はじめに
就活において、自己PRや志望動機、ガクチカの他に「特技」について質問してくる企業も多いです。
しかし「自己PRの部分ですでに特技について触れている」などの理由で、話すことが思い浮かばない人も少なくないでしょう。
そこで今回は、自分の特技を見つける方法や企業が特技について聞いてくる理由、特技がないと悩んでいる方におすすめの特技一覧などを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
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特技がないと悩む学生は多い
まず、「特技がない」と悩む学生は、あなただけではないということを覚えておきましょう。
特技と聞かれても、特に目立ったスキルや趣味がないと感じる人も多く、何を答えれば良いのか困惑してしまうケースも少なくありません。
しかし、実際にはほとんどの人に、自分が気づいていない特技が存在している可能性が高いです。
学生時代に取り組んだ学業や部活動、アルバイトなど、日常的に行っている活動の中に、他の人より得意とする分野が隠れていることもあります。
したがって、後に紹介する「特技がない場合の見つけ方」に取り組むことで、特技を発見できる可能性は十分にあります。
そもそも特技とは
就活においては、長所や強み、ガクチカ、特技など、様々なことを聞かれますが、項目が多すぎてそれぞれの定義が曖昧になってしまうことも少なくありません。
したがって、「特技」とはどのような意味を持つ言葉なのか再度確認しておきましょう。
特技とは、他の人と比べて特に自信になる技術や能力を指します。
これは、必ずしもスポーツや芸術といった目に見えるスキルに限らず、日常的な行動や習慣の中にある能力も含まれます。
例えば、人と接することが得意、困難な課題に対して粘り強く取り組める、時間管理がうまいといったスキルも十分に特技と言えます。
人事が特技を聞く理由
企業はなぜ特技について聞いてくるのでしょうか。
それぞれの企業によって意図が異なることもありますが、以下の3つの理由はほとんどの企業に当てはまります。
相手の立場になって考えることで、より良い印象を与えられる回答が用意できるため、ぜひ人事が特技について聞いてくる理由について理解を深めておきましょう。
アイスブレイクのため
特技を尋ねる理由の1つは、アイスブレイクのためです。
面接の場は応募者にとって緊張感が高まりやすい環境であり、その緊張をほぐすために「答えやすい質問から始めよう」と配慮してくれています。
特技に関する質問は応募者が自分自身について話しやすく、ポジティブな感情を引き出すことができるため、面接の序盤で緊張を和らげる効果があります。
これにより、応募者がリラックスした状態で話を進めやすくなり、本来の能力や人柄をより正確に伝えることができます。
リラックスした雰囲気を生み出し、全体をスムーズに進行させ、より深いレベルでの対話を実現しようとしている企業が多いです。
人柄を知るため
人事が特技を尋ねるもう1つの理由として、応募者の人柄や価値観を知ることが挙げられます。
特技は単に技術やスキルを示すだけでなく、それを通じて応募者がどのような考え方で行動を取るかを示すものでもあります。
特技の選択やそれに対する取り組み方から、応募者の性格や価値観、さらには興味や関心を確認しようとしているのです。
例えば、特技としてスポーツを挙げる場合、そのスポーツを通じて培ったチームワークやリーダーシップの能力が見えてくることもあります。
また、芸術的な活動が特技である場合、その創造力や独自の視点を持っていることがわかるでしょう。
特技を通じて応募者がどのような人間性を持ち、どのような環境で力を発揮するかを把握し、企業文化との適合性を判断する材料としていることが多いです。
継続力や完遂力を知るため
特技の習得には多くの場合、時間と努力が必要であるため、特技を聞くことを通して応募者の継続力や完遂力があるかを評価している企業も多いです。
特技は単なる一時的な趣味や経験ではなく、継続的に取り組んだ成果であることが多いため、その過程で培った粘り強さや目標達成能力が培われます。
例えば、楽器の演奏やスポーツなどの特技を持つ人は、その技術を習得するために長期間にわたり練習を重ねてきたはずです。
そのような経験から、応募者が目標に向かってコツコツと努力を重ねる姿勢や、困難に直面しても諦めずに取り組む力があるかどうかを判断しようとしています。
また、特技に対する熱意や取り組み方から、応募者がどれほどのエネルギーを持って物事に取り組むかを評価することもできます。
このような情報は、企業が採用を判断するための重要な指針となるのです。
特技がないと思い込んでいる学生の特徴
基本的に、人には何かしら特技というものが存在するものですが、中には「自分には特技なんてない」と思い込んでしまっている人も多いです。
この記事を読んでいるあなたも、そうかもしれません。
しかし、多くの人は実際には特技があるにもかかわらず、それに気づいていないだけです。
以下に、特技がないと思い込んでいる人の特徴について説明します。
この中のいくつかに当てはまる場合、あなたにも本当は特技がある可能性が高いです。
実績や成果に固執して考えている
特技について考える際に、実績や成果に固執してしまうことが「特技がない」と感じる理由の1つです。
多くの方は「特技」と聞くと「大きな成功」や「他者に誇れる実績」を思い浮かべがちです。
そのため、明確な結果や賞を得た経験がない場合、自分には特技がないと感じてしまうこともあります。
しかし、特技とは必ずしも目に見える成果を伴うものばかりではなく、日々の小さな成功や習慣も特技として評価されるべきです。
例えば、毎日コツコツと続けている趣味や、周囲から自然に頼られるスキルも立派な「特技」と言えます。
実績に固執することで、このような日常的な特技を見逃してしまう傾向にあります。
また、他者と自分を比較することで、自分の特技を過小評価してしまうこともあります。
したがって、実績や成果だけでなく、趣味や長く続けていることが特技に当てはまらないかについて考えてみると良いでしょう。
自己理解が足りていない
自己理解が不足している学生は、特技がないと感じる傾向にあります。
自己理解とは「自分の強みや興味、価値観を深く理解すること」であり、このプロセスが不十分だと、自分の特技を認識することが難しくなります。
多くの学生は自分自身について十分に振り返る機会がなく、自分の特技や能力を発見することができません。
また、自己分析が浅いと、自分が何を得意としているのかを具体的に言葉にすることができず、特技と認識できないこともあります。
したがって、自己理解を深めるためには、自分の過去の行動や経験を振り返り、どのような場面で力を発揮したのかを考えることが重要です。
自己理解が進めば、自分の特技を見つけ、それを自信を持ってアピールすることにつながるでしょう。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い学生は、特技がないと思い込んでしまう傾向にあります。
自己肯定感とは自分の価値や能力に対する自信を持つことですが、この感覚が低いと、自分の得意なことや好きなことを過小評価してしまいます。
その結果、本来であれば特技としてアピールできるはずのスキルや能力があるにもかかわらず「自分には価値がない」と感じてしまい、特技がないと決めつけてしまうのです。
例えば、友人から褒められても、自己肯定感が低いと「これは普通のことだ」「特別なことではない」と感じてしまい、特技として認識できないこともあります。
また、他人の特技と自分を比較することで、「自分の特技は規模が小さい」と感じ、自信を失うこともあります。
特に最近はSNSなどを通じて、様々なプロフェッショナルの姿を見ることができてしまうため、そのような人々と自分を比べてしまい、「自分は大したことがない」と思い込んでしまう人も多いです。
しかし、就活における特技のアピールは、必ずしも「世界一」である必要はありません。
「自分は自己肯定感が低すぎるのではないか」について、一度考えてみてください。
特技がない場合の見つけ方
ここまで、特技がないと自分で思い込んでしまっている人の特徴について理解を深めてきました。
では、具体的にどうすれば特技が見つかるのでしょうか。
様々な対策がありますが、代表的なものを以下に紹介します。
①過去の経験を見直して探す
特技を見つけるためには、まず過去の経験を振り返って見直すことが有効です。
学生時代に取り組んだ部活動やクラブ活動、学校行事、ボランティア、アルバイトなどの経験の中に、特技として評価できるものが隠れていることも少なくありません。
このような活動で培ったスキルや能力は、他の人にはない特徴となり得ます。
例えば、リーダーシップを発揮した経験や文化祭の企画運営でのコミュニケーション能力など、日常的に行っていたことが特技だと判明することもあります。
特技を見つけるためには、単に成果や結果だけでなく、その過程で得たスキルや、努力の積み重ねにも目を向けてみましょう。
②長所から考える
特技を見つけるためのもう1つの方法として、自分の長所や得意な分野を考えることが挙げられます。
特に他の人から褒められることや、自分が意識せずに自然にできてしまうことは、特技として評価される可能性が高いです。
長所とは、自己分析や他者からのフィードバックを通じて見つかるものであり、それが特技となり得るものです。
例えば、人と接するのが得意である、細かい作業を丁寧にこなすのが得意であるなど、日常生活の中で感じる自分の強みは特技につながります。
このような長所を特技として認識するためには、自分の得意分野に自信を持ち、その価値を理解することが重要です。
③学業から考える
学業に関する特技に着目するのも良いでしょう。
学問的な知識や研究内容が特技として評価されることは少なくありません。
特にゼミや研究活動で培った専門知識や分析力、プレゼンテーション能力などは、他の学生との差別化要因として十分に活用できるものです。
また、学業の中で得たスキルや知識がそのまま特技として企業にアピールできるケースもあります。
例えば、語学力やプログラミングスキル、データ分析能力などは、具体的な成果として提示できるため、特技として十分に評価されるでしょう。
このように、自分の学問的な経験や学業の成績を振り返り、その中で得意とする分野を見つけ出せれば、特技として確立することは十分に可能です。
④アルバイトから考える
アルバイト経験を通じて得たスキルや能力も、特技として考えることができます。
接客業を通じて得たコミュニケーション能力やリーダーシップを発揮した経験、チームワークを大切にして働いた経験など、アルバイトで培ったスキルは多くの場合、企業が求める能力と重なります。
例えば、飲食店での接客経験から得た対人スキルや、販売業での提案力などは立派な特技として評価されるでしょう。
また、アルバイトでの経験は実践的なスキルであるため、面接やエントリーシートで具体的なエピソードとしてアピールしやすいのが特徴です。
そのため、自分がアルバイトを通じてどのような能力を身につけたのかについて振り返り、その中から特技としてアピールできるものを見つけ出すことも重要です。
⑤熱中していることから考える
今、あなたが熱中しているものがあるならば、それを特技として考えるのも選択肢の1つです。
例えば、スポーツ、音楽、アート、ゲームなど、情熱を持って取り組んでいることがあれば、それは立派な「特技」です。
こうした趣味や活動は、長期間にわたり努力を続けている場合が多く、その経験を通じたスキルや知識が特技として十分に評価されます。
また、趣味や熱中していることは、自分が楽しんで取り組んでいるため、その活動に対する情熱やこだわりが自然と表れるものであり、アピールもしやすいでしょう。
⑥習慣にしていることから考える
毎日続けていることや継続している取り組みがあれば、それは立派な特技と言えます。
「継続は力なり」という言葉があるように、長期間にわたり続けてきたことには、それだけの価値と成果が伴います。
例えば、毎朝のジョギングや、日記を書くこと、語学の勉強など、自分では何気ないと思っている習慣でも、それを続けること自体が「特技」と呼べるものです。
習慣化された活動は自己管理能力や忍耐力、継続力といったスキルを示すものであり、それを特技としてアピールすることで自己PRの強力な材料となります。
⑦企業が求める人物像から考える
自分を主軸として考えるのではなく、企業が求める人物像を軸にして考えてみるのも選択肢の1つです。
企業がどのような人材を求めているかを理解し、そのニーズに応える特技を見つけることで、選考での評価を高めることができます。
例えば、リーダーシップや問題解決能力を求めていると分かった場合、自分に類似するスキルがないか、考えてみましょう。
企業の求める人物像に沿った特技は、単なる能力のアピールだけでなく、企業にとって即戦力となる人材であることを示す要素となります。
したがって、企業研究を十分に行い、自分の強みや特技が企業のニーズにどう応えられるかを考えることが、特技発見のポイントです。
⑧親しい人に聞く
親しい友人や家族に自分の特技を尋ねることも選択肢の1つです。
第三者の視点から見た自分の強みや特徴は、自分自身では気づいていないものが多いです。
特に長年の付き合いがある友人や家族は無意識に得意としていることを見抜いていることが多く、フィードバックが非常に参考になります。
他者の視点を取り入れることで、自分では見過ごしていた特技や強みを発見できるかもしれません。
また、他者からの評価を得ることで、自己肯定感が高まり、特技に対する自信が生まれることもあります。
このように親しい人に聞くことで、自分では気づかなかった新たな特技を見つけるきっかけが得られるでしょう。
特技がないと悩む学生におすすめの特技一覧
特技がないと悩む学生の方におすすめの特技の一覧を紹介します。
先ほど紹介した特技を見つける方法に照らし合わせて分類しているため、参考にしてください。
①過去経験から見つかる特技一覧
- 野球
- サッカー
- テニス
- 茶道
- 楽器演奏
- 留学
- バスケットボール
- 書道
- 陸上競技
- 囲碁・将棋
- スキー
- 剣道
- 柔道
- 水泳
- 合唱
- ボランティア活動
- 演劇
- バレーボール
- ダンス
- マラソン
- 科学クラブ
- 登山
- 地域活動
- 写真クラブ
- 演劇部
- 音楽バンド
- スカウト活動
- ファッションデザイン
- 学生団体
- 学園祭
- 委員会活動
- 旅行
- ディベート
- 空手
- プログラミング
- 絵画
②長所から見つかる特技一覧
- ロジカルシンキング
- 話を聞くこと
- 情報を収集すること
- マルチタスク
- 問題解決力
- プレゼンテーションスキル
- チームワーク
- リーダーシップ
- 創造力
- 時間管理
- 分析力
- 共感力
- 計画実行力
- 協調性
- コミュニケーション能力
- 柔軟性
- 自己管理
- 瞬時の判断力
- 適応力
- 組織力
- 協力する姿勢
- 創造的な発想
- 視野の広さ
- 目標達成力
- 交渉力
- ストレス耐性
- リスク管理能力
- ファシリテーション能力
- 傾聴力
- 説明力
- 調整力
- 粘り強さ
- 好奇心
③学業から見つかる特技一覧
- 英会話
- プログラミング
- 簿記
- データ分析
- 心理学
- 経済学
- 法律知識
- 統計学
- 科学研究
- 歴史研究
- 地理学
- 社会学
- 哲学
- 文学分析
- 数学
- 化学実験
- 物理学
- 言語学
- 環境科学
- 建築デザイン
- 天文学
- Webデザイン
- 速読
④アルバイトから見つかる特技一覧
- クレーム対応
- タイピング
- データ入力
- スケジュール管理
- 料理
- レジ操作
- 接客スキル
- 企画運営
- マニュアル作成
- シフト管理
- 在庫管理
- 営業スキル
- 電話応対
- 顧客対応
- オーダー取り
- 配達業務
- 店舗清掃
- 金銭管理
- 会計業務
- 販促活動
- 商品陳列
- 配膳
- 接遇マナー
- 人材育成
- 多言語対応
- PCスキル
⑤熱中していることから見つかる特技一覧
- キックボクシング
- 料理
- ゲーム
- マジック
- ガーデニング
- イラスト制作
- コスプレ
- 写真撮影
- 映画鑑賞
- 読書
- SNS運用
- ボードゲーム
- 手芸
- フィギュアコレクション
- 動画編集
- トレーディングカード
- アニメ鑑賞
- クラフト制作
- DIY
- 模型作り
- バイクツーリング
- カメラ撮影
- 楽器演奏
- ライブ鑑賞
- キャンプ
- eスポーツ
- カフェ巡り
- 資格取得
- 釣り
⑥習慣にしていることから見つかる特技一覧
- ランニング
- 掃除
- 節約
- DIY
- 早起き・朝活
- 読書
- 筋トレ
- ヨガ
- 瞑想
- 食事管理
- ウォーキング
- 日記
- 語学学習
- 瞑想・マインドフルネス
- 時間管理
- 自己分析
- 自炊
- 掃除
- ニュースチェック
- 情報発信(ブログ・SNS)
- 風呂
- 家計簿をつける
- 整理整頓
⑦企業が求める人物像から見つかる特技一覧
- 新しい状況に迅速に適応すること
- チームを牽引し、結果を出すこと
- ニーズを汲み取ること
- 問題解決力
- リーダーシップ
- 効率的なコミュニケーション
- 戦略的思考
- 持続的な学習能力
- チームの士気を高めること
- 対人スキル
- 目標達成意識
- 自主性
- 協調性
- 創造性
- 柔軟性
- 計画力
- 忍耐力
- 誠実さ
- 組織力
- 信頼性
- 責任感
- 決断力
- 継続力
- クリティカルシンキング
- 情報活用力
- グローバルな視野
- イノベーション創出力
- メンタルヘルスケア
- 課題発見力
- 提案力
- 実行力
- 状況把握能力
特技がないと悩む学生におすすめの特技ランキング
就活で「特技が思いつかない」「自信を持って話せることがない」と悩む学生は少なくありません。
しかし、就職活動において評価されやすい特技には一定の傾向があります。
特に、企業が求めるスキルや姿勢と結びつく特技は、たとえ特別な実績がなくても高く評価されることがあります。
ここでは、特技がないと感じる学生にも取り組みやすく、かつ就活でのアピールにつながりやすい特技をランキング形式で紹介します。
それぞれの特技がどのように評価されるのか、詳しく見ていきましょう。
プレゼンテーション(伝える力が重視される)
プレゼンテーション能力は、就活において非常に高く評価される特技の一つです。
なぜなら、多くの企業では社内外を問わず「伝える力」が業務上欠かせないからです。
自分の意見や考えを論理的に整理し、相手に分かりやすく届けるスキルは、職種を問わず重宝されます。
大学のゼミや発表の機会を通じて培ったプレゼンスキルは、特別な実績がなくても十分に特技として成立します。
内容をしっかり構成し、聞き手を意識して話す工夫を続けてきた経験は、採用担当者にも伝わりやすい要素となります。
また、就職後も会議や報告、営業活動など幅広い場面で活かせる力であるため、将来的な成長性も示せるでしょう。
データ分析(業務に直結しやすい)
データ分析は、近年ますます重視されているスキルです。
特にマーケティングや企画、経営戦略などの分野では、数字に基づいて仮説を立て、改善策を考える能力が欠かせません。
こうした能力を学生時代から身につけていることは、就活において大きなアピールポイントになります。
大学の授業やゼミ、あるいはアルバイトなどで売上データやアンケート結果を扱った経験がある場合、それを活かして「数値から傾向を読み取り、改善提案を行った」などの実例を話せると説得力が増します。
理系文系を問わず、データ分析を学ぶ姿勢や考え方そのものが評価対象となるため、実務経験がなくても安心してアピールできます。
プログラミング(文理問わずアピール可能)
プログラミングは、もはやIT業界に限らずさまざまな業種で求められる汎用性の高いスキルです。
PythonやJavaScriptといった言語を使った開発経験や、簡単なWebサイトを自作した経験でも、自己学習を通じて身につけた内容であれば十分に特技とすることができます。
文系の学生にとっても「文系でありながら自発的にプログラミングを学んだ」という事実自体が高く評価されます。
また、問題解決のプロセスや論理的な思考を鍛える点でも、他の特技に比べて応用範囲が広いのが特徴です。
特にスタートアップ企業やIT業界を志望している学生にとっては、他の候補者との差別化にもつながるでしょう。
英会話(グローバル企業向け)
英会話は、グローバル展開している企業や海外との取引がある企業にとって重要なスキルです。
ビジネス英語に限らず、日常会話レベルでも「語学を学び続けている姿勢」や「外国人とコミュニケーションをとった経験」などが評価される場合も多くあります。
TOEICや英検といった資格のスコアだけでなく、実際に英会話スクールに通った経験や、オンライン英会話を継続していることも立派なアピール材料になります。
特に「英語を使ってどんなことをしたか」「どんな成果があったか」まで語れると、信頼性が高まり、面接官にも好印象を与えるでしょう。
料理や掃除(継続力のアピールに最適)
一見、就活とは関係がなさそうに思える料理や掃除といった日常的な特技も、実は継続力や計画性を示す立派なスキルとして評価されることがあります。
特に「何年も自炊を続けている」「毎日決まった時間に掃除をする習慣がある」といった内容は、忍耐力や自己管理能力の高さを伝える手段となります。
また、これらの習慣を通して「段取りを考える力」「効率的に物事を進める工夫」などを語れば、企業の業務にもつながる要素として説得力を持たせることが可能です。
アピールポイントとしては地味に思えるかもしれませんが、「自分の力で生活を整える姿勢」は多くの採用担当者から好印象を得やすい特技のひとつです。
特技を伝える際のポイント
就活で特技について聞かれた際に回答をするにあたってはいくつかのポイントがあります。
以下の4点を全て意識した上で回答すれば、よりあなたの特技は伝わりやすく、企業の採用担当者に刺さるものとなるでしょう。
ぜひ、それぞれ参考にしてみてください。
簡単な説明をする
特技を面接で話す際は、その特技について簡潔かつ具体的に説明することが大切です。
詳しくない人でも理解できるよう、わかりやすい表現を意識しましょう。
「料理が得意です」とだけ伝えても、どのような料理を、どの頻度で行っているのか、どのような工夫をしているのかが伝わりません。
そのため「普段から週に3回は自炊をしており、和食を中心にレパートリーを増やすように意識しています」といった具体的な説明をしてください。
また、特技が一見して仕事に結びつかないように思える場合でも、その特技を通じて得たスキルや工夫した点に触れれば、自分の強みをアピールすることが可能です。
回答を事前に用意しておく
面接では緊張により、伝えたいことをうまく言葉にできないこともあります。
そこで、特技についての回答は事前に用意しておくことが重要です。
これは自己PRや志望動機と同様と言えるでしょう。
あらかじめ「自分の特技は何であるか」「どのような場面で役立ったのか」といったポイントを整理しておくと、本番でも落ち着いて話せます。
事前に準備しておけば、質問に対して的確に答えることができ、伝え忘れを防ぐことにもつながります。
ただし、回答を丸暗記することは推奨できません。
暗記した内容をそのまま答えると「自分の言葉で話していない」と思われてしまいます。
話の流れをイメージして「だいたいこんな感じで話す」という内容をまとめておき、細かい部分は本番で調整しながら話すことを心がけましょう。
特技を裏付けるエピソードを話す
特技を裏付けるエピソードを話すことも非常に重要です。
ただ「〇〇が得意です」と言うだけでは説得力があまりありません。
実際にその特技をどのように磨いたのか、もしくはどのような成果を上げてきたのかをエピソードとして伝えることで、面接官により深く伝わります。
「大学時代にプレゼンの大会に参加し、発表の構成や話し方を工夫した結果、優秀賞を受賞しました」といった具体的な経験を添えることで、説得力が増します。
特技をどのように磨いてきたのかを伝えることで、あなたの努力や工夫を面接官に知ってもらう機会にもなるため、しっかりと準備しておくことが重要です。
特技が企業にどう役立つかを説明する
特技について話す際、面接官が聞きたいのはあなたの自慢話ではありません。
その特技が企業でどのように役立つのかについて、詳しく説明しましょう。
企業は自社の業務に貢献してくれる人材を求めているため、特技について話すだけでなく「そのスキルを活かしてどのように貢献してくれるのか」まで伝える必要があります。
「分析力を活かして御社の広報業務に貢献し、魅力的な情報発信を行いたいと思います」といったように、入社後の具体的な活用方法を伝えることが大切です。
企業の求める人物像を意識し、自分の特技がどのようにマッチするかを考えておくことがポイントと言えます。
特技がない時のNG行動
就活で特技について聞かれた際、特技が思い浮かばなかったとしても、取ってはならない行動がいくつか存在します。
以下の4つはマイナスに働く可能性が非常に高いため、行わないようにしましょう。
「特技はない」と伝える
特技がないと感じた場合でも、面接で「特技はない」と伝えることは避けるべきです。
自分の強みをアピールする絶好の機会を逃してしまいます。
特技に関する質問は応募者の個性や能力を知るための重要なポイントであり、「特技はない」と答えることで「自分には他者と差別化できる能力がない」と言っていることと同義です。
また「私は貴社に受かるつもりがありません」と言っているようなものです。
さらに「自己分析が不十分」「自己肯定感が低い」と判断されるリスクもあります。
したがって、どんなに小さなことでも、特技としてアピールできる要素を見つけ出すことが大切です。
特技を捏造する
就活においては、基本的に嘘をついてはなりません。
特技がないと感じた場合でも、特技を捏造することは大変危険です。
面接で深掘りされた際に、うまく答えられません。
例えば、特技として語った内容が、実際には経験が浅かったり、全くの嘘であったりした場合、深掘り質問に対して具体的なエピソードや根拠を示せず、話に矛盾が生じることになります。
嘘がばれてしまうと、企業の採用対象から外され、採用担当者からの信頼を失い、選考においても大きなマイナスとなるでしょう。
また、捏造した特技が実際の業務に活かせるスキルであると誤解され、入社後に困難な状況に直面するリスクも考えられます。
高まった期待値を裏切るようなことになってしまっては、入社後、居心地の悪い思いをすることでしょう。
したがって、特技は無理に捏造するのではなく、自分の過去の経験や得意なことを真摯に見つめ直し、そこから特技としてアピールできる要素を探すことが大切なのです。
今から作ろうとする
今から特技を作ろうとするのも、なかなか難しいことです。
特技としてアピールするためには一定の経験や実績が求められますが、これには時間と努力が必要です。
無理に短期間で特技を作ろうとすると、表面的なスキルにとどまり、面接で深掘りされた際に説得力のある説明ができません。
急いで始めた趣味や活動は深い知識や経験を伴っていないため、具体的なエピソードや成功体験を語ることができず、アピールとして弱いものとなる可能性があります。
そのため、今から新たな特技を無理に作るのではなく、これまでの自分の経験を振り返り、既に持っている強みや得意なことを見つけ出すことが大切です。
特技とは「時間をかけて培ったスキルや能力」であるため、その本質を理解し、焦らずに自己分析を行う姿勢が求められます。
マイナスイメージにつながる特技を用いる
アピールする特技がないからといって、社会的に受け入れられにくい特技や、マイナスイメージを持たれる可能性が高い特技をアピールすることは避けるべきです。
特技は自己アピールの手段であり、面接官にポジティブな印象を与えることが求められます。
しかし、パチンコや競馬、一気飲みなどのギャンブルや不健全な活動は、むしろ逆効果です。
これらの活動を特技として挙げることで、面接官に悪い印象を与えてしまうだけでなく、社会性や倫理観、常識が欠けている人物だと思われる可能性があります。
また、こうした特技が企業文化や求める人物像に適合しないとみなされる可能性は高く、採用選考において不利に働くことが多いです。
これまで良い印象を与えていたとしても、マイナスイメージにつながる特技について話した場合、その時点で選考から落とされてしまう可能性もあるでしょう。
特技についての回答で高評価を得るコツ
続いて、特技についての回答において高評価を得るためにはどのような点を意識しなければならないのかについて紹介します。
以下の4点を意識した上で特技について回答すれば、あなたの魅力が伝わりやすく、企業の採用担当者があなたを採用したいと思うような回答が仕上がることでしょう。
自信をもって話す
特技を話す際に大切なことは、その内容に自信を持って話すことです。
たとえ他人と比べて目立つ特技でなかったとしても、自分らしさがにじみ出る話し方をすることで、面接官に良い印象を与えられます。
自信のない様子で話すと「本当は好きではないのでは?」「嘘をついているのでは?」と疑われる原因にもなりかねません。
また、自信を持って話すことで面接官との対話の雰囲気も良くなり、人柄の魅力も自然と伝わることでしょう。
特技の内容そのもの以上に、話すときの声や表情が評価につながる場面も多いため、自分の言葉でしっかり語れるように準備しておくことが大切です。
エピソードで説得力を持たせる
特技について語る際には「〇〇が得意です」と言って終わらせるのではなく、その特技にまつわる具体的なエピソードを添えることを心がけましょう。
部活動やサークルでの日々の習慣、何かの大会に出たことなど、実際の行動や生活を通じて説明することで、話に厚みや説得力が加わります。
また、数字や期間などを加えることでより真実味が増すため、ぜひ取り入れましょう。
「3年間、毎朝5時に起きて練習を続けた」「100人規模の大会で優勝した」といった具体性のある話は面接官の印象に残りやすく、特技に裏打ちされた努力や継続性も伝わります。
仕事への活かし方を示す
特技を伝える際に、それが仕事にどう活かせるのかを意識して話すことも非常に重要です。
企業が学生の特技を知りたいと思う背景には「入社後にどのような場面で活躍できそうかを見極めたい」という意図があります。
したがって、自分の特技がどのように仕事に結びつくかを具体的に語れると、説得力が増すでしょう。
「書道が特技です」と伝えるだけでは不十分ですが「集中力と丁寧さが求められる書道を続けてきたことで、細部に気を配る習慣が身につきました」といった形で伝えると、採用側もイメージしやすくなります。
特技と仕事との関連性をしっかり伝えることで、面接官に「この人は入社後もしっかり活躍してくれそうだ」と思ってもらえる可能性が高まります。
質問の意図を正確に理解する
特技に関する質問は「何ができるか」を知りたいのではなく、その背景にある人柄や価値観、努力のプロセスを知りたいという面接官の意図があります。
特技にまつわる質問を通して、その人がどのように物事に取り組んできたのか、失敗や壁にどう向き合ってきたのか、どのような考え方を大切にしているかを探ろうとしているのです。
したがって、変わった特技で目立とうとするよりも、自分が向き合ってきたことや自分が楽しんで取り組み、継続してきたことを真摯に伝える方がよほど好印象を与えやすいです。
タイプ別特技の答え方のポイントと例文を紹介
特技について聞かれた時の答え方のポイントと例文を紹介します。
ESと面接では答え方のポイントが異なるため、それぞれしっかりと確認しておきましょう。
特に、履歴書の場合は調べながら書く時間がありますが、面接の際はその場で回答しなければならないため、コツをある程度覚えておきましょう。
ESで聞かれた場合
特技について記載する際は、読み手に強い印象を残すことを意識して文章を構成することが大切です。
ESは限られたスペースで自己PRを行う場であるため、簡潔でわかりやすい表現が求められます。
「文章を書くことが得意です」と記載するだけでは伝わりにくいため、
「大学時代は編集に携わり、読者の興味を惹く記事構成を工夫してきました」
といった具体的なエピソードを一言で簡潔に添えると、印象が良くなります。
また、特技を仕事にどのように活かせるのかについて軽く触れると、採用担当者に良い印象を与えられます。
ESに書くときの例文
特技:文章作成
特技:データ分析
特技:動画編集
特技:語学力
面接で聞かれた場合
面接で特技を聞かれた際は、まず結論から簡潔に述べることが重要です。
「私の特技は〇〇です」とはっきりと伝えた上で、その特技をどのように磨いてきたのか、具体的な経験やエピソードを紹介しましょう。
「私の特技は人前で話すことです。
大学ではプレゼンの機会が多く、相手に伝わりやすい話し方を意識しながら取り組んできました」
といった具合です。
また、特技がどのように成長につながったのかについても伝えると、より深い印象を与えることができます。
面接官はその特技がどのように仕事に役立つのかをイメージしているため、最後に「この経験を通じて身につけた〇〇のスキルは御社の〇〇業務にも活かせると考えています」
といったように、企業への貢献を意識した締めくくりができると良いでしょう。
面接で答えるときの例文
他の学部と合同でプレゼンを行うことも多かったため、専門用語をわかりやすい表現に置き換えることや、図解を用いて説明することを意識しました。
その結果、他の学部の学生からも「研究内容をよく理解できた」と嬉しいフィードバックをいただきました。
この経験を通じて、情報を整理し、相手に伝える力がさらに身についたと感じています。
入社後はこのスキルを活かし、クライアントとの取引の際にわかりやすいプレゼンを行い、多くの商談を成立させたいと考えています。
特技がないと悩む学生によくある質問
弊社は就活エージェントを運営していますが、様々な就活生の方から「特技がない」というお悩み相談をいただきます。
それぞれ一緒に確認してみましょう。
企業で活かせる特技でないといけませんか
結論として、特技を記載する際に「企業で直接活かせるものであるかどうか」を気にする学生は多いですが、必ずしも企業で活かせる特技である必要はありません。
もちろん、企業の業務内容に直結するスキルである場合、より良い印象を与えることはできます。
しかし、無理に捏造したり、話を盛ったりして企業に直結するものにする必要はありません。
例えば、日常的な活動で培った特技であっても、それを通じて得た経験や価値観が伝われば、企業側にとって興味深いポイントとなります。
また、特技を通じて自分の持つ長所や人間性を表現できれば、企業に好印象を与えることも可能です。
したがって、企業で活かせる特技であることは理想ではありますが、必須ではありません。
複数の特技を列挙しても良いですか
基本的には、複数の特技を列挙することはあまりおすすめできません。
文字数や時間の指定が存在するからです。
ただし、企業側から特に指定がなく、文字数に余裕がある場合は、問題ありません。
複数の特技を挙げる場合には、それぞれの特技について具体的なエピソードや根拠を示すことが大切です。
面接時に深掘りして質問される可能性があるため、全ての特技について十分に説明できる準備が求められます。
また、複数の特技を列挙することで、自分の多様な側面をアピールすることができますが、特技が多すぎると一つひとつの印象が薄れてしまうリスクもあります。
したがって、特技は自分の強みや個性を最も効果的に伝えられるものに限り、それを深く掘り下げることが重要です。
就活に役立つ特技でないといけませんか
結論として、必ずしも、就活に役立つ特技でなければならないわけではありません。
大切なのは、その特技を通じてどのような経験を積み、何を学んできたかをしっかりと伝えることです。
例えば「料理が得意」という特技は一見、業務に関係ないように思えます。
しかし、料理を通じて培った「段取り力」や「計画性」「継続的な努力」といったスキルは仕事でも十分に活かせると説明できます。
このように、特技がどのような学びにつながったのか、それが自分の成長にどう影響したのかを語ることが重要です。
特技が企業の業務に直結しなくても、強みとして伝え方を工夫すれば、面接で良い印象を与えることはできます。
どれくらいのレベルや期間なら「特技」として書いて良いの?
特技と聞くと「全国大会レベルの成績や、何年も継続してきた経験がなければならない」と思いがちですが、決してそんなことはありません。
企業が特技を通じて知りたいのは、あなたの実績の大きさではなく、その取り組みに対する姿勢や考え方、継続性があるか、などです。
ありふれた取り組みだったとしても、そこに工夫や努力が感じられたり、自分なりの価値観がにじみ出ていたりすれば、十分に評価されます。
重要なのは「どのような背景で始まったのか」「どのように続けてきたか」「どのようなことを学んだのか」といったストーリーです。
どの特技を伝えるべきか迷う
複数の特技があり、どれを話せば良いか迷う人も多いですが、そのような時はまず、志望先の企業や職種に合わせて考えることが1つの方法です。
チームワークを重視する企業であれば仲間と協力して取り組んだ経験にまつわる特技を選ぶと良いでしょうし、IT系の技術力が試される企業であれば、自分でWebサイトやWebアプリを作った話をすれば良いでしょう。
もう1つの考え方としては「自分が最も熱意を持って語れる特技を優先する」という方法もあります。
エピソードで工夫を具体的に伝えられるものであれば、それだけで説得力のある話になります。
自分自身が本気で取り組んできたことは自然と表情や言葉に熱がこもるため、あなたの魅力がより面接官に伝わりやすくなるでしょう。
企業が求める人物像に合わない特技は言わない方が良い?
「自分の特技は企業の求める人物像と合わないのではないか?」と不安に思うこともあるかもしれません。
しかし「募集要項に書かれていない特技をアピールしてはならない」というルールは存在しません。
一見、関係が薄そうに見える特技でも、伝え方次第であなたの意外な一面や個性、多面的な魅力を伝えられます。
基本的に、企業が求める人物像と「真逆」でなければ、よほど悪い印象を与えることはありません。
チームワークを大切にしている企業に対して「1人で黙々と作業することが得意」などとアピールしない限りは、マイナスな印象を持たれる心配は不要です。
無理に企業に寄せるよりも、あなたらしさが伝わるアピールを心がけましょう。
特技に関する悩みは就活エージェントに相談
特技がどうしても見つからない場合は、就活エージェントに相談してみると、案外あっさりと見つかるかもしれません。
「就活生の方には全員就活エージェントを利用してほしい」と言えるほど、就活エージェントは非常におすすめのサービスです。
これは「弊社がエージェントを運営しているから」おすすめしているのではなく、たとえ弊社のサービスを最終的には利用しなかったとしても何かしら1つは登録しておいた方が良いと言えます。
なぜならば、志望動機や自己PRのような重要なESの添削をプロの目線から行ってくれるだけでなく、あなたの目指している業界や企業にはどのような表現が刺さりやすいのか、どのようなことをアピールするとマイナスの印象を与えてしまいがちなのかといった傾向についてもアドバイスをしてくれるからです。
その中でも、弊社が提供しているジョブコミットというサービスはESの全般的な添削だけでなく、面接対策やおすすめ企業の紹介など、様々なサービスを行っています。
気になる方は、ぜひ下のリンクから登録してみてください。
特技がない時のよくある質問
就職活動の中で「特技は何ですか?」と聞かれると、多くの学生が戸惑うことがあります。
特に、自分には特別なスキルや実績がないと感じている学生にとっては、この質問が大きな壁に感じられることも少なくありません。
しかし、特技とは何も特別な才能や大会での受賞歴を意味するものではなく、日常の中にある習慣や得意な行動でも十分に成り立ちます。
この章では、特技がないと感じている学生から寄せられる代表的な質問に対して、就活のプロ目線で具体的に回答していきます。
「学生におすすめの特技」「ウケの良い特技」「特技が思い浮かばない時の対処法」について、分かりやすく解説します。
学生におすすめの特技ってどんなものですか?
学生におすすめの特技とは、決して目立つ実績や一芸に限られるものではありません。
むしろ、多くの企業が重視しているのは、その特技を通じてどんな考え方や姿勢を持っているかという点です。
例えば、プレゼンテーションや英会話のように分かりやすくスキルとして認識されるものだけでなく、読書や料理、掃除のような日常的な行動も、継続して取り組んでいれば立派な特技とみなされます。
重要なのは、「その特技を通じて自分が何を学び、どのように努力してきたか」を語れるかどうかです。
就活ではスキルの高さよりも、そこに込められた価値観や成長のエピソードが見られています。
特に学生の場合は、限られた経験の中でどう努力したかを伝えることが評価につながるため、自信を持って話せるものを選ぶと良いでしょう。
就活でウケがいい学生の特技は?
就活でウケがいい特技にはいくつかの共通点があります。
それは、企業が求める人物像と結びついており、かつ仕事に活かせるイメージが湧きやすい特技であるということです。
たとえば、プレゼンテーション力は伝える力を重視する職場で評価されやすく、データ分析のような論理的思考が伴う特技は、企画職やマーケティング職に強くアピールできます。
また、英会話のようにグローバル展開を視野に入れた企業では重宝される特技もあります。
一方で、料理や日記のように、一見仕事と関係なさそうに見える特技でも、継続性や自己管理能力といったビジネススキルにつなげて話せれば、高評価を得ることが可能です。
企業は「何ができるか」よりも「どのように取り組んできたか」に注目しているため、自分の特技を通して成長のプロセスや工夫した点を伝えることが、ウケの良い特技アピールにつながります。
特技がない学生はどうすればいい?
特技がないと感じる学生は少なくありませんが、実際には「特技がない」のではなく「特技として認識できていない」ことが多いのが実情です。
つまり、日々の生活やこれまでの経験をしっかりと振り返ることで、誰にでもアピールできる特技は必ず見つかる可能性があります。
過去の部活動、アルバイト、趣味や習慣など、どんな些細なことでも見直してみると、その中に光る要素が隠れていることがあります。
また、自分ひとりで考えてもピンとこない場合は、友人や家族に「自分の得意なことって何だと思う?」と聞いてみるのも有効です。
第三者からの視点は、自分では気づかなかった強みを発見するきっかけになります。
さらに、自己分析を進めることで、自分の行動傾向や価値観が見えてきて、それを土台に特技を見つけることも可能です。
大切なのは、特技を「すごい実績」だと限定せず、日常の中で自然と取り組んでいることにも目を向ける姿勢です。
完璧である必要はなく、自分なりの経験と考え方を丁寧に伝えることが、就活では最も信頼されるアピールになります。
まとめ
今回は特技がないと悩む就活生の方に当てはまる可能性が高い原因について分析し、おすすめの特技の一覧を紹介しました。
そして、特技を見つけるためにはどのような対策をすれば良いかについても紹介しました。
自己PRや長所について聞かれた後に、さらに特技について聞かれ、「もう、自分をアピールする強みや特技が思いつかない」と頭を抱えている人も少なくありません。
しかし、しっかりと対策を行えば、隠れた自分の特技が見つかることも多いため、ぜひこの記事を参考にして、あなたの特技が他にないか考えてみてください。