【例文6選】面接における自己紹介とは?魅力的な自己紹介の方法を徹底解説!

【例文6選】面接における自己紹介とは?魅力的な自己紹介の方法を徹底解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
この記事を読んでわかること

・面接における自己紹介について
・面接における自己紹介の話し方

この記事をおすすめしたい人

・面接の自己紹介のやり方に悩んでいる人
・面接の自己紹介の話し方を知りたい人
・魅力的な自己紹介を作りたい人

面接では第一印象が重要なので、自己紹介も同様に重要な意味を持ちます。

単純に名前を名乗れば良いのではなく、現在の所属を明かしたうえで、自分がどのような人間なのかを開示しなければなりません。

この記事では、就活の面接における自己紹介の役割や例文についてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次目次を全て表示する

そもそも面接で自己紹介をする理由

本来であれば、面接官はすでに事前に提出した選考書類をチェックしており、就活生の名前や所属している教育機関のことを知っています。

その状況にも関わらず、あらためて自己紹介が必要なのはなぜなのでしょうか。

面接官が就活生に自己紹介を求めるのは、就活生自身の緊張をほぐすため、そして話し方などから人柄を把握するためです。

自己紹介に何を求められているのか、詳しく見ていきましょう。

学生の緊張をほぐすため。

企業の面接官が自己紹介を求めるのは、学生の緊張をほぐすためです。

多くの学生は、ほとんど面接を受けた経験がなく、また自分の人生を左右する場だと考えているため、面接が始まる時点では緊張してしまっています。

面接官側も学生が緊張しているのは理解しているため、できるだけ和やかな雰囲気を作るために、自己紹介を求めるのです。

本格的な質問が始まる前に、アイスブレイクとして、自己紹介から派生した質問が投げかけられることもあります。

学生の人柄を把握するため。

面接官は、面接での自己紹介を通して、学生の人柄を把握しようとしています。

選考書類には、学生の名前と学歴、現在の所属機関が書かれていますが、決まった形式で書かれているだけの情報からは、人柄に関する情報を読み取れません。

自分の言葉で語る自己紹介を通じて、書類上の学歴や職歴だけでは分からない、学生の性格や価値観を知ることを目的としているのです。

そのため、自己紹介では自分の名前と所属だけをいうのではなく、何らかのテーマに沿って、自分がどのような人物なのかを開示する必要があります。

面接の自己紹介で見られているポイント

就活の面接において、面接官は就活生の自己紹介をただ聞いているわけではなく、ある程度の基準を決めて評価しています。

「自己理解が十分にできているか」「自社が求める人物像にマッチしているか」「柔軟性があるか」が企業が主に重視しているポイントです。

それぞれのポイントについて、どのように見られているのか、魅力的に見せるためにはどうしたら良いかを見ていきましょう。

自己理解が十分にできているか

面接における自己紹介では、就活生自身が自己理解を十分にできているかを見られています。

自己理解を深めるためには、入念な自己分析が必要です。

では、自己分析をなぜ行うのかといえば、自分がどのような性質を持っているのか、自分と相性の良い企業はどこなのかを探すのが目的となります。

そのため、しっかり自己分析ができている就活生が、自社を「自分と相性が良い」と判断して応募してきたのであれば、信頼できます。

しかし、そうでない相手がどれだけ相性の良さを主張したところで、本当にそうだという証拠はありません。

また、自分のことも分析できない人間が、ほかのことを正確に分析できるとは思われないでしょう。

したがって、自己分析の結果をもとに、自分の強みや弱み、価値観を明確に把握し、それを効果的に伝えられているかが見られています。

自社が求める人物像にマッチしているか

面接の自己紹介では、自社が求める人物像に就活生がマッチしているかを確認しています。

企業は基本的に人間同士の集まりなので、円滑に仕事を進めるためには、人間同士の相性が重要です。

そのため、企業では集団の目指すべき理念を設定しており、そのうえで集まった人々による企業文化、企業風土が形成されています。

また、人間の性格によって、向いている業務内容が変化することも、認識しておく必要があるでしょう。

したがって、企業としては自社の企業文化や業務内容に適応できるか、就活生の価値観が自社の価値観と合致しているかを確認しているのです。

これを乗り切るには、自己分析によって、自分のことを知っておくことが重要です。

さらに企業研究によって、企業がどのような文化を大切にしているのかを理解し、公開されている「求める人物像」を確認する必要があります。

柔軟性があるか

すべての企業ではありませんが、面接での自己紹介において、就活生の柔軟性を見ている場合もあります。

企業によっては「自己紹介と志望動機を一緒にお願いします」といった形や、「自己紹介とゴールデンウィークの過ごし方を教えてください」というように、独特な自己紹介を求められることがあるのです。

そうした急な変化球を投げられた際に、就活生が柔軟に対応できるかが見られています。

多くの就活生は、本番の面接より前に自己紹介を含めて面接の練習をしており、通常の自己紹介に慣れているため、柔軟な対応ができるかは個人の資質に左右されがちです。

面接練習においては、一般的な自己紹介だけでなく、そうした変化球の自己紹介を求められた場合も想定して、練習してみましょう。

面接における自己紹介の適切な長さ

では、企業側に自己紹介を求められた場合は、どの程度の長さで話すべきなのでしょうか。

面接官から指定がない場合は、基本的に1分以内に収めることが好ましいです。

短すぎると「話すことがないのか」と思われ、長すぎると「話をまとめられない人物」と評価される可能性があります。

1分程度であれば長すぎず短すぎないため、面接官側も聞きやすく、ちょうど良い長さです。

しかし、企業によっては30秒程度、2分程度などと時間を指定されることもあります。

急にいわれて、何も準備ができていないと対応が難しいため、事前に時間を計りながら、2〜3パターンほど自己紹介を用意しておくと良いでしょう。

また、話すときは面接官が聞き取りやすいスピードと、声の大きさに気をつける必要があります。

面接の自己紹介で好印象を与えるコツ

続いて、面接における自己紹介で、面接官に好印象を与えるコツについて見ていきましょう。

面接官に良い印象を与えるためには「具体と抽象を使い分ける」「基本的なマナーを徹底する」「丁寧な言葉遣いを意識する」「つなぎ言葉の使用を控える」が重要です。

とくに、基本的なマナーと丁寧な言葉遣いは、社会人の基礎として大切といえます。

それぞれのポイントについて、詳しくご紹介します。

具体と抽象を使い分ける

面接の自己紹介では、具体的な表現と抽象的な表現を使い分ける必要があります。

自己紹介は、その面接全体の基盤となっていくため、その後にされるであろう質問の種を蒔くことが大切です。

そのため、後から深掘りとして詳しく聞いてほしいところはあえて抽象的に、今伝えておきたいポイントは定量的な数字を用いてアピールするなど、具体と抽象を使い分けることが重要になります。

すべて具体的に説明してしまうと時間がかかり、面接官側はどこを取っ掛かりにしたら良いか分からなくなるでしょう。

逆にすべて曖昧な表現にしてしまうと、面接官は自己紹介から就活生の情報を汲み取れなくなります。

そのため、両方の表現をバランス良く混ぜ込むことが大切です。

基本的なマナーを徹底する

面接では、自己紹介に限らず、社会人として基本となるマナーを徹底しなければなりません。

それは、面接官の言葉を聞くときや話すときの表情、声の大きさ、視線をどこへ向けるか、身だしなみなどです。

とくに、表情は自分について語るうえでの自己紹介の一部でもあります。

そのため、基本的には相手の顔を見て笑顔で語り、自分の経験の中で大変だったことや苦しかったことは暗い顔で話すのがコツです。

同様に、声の調子は基本的にハキハキと、大きく明るく話す必要があります。

話している場面に合わせて、抑揚をつけると良いでしょう。

身だしなみは、第一印象を決める一番大きな要因にもなります。

髪がボサボサになる、シャツがヨレヨレになる、ジャケットやズボンに汚れやシワがあるといった状況にならないよう、面接前にチェックしておく必要があります。

丁寧な言葉遣いを意識する

面接の初動である自己紹介では、とくに丁寧な言葉遣いを意識することが重要です。

しかし、いざ丁寧な言葉遣いで話そうとしても意外と難しく、適切な言い回しが出てこない可能性があります。

そのため、面接本番より前の普段の生活から、丁寧な話し方を練習しておくと良いでしょう。

書類上、企業のことを表記する場合は「貴社」と書きますが、面接においては「御社」という必要があります。

また、面接官のことを呼ぶ際は「○○様」と名乗った名前に敬称をつける必要があり、「○○さん」では不十分です。

身だしなみなどがしっかりしていても、言葉遣いの粗が目立つと、結局「失礼な人物」という評価になってしまうため、なるべく丁寧に話すスキルを身につけましょう。

つなぎ言葉の使用を控える

面接で自己紹介をする際は、日常会話のようなつなぎ言葉の使用を控えるべきでしょう。

話すときに間延びした「えーっと」「あのー」といったつなぎ言葉を入れると、ビジネスシーンにふさわしい話し方ができない人物と評価される可能性が高く、印象が良くありません。

こういったつなぎ言葉は、話す内容が明確になっておらず、その場で考えながら何となく話している場合に出やすいです。

そのため、本番の面接を受ける前に自己紹介で話す内容を整理し、つなぎ言葉を使用せずともスムーズに話せるようになるまで、練習することが重要になります。

ただし、1人で練習して話せるようになったとしても、人前に出た瞬間、頭が真っ白になる可能性は残るでしょう。

そのような状況を避けるためには、家族や友人などに協力してもらって、人前で自己紹介をする経験を積む必要があります。

面接の自己紹介で話すべき項目

次は、面接の自己紹介で話すべき項目について、見ていきましょう。

「自己紹介をしてください」といわれた場合は、おおむね所属機関、氏名、専攻内容やゼミ、学生時代に力を入れた取り組み、入社に対する意欲などの情報を開示する必要があります。

そのうえで、面接の機会に関する感謝と意気込みを述べると良いでしょう。

それぞれの情報について、詳しく解説します。

大学・学部・氏名

自己紹介の肝は「自分はどこから来た何者なのか」という情報です。

そのため、自己紹介の冒頭では、まず在籍している大学の名前、学部、氏名を明確に述べなければなりません。

これらの情報により、面接官に対して自分が誰であるかをはっきりと伝えられ、書類の人物と同じ人間だと認識してもらえます。

詳細な学科や現在の年齢まで述べる人もいますが、それらの情報は基本的に履歴書に載っている情報です。

ほかにも伝えなければならない情報があるため、最初に時間を使いすぎないよう、なるべく簡潔に済ませると良いでしょう。

あまり自分が誰なのかという情報に時間を使いすぎると、自己紹介全体が長くなってしまい、話をまとめられない人物と評価されてしまいます。

大学の専攻・ゼミ・研究

自分が誰なのかについて話したら、次は自分が所属機関で何をしているのかについて話すと良いでしょう。

大学での専攻やゼミ、研究内容について触れれば、自分が大学時代にどんな学びを得てきたのかを伝えられます。

また、単純にこういう知識がありますという情報を伝えられるだけではありません。

自分が専門的に学んできた学問が、企業の業務にどう関連するかを示せば、即戦力としてアピールすることも可能です。

とくに専門性の高い研究をしていて、その研究が企業の手がける分野とマッチしているのであれば、絶好のアピールポイントとなります。

そうでなくても、何かしら社会での仕事に活かせることをアピールするようにしましょう。

学んだこと、活かせることに焦点を当てる必要があるため、研究そのものの紹介にならないよう気をつけてください。

学生時代に力を入れた取り組み

自分がどのような人間なのかを開示できる情報は、専門的に学んだ分野だけではありません。

ほかの活動においても、自分が何に力を入れたのか示せば、自己紹介になり得ます。

一方で、単純にエピソードだけを語っても、面接官側は「結局それが自社にどう役に立つのか」という感想しか抱けないでしょう。

部活動、アルバイト、ボランティアなど、どんな活動に力を入れた場合であっても、その経験から自分が何を学び、どのような成果をあげたかを具体的に説明することが求められます。

大切なのは、エピソードそのものの華やかさではなく、思考の深さと話し方です。

派手な経歴を求められているわけではないため、深掘りに対応できないような嘘をつくのはやめましょう。

入社に対する意欲

はじめに求められる自己紹介の中で、入社に対する意欲を軽く伝えておいても良いでしょう。

ただし、本格的に入社への意欲を述べるべきなのは、志望動機においてです。

自己紹介の後に、あらためて志望動機を聞かれる可能性が高いため、自己紹介における入社意欲への言及は簡潔に済ませましょう。

ただし、面接官側から「志望動機と合わせて自己紹介をお願いします」といわれた場合、その限りではありません。

その場合は、むしろ主軸が志望動機になる可能性が高いため、自己紹介を早々に切り上げて、志望動機を細かく描写する必要があります。

また、時間の指定が30秒など短めに設定されている場合は、この部分を省略しても構いません。

状況に応じて述べたり、内容から外したりできるよう練習しておきましょう。

感謝の言葉・意気込み

自己紹介の最後には、面接の機会を設けてもらったことへ感謝の言葉や、選考に対する意気込みを述べましょう。

これを含めることにより、面接官に対して礼儀正しい印象を与えられます。

「本日は貴重な機会をいただきありがとうございます」「お忙しい中、面接のお時間を作っていただきありがとうございます」など、相手の時間を自分に使ってもらっていることに対する感謝の意を述べましょう。

時間指定が短い場合でも、この部分は飛ばさないほうが良いです。

企業の方は基本的に忙しく、面接の場合は本来人事部でない方も、自分の業務を調整して参加してくれている場合があるため、お礼の言葉は重要になります。

社長など相応の役職を持っている方もいるため、お礼をいえない就活生の印象は悪いです。

面接の自己紹介における注意点

続いて、面接で自己紹介をする際の注意点について、ご紹介します。

自己紹介の際は「自信がない」「ネガティブな発言が多い」「丸暗記した内容を話す」「伝える要点が多すぎる」といった状態が敬遠されがちです。

これらの状態は良い印象につながりにくいため、なるべく避ける必要があります。

それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。

自信がない

自己紹介の際は、あからさまに自信がない態度を見せないことが重要です。

面接とは、自分を企業に推薦する場であり、就活生自身が自分のことを自信を持っておすすめできないのに「この人材がほしい」と思う企業はほとんどありません。

自分が話す内容に自信を持ち、堂々と話したほうが面接官に好印象を与えられます。

自信がないように見える話し方とは、目を合わせない、小さい声でぼそぼそと話す、スラスラ話せずに途中で詰まるなどです。

また、断定すべきところで「おそらく」「多分」などの言葉を用いると、自信がないのではと見なされやすくなります。

言い切るべきところはしっかり言い切り、面接官の顔を見て大きな声ではっきり話せるようにしましょう。

ネガティブな発言が多い

自己紹介の場でネガティブな発言が多いと、マイナスの印象が残りやすくなってしまいます。

面接における自己紹介は時間が限られており、就活生の全体的な印象を決めてしまいます。

その1分という短い時間で、ネガティブなエピソードを話してしまうのはもったいないです。

なるべくポジティブな印象を残せるよう、ネガティブな発言やエピソードは控える必要があるでしょう。

自己紹介で失敗や挫折などネガティブなエピソードを用いるとしても、その経験から何を学び、どのように成長したかを強調すると、ポジティブな印象で締められます。

その場合もなるべくネガティブな部分は短めに、簡潔に済ませるようにしないと、悪いことのほうが印象に残ってしまうため、注意が必要です。

時間が長い

なるべく自己紹介で、自分がどのような人間なのかを知ってもらうことは大切ですが、長い時間をかけすぎるのも良くありません。

自己紹介が長すぎると、聞いている側にとっては冗長に感じられ、面接官の関心を引きにくくなります。

目安となる時間は1〜2分程度であるため、適切な長さを守って、要点を簡潔にまとめることが重要です。

また、とくに気をつけたいのは、自分1人だけでなく、グループで面接を受けている場合でしょう。

面接は、基本的に全体的な時間がある程度決まっており、1人あたりに割きたい時間も限られています。

そのようなグループ面接の際に長くしゃべってしまうと、ほかの人に割ける時間も減ってしまうため、協調性がないと見なされてしまうのです。

丸暗記した内容を話す

面接における自己紹介では、原稿を丸暗記して話すのも印象が良くありません。

原稿を丸暗記してしまうと抑揚をつけにくく、話し方に堅さが出てしまいます。

面接官によってはこれを「自分の言葉で話せていない」と見なす場合もあるため、なるべくスムーズかつなめらかに話せるようにしておく必要があるでしょう。

自己紹介は、面接における最もカジュアルな質問でもあります。

そのため、就活生の人柄が出やすく、企業側が求めているのもその情報です。

したがって、なるべく素のコミュニケーションに近くなるよう、自分の言葉での表現を心がけると良いでしょう。

ただし、ビジネスの場でもあるため、くだけすぎたフランクな表現までいくと、ふさわしくありません。

伝える要点が多すぎる

面接の自己紹介の際は、要点を絞って話すことが大切です。

自己紹介で伝える要点を多く設定しすぎると、本当に伝えるべき焦点がぼやけてしまいます。

自分について知ってもらうために重要なポイントを絞り、簡潔に伝えることが大切です。

とくに重要なのは「挙げるエピソードを1つに絞ること」「自分と他者の視点を混ぜないこと」「アピールしたいポイントを増やしすぎないこと」になります。

1つのアピールポイントのためにエピソードをたくさん挙げると、時間がかかってしまいます。

さらに、自分の視点と他者からの評価などを混ぜてしまうと、話の内容がごちゃごちゃになってしまうでしょう。

アピールポイントをいくつも伝えようとすると、かえってどの部分を評価したら良いか分からなくなってしまいます。

面接における自己紹介の例文

ここからは、面接で自己紹介する際の例文を6つご紹介します。

自己紹介をする際のエピソード選びは、自分が何を中心に自分自身についてアピールしたいかのテーマによって、異なるでしょう。

そこで今回は、学業、留学経験、部活動、アルバイト、趣味を軸とした例文と、よりオリジナリティあふれる例文をご用意しました。

それぞれの例文のポイントとともに、見ていきましょう。

①学業を軸とした例文

○○大学△△学部の□□と申します。
大学では主に経営学を専攻し、とくに商品情報を効率的に広めるためのマーケティング戦略に興味を持って研究してきました。
この学びをもとに、大学3年生からのゼミでも、マーケティングを専門とするゼミに所属しています。
大手メーカー企業と連携して新商品を企画し、ターゲット層に素早くアプローチするプロジェクトに取り組みました。
この経験から、商品をターゲット層に確実に届けるための分析力や、問題解決能力を身につけてまいりました。
これらのスキルを活かし、将来はマーケティングに強みのある御社での事業で、活躍していきたいと考えております。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます、よろしくお願い申し上げます。

ポイント

この例文では、就活生がマーケティング戦略について学ぶための学業に、力を入れてきたことが分かります。

大学から興味を持って取り組んできたことを、将来も実現していきたいという一貫性が伝わりやすい文章です。

このように、自分が学んだことと企業でできることに整合性がとれる場合は、学業を引き合いに出して自己紹介すると良いでしょう。

②留学経験を軸とした例文

○○大学△△学部の□□と申します。
大学では主に、英語でのコミュニケーションについて学んできました。
大学時代に最も力を入れたことは、大学2年生のときに1年間行ったアメリカへの留学になります。
留学に行ったばかりのときは、まだ現地の学生との間に言語の壁があり、アジア人として嫌がらせを受けることもありました。
そんな環境でもめげずに、さまざまな相手とのコミュニケーションを心がけ、語学力を磨き続けた結果、高い語学力と親友を手に入れることができたのです。
また、帰国後は大学で、異文化コミュニケーションサークルの立ち上げにも従事してまいりました。
これらの経験を通じて得た異文化理解力を活かし、将来は御社のグローバル展開に貢献していきたいと考えております。
本日はよろしくお願い申し上げます。

ポイント

この例文では、就活生が学びを活かして留学に臨んだことが伺えます。

自己紹介の中で、学生時代に力を入れたことと、理不尽な環境でも諦めない姿勢について述べており、入社意欲を簡潔に分かりやすく伝えられている文章です。

一見ネガティブに思える経験も、それをバネに壁を乗り越えて成長できたこと、得られたものがあることを強調できれば、効果が高いでしょう。

③部活動を軸とした例文

○○大学△△学部の□□と申します。
私は幼少期からサッカー漬けの毎日を送っており、小学生のときは地域のスポーツクラブで、中学生や高校生のときは学校の部活動でサッカーに打ち込んでいました。
大学でもサッカー部に入り、これまでの経験が評価され、主将としてチームメイト40名を統率することになりました。
部活動では、チームの連携を重視したプログラムで練習を重ねることにより、自分が主将として務めている間に、全国ベスト4の成績を収められたのです。
こうした経験から運動学に興味を持つようになり、現在はスポーツ科学ゼミに所属し、集団で取り組むスポーツについて研究しております。
本日は、これらの経験で発揮した、私のリーダーシップと向上心をお伝えできればと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。

ポイント

この例文では、就活生が子どもの頃から1つのスポーツに打ち込み、素晴らしい成果をあげたことが分かります。

そのためインパクトが大きく、印象に残りやすい内容です。

また、結果を大会の順位として定量的に示していることも、重要なポイントになります。

学生時代の成果について伝えたい場合は、単に「成果を出しました」と主張しても伝わりにくいため、数字を用いて具体的に伝えられるようにしましょう。

④アルバイトを軸とした例文

○○大学△△学部の□□と申します。
大学では主に、文学について学んでおります。
私が大学時代に取り組んだことは、現在まで3年間続けているカフェのアルバイトです。
この活動の中では、常にお客様とのコミュニケーションを大切にし、お客様のニーズに応えるサービスを心がけてきました。
お客様が注文を決めかねている場合や、おすすめを聞かれた際にお客様の好みをお伺いし、それに合ったメニューを提案するといったサービスなどです。
その結果、自分が所属する店舗における、毎月の売上向上に貢献できました。
このアルバイトでの経験から、顧客の課題解決にやりがいを感じ、将来はコンサルタントとして活躍していきたいという思いが強くなりました。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

ポイント

この例文からは、就活生がアルバイトとして、社会に参加していたことが読み取れます。

こちらも、学生時代に力を入れたことと、将来のビジョンがバランス良く含まれており、良い自己紹介です。

また、3年間続けていたという点で、1つの物事に対する継続力もアピールできています。

企業がどのような性質を好んでいるのか、しっかり分析できている例といえるでしょう。

⑤趣味を軸とした例文。

○○大学△△学部の□□と申します。
私の趣味は、漫画をはじめとする、さまざまなジャンルの本を読むことです。
幼少期に少女漫画を読み始め、そこから本を読むことの楽しさを知り、漫画以外の本も読むようになりました。
現在では、小説、エッセイ、新書などジャンルを問わず、年間100冊以上読むほどの読書家です。
大学を選ぶ際は、私のこの趣味を存分に活かせる、文学部への進学を決意いたしました。
将来は、自分の人生を支えてくれた本の魅力をより多くの人に伝えたいという思いで、出版業界を志望しております。
その中でも、幅広いジャンルにおいて、軽妙な語り口で多くの読者を惹きつける御社の本に、魅力を感じております。
本日はよろしくお願い申し上げます。

ポイント

この例文では、就活生の人生に大きな影響を与えてきた、趣味と志望先の業界がマッチしていることが伝わってきます。

このように、自分の趣味を軸として自己紹介をする場合は、なるべく自分の志望業界に直接活かせるものにすると良いでしょう。

その分野に対する深い知識があることが分かれば、即戦力として活躍できる人材だと思ってもらえる可能性が高まります。

⑥オリジナリティあふれる例文

○○大学△△学部の□□と申します。
私自身のことを一言で表すと「行動力の塊」です。
プライベートでは、これまで大学時代だけでも10種類以上の習い事を経験したり、資格取得に励んだり、大学在学中にIT関連事業での起業を経験してきました。
また学問では、専攻する分野の中でも、これまでの先行研究が少ない分野での研究に励んでおります。
はじめは情報の少なさに苦しめられましたが、手当たり次第に行動して自力で情報を集め、現在は論文を執筆中です。
将来はこの行動力を活かして、ほかの企業よりもさまざまな事業にチャレンジできる環境に、身を置きたいと考えております。
本日の面接では、私が持つ圧倒的行動力をお伝えできればと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。

ポイント

この例文は、通常の自己紹介よりも、特徴的なオリジナリティあふれる自己紹介です。

自分の性質についてキャッチコピーを用いており、印象に残りやすい特徴があります。

また、学生時代に自分が行った実際の活動を具体的に示しているため、挙げた性質に対する説得力もあり、分かりやすいです。

このような自己紹介を自信を持って話せれば、面接官からの評価が良くなります。

面接における自己紹介のNG例文

続いて、面接の自己紹介におけるNGな例文について、ご紹介します。

自己紹介は自分について知ってもらうための機会ですが、何でも話せば良いというわけではありません。

話す内容は取捨選択する必要があり、表現にも気をつけることを求められます。

自己紹介でNGとされる例文と、どのような点がまずいのかに関するフィードバックを見ていきましょう。

①一貫性がない。

○○大学△△学部の□□と申します。
大学では、中世以降の日本美術の歴史について学んでおります。
私は好奇心旺盛な人間で、これまであらゆることに幅広く挑戦してきました。
大学時代はジャンルの違うアルバイトを掛け持ちし、仕事の内容やさまざまなことを学んでいます。
また、私は幼稚園から野球を続けており、大学時代は野球部の一員として、全国大会出場に向けて活動してまいりました。
実際には全国大会に行けなかったものの、メンバーと団結して1つの目標に取り組んだ経験は、何物にも代えがたいものだと感じております。
将来は御社の営業職のプロフェッショナルとして、高みを目指していきたいと考えております。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

フィードバック

この文章では、主張に一貫性がなく、いいたいことが分からなくなってしまっています。

好奇心旺盛なことも、1つのことに熱中できることもどちらも強みではありますが、自己紹介の中で両方を主張すると、自分の性格が矛盾してしまうのです。

また、学んできたことと自分の性質、将来のビジョンが一致していないのも、減点ポイントとなってしまいます。

②くだけすぎている

はじめまして、○○大学△△学部の□□です。
大学時代に学んでいたことは、データを分析するための情報工学です。
大学時代は、近所の競馬場で開催されていた競馬にハマり、勝つために大学での学びを活かして、1日1時間以上データ分析に費やしておりました。
その結果、時にはもともとの掛金の10倍以上の勝ちを収めることができたこともあります。
また、大学時代にはサークルを満喫しており、多くの友達を作れたことから、コミュニケーション力には自信があります。
お酒も好きなので、いわゆる飲みニケーションも大歓迎です。
将来は、自分の趣味にお金を好きなだけ使えるように、頑張って仕事をしたいと考えています。
今日はよろしくお願いします。

フィードバック

この文章では、表現や内容がくだけすぎています。

自己紹介の目的にアイスブレイクがあるとはいえ、あくまでも面接の一部です。

このような場において、酒やタバコ、ギャンブルのように、一般的に印象が良くない話題を用いてしまうと印象が大きく下がります。

また、ただひたすら遊んでいた、だらしない人物というようなイメージを抱かせてしまうため、注意が必要です。

③自慢しか含まれていない

○○大学△△学部の□□です。
大学では金融経済について学んでおり、難しい論文も何本も読んで学びを深めております。
私の特筆すべき点は、人生の中で常に良い成績を収めてきたことです。
高校時代は、県内で最も偏差値の高い学校に進学し、常に成績上位をキープしていました。
大学時代も、偏差値トップクラスの大学に進学でき、現在も良い成績を収め続けており、教授からもお褒めの言葉をいただいています。
また、営業の長期インターン先では常にトップの成績をキープし、いくつかの賞を受賞してまいりました。
こうした経験から、私はどの企業でも通用する自信があるので、御社でもすぐに結果を残してみせます。
本日は何卒よろしくお願い申し上げます。

フィードバック

この自己紹介では、これまでの経歴に対する自慢に終始しています。

もちろん、自分のこれまでの活動に対して、自信があることはいいことです。

しかし、あまりにも自慢にあふれていると「コミュニケーションに難がある」「必要以上にプライドが高い」という悪い印象を持たれかねません。

功績を伝えることは大切ですが、謙虚な姿勢も忘れないようにしましょう。

面接の自己紹介に関する質問

ここからは、面接の自己紹介について、就活生の方からよく寄せられる質問をご紹介します。

一口に自己紹介といっても、対等な立場同士で行うそれとは異なり、面接での自己紹介にはさまざまな制約があるでしょう。

自分の人生を左右する可能性もあるので、まずは疑問点を解消して、対策に乗り出す必要があります。

ぜひそれぞれの質問への回答を読み、参考にしてみてください。

自己PRとの違いはなんですか。

自己紹介と自己PRは、どちらも自分の人柄や考え方を伝えられるものですが、伝えるべき情報が根本的に異なります。
自己紹介は、簡潔に自分についての情報を紹介するもので、主に名前や学歴などの基本情報を伝えるものです。
面接全体の印象を決める基盤となる機会ではあるものの、これによって自分が企業に与えられる影響を詳細に伝えることは、難しいでしょう。
一方の自己PRでは、自分の強みや成果、具体的なエピソードを通じて、企業が自分を採用するメリットをアピールすることに重点を置きます。
自分に関するニュートラルな情報を伝えるのが自己紹介ならば、自己PRではとにかく自分の良い点をプッシュする必要があるのです。
ただし、自己紹介と自己PRを含む面接でのすべての回答は、それぞれに整合性がとれるものでなくてはなりません。

自己紹介の練習方法を教えてください。

自己紹介の練習方法としてオーソドックスなのは、友人など学生同士での面接練習です。
さらに、家族や大学の指導教員など、協力を仰げる人には、とにかく声をかけてみると良いでしょう。
相手を変えて試行回数を増やせば、場数を踏んで緊張を緩和でき、さまざまな視点からのフィードバックを得られます。
また、キャリアセンターや就活エージェントなどのように、就活の専門家からフィードバックをもらうこともおすすめです。
「ジョブコミット」では、無料で専門家による面接対策を利用できます。
企業視点からのアドバイスをもらえるため、面接を通過して内定に一気に近づけるでしょう。
面接に限らず、就活全般に関する相談を受けてもらえるほか、自分に合った企業を紹介してもらえます。
ジョブコミットへの登録は、こちらからどうぞ。

差別化を図るコツを教えてください。

面接で企業の印象に残るためには差別化が重要ですが、多くの就活生がこの部分で悩みます。
自己紹介でほかの学生との差別化を図るには、具体的な経験やエピソードを交えて話すことが重要です。
経験やエピソード、それによって感じたものや学んだことはその人独自のものなので、ほかの人と違う考え方を提供できる可能性が高いでしょう。
また、自分の個性や独自の視点を強調し、企業にどう活かせるかを自分の言葉で述べることが大切です。
必ずしも華やかな経歴を持っていなくとも、自分独自の視点でものを考えることができれば、十分な差別化が可能になります。
企業としても、学生にあまり派手な経歴を求めていないので、経験に対して何を考えたかを表明できることが重要です。

まとめ

就活の自己紹介は、自分がどこに所属している誰なのかという基礎情報の確認と、面接全体の傾向を掴むための人柄の開示を目的としています。

学生の緊張をほぐすアイスブレイクの役割も担っており、ここから深掘りされて質問を受ける場合も多いです。

自己紹介の際は、社会人としての基本を押さえたうえで学生時代の経験などを述べて、自分がどのような人間なのか、自信を持ってアピールする必要があります。

例文やNGな例文の内容を参考にしつつ、独自性のある自己紹介を用意して面接に臨んでください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます