はじめに
早期選考に通過できれば早く就活が終わりますし、もしその企業が第一志望でなかったとしても、心の余裕を持って就活を進めることができます。
そこで今回は、早期選考はいつから始まるのか、どのような対策をすればよいかについて詳しく紹介します。
早期選考はいつから始まる？
まず、早期選考がいつから始まるかについて理解を深めておきましょう。
基本的に早期選考は、大学3年生の10月から面接などの選考が始まり、3月から内定が出始めます。
すべての企業がこの日程に当てはまるというわけではありませんが、多くの場合、このような日程で進んでいくため、覚えておいてください。
企業が早期選考を実施する理由
続いて、企業が早期選考を実施する理由についても理解を深めておきましょう。
以下のような意図を持って早期選考を実施している企業が多いため、それらを把握した上でスムーズに就活を進めることをおすすめします。
優秀な人材を早期に確保するため
企業は優秀な人材を早い段階で確保したいと考えて早期選考を実施している場合が多いです。
採用市場においては、特に優秀な学生は複数の企業から引き合いがあり、内定を得る前に様々な選択肢を検討します。
そのため、一般的なスケジュールに従っていると他社に先を越され、優秀な人材を失うリスクが高まるのです。
計画的に人材を確保するため
早期選考を実施することで、企業は計画的かつ効率的に人材を確保することができます。
通常の採用スケジュールでは、年度末にかけて大量の採用活動を行い、その過程で調整が必要となる場合も多いですが、早期に内定を出すことで採用人数を事前に調整しやすくなります。
これにより、年度内に必要な人数を正確に確保できるため、採用活動全体の負担を軽減できるのです。
特に大量採用が求められる企業や、特定のスキルを持つ人材を効率的に集めたい企業が利用することが多いです。
計画的に採用活動を進めることで、最終的に採用の成功率を高めることにもつながります。
学生の動向を把握するため
学生の動向を把握するためにも、多くの企業が早期選考を実施しています。
早期選考を行うことで、どのような学生がどの業界に興味を持っているのか、どのようなスキルセットを持っているのか、また志望動向にどのような変化があるのかを早い段階で確認することができます。
これにより、企業は採用戦略の見直しや調整を行いやすくなり、より柔軟かつ効果的な採用活動を展開することが可能です。
また、市場全体の動向を把握することで、自社が求める人材像と現状の学生とのギャップを埋めるための施策を早期に打ち出すこともできます。
このように、早期選考は単に人材を確保するだけでなく、採用市場のトレンドをいち早くつかみ、適切な対策を講じるための重要な手段でもあるのです。
【業界別】早期選考の開始時期
続いて、早期選考の開始時期について業界別に紹介します。
代表的な業界はすべて網羅し、非常に詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
外資系コンサルティング
外資系コンサルティング業界における早期選考は、大学3年生の9〜11月頃に開始されることが多いです。
これに先立ち、6〜9月にはインターンシップが実施され、インターンシップでのパフォーマンスが評価基準の1つとなるため、参加が選考の鍵を握ることが多いです。
インターンシップ終了後、9〜11月頃に本選考が始まり、優秀な学生に対しては11〜12月頃に早々と内定が出されます。
この選考の目的は、競合他社よりも早く優秀な人材を確保することにあります。
外資系企業では、特に優秀な人材の争奪戦が激しいため、早期に内定を出すことで、他の企業に先駆けて学生を囲い込む戦略が取られます。
また、内定者には早い段階で入社準備や研修が始まることもあり、選考のスピードが早いのも外資系コンサルの特徴です。
外資系金融
外資系金融における早期選考は大学3年生の10〜11月頃に本格化します。
この業界もインターンシップが重要な選考プロセスです。
6〜9月にかけてインターンシップが実施され、その後、選考が進められます。
早い場合では11〜12月頃に内定が決まることも少なくありません。
また、外資系金融は採用スケジュールが外資系全体において早く進むため、年内に内定を獲得し、その後、大学生活を充実させつつ卒論作成の準備に集中できることも多いです。
内定後には入社前の準備やトレーニングプログラムが始まることもあり、しっかり準備してから入社できる傾向にあります。
外資系メーカー
外資系メーカーにおける早期選考の開始時期は、大学3年生の10〜11月頃に集中します。
この業界でも特にインターンシップが選考に直結していることが多く、6〜9月に実施されるインターンシップに参加しなければ、本選考を受けられない企業もあります。
インターンシップでの評価が非常に重要であり、参加者の中から優秀な学生が選抜され、11〜12月頃に内定が出されることが多いです。
外資系メーカーは技術職だけでなく、事務職や営業職など幅広い職種で早期選考を実施しており、日系メーカーよりも早い段階で採用活動を終える傾向があります。
卒業までの期間にさらなるスキルアップや研修に取り組むことができるため、学生側にも企業側にもメリットがあります。
総合商社
総合商社における早期選考は大学3年生の10〜11月頃から始まることが多く、インターンシップを経て2月頃には内定が出るケースもあります。
特に優秀な学生をいち早く囲い込むために年内に内定を出すことも珍しくありません。
インターンシップは6〜9月に実施されることが多く、その後の選考に直結することが多いです。
特に、総合商社ではグローバルな視点やビジネススキルが求められるため、インターンシップ中にこれらの能力をアピールすることを推奨します。
近年、総合商社の本選考はますます早期化しており、従来の3月からの選考開始に加えて、インターンシップ参加者を対象にした選考が増加しています。
企業は早期に内定を出すことで学生の入社意欲を高め、他社への流出を防ぐ戦略を取っています。
日系コンサルティング
日系コンサルティングファームにおける早期選考は外資系よりもやや遅めの10〜11月頃に始まります。
この業界ではインターンシップを通じて学生のスキルや適性を見極め、その後、最終選考へと進むという流れが多いです。
インターンシップは6〜9月に行われ、実務体験を通じて学生の実力が評価されます。
日系コンサルティングでもインターンシップの評価が非常に重視されるため、インターン参加は選考の大きな要素となります。
ぜひ参加しましょう。
早期選考が終わるのは大学4年生の4月頃が多く、外資系よりもやや遅いスケジュールで進行しますが、企業によってはインターン参加者を優先的に採用するケースも増えています。
日系企業は外資系と比較して企業文化や長期的なキャリア形成を重視する傾向があり、学生との相性を慎重に見極めるため、選考期間が長引くことがあります。
日系金融
日系金融における早期選考はインターンシップを経由して行われることが多く、大学4年生の4月から5月頃に内々定が出されることが多いです。
日系金融は外資系企業に比べて選考の進行が遅めですが、インターンシップに参加した学生に対しては早期に選考が始まり、特に優秀な学生には早い段階で内定を出すケースもあります。
分析力やコミュニケーション能力、数字に対する強い理解力が求められるため、アピールしましょう。
現場での適応力やパフォーマンスが重視されるため、事前に業務内容を把握し、しっかりと準備して臨むことが重要です。
日系メーカー
日系メーカーにおける早期選考は大学3年生の11月頃から始まることが多く、技術職や事務職、営業職など幅広い職種で採用が行われます。
特に技術職においてはインターンシップの参加が重要な選考基準となっており、インターンシップでの成果が採用決定に大きく影響します。
日系メーカーは企業によっては2月頃に内定を出すところもあり、他の業界に先駆けて採用を進める傾向があります。
早期選考を行うことで、企業は技術力や専門知識を持つ優秀な学生をいち早く確保し、入社後の研修や教育に備えようとしているのです。
日系メーカーの採用は技術力だけでなく、企業との相性や長期的な成長を重視するため、選考プロセス全体が丁寧に行われることが特徴です。
マスコミ
マスコミ業界の早期選考は他の業界に比べて非常に早く、特にテレビ局や新聞社などのメディア企業では夏のインターンシップがそのまま早期選考に直結することがあります。
大学3年生の6〜9月頃にインターンシップが行われ、そのパフォーマンスが評価されて年内に内定が出るケースが多いです。
マスコミ業界は激しい競争が繰り広げられる人気業界であり、特に報道や制作業務に関心を持つ学生が多く応募するため、ライバルが多いです。
企業は早期に優秀な学生を見極めるために、インターンシップでの実務経験を重視し、特にコミュニケーション能力や現場での適応力を評価します。
広告代理店
広告代理店の早期選考は大学3年生の3月頃に始まり、大学4年生の5月頃には内定が出されることが多いです。
特に、クリエイティブ業務や営業職においては早期選考を通じて実務に即戦力となる学生が求められます。
インターンシップは業界研究や現場体験として重要視されており、これに参加することで業界への理解を深め、企業側も学生の適性を評価する機会となります。
広告業界では企画力や発想力が重視されるため、インターンシップでの提案や実績が早期選考においても大きな影響を与えます。
ベンチャー企業
ベンチャー企業における早期選考は企業ごとに大きく異なりますが、早い企業では大学3年生の3月から4月にインターンシップを実施し、優秀な参加者に対して7月〜9月頃に内定を出すケースもあります。
ベンチャー企業は規模や事業内容に応じて選考のタイミングが異なるため、早期に選考を進める企業もあれば、柔軟に対応する企業もあります。
特に、スタートアップ企業では成長意欲の高い学生を早い段階で確保し、即戦力として採用するため、早期に選考を進める傾向があります。
特にインターンシップでの成果がそのまま選考に直結するため、インターン期間中に企業の求めるスキルや能力を十分に発揮することが重要です。
早期選考を受ける方法
続いて早期選考を受ける方法について紹介します。
以下の複数の方法を駆使して、自分に合った方法で早期選考に向けて取り組んでください。
インターンシップに参加する
早期選考を受ける最も一般的な方法の1つは、企業のインターンシップに参加することです。
インターンシップは企業が学生を直接観察し、業務に対する適性やコミュニケーション能力を評価する場であり、その評価が高ければ、そのまま早期選考に進むことができるケースも多くあります。
多くの企業では、インターンシップでの実績やパフォーマンスが早期選考の対象となるため、参加者に優先的に選考の機会が提供されることがあります。
また、一部の企業ではインターンに参加するだけで早期選考を受ける権利が与えられることもあるため、非常に有効な手段です。
選考を進める前に企業との相性を確認しながら進められるため、早期選考を目指す方にとって非常におすすめの方法です。
インターンシップの選考を受ける
インターンシップに参加できなかった場合でも、その選考を受けたこと自体が早期選考の案内に繋がる場合もあります。
企業側はインターンシップ選考の段階で優秀な学生を見極め、その後早期選考の案内を提供することがあります。
つまり、インターンシップ自体には通らなくても、早期選考のオファーを受けられる可能性があるため、インターンシップに挑戦すること自体が有意義なステップとなります。
したがって、気になる企業のインターンシップには積極的に応募しましょう。
新卒採用サイトから応募する
一部の企業では新卒採用サイトを通じて早期選考のエントリーを受け付けています。
これらのサイトでは通常の採用スケジュールに先立ち、早期選考の情報が掲載されており、そこから直接応募できます。
新卒採用サイトは多くの学生が利用しているため、企業は優秀な学生を早期に確保するためにこの方法を活用しています。
早期選考を通じて企業との接触を早め、他の就活生と競争する前に内定を獲得することが可能です。
また、新卒採用サイトを利用することで最新の採用情報を随時確認できるため、定期的にチェックしましょう。
就活エージェント経由で応募する
就活エージェントを通じて早期選考に進む方法もおすすめです。
エージェントを利用することで、早期選考を実施している企業を紹介してもらうことができるだけでなく、面接対策やエントリーシートの添削といったサポートも受けられます。
エージェントは企業とのコネクションを活用し、応募者の強みや適性を直接企業に伝えてくれるため、効率的に自分に合った企業と出会えるだけでなく、好印象を持ってもらった状態で選考に臨むことができます。
また、エージェントは非公開求人の情報を持っている場合もあり、一般には知られていない企業の早期選考に応募するチャンスが広がります。
OB訪問から紹介してもらう
OB訪問を活用して早期選考の情報を得ることも非常に有効です。
OB訪問では、企業で働く先輩社員に直接会い、業務内容や企業文化、就活のアドバイスをもらうことができ、早期選考の情報を教えてもらえることもあります。
特に、先輩社員が人事部門や採用に関わっている場合、内部からの推薦によって早期選考の案内を得られることもあります。
採用担当者の立場になって考えると「社内の人が推薦するなら、しっかり確認してみるか」と思うはずです。
OB訪問で有益な情報を得るだけでなく、選考に直結させましょう。
リファラル採用を活用する
リファラル採用を活用するのも、早期選考を受けるための有効な手段です。
リファラル採用とは企業の社員からの推薦を受けて選考に進む方法で、早期選考において特に強力な手段となります。
推薦を受けた学生は通常の選考よりも有利な立場で選考を進めることができ、場合によっては最終面接から選考がスタートすることもあります。
社員からの推薦は企業側にとっても信頼の置ける情報源であり、リファラル採用において推薦を受けた人は「企業から高く評価された状態からのスタート」となります。
ただし、リファラル採用を活用するには企業で働く社員と良好な関係を築く必要があるため、誰でもすぐに活用できる手段ではありません。
しかし、可能であれば非常に有効な方法です。
逆求人サービスを利用する
逆求人サービスは自身のプロフィールを登録し、企業からスカウトを受ける仕組みです。
逆求人サービスから企業側から早期選考に招待されるケースもあります。
自分から企業に応募するのではなく、企業側からアプローチされるため、忙しいみなさんにとって効率的な手段となります。
逆求人サービスに自分のスキルや経験、興味のある業界・職種などを詳細に登録しておくことで、企業がその情報を基にスカウトを送ってきます。
そのスカウトに応じることで早期選考に進むことができ、通常の選考スケジュールを飛ばして直接選考に臨むチャンスが得られるのです。
早期内定を獲得するためにすべきこと
早い段階で内定を獲得するためには、以下の対策が非常に重要です。
早期選考は一般的な就活よりもスピードが早く、質の高い対策が求められるため、しっかりと準備を進めましょう。
早めに動き出す
早期内定を獲得するためには、他の就活生よりも早く行動を起こすことが不可欠です。
一般的な選考よりも早い段階で企業が動き出すため、それに合わせた準備が必要です。
大学3年生の夏前にはインターンシップに参加する準備を始め、業界研究や企業研究をしっかりと行いましょう。
また、早い段階で企業の採用スケジュールを把握し、インターンシップのエントリーや選考準備を進めることで、他の就活生よりも有利に立てるでしょう。
早期選考はスピード感が重要であるため、常に早めの行動を心がけてください。
インターンシップに複数参加する
インターンシップに複数参加することは早期内定を獲得するために非常に有効な方法です。
インターンシップに参加することで、企業と直接接点を持ち、実際の業務を体験しながら自分の強みをアピールする機会を得ることができます。
また、複数のインターンシップに参加することで、様々な企業の文化や求められるスキルを学び、より具体的な目標を持って就活に臨むことができるでしょう。
もしインターンシップの参加が直接早期選考に繋がらなくとも、得た経験や人脈がその後の就活に大いに役立つことが多いため、無理のない範囲で、できる限り多くのインターンシップに参加することをおすすめします。
就活相談できる人を見つける
就活相談ができる信頼できる相手を見つけておくことも非常に重要です。
就活は想像以上にストレスが溜まるもので、孤立してしまうとモチベーションが低下しがちです。
そのため、信頼できる相談相手を持つことで、不安や悩みを共有し、適切なアドバイスを得ることができます。
特に、就活を経験した先輩や同業界の内定を獲得した友人、キャリアセンターのアドバイザー、さらには就活エージェントなど、複数の相談相手を見つけておくことで、様々な視点からアドバイスを受けられるため、就活に対してより前向きに取り組むことができます。
就活エージェントならジョブコミット
早期内定を目指すなら、就活エージェントを活用するのも非常におすすめの方法です。
就活エージェントは、非公開求人を含む様々な企業の情報を提供してくれるだけでなく、エントリーシートの添削や面接練習といったサポートも行ってくれます。
ジョブコミットは特におすすめのエージェントで、完全無料で利用できるうえ、1000社以上の求人を保有しており、早期内定を目指す学生にとっては非常に有利な選考情報を提供しています。
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まとめ
今回は早期選考がいつから始まるのか業界別に詳しく紹介し、さらに早期内定を獲得するためにどのような対策をすれば良いのかについて解説しました。
早期選考に通過することで、心に余裕を持って就活を進められますし、もし第一志望の企業から内定を得られれば、早い段階で就活を終えることができます。
ぜひこの記事を参考に、早期内定を獲得し、残りの大学生活も充実させてください。
