- グループディスカッションの選択型のテーマとは?
- 選択型テーマの例題
- グループディスカッションの対策方法
- グループディスカッションの選択型に不安を抱えている人
- 十分に対策をしてグループディスカッションに臨みたい人
- 就活に関する不安を解消したい人
はじめに
グループディスカッションには選択型という種類が存在しますが、あらかじめどのようなテーマが出題されるのか、どのような対策方法があるのかについて知っておかないと、本番で面食らってしまう人も多いでしょう。
そこで今回は、グループディスカッションの選択型のテーマについて、例題などを用いて詳しく紹介します。
【グループディスカッション】選択型のテーマとは?
選択型とは、複数の選択肢から正しい回答を絞り込むもので、話し合いを前提とした問題です。
また、就活生を惑わせるような問題も出題されることがあるため、注意が必要です。
この形式のディスカッションでは、複数の選択肢が提示され、グループ全体で議論を通じて最も適切な選択肢を選び出すことが求められます。
選択型のテーマは、参加者の論理的思考能力、協調性を評価するために利用されることが多いです。
企業の戦略的な意思決定に関するシナリオが提出され、どの戦略が最も効果的かをグループで議論することなどが課題となります。
【グループディスカッション】選択型テーマの例題
選択型テーマの例題を3つ、紹介します。
前提や目標の定義、評価基準などを紹介するため、参考にしてください。
朝食のメニューとしてふさわしいのは「ごはん」か「パン」のどちらか、検討してください
前提と目標の定義
前提
議論を行うために必要な要素として、「主語」と「ごはん」「パン」について定義します。
「主語」は「誰が朝食を摂るのか」です。
年齢や職業などの要素を踏まえた上で、ここでは以下のとおり定義します。
- 主語:25歳、会社員、女性
- 朝は時間が足りないと感じているくらいやることが多い、もしくは寝たい
- ごはんとパンはパックごはんではなく、炊飯器で炊いた場合、ごはんの方が安い
目標
今回は朝食のメニューとして「ごはん」か「パン」かを選ぶことがゴールです。
評価の基準の設定「25歳、会社員、女性」が朝食に求める要素を検討します。
- おいしさ:生活環境を考慮して、どちらがおいしく作れるか(例えば、オーブントースターはあるか、炊飯器はあるか)
- 手軽さ:すぐに食べられるか
もう少し具体的に考えてみましょう。
- おいしさ:手軽に調理できるか、味が好みに合うか
- 手軽さ:準備時間が短いか、片付けが楽か
- コストパフォーマンス:値段を考えた際の量
- 栄養素:総合的な栄養バランスはどうか
これらを評価の基準として、ごはんかパンかを検討していきます。
選択肢の比較検討表を使って「〇×」や点数をつけて評価すると分かりやすく、論理的に検討できます。
ごはん |
パン |
|
おいしさ |
引き分け(好みによる) |
引き分け(好みによる) |
手軽さ |
× |
〇 |
コストパフォーマンス |
〇 |
× |
栄養素 |
〇 |
× |
比較した結果、パンのほうが手軽さの面で優れていますが、コストパフォーマンスと栄養素はごはんの方が優れているため、「ごはん」が結論となります。
仕事をするうえで、「やりがい」「仕事内容」「人間関係」を、重要な順番に並べてください
前提と目標の定義
前提
議論を行うために必要な要素として、「誰にとって」について定義します。
今回は「就活生」と定義します。
- 就活生
- 仕事経験はない
目標
今回は、働く上で「やりがい」「仕事内容」「人間関係」の順位づけをすることがゴールです。
評価の基準の設定働く上で重要な要素を順位付けするための基準を設定します。
- 働く上で絶対に譲れないもの
- 働く上で通常あるべきもの
- 働く上であるとうれしいもの
基準ごとに点数をつけて比較すると議論しやすくなります。
例えば以下のように設定します。
- 働く上で絶対に譲れないもの(×2倍)
- 働く上で通常あるべきもの(×1.5倍)
- 働く上であるとうれしいもの(×1倍)
選択肢の比較検討先ほど設定した基準を使って、「やりがい」「仕事内容」「人間関係」を比較検討し、順位をつけます。
評価項目 |
やりがい |
仕事内容 |
人間関係 |
絶対に譲れないもの(×2) |
10 |
4 |
6 |
通常あるべきもの(×1.5) |
7.5 |
6 |
1.5 |
あるとうれしいもの(×1) |
5 |
3 |
1 |
総合得点はやりがい=22.5点、仕事内容=13点、人間関係=8.5点となるので、「やりがい」が回答となります。
福岡を旅行するなら「春」「夏」「秋」「冬」どの季節が良いか
前提と目標の定義
前提
議論を行うために必要な要素として、「主語」について定義しましょう。
「誰が旅行するか」ということです。
今回は「家族旅行」としてみましょう。
- 家族旅行(23歳息子、50代両親、80代祖父母 計5人)
目標
今回は「春」「夏」「秋」「冬」のうち最も福岡旅行に適した季節を選ぶことがゴールです。
評価の基準の設定家族全員が満足できる福岡旅行に必要な要素を検討します。
- 快適さ:天候が良く、過ごしやすいか
- 家族全員の満足度:全員が楽しめるアクティビティがあるか
- 非日常体験:普段とは違う特別な体験ができるか
これらを基準にして、「春」「夏」「秋」「冬」を評価します。
選択肢の比較検討表を使って「〇×」や点数をつけながら議論を進めましょう。
評価項目 |
春 |
夏 |
秋 |
冬 |
快適さ |
〇 |
× |
〇 |
△ |
家族全員の満足度 |
〇 |
△ |
〇 |
〇 |
非日常体験 |
〇 |
〇 |
〇 |
△ |
比較した結果、春と秋が同率1位となりました。
この後はそれぞれの価値観や実体験を元に各々意見を述べ、全員で合意した季節を選択する、という流れになります。
【グループディスカッション】グループディスカッションを突破するために
続いて、グループディスカッションを突破するために取り組みたい対策を5つ紹介します。
時間に余裕があれば、ぜひ5つ全てに取り組み、心に余裕を持ってグループディスカッションに取り組みましょう。
また、グループディスカッション対策についてはこちらの記事でさらに詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
マナーを確認しておく
グループディスカッションでは、基本的なマナーが重要です。
例えば、正しい敬語を使うことは大前提ですし、初対面の人々と議論する際には第一印象が大きな影響を与えるため、丁寧な言葉遣いや態度が求められます。
また、他の参加者の意見に対して肯定的な反応を示すことで、協調性をアピールすることも大切です。
周囲の意見を見ながら話を進めることで、対話の流れをスムーズに保つことができ、自分の意見がより受け入れられやすくなります。
さらに、適切なタイミングで発言し、他の参加者の意見をしっかりと聞くことで、グループ全体の意見を尊重する姿勢を示すこともできます。
積極性をアピールする
グループディスカッションにおいては、積極的な姿勢が評価されます。
むやみやたらに発言するのはかえって逆効果ですが、内容のある発言を適切なタイミングで行うことは重要です。
自分の意見を発信することで、課題に真剣に向き合っている姿勢を示すことができます。
また、発言する際には自分の考えを論理的に整理し、明確に伝えることが大切です。
失敗を恐れずに発言することで、自分の意見が他の参加者にどのように受け取られるかを学び、改善する機会にもなります。
また、積極的な発言を通じて他の参加者との意見交換も活発になり、ディスカッション全体の質が向上することも期待できます。
人の話をしっかり聞く
自分の意見をアピールすることはもちろん重要ですが、同様に他の参加者の話をしっかりと聞くことも求められます。
他の人の意見を無視して自己主張ばかりしていると、自己中心的だと評価されてしまう可能性があるからです。
他の参加者の話をよく聞き、その内容を踏まえた上で自分の意見を述べることで、協調性や柔軟性をアピールすることができます。
また、相手の意見に対して適切なリアクションを示すことで、信頼関係を築くことも可能です。
例えば、相手の意見を肯定しつつ、自分の意見を追加する形で発言することで、建設的な議論を進められます。
これにより、グループ全体の意見をまとめる役割を果たし、リーダーシップをアピールすることも可能です。
場数を踏む
グループディスカッションに慣れるためには、場数を踏むことが非常に効果的です。
議論を進める際には緊張や不安がつきものですが、経験を積むことでこれらの感情をコントロールできるようになります。
模擬ディスカッションに参加したり、学部やサークル、アルバイト先の仲間とディスカッションの練習を繰り返したりすれば、本番に向けての対策ができます。
場数を踏むことで、自分の強みや弱みを把握し、それに応じた対策ができるようになります。
例えば、自分の意見を短くまとめる練習や他の参加者の意見を簡潔にまとめる練習を行うことで、ディスカッション全体の質を向上させることもできます。
動画を見てみる
グループディスカッションの対策として、YouTubeやSNSに投稿されている対策動画を視聴することも非常に有効です。
このような動画では、実際のディスカッションの進行や適切な発言のタイミング、他の参加者とのやり取りの仕方など、具体的な例を通じて学べます。
動画を通じて、成功例だけでなく失敗例についても分かりやすく紹介されているため、自分に当てはまる部分がないかの確認も可能です。
例えば、動画で紹介されている効果的な発言方法や他の参加者との建設的な議論の進め方を参考にすることで、自分の発言スキルを向上させられます。
得た知識をもとに、自分なりの戦略を立てて実践するようにしましょう。
【グループディスカッション】選択型の注意点
選択型のグループディスカッションは、何かを選ばなければならないため、自分の意見をついつい主張しすぎてしまう人もいます。
しかし、自己主張ばかりしてしまうと、他の人の意見を参考にできないだけでなく、選択肢を縛ることができず、結果的に結論を出せなくなってしまうことがあります。
自分の意見をはっきりさせることは大切ですが、柔軟に他の人の意見にも耳を傾けることを心がけましょう。
【グループディスカッション】就活エージェントに相談する
ここまでグループディスカッションの対策について詳しく紹介してきましたが、この記事を読んだだけで絶対の自信を得られたという人は多くないでしょう。
また、全ての人がグループディスカッションの練習をする相手が存在するわけでもありません。
そこでおすすめなのは、就活エージェントに相談することです。
就活エージェントを利用すれば、あなたのグループディスカッションにおける改善点を指摘してくれるだけでなく、模擬練習を行うこともできます。
特にジョブコミットは完全無料で利用でき、グループディスカッション以外にもエントリーシートや面接対策なども徹底的に行ってくれるため、就活生にとって非常に便利なサービスです。
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まとめ
今回は、選択型のテーマが出題された時のグループディスカッションにおける適切な回答例や注意点などについて紹介しました。
グループディスカッションに取り組むにあたっては、あらかじめどのような問題が出題されるのか、どのような注意点が必要なのか把握しておくことが重要です。
ぜひ本記事を参考に、グループディスカッションで良い印象を与え、第一志望への内定を勝ち取ってください。