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・自己PRについて
・ゲーム業界について
・ゲーム会社におすすめの自己PR
・自己PRの見つけ方
・自己PRをこれから作る人
・ゲーム業界 / 会社志望の人
・自己PRがまだ見つかっていない人
・自己PRの完成度を高める方法
はじめに
「ゲーム会社に就職したい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今では多くの方が、スマートフォンなどで手軽にゲームを楽しめるようになっています。
好きなゲームと関係する仕事をしたいと思うようになるのも、自然なことです。
しかし、ゲームが大好きなだけで、ゲーム会社・ゲーム業界に入れるわけではありません。
効果的な自己PR文を考え、上手にアピールしていきましょう。
今回は、ゲーム業界の仕事や、就職活動に向けた自己PRの方法を解説します。
【ゲーム会社に最適な自己PR】ゲーム業界とは
ゲーム業界は、ゲームを開発・販売する業界です。
簡単な分け方はパブリッシャー・デベロッパーなので、今回はそれぞれの特徴を簡単に解説します。
また、パブリッシャー・デベロッパーの中でも、さらに細かく企業を分けていくことも可能です。
スマートフォン向けのソーシャルゲーム専門に開発するところもあれば、家庭用ゲーム機・PC向けのゲームを専門に作るところもあります。
ゲーム業界をさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事をお読みください。
パブリッシャー
ゲーム業界のうち「パブリッシャー」と呼ばれる企業は、ゲームの発売元として多くの方に名前が知られています。
ゲームを作るだけでなく、企画・広報・販売まで、そのゲームに関するすべての仕事を行っている企業です。
就活生でも名前を知っている大手が多く、人気企業もたくさんあります。
しかし当然ながら、人気の大手パブリッシャーに入社するのは、容易なことではありません。
良い就活準備を進め、厳しい競争を勝ち抜かなければ、大手パブリッシャーから内定を得られないでしょう。
デベロッパー
デベロッパーはパブリッシャーと違い、主にゲームの開発を行う企業です。
大手ゲームサイトなどを見ると、ゲームの情報について「パブリッシャー」と「開発元(デベロッパー)」が異なる企業になっていることが珍しくありません。
これは、パブリッシャーがゲームの企画や販売を担当し、デベロッパーがプログラミングなどの開発業務を担当しているゲームです。
もちろん、パブリッシャーが開発もすべて行っていて、パブリッシャー・デベロッパーが同じ企業になっているゲームもたくさんあります。
【ゲーム会社に最適な自己PR】ゲーム業界の職種
・ゲームプランナー
・ゲームプログラマー
・サウンドデザイナー
・3Dモデラー
・シナリオライター
・ゲームデバッカー
続いて、ゲーム業界の職種を簡単に見ていきましょう。
家庭用ゲームなど「エンディング」があるゲームをプレイすると、1つのゲームにかなり多くの方が関わっていることがわかるはずです。
キャラクターに声を当てる声優など、外部の方を除いたゲーム会社の社員の名前だけでも、かなり多くの方がクレジットされています。
以下で紹介するのは、ゲーム開発に直接関わる職種です。
しかし実際には、営業・販売・広報など、さらに多くの職種があります。
ゲームプランナー
ゲームプランナーは、企画書などを作り、新作ゲームの全体像・構成・コンセプトなどを考える仕事です。
1つのゲームを作るのは、時に数年単位の時間を要する一大プロジェクトになります。
プロジェクトを成功させるためには、まず「どんなゲーム」「誰に向けたゲーム」を作るか考えなければいけません。
もちろん、ただ自分が面白いと思う企画を考えれば良いわけではなく、プレイヤーのニーズに合わせたり、予算や開発期間を考慮して企画したりする必要があります。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、ゲームを動かすためのプログラミングを担当する仕事です。
大きなゲームとなれば、かなり多くの方がプログラミングを担当しなければいけません。
キャラクターを動かすプログラム・全体的なシステムを構築・設計するためのプログラムなど、さまざまなプログラムを組む必要があるためです。
ゲームは販売時期などが決まっており、それに間に合うよう細かく開発スケジュールが決められます。
締め切りを意識しつつ、質が高くバグの少ないプログラムを組むのは簡単ではありません。
サウンドデザイナー
現在のゲームでは、音楽・サウンドがないものはほとんど考えられません。
こちらもプログラマー同様に、仕様書をもとに効果音やBGMなどを作成していきます。
ゲーム開発の中では、地味な仕事に思えるかもしれません。
しかし、ゲームにおいて音は、プレイヤーの満足度を高める以外にも、多くの役割を果たす大切な要素です。
音がゲームをプレイするうえでのヒントになったり、音楽の切り替えがプレイヤーにシーンの切り替わりを伝える役割を果たしたりすることもあります。
3Dモデラー
3Dモデラーは、企画をもとに、キャラクター・背景などを立体的に作成する仕事です。
最近のゲームでは、ゲームのデザイン・キャラクターデザインを、有名なイラストレーターに任せることも多いです。
しかし、イラストレーターの方はイラストを書けても、それをゲームで動かせません。
そのため、3Dモデラーがイラストを立体的に見せたり、プログラマーが動きをつけたりする必要があります。
近年は、イラストの美しさ・リアルさ・臨場感がゲームの売りの1つになっているゲームもあります。
ゲームのビジュアルを担当するスタッフの仕事は、非常に重要です。
シナリオライター
シナリオライターは、ゲームのストーリー・キャラクター設定などを考え、台本を作る仕事です。
企画が好きな方や「こんなゲームを作りたい」という夢がある方にとっては、憧れの職種になるかもしれません。
しかし、大手ゲーム企業でシナリオライターになるためには、実績・信頼・ゲームに関する幅広い知識が求められます。
就活生がいきなり「入社したらゲームのシナリオを書きたい・面白いゲームを考えたい」と言っても、すぐに実現する可能性は低いでしょう。
ゲームデバッカー
ゲームデバッカーは、ゲームのバグを見つける・報告するのが仕事です。
実際にゲームをプレイし、どんな状況でバグが起きたかを報告します。
大きなゲームの場合、リリース直後にまったくバグ・不具合がないことは、あまり考えられません。
何度かアップデートが入り、バグが修正されていくことはよくあります。
ゲームデバッカーは、プレイヤーがゲームを快適にプレイできるようにするために、とても重要な仕事です。
また、1人でゲームをプレイしても見つけられるバグには限りがあるため、ゲームデバッカーはある程度の人数が求められます。
【ゲーム会社に最適な自己PR】自己PRとは
就職活動の自己PRは、広い意味での自己PRとは少し異なる部分があります。
言葉どおりに解釈すると自分をPRすることになりますが、就職活動では自分を採用したときのメリットに絞って、PRをしなければいけないためです。
就職活動では、アピールのための質問がたくさんなされます。
たとえば「あなたの長所を教えてください」「自己紹介してください」といった質問です。
しかし自己PRは、これらの質問とは少し違った角度から答えていく必要があります。
自分を売り込む場
自己PRは、自分のPRポイントを採用担当者に売り込む場です。
「自分を採用すると、あなたの企業にこんな良いことがありますよ」というアピールをするとも言い換えられます。
企業の第一目的は利益を生み出すことなので、基本的には「私はこういう仕事ができるので、企業の利益が上がるのに貢献できます」とアピールすることになるでしょう。
しかし、企業が利益を上げるための間接的な貢献もアピールできます。
「私はこういう仕事ができるので、お客さまの満足度を上げられる」といったアピールも、企業の利益につながると解釈できます。
ただし、企業の利益との関係がまったく見えない要素では、アピールになりません。
たとえば、ゲーム業界でも「ゲームをプレイするのがうまい」は、アピールにならないでしょう。
自己紹介との違い
自己紹介は、初対面の面接官に、自分がどのような人物かを説明するフェーズです。
就職活動の面接では、自己紹介が本人確認の意味合いでもなされます。
そのため、シンプルに名前・学校名・学部名などを伝えるのが基本です。
しかし自己PRは、自分がどんなスキルを持っているか・どのように仕事に取り組む人間かを示すフェーズになります。
自分が企業で活躍できると知ってもらうことが主な目的なので、自分を知ってもらう・識別してもらうだけで良い自己紹介以上の回答が必要です。
自己紹介と自己PRのさらに詳しい違いを知りたい方は、ぜひこちらの記事をお読みください。
企業に好まれる伝え方やそれぞれで意識すべきポイント、例文などを詳しく記載しています。
長所との違い
自己PRも長所も、自分の良いところを企業にアピールする部分です。
そのため、この2つが一番差をつけにくいところかもしれません。
ある方が自己PRでアピールする強みを、ある方が長所でアピールすることも考えられます。
しかし、自己PRは自分を採用すべき理由をアピールするものです。
一方、長所は、自分が自分をどのように評価しているか・どんなところが強みだと思っているかを話す部分になります。
自己PRのほうが、企業に入社してからの貢献といった部分を評価される割合が高いです。
長所のほうが、人柄・自己分析の充実度などを評価される割合が高くなるでしょう。
長所と自己PRの違いについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事にもアクセスしてみてください。
ガクチカとの違い
ガクチカと自己PRも、少し答えが重なる部分が出てきます。
しかしガクチカは、自分がどのように課題に取り組んできたか・その結果どのような成果を上げられたかをアピールする質問です。
一方の自己PRは、過去の経験で自分の強みがどのように活きたかをメインに答えます。
過去の経験で自分の強みが活きた経験を、社会人になってからも同様に発揮できることをアピールしなければいけません。
ガクチカのほうが、具体的な経験・エピソードをメインに話すことになります。
一方の自己PRは、経験・エピソードを交えることもありますが、自分の強みをメインにするのが大きな違いです。
ガクチカと自己PRの違いについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
気になる方は、ぜひこちらもお読みください。
【ゲーム会社に最適な自己PR】自己PRが聞かれる理由
続いて、就職活動で自己PRが聞かれる理由について解説します。
自己PRが聞かれる理由は、ゲーム業界でも、そのほかの業界でも大きく違いはありません。
エントリーシートや質問の意図を知り、その意図に沿った回答ができるようになれば、試験の通過率が上がります。
内定を得るためには、頻出質問で企業が何を知りたがっているか、しっかり理解しておくようにしましょう。
自己PRでは、主に応募者の人柄・企業とのマッチ度・自己分析や企業研究の充実度などがチェックされています。
応募者の人柄を知るため
企業が自己PRを聞く第一の目的は、応募者の人柄を知ることです。
もちろん、人柄を知るためのメインの手がかりは、自己PRで話される強み・スキルでしょう。
ゲーム業界で活躍できるか・その職種に向いている人柄かは、かなり重要なポイントです。
しかし実際には、応募者のしぐさや話しぶりなども、人柄を見るのにチェックされています。
少なくとも、自己PRの際に大げさな話し方をする方・尊大な態度の方と一緒に働きたいと思ってくれる面接官は、あまりいないのではないでしょうか。
面接で「どのように答えようか」ばかり考える方もいますが、自分を良く見せるための態度・話し方・姿勢などに気を遣うことも重要です。
第一印象を良くすることも、立派な面接のテクニックといえます。
求める人物像とマッチしているか
企業には採用したい人物像があり、同じゲーム業界でもその人物像が同じとは限りません。
コツコツ仕事をしてくれるタイプのほうが好まれる場合もありますが、革新的な企画を生み出してくれるタイプを高く評価してくれる場合も考えられます。
自己PRで話される強みや性格からは、その就活生の人柄がよく見えてくることが多いです。
企業が自社の求める人物像とマッチするか・入社後に活躍できそうかをチェックするには、ぴったりの質問といえます。
求める人物像は、どの企業でも説明会やホームページで説明してくれるでしょう。
ゲーム業界に興味がある方・応募したい企業がある程度決まっている方は、志望企業が求める人物像を最低限把握しておく必要があります。
自己分析ができているか
自己PRは、自分の強みや人柄を伝えるものなので、自然にその方の自己分析度合いが見えてきます。
就活前に自己分析がしっかりなされていないと、自分の強みを入社後の活躍に結びつけられない・ほかの質問の答えと矛盾が生じてしまうといったことが起きる可能性が高いです。
しかし、しっかり自己分析ができていれば、この部分で大きなマイナス評価を受けることはあまりありません。
自分史を振り返る・自己分析ツールを使う・ほかの方に自分の長所を聞いてみるといった方法で、自己PRに使える材料を探しておきましょう。
一番のネックは、やはり企業に入社してから、その強みをどうやって企業の利益に結びつけるか説明することです。
そのためには、後述する業界・企業分析も必要になってきます。
業界・企業分析ができているか
企業が求める人物像に合った自己PRをするためには、業界研究・企業研究も欠かせません。
多くの企業は、自社についてよく調べてくれていると評価した方を採用したがるでしょう。
それだけ就活に向けて準備しているまじめな学生であると考えられ、自社について知っていることが多いほど、志望度が高いとも考えられます。
志望度が高くまじめな方は、早期退職・内定辞退をする可能性が低いでしょう。
企業は採用活動で、早期退職や内定辞退を避けたいと思っています。
万が一こういったことがあれば、採用活動をやり直さなければいけません。
有能な人材を取り逃してしまううえ、費用も時間もかかってしまいます。
そのため、たとえ有能であっても、業界分析をしっかりしたうえで、強く自社を志望してくれる人に採用を出す可能性が高いです。
【ゲーム会社に最適な自己PR】自己PRの構成
続いて、自己PRを書く・話す際の構成について解説します。
話すことが上手で、一見面接にとおりやすそうな方でも、あまり面接で良い結果を出せない方もいます。
そのような方は、もしかしたら文章構成がうまくないために、話がうまく伝わっていないのかもしれません。
面接前に、自分の伝えたいことを相手にうまく伝える文章構成について、学んでおきましょう。
自己PRに限らず、どの質問に答える際にも有効な方法です。
もちろん、ゲーム業界以外の試験を受けるのにも役立ちます。
強み
就職活動で何か質問された際は、まず結論を端的に述べます。
自己PRであれば、自分の強みが結論になるでしょう。
自信を持って、断定口調で「自分の強みは〇〇です」「自分は~~ができる強みがあります」と言い切るのがコツです。
このように、はっきり最初に結論を述べることは、その部分だけで自分が伝えたい要点を相手に伝えるのに役立ちます。
エントリーシートで、読み進めていかないと何を伝えたいかわからない文章は、あまり高い評価を受けられません。
結論を最初に書くことは、自分が文章を書くうえでもメリットがあります。
最初に結論を書けば、その結論に沿って肉付けをしていくことで、文章をスムーズに書きやすくなるでしょう。
書類だけでなく面接でも、最初に結論を述べるのがおすすめです。
発揮したエピソードの概要
次に、自分の強みが発揮されたできごとの概要を簡単に説明します。
エントリーシートでも面接でも、説明できるスペースや時間は限定的です。
簡潔な記述にとどめなければ、自分の強みにスポットライトを当てた説明ができません。
しかし、どんな取り組みで、自分の強みが活かされたかの説明は必要になります。
1つの理由は、その強みが仕事でも活きることにリンクさせなければいけないことです。
もう1つの理由は、エピソードに具体的な説得力を持たせることです。
説明が長くならないようにしつつ、短い文章でどんなエピソードか相手に伝わるように、説明の仕方を工夫しましょう。
説明に部活の競技で使う専門用語などが必要な場合、説明が長くなるために就活のエピソードに向かないことがあります。
課題・状況
次に、強みが発揮されたときの状況・解決すべきだった課題などを述べます。
ここは、伝え方がなかなか難しい部分です。
自分の強みが活かされたことに説得力を持たせるには、その課題が簡単に解決できるものであってはいけません。
また、もっと話を聞いてみたい・読んでもらいたいと思ってもらうために、状況の困難さ・切迫度が伝わるように工夫する必要もあります。
ただし、話を盛るのは良くありません。
嘘がばれてしまうと、信用が一気に落ちてしまいます。
状況が困難だと感じてもらえる書き方を意識しつつ、簡潔に事実をありのまま伝えるようにしてください。
この部分も、できるだけ説明を簡潔にする工夫が必要です。
文章を書く場合、何度か推敲してわかりやすさを上げる努力をしましょう。
行動
次は、課題解決のために行った行動です。
最初の結論(強み)と矛盾しない内容で、その強みをどう活かしたかを書かなければいけません。
ここで大事なのは、自分がどれだけすごいアクションを起こしたかではありません。
なぜその行動を起こそうと思ったのか・どのようなアプローチで課題解決に取り組んだかを知ってもらうことが重要です。
そのプロセスが、企業に入社してからの活躍のイメージにつながります。
この部分が、自己PRにおいて最もほかの就活生と差をつけやすいところでしょう。
オリジナリティの高い行動・思考プロセスが評価されれば、周りのライバルに大きな差をつけることも可能です。
面接であれば、一番熱量を持って伝えたい部分です。
成果
もちろん、行動がどのような結果を生んだかの説明も必要です。
ただし、ここで注意すべきことが1つあります。
大事なのは、成果がどれだけすごかったかではなく、そこから何を感じたか・学んだかであることを意識しましょう。
成果の説明が、自慢に聞こえるような書き方・話し方は良くありません。
しかし、成果に説得力を持たせることも必要になります。
自慢に聞こえないよう、成果に説得力を持たせる簡単な方法は、数字・データなどを簡潔に示す方法です。
「売り上げが8%上がりました」「TOEICの点数を100点伸ばしました」といった説明であれば、成果をわかりやすく説明できるでしょう。
自己PRのエピソードを選ぶ際に、客観的なデータで成果を説明できるかを重視するのも手です。
仕事でどう活かすか
自己PRは自分の強みを説明し、企業に入社したら活躍できることを示すことが大切です。
そのためには、最後に自分の強みが学生時代の経験だけでなく、仕事でも活かせるであろうことを話す必要があります。
エピソードが入社後の仕事とリンクさせられないものの場合、就職活動の自己PRとして話す材料としては不適当です。
仕事でどのように自分の強みを活かすか説明できれば、もう1つ採用担当者に良いアピールができます。
自分がその企業に入社してから与えられる仕事内容や求められる活躍について、しっかり理解しているということです。
入社後の意欲をアピールすることにもつながるため、自己PRの最後はできるだけ、入社後の意気込みにつなげられるように努めましょう。
【ゲーム会社に最適な自己PR】ゲーム会社におすすめの自己PR
続いて、ゲーム会社に自己PRする際の「結論」(=強み)にできる材料を5点解説します。
ゲーム業界を志望する方の多くは、ゲームが好きなのではないでしょうか。
もちろん、ゲームを好きなことも、ゲーム会社へのアピール材料になる可能性はあります。
しかし、ゲーム会社は、ゲームを好きな人だけを採用するわけではありません。
ゲームと仕事は別と割り切っていることをアピールするために、ゲームが好きでも、そのこと以外を自己PRの材料にするのも良い選択肢です。
ゲームが好き
ゲームが好きという気持ちは、ゲーム業界の仕事において大切です。
どの業界でも、自分が販売する・作るものが「良い」「おすすめしたい」と誇れるほうが、仕事にやりがいを感じやすいでしょう。
しかし、単にゲームが好きというアピールは、消費者目線になってしまいます。
消費者としてゲームが好きなのであれば、企業としては、そのまま良いお客さまであってほしいと願うだけになってしまうかもしれません。
ゲーム業界への就職を目指すなら、ゲームが好きだからこそ、どのように企業貢献できるかも説明できる必要があります。
たとえば、ゲームが好きだからこそ、現状のゲームに不満を持っている方も多いのではないでしょうか。
もっとゲーム業界を改善したい・良くしたいという気持ちは、ゲーム会社で大きな仕事につながるかもしれません。
協調性がある
ゲーム業界の仕事は、多くの場面でチームワークが求められます。
たとえばプログラマーは、企画がなければ、どのようなプログラムを組めば良いかわかりません。
キャラクターを動かすならそのキャラクターの素材が、音楽を流すなら音楽が必要です。
それぞれが自分の仕事をこなすだけでなく、期日を守ったり、相手の要求に応えたりしながら、チーム一丸となって良いゲームを目指していきます。
ゲームは制作工程が多いため、周囲とのすり合わせを行いながら、複数の職種の方がチームで動くことも多いです。
自分の都合を主張するだけでなく、ほかの方の都合も考えられる協調性を持つほうが、ゲーム業界では求められています。
部活でチームスポーツをしていた方などは、協調性をアピール材料にしてみるのもおすすめです。
好奇心がある
ゲーム業界では、好奇心がある方も強く求められています。
すでに世の中には万を超える数のゲームがあり、出ていないゲームジャンルを探すほうが難しい状況といえるかもしれません。
しかし、ゲームプレイヤーが求めるものは日々変化しており、今でも次から次へと斬新なゲームが開発されています。
プレイヤーに自社のゲームを選んでもらうため、ゲームをリニューアルしたり、新しいコンテンツを作り出したりする努力は、これからも続けられるでしょう。
常に新しい試みができないか模索する姿勢を持たなければ、現在ヒットしているコンテンツでも、プレイヤーに飽きられてしまう可能性が高いです。
ゲーム会社に入社したいなら、入社後も好奇心を持ち、さまざまな挑戦をしていく姿勢を示す必要があります。
忍耐力がある
ゲーム業界では、忍耐力が良いアピールになる可能性が高いです。
ゲームの開発は、スケジュールどおりに進まないことが珍しくありません。
予定されていたゲームのリリース日がずれたというニュースは、ゲーム好きの方なら耳にしたこともあるのではないでしょうか。
どんな状況でも投げ出さないこと・最後までやり抜くことが、ゲーム業界では必要です。
もちろん、ただ最後までやるだけではいけません。
期日に間に合わせるために仕事の質を落とすと、バグが多い・内容が薄いなど、ユーザーから酷評されるゲームを世に送り出してしまうことになってしまいます。
思わぬバグが見つかって修正がなされたり、イメージのすり合わせのために何度も会議をしなければいけなかったりする状況でも、忍耐力を持ち、質の高い仕事を心がける必要があります。
注意力・洞察力がある
注意力がある方・洞察力がある方も、ゲーム会社に向いています。
ゲームがヒットするかどうかのポイントに「こだわり」や「精緻さ」が含まれることもあるためです。
ゲームの設計や世界観などで細かいこだわりがあれば、ユーザーから「練りこまれている」と評価してもらえるかもしれません。
またゲームでは、バグを見つけるたびに、何度もプログラムを修正する必要があります。
デバッカー・プログラマーといった職種では、特に細かい点を見つけられる繊細さが求められます。
一つひとつの仕事を丁寧にこなせる忍耐力と注意力は、ゲームなどクリエイティブな現場で求められる基本的な特性です。
ゲームが好きな方も、好きだからこそ細かい点までこだわれる・丁寧にコツコツ仕事できることをアピールしましょう。
【ゲーム会社に最適な自己PR】自己PRの見つけ方
続いて、ゲーム会社にアピールするための自己PRの見つけ方について、解説します。
「ゲームが好き」以外のポイントが思い浮かばない方は、自己分析をやり直してみてはいかがでしょうか。
自己分析は、ちょっとしたことで結果が変わることもあります。
以前はゲーム業界以外を志望していて、ゲーム業界に志望業界が変わったのであれば、自己分析をやり直すべきです。
仕事をするうえで大切にしたい「軸」が変わっている可能性が高く、自分の長所に関する認識が変わっていてもおかしくありません。
ゲーム会社を志したきっかけを思い出す
自己PRを見つけるための基本的な行動は、なぜゲーム会社に入りたいと思ったのかを思い出すことです。
そこに、自分がゲーム業界に向いていると考えた理由・どうしても譲れない就活の軸があるかもしれません。
就職活動では、必ず志望動機が聞かれます。
その際に、ゲーム会社だけでなく、ほかの業界・企業でも通用する理由では、どうしても説得力がありません。
たとえば「人に楽しんでもらえる仕事がしたい」なら、ゲーム以外でも多くの業界で当てはまるでしょう。
映画・アミューズメント施設など、人々の楽しみに貢献できる仕事は、ほかにもたくさんあります。
なぜゲーム業界なのか・なぜその会社なのか説明できるまで、しっかり自分がゲーム業界を志した理由を深掘りしていきましょう。
失敗経験を全て書き出す
実は成功体験より、失敗談のほうがアピールにつながることもあります。
失敗から立ち上がる強さ・困難に立ち向かっていく姿勢が、企業の求める人物像にぴったり当てはまるかもしれません。
特にゲームの場合、開発中に何度も困難が立ちはだかります。
バグが見つかったり、思わぬ事情で仕様変更が求められたりするかもしれません。
開発が進むにつれ、一番実現したかったことを、そのゲームで実現できなくなってしまうケースも十分に考えられます。
そのため、失敗談から何を学んだか・同じ失敗を繰り返さないため何に注意しているか、自己PRに組み込むのも有効です。
過去の反省を活かせる・成長意欲があると評価され、好印象を与えられる自己PRになるかもしれません。
求める人材を参考にする
企業が求める人材を見て、自己PRの文章を考えるのも効果的な方法です。
もちろん、企業が求める人物像に合わせて、自分の性格を変えていく必要はありません。
しかし、人にはいくつもの長所・短所があります。
その企業が求める人材に合わせ、自分が持つ長所の中から一番「刺さる」ものを選ぶのも、就活で重要なテクニックです。
まずは企業が求める人物をリサーチし、採用するメリットがあるとイメージしてもらうには、どのようなアピールをすれば良いかを考えてみましょう。
企業が求める人物像に「協調性」「チャレンジ精神」など、自分と重なる単語が見つかれば、その単語を軸に自己アピールを考えるのも手です。
OB訪問などで現役社員の話を聞くと、さらに会社の仕事内容や社風がわかり、求める人物像もクリアになるでしょう。
就活エージェントに相談してみる
さまざま方法を試しても、どうしても自己PRのポイントが見つからない場合、就活エージェントに相談してみるのがおすすめです。
就活エージェントは、就活生に向けてさまざまなサポート・アドバイスをしてくれます。
自己分析や企業研究の段階では、自己PRや志望動機の添削などを行ってくれるでしょう。
キャリアプランの相談・自分の特性とマッチする企業の紹介といったサービスも受けられます。
就活が始まってからも、面接対策などさまざまなサポートをお願いできるので、ぜひ登録を検討してみてください。
特におすすめのサービスは、株式会社HR teamのジョブコミットです。
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【ゲーム会社に最適な自己PR】ゲーム会社志望の自己PRの例文
最後に、ゲーム会社を志望する方向けの自己PRの例文を5パターンご紹介します。
これから自己PRを考える方は、ぜひ参考にしてみてください。
どの例文でも、自分の強みを最初に結論として述べている点は同じです。
最後に、自分がどのようにその会社で活躍できるかをアピールしている点も、すべての例文で共通しています。
今回掲載する例文以外のアピールポイントを使う場合でも、この文章構成はおすすめです。
相手に自分の強みを伝えやすくなるうえ、文章がコンパクトにまとまりやすくなります。
例文1: 協調性がある
例文
私は、ほかの方と強調しながら、物事を進められるのが強みです。
必要だと感じれば自分が妥協して、相手を優先させる姿勢を持っています。
私は3年の夏、大学の〇〇部で部長に就任しました。
〇〇部では、××部と共同で体育館を使っています。
そのため、相手と体育館使用のスケジュールですり合わせをしなければならず、大会日程が近いとどうしても希望がかぶることが多いです。
私は相手の都合も汲まなければいけないことを考え、事前に〇〇部の部員たちに、どの程度体育館を使えそうか・どれぐらい相手に譲歩しなければいけないかを伝えるようにしました。
そのおかげで部員たちの理解を得られ、相手に必要な譲歩をしたうえで、双方が納得できるスケジュールを組むことができました。
貴社のゲーム開発でも、相手と交渉しながら仕事を進めることはよくあると考えるため、協調性を大事に仕事に取り組みたいと思います。
例文2: 好奇心がある
例文
私は、好奇心が強い人間です。
新しい刺激を求めて、難しい状況にもチャレンジできる強さを持っています。
私は大学で何か新しいことをしたいと考え、高校まで未経験だった〇〇のサークルに入りました。
また、アルバイトもできるだけ自分の世界を広げたいと考え、一般的な居酒屋やコンビニではなく、XXを選びました。
その好奇心が、現在私が研究している卒業論文のテーマ「××」につながっています。
「xx」というテーマを思いつくのは〇〇さんしかいないと、担当教授から驚かれました。
ゲーム業界は年々進化しており、その中で常にユーザーに新しい刺激を与える使命があると思います。
私は常に好奇心を持ち続けながらゲーム作りに携わり、ユーザーを喜ばせられる、さまざまな仕掛けを作れる人間になりたいです。
例文3: 忍耐力がある
例文
私の強みは、忍耐力があることです。
現在、私は家庭教師のアルバイトをしています。
多くの場合、家庭教師の最初の壁になるのは、生徒が自分の言うとおりに勉強をしてくれないことです。
自分も、そのような経験をしました。
その際に大切なのは、相手が言うとおりに勉強してくれなくても、怒らないことです。
自分が相手との約束を守ること・その勉強が必要なこと・この勉強ができるようになるとどんなことができるようになるか、忍耐強く説明しなければいけません。
最初は全然宿題をしてくれなかった生徒が勉強に取り組んでくれるようになり、私は担当する生徒の成績を5教科で70点上げることができました。
貴社に入社してから困難にぶつかったときも、この成功体験を忘れず、忍耐強さを持って仕事に臨みたいです。
例文4: 注意力がある
例文
私は、注意力が高い強みを持っています。
勤務しているカフェでもこの強みが評価されており、日替わりメニューのボード記入やSNSでのお知らせなど、間違えられない情報を書く仕事も自分の担当になっています。
私がこういった仕事をするうえで注意しているのは、黙読ではなく、小さな声でも音読でチェックすることです。
実際に声に出して文を読むほうが、ミスに気付きやすくなります。
また、写真や画像をチェックする際は、メインで写っている部分以外を中心に見るようにしています。
そこに何か写ってはいけないものがないか・マイナスアピールになってしまうものがないかをチェックするためです。
貴社でプログラミングやデバッグの作業をする際も、こうしたチェックをおろそかにせず、丁寧な仕事をしたいと思います。
例文5: 洞察力がある
例文
私の強みは、洞察力があること・深く考えて行動できることです。
この強みが培われたのは、テレアポのアルバイトでした。
特に意識したのは、相手の声色・口調から相手の気分などを想像すること、相手の反応からどのような説明をすべきか考えることです。
アルバイトを始めた当初は苦戦しましたが、これらのポイントを心がけたことによって、直近1年はずっとノルマを上回る実績を達成できています。
ただ相手の話を聞くだけでなく、その裏を読み取ることが大切だと学びました。
ゲーム作りの仕事をするうえでも、さまざまな方とコミュニケーションを取る必要があると思います。
もし貴社で仕事ができることになれば、私は相手が何をしてほしいのかを読み取り、常に求められる最良の仕事ができるように努力します。
まとめ
ゲーム業界に入社したい方は、大勢います。
「ゲームが好き」という気持ちで、就職試験に臨む方も多いでしょう。
しかし、それだけで内定を得るのは困難です。
自分の強みがどのようにゲーム作りや販売に活きるのか、説得力がある自己PRの文章を作っておくと強力な武器になります。
エントリーシートを書く前・面接を受ける前に、しっかり準備しておきましょう。
なかなか自己PRが思い浮かばない方は、就活エージェントなどの助けを得るのも良い方法です。