OpenESとは?利用するメリットやエントリー方法を詳しく解説!

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はじめに

近年では、就活の現場で、Open ESと呼ばれるシステムが活用されるようになりつつあります。

これまでも履歴書やESなど、志望先に自分について知ってもらうための書類はいくつかありましたが、どのように異なるのでしょうか。

この記事では、Open ESのメリットや利用方法などについて紹介します。

ぜひ最後まで読み、就活の際の参考にしてみてください。

OpenESとは

Open ESとは、どのようなシステムを指すのでしょうか。

Open ESは、これまで紙面上で作成する必要があったESを、Web上で作成できるようにしたシステム・サービスのことです。

主にリクナビが提供しており、複数の企業に一括でエントリーできる強みがあります。

これにより、就活生側は、ES作成にかかる手間と時間を大幅に削減することが可能です。

選考を受ける企業数を増やすとともに、企業研究や選考対策に時間を割けるようになると見込まれています。

ESとの違い

OpenESは、Web上でESを作成できるサービスです。

ESは、自分の基礎的な情報に、自己PRなどのアピールを加えた選考書類の一種です。

紙面に手書きするか、パソコンで作成する場合も個別にファイルを作成する必要があります。

ESは企業ごとにカスタマイズが必要ですが、Open ESであれば一度作成すると複数の企業への使い回しが可能です。

したがって、1社1社に向けて別個にESを作成するよりも、効率的な就職活動が可能になります。

履歴書との違い

履歴書は、ESよりさらに前から就活の場で活用されてきた選考書類です。

履歴書には、志望者の名前や住所など、基本的な個人情報や学歴、職歴を記載します。

一方のOpen ESでは、基本的な情報に加え、ESのように自己PRや学生時代の取り組みなどを記載することが求められているのが特徴です。

基礎情報だけを押さえることを目的とした履歴書よりも、ESやOpen ESのほうが、より応募してきた学生の人柄を重視しているといえるでしょう。

OpenESを利用するメリット

続いて、Open ESを用いて選考を申し込むメリットをご紹介します。

近年Open ESが活用されつつあるのは、それが学生にとって大きなメリットを持つシステムであるためです。

就活で大切なのは、いかに効率良く各フェーズを進めていくかになるため、1フェーズを短縮できるOpen ESは重宝されるでしょう。

具体的なメリットについて、詳しく見ていきましょう。

就活の時間を短縮できる

Open ESを活用すれば、選考の申し込みにかかる時間を短縮して、効率良く面接のアポイントメントをとれます。

Web上で作成したESを複数の企業に対して一度に提出できるため、各企業に向けて提出するための書類作成に費やす時間を大幅に削減できるのです。

本来であれば、ESにはその企業を志した理由、すなわち志望動機を書かなければなりません。

しかし、Open ESは複数の企業に宛てた書類であるため、個別の志望動機を求められることがなく、書類を作成するための企業研究に時間を割かずにエントリーができます。

自分に相性の良い企業がわかる

Open ESのシステムでは、実際に提出された書類を見た企業から、ぜひ選考に進んでほしいという形でアクションがあります。

つまり、今の自分に興味のある企業から声がかかるため、自分に相性の良い企業や業界を把握しやすくなるのです。

Open ESに対応している企業はもちろん、今後対応していない企業の選考を受ける際にも、似た属性の企業を探すと相性が良い可能性が高まります。

Open ESは、客観的な視点からの自己分析を補強する機能も持っているのです。

OpenES限定の企業に応募できる

Open ESを活用すれば、選考の申し込みをOpen ESの提出に絞っている企業にも応募できます。

そもそも、通常のESと同じ役割を持つ選考書類として、Open ESを用いている企業も少なくありません。

完全に通常のESや履歴書による選考を断ち、面接前の書類選考の手段として、Open ESを用いている企業もあるのです。

そのような企業には、Open ESからしかエントリーできないため、もしOpen ESを一切作成していない場合は、応募の機会を逃してしまいます。

書類作成の費用を削減できる

通常のESや履歴書は紙面に直接書くか、パソコンのワードソフトを用いて作成した書類を印刷したうえで、郵送する必要があります。

一部、PDFなどでの送信を認めている企業などもありますが、全体から見れば少数派です。

Open ESはオンラインで作成と提出が可能であり、用紙の購入や郵送にかかる費用を削減できます。

また、デジタル形式でデータを提出すれば良いため、作成した書類の印刷にかかる手間や費用も不要です。

交通費など、さまざまな面で出費が増えがちな就活だからこそ、少しのことでもコストを削減できるのは大きなポイントでしょう。

書き直しが容易にできる

Open ESの強みは、書き直しが容易な点です。

通常のESや履歴書を手書きした場合、下書きまでは簡単に修正できますが、清書してしまうとそうはいきません。

1箇所失敗したらすべてを書き直す必要があり、効率が悪いため、モチベーションもパフォーマンスも下がってしまいます。

OpenESであればデジタル形式で提出でき、Web上にあるため、内容の修正や更新が簡単に行えるのです。

このように、簡単に内容を修正できる性質も、就活を円滑に進めるのに役立ちます。

面接練習が重ねられる

Open ESは一度に複数の企業に提出できるため、企業から受けられる面接のオファーも通常より増えます。

これにより面接の機会が増え、本命以外の企業で実践的な面接の練習を重ねられるのです。

何度も実際の面接に出て感覚を掴めば、本命企業の面接で今より自信を持って臨めるため、面接スキルの向上が期待できます。

また、書類作成やエントリーの効率が上がって時間を短縮できる分、空き時間が増えて自力で面接練習ができる時間を作れるのも強みです。

視覚的に自分をアピールできる

通常のESや履歴書を作成する場合、画面を構成するもののほとんどは文字です。

フリースタイルのESであれば、イラストや写真を用いる場合もありますが、必須ではなく、むしろ嫌がる企業も少なくありません。

一方で、Open ESでは、基本的に記載内容に関連する写真の掲載が求められます。

そのため、文章のみで描写するよりも、視覚的に自分のことをアピールする手段として活用できるのです。

逆にいえば、Open ESの活用を考えている場合、ある程度は学生時代の写真を撮っておいたほうが良いでしょう。

OpenESを利用するデメリット

Open ESには、さまざまなメリットが期待できる一方で、あてにしすぎるとデメリットも発生します。

実際の就活では、従来のESや履歴書とOpen ESをバランス良く取り入れて、選考を申し込むことが大切です。

選考の幅を広げるためにも、どれか1つの手段にだけ頼りきりにならないよう気をつけましょう。

Open ESを用いる際のデメリットについて、詳しくご紹介します。

対応している企業が多くはない

Open ESのデメリットは、すべての企業が対応しているわけではないということです。

Open ESはまだ比較的新しい書類選考の形であり、このシステムに限定している企業もあれば、まったく取り入れていない企業もあります。

Web上で作成・編集でき、提出まで済ませられるところは便利である一方、対応している企業の数は限られているのです。

すべての就職先でOpen ESが利用できるわけではないため、志望先に合った形でエントリーする必要があります。

志望意欲を伝えるのが難しい

Open ESのデメリットは、各企業への志望意欲を伝えるのが難しいことです。

複数の企業に提出することを前提に作成されるOpen ESは、そもそも設問に志望動機のような企業への志望意欲を示すものがありません。

そのため、本命を含む特定の企業に対して、志望意欲を伝えるのは難しいです。

業界を1つに絞って就活をしている場合は、それぞれの項目でそれとなくアピールもできますが、複数の業界にまたがって就活を進めている場合はそれも難しいでしょう。

企業研究が不十分になりやすい

Open ESのデメリットは、面接前の企業研究が不十分になりやすいことです。

本来、ESや履歴書を作成する際は、企業に合わせた書類を作成するために企業研究を行います。

しかし、OpenESは、ガクチカや自己PRなど自分の情報のみでエントリーできるため、個別の企業研究が不十分になりがちです。

結果として、企業に対する理解が浅くなり、そのままでは面接への対策が不足してしまう恐れがあります。

面接のオファーが来た段階でフェーズを切り替え、入念な企業研究に取り組まなければなりません。

OpenESの利用方法

ここからは、Open ESを用いて、どのように企業にエントリーするのかをご紹介します。

Open ESは、あくまでも提出して初めて効力を発揮する選考書類の一種であり、作成して終わりではありません。

作成したOpen ESは、Web上にしっかり提出し、企業に見てもらう必要があります。

どのような工程を踏むのか、詳しく見ていきましょう。

①OpenESを事前に作成する

Open ESは、企業へのエントリーに先立って、事前に作成しておくことが必要です。

氏名や住所、学歴といった基本情報や自己PR、学生時代の取り組みなど、アピールしたい部分をまとめて、志望業界の企業に興味を持たれる内容に仕上げます。

どのような企業でも、書類による選考自体を丸々飛ばすことはあまりありません。

Open ESにおいても同様であり、事前に準備しておけば、エントリーの際にOpen ESの提出を求められてもスムーズに対応できます。

客観的に自分の魅力が伝わるような内容になっているかを確認しながら、Open ESの作成を進めましょう。

このとき、特定の企業を想定しながら書いてしまうと、ほかの企業には刺さらなくなる可能性があるため、注意が必要です。

②企業にエントリーする

次の段階で必要なのは、企業へのエントリーです。

Open ESはスカウトとはまた異なり、自分でエントリーした企業に選考書類を見てもらうシステムとなっています。

そのため、関心のある企業にエントリーしてOpen ESを提出し、通常のESや履歴書と同様に、企業に審査してもらう必要があるのです。

書類作成にかかる時間を短縮できる分、多くの企業に提出できますが、基本的なところは変わりません。

自分なりのOpen ESが完成したら、リクナビから自身の希望する企業へ面接を希望しましょう。

③提出依頼メッセージを受領する

Open ESを受け取ってもらうには、企業側からリクエストを受ける必要があります。

志望する企業にエントリーしたあと、企業側からメールまたはリクナビメッセージによってOpen ESの提出を求められるため、案内にしたがって作成した書類を提出しましょう。

基本的に、企業側から送られてきた提出依頼メッセージの文章の中に、提出専用ページのURLが記載されています。

このURLをクリックして学生自身の認証を行うと、ようやくOpen ESを提出することが可能になるのです。

企業への選考を申し込んだだけでは、作成したOpen ESを企業に受け取ってもらったことにはなりません。

しっかり企業からのメッセージを確認して、提出漏れがないように気をつけましょう。

④OpenESを作成し提出する

企業から提出を依頼するメッセージが届いたあと、即座にOpen ESを提出するのは早計です。

事前に作成した際は気づかなかっただけで、まだ誤字や脱字、わかりにくい部分などが残っている可能性があります。

企業から提出依頼を受領したら、必要に応じてOpen ESの最終確認を行い、内容を見直して提出用に仕上げましょう。

時間があれば、企業に合わせてエピソードやアピールポイントをカスタマイズしても構いません。

誤字脱字の最終チェック、企業に合わせた内容への書き換えなどを含め、Open ESは提出前に再度内容を確認してから送信しましょう。

書類をしっかり確認して送れない人物を採用したい企業は多くないため、誤字脱字があると評価が下がってしまいます。

OpenESの作成方法

続いて、Open ESの内容や作成する方法についてご紹介します。

Open ESには、通常のESと同様に、学生の基本的な情報や視覚・スキル、趣味や特技、学問系の経験で力を入れたこと、自己PR、学生時代に打ち込んだことなどを記載するケースが多いです。

企業への正式なファーストコンタクトになるため、各項目には漏れや誤りがないよう気をつけましょう。

基本情報(氏名・生年月日・住所・学歴)

Open ESには、ESや履歴書のように、学生の基本的な情報をまとめるための欄が設けられています。

この基本情報欄には、学生自身の氏名や生年月日、現在の住所、学歴などを記載しましょう。

これらの情報は、企業が応募者のプロフィールを確認するために必要なものです。

これをもとに、その学生がどのような人物なのか概要を把握するため、まず間違いのないよう正確に入力することが求められます。

基本的な情報の入力が間違っていたことが面接で発覚すると、単純なうっかりミスだとしても評価が下がります。

また、意図的に嘘をついたのではと疑われる原因にもなるため、注意しましょう。

保有資格・スキル

続いて、これもESや履歴書と同様に、資格やスキルについて記載する欄があります。

学生が保有している資格やスキルを記載する欄では、応募者が持つ専門知識や能力を把握できる可能性が高いです。

そのため、企業側としては、自社での職務適性を判断する材料になります。

最大で20件まで記載できるため、志望する業界で役に立ちそうなものは、余さずに書いておきましょう。

一方で、実際に保有しているからといって、志望業界にまったく関係のない資格やスキルを書いても、あまり意味はありません。

「手当たり次第資格をとっている」とみなされると、かえってマイナスの評価がつくため、志望先の企業が複数の業界に分かれていない限り、記載内容には統一感を持たせましょう。

趣味・特技

ここからの項目は、学生の人柄に切り込んでいくものになります。

趣味や特技は、応募者の人柄や個性を示す要素として重要です。

これらには、学生がどのようなものを好む傾向にあるのか、何がモチベーションになるのかなどが表れる傾向にあります。

そのため、資格やスキルのように、志望先の業界や企業との関連性を意識しすぎず、自分らしさを表したほうが効果的です。

どのような趣味や特技があるのか、なぜそれが好きあるいは得意なのか、簡潔にわかりやすくまとめるようにしましょう。

この項目では、ほかの項目ほど長いエピソードまで必要ありません。

学業・ゼミ・研究室などで取り組んだ内容

Open ESでは、通常のESや履歴書とは異なり、学生時代の学問で取り組んだことについて聞かれます。

多くの選考書類では、後述する学生時代に打ち込んだことにまとめられがちですが、Open ESでは独立しているのが特徴です。

またこの内容は、面接において卒論のテーマなどといった形で聞かれる可能性があります。

この項目では、学業、ゼミ、研究室など学生時代に経験する学問系のエピソードの中から、とくに力を入れたものを1つ選んで、250字以内で記載しましょう。

具体的なプロジェクトや研究テーマについて述べ、どんな学びを得たのかを明らかにするのがおすすめです。

自己PR

Open ESには、ESと同様に、自己PRを行う欄が設けられています。

自己PR欄では、自身の強みを明確に述べ、その根拠となるような過去の経験や成果を具体的に記述しましょう。

この欄では、自分を採用する価値を企業に伝えることが重要です。

自分の強みは何なのか、それを発揮したのはどのようなときか、その強みや経験から自分が得たものは何かなど、企業側が「この人材を採用したときに自社は何を得られるか」を想定できるような内容を書きましょう。

企業に合わせた内容に書き換える際は、その企業に入社したらどう強みを活かすかも盛り込んでみるのがおすすめです。

学生時代に最も打ち込んだこと

次に、学業以外で学生時代に最も打ち込んだことを記載しましょう。

一般的なESでは、学業とまとめて学生時代に力を入れたこと、いわゆる「ガクチカ」として聞かれる場合が多いです。

Open ESの場合、学業とそれ以外の項目は分かれています。

この欄では、学生時代に最も打ち込んだ活動を具体的に記述し、それがどのように自身の成長につながったかを示す必要があります。

記載内容が多いわけではないOpen ESにおいて、この欄はとくに企業が応募者の人柄を知る重要な指標です。

具体的なエピソードや成果を交えてアピールしましょう。

OpenESの例文

ここからは、Open ESを実際に書くための例文についてご紹介します。

Open ESはWeb上のフォームであり、書ける文字数が決まっているため、収まりきるように書かなければなりません。

そのため、通常のESや履歴書では「です・ます」調が望ましい場面でも「だ・である」調で文字数を削る必要があります。

文章にするべき項目について、詳しく見ていきましょう。

趣味・特技

私の趣味は、読書である。
1冊の本を読むのは時間がかかるものの、達成感がありとても学びが多い。
新書は、現代社会の問題点について取り扱うものもあり、自分でもその問題について考える経験ができる。
読書によって、自分で考える力が身についたと考えている。

学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容

私が学生時代の学業で取り組んだのは、ゼミでのディベートだ。
ディベートや討論というと、相手を言い負かすことが重要だと思われることもあるが、実際は相手の主張にも耳を傾けて、相互理解を目指すことも大切である。
とくにゼミでは、研究の方向性を決定づけるためのディベートを行い、双方の話をよく聞いて方針を決める必要があった。
この経験の中で、相手の主張をじっくり聞くこと、理解しようと努めることの大切さを学んだ。
貴社への入社後も、プロジェクトやチームをまとめるために、しっかり相手の話を聞きながら話し合いをしたい。

自己PR

私の強みは、コツコツと努力を積み重ねられる忍耐力だ。
大学に入ってから簿記の資格に強い関心を持ち、卒業までに資格を取得するために勉強を始めた。
最初は簿記に必要な考え方がほとんど頭に入っておらず、計算が得意だったわけでもないため、参考書を読んでも理解できないところが多々あった。
しかし、一度始めたからには簡単に諦めるべきではないと考え、基礎的なところから毎日コツコツと学習を進めていった。
1日のうち、授業やアルバイト、部活動がない時間は資格の勉強に充て、電車での移動時間なども利用して参考書を読んだり、例題を解いたりした。
そのなかで、少しずつ簿記の考え方や計算方法が理解できるようになっていった。
その結果、大学3年生のうちに目指していた資格を取得することができた。
この経験からは、知識やスキルが一切何も身についていない状態からでも、正しい形で努力を続ければ成果を得られることを学べたと考えている。

学生時代に最も打ち込んだこと

私が学生時代に力を入れたのは、喫茶店でのアルバイトだ。
その喫茶店は個人経営の店舗で、地域の高齢者の方が足繁く通われていた。
なかには、耳が遠くて意思疎通に時間がかかるお客様や、店舗に入って椅子に座る・お会計を済ませて店舗の外に出るなど、一連の動作に介助が必要なお客様もいた。
私は、その喫茶店が高齢者の方にとっての大切な居場所の1つになっていると考え、より快適に店内で過ごしてもらえるように、案内や手助けを積極的に行った。
耳が聞こえにくい方には身振りや手振りを用いて説明したり、メニューの写真を見せたりしながらやりとりをするなど、意思疎通が円滑に行えるような工夫を実施した。
その結果、わざわざ私の顔を見るために店舗に来てくださるお客様も増え、感謝の言葉をいただけるようになった。
この経験から、相手がしてほしいと考えていることを表情や限られた単語からよく考え、希望を正確に汲み取ることの大切さを学んだ。

OpenESの通過率を上げるコツ

ここからは、提出したOpen ESが無事選考を通過して、面接を受けられる可能性を上げるためのコツについてご紹介します。

Open ESは近年広まりつつあるシステムですが、就活生側はすでにたくさんの人が利用しているものです。

そのため、ほかの学生と比べてより「ほしい」と思われる人材にならなければなりません。

どのような点からそういった工夫が可能なのか、詳しく見ていきましょう。

他者との差別化を意識する

Open ESに対応している企業の数自体は多くないものの、対応している企業に応募している就活生は毎年たくさんいます。

そのため、ESと同様に、Open ESの作成においては、ほかの応募者との差別化を図ることが重要です。

とくにOpen ESは、ESよりも項目が少なく、文字数の制限も厳しい面があります。

限られた項目の中で印象に残るためには、しっかりとした差別化が求められます。

たとえば、自己PRやガクチカの文章の中に自分の感情や考えを入れ込んだり、「」を使って文字を強調したりすることなどが挙げられるでしょう。

差別化した部分は、面接での深掘りにつながる可能性もあるため、ほかの学生とは違う自分ならではの個性で差別化し、印象に残りましょう。

正しい言葉遣いをする

Open ESを作成する際は、短い文章の中でも、正しい言葉遣いができるよう注意する必要があります。

言葉遣いが適切でないと、企業に対して礼儀がなく、信頼性を欠く印象を与える可能性があるためです。

そのため、敬語や文法の正確さに注意することが重要になります。

とくに文章中で間違えやすいのは、企業の呼び方や一人称です。

よく見る「御社」は面接などでの話し言葉であり、文章中で相手の企業を呼ぶ場合は「貴社」を用います。

また、正式なビジネスの場での一人称は男性であっても「僕」ではなく「私」です。

ほかにも、さまざまな言葉遣いに気をつけながら、文章を作成する必要があります。

さらに、語尾を「です・ます」調にするのか、「だ・である」調にするのかは統一し、両者が混ざらないようにしましょう。

PREP法を意識する

Open ESを作成する際は、各項目の文章の中でPREP法を意識することが大切です。

PREP法は文章の構成の考え方の1つで、結論・理由・具体例・結論の流れで、相手に話を伝える方法になります。

まず冒頭で簡潔に結論を述べ、その理由や具体例を示したうえで、再度結論に戻るのが基本です。

これにより、文章の読み手に対して、一貫性のある主張を伝えられます。

この構成法は、とくに自己PRや学生時代に頑張ったことなど、経験の記述に効果的です。

PREP法のような構成を用いずに、思ったままの文章を書こうとすると、上手く話がまとまらない可能性があります。

読み手に最後まで読んでもらうため、自分で書きたいことを見失わないためにも、まずは構成を意識することが大切です。

文字数は9割以上埋める

Open ESの各項目は、それぞれ書き込める文字数が決まっていますが、少なくともその文字数の9割は埋める必要があります。

文字数は限られているものの、書かれた文字数があまりにも少ないと、その分の内容が不十分とみなされる可能性があるのです。

そのため、基本的に指定された文字数の9割以上までは、しっかり埋めることを目指すべきでしょう。

ただし、無理に文章を引き伸ばして冗長にならないよう、注意しなければなりません。

必要な情報を的確に、効果的に伝えるための工夫が必要です。

文字数に達していない場合は、説明が足りていない部分はないか、専門用語で済ませている部分はないか、句読点は適切な位置にあるかなどをチェックしてみましょう。

写真は明るく鮮明なものを使う

Open ESでは、記載された内容に関連する、PR用の写真やプロフィール用の写真を添付する必要があります。

掲載する写真は、明るく鮮明なものを選ぶことが重要です。

暗かったり被写体がピンボケしていたりする写真は印象が悪く、PRとして相応しくありません。

また、企業へのPRに使用するからには、服装や表情にも注意を払い、清潔感のある印象を心がけることが望ましいです。

だらしのない服装や髪型、露出度の高い衣装や派手な装飾などで写らないよう、気をつけましょう。

学生生活で常にそのように写真に写ることを意識する必要はありませんが、活動ごとに1枚はPR用の写真を意識して撮ると、あとから使いやすくなります。

とくに、何度も参加できるわけではないイベントの際などは、留意しておきましょう。

添削を受ける

Open ESの中身を作成したら、そのまま提出するのではなく、誰かからの添削を受けると完成度を高められます。

書いた本人ではない第三者の視点からのフィードバックを受けることで、誤字脱字や内容の不備に気づけるので、より完成度の高いOpen ESを作成することが可能です。

誤字や脱字のチェックだけであれば家族でも構いませんが、内容の精査に関しては、とくにESを添削する専門家である大学のキャリアセンターや、就活エージェントなどを頼ると良いでしょう。

ジョブコミットなら無料で添削を受けられる

就活エージェントを利用してOpen ESの添削を受けるなら、ジョブコミットがおすすめです。

ジョブコミットを利用すれば、就活に関する経験豊富なプロのアドバイザーから、無料でOpen ESの添削を受けられます。

また、選考書類の添削以外にも、学生1人1人におすすめな企業の紹介や、面接の練習なども一貫してサポートしてくれるエージェントです。

内定獲得後の入社準備に至るまで綿密なサポートを受けられ、二人三脚で就活に臨めます。

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OpenESに関するよくある質問

続いて、Open ESを活用するにあたって、就活生からよく寄せられる質問についてご紹介します。

就活のためにOpen ESを利用する際は、基本的な使い方や効果的な活用方法までしっかり理解しておく必要があるでしょう。

初めてOpen ESに触れる就活生から寄せられがちな3つの質問から、Open ESについて理解を深めておくのがおすすめです。

企業ごとに内容をどの程度変更すべきですか

状況にもよりますが、必ずしも企業に合わせて記載内容を変更する必要はありません。

まず、一般的に氏名や学歴といった基本的な情報は、共通で良いです。

一方で、自己PRや学生時代に最も打ち込んだことは、企業や業界の特性に沿わせたほうが刺さりやすくなります。

ただし、Open ESを採用している企業は、そもそもそれが複数の企業にまとめて提出されていることも、把握しているのが一般的です。

そのうえで、記載内容から読み取れる志望度よりは、学生との性格・価値観などによる相性を重視している可能性があります。

そのため、編集に時間がとれないときは、使い回しでも問題はありません。

PR写真がない場合はどうすればいいですか

Open ESを活用するのであれば、PR写真はしっかり添付しておく必要があります。

手元に添付できそうなPR写真がない場合は、友人から他撮りの写真をもらったり、両親に聞いてみたりすることが大切です。

とくに、学生生活をともにしている友人であれば、活動中の写真を撮ってくれている可能性があります。

それでも1枚も添付できそうな写真がない場合は、そのままにせず、今からでも撮るのがおすすめです。

活動中の様子を再現した構図や、賞状やトロフィーなど成果物を持って写っている写真など、誇張にならない程度に上手くPRができるような写真を撮影しましょう。

プロフィール写真は証明写真が望ましいですか

プロフィール写真には、証明写真を用いるのがおすすめです。

OpenESでは、最初にプロフィール写真のアップロードを求められます。

このプロフィール写真には企業も目を通すため、適当に撮影した自撮りなどではなく、正式な証明写真が望ましいです。

この際、履歴書などに貼りつける写真を意識して服装はスーツにし、髪型や表情にも気をつけましょう。

ビジネスをはじめ、人間関係は第一印象が大切です。

写真を見てすぐ「だらしがない」「清潔感が薄い」と思われてしまうと、それだけでマイナスの評価になるため、プロフィール写真の段階から選考を意識しましょう。

まとめ

Open ESは、上手く活用すれば、通常では申し込み手段のない企業にもアプローチできるシステムです。

項目の数や種類、文字数制限がしっかり決められているからこそ、過不足ないように文章を組み立てる必要があります。

また、作成した文章はしっかり添削し、提出前に再度確認して時間があれば、企業に合った内容に書き換えるのがおすすめです。

添付する写真などにも気を配りながら、Open ESを活用して面接の機会を勝ち取りましょう。

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