・400字の就活の軸をの作り方
・就活の軸のおすすめ構成
・就活の軸を400字で書く際の例文
・就活の軸がまだ定まっていない人
・就活の軸を400字で作成したい人
・就活の軸の書き方を知りたい人
はじめに
就活の軸は、「成長」など単語レベルだけだと不十分です。
400字の就活の軸をしっかり作っておくと、就活のさまざまな場面で役に立ちます。
今回は、400字の就活の軸の作り方・おすすめの構成などについて解説するので、ぜひ参考になさってください。
そもそも就活の軸とは
就活の軸は、自分が企業を選ぶために重視するための価値観や基準のことを指します。
もしこの概念をしっかり理解しないまま就活に臨んでしまうと、エントリーシートや面接の回答が的外れになってしまうことが多いです。
結果的に、企業から受ける評価が落ちてしまうおそれがあります。
就活の軸を考えるのが大切な理由は、「企業選びの基準」「選考時の一貫性の保持」「内定承諾の決め手」です。
以下、これらの理由についてさらに詳しく解説します。
企業選びの基準
就活の軸が大切な理由の一つが、企業を絞り込む際の基準になることです。
どのような企業に就職したいか考える際、何が妥協できないのかを考える必要があります。
たとえば「この業界に入りたい」「この業種の仕事をしたい」も基準になりますが、それ以外にも基準となりうる項目は多いです。
「社会に役立つ仕事がしたい」「地元に貢献している企業で働きたい」なども、企業選びの基準に該当します。
就活の軸を設定しておくと、エントリーする企業が膨大になりすぎて困る事態を防ぎやすくなるでしょう。
選考時の一貫性の保持
就活の軸があると、エントリーシート・一次面接・最終面接とどんどん選考が進んでいっても、一貫した回答をしやすくなるのもメリットです。
面接で落ちてしまう方の原因の一つに、エントリーシートの内容と面接時の回答の印象が違うことが挙げられます。
それは就活の軸と志望動機、入社後にやりたいことの間に乖離がある場合が多いです。
面接で「しっかりした考えを持っている」「答えが一貫している」とみなしてもらえるよう、就活の軸を定めておきましょう。
内定承諾の決め手
内定を承諾する際も、就活の軸があるかないかが重要です。
多くの方は複数社から内定をもらい、そのなかから本当に自分が入りたい一社を選びます。
一社から内定を得た時点でも、そこで就活をやめるかさらに別の企業の面接を受けるか考えなければいけません。
このような際、就活の軸があれば自分にもっとも合う企業を選びやすくなります。
入社後に後悔しないよう、しっかり就活の軸を定めておきましょう。
就活の軸と照らし合わせて考えると希望に合わない場合、内定辞退も選択肢になります。
志望動機との違い
就活の軸と志望動機は、明確に異なります。
違いを理解しておきましょう。
就活の軸は、自分が進む方向性・企業選びで大切にしたいことを決めるためのものです。
志望動機は、就活の軸ができてから考えることになります。
就活の軸に従い、企業ごとに応募先を選んだ理由を説明するための理由が志望動機です。
この2つを混同する方もいらっしゃいますが、実際には役割がかなり異なっています。
「就活の軸」という指針をもとに「志望動機」の理由を考え、どちらの質問が来てもはっきり答えられるよう就活準備を進めておくことが大切です。
面接では、これら2つの質問が立て続けになされることがあります。
両方の答えが同じになってしまうと、どうしても印象が良くありません。
400字の就活の軸が求められる理由
400字の就活の軸が求められる理由を、「採用側」の視点から解説します。
採用担当者は、就活の軸ができている人・できていない人をどのように評価するのでしょうか。
主にチェックされるポイントは、「自己理解の深さ」「論理的思考力」「企業とのマッチ度」です。
これらのポイントは、書類選考や面接の合否に大きく影響します。
自己理解の深さを確認するため
採用担当者がチェックするポイントの一つに、自己理解の深さが挙げられます。
自分を理解し、本当に自分の強みや希望を自覚した上で自社を志望してほしいと考えているためです。
就活の軸がしっかりあるということは、自分を良く理解している証拠になります。
決めるために、自分が譲れない条件・働きがいにつながるモチベーションなどについて思いを巡らせる必要があるためです。
自己理解の深さについては、エントリーシートから最終面接までどの段階でも問われる可能性があります。
就活をはじめる前にしっかり自己分析をおこない、自分がどのような人間か、働く上でどのような強みを持っているか理解しましょう。
家族や友人など、他の人に自分の強みについて尋ねてみるのも手です。
論理的思考力を測るため
就活の軸を持っているかどうかは、論理的思考力とも深い関係があります。
ただ就活の軸を考えるだけでなく、そこから志望動機につなげていく必要があるためです。
また就活の軸をコンパクトに400字程度にまとめ、そのなかに理由や具体的なエピソードを交えるのは簡単ではありません。
話が分散・飛躍しておらず、わかりやすく伝わる文章であることも重要です。
論理的思考力があることは、仕事で大いに役立ちます。
営業などコミュニケーションが重要な仕事でも、相手にわかりやすく伝えること・相手の話から論理的に思考し何を求められているか察することが必要です。
就活を成功させるためだけでなく社会人として良い仕事ができるよう、論理的思考力を鍛えておきましょう。
企業とのマッチ度を見極めるため
採用担当官が厳しくチェックするポイントの一つに、企業とのマッチ度が挙げられます。
理由は、早期退職や内定辞退を避けるためです。
どんなに優秀な人材に内定を出せても、職場に定着してくれなくては意味がありません。
さらにもう一度採用をやり直すと、多額のコストがかかります。
必要な人員を確保できないと業務に支障が出る可能性もあるので、内定を出した方が企業とマッチし長く働いてくれることはとても重要です。
企業とのマッチ度が低いと、就活生にとっても不幸な事態になりかねません。
働いていて「思っていたいイメージと違う」と感じ、仕事にやりがいを見いだせないなら仕事で成果を出すのは難しいでしょう。
第二新卒としてもう一度就活をやり直すのも、かなり苦労します。
400字の就活の軸の作り方
次に、400字程度の就活の軸をどのように作っていくか考えてみましょう。
人によってそれまで送ってきた反省が異なるため、決まった作り方はありません。
しかし、いわゆる「王道」の、多くの方にとってやりやすい方法がいくつかあります。
ここでは代表的な方法3つについて解説するので、自分に合った就活の軸の作り方を考えてみてください。
①過去の経験を振り返る
就活の軸を見つけるためのおすすめの方法は、自分が歩んできた過去の経験を見つめ直すことです。
自分の経験を振り返るのが重要な理由は、いくつかあります。
一つはこれまでの人生のターニングポイントとなった経験に、大切にしている価値観・やりたいことのモチベーションにつながる気持ちが反映されていることです。
さらに過去の経験から何を学んできたかは、就活の軸や志望動機に説得力を持たせるための根拠になります。
過去の経験を振り返ることは自己分析も兼ねており、自分の強みなどを見つけることにつながるのも大きなメリットです。
就活の軸の作り方に迷ったら、まずは過去の経験を振り返ってはいかがでしょうか。
自分史などの方法が、一人でも実施できるのでおすすめです。
②将来ビジョンを考える
次におすすめの方法は、将来のイメージを具体的に考えることです。
就職後、どのような社会人になりたいと考えているでしょうか。
人に頼られる上司・経営者になりたいと考える方もいれば、しっかり稼いで若いうちから経済的な安定を得たいと考える方もいます。
しかし、もっと踏み込んだ具体的なビジョンを考えるのがおすすめです。
どのような業務に携わりたいか・どのような仕事の成果を残したいか考えてみてください。
このような考え方をすると、おのずと自分が目指すべき業界や職種が絞られてきます。
さらに余裕があれば、ビジネスに関することだけでなくライフプランについても考えてみるのがおすすめです。
ライフプランも考慮すると、より深みがある就活の軸を構築しやすくなります。
③実現に向けた条件を考える
もう一つの就活の軸の作り方が、自分の目標実現にどのような条件が必須か考えてみることです。
目標達成のために必要な条件の代表例は、業界や業務内容です。
極端な話、子どもの役に立つ仕事をしたいと考えるのにジュエリーショップ・居酒屋などを志望する人はいません。
しかし、実際にはそれ以外にも考えるべき条件があります。
たとえば、職場環境や企業文化です。
目標を実現するためには、若い社員に積極的に仕事を任せる文化がある職場に入らなければ難しい場合もあるかもしれません。
しかし、若いうちは責任ある仕事を任せてもらえるより、経験のある先輩下でさまざまなことを学ばせてくれる職場のほうが合っている場合もあります。
このように考えることは、同じ業界のなかでもどの企業が自分に向いているか考えるのに役立つでしょう。
就活の軸で頻繁に用いられるエピソード
就活の軸に用いるエピソードといわれても、何が良いのかわからない方もいるでしょう。
ここで、就活の軸に頻繁に用いられるエピソードをいくつかご紹介します。
過去の経験を振り返るなかで、どのエピソードが良いか迷った時は、以下に挙げるエピソードが話しやすいのでおすすめです。
ほかの学生とかぶる可能性が高いですが、エピソードの内容やそこから何を学んだかで差別化できるので問題ありません。
・受験
・ボランティア
・留学
・サークル
・アルバイト
・ゼミナールや研究
就活の軸を400字で書く際の構成
続いて、就活の軸を400字でまとめる際の文章構成について解説します。
論理的でわかりやすい文章を作るためには、流れるような読みやすい構成になっていることが欠かせません。
就活の軸や志望動機など、どの企業でも求められる文章を論理的に書けるようになれば、ほかの質問でもわかりやすく好印象を与えやすい文章を書きやすくなります。
結論
最初に書くべきは、結論です。
就活の軸に関することなら、「私の就活の軸は〇〇です」「私は就職活動に臨むにあたって、〇〇をもっとも重視しています」といった文章になります。
一文で明確に、言い切る形で述べましょう。
最初に結論を書く最大の理由は、ひと目読んだだけで読み手にわかりやすく自分が主張したいことの要点を伝えられることです。
もう一つの理由として、結論から理由とつなげていくほうが論理的な文章になりやすいことも挙げられます。
このような結論ファーストの文章構成は、就活においてあらゆる文章を作るのに有効です。
最後に結論を述べるクセがついている方は、ぜひ修正しておきましょう。
練習していくうちに、結論ファーストの文章を自然に作りやすくなるはずです。
根拠となるエピソード
結論の次に、その軸を選んだ理由につながる過去の経験を述べましょう。
この部分は、ほかの就活生と差別化しやすい部分です。
勝負を分ける部分ともいえるでしょう。
しかし400字程度で文章を作る場合、エピソードを簡潔にまとめなければいけません。
「どのようなことがあった」という部分に多くの文字数を使ってしまうと、自分がその価値観を持つに至った背景を説明する余裕がなくなってしまいます。
大事なのは「こんなことがあった」という事実ではないので、できるだけ専門用語の説明などを省き簡潔な説明ができるようにしましょう。
自分がその価値観を持つに至った背景を説明できれば、エピソードの内容はそこまで詳しくなくても構いません。
採用担当者が興味を持てば、面接で深掘りの質問をされるはずです。
企業との関連性
就活で質問に答える際、結論・理由だけで終わってしまうのはあまり良くありません。
できれば最後に企業・仕事と関連させた文章で終えるようにしてください。
自分の就活の軸が企業とどのように関連しているか述べることは、自分が本当にその企業に入りたいと思っていることをアピールするのにつながるためです。
採用担当者は企業とのマッチ度と並び、意欲や志望度をとても重視します。
モチベーション高く働いてくれ、内定辞退や早期退職のリスクが低いと考えるためです。
また企業との関連性について文章を作るなら、必然的に企業研究や業界研究が必要となります。
企業との関連性について書くことは、自分がしっかり企業研究してきたことの証明にもなるのでおすすめです。
就活の軸を400字で書く際のポイント
次に、就活の軸を400字で書く際のポイントを3点ご紹介します。
以下で解説するポイントを意識すれば、採用担当者に刺さりやすい文章を作りやすいでしょう。
文章を書いた後は、ぜひ自分でその文章を読み直してください。
重要なポイントを守れているかどうか、読んでいて不自然な部分がないかなどが確認できます。
余裕があれば、ほかの人にも読んでもらうのがおすすめです。
複数の軸を明示する
就活の軸を書く際のポイントの一つは、複数の軸をお互いに補完するよう書くことです。
このようにすることで、より深みがある考え方を伝えられます。
しかし最終的には、その複数の軸から志望先の企業に絞り込めるような軸にしていかなくてはなりません。
複数の軸を提示した上で、そこからどの軸がもっとも志望動機につながったかを示すようにしてください。
就活の軸を1本に絞ることも不可能ではありませんが、アピールが難しくなります。
「まっすぐで一本気」な人間であることをアピールできる反面、頑固で融通が利かないとみなされてしまうリスクもあるので注意が必要です。
柔軟な考え方ができることをアピールするためにも、ぜひ複数の軸を提示できるようにしておきましょう。
建前軸と本音軸を区別する
次のポイントは、企業に直接説明できる「建前」の軸と、自分が本当に大切にしている「本音」の軸を区別することです。
これを明確に区別し、適切に使い分けることが就活の成功につながります。
選考時、基本的には本音の軸を話さないものです。
しかし本当に自分が入りたい企業に入るためには、ある程度本音の軸に沿った企業にエントリーしていく必要があります。
嘘をつく必要はありませんが、建前の軸と本音の軸を区別し誠実な姿勢で面接に臨むようにしてください。
入社後に上司と良い関係ができれば、本音の軸も交えてキャリアプランや目標について話せるようになるかもしれません。
就活で直接話さないからといって本音の軸を忘れることなく、その後も大事に持ち続けるようにしましょう。
具体的なエピソードを含める
就活の軸を述べる際に重要なのは、説得力です。
説得力を持たせるためには、抽象的な表現を用いず具体的なエピソードを盛り込む必要があります。
自分が経験してきたことを、初対面の方にわかりやすく伝えるのは簡単ではありません。
400字という字数制限があれば、なおさらです。
しかし経験の部分を詳しく説明しなければ、自分がその軸を作るに至った経緯が伝わりません。
具体的なエピソードに割ける文字数は、200字前後になるでしょう。
この字数でエピソードの内容・得られた学び・自分がその行動を起こした理由などを、説明できるようにしてください。
文章の不要な部分をそぎ落とす作業が重要です。
言い回しを少し変えるだけで、文字数を節約できることもあります。
就活の軸を400字で書く際の注意点
続いて、就活の軸を400字で書く際の注意点を3点解説します。
以下で説明するポイントを無視してしまうと、思わぬマイナス評価を受けてしまうかもしれません。
せっかく論理的な文章が書けても思わぬ落とし穴にはまり、減点されてしまうのはもったないことです。
もちろん、読み直せば簡単に気づける誤字・脱字にも注意してください。
企業との関連性を意識する
注意すべきポイントの一つは、企業との関連性を意識することです。
特に第一志望ではない企業に応募する際は、自分が本当に大切にしている就活の軸とは少し離れた志望動機になってしまうことがあります。
あるいは、軸が企業の理念・求める人物像と一致しなくなってしまうかもしれません。
そのような場合、複数考えておいた軸のなかから、企業と関連しやすいものを中心に文章を作り直す必要があります。
少なくとも文章を書き始める前に企業のパンフレットやホームページを確認し、求める人物像についておさらいしておきましょう。
企業について何も触れず自分のことだけを述べてしまうと、企業に対する志望度・熱意の高さを疑われてしまうおそれがあります。
業界・企業研究が進んでいないと思われるかもしれません。
矛盾のない内容にする
就活の軸に限らず、就職活動の文章で大切なことの一つに「整合性」が挙げられます。
自分の軸と実際の行動・エピソードに矛盾がないか、確認してください。
就活の軸と志望動機は関連しているので、矛盾がないか確認しやすい部分です。
しかし、実際には別の設問との間で矛盾が生じているかもしれません。
たとえば、就活の軸で「地域に貢献できる仕事」と書いていたのに、自己PRでは「積極的に海外に出て活躍したい」と書いていたらどう思われるでしょうか。
もちろん、海外での仕事が地域貢献につながることもなくはありません。
しかしちゃんと整合性を取れるよう説明しないと、矛盾があると思われてしまうおそれがあります。
複数の軸を用いる場合も、正反対の軸を述べないよう注意してください。
文字数は最低8割埋める
就職活動の書類では、文字数の制限や指定がなされていることがあります。
その場合、基本的には最低でも8割は埋めるようにしてください。
400字という指定であれば、最低でも320字以上です。
もちろん400字程度の指定で、あまりに長すぎる文章を書くのは良くありません。
しかし、ある程度文字数を超えるのは大丈夫です。
逆に400字「以内」という指定であれば、その範囲を厳守する必要があります。
8割以上文字数を埋めるのは、時間をかけてちゃんと書類と向き合っていることを示すためです。
空白だらけの書類では、熱意や志望度を疑われてしまいます。
わかりやすく簡潔に書こうとしすぎるあまり、文字数が足りなくなってしまうことがないようにしてください。
【業界別】就活の軸を400字で書く際の例文
次に、就活の軸を400字程度で書く際の例文を何例かご紹介します。
さまざまな業種の例を掲載するので、ぜひ参考にしてください。
共通している特徴は、複数の軸を書いていること・結論ファーストで書いていること・企業との関連性を持たせていることです。
説得力を持たせるためのエピソードは、できるだけ簡潔な内容にとどめています。
メーカー
私の就活の軸は、第一にものづくりを通じて社会貢献できることです。
このように考えたきっかけは、大学の講義を受けるなかで日本が世界に誇れる分野であると考えたことでした。
次の軸は、SDGsに配慮した事業を展開していることです。
私は植林のボランティアをしており、地球環境を維持していくことの大切さを学びました。
もう一つの軸は、有形商材を扱っていることです。
ソフトウェアなど無形のサービスが増えてきた現代ですが、モノだからこそ感じられる喜びがあると思います。
私の家庭では誕生日や父の日・母の日といった習慣を大切にしており、贈り物をした際に喜ばれたことがこの価値観を持った大きな理由です。
以上の点は、貴社の基幹事業である間伐材を用いたグッズの製造と一致していると考えます。
もし貴社に入社できたなら、多くの方に喜ばれるヒット商品の開発に携わりたいです。
少しでも多くの方に手にしてもらえる商品を作り、貴社に貢献できればと思います。
商社
私の就活の軸の第一は、グローバルな環境で活躍できることです。
このように考えたのは、留学を通して日本以外の場所で暮らすことが自分の成長につながると感じたためです。
多様な業界と関われることも、重要な軸と思っています。
留学やアルバイトを通して多くの方と出会い、さまざまな話をしたことが今の自分を作っていると感じたためです。
最後に、挑戦意欲が存分に発揮できる環境も大切にしたいと思っています。
私は大学で〇〇部に未経験で飛び込んでおり、経験者に追いつくために常にチャレンジ精神を持って練習に臨んできました。
結果的に、今ではレギュラーをつかんでいます。
何事にもチャレンジ精神を持って臨めば、できないことはないと感じました。
商社はこういった私の就活の軸とマッチする業界で、なかでも特に貴社は多くの業界とコネクションを築いています。
入社後はさまざまな方との一期一会を大事にし、信頼関係を築くことを重視して仕事に臨むつもりです。
小売
私が就活の軸にしている第一のポイントは、消費者に近い距離で働けることです。
カフェのアルバイトを通して、私は「現場主義」の大切さを実感しました。
重要なポストに就き現場を離れることになっても、現場の経験を活かせるようにしたいと思っています。
コミュニケーション力が活かせることも、私の就活の軸です。
アルバイトでは、常にお客さまが求めていることは何かを考えることの大切さを学びました。
もう一つの就活の軸は、風通しの良い環境があることです。
アルバイトで報連相の大切さを実感し、現場の経験をスタッフ全員で共有しないとどのような仕事も上手くいかないと思いました。
貴社はお客さまとの会話を重視し、スタッフから得たフィードバックを開発や広報に活かしてきたことで発展してきた企業だと思っています。
このような私の就活の軸と、マッチすると感じました。
入社後はアルバイトで鍛えたコミュニケーション力や気づきの力を活かし、お客さま目線を持って仕事に臨めるよう努力します。
金融
私の就活の軸は、第一に多様な業界と密接に関われることです。
現在私は経済学部で〇〇を専攻して学んでおり、現代社会がとても複雑になっていることを感じました。
あらゆる企業の懸け橋となる業界で働けることは、とてもやりがいがあると思っています。
第二の軸は、無形商材を扱っていることです。
家庭教師のアルバイトでは、「知識」などを相手に提供する仕事がとても魅力的であると感じました。
第三の軸は、人の成長を後押しできることです。
これも家庭教師のアルバイトで、自分が関わった人の成長を目の当たりにすることが、本当に喜ばしいことであると実感できたことが大きなきっかけとなっています。
金融業界はあらゆる会社の成長を支える業界で無形商材を扱っており、これらの軸とマッチする業界です。
貴社は特に中小企業・ベンチャー企業の成長をサポートしてきた実績があります。
私も貴社の一員として、これから日本を支えるであろう成長性の高い企業を支援していく仕事をしたいと考えています。
サービス
私の就活の軸は3つあり、一つは人々の潜在的な悩みを解決できることです。
現在私は〇〇部の部長として、部員の悩みを聞く立場にありますが、その悩みを解決するには聞くだけではなく、ツールやサービスは必要だと感じています。
次の軸は、人々の挑戦を後押しできることです。
これも部長として活動するなかで、部員の挑戦を後押しすることが自分自身の成長につながっていると感じたことが大きなきっかけとなりました。
最後に、無形商材を扱っていることです。
私はあまり手先が器用ではありませんが、友人から「いつも話を聞いてくれてありがとう」と何度か言われたことがあります。
ものづくりより、コミュニケーションや対人関係の仕事に携わるほうが向いているのではと思いました。
コンサルティングという業務は、これらの軸とマッチすると感じています。
貴社から内定を得られた時は、悩みを抱えるクライアントの話をしっかり聞くこと・悩みに最後まで寄り添うことを大切に仕事に励むつもりです。
マスコミ
私が就活の軸として大切にしていることは、社会への影響力が大きいことです。
小さいころから私は「ヒーロー」「戦隊もの」に憧れてきて、今でもこれらの番組について研究するサークルに入っています。
社会全体に大きな影響をもたらす仕事ができれば、昔憧れた「ヒーロー」に少しでも近づけるのではないかと思ったのがこの軸を定めた理由です。
もう一つの軸は、人々の心を動かす仕事ができることです。
私は現在塾講師のアルバイトをしており、アドバイスに従って生徒が勉強習慣を見直すようになることが成績アップにつながるのを感じてきました。
人にアクションを促せる仕事はとてもやりがいがあり、重要な仕事だと思っています。
貴社のテレビ番組制作という事業は、まさにこれらの軸に当てはまる仕事です。
特に貴社の作る番組は青少年への影響が強く、彼らの行動を変えるきっかけにもなると思っています。
貴社で仕事をする機会をいただけたら、柔道部で培ってきた体力と忍耐強さを活かし根気強く仕事に臨むつもりです。
ソフトウェア・通信
私の就活の軸は、人々の生活に密接に関われることです。
仕事についてイメージした際に、最初に思ったのが家族でした。
家族の生活を便利に、特に小さいころからお世話になった親や祖父母が楽できるように働ける職場で働きたいと思ったのがこの軸に決めた理由です。
最先端の技術に触れられることも、大事な軸です。
せっかくエネルギーをかけて仕事をするなら、大学で研究してきた〇〇技術に関する知識を活かせる仕事に就きたいと考えました。
もう一つの軸は、成長し続けられることです。
私がこれまで部活や学業を頑張れた理由を考えた際、一番の動機は成長でした。
そのため、もっと成長したいと感じられる職場で頑張りたいと思っています。
貴社は社員の成長を重視しており、しかも日常生活と密接に関連した〇〇といったサービスを展開する企業です。
最新技術を使ったAIの活用にも熱心に取り組んでおり、私の軸にぴったりだと感じました。
私も貴社の一員として、人々の暮らしを豊かにするサポートをしたいと思っています。
ベンチャー
私の就活の軸は、若手の裁量権があることです。
これは私が「自分で決める」ことを大切に、物事に取り組んできたことがきっかけです。
進路も自分で調べて決めたことで、困難にぶつかっても「逃げない」気持ちを持って努力できました。
第二の就活の軸は、経営者の近くで働けることです。
夏にインターンで、ある社長が、経営の大変さとやりがいについて話してくださる機会がありました。
将来自分も経営者になり、〇〇に関連した事業で一国一城の主となりたいと強く感じたきっかけです。
第三の就活の軸は、実力主義の環境があることです。
私は小さいころから実力がすべてのスポーツといえる〇〇に取り組んでおり、自分を鍛えることで成長してきました。
社会人になってからも、この軸はぶれないよう生きていきたいと思っています。
貴社はこれらの軸とフィットする社風・業務で、志望する大きな理由となりました。
入社できた際はXXについてしっかり学び、将来は△△事業の分野で責任ある立場に就きたいと考えています。
就活の軸を400字で書く際のNG例文
次に、就活の軸を書く際に避けたい内容を見ていきましょう。
わかりやすいように、例文とその例文がなぜいけないのかを示したフィードバックコメントを掲載します。
エントリーシートの提出時期が重なると、つい重要なポイントを見落としがちです。
しかし「NG」になってしまうような文を書くと、どうしても書類選考率が下がってしまうので注意しましょう。
「自分の好きなこと」を軸にする
私の就活の軸は、大好きなサッカーに携われる仕事であることです。
小さいころから私はサッカーに情熱を燃やしており、大学でも部活はもちろんサッカー部を選択しました。
世界中で愛されており、貧富の差など関係なく平等であることがサッカーの魅力だと思っています。
サッカーは私の生きがいの一つなので、働きがいがある仕事を選ぶならまずサッカーと考えたのが理由です。
もう一つの軸は、日本を元気にできることです。
大学で日本の経済状況に関する授業を受けフィールドワークをおこなった際、日本の経済が本当に元気がなく不景気が長く続いていることを実感しました。
仕事を通して、少しでもこの状況を良くできる助けをしたいと思っています。
貴社のXX事業は日本のサッカー発展に役立ってきた実績があり、サッカーファンに活力を与え仕事へのやる気を与えることにもつながっているのではないかと思いました。
私も貴社で活躍し、少しでもサッカーの魅力を人々に伝えることによって日本社会を明るくする助けになりたいと考えています。
フィードバックコメント
自分の趣味や好きなことを軸に据えてしまうと、それ以外の仕事に配属された時や雑用などを任された時に、一生懸命仕事してくれないのではと思われるリスクがあります。
「思っていた仕事と違う」と感じ、早期退職を選ぶ方が多いのもこのタイプです。
本音の軸でこうした軸を設定することは構いませんが、建前の軸ではそのことを前面に出さないよう注意してください。
もちろん、実際に入社してから軸と異なる仕事を任されることはあり得ます。
その仕事にどんな意味があるか考え、モチベーションを落とさないことが重要です。
待遇面を軸にする
私の就活の軸は、趣味と仕事を両立できることです。
大学で私は〇〇と出会い、一生の趣味にできると感じました。
そのため休日はしっかり休め、残業が月30時間以内に収まるようにしてワークライフバランスを重視した働き方をしたいと考えています。
次の軸は、若いうちからしっかり稼げることです。
私には兄がいますが、非正規で昇給がゆっくりの職場ではなかなか貯蓄を作れず苦労しています。
そのような事態に陥らないよう、少しでも若いうちから貯蓄を作っておきたいです。
もう一つの軸は、実力主義の職場です。
先ほどの軸に付随し、若いうちから稼ぐためには、実力主義の職場のほうが適していると考えました。
貴社の営業は若いうちから責任ある仕事ができ、週休2日が基本です。
しかも実力次第で、若いうちからインセンティブを得て稼げる職場でもあります。
私が考える、将来の理想の仕事・生活に合うのではないかと感じました。
入社できたら一年目から活躍できるよう、毎日が勝負だと思って業務に励みます。
フィードバックコメント
給料や福利厚生をメインに就活の軸や志望動機を書くのは、望ましくありません。
理由は、給料や福利厚生がどこの企業にも当てはまりうる要素であることです。
もっと待遇が良い企業が見つかれば、そちらに行くのではと思われても仕方ありません。
もう一つの理由は、就活の軸はあくまで仕事内容でなければいけないことです。
企業はあくまで、仕事に対して熱意を持ってくれる方を求めています。
こちらも本音の軸にとどめ、建前の軸では表に出さないようにしてください。
軸が多すぎる
私の就活の軸は、社会に貢献できる仕事であることです。
大学時代のボランティア活動を通して、人の役に立てる喜びを知りました。
次の軸は地域に密着していることです。
私は〇〇市生まれ〇〇市育ちで、高校生の時から〇〇市の魅力をPRする市民サークルに参加していました。
生まれ育った〇〇市に貢献できる仕事をしたいと思っています。
アイデアを活かせる仕事であることも、私の就活の軸です。
大学祭の実行委員として仕事をした際、企画の仕事に一番やりがいを感じました。
そのほかの軸は、職場の風通しが良くなんでも相談できること・さまざまなチャレンジができることです。
こうした職場のほうが自分はやりがいを感じ、毎日気持ち良く仕事できると考えています。
貴社はこれらの軸に親和性が高く、志望する大きな理由となりました。
特に興味があるのは、〇〇市を中心に展開するXX事業です。
入社できたらXX事業について深く学び、企画・広報の仕事に携わりたいと考えています。
フィードバックコメント
この例文は、あまりに多くの軸を設定しすぎているためマイナス評価を受ける可能性が高いです。
これだけ多くの軸を書いてしまうと、どうしても箇条書き・羅列といった印象になってしまいます。
焦点がまったく定まっておらず、一貫性がない印象を与えてしまうかもしれません。
自己分析ができていないと思われる可能性もあります。
それぞれの軸が矛盾していなくても、何が一番重要な軸なのかわからないのは問題です。
就活の軸は、1~3個程度にとどめてください。
400字の就活の軸に関するよくある質問
最後に、400字の就活の軸を作る際の「よくある質問」とその答えを3つ掲載します。
これから就活の軸や志望動機の文章を作っていく方は、ぜひ参考になさってください。
良い文章がなかなか作れず悩んでいる方は、ほかの方に文章の添削をしてもらったりアドバイスを求めたりするのがおすすめです。
友人・知人に依頼するのも良いですが、できれば大学のキャリアセンターの職員や就活エージェントなど、就活のノウハウを知っているエキスパートに依頼してください。
企業ごとに就活の軸は変えるべきですか
基本的には、どの企業に提出する場合でも就活の軸はある程度一貫しているほうが望ましいです。
ただし、企業の特徴に合わせてある程度微調整しても構いません。
特に複数の業界にエントリーシートを提出する場合、どこの企業もまったく同じ軸にすることは難しいでしょう。
この時に注意すべきなのは、軸そのものを大きく変えてしまうと一貫性が損なわれることです。
書類選考を通過して面接に進めても、自分のなかで一貫性がないため答えに詰まってしまうことが考えられます。
作ったエントリーシートは必ず控えを残しておき、その企業にどのような回答を提出したか確認できるようにしておくことが大切です。
面接の前に、そのエントリーシートから想定される質問とその答えを準備しておきましょう。
文字数の調整はどのようにすれば良い?
文字数の調整をするためには、無駄のない表現を心がけることや、軸の説明に必要な内容をできるだけ簡潔にまとめることが大切です。
まずは文字数を考えず、思いついたことをどんどん書いてみてください。
書きたいと思ったことをすべて書いていくと、おそらく400字を超えてしまいます。
そこから不要な部分や重要度が低い部分を削っていき、400字程度になるように調整していきましょう。
逆に400字で足りない方は、まだ軸がしっかり定まっておらず理由を明確にできていないことが考えられます。
あるいは、アピールのためのエピソードがしっかり固まっていないのかもしれません。
もう一度自己分析をやり直して、軸をしっかり定めてから文章を書き始めることをおすすめします。
就活の軸を一つに絞ってもいいですか
就活の軸を一つに絞ること自体は、何も問題ありません。
複数の軸を企業に結びつけるのが難しいと感じる場合、軸を一つにするほうが文章を書きやすくなります。
軸を一つにすると、一貫性について心配しなくて済むのもメリットです。
その軸を中心にすることによって、志望動機・自己PRなどその他の項目も書きやすくなります。
しかしその場合、しっかり深掘りし説得力を持たせることが重要です。
その軸が、いかに自分にとって大切なものか、志望先の企業と密接に関連しているかを述べましょう。
また就活の軸を一つにする場合、面接でその点をかなり深掘りされることが予想されます。
どのような質問に対しても対応できるよう、自分が書いた軸について理解を深めておくことが大切です。
まとめ
就活の軸を400字程度にまとめるのは、なかなか大変です。
3つほどの軸についてそれぞれその軸を定めた理由まで含めて書くと、それだけで結構な文字数になってしまいます。
各軸についての説明をわかりやすくするには、限られた文字数で説明する文章力が必要です。
文章を書くのが苦手な方は、ある程度練習してから提出用の文章を作ることをおすすめします。
就活の軸に関する文章を上手く書けるようになると、志望動機などを作る際もすらすらと文章を書きやすくなるでしょう。