はじめに
内定がなかなか得られないと焦りを感じている就活生の方のために、原因とおすすめの対策について徹底的に解説します。
ありとあらゆる角度から内定がもらえない理由について考えた上で、考えうる対策を全て網羅している記事であるため、ぜひ参考にしてみてください。
就活生の内定獲得率は?
まず、自分が内定をもらえないことは珍しいことなのかについて考えてみましょう。
結論として、就職浪人をする人の割合は8.5%であるとされています。
さらに、この中には理想を追求するがゆえに就職浪人をした人も含まれています。
したがって、内定を一社からも得られなかった学生はさらに少ないと考えられます。
この人数を多いと取るか少ないと取るかは自分次第ですが、しっかりと準備を行い、改善を繰り返せば内定を得ることは難しいことではありません。
本記事で具体的な対策について理解を深めましょう。
内定がもらえない就活生の特徴
まずは、内定がもらえない就活生にはどのような特徴があるのかについて理解を深める必要があります。
もし自分が当てはまっていると感じる部分がある場合は、改善できるよう取り組んでみてください。
過去経験に自信がない
就活のモチベーションが低い
振り返りをしない
自分の力を過信している
就活においてなかなか内定が得られない人の特徴として、自分の力を過信していることが挙げられます。
過度に自信があると、企業研究や面接練習を疎かにしてしまい、自分の短所や改善点に気づかず、面接でのパフォーマンスなどが低下します。
例えば、企業の文化や求める人物像を理解せずに面接に臨むと、企業とのマッチングが不十分であることが明らかになり、不採用になる可能性が高まってしまいます。
過去経験に自信がない
過去の経験に自信がない人もなかなか内定を得られないことが多いです。
面接で自分の強みや能力を十分にアピールできないため、企業から魅力のある人物であると考えてもらえません。
大切なのは結果の大きさではなく、その過程で得た思考や考え方のプロセスをしっかり伝えることです。
たとえ大きな成果を残せなかったとしても問題はないため、過去の経験に自信がない場合でも、特に思い悩む必要はないのです。
就活のモチベーションが低い
まず、就活に対するモチベーションが低い人も、なかなか内定を得られません。
モチベーションが低いと、企業研究やエントリーシートの作成や面接準備に対する意欲が乏しくなり、結果的に他の志望度の高い就活生に遅れを取ることになります。
OB訪問やインターンシップに積極的に参加しないと、実際の業務や企業の雰囲気を知る機会を逃してしまいます。
したがって、就活に対するモチベーションが低い自覚がある人は、再度自己分析を行い、どうすれば自分のモチベーションを高められるか考えてみましょう。
振り返りをしない
就活において振り返りや改善を行わないと、同じ失敗を繰り返し、成長の機会を逃してしまいます。
例えば、面接でうまく答えられなかった質問やエントリーシートの不備に気付かずに放置してしまうと、次回以降も同じミスを繰り返す可能性が高まります。
振り返りを行うことで、自分の弱点や改善点を明確にし、それに対する対策を講じることもできます。
例えば、面接後に自分の回答を振り返り、どの部分が不十分だったのかを分析し、次回の面接に向けて練習を重ねることが大切です。
内定がもらえない主な原因
続いて、内定がもらえない主な原因についてそれぞれ考えましょう。
自己分析、企業選び、書類選考、適正検査、グループディスカッション、面接、それぞれにおける多くの就活生が犯してしまいがちなミスについて理解を深める必要があります。
・自己分析が不足している
・自己分析の結果を重視しすぎている
企業選び編
・企業研究が浅い
・企業選びの軸が定まっていない
・志望業界が広すぎる
書類選考編
・同じ内容を使い回している
・正しい言葉遣いが身についていない
・書き方のフォーマットを把握していない
・添削を受けていない
適性検査編
・勉強時間が足りていない
・適切な時間配分ができていない
・経験が少ない
GD(グループディスカッション)編
・GDの経験が少ない
・自分ばかり話している
・発言ができない
・人の発言を否定している
面接編
・ビジネスマナーが身に付いていない
・結論ファーストになっていない
・想定質問の対策が不足している
・会話を意識できていない
自己分析編
まずは自己分析に関連する、内定がもらえない主な原因について考えてみましょう。
以下の2点が当てはまる場合、しっかりと自己分析をやり直して、内定をもらえるよう再度取り組む必要があります。
自己分析が不足している
まず大前提として、自己分析が不足していることが多くの内定を得られない人の原因の1つです。
自己分析が不足していると、ESや面接において自分をアピールすることが難しくなってしまいます。
自分の強みや弱みだけでなく、どのような場面でモチベーションを発揮できるのか、どのような時にモチベーションが下がってしまうのかなどについても分析しておきましょう。
これにより、自分をより魅力的にアピールできるようになります。
自己分析の結果を重視しすぎている
自己分析の結果をもとに志望業界や自身の強みを絞り切ってしまう人も、なかなか内定を得られない傾向にあります。
いくら自己分析の結果を踏まえた上で就活を進めることが重要であったとしても、あなたが本当に入りたい企業や業界を外してしまったり、あなたが納得できていない強みをアピールしてしまったりしても意味がありません。
あくまで、自己分析の結果は参考程度にとどめることが重要です。
企業選び編
まずは、企業選びの段階で多くの就活生が犯すミスについて理解を深めましょう。
もし、いくつか当てはまっている場合は、改善できるよう取り組んでみてください。
企業研究が浅い
企業研究が浅いと、エントリーシートや面接において適切な回答を用意することができず、内定を得ることは難しいです。
その企業の事業内容や企業理念、競合他社との違いや将来のビジョンなどを深く理解することが大切です。
特に、最終面接に近づくにつれて企業に対する深い理解と具体的な志望動機が求められるため、企業研究は欠かせません。
企業の最近のプロジェクトや業界内での立ち位置、社風などを詳しく調べ、それに基づいた具体的な志望動機や自己PRを作成するようにしましょう。
これにより、面接官に対して自分がその企業でどのように貢献できるかを明確に伝えられます。
企業選びの軸が定まっていない
企業選びの軸が定まっていないことも、あなたが内定をなかなか得られない原因の1つかもしれません。
企業を選ぶにあたって何を重要視するのかの軸が曖昧であると、応募する企業がバラバラになってしまいがちです。
働く上で何を重視したいのか、逆にどのような環境が嫌なのかを書き出して優先順位を決めると良いです。
箇条書きにするとわかりやすくなります。
志望業界が広すぎる
あまりにも目指している業界の幅が広すぎると、どの業界に対しても深く理解することができず、面接官に対しても説得力のある回答を用意できない場合があります。
自分の興味や適性に基づいて志望業界を絞り込み、深い知識と理解を持って面接に臨むことが非常に大切です。
例えば、金融業界、IT業界、製造業など幅広い業界に応募していると、それぞれの業界に対する理解は浅くなりがちです。
結果として、面接やESなどにおいて具体的な志望動機や業界に対する見識を示すことが難しくなってしまいます。
志望業界を絞り込むことで、その業界のトレンドや課題、主要企業などに対する深い知識を持つことが大切です。
書類選考編
続いて、書類選考において多くの就活生が失敗しがちなことについて4つ紹介します。
当てはまっているものがあるならば、ぜひ改善して今後の就活に役立ててください。
同じ内容を使い回している
エントリーシートにおいて同じ内容を使い回してしまっている場合は、内定を得られる可能性が低いです。
企業ごとに求める人材や質問の内容は異なるため、どの企業でも汎用的に使えるような回答を使い回してしまうと、企業特有の質問に適切に答えられない可能性があります。
例えば、ある企業がどのような貢献ができるかを訪ねている場合、その企業の具体的なニーズや価値観に合わせた回答が求められます。
使い回しの回答では、このような質問に対して具体性や真剣さが欠け、企業に対する関心が低いとみなされてしまい、内定が遠ざかってしまうのです。
正しい言葉遣いが身についていない
エントリーシートはビジネス文書扱いであるため、正しい言葉遣いが求められます。
正しい言葉遣いができていないと、基本的なビジネスマナーを欠いていると判断され、企業からの印象が非常に悪くなってしまいます。
例えば、丁寧な言葉遣いや適切な敬語を使うことはもちろん、文法や表記に誤りがないことも大前提です。
企業の担当者が初めて見る書類であるESにおいて、書き方1つであなたの基本的な能力や態度について評価されてしまいます。
不適切な言葉遣いや誤字脱字が多いESは常識がない、細部に気を配れない人物であるとみなされてしまう可能性が高いです。
書き方のフォーマットを把握していない
エントリーシート作成においては、書き方のフォーマットを理解することが非常に重要なのです。
この部分を怠っているがゆえに、なかなか内定を得られない就活生は多いです。
志望動機やガクチカ、自己PRなどはある程度書き方のフォーマットが決まっています。
これを理解せずに書いてしまうと、読み手に対して分かりにくい文章となってしまい、評価が下がる可能性が高いです。
例えば、志望動機ではなぜその企業を選んだのか、具体的にどのような貢献ができるのかを明確に述べる必要があります。
このようにフォーマットを守って作成し、読み手に対して一貫した論理的な流れを示し、誰が読んでも理解できる書き方をすることが大切です。
よって、自分が書き方のフォーマットを守っているかについて、再度確認してみましょう。
添削を受けていない
いくら自分が作成したエントリーシートに自信があったとしても、一度添削を受けることをおすすめします。
他人に添削してもらわないと、自分で気づかない誤字脱字や不適切な表現が残ってしまうことが多いのです。
また、内容の一貫性や説得力、そして客観性についても、第三者の視点からチェックしてもらうことで改善点が見つかることも多いです。
自己PRの文章が曖昧で具体性に欠ける場合、添削を受ければどの部分を具体的にするべきか、どのように構成を改善すべきかといったアドバイスをもらうこともできます。
このように、添削は非常に重要な対策であるにもかかわらず、全く行っていない場合は内定をもらうことは難しいと言わざるを得ません。
適性検査編
続いて、適性検査における対策について理解を深めておきましょう。
大きく分けて3つの対策があるため、それぞれ一緒に確認しましょう。
勉強時間が足りていない
適性検査に合格できない人のほとんどの理由は、勉強時間が足りていないことです。
適性検査では計算力や論理的思考力、言語理解力や空間認識力など、幅広い分野のスキルが求められます。
そこまで高い能力が求められているわけではありませんが、一朝一夕に身につけることができるわけではありません。
計画的に勉強をしなければならないのです。
よって、適性検査の対策は早めに実施し、自分がどのような部分が苦手なのかについて理解を深めながら勉強を進める必要があります。
適切な時間配分ができていない
適性検査では適切な時間配分をすることも求められます。
制限時間が設けられていることが多いため、1問にかける時間を管理しなければならないのです。
時間配分が不適切だと1つの問題に時間をかけすぎてしまい、他の問題に取り組む時間が不足することになってしまいます。
事前に1問ごとにかける時間の目安を決めておくことが重要です。
また、数的推理や図形問題など時間がかかりやすい問題に対しては、回答のスピードを上げる練習を繰り返すことも大切です。
何より、全ての問題に正解しなければならないわけではないため、どうしても答えが思いつかない問題は一旦飛ばすことも求められます。
このように、適切な時間配分を覚えておきましょう。
経験が少ない
いくら頭が良く、勉強ができる人であったとしても、初見の問題に対してはなかなか対応できない場合もあります。
特にWebテストにおいては、何度も受験することで同じ問題に出会うこともあり、時間効率が上がるため、経験の有無が大きな影響を与えます。
問題を解くことに慣れていないと、本番で緊張してしまったり、時間配分を誤ったりすることも多いです。
これを防ぐためには、できるだけ多くの模擬試験や練習問題を解くようにしましょう。
特に過去問や類似の問題を繰り返し解くことで問題のパターンや出題傾向を把握し、効率的に回答する対策ができます。
対策本や適性検査対策サイト、アプリなどを活用することで実践の試験形式に慣れることもおすすめです。
GD(グループディスカッション)編
続いて、グループディスカッションに取り組む際にマイナスな印象を与えてしまう可能性が高い原因や特徴についても分析してみましょう。
以下のいずれかが当てはまる場合は、ぜひ次のグループディスカッションまでには改善しておくことをおすすめします。
GDの経験が少ない
いくら理論などを学んでいたとしても、グループディスカッションの経験自体が少ないと、なかなか内定を得ることは難しいです。
グループディスカッションには様々なテーマや役割があり、それを理解して取り組むするためには実際の経験が必要です。
経験が少ないとディスカッションの流れを把握するのに時間がかかり、他の就活生と比べて貢献度が低くなる可能性があります。
また、経験不足からくる不安や緊張が発言や態度に影響を与えることもあるため、模擬グループディスカッションやワークショップに積極的に参加し場数を踏むことで自信をつけましょう。
自分ばかり話している
自分ばかり話しているのも、チーム全体のバランスを崩し、マイナスな印象を与えてしまうことが多いです。
発言量が多すぎると他の参加者が発言する機会を奪ってしまい、チームの協調性や多様な意見の交換が阻害されてしまいます。
面接官はグループディスカッションにおいてチームプレーヤーとしての資質を評価しているため、一方的な発言は減点対象となることが多いです。
これを避けるために、他のメンバーの意見を積極的に聞き、自分の意見を述べるだけでなく他の発言をサポートする姿勢が求められます。
発言ができない
一方的に発言ばかりしている人もマイナスな印象を与えてしまいますが、なかなか話せない人も悪い印象を与えてしまいます。
この場合、面接官は就活生の積極性やリーダーシップ、問題解決能力を評価することが難しくなってしまいます。
発言を控えることでチーム内での存在感が薄れ、評価が低くなってしまうのです。
自分の意見が正しいかどうかにこだわりすぎず、まずは発言することが重要です。
自分は学生の立場であり、知識が乏しいことは恥ずかしがる必要もありません。
自分の考えや意見を率直に述べることでディスカッションに貢献する姿勢を示せます。
人の発言を否定している
人の発言を否定ばかりしている人も、グループディスカッションで落とされる可能性が高いです。
まず、就活関係なく、人としての印象が悪いです。
そして、面接官はチームで協力して問題を解決する能力を重視しているため、他の意見を尊重しない姿勢は評価を下げる要因となります。
他の発言を否定するのではなく、建設的な意見交換を行うことが求められます。
例えば、異なる意見が出た場合にはそれを尊重しつつ、自分の意見や代替案を提案することで議論を前向きに進めましょう。
面接編
続いて、内定がなかなか得られない人にありがちな面接の問題についても確認しておきましょう。
以下の4つのうち心当たりがあるものは改善し、次の面接に臨んでください。
ビジネスマナーが身に付いていない
一般的なビジネスマナーが身についていないと、いくら能力の高い人材でも採用される可能性は非常に低いです。
面接官は就活生の基本的なビジネスマナーを通じて、その人の社会人としての適性を判断しているからです。
適切な服装、言葉遣い、態度などが重要なポイントといえます。
面接には清潔感のあるスーツを着用し、髪型や身だしなみにも注意を払いましょう。
また、面接中の言葉遣いでは丁寧な言葉遣いや敬語を正しく使うことも大切です。
面接官に対して礼儀正しい態度を示し、入室時や退出時の挨拶もきちんと行いましょう。
これらの基本的なビジネスマナーが身についていない人は、今すぐ改善する必要があります。
結論ファーストになっていない
結論ファーストで話を展開できていない人は、面接で悪い印象を与えてしまう可能性があります。
結論ファーストは物事を簡潔に説明するために非常に有効な対策であり、これが徹底できていない場合、冗長で、何が言いたいのかわからない話を展開している可能性があります。
最初に要点や結論を述べ、その後に詳細な説明を加えることで、相手に伝わりやすい話し方をしましょう。
これはエントリーシートだけに限らず、面接においても非常に重要なことです。
まずは結論から述べ、その後理由やエピソードなどについて話すことを常に心がけましょう。
想定質問の対策が不足している
面接においては、よくある質問に対する回答をあらかじめ用意しておくことも重要な対策の1つです。
確かに、回答を丸暗記してしまい、それを棒読みで読み上げるのはマイナスの印象となってしまいますが、全く対策しないよりはよほど良いです。
自己紹介や志望動機、自己PR、長所や短所、過去の経験などについては、質問されてもスムーズに答えられるようにしておきましょう。
あらかじめある程度回答を用意しておくことで、心に余裕を持って臨むことができ、本番でも緊張せずにスムーズに用意した回答を話せます。
会話を意識できていない
面接では、言葉のキャッチボールを行うことが大切です。
コミュニケーションを取り、対話形式で進めるものだからです。
したがって、会話を意識できていない就活生は、相手の反応を見ながら話を進めることができず、悪い印象を与えてしまう可能性が高いといえます。
面接では、自分の話を一方的に早口で話すのではなく、面接官の質問に対して適切に反応し、相手の興味や関心に応じて話を展開することが大切です。
例えば、面接官が興味を示したポイントについてはさらに詳しく説明し、逆に関心が薄いと感じた場合は、話を簡潔にまとめるなど、柔軟な対応が求められます。
また、相手の表情や態度を観察しながら、適切なタイミングで質問を返すことも効果的です。
このように面接を「対話」として捉え、双方向のコミュニケーションを意識することで、面接官により良い印象を与えられます。
内定がもらえない時に見直すべき就活のやり方
続いて、内定が得られない就活生が今からできる対策についても理解を深めておきましょう。
こちらも内定がもらえない主な原因と同様に、企業選び、書類選考、適性検査、面接に分けて紹介していくため、自信のない分野を中心に参考にしてみてください。
自己分析編
では、内定がもらえない時に自己分析をどのように再度取り組めば良いのでしょうか。
以下の4つの流れで再度取り組むことで、よりあなたがどのような業界が向いているのか、どのような強みをアピールすれば良いのかがわかるかもしれません。
①目的を設定する
まず、自己分析を行う前に目的を設定することをおすすめします。
目的は人によって異なりますが、例えば自分に合った業界や職種を見つけること、自分の強みや弱みを把握すること、キャリア目標を明確にすることが大切です。
目標を明確にすることで自己分析の方向性が定まり、効果的な結果を得られます。
目的が曖昧なままでは、分析が表面的なものにとどまりがちです。
自分が何を知りたいのか、どんな情報が必要なのかを具体的にすることで自己分析の精度が高まり、その後の就職活動やキャリア形成において有益なデータを得られます。
②やり方を知る
自己分析のやり方を知ることも非常に重要です。
代表的な方法としては、自分史の作成やモチベーショングラフの利用、ジョハリの窓の活用や各種の自己分析ツールの利用、キャリアアドバイザーへの相談などがあります。
これらの方法を理解しておいて、自分に適した手法を選ぶことが必要です。
例えば、自分史では過去の経験を振り返りながら、どのような場面でどのような行動をとったのかを整理することで自分の価値観や行動パターンを把握できます。
③自己分析をする
自己分析のやり方を知ったら、実際に手法を選んで自己分析を行いましょう。
選んだ手法を実際に試してみることが大切です。
例えば、自分史を作成して過去の経験を振り返る、モチベーショングラフを描いて自分のモチベーションの変遷を視覚化するなど、具体的な行動を取る必要があります。
また、1つの手法だけに頼るのではなく、他の手法も併用して分析を行うことで、より多角的に自分を理解できるようになります。
例えば、複数の自己分析ツールを使ってみるなど、多面的にアプローチすることで自己理解の精度が高まります。
これにより、自分の強みや弱み、価値観をより深く理解でき、就職活動やキャリア形成において具体的な方向性を見つける手助けとなります。
④他己分析をする
自分で分析するだけでなく、他の人に分析してもらうのも非常に重要な対策です。
自己分析ではどうしても主観が入りがちですが、他者からの視点を加えることで自分を見つめ直せます。
例えば友人や家族、同僚などに自分の性格や強みについてフィードバックをもらうことで客観的な意見を得ることができます。
この結果を自己分析の結果と比較することで、自己理解をより一層深められるでしょう。
また、他者の意見を取り入れることで、よりバランスの取れた自己評価が可能となり、就職活動やキャリア形成においてもより現実的なアプローチを取れるようになります。
企業選び編
まずは、内定がもらえない就活生に行って欲しい対策の中で、企業選びに焦点を当てた対策を紹介します。
以下の3つの中で自分が十分に行えていないと思う対策については、時間をかけて取り組んでみてください。
②各業界のビジネスモデルを知る
③興味のある業界を3つ程度に絞る
①各業界のビジネスモデルを知る
各業界のビジネスモデルについて知ることも、内定がなかなか得られない就活生に行ってほしい対策の1つです。
ビジネスモデルを理解することで自分がどの業界に最も適しているのかを判断する手助けとなるからです。
例えば、製造業、IT業界、金融業界など、それぞれの業界がどのように利益を生み出しているのか、どのような市場動向や競争環境にあるのかについて知っておきましょう。
これにより、自分のスキルや興味がどの業界に適しているか見定められます。
具体的には、業界ごとのビジネスモデルに関する書籍を読むことや、企業の説明会、セミナーに参加するなどの対策がおすすめです。
また、業界専門のニュースサイトや業界レポートを定期的にチェックするなどの対策でも、業界のビジネスモデルについての理解を深められます。
②将来のビジョンから逆算して要素を書き出す
将来のビジョンから逆算して要素を書き出すのも、自己分析において企業選びにおいて非常に重要な対策の1つです。
あなたが将来どのようになっていたいのか、どのくらい年収が欲しくて、どのような業務に取り組みたいのかなどについて、必要な要素を箇条書きで書いてみましょう。
そしてその優先順位をつけた上で、あなたがどのような企業で働きたいのかを選べるようになるはずです。
③興味のある業界を3つ程度に絞る
興味のある業界があまりにも多い人は、3つ程度に絞ることをおすすめします。
業界を絞ることでより集中して企業研究を行うことができ、それぞれの業界に対する深い理解も得られるからです。
例えば、IT業界、コンサルティング業界、製造業など、自分の興味や適性に基づいて3つの業界を選ぶと良いでしょう。
これにより、各業界の主要企業や市場動向、業界特有の課題やトレンドについても詳しく調べられます。
また、業界ごとの求められるスキルについても理解を深めることができ、面接で具体的な志望動機を述べる際にも活用できます。
また、業界を絞ることで効率的にインターンシップやOB訪問を行うこともできるため、ぜひ取り組み、実際の業務経験や企業に対する知識を深めましょう。
書類選考編
続いて、なかなか内定を得られない人が書類選考において行って欲しい対策について5つ紹介します。
取り組みが甘かったと感じるものを中心に、積極的に取り組んでみてください。
②企業研究をする
③自分と企業の共通点を探す
④選考通過者のESを参考にする
⑤添削を受ける
①ESの書き方を身につける
まずは、エントリーシートの書き方を身につけることが大切です。
書類選考を突破するためには、エントリーシートの書き方をおさらいしておく必要があります。
エントリーシートには結論、理由、経験、成果のようなフォーマットが存在します。
この形式に従うことで、読み手に対して分かりやすく自分の強みや功績を効果的に伝えられます。
例えば、志望動機を書く際にはまず結論を述べ、その後に具体的な理由と自分の経験やそれによって得たスキルについて話すことが大切です。
また、正しい敬語の使い方やビジネス文書としてのマナーも求められます。
誤った敬語の使用や適切でない言葉遣いは悪い印象を与えてしまう原因となります。
したがって、ビジネスマナーの基礎を学び、ESを書く際には何度も見直しを行い、誤字脱字をチェックするようにしましょう。
②企業研究をする
企業研究をしっかりと行うことで、書類のクオリティを高められます。
企業研究を通じて、企業が求める人物像や事業の内容を正しく理解し、自分の志望動機や自己PRに具体性を持たせましょう。
説明会やOB訪問を活用して企業のビジョンや価値観、社風についての情報を収集することが大切です。
また、企業の公式サイトやプレスリリース、採用ページなどをチェックし、企業についての理解を深めることもおすすめです。
これらの対策により、面接やESで具体的なエピソードを交えた志望動機を作成することができ、企業の採用担当者により良い印象を与えられる可能性が高まります。
企業研究をしっかりと行い、書類選考の対策をしましょう。
③自分と企業の共通点を探す
自分と企業にはどのような共通点があるのかについても理解を深める必要があります。
自分の経験や価値観が企業の理念や文化と一致するのかを明確に述べることは、書類選考を通過する鍵といえます。
エントリーシートにおいては、企業の求める人物像や価値観に自分がどれだけフィットしているかを具体的にアピールすることが大切です。
例えば、自分が過去に取り組んだプロジェクトやボランティア活動の経験を通じて得たスキルや価値観が企業の求めるものと一致していることを示すことが効果的です。
それにはまず、企業の理念やビジョンを深く理解し、自分の経験や価値観との共通点を見つけ出すことが求められます。
例えば、企業が革新を重視している場合、自分がどのようにして新しいアイデアを提案し、実行に移したかを具体的に説明することが重要です。
自分と企業の共通点を強調することで、採用担当者に対して自分がその企業で成功し、貢献できる人物であることをアピールできます。
④選考通過者のESを参考にする
選考に通過した人のESを参考にするのも、非常におすすめの対策の1つです。
実際に選考に通過した人の文章を確認することで、企業はどのような点を評価するのかを具体的に理解できます。
例えば、自己PRや志望動機の書き方、具体的なエピソードの盛り込み方、言葉遣いなど、数多くの学びがあるはずです。
しかし、注意しなければならないのは、これを模倣のようにコピーしてしまうことです。
コピペは当然ながらNGであり、自分自身の経験や考えをもとにしてオリジナルの内容を作成することが大切です。
選考に通過した人のESを参考にする際は、良い部分を取りつつ、自分の個性や具体的なエピソードを盛り込んでオリジナリティを保つようにしましょう。
⑤添削を受ける
添削を受けることは書類選考を通過するために最も重要な対策の1つであるといえます。
自分では気づかない誤字脱字や不適切な表現、論理が飛躍している部分などについて指摘してもらえるからです。
例えば、友人や家族、キャリアセンターのスタッフや就活エージェントなどにESを見てもらうことで、文章の分かりやすさや一貫性、説得力を高めるための具体的なアドバイスをもらうことができます。
また、企業の求める人物像に自分の内容が適しているか、効果的にアピールできているかの視点からチェックしてもらうことも大切です。
添削を受けることでESの質を大幅に向上させられます。
特に自分では気づきにくい文章の癖や弱点を改善する機会となり、より完成度の高い書類を作成できます。
質の高いESを作成し、企業に対して強い印象を与え、書類選考を突破できるように工夫してみましょう。
適性検査編
続いて、適性検査になかなか合格できない人が行うべき対策についても確認しましょう。
以下の3つの中から自分に合っていると感じる対策を中心に、参考にしてみてください。
②動画を併用しながら最低3周する
③経験を積む
①自分に合った参考書を見つける
適性検査対策においては、まず自分に合った参考書を見つけることが非常に重要です。
自分の学習スタイルや必要な知識に沿ったものを利用しましょう。
適性検査は計算力や論理的思考力、言語理解力など様々なスキルを測定するため、多岐にわたる分野の勉強が求められます。
そのため、自分の得意分野、苦手分野に応じた参考書を選ぶことで効率的に学習を進める必要があるのです。
例えば、自分が計算力に自信がない場合には計算問題に特化した参考書を選び、重点的に対策することが効果的です。
また、解説が詳しく、問題の解き方や考え方が分かりやすく説明されているものを選べば、理解が深まりやすくなります。
レビューを参考にしながら、自分に合った参考書を見つけることが適性検査対策の第一歩といえます。
②動画を併用しながら最低3周する
参考書だけでなく、動画を併用しながら最低3周は問題集や参考書の付録の問題を解くようにしましょう。
動画教材は視覚的に情報を提供してくれるため、参考書だけでは理解しにくい内容を補完するのに非常に役立つのです。
動画を併用しながら同じ内容を最低3周繰り返すことで、理解が深まり記憶に定着しやすくなります。
YouTubeなどの動画配信サービスでは適性検査対策用の動画が複数ありますし、問題集にDVDがついていることもあります。
これらを利用して、問題の解き方や考え方を視覚的に学びましょう。
また、動画教材は一時停止や巻き戻しが可能なため、わからない部分を繰り返し学習できる点も大きなメリットの1つであるといえます。
③経験を積む
適性検査の対策として実際に筆記試験の経験を積むことも非常に重要です。
経験を積むことで問題への対応力が高まり、本番でも焦りにくくなります。
特に、模擬試験や過去問を何度も解くことで、問題に慣れて緊張も軽減できるはずです。
また、自分がどのような分野が苦手なのか、1つの試験を通して解くことでより見つけやすくなるというメリットもあります。
また、実際に企業の適性検査を受けることで本番の緊張感を味わうこともでき、そのような状況下において、自分がどの程度点数を獲得できるかについてもチェックできます。
したがって、ある程度過去問を解いた後は実際に企業の適性検査を受けてみましょう。
GD(グループディスカッション)編
続いて、グループディスカッションがなかなかうまくいかない人のためにおすすめの対策を紹介します。
以下の流れに沿って対策することで、次回こそグループディスカッションに通過できるように取り組みましょう。
①主な種類を理解する
まず、グループディスカッションの対策を行う際には、グループディスカッションの主な種類を理解することが重要です。
いくつかの形式が存在し、それぞれに応じた準備が必要だからです。
例えば「課題解決型」は与えられた問題に対して具体的な解決策を導き出す形式であり、理論的な思考力と創造力が求められます。
ディベート型は賛成・反対の立場に分かれて議論する形式で、説得力や反論能力などが求められます。
自由討論型はテーマに対して自由に意見を交換する形式で、コミュニケーション能力と柔軟性が重要です。
選択型は複数の選択肢から最適なものを選ぶ形式で、比較分析能力が求められます。
これらの形式を理解することで、グループディスカッションに臨む際に自分がどのような準備をすれば良いかが明確になります。
②基本的な流れを身につける
グループディスカッションの基本的な流れをつかむことも重要です。
グループディスカッションの一般的な流れは、以下のステップで構成されます。
まず、時間配分を決めてディスカッションの全体時間を各パートごとに大まかに割り当てます。
前提確認では課題やテーマについての共通理解の把握が目的です。
現状分析では与えられた課題の背景や現状を詳細に分析し、課題の特定を目指します。
続いて、解決策の提案を行い、各メンバーが考えた解決策を出し合います。
提案された解決策をもとに解決策の選定を行い、最も効果的で実現可能なものを選びます。
そして結論をまとめ、最後に発表を行うという流れです。
これらのステップを踏むことでディスカッションが論理的かつ効率的に進められ、説得力のある結論を導けます。
③自分に合った役割を見つける
自分に合った役割を見つけることも、グループディスカッションにおいては非常に重要な対策の1つです。
主な役割はファシリテーターやタイムキーパー、書記などがあります。
ファシリテーターは議論の流れをコントロールし、全員が発言できるように配慮しなければならないため、全体を見回す能力がある人に向いています。
タイムキーパーは各ステージの時間を管理し、ディスカッションが時間内に収まるように取り計らうため、こちらも周りを見渡す能力や適宜発言して時間配分をコントロールする能力があると良いでしょう。
書記は議論の内容や重要なポイントを記録し、全員が情報を共有できるようにします。
つまり、情報をまとめる能力が得意な方に向いており、大学でレポートが見やすいなどと教授から褒められたことがある人に向いているでしょう。
④経験を積む
いくらこの記事のような対策方法を紹介している記事を読んだり、グループディスカッション対策の本を買って読んだりしても、経験を積まなければなかなかうまくいきません。
実際に企業の選考やグループディスカッション練習会などに参加し、様々な役割を経験しましょう。
実際の選考で自信を持って臨めるようになるはずです。
また、もし複数回参加できるならば、自分に向いていないと思われる役割も一度担当してみましょう。
もしかしたら苦手と思っていた役割が得意であると判明するかもしれませんし、経験しておくことで当日、その役割を担う人により配慮できるようになります。
また、練習会においては可能な限り多くのメンバーに自分の振る舞いや発言についてのフィードバックをもらうことが重要です。
良い点についてはもちろん、悪い点についても忌憚のない意見を聞かせてもらえるように積極的に聞いてみましょう。
面接編
続いて、面接で落とされてしまうことが多い人に行って欲しい対策について3つ紹介します。
以下の3つをしっかりと取り組めば、面接で落とされることも少なくなるはずです。
②想定質問と回答を準備する
③練習を重ねる
①面接マナーを身につける
面接のマナーに自信がない人は、再度確認してから面接に臨むようにしましょう。
適切な服装ができているか、挨拶は正しいか、言葉遣いは間違っていないか、猫背になっていないかなど、考えましょう。
例えば、面接では清潔感のあるスーツを着用し、髪型や身だしなみにも注意しなければなりません。
面接会場に入る際にはドアノックしてから「失礼いたします」と言って入室し、面接官に向かってはっきりした声で挨拶をしましょう。
椅子に座る際には「失礼します」と言ってから腰をかけ、背筋を伸ばして姿勢良く座ることが求められます。
また、面接中の言葉遣いでは、丁寧な言葉遣いや敬語を正しく使うことも大切です。
これらの基本的なマナーを守り、面接官に対して礼儀正しく信頼できる印象を与えましょう。
②想定質問と回答を準備する
面接においては高い確率で聞かれる質問がいくつか存在します。
自己紹介、志望動機や自己PR、ガクチカや就活の軸に関してはかなりの確率で聞かれると思っておいて問題ありません。
よって、あらかじめ回答を準備し、練習することをおすすめします。
例えば、自己紹介では自分の強みやキャリアの目標を明確に述べ、志望動機では企業の特徴や自分の適性を結びつけて具体的に説明することが重要です。
また、長所や短所について聞かれた際は、具体的なエピソードを交えて話すことで信憑性を高めることが求められます。
これらの質問に対する回答をある程度準備し、友人や家族、就職エージェントなどとともに模擬面接を行うことで自信を持って本番に臨めます。
③練習を重ねる
面接の対策として最も重要なのは、何度も練習を重ねることです。
いくら話すことが得意であり、何を答えるのかについてもある程度想定できていたとしても、本番になると緊張してしまう人がほとんどです。
したがって、事前に練習を通じて様々な状況に対応できるように準備しておきましょう。
例えば、模擬面接を繰り返し行うことで、回答の流れや言葉遣い、表情や態度などを改善することも可能です。
また、完全なる本番の形式で練習をしたい方は、いくつか興味のある企業の選考を受けてみることもおすすめです。
模擬面接は十分に臨場感のある対策ですが、本番の面接に臨むことでさらに場慣れできます。
内定がもらえない時にやってはいけないこと
具体的な対策について理解できたところで、続いて内定がもらえない就活生の方がやってしまいがちな、やってはいけないことについての理解も深めておきましょう。
以下の3つの中で何かしらやってしまっていることがある場合は、改善できるように取り組んでみてください。
周囲の選考状況を気にする
エントリー企業を増やしすぎる
就職活動にのみ没頭する
なかなか内定が得られず、焦るあまり、就職活動にのみ没頭してしまう人は非常に多いですが、避けた方が良いです。
就活に過度に集中しすぎると、生活のバランスが崩れ、ストレスも溜まりやすくなります。
長時間にわたる企業研究やエントリーシートの作成、面接対策は精神的にも肉体的にも大きな負担となります。
このような状態では集中力や判断力が低下し、本来のパフォーマンスを発揮できないことがほとんどです。
適宜趣味に没頭するなど息抜きを取り入れることでリフレッシュし、心身のバランスを保ちましょう。
スポーツや読書、友人との交流など自分がリラックスできる活動を積極的に行うことが大切です。
周囲の選考状況を気にする
周囲の選考状況はどうしても気になってしまうものですが、あまりにも気にしすぎると心が疲れてしまうため、あまり気にしないことが重要です。
自分自身のパフォーマンスが低下してしまい、焦りや不安が増し、自信を喪失してしまうこともあります。
このような状態では良いエントリーシートは書けませんし、面接でも自信を持って話せません。
そのため、自分自身のペースで就職活動を進めることが大切です。
他人と比較するのではなく、自分の目標や進捗にのみ集中し、自分の強みを最大限に発揮できるように心がければ、あなたの就職活動は十分にうまくいくはずです。
エントリー企業を増やしすぎる
内定をなかなか得られないがあまり、エントリー企業を増やしすぎてしまう人も多いですが、これはかなりの悪手であるといえます。
複数の企業にエントリーすると企業研究やエントリーシートの作成、面接対策に追われてしまい、一つひとつの会社に対しての対策がおろそかになってしまいがちです。
その結果、どの企業に対しても中途半端な準備しかできず、良い印象ができないまま不採用となるリスクが高まってしまうのです。
適切な数の企業に絞ることで、各企業に対して深い研究を行い、質の高い対策を行えます。
自分の興味や適性に基づいて、業界や企業を絞り込み、それぞれの企業について徹底的に研究して、適切な志望動機や自己PRを用意しましょう。
相性の問題として片付ける
内定がもらえない理由を相性の問題として片付けてしまうと、自己改善の機会を失ってしまいます。
もちろん、面接官の印象が非常に悪く、「こんな人とは働きたくない」と感じた場合や、エントリー後に違和感を覚えて、もともとあまり魅力を感じていなかった場合は相性の問題かもしれません。
しかし、何事においても他責思考ではうまくいきません。
選考のたびに振り返りを徹底して行い、改善点を具体的に把握した上で次の面接に臨むことが重要です。
また、もしその選考で通過できたとしても、全てが評価されたとは思わないことも大切です。
何か問題点はなかったか確認した上で、次の選考においても良い印象を与えられるよう改善し続けましょう。
自分を責める
先ほど「他責思考は良くない」と話しましたが、一方で自分を責めすぎるのもよくありません。
内定をもらえない理由は様々です。
もちろんあなたの対策が良くなかった可能性もありますが、ライバルが超高学歴で複数の資格を持っており、さらにその企業の募集人数が少なかったなど、自分以外に原因があることもあります。
確かに、選考の振り返りを行い、良くなかった点を改善することは重要ではありますが、いつまでも後悔していては次の選考に影響が出てしまいます。
何が悪かったのかは客観的に分析するだけに留めておき、「後悔」するのではなく「反省」をして次に活かすことが重要です。
内定がもらえないまま卒業する場合の進路
では、内定がもらえないまま卒業すると進路はどのようになるのでしょうか。
他にもいくつか選択肢はありますが、代表的なものは以下の4つが挙げられます。
内定がもらえなかったからといって全てが終わってしまうわけではないため、もし就活に失敗した場合どうするかをある程度考えておくのも良いでしょう。
休学をする
内定がもらえないまま卒業する場合の進路として、休学を選択することも悪くない選択肢です。
休学すれば自分を見つめ直す時間を作り、新たな方向性を見つける機会を得ることもできます。
例えば、海外留学すれば語学力や異文化理解を深めることができ、自分の視野を広げることもできます。
休学中に得た経験やスキルは将来の就職活動においても大いに役立ちます。
自分の強みや興味を再度確認し、新たな目標を設定することで次のステップに進む準備を整えましょう。
大学院に進学する
大学院に進学するという選択肢も有力なものの1つです。
大学院での研究を通じて専門知識を深めることができ、将来のキャリアの可能性を広げられるからです。
例えば、特定の分野に関する高度な知識や技術を習得することで専門職や研究職への道が開けます。
また、大学院への進学はより高い学歴を取得することにもつながるため、就活市場での競争力を高める手段ともいえます。
大学院での研究活動を通じてプロジェクトマネジメントや論理的思考、問題解決能力を高めることも可能です。
ただし、大学院に進学する場合は追加で数年間分の学費がかかるだけでなく、試験に通過する必要もあるため、学力が足りているか、学費は用意できるかなどを検討してから決めることをおすすめします。
就職浪人をする
就職浪人を選ぶことも1つの選択肢です。
就職浪人をすることで、再度就職活動に専念する時間を確保できます。
この期間を利用して自己分析や企業研究を徹底的に行い、以前の就活での失敗点を改善しましょう。
また、模擬面接やエントリーシートの添削などを通じて選考対策を強化することも重要です。
時間に余裕があれば積極的にインターンシップやアルバイトにも参加し、実務経験を積むことで他の就活生に差をつけられます。
企業へのアピールポイントを増やし、次回の就職活動の成功率を高めることが重要です。
就職浪人の期間中に得た経験やスキルを自己成長につなげ、長期的なキャリア形成へとつなげましょう。
非正規雇用として働く
非正規雇用、例えばアルバイトとして働くのも選択肢の1つです。
他にも派遣社員や契約社員などの働き方も存在します。
実際に働くことで自分のスキルや適性を見極められます。
また、非正規雇用の中で結果を残せば正規雇用として登用されるチャンスが与えられることも多いです。
企業によっては、実績を評価し、正社員への道を開く場合もあるのです。
さらに、非正規雇用の経験を通じて業界や職種に関する理解を深めることもでき、次の就職活動にて有利に働くこともあります。
非正規雇用の期間を有効に活用して、自分のキャリアに対する明確なビジョンを持ち、将来的なステップアップを目指しましょう。
内定がもらえないことに関する質問
最後に、内定がもらえない就活生が気になる質問に回答します。
弊社が就職エージェントとして多くの就活生をサポートする中で、よく聞かれる質問を3つ厳選しました。
内定がもらえなかったらどうなりますか
まず、内定が得られなかった場合どうなるかについてですが、基本的に就職浪人をする人が多いです。
しかし、留年や大学院への進学を選択する人や、アルバイトや派遣社員、フリーランスといった選択肢も存在します。
内定が得られなかったからといって、必ず就職浪人をしなければならないわけではないため、もし内定が得られなかった場合は、自分に合った進路を選択しましょう。
志望業界を変えた方がいいですか
あまりにも内定が得られないため、志望する業界自体を変えた方が良いのではないかと質問されることもあります。
結論として、自分がその業界でどうしても成し遂げたいことがあるのか、もしくは、「なんとなく」で目指しているのか、どちらであるか考えてみましょう。
どうしてもその企業業界でなければならないと思っているならば、無理に業界を変更する必要はありません。
しかし、特に理由がなく、「なんとなく」で選んだ場合は、より向いている業界を選ぶことをおすすめします。
不安を和らげる方法はありますか
不安を和らげる方法は様々あり、ストレッチやジョギング、ヨガなど体を動かすこともおすすめですが、最もおすすめできる対策は信頼できる友人や家族、キャリアセンターまたは就活エージェントに相談することです。
不安を自分1人で抱え込むと、どうしてもふさぎ込んでしまいがちですが、誰かと共有することで優しい言葉をかけられるだけでなく、具体的な対策方法についても提案してもらえることもあります。
不安を自分1人で抱えるのではなく、誰かに相談し前向きに就活を進めていきましょう。
今すぐ内定をもらう方法はありますか
今すぐ内定をもらう方法は、基本的には存在しません。
一般の選考を受ける場合では、最低でも1か月以上はかかってしまうものです。
しかし、就活エージェントを利用すればキャリアアドバイザーとの面談から最短1週間程度で内定を獲得できる場合もあります。
次で紹介する、弊社が運営している「ジョブコミット」はもちろんのこと、他にも気になるエージェントがあれば複数登録しておき、短期間で内定がもらえる募集がないか質問してみましょう。
就活エージェントならジョブコミット
今回は、なかなか内定が得られない人のために原因を徹底的に分析し、対策方法についてもありとあらゆる角度から説明しました。
しかし、それでもどうすれば良いのかわからないと頭を抱えている人は多いでしょう。
そこでおすすめなのはジョブコミットを利用することです。
完全無料で利用できる就活エージェントであり、就活相談はもちろん、ESの添削や面接練習など就活において実施したいありとあらゆる対策を一緒に行ってくれる、信頼性の高いエージェントです。
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まとめ
今回は、なかなか内定が得られない方のために具体的な理由は何であるのか徹底的に分析した後、それぞれの解決方法についても詳しく紹介しました。
ベンチャー就活ナビではこのように就活に関する記事を複数掲載しているため、他に就活における悩みがある人は、ぜひ他の記事も参考にしてください。