てはまるでしょう。
どんな領域のコンサルティングファームか、しっかり確かめたうえで軸を形成していくことが重要です。
不動産業界
- 提案力でお客様をサポートしたい
- 大きな金額の取引でやりがいを感じたい
- 人々の暮らしに直結する仕事がしたい
不動産業界では、家や土地などの暮らしに直結するものを扱うため、暮らしが大きく関係した仕事に就きたい人に向いています。
そのため軸を聞かれたときは、「なぜ人の暮らしに直結する仕事が良いのか」という点も含めて、エピソードとともに触れていくことが大事です。
さらに、不動産取引の際には大きな金額のお金が動くため、責任が伴う分やりがいは大きく感じられるでしょう。
そのためやりがいのある仕事が良いと考えている人は、軸としてその思いを固め、あわせてほかの軸についてもチェックしながら志望先を見つけていけると良いでしょう。
また、不動産業界の営業職などは、お客様に適した物件を案内する提案力が活きてきます。
すでに強みとして提案力やコミュニケーション能力を持っている人は、それらを活かせる仕事に就きたいという軸を設けるのが効果的です。
【就活軸の決め方】就活の軸が決まらない時は
就活の軸の決め方を見ても、うまく軸を固められないときは、大事なポイントを就活エージェントからアドバイスしてもらうことがおすすめです。
就活エージェントのジョブコミットでは、一人ひとりが就活を始めるにあたって、さまざまなサポートをしてくれます。
軸の設定はもちろんのこと、自己分析や企業研究などもしっかり支援してくれるため、自分を見つめ直す良いきっかけになるでしょう。
さらにジョブコミットでは、選考の対策として書類添削と模擬面接などの指導も可能です。
就活における総合的なサポートが受けられるため、まずは登録を済ませ、軸の作り方から担当者に相談してみましょう。
おわりに
就活の軸の決め方で悩んだときは、まず軸を固めること自体に理解を深め、適切な情報収集方法・作り方のポイントを整理しましょう。
事前に軸を立ててエントリー先を見極めれば、後悔・失敗のないエントリーになり、面接で大失態…となる事態も避けられるでしょう。
軸に沿った説得力あるアピールができるため、企業からは好印象も獲得しやすくなります。
結果、内定の決まりやすさにもつながってくると考えられます。
マッチ度の高い企業をスムーズに厳選し、納得のいく就活ができるように、適切な作り方に沿った軸の設定を心がけましょう。