志望動機は何文字で書いたら良い？文字数の調整方法や意識することを解説

志望動機欄を書くとき「どのくらいの文字数で書けばいいの？」「そもそもどうやって書けばいいの？」など悩む方はいるかと思います。

この記事では、志望動機の文字数についてや文字数の調整方法、志望動機作成時に意識するべきことを解説します。

これを読むことで、採用担当者に好印象を与える志望動機の書き方がわかり自信をもって就職活動に臨めます。

書き方を把握して適切な文字数で好印象な志望動機を書きましょう。

【志望動機の文字数】文字数から判断されること

書類選考の中で、志望動機は採用担当者が重点的にチェックする項目の一つです。

内容はもちろんですが、文字数から応募者の志望意欲を判断する可能性もあります。

簡潔な文章でまとめていることが好印象を抱く場合もありますが、あまりにも余白が空いていると誠意を感じられません。

かといって、だらだらとまとまりのない文章になってしまうのも逆効果です。

ここでは、文字数が少な過ぎたり多すぎたりする場合に面接官に与える印象を解説します。

文字数が少なすぎる場合

志望動機の文字数が少ないと志望動機の記入欄に余白が多くなり、見た目から印象が悪くなることがあります。

空白が多いと「書き切っていないのか」や「志望の意思がないのか」などと面接官が感じて入社への志望度が低いと捉えられるかもしれません。

ライバルとなる他の学生の大半はしっかり記入欄を埋めているため、一目見た段階で意欲が低いと感じるかもしれません。

また、志望動機の内容が思い浮かばず文字数が増やせない場合は、自己分析や企業研究が不足しているかもしれません。

今一度、自己分析や企業研究を行い志望理由を深掘りすると文字数も増えて、読み手に伝わりやすい文章になるでしょう。

文字数が多すぎる場合

志望理由の文字数が少なく余白が多いと評価が低くなる可能性はありますが、伝えようとする情報が多くなりすぎることも気を付けましょう。

採用担当者は多くの書類を読むため、読みづらく長々した文章はネガティブな印象を与えてしまう可能性が高いです。

また、文字数が多すぎると記入欄のスペースの関係で文字を小さく書くことになり、読みづらくなることもありえます。

採用担当者によっては入社する熱意が高いと評価してくれる場合もあるので、文字数が多いことが必ずしも評価を下げるわけではないことも頭に置いておきましょう。

とは言え、要点がまとまっていなかったり読みづらかったりする文章だと、自分のアピールポイントが採用担当者に伝わりません。

文章が多い場合は、本当に伝えたいことを要約して削れる部分を探してみましょう。

【志望動機の文字数】ちょうど良い文字数とは

志望動機の文字数は適切な文字数で書く事はわかりましたが、何文字を目安に記入すれば良いのでしょうか。

企業は文字数を「〇〇文字以内」「〇〇文字程度」など指定している場合と、特に指定がない場合があり、企業が志望動機から何を見たいのかによって変わります。

それぞれに目安や、意識しておくポイントがあるので、そのポイントを参考に志望動機を書いていきましょう。

ここでは、指定があった場合に意識すること、指定がない場合の文字数の目安を紹介します。

文字数指定がある場合

企業から志望動機の「〇〇文字以内」など文字数が指定される場合があります。

その場合、指定された文字数以内に収めつつ90%以上を埋めることを意識しましょう。

例えば、300文字以上なら270文字以上が目安です。

指定文字数の90%以下にしてしまうと、他の応募者に比べてアピールする情報量に大きな差が生まれます。

ただし、多くのことをアピールしたいからといって、指定文字数の上限を超えてはいけません。

企業は、志望動機から指定の文字数内で自分の思いを伝える「要約力」も試しているためです。

また、文字数の指定が「〇〇文字程度」の場合もあります。

その場合は、指定文字数の90%〜110%を埋めるよう意識して作成しましょう。

文字数指定がない場合

企業から文字数指定がない場合、目安として200〜300文字程度を想定して内容を考えましょう。

志望理由については面接でも聞かれますが、その際、回答にかけられる時間は1分程度です。

人が1分間で聞き取りやすい速さは300文字程度のため、履歴書に書く志望動機もこれに合わせると良いでしょう。

ただし、200〜300文字というのはあくまで目安です。

志望動機の記入スペースが大きい場合は、状況に応じてそれ以上の文字数になっても問題はありません。

志望動機欄に空白が多いと、アピールできるスペースがあるためもったいなく採用担当者からの印象も悪くなる可能性もあるため、記入欄の8割以上は埋めるようにしましょう。

【志望動機の文字数】文字数を増やすコツ

志望動機の文字数が足りない場合、増やすためのコツを意識しましょう。

指定文字数が多い場合や、そもそも文字数がなかなか埋まらない人などは増やすためのコツを覚えておけば、文字数を増やしつつ、内容に厚みを持たせられます。

志望動機をどう増やしたらいいかわからない方は、コツを確認して自分の志望動機に足りてないと思うところから一つずつ見直していきましょう。

ここでは、文字数を増やすコツを3つ解説します。

志望理由を細分化して話す

文字数を増やすために、自分の経験などエピソードを細分化する方法があります。

文字数が少ないと感じた場合は、実際の経験を掘り下げたり、得た学びを企業でどのように活かせるかを詳しく書くなどすることで内容を膨らませることが可能です。

企業へ応募するきっかけになった経験等を掘り下げることで、文字数を増やすだけでなく、今まで気づかなかった志望動機に気づくことにもつながります。

ただし、自分の経験を長々と書いてしまうと、マイナス評価につながる恐れもあるので、経験を掘り下げた後にあらためて文章に違和感がないことを確認しましょう。

きっかけや経験を掘り下げる事は自己分析にもなるため、志望動機に厚みを持たせたい場合は行ってみましょう。

数字や固有名詞を用いて具体性を持たせる

志望動機の文字数を増やす場合に、数字や固有名詞を用いて情報に具体性を持たせる方法があります。

この方法は文字数を増やすこと以外にも、具体的なエピソードを伝えやすく、作業担当者に志望理由の内容が伝わりやすいこともメリットです。

具体的には、「アルバイト先の店舗や企業名を固有名詞として記載する」「与えられた役割など具体的に記載する」「実際の成績や成果を数字に表す」などを気にしてみましょう。

ただし、アルバイト先の会社が競合他社だった場合は、会社の固有名詞を入れると余計な不信感を与えることもあるため、使わない方が無難なケースもあります。

また、文章に具体性を持たせられる反面、頼りすぎると文字数だけ増えて内容が薄くなってしまう可能性もあるため記載した後に見直すことが大切です。

入社後のことについても深く言及する

入社後に貢献できることや、入社してからの将来像を掘り下げて志望動機を増やすことも有効です。

企業は志望動機を通して、入社後に活躍できる人材を探しています。

そのため、入社後の事について深掘りして記載することで、あなたがどのよう貢献してくれるか企業側がよりイメージしやすくなります。

企業研究などをもとに、その企業で実現したいことや、どのような社会人になりたいかを企業に伝えましょう。

もし、浮かばないときにはOB・OG訪問で先輩社員たちにキャリアプランを確認するなどもおすすめです。

文字数を増やせますし、面接時の受け答えにも一貫性をもたすこともできるため、今一度、企業研究を行い入社後にしたいことを考えてみましょう。

【志望動機の文字数】文字数を減らすコツ

文字数が増えてしまったときに、減らすコツもあります。

文字数が増えすぎてしまう原因には、限られた文字数に多くの情報を盛り込みすぎていることや、日本語の表現が冗長的になっている可能性があるのです。

減らすコツを実践することで文章全体が読みやすくなるメリットがあるので、紹介するコツを意識して文字数を整理しましょう。

ここからは、文字数を減らすコツを3つ紹介するので当てはまったところは見直しましょう。

内容を一つに絞る

企業への志望理由などが複数ある場合、一つに絞って伝えるようにしましょう。

文字数が多すぎるケースには、伝えたい志望理由やエピソードが多すぎてまとめきれていない可能性が挙げられます。

内容を絞らないまま文字数を減らそうとすると、文章がうまくまとまらず、企業へ何を伝えたいのかが曖昧になってしまう恐れがあります。

例えば、サークル活動を通じて「協調性」や「統率力」を学んだ場合、リーダーシップが求められる職種では「統率力」に絞って話しましょう。

内容を絞って話すことで、あなたが企業にマッチした人材だとアピールしやすいのです。

応募書類に志望動機を書く際は、企業が一番重視している内容をピックアップして、その他の内容は、面接へ進んだときに話すと良いでしょう。

表現をシンプルにする

文字数を減らす方法として、長い表現を短い表現にできるかを確認してみましょう。

長い表現が多いと、文章全体が分かりにくくなり、書き手にストレスを与えることになるためです。

意味が伝わるなら言い換えたり、削除したりすると読みやすい文章になり文字数も減らせます。

例えば、「〜することができます」は「〜できます」、「考えるようになりました」は「考えました」など短く言い換えることが可能です。

文字数が多くなりがちな表現には言い換え・類語を検索してみると、文字数を抑えられるかもしれません。

また、「したがって」「しかし」「ある意味」など、なくても文章として伝わるような接続詞は削除します。

長い表現はシンプルにして読みやすい文章を心がけましょう。

不要な部分を削除

志望動機を短くする場合には、志望動機の中でも特に伝えたい情報のみに絞るようにしましょう。

具体的には、企業に関しての情報を盛り込みすぎている場合などが挙げられます。

採用担当者にとっては、企業の魅力はすでにわかっている情報のため、削っても意味が伝わるなら削除しましょう。

志望理由には、自分の情報を中心に記載するように意識することが大切です。

また、内容を確認してアピールポイントが重複している部分も削除しましょう。

「英語圏に留学していた経験を活かしたい」「語学力を活かして貴社に貢献したい」などはどちらも語学力をアピールする項目です。

「英語圏に留学していた経験を活かして貴社に貢献したい」などまとめると伝えたい事はそのままに文字数を減らすことが可能です。

【志望動機の文字数】志望動機作成時に意識するべきこと

志望動機を書く際には、読み手が読みやすい文章にすることが大切です。

今まで適切な文字数になるようにしましたが、適切な文字数にした上で読み手である面接官に伝わるよう作成時に意識するべきことがあります。

内容や文字数が適切であっても文章として読みづらいと、面接官に内容を伝えきれず書類選考の段階で落とされてしまう恐れもあります。

ここで紹介する3つを志望動機の作成時には意識して書きましょう。

一文が長くなりすぎないようにする

志望動機の内容が良い場合でも、一文が長すぎると内容が伝わりづらく、採用担当者が読みにくいと感じてしまいます。

志望動機の一文は60〜80字以内に収めるよう意識しましょう。

また、1つの文章の中に、複数の内容を盛り込むと、読みづらく感じるケースもあるため、基本的には一文に1つの内容を記入するようにしましょう。

企業の人事は忙しい中で、多くの応募書類に目を通しているため、読みやすい文章を心がけることが企業に良い印象を与えることにつながります。

そのため、文章が長くなりそうな場合は余分な単語を削ったり文章を2つに分けたりなど、一文の文字数を減らすよう意識しましょう。

適度に改行する

志望動機を書く際には、視覚的に文章が読みやすいように、適度な余白を意識しましょう。

文章を全てつなげて作成した場合、余白がなくなり読みづらくなってしまいます。

ある程度まとまった文章を書き、話が切り替わるタイミングなどで適度に改行して余白を取り入れると、文章が読みやすくなるでしょう。

また、志望動機の記入欄をびっしり埋めることも読みづらさにつながるためおすすめしません。

記入欄は8割程度の文字を記入して、残りの2割を余白にするように意識するときれいに仕上がります。

改行や余白を意識した文章は、採用担当者にとって読みやすく好印象を与えるので志望動機を書く際は頭に入れておきましょう。

句読点を減らしすぎない

句読点を適切に使うことで、伝わり方や志望動機の印象が変わります。

内容が同じ文章であっても句読点の使い方を誤ると、読み手に稚拙な印象を与えるため選考に不利になる可能性が高まります。

具体的に意識することは、「句点を使い一文を適切な長さにする」「読点は一文つきに2回」です。

句点が少ないと先ほど述べたように文章がわかりづらくなります。

とはいえ、点が多すぎる。

文章は見やすくはなりますが、熱意が伝わらず淡々とした印象になるため注意しましょう。

読点は適切なタイミングで入れることによって、読み手にリズムが生まれ理解しやすくなります。

もし、点が多すぎるとリズムがない文章になり、読み手は飽きてしまうため、それを防ぐため一文につき読点は2回までにしましょう。

【志望動機の文字数】志望動機の構成

志望動機の構成はPREP法を意識して書くと、相手に伝わりやすさが向上します。

PREP法は、文章構成のひとつで、以下のような構成の頭文字をとってそう呼ばれています。

最初に結論を伝えることで、何について述べるのかを伝えることが可能です。

その結論の理由と具体例を提示し、最後に締めくくりとして再び結論述べることでわかりやすく説明できます。

ここでは、それぞれの構成について意識する点を解説します。

結論

志望動機の一文目では、最初に「なぜその企業を志望したのか」という結論から述べ、志望理由を明確に伝えることが大切です。

結論から述べることで、一番大切なことを読み手に伝えることができます。

そのため、読み手はこれから話す内容をイメージでき、文章に興味・関心を持ちやすくなるのです。

結論を先に述べなかった場合、何を言いたいのか、相手に伝わりづらく読むのを止めてしまう恐れもあります。

結論から伝えて、まずは読み手に読み続けてもらうことが肝心です。

理由

結論を述べたら「なぜ企業志望するのか」の根拠となる志望理由を伝えます。

より具体的な内容は次のエピソードの際に記載するため、ここでは一分目に書いた結論を補足する程度の内容となります。

書いてから結論と理由に一貫性があるかを確認し、違和感がある場合は修正しましょう。

また、他社の使い回しになっていないかを確認してください。

企業独自の要素が入っていないと、うちの会社である必要はないんじゃないかと疑問に感じてしまいます。

エピソード

次に志望理由を裏付ける具体的なエピソードを書いていきます。

具体例には価値観や考え方、行動などあなたの個性がはっきり現れるため、企業の求めている姿とマッチしているかも意識しながら書くことが大切です。

また、エピソードの具体例には、その理由に至った「きっかけ」「意見」「行動化」を伝えましょう。

エピソードに具体性を持たせると、その体験を想像しやすく説得力が生まれます。

具体的な数字や日付などを盛り込み、面接官がイメージしやすいエピソードになっているかを確認しましょう。

貢献

志望理由とそれに関連するエピソードを書いた上で、自分が企業にどう貢献していけるかを書きましょう。

自分の培ったスキルがどのように企業に貢献できるかを伝えることで、面接官はあなたが企業で活躍するイメージができるため好印象を与えられます。

例えば、野球などのチームスポーツで協調性を学んだなら、入社後に協調性を活かして目標達成に向かっていく姿勢をアピールできます。

企業にどう貢献するか考えるには企業研究が必須です。

どの業務で自分が貢献できるかを考えることで、貢献の仕方をより具体的にイメージできます。

再度結論

最後の結論では企業の志望理由をもとに、自分が入社後に実現したいことを具体的に伝えましょう。

具体的に伝えるために、目指す部署やどのように仕事したいかを言及すると明確なビジョンが相手に伝わります。

例として、情報収集力が強みならば、情報を集めトレンドを見極める力が求められる企画部門を目指して実現に向け結果を出していくと伝えることが可能です。

内定はゴールではなく働くための出発点なので、結論で自分の将来像をイメージして伝えられることが評価に繋がります。

【志望動機の文字数】文字数別例文紹介

ここでは実際の例文を紹介します。

文字数によって「①志望した理由」「②きっかけになった具体的なエピソード」「③入社後にどう活躍したいか」の3つのポイントの内容を調整して志望理由を書いていきましょう。

例えば、100字の場合は①と②を端的に、500字なら①、②、③を書いた上で②と③を膨らませるなどです。

文字数ごとの例文を記載するので志望動機に文字数指定がある人や、志望動機の内容をイメージしたい人はぜひ参考にしてみてください。

100字

200字

300字

400字

400文字の志望動機をかきたい方はこちらの記事もご覧ください。

志望動機400字の書き方完全ガイド！おすすめ構成や例文を徹底解説！

500字

【志望動機の文字数】志望動機で悩んだら

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おわりに

応募書類の志望動機欄は、限られたスペースに記入するため書き方によって印象が大きく変わるため、文字数や構成など意識して内容を考えましょう。

採用担当者に最後まで読んでもらい、企業を志望する意思が伝わることが重要なため、コツや注意点を把握して文章を書くことが大切です。

文字数や記入欄の余白、文章の構成などを意識することで採用担当者に内容が伝わりやすい

志望動機を書くことが可能です。